JP3591333B2 - 換気用パイプの結露防止構造 - Google Patents

換気用パイプの結露防止構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、換気用パイプの結露防止構造に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、高気密、高断熱住宅において、屋内外を連通する換気用パイプに結露が発生するのを防止することのできる換気用パイプの結露防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、寒冷地用等として高気密、高断熱住宅が知られている。この高気密、高断熱住宅において室内の換気は、一般に、たとえば図4に示したような換気方式で行われている。
すなわち、外壁(1)と、この外壁(1)から所定間隔隔てて室内側に配置された石膏ボード等のボード部材(2)との間に換気用パイプ(3)が設けられ、この換気用パイプ(3)によって屋内外を連通させるとともに、換気用パイプ(3)の室内側端部に、強制給気ファン(4)又は自然吸気口を取り付け、強制給気ファン(4)の作動により、又は自発的に屋外空気を換気用パイプ(3)を通じて室内に導入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に例示することのできる換気方式には、換気用パイプ(3)における結露の発生が懸念される。それと言うのも、上記の通り、室内側のボード部材(2)は、高断熱性を実現する空気層を形成するなどの目的で外壁(1)から離間配置されており、相互間には空間(5)が形成され、換気用パイプ(3)の一部はこの空間(5)に露出するからである。換気用パイプ(3)は、屋内外を連通するために屋外に臨んでおり、その結果、冬季等には屋外冷気により冷やされ、表面温度が低下する。したがって、空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の外周面には、結露(6)が発生するおそれがある。
【0004】
この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来の高気密、高断熱住宅における換気方式の上記欠点を解消し、屋内外を連通する換気用パイプに結露が発生するのを防止することのできる換気用パイプの結露防止構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、外壁からこれと離間して室内側に配置されたボード部材にかけて配設され、屋内外を連通する換気用パイプの結露防止構造であって、剛性が低く、クッション性を有する素材から形成された低剛性断熱部を備えた筒状の断熱材が、外壁とボード部材の間に形成された空間に露出する換気用パイプに密着して配設され、前記断熱材は、剛性が高く、クッション性を有しない素材から形成された高剛性断熱部を低剛性断熱部に連設した複合構造を有していることを特徴とする換気用パイプの結露防止構造(請求項1)を提供する。
【0006】
またこの出願の発明は、断熱材は、外壁とボード部材の間の空間に露出する換気用パイプの外周に装着され、その全ての外周面を覆っていること(請求項)、並びに、断熱材は、換気用パイプ内に室内側より挿入される強制給気ファン又は自然吸気口の挿入部の外周に装着され、これらの挿入部が換気用パイプ内に挿入されることにより、断熱材が、外壁とボード部材の間の空間に露出する換気用パイプの内周面に密着すること(請求項)をそれぞれ好ましい態様として提供するものでもある。
【0007】
以下、図面に沿ってこの出願の発明の換気用パイプの結露防止構造についてさらに詳しく説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の発明の換気用パイプの結露防止構造の一実施形態を示した要部断面図である。
この図1に示したように、この出願の発明の換気用パイプの結露防止構造では、高気密、高断熱住宅において、外壁(1)からこれと離間して室内側に配置された石膏ボード等のボード部材(2)にかけて配設され、屋内外を連通する換気用パイプ(3)の、外壁(1)とボード部材(2)の間に形成された空間(5)に露出する部位に、剛性が低く、クッション性を有する素材から形成された低剛性断熱部を備えた筒状の断熱材(7)が、密着して配設される。
【0009】
この断熱材(7)の配設により、冬季等に屋外冷気により換気用パイプ(3)が冷却されることがあっても、断熱材(7)によって熱が遮断され、空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の外周面に結露が生ずることはない。結露の発生は防止される。また、断熱材(7)は、上記の通りに、剛性が低く、クッション性を有する素材から形成された低剛性断熱部を備えており、空間(5)の間隔に容易に対応することができる。高気密、高断熱住宅では、設計等により、外壁(1)とボード部材(2)の間の間隔は必ずしも一定ではない。低剛性断熱部の配設は、断熱材(7)の長さを外壁(1)とボード部材(2)の間の種々の間隔に応じて調節可能とする。すなわち、断熱材(7)の長さをある程度長めとすることにより、外壁(1)とボード部材(2)の間の間隔が狭い場合には、その低剛性断熱部によって全体の長さを縮小することができ、断熱材(7)は、確実に換気用パイプ(3)の空間(5)に露出する部位に配設される。しかも、断熱材(7)は筒状であるため、巻付け方式による配設等に比べ、装着が容易である。その形状については特に制限はなく、円筒状、角筒状等の適宜な形状とすることができる。
【0010】
断熱材(7)の装着をさらに容易にするために、この出願の発明の換気用パイプの結露防止構造では、たとえば図2に示したように、断熱材(7)には、低剛性断熱部(71)とともに、剛性が高く、クッション性を有しない素材から形成された高剛性断熱部(72)をも設け、低剛性断熱部(71)に連設一体化した複合構造を採用している。剛性が低いと、装着時に変形しやすく、装着しにくくなり、装着性は一般に低下する。これを高剛性断熱部(72)が補う。この高剛性断熱部(72)は、少なくとも断熱材(7)の装着側の端部に配置するのが好ましく、また、低剛性断熱部(71)と交互に配列して設けることもできる。低剛性断熱部(71)と高剛性断熱部(72)の剛性の高低は、ここに適用する素材の種類や発泡倍率などによって決めることができる。たとえば、低剛性断熱部(71)については、素材は、ポリエチレン樹脂、軟質ウレタン樹脂等が例示され、発泡倍率は、およそ30倍以上、好ましくは30〜40倍程度が例示される。高剛性断熱部(72)については、たとえば、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)等の約15倍以下の発泡倍率を有する発泡ゴム等が例示される。もちろん、これらの素材及び発泡倍率については格別の制限はなく、低剛性断熱部(71)及び高剛性断熱部(72)が果たす上記機能を考慮して適宜なものを採用することができる。
