JP3592764B2 - ウインドシールドの梱包方法及びその梱包箱 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ウインドシールドの梱包方法及びその梱包箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドシールドを搬送するには、従来例えば木枠で梱包箱を造り、その中にウインドシールを入れ、ガラスが破損しないように藁、新聞紙、布切れ等を咬ませて固定する方法や、或は段ボール製の梱包箱を用意し、ウインドシールドの周囲にポリスチレン等の発泡樹脂製の緩衝材を嵌めてその梱包箱内に収納すると言った方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の梱包方法によると、木枠による梱包箱の作成作業が面倒であり、且つ中に入れたウインドシールドと木枠との間に介在物を挟み込む作業が厄介である。
緩衝材を嵌めて段ボール箱に収納する場合には、発泡樹脂等で緩衝材を成型しておかねばならず、車種によってウインドシールドの形状や大きさが異なるとそれぞれ専用の緩衝材を用意する必要があり、作業が繁雑になるばかりか緩衝材を置くための広いスペースも必要となる。更に、緩衝材を使う場合には、ウインドシールドの外形よりもかなり大きな梱包箱を必要とし、梱包コスト及び輸送費や保管費が増大し且つ荷扱いがし難くなる等の問題点を有している。
又、段ボール箱の場合には、外側から中が見えないので荷扱いする作業者や運送業者等の壊れ物に対する注意喚起が薄くなり、且つウインドシールドが破損していても荷受け側が開封するまで発見出来ず、破損責任の所在追及も不明確になる等の問題点もある。
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされ、ウインドシールドを容易に梱包出来ると共に、梱包されたウインドシールドが外側から見え、発泡樹脂等の緩衝材を必要とせずに小型コンパクトに梱包出来、しかも荷扱いがし易いようにした、ウインドシールドの梱包方法及びその梱包箱を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を技術的に解決するための手段として、本発明は、段ボール等の厚紙で平板状に形成された第1の梱包材を、その表面を下にして作業台の上に置き、下縁に連設された底フラップを上向きに折り曲げると共に、中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップを上側に開きそれぞれ外側に折り曲げる第1の作業工程と、
前記第1の梱包材と組み合わせて箱体を形成すべく段ボール等の厚紙で平板状に形成された第2の梱包材を、その表面を上にして第1の梱包材の上に置き、下縁に連設された底フラップを下向きに折り曲げ、その外側に前記第1の梱包材の底フラップを重ね合わせて粘着テープで固定し、梱包箱の底部を形成する第2の作業工程と、
前記粘着テープをヒンジとして第2の梱包材を開き、前記切り起こしフラップに対応させて第2の梱包材の中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップを上側に開いてそれぞれ外側に折り曲げ、底フラップの上面にハニカムコア等の板状の受止部材を粘着テープで貼り付け、前記第1の梱包材の上に被梱包物であるウインドシールドを載置して、前記第1の梱包材の切り起こしフラップの上縁の外方端部にそれぞれ形成された切欠溝がそのウインドシールドより外側に位置するようにし、この後第2の梱包材を回転させて前記ウインドシールドの上に被せる第3の作業工程と、
前記第2の梱包材の左右両側に連設された側フラップを下向きに折り曲げると共に、側フラップの端部に連設された差込片を折り曲げてそれぞれ底部の内側に差し込み、前記第1の梱包材の左右両側に連設された側フラップを上向きに折り曲げて第2の梱包材の側フラップの外側にそれぞれ重ね合わせて粘着テープで固定し、梱包箱の両側部を形成する第4の作業工程と、
この後、前記梱包箱を作業台から降ろして底部を下にして床に垂直に置き、梱包箱の内部の両側部において前記第1の梱包材の切り起こしフラップと第2の梱包材の切り起こしフラップとで前記ウインドシールドの端部を挟み込むと共に、第2の梱包材の側フラップの上部に形成された係合片を内側に折り曲げ、更に先端部を下向きに折り曲げてその先端縁に形成された切欠溝を、前記第1の梱包材の切り起こしフラップに形成された切欠溝及びこれに対応して前記第2の梱包材の切り起こしフラップの上縁の外方端部に形成された切欠溝にそれぞれ同時に嵌め込んでウインドシールドを固定する第5の作業工程と、
前記第1の梱包材の側フラップの上部に連設された内蓋フラップをそれぞれ内側に折り曲げ、その上から第1の梱包材の上縁に連設された外蓋フラップ及び第2の梱包材の上縁に連設された外蓋フラップを折り重ね、これらを粘着テープで固定して梱包箱の蓋部を形成する第6の作業工程と、から成るウインドシールドの梱包方法を要旨とする。
次に、段ボール等の厚紙で平板状に形成され、その中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップと、下縁に連設された底フラップと、左右側縁に連設された側フラップ及びその上縁に連設された内蓋フラップと、上縁に連設された外蓋フラップとを備え、前記切り起こしフラップの上縁の端部に切欠溝が対称的に形成された第1の梱包材と、
