JP3590761B2 - 睫毛用の製品アプリケータ、アプリケータセット及び塗布方法 - Google Patents
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Description
本発明は、製品を付けるためのアプリケータ及びかかるアプリケータの使用方法に関する。特に、本発明は、製品、例えば化粧品を例えば睫毛又は眉毛に付けるためのアプリケータに関する。本発明は又、アプリケータ及び付けられるべき製品を入れるための容器を含むアプリケータセット又はアプリケータシステムに関する。
【0002】
直線に沿って整列した歯の単一の列を有するコーム又は櫛状部を有するアプリケータが、メーキャップ用品を付けるのに用いられている。
【0003】
メーキャップ用品をあまり頻繁にアプリケータに再装填する必要なく、かかる従来型アプリケータを利用できるようにