JP3590858B2 - 擁壁緑化工法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート製の擁壁面を樹木により被覆して緑化する擁壁緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の擁壁緑化工法として、コンクリート製の版状擁壁ブロックと、培土収容用の植栽ポケットが一体化されたポケット付擁壁ブロックとを組み合わせて、これらを積み上げて擁壁を構築し、植栽ポケットに草類を植栽する方法が知られている。また、つた類を壁面に這わせる方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように草類により緑化を図る場合、丈の低い草類では壁を広範囲に渡って被覆することができないため、多数の植栽ポケットが必要になるという問題があった。また、つた類により緑化を図る場合は、つた類が成育して壁面全体を被覆するまでに長期間を要し、更に、ボリュームがなく平面的な被覆となるため、不自然な印象を与えることもあるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題に鑑み、比較的少数の樹木により壁面を効率的に緑化することができる擁壁緑化工法の提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、垂直もしくは傾斜したコンクリート製擁壁面の前面に培土収容用の植栽ポケットを設けるとともに、前記擁壁面に植栽固定部材を固着し、前記植栽ポケットに樹木を植栽し、前記樹木の大枝を前記擁壁面に沿わせて平面的に広げた状態に曲げて前記固定部材に固定して、前記擁壁面を緑化することにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態の一例を図面について説明する。
【0007】
図において、10は擁壁であり、コンクリート製の版状擁壁ブック11,11……と、ポケット付擁壁ブロック16,16……とを組み合わせて、これらの溝状又は孔状のコンクリート打設部(図示せず)を整合させるように上下左右に積み上げ、場所打コンクリートにより全体を一体化して構築する。なお、ポケット付擁壁ブロック16は、培土収容用のコンテナ状の植栽ポケット17が前面側に一体的に設けられたものである。
【0008】
そして、擁壁10の壁面上には、全体に渡って木材等の固定部材20……を固着する。なお、図においては、固定部材20として長尺の角材を使用しているが、板材を使用して擁壁10の壁面を被覆するようにしてもよい。また、間伐材等を使用してもよい。また、図においては、固定部材20……を均一な間隔で平行に配置しているが、必ずしも整列されなくてもよい。また、固定部材20としては、樹木30を傷めないものであれば木材以外であってもよい。
【0009】
そして、擁壁10の各植栽ポケット17には、土砂、肥料等を充填し、擁壁10の壁面を覆う程度に成長した樹木30を植栽する。樹木30は、良くしなる種類のものが好ましい。また、予め平面的に広がった形に枝を成育させたものが好ましく、この場合は比較的硬い種類のものを使用することもできる。また、花木や果樹を使用してもよい。
【0010】
そして、植栽された樹木30……の幹あるいは大枝の根元部分を、ひも、針金等の固定器具25を介して固定部材20……に縛り付けて、擁壁10の壁面に沿って傾斜した状態で固定する。更に、樹木30の大枝を折り曲げて水平に向け、固定器具25を介して固定部材20……に縛り付けて、擁壁10の壁面に沿わせて広げた状態で固定する。
【0011】
従って、1本の樹木30によって擁壁10の壁面を広範囲に渡って覆うことになるため、比較的少数の樹木30……によって壁面の被覆を形成することができ、比較的少数の植栽ポケット17によって効率的に緑化を図ることができる。そして、つた類のように成長して絡み付くまで待つ必要がないので、短期間で緑化することができる。また、樹木30の小枝等は固定せずに壁面から前方へ突出した状態にしておく。すると、樹木30……による被覆は、ボリュームがあり立体的なものとなって、自然な印象を与えることができる。
【0012】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る壁面緑化工法は、擁壁面の前面にポケット付擁壁ブロック等による植栽ポケットを設けてこれに樹木を植栽し、これら樹木の大枝を、壁面に沿わせて平面的に広げた状態に曲げて、壁面上に固着された固定部材に固定することによって、樹木が壁面を広範囲に渡って被覆するので、比較的少数の植栽ポケットにより効率的に緑化することができ、また短期間で緑化することができる。更に固定されていない小枝等が壁面から前方へ突出するので、ボリュームがあって立体的な被覆が形成され、自然な印象を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る擁壁緑化工法の実施の形態の一例を示す立面図である。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】図1の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 擁壁
11 版状擁壁ブロック
16 ポケット付擁壁ブロック
17 植栽ポケット
20 固定部材
25 固定器具
30 樹木
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート製の擁壁面を樹木により被覆して緑化する擁壁緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の擁壁緑化工法として、コンクリート製の版状擁壁ブロックと、培土収容用の植栽ポケットが一体化されたポケット付擁壁ブロックとを組み合わせて、これらを積み上げて擁壁を構築し、植栽ポケットに草類を植栽する方法が知られている。また、つた類を壁面に這わせる方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように草類により緑化を図る場合、丈の低い草類では壁を広範囲に渡って被覆することができないため、多数の植栽ポケットが必要になるという問題があった。また、つた類により緑化を図る場合は、つた類が成育して壁面全体を被覆するまでに長期間を要し、更に、ボリュームがなく平面的な被覆となるため、不自然な印象を与えることもあるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題に鑑み、比較的少数の樹木により壁面を効率的に緑化することができる擁壁緑化工法の提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、垂直もしくは傾斜したコンクリート製擁壁面の前面に培土収容用の植栽ポケットを設けるとともに、前記擁壁面に植栽固定部材を固着し、前記植栽ポケットに樹木を植栽し、前記樹木の大枝を前記擁壁面に沿わせて平面的に広げた状態に曲げて前記固定部材に固定して、前記擁壁面を緑化することにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態の一例を図面について説明する。