前記第1の梱包材と組み合わせて粘着テープを介して箱体を形成すべく段ボール等の厚紙で平板状に形成され、その中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップと、下縁に連設された底フラップと、左右側縁に連設された側フラップ及びその上縁に連設された内蓋フラップと、上縁に連設された外蓋フラップとを備え、前記切り起こしフラップの上縁の端部に切欠溝が対称的に形成され、前記左右の側フラップの上部に係合片が形成されると共に、その係合片の先端部に前記第1の梱包材の切欠溝と第2の梱包材の切欠溝とを合わせて嵌め込むための切欠溝がそれぞれ形成された第2の梱包材と、から構成されるウインドシールドの梱包箱を要旨とする。
更に、第1の梱包材の中央上部及び第2の梱包材の中央上部に手掛け用の孔がそれぞれ対応して設けられたこと、第1の梱包材の左右の側フラップのほぼ中央部及び第2の梱包材の左右の側フラップのほぼ中央部に手掛け用の孔がそれぞれ対応して設けられたこと、第2の梱包材の底フラップの内面に、被包装物たるウインドシールドを受止するハニカムコア等の受止部材が取り付けられたこと、を要旨とするものである。
【0005】
【作 用】
第1の梱包材と第2の梱包材とで粘着テープを介して梱包箱を形成しながらその内部にウインドシールドを梱包することが出来、しかも第1の梱包材の切り起こしフラップと第2の梱包材の切り起こしフラップとでウインドシールドの両端部を挟み込むと共に、第2の梱包材の側フラップの上部に形成された係合片を内側に折り曲げ、更に先端部を下向きに折り曲げてその先端縁に形成された切欠溝を、第1の梱包材の切り起こしフラップに形成された切欠溝及びこれに対応して第2の切り起こしフラップの上縁の外方端部に形成された切欠溝にそれぞれ同時に嵌め込むことによりウインドシールドを固定することが出来る。
従って、発泡樹脂製の緩衝材が不要となり、荷姿も小型コンパクトになる。梱包後は手掛け用の孔を利用して1人或は2人で容易に持ち運びすることが出来る。切り起こしフラップの抜けた後に生じた窓孔からウインドシールドが見えるため、荷扱い者及び運送者の壊れ物に対する注意を充分に喚起し、且つウインドシールドが破損していた場合には、荷受け側は開封せずとも外側から直ちに視認出来るので破損責任の所在が明確になる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳説する。
図1は厚紙特に段ボールで形成された第1の梱包材1の裏面図であり、ほぼ中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目11a、12aとして切り起こしフラップ11、12が左右対称に形成され、これら切り起こしフラップ11、12には前記繋ぎ目11a、12aより内側に折り目11b、12bが設けられ、切り込みの上縁から内縁にかけて斜めの折り目11c、12cが設けられ、上縁の内側端部寄りには切欠溝11d、12dが設けられ、内縁の中央部には指掛け用の小さな半円形の切欠き11e、12eがそれぞれ設けられている。又、中央部の上部には手掛け用の長孔13が設けられている。
【0007】
前記第1の梱包材1の下縁には底フラップ14が折り目14aを介して連設され、両側縁には側フラップ15、16が折り目15a、16aを介してそれぞれ連設され、これら側フラップ15、16の上縁には内蓋フラップ17、18が折り目17a、18aを介してそれぞれ連設され、中間よりやや上側には手掛け用の長孔15b、16bがそれぞれ設けられ、更に第1の梱包材1の上縁には外蓋フラップ19が折り目19aを介して連設されている。
【0008】
図2は厚紙特に段ボールで形成された第2の梱包材2の裏面図(但し、上下逆の状態)であり、ほぼ中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目21a、22aとして切り起こしフラップ21、22が左右対称に形成され、これら切り起こしフラップ21、22には前記繋ぎ目21a、22aより内側に折り目21b、22bが設けられ、上縁から内縁にかけて斜めの折り目21c、22cが設けられ、上縁の内側端部寄りには切欠溝21d、22dが設けられ、内縁の中央部には指掛け用の小さな半円形の切欠き21e、22eがそれぞれ設けられている。又、中央部の上部には手掛け用の長孔23が設けられている。
【0009】
前記第2の梱包材2の下縁(図では上縁)には底フラップ24が折り目24aを介して連設され、両側縁には側フラップ25、26が折り目25a、26aを介してそれぞれ連設され、これら側フラップ25、26の上縁には係合片27、28が第1の折り目27a、28aとこれと平行な第2の折り目27b、28bを介してそれぞれ連設され、係合片27、28の上縁の外側端部寄りに切欠溝27c、28cがそれぞれ対称的に形成されと共に、前記手掛け用の長孔15b、16bに対応させて手掛け用の長孔25b、26bが設けられ、側フラップ25、26の下縁には差込片30、31が折り目30a、31aを介してそれぞれ連設され、更に第1の梱包材1の上縁には外蓋フラップ29が折り目29aを介して連設されている。
【0010】
このように構成された第1の梱包材1と第2梱包材2とを用いて、ウインドシールドを梱包する方法について詳細に説明する。
先ず、第1の作業工程は図3に示すように適当な大きさの作業台4の上に前記第1の梱包材1を表面を下にして載置し、図4に示すように底フラップ14を折り目14aに沿って上向きに折り曲げ、半円形の切欠き11e、12eに指を差し込んで切り起こしフラップ11、12を繋ぎ目11a、21aを折り目としてそれぞれ上向きに切り起こし、更に折り目11b、21bに沿ってそれぞれ外側に折り曲げる。この時、第1の梱包材1は切り起こしフラップ11、12の抜けた後がそれぞれ窓孔1a、1bとなる。
【0011】
第2の作業工程は、図5に示すように前記第2の梱包材2を裏面を下にして第1の梱包材1の上に置き、底フラップ24を折り目24aに沿って下向きに折り曲げ、その外側に第1の梱包材1の底フラップ14を重ね合わせ、図6のように粘着テープ5を3箇所程度貼って梱包箱の底部Bを形成する。
【0012】