【0011】
そして、この出願の発明の換気用パイプの結露防止構造では、断熱材(7)は、図1に示した実施形態のように、外壁(1)とボード部材(2)の間に形成された空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の外周に装着することができる。この場合には、換気用パイプ(3)の空間(5)に露出する部位の全ての外周面が断熱材(7)で覆われる。このような装着状態は、たとえば、筒状の断熱材(7)の内部に換気用パイプ(3)を挿入することにより実現可能である。この場合、図2に示した高剛性断熱部(72)は、少なくとも装着側の端部、すなわち、換気用パイプ(3)を挿入する側の端部に配置するのが好ましい。このように、空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の外周に断熱材(7)を装着することによって、冬季等に屋外冷気により換気用パイプ(3)が冷やされ、表面温度が低下しても、断熱材(7)により熱が遮断され、断熱材(7)の表面温度は低下しないため、空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の外周面に結露は生じない。結露の発生が防止される。
【0012】
また、断熱材(7)は、図3に示した実施形態のように、強制給気ファン(4)又は自然吸気口を換気用パイプ(3)に取り付けるに際して、換気用パイプ(3)内に室内側より挿入される強制給気ファン(4)又は自然吸気口の挿入部(8)の外周に装着することもできる。この装着は、たとえば、筒状の断熱材(7)の内部に強制給気ファン(4)又は自然吸気口の挿入部(8)を挿入することにより実現可能である。そして、この場合には、強制給気ファン(4)又は自然吸気口の挿入部(8)を換気用パイプ(3)内に挿入し、断熱材(7)を、外壁(1)とボード部材(2)の間の空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の内周面に密着させる。冬季等に屋外冷気により換気用パイプ(3)の屋外側が冷やされても、空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の内周面には断熱材(7)が密着しているため、断熱材(7)によって熱が遮断され、空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の表面温度は低下しない。したがって、空間(5)に露出する換気用パイプ(3)の外周面に結露は生じず、結露の発生を防止することができる。この実施形態において、図2に示した高剛性断熱部(72)は、少なくとも装着側の端部、すなわち、強制給気ファン(4)又は自然吸気口の挿入部(8)の挿入側及び換気用パイプ(3)の挿入側の両端部に配置するのが好ましい。
【0013】
なお、断熱材(7)を強制給気ファン(4)の挿入部(8)に装着する場合には、強制給気ファン(4)に設けられるコード、ファン本体を固定するためのビス等の固定具などが、断熱材(7)の装着を阻害することのないように、断熱材(7)にそれらコード、ビス等を収容するための切欠を形成し、この切欠内にコードを通し、また、ビス等の固定具などを収容することができる。
【0014】
もちろんこの出願の発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。外壁、ボード部材、及び、換気用パイプの構造をはじめ、強制給気ファン及び自然吸気口の構成及び構造、断熱材の材質、長さ、形状等の細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、高気密、高断熱住宅において、屋内外を連通する換気用パイプに結露が発生するのを防止することができる。使用する断熱材は、確実に換気用パイプの所定部位に配設され、その装着は容易でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の換気用パイプの結露防止構造の一実施形態を示した要部断面図である。
【図2】断熱材の一形態を示した斜視図である。
【図3】この出願の発明の換気用パイプの結露防止構造の別の実施形態を示した要部断面図である。
【図4】高気密、高断熱住宅における換気方式を示した要部断面図である。
【符号の説明】
1 外壁
2 ボード部材
3 換気用パイプ
4 強制給気ファン
5 空間
6 結露
7 断熱材
71 低剛性断熱部
72 高剛性断熱部
8 挿入部

Claims (3)

  1. 外壁からこれと離間して室内側に配置されたボード部材にかけて配設され、屋内外を連通する換気用パイプの結露防止構造であって、剛性が低く、クッション性を有する素材から形成された低剛性断熱部を備えた筒状の断熱材が、外壁とボード部材の間に形成された空間に露出する換気用パイプに密着して配設され、前記断熱材は、剛性が高く、クッション性を有しない素材から形成された高剛性断熱部を低剛性断熱部に連設した複合構造を有していることを特徴とする換気用パイプの結露防止構造。
  2. 断熱材は、外壁とボード部材の間の空間に露出する換気用パイプの外周に装着され、その全ての外周面を覆っている請求項1記載の換気用パイプの結露防止構造。
  3. 断熱材は、換気用パイプ内に室内側より挿入される強制給気ファン又は自然吸気口の挿入部の外周に装着され、これらの挿入部が換気用パイプ内に挿入されることにより、断熱材が、外壁とボード部材の間の空間に露出する換気用パイプの内周面に密着する請求項1又は2記載の換気用パイプの結露防止構造。
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