【0007】
図において、10は擁壁であり、コンクリート製の版状擁壁ブック11,11……と、ポケット付擁壁ブロック16,16……とを組み合わせて、これらの溝状又は孔状のコンクリート打設部(図示せず)を整合させるように上下左右に積み上げ、場所打コンクリートにより全体を一体化して構築する。なお、ポケット付擁壁ブロック16は、培土収容用のコンテナ状の植栽ポケット17が前面側に一体的に設けられたものである。
【0008】
そして、擁壁10の壁面上には、全体に渡って木材等の固定部材20……を固着する。なお、図においては、固定部材20として長尺の角材を使用しているが、板材を使用して擁壁10の壁面を被覆するようにしてもよい。また、間伐材等を使用してもよい。また、図においては、固定部材20……を均一な間隔で平行に配置しているが、必ずしも整列されなくてもよい。また、固定部材20としては、樹木30を傷めないものであれば木材以外であってもよい。
【0009】
そして、擁壁10の各植栽ポケット17には、土砂、肥料等を充填し、擁壁10の壁面を覆う程度に成長した樹木30を植栽する。樹木30は、良くしなる種類のものが好ましい。また、予め平面的に広がった形に枝を成育させたものが好ましく、この場合は比較的硬い種類のものを使用することもできる。また、花木や果樹を使用してもよい。
【0010】
そして、植栽された樹木30……の幹あるいは大枝の根元部分を、ひも、針金等の固定器具25を介して固定部材20……に縛り付けて、擁壁10の壁面に沿って傾斜した状態で固定する。更に、樹木30の大枝を折り曲げて水平に向け、固定器具25を介して固定部材20……に縛り付けて、擁壁10の壁面に沿わせて広げた状態で固定する。
【0011】
従って、1本の樹木30によって擁壁10の壁面を広範囲に渡って覆うことになるため、比較的少数の樹木30……によって壁面の被覆を形成することができ、比較的少数の植栽ポケット17によって効率的に緑化を図ることができる。そして、つた類のように成長して絡み付くまで待つ必要がないので、短期間で緑化することができる。また、樹木30の小枝等は固定せずに壁面から前方へ突出した状態にしておく。すると、樹木30……による被覆は、ボリュームがあり立体的なものとなって、自然な印象を与えることができる。
【0012】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る壁面緑化工法は、擁壁面の前面にポケット付擁壁ブロック等による植栽ポケットを設けてこれに樹木を植栽し、これら樹木の大枝を、壁面に沿わせて平面的に広げた状態に曲げて、壁面上に固着された固定部材に固定することによって、樹木が壁面を広範囲に渡って被覆するので、比較的少数の植栽ポケットにより効率的に緑化することができ、また短期間で緑化することができる。更に固定されていない小枝等が壁面から前方へ突出するので、ボリュームがあって立体的な被覆が形成され、自然な印象を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る擁壁緑化工法の実施の形態の一例を示す立面図である。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】図1の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 擁壁
11 版状擁壁ブロック
16 ポケット付擁壁ブロック
17 植栽ポケット
20 固定部材
25 固定器具
30 樹木
Claims (1)
- 垂直もしくは傾斜したコンクリート製擁壁面の前面に培土収容用の植栽ポケットを設けるとともに、前記擁壁面に植栽固定部材を固着し、前記植栽ポケットに樹木を植栽し、前記樹木の大枝を前記擁壁面に沿わせて平面的に広げた状態に曲げて前記固定部材に固定して、前記擁壁面を緑化する擁壁緑化工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19280795A JP3590858B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 擁壁緑化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19280795A JP3590858B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 擁壁緑化工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0941405A JPH0941405A (ja) | 1997-02-10 |
JP3590858B2 true JP3590858B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=16297322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19280795A Expired - Fee Related JP3590858B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 擁壁緑化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3590858B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008025119A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Landes Co Ltd | 水際用ブロック |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP19280795A patent/JP3590858B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0941405A (ja) | 1997-02-10 |
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