第3の作業工程は、図7に示すように前記第2の梱包材2を粘着テープ5をヒンジ代わりにして外側に開き、半円形の切欠き21e、22eに指を差し込んで切り起こしフラップ21、22を繋ぎ目21a、22aを折り目としてそれぞれ上向きに切り起こし、更に折り目21b、22bに沿ってそれぞれ外側に折り曲げる。この時、第2の梱包材2は切り起こしフラップ21、22の抜けた後がそれぞれ窓孔2a、2bとなる。更に、第2の梱包材2の底フラップ24の内面側に、予め用意してあるハニカムコア等の板状の受止部材6を粘着テープ5で貼り付ける。
【0013】
この後、被梱包物である自動車用ウインドシールド7(図示は省略したが透明の合成樹脂シート等で簡易包装されている)を第1の梱包材の上に静かに載置し、第1の梱包材1における前記切り起こしフラップ11、12の切欠溝11d、12dがウインドシールド7の両側端よりそれぞれ外側に位置するようにし、図8に示すように第2の梱包材2を再び回転させてウインドシールド7の上に被せる。
【0014】
第4の作業工程は、図9に示すように前記第2の梱包材2の側縁に連設された側フラップ25を折り目25aに沿って下向きに折り曲げると共に、下端部に連設された差込片30を折り目30aに沿って下向きに折り曲げてそれぞれ底部の内側に差し込み、図10に示すように前記第1の梱包材の側フラップ15を折り目15aに沿って上向きに折り曲げ、図11のように第2の梱包材の側フラップ25の外側に重ね合わせて粘着テープ5で3箇所程度固定する。図示は省略したが、これと同じ要領で反対側の側部も粘着テープで固定する。
このようにして梱包箱の側部Sが形成され、その側面のほぼ中央部において第1の梱包材1の手掛け用長孔15bと第2の梱包材2の手掛け用長孔25bとが互いに合致して手掛け部Hが形成される。これと対応して反対側の側面においても手掛け用長孔16bと26bとで同じく手掛け部が形成される。
【0015】
第5の作業工程は、図12に示すように底部B及び側部Sが形成された梱包箱Pを前記作業台4から床に静かに降ろし、底部が下になるようにして垂直に置く。この時、ウインドシールド7の下端部は前記受止部材6に受止される。
図13は梱包箱Pの内部を上から覗いた状態を示すもので、ウインドシールド7の側端部は前記第1の梱包材1の切り起こしフラップ11と第2の梱包材2の切り起こしフラップ21とで挟まれている。
【0016】
図14は、図13における切り起こしフラップ11、21を指で摘んでウインドシールド7を挟み付けた状態を示す。切り起こしフラップ11、21は互いに接近するようにやや内側に折り曲げられが、この際前記斜めの折り目11c、21cが役に立って円滑に折り曲げることが出来る。
【0017】
この状態を保持して図15に示すように、第2の梱包材2の側フラップ25(図14参照)の上部に形成されている係止片27を前記第2の折り目27bに沿って内側に折り曲げると共に、第1の折り目27aに沿って下向きに折り曲げ、その先端縁に形成された切欠溝27cを、前記切り起こしフラップ11に形成された切欠溝11d及び切り起こしフラップ21の上縁に形成された切欠溝21dにそれぞれ同時に嵌め込んでウインドシールド7の端部を固定することが出来る。反対側の端部においても同様に切り起こしフラップ12、22と係止片28とでウインドシールド7の端部を固定し、これによりウインドシールド7は梱包箱Pの内部の中央部に内面とはいずれも非接触状態で保持固定されることになる。
【0018】
第6の作業工程は、図16に示すように前記第1の梱包材1の側フラップ15の上部に連設された内蓋フラップ17を折り目17aに沿って内側に折り曲げ、同様に他側の内蓋フラップ18も折り目18aに沿って内側に折り曲げた後、図17に示すように第2の梱包材2の上縁に連設された外蓋フラップ29を折り目29aに沿って内側に折り曲げ、及び第1の梱包材1の上縁に連設された外蓋フラップ19を折り目19aに沿って内側に折り曲げて重ね合わせ、これらを粘着テープ5で固定して梱包箱Pの蓋部Tを形成する。
【0019】
このような作業工程を経て、第1の梱包材1と第2の梱包材2とでウインドシールド7を包んだ梱包箱Pを形成することが出来る。この梱包箱Pは図18に示すように中央の上部に位置する手掛け用長孔13又は23に手指を引っ掛けて小脇に抱えるようにし、或は両方の手掛け用長孔13及び23に手指を引っ掛けて両手で持ち上げるようにして1人で持ち運びすることが出来る。又、図19に示すように、梱包箱Pの両側部に形成された前記手掛け部Hにそれぞれ片手の手指を引っ掛けて2人で容易に持ち運びすることも出来る。この場合、梱包箱の両面に開いた窓孔を通して中のウインドシールドが見えるため、壊れ物に対する注意を作業者や運送者に充分喚起することが出来る。
【0020】
尚、車種によってはウインドシールドの大きさが異なり、同車種でもフロントとリヤとではウインドシールドの形状が異なるため、基本の構成は同じでサイズが多少異なる第1、第2の梱包材を予め用意しておけば、各種のウインドシールドの梱包に対処することが出来る。
予め専用の梱包箱を用意するのとは違って、第1、第2の梱包材は段ボール等で薄い平板状に形成されているから積み重ねによって多数枚を保管出来ると共に保管場所を多く取らず、前記のようにウインドシールドを包みながら粘着テープを介して梱包箱を形成するので、コストも安価に抑えることが出来る。
又、荷受け側においては粘着テープを破断し若しくは引き剥がすだけで容易に開封出来るので取り出し作業が簡単であり、第1、第2の梱包材を平板状に延ばせるので空き箱とならず邪魔になることはなく、しかも内部には発泡材の緩衝材が存在せず小板状の受止部材が1枚有るだけであるから後のゴミ処理も簡単に出来て好都合である。更に、梱包箱の窓孔を通して中のウインドシールドが見えるため、ウインドシールドが破損しているような場合には開封前に発見することが出来る。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、2枚の紙製梱包材でウインドシールドを包みながら粘着テープを貼って梱包箱を形成出来るようにしたので、ウインドシールドの梱包作業を容易にし且つコストダウンを図ることが出来、切り起こしフラップと側フラップの係合片とでウインドシールドを固定出来るので発泡樹脂等の緩衝材が不要となり、このため梱包箱の形状が小型コンパクトとなって運送費や保管費が減少し、更に梱包箱の要所に手掛け用孔を設けたので荷扱いがし易い等の優れた効果を奏する。
又、梱包箱の両面に開いた窓孔から中のウインドシールドが見えるため、荷扱い者や運送者に壊れ物に対する注意を充分喚起すると共に、荷受け側は開封前にウインドシールドのチェックが出来、しかも破損しているような場合にはその場で直ちに発見して破損責任の所在を明確に出来る等の効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の梱包材の裏面図である。
【図2】本発明に係る第2の梱包材の裏面図(上下逆)である。
【図3】第1の梱包材を作業台の上に置いた状態を示す斜視図である。
【図4】第1の作業工程終了時の状態を示す斜視図である。
【図5】第1の梱包材の上に第2の梱包材を置いてその底フラップを折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図6】粘着テープで固定して梱包箱の底部を形成した第2の作業工程終了時の状態を示す部分斜視図である。
【図7】第2の梱包材を一旦開いて第1の梱包材の上にウインドシールドを載置した状態を示す斜視図である。
【図8】第2の梱包材を再度元の位置に戻した第3の作業工程終了時の状態を示す斜視図である。
【図9】側フラップの差込片を底部の内側に差し込む状態を示す部分斜視図である。
【図10】側フラップを折り重ねる状態を示す部分斜視図である。
【図11】粘着テープで固定して梱包箱の側部を形成した第4の作業工程終了時の状態を示す部分斜視図である。
【図12】梱包箱を作業台から降ろして床に垂直に置いた状態を示す斜視図である。
【図13】梱包箱の内部を上から覗いた状態を示す部分斜視図である。
【図14】ウインドシールドの側端部に位置する2枚の切り起こしフラップを指で摘んだ状態を示す部分斜視図である。
【図15】係合片を折り曲げてその先端に形成された切欠溝を、切り起こしフラップの切欠溝に嵌め込んでウインドシールドを固定した第5の作業工程終了時の状態を示す部分斜視図である。
【図16】内蓋フラップを折り曲げた状態を示す部分斜視図である。
【図17】外蓋フラップを折り重ねて粘着テープで固定し梱包箱の蓋部を形成した第6の作業工程終了時の状態を示す斜視図である。
【図18】梱包箱を1人で持ち運ぶ時の状態を示す説明図である。
【図19】梱包箱を2人で持ち運ぶ時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…第1の梱包材
11、12…切り起こしフラップ 11d、12d…切欠溝 13…手掛け用長孔 14…底フラップ 15、16…側フラップ 15b、16b…手掛け用長孔 17、18…内蓋フラップ 19…外蓋フラップ
2…第2の梱包材
21、22…切り起こしフラップ 21d、22d…切欠溝 23…手掛け用長孔 24…底フラップ 25、26…側フラップ 25b、26b…手掛け用長孔 27、28…係合片 27c、28c…切欠溝 29…外蓋フラップ 30、31…差込片
4…作業台
5…粘着テープ
6…受止部材
7…ウインドシールド
【産業上の利用分野】
この発明は、ウインドシールドの梱包方法及びその梱包箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドシールドを搬送するには、従来例えば木枠で梱包箱を造り、その中にウインドシールを入れ、ガラスが破損しないように藁、新聞紙、布切れ等を咬ませて固定する方法や、或は段ボール製の梱包箱を用意し、ウインドシールドの周囲にポリスチレン等の発泡樹脂製の緩衝材を嵌めてその梱包箱内に収納すると言った方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の梱包方法によると、木枠による梱包箱の作成作業が面倒であり、且つ中に入れたウインドシールドと木枠との間に介在物を挟み込む作業が厄介である。
緩衝材を嵌めて段ボール箱に収納する場合には、発泡樹脂等で緩衝材を成型しておかねばならず、車種によってウインドシールドの形状や大きさが異なるとそれぞれ専用の緩衝材を用意する必要があり、作業が繁雑になるばかりか緩衝材を置くための広いスペースも必要となる。更に、緩衝材を使う場合には、ウインドシールドの外形よりもかなり大きな梱包箱を必要とし、梱包コスト及び輸送費や保管費が増大し且つ荷扱いがし難くなる等の問題点を有している。
又、段ボール箱の場合には、外側から中が見えないので荷扱いする作業者や運送業者等の壊れ物に対する注意喚起が薄くなり、且つウインドシールドが破損していても荷受け側が開封するまで発見出来ず、破損責任の所在追及も不明確になる等の問題点もある。
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされ、ウインドシールドを容易に梱包出来ると共に、梱包されたウインドシールドが外側から見え、発泡樹脂等の緩衝材を必要とせずに小型コンパクトに梱包出来、しかも荷扱いがし易いようにした、ウインドシールドの梱包方法及びその梱包箱を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を技術的に解決するための手段として、本発明は、段ボール等の厚紙で平板状に形成された第1の梱包材を、その表面を下にして作業台の上に置き、下縁に連設された底フラップを上向きに折り曲げると共に、中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップを上側に開きそれぞれ外側に折り曲げる第1の作業工程と、
前記第1の梱包材と組み合わせて箱体を形成すべく段ボール等の厚紙で平板状に形成された第2の梱包材を、その表面を上にして第1の梱包材の上に置き、下縁に連設された底フラップを下向きに折り曲げ、その外側に前記第1の梱包材の底フラップを重ね合わせて粘着テープで固定し、梱包箱の底部を形成する第2の作業工程と、
前記粘着テープをヒンジとして第2の梱包材を開き、前記切り起こしフラップに対応させて第2の梱包材の中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップを上側に開いてそれぞれ外側に折り曲げ、底フラップの上面にハニカムコア等の板状の受止部材を粘着テープで貼り付け、前記第1の梱包材の上に被梱包物であるウインドシールドを載置して、前記第1の梱包材の切り起こしフラップの上縁の外方端部にそれぞれ形成された切欠溝がそのウインドシールドより外側に位置するようにし、この後第2の梱包材を回転させて前記ウインドシールドの上に被せる第3の作業工程と、
前記第2の梱包材の左右両側に連設された側フラップを下向きに折り曲げると共に、側フラップの端部に連設された差込片を折り曲げてそれぞれ底部の内側に差し込み、前記第1の梱包材の左右両側に連設された側フラップを上向きに折り曲げて第2の梱包材の側フラップの外側にそれぞれ重ね合わせて粘着テープで固定し、梱包箱の両側部を形成する第4の作業工程と、
この後、前記梱包箱を作業台から降ろして底部を下にして床に垂直に置き、梱包箱の内部の両側部において前記第1の梱包材の切り起こしフラップと第2の梱包材の切り起こしフラップとで前記ウインドシールドの端部を挟み込むと共に、第2の梱包材の側フラップの上部に形成された係合片を内側に折り曲げ、更に先端部を下向きに折り曲げてその先端縁に形成された切欠溝を、前記第1の梱包材の切り起こしフラップに形成された切欠溝及びこれに対応して前記第2の梱包材の切り起こしフラップの上縁の外方端部に形成された切欠溝にそれぞれ同時に嵌め込んでウインドシールドを固定する第5の作業工程と、
前記第1の梱包材の側フラップの上部に連設された内蓋フラップをそれぞれ内側に折り曲げ、その上から第1の梱包材の上縁に連設された外蓋フラップ及び第2の梱包材の上縁に連設された外蓋フラップを折り重ね、これらを粘着テープで固定して梱包箱の蓋部を形成する第6の作業工程と、から成るウインドシールドの梱包方法を要旨とする。
次に、段ボール等の厚紙で平板状に形成され、その中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップと、下縁に連設された底フラップと、左右側縁に連設された側フラップ及びその上縁に連設された内蓋フラップと、上縁に連設された外蓋フラップとを備え、前記切り起こしフラップの上縁の端部に切欠溝が対称的に形成された第1の梱包材と、
前記第1の梱包材と組み合わせて粘着テープを介して箱体を形成すべく段ボール等の厚紙で平板状に形成され、その中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップと、下縁に連設された底フラップと、左右側縁に連設された側フラップ及びその上縁に連設された内蓋フラップと、上縁に連設された外蓋フラップとを備え、前記切り起こしフラップの上縁の端部に切欠溝が対称的に形成され、前記左右の側フラップの上部に係合片が形成されると共に、その係合片の先端部に前記第1の梱包材の切欠溝と第2の梱包材の切欠溝とを合わせて嵌め込むための切欠溝がそれぞれ形成された第2の梱包材と、から構成されるウインドシールドの梱包箱を要旨とする。
更に、第1の梱包材の中央上部及び第2の梱包材の中央上部に手掛け用の孔がそれぞれ対応して設けられたこと、第1の梱包材の左右の側フラップのほぼ中央部及び第2の梱包材の左右の側フラップのほぼ中央部に手掛け用の孔がそれぞれ対応して設けられたこと、第2の梱包材の底フラップの内面に、被包装物たるウインドシールドを受止するハニカムコア等の受止部材が取り付けられたこと、を要旨とするものである。
【0005】
【作 用】
第1の梱包材と第2の梱包材とで粘着テープを介して梱包箱を形成しながらその内部にウインドシールドを梱包することが出来、しかも第1の梱包材の切り起こしフラップと第2の梱包材の切り起こしフラップとでウインドシールドの両端部を挟み込むと共に、第2の梱包材の側フラップの上部に形成された係合片を内側に折り曲げ、更に先端部を下向きに折り曲げてその先端縁に形成された切欠溝を、第1の梱包材の切り起こしフラップに形成された切欠溝及びこれに対応して第2の切り起こしフラップの上縁の外方端部に形成された切欠溝にそれぞれ同時に嵌め込むことによりウインドシールドを固定することが出来る。
従って、発泡樹脂製の緩衝材が不要となり、荷姿も小型コンパクトになる。梱包後は手掛け用の孔を利用して1人或は2人で容易に持ち運びすることが出来る。切り起こしフラップの抜けた後に生じた窓孔からウインドシールドが見えるため、荷扱い者及び運送者の壊れ物に対する注意を充分に喚起し、且つウインドシールドが破損していた場合には、荷受け側は開封せずとも外側から直ちに視認出来るので破損責任の所在が明確になる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳説する。
図1は厚紙特に段ボールで形成された第1の梱包材1の裏面図であり、ほぼ中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目11a、12aとして切り起こしフラップ11、12が左右対称に形成され、これら切り起こしフラップ11、12には前記繋ぎ目11a、12aより内側に折り目11b、12bが設けられ、切り込みの上縁から内縁にかけて斜めの折り目11c、12cが設けられ、上縁の内側端部寄りには切欠溝11d、12dが設けられ、内縁の中央部には指掛け用の小さな半円形の切欠き11e、12eがそれぞれ設けられている。又、中央部の上部には手掛け用の長孔13が設けられている。
【0007】
前記第1の梱包材1の下縁には底フラップ14が折り目14aを介して連設され、両側縁には側フラップ15、16が折り目15a、16aを介してそれぞれ連設され、これら側フラップ15、16の上縁には内蓋フラップ17、18が折り目17a、18aを介してそれぞれ連設され、中間よりやや上側には手掛け用の長孔15b、16bがそれぞれ設けられ、更に第1の梱包材1の上縁には外蓋フラップ19が折り目19aを介して連設されている。
【0008】
図2は厚紙特に段ボールで形成された第2の梱包材2の裏面図(但し、上下逆の状態)であり、ほぼ中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目21a、22aとして切り起こしフラップ21、22が左右対称に形成され、これら切り起こしフラップ21、22には前記繋ぎ目21a、22aより内側に折り目21b、22bが設けられ、上縁から内縁にかけて斜めの折り目21c、22cが設けられ、上縁の内側端部寄りには切欠溝21d、22dが設けられ、内縁の中央部には指掛け用の小さな半円形の切欠き21e、22eがそれぞれ設けられている。又、中央部の上部には手掛け用の長孔23が設けられている。
【0009】
前記第2の梱包材2の下縁(図では上縁)には底フラップ24が折り目24aを介して連設され、両側縁には側フラップ25、26が折り目25a、26aを介してそれぞれ連設され、これら側フラップ25、26の上縁には係合片27、28が第1の折り目27a、28aとこれと平行な第2の折り目27b、28bを介してそれぞれ連設され、係合片27、28の上縁の外側端部寄りに切欠溝27c、28cがそれぞれ対称的に形成されと共に、前記手掛け用の長孔15b、16bに対応させて手掛け用の長孔25b、26bが設けられ、側フラップ25、26の下縁には差込片30、31が折り目30a、31aを介してそれぞれ連設され、更に第1の梱包材1の上縁には外蓋フラップ29が折り目29aを介して連設されている。
【0010】
このように構成された第1の梱包材1と第2梱包材2とを用いて、ウインドシールドを梱包する方法について詳細に説明する。
先ず、第1の作業工程は図3に示すように適当な大きさの作業台4の上に前記第1の梱包材1を表面を下にして載置し、図4に示すように底フラップ14を折り目14aに沿って上向きに折り曲げ、半円形の切欠き11e、12eに指を差し込んで切り起こしフラップ11、12を繋ぎ目11a、21aを折り目としてそれぞれ上向きに切り起こし、更に折り目11b、21bに沿ってそれぞれ外側に折り曲げる。この時、第1の梱包材1は切り起こしフラップ11、12の抜けた後がそれぞれ窓孔1a、1bとなる。
【0011】
第2の作業工程は、図5に示すように前記第2の梱包材2を裏面を下にして第1の梱包材1の上に置き、底フラップ24を折り目24aに沿って下向きに折り曲げ、その外側に第1の梱包材1の底フラップ14を重ね合わせ、図6のように粘着テープ5を3箇所程度貼って梱包箱の底部Bを形成する。
【0012】
第3の作業工程は、図7に示すように前記第2の梱包材2を粘着テープ5をヒンジ代わりにして外側に開き、半円形の切欠き21e、22eに指を差し込んで切り起こしフラップ21、22を繋ぎ目21a、22aを折り目としてそれぞれ上向きに切り起こし、更に折り目21b、22bに沿ってそれぞれ外側に折り曲げる。この時、第2の梱包材2は切り起こしフラップ21、22の抜けた後がそれぞれ窓孔2a、2bとなる。更に、第2の梱包材2の底フラップ24の内面側に、予め用意してあるハニカムコア等の板状の受止部材6を粘着テープ5で貼り付ける。
【0013】
この後、被梱包物である自動車用ウインドシールド7(図示は省略したが透明の合成樹脂シート等で簡易包装されている)を第1の梱包材の上に静かに載置し、第1の梱包材1における前記切り起こしフラップ11、12の切欠溝11d、12dがウインドシールド7の両側端よりそれぞれ外側に位置するようにし、図8に示すように第2の梱包材2を再び回転させてウインドシールド7の上に被せる。
【0014】
第4の作業工程は、図9に示すように前記第2の梱包材2の側縁に連設された側フラップ25を折り目25aに沿って下向きに折り曲げると共に、下端部に連設された差込片30を折り目30aに沿って下向きに折り曲げてそれぞれ底部の内側に差し込み、図10に示すように前記第1の梱包材の側フラップ15を折り目15aに沿って上向きに折り曲げ、図11のように第2の梱包材の側フラップ25の外側に重ね合わせて粘着テープ5で3箇所程度固定する。図示は省略したが、これと同じ要領で反対側の側部も粘着テープで固定する。
このようにして梱包箱の側部Sが形成され、その側面のほぼ中央部において第1の梱包材1の手掛け用長孔15bと第2の梱包材2の手掛け用長孔25bとが互いに合致して手掛け部Hが形成される。これと対応して反対側の側面においても手掛け用長孔16bと26bとで同じく手掛け部が形成される。
【0015】
第5の作業工程は、図12に示すように底部B及び側部Sが形成された梱包箱Pを前記作業台4から床に静かに降ろし、底部が下になるようにして垂直に置く。この時、ウインドシールド7の下端部は前記受止部材6に受止される。
図13は梱包箱Pの内部を上から覗いた状態を示すもので、ウインドシールド7の側端部は前記第1の梱包材1の切り起こしフラップ11と第2の梱包材2の切り起こしフラップ21とで挟まれている。
【0016】
図14は、図13における切り起こしフラップ11、21を指で摘んでウインドシールド7を挟み付けた状態を示す。切り起こしフラップ11、21は互いに接近するようにやや内側に折り曲げられが、この際前記斜めの折り目11c、21cが役に立って円滑に折り曲げることが出来る。
【0017】
この状態を保持して図15に示すように、第2の梱包材2の側フラップ25(図14参照)の上部に形成されている係止片27を前記第2の折り目27bに沿って内側に折り曲げると共に、第1の折り目27aに沿って下向きに折り曲げ、その先端縁に形成された切欠溝27cを、前記切り起こしフラップ11に形成された切欠溝11d及び切り起こしフラップ21の上縁に形成された切欠溝21dにそれぞれ同時に嵌め込んでウインドシールド7の端部を固定することが出来る。反対側の端部においても同様に切り起こしフラップ12、22と係止片28とでウインドシールド7の端部を固定し、これによりウインドシールド7は梱包箱Pの内部の中央部に内面とはいずれも非接触状態で保持固定されることになる。
【0018】
第6の作業工程は、図16に示すように前記第1の梱包材1の側フラップ15の上部に連設された内蓋フラップ17を折り目17aに沿って内側に折り曲げ、同様に他側の内蓋フラップ18も折り目18aに沿って内側に折り曲げた後、図17に示すように第2の梱包材2の上縁に連設された外蓋フラップ29を折り目29aに沿って内側に折り曲げ、及び第1の梱包材1の上縁に連設された外蓋フラップ19を折り目19aに沿って内側に折り曲げて重ね合わせ、これらを粘着テープ5で固定して梱包箱Pの蓋部Tを形成する。
【0019】
このような作業工程を経て、第1の梱包材1と第2の梱包材2とでウインドシールド7を包んだ梱包箱Pを形成することが出来る。この梱包箱Pは図18に示すように中央の上部に位置する手掛け用長孔13又は23に手指を引っ掛けて小脇に抱えるようにし、或は両方の手掛け用長孔13及び23に手指を引っ掛けて両手で持ち上げるようにして1人で持ち運びすることが出来る。又、図19に示すように、梱包箱Pの両側部に形成された前記手掛け部Hにそれぞれ片手の手指を引っ掛けて2人で容易に持ち運びすることも出来る。この場合、梱包箱の両面に開いた窓孔を通して中のウインドシールドが見えるため、壊れ物に対する注意を作業者や運送者に充分喚起することが出来る。
【0020】
尚、車種によってはウインドシールドの大きさが異なり、同車種でもフロントとリヤとではウインドシールドの形状が異なるため、基本の構成は同じでサイズが多少異なる第1、第2の梱包材を予め用意しておけば、各種のウインドシールドの梱包に対処することが出来る。
予め専用の梱包箱を用意するのとは違って、第1、第2の梱包材は段ボール等で薄い平板状に形成されているから積み重ねによって多数枚を保管出来ると共に保管場所を多く取らず、前記のようにウインドシールドを包みながら粘着テープを介して梱包箱を形成するので、コストも安価に抑えることが出来る。
又、荷受け側においては粘着テープを破断し若しくは引き剥がすだけで容易に開封出来るので取り出し作業が簡単であり、第1、第2の梱包材を平板状に延ばせるので空き箱とならず邪魔になることはなく、しかも内部には発泡材の緩衝材が存在せず小板状の受止部材が1枚有るだけであるから後のゴミ処理も簡単に出来て好都合である。更に、梱包箱の窓孔を通して中のウインドシールドが見えるため、ウインドシールドが破損しているような場合には開封前に発見することが出来る。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、2枚の紙製梱包材でウインドシールドを包みながら粘着テープを貼って梱包箱を形成出来るようにしたので、ウインドシールドの梱包作業を容易にし且つコストダウンを図ることが出来、切り起こしフラップと側フラップの係合片とでウインドシールドを固定出来るので発泡樹脂等の緩衝材が不要となり、このため梱包箱の形状が小型コンパクトとなって運送費や保管費が減少し、更に梱包箱の要所に手掛け用孔を設けたので荷扱いがし易い等の優れた効果を奏する。
又、梱包箱の両面に開いた窓孔から中のウインドシールドが見えるため、荷扱い者や運送者に壊れ物に対する注意を充分喚起すると共に、荷受け側は開封前にウインドシールドのチェックが出来、しかも破損しているような場合にはその場で直ちに発見して破損責任の所在を明確に出来る等の効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の梱包材の裏面図である。
【図2】本発明に係る第2の梱包材の裏面図(上下逆)である。
【図3】第1の梱包材を作業台の上に置いた状態を示す斜視図である。
【図4】第1の作業工程終了時の状態を示す斜視図である。
【図5】第1の梱包材の上に第2の梱包材を置いてその底フラップを折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図6】粘着テープで固定して梱包箱の底部を形成した第2の作業工程終了時の状態を示す部分斜視図である。
【図7】第2の梱包材を一旦開いて第1の梱包材の上にウインドシールドを載置した状態を示す斜視図である。
【図8】第2の梱包材を再度元の位置に戻した第3の作業工程終了時の状態を示す斜視図である。
【図9】側フラップの差込片を底部の内側に差し込む状態を示す部分斜視図である。
【図10】側フラップを折り重ねる状態を示す部分斜視図である。
【図11】粘着テープで固定して梱包箱の側部を形成した第4の作業工程終了時の状態を示す部分斜視図である。
【図12】梱包箱を作業台から降ろして床に垂直に置いた状態を示す斜視図である。
【図13】梱包箱の内部を上から覗いた状態を示す部分斜視図である。
【図14】ウインドシールドの側端部に位置する2枚の切り起こしフラップを指で摘んだ状態を示す部分斜視図である。
【図15】係合片を折り曲げてその先端に形成された切欠溝を、切り起こしフラップの切欠溝に嵌め込んでウインドシールドを固定した第5の作業工程終了時の状態を示す部分斜視図である。
【図16】内蓋フラップを折り曲げた状態を示す部分斜視図である。
【図17】外蓋フラップを折り重ねて粘着テープで固定し梱包箱の蓋部を形成した第6の作業工程終了時の状態を示す斜視図である。
【図18】梱包箱を1人で持ち運ぶ時の状態を示す説明図である。
【図19】梱包箱を2人で持ち運ぶ時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…第1の梱包材
11、12…切り起こしフラップ 11d、12d…切欠溝 13…手掛け用長孔 14…底フラップ 15、16…側フラップ 15b、16b…手掛け用長孔 17、18…内蓋フラップ 19…外蓋フラップ
2…第2の梱包材
21、22…切り起こしフラップ 21d、22d…切欠溝 23…手掛け用長孔 24…底フラップ 25、26…側フラップ 25b、26b…手掛け用長孔 27、28…係合片 27c、28c…切欠溝 29…外蓋フラップ 30、31…差込片
4…作業台
5…粘着テープ
6…受止部材
7…ウインドシールド
Claims (5)
- 段ボール等の厚紙で平板状に形成された第1の梱包材を、その表面を下にして作業台の上に置き、下縁に連設された底フラップを上向きに折り曲げると共に、中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップを上側に開きそれぞれ外側に折り曲げる第1の作業工程と、前記第1の梱包材と組み合わせて箱体を形成すべく段ボール等の厚紙で平板状に形成された第2の梱包材を、その表面を上にして第1の梱包材の上に置き、下縁に連設された底フラップを下向きに折り曲げ、その外側に前記第1の梱包材の底フラップを重ね合わせて粘着テープで固定し、梱包箱の底部を形成する第2の作業工程と、
前記粘着テープをヒンジとして第2の梱包材を開き、前記切り起こしフラップに対応させて第2の梱包材の中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップを上側に開いてそれぞれ外側に折り曲げ、底フラップの上面にハニカムコア等の板状の受止部材を粘着テープで貼り付け、前記第1の梱包材の上に被梱包物であるウインドシールドを載置して、前記第1の梱包材の切り起こしフラップの上縁の外方端部にそれぞれ形成された切欠溝がそのウインドシールドより外側に位置するようにし、この後第2の梱包材を回転させて前記ウインドシールドの上に被せる第3の作業工程と、
前記第2の梱包材の左右両側に連設された側フラップを下向きに折り曲げると共に、側フラップの端部に連設された差込片を折り曲げてそれぞれ底部の内側に差し込み、前記第1の梱包材の左右両側に連設された側フラップを上向きに折り曲げて第2の梱包材の側フラップの外側にそれぞれ重ね合わせて粘着テープで固定し、梱包箱の両側部を形成する第4の作業工程と、
この後、前記梱包箱を作業台から降ろして底部を下にして床に垂直に置き、梱包箱の内部の両側部において前記第1の梱包材の切り起こしフラップと第2の梱包材の切り起こしフラップとで前記ウインドシールドの端部を挟み込むと共に、第2の梱包材の側フラップの上部に形成された係合片を内側に折り曲げ、更に先端部を下向きに折り曲げてその先端縁に形成された切欠溝を、前記第1の梱包材の切り起こしフラップに形成された切欠溝及びこれに対応して前記第2の梱包材の切り起こしフラップの上縁の外方端部に形成された切欠溝にそれぞれ同時に嵌め込んでウインドシールドを固定する第5の作業工程と、
前記第1の梱包材の側フラップの上部に連設された内蓋フラップをそれぞれ内側に折り曲げ、その上から第1の梱包材の上縁に連設された外蓋フラップ及び第2の梱包材の上縁に連設された外蓋フラップを折り重ね、これらを粘着テープで固定して梱包箱の蓋部を形成する第6の作業工程と、から成るウインドシールドの梱包方法。 - 段ボール等の厚紙で平板状に形成され、その中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップと、下縁に連設された底フラップと、左右側縁に連設された側フラップ及びその上縁に連設された内蓋フラップと、上縁に連設された外蓋フラップとを備え、前記切り起こしフラップの上縁の端部に切欠溝が対称的に形成された第1の梱包材と、
前記第1の梱包材と組み合わせて粘着テープを介して箱体を形成すべく段ボール等の厚紙で平板状に形成され、その中央部を境にし且つ外側を繋ぎ目として左右対称に形成された切り起こしフラップと、下縁に連設された底フラップと、左右側縁に連設された側フラップ及びその上縁に連設された内蓋フラップと、上縁に連設された外蓋フラップとを備え、前記切り起こしフラップの上縁の端部に切欠溝が対称的に形成され、前記左右の側フラップの上部に係合片が形成されると共に、その係合片の先端部に前記第1の梱包材の切欠溝と第2の梱包材の切欠溝とを合わせて嵌め込むための切欠溝がそれぞれ形成された第2の梱包材と、から構成されるウインドシールドの梱包箱。 - 前記第1の梱包材の中央上部及び第2の梱包材の中央上部に手掛け用の孔がそれぞれ対応して設けられた、請求項2記載のウインドシールドの梱包箱。
- 前記第1の梱包材の左右の側フラップのほぼ中央部及び第2の梱包材の左右の側フラップのほぼ中央部に手掛け用の孔がそれぞれ対応して設けられた、請求項2乃至3記載のウインドシールドの梱包箱。
- 第2の梱包材の底フラップの内面に、被包装物たるウインドシールドを受止するハニカムコア等の受止部材が取り付けられた請求項2乃至4記載のウインドシールドの梱包箱。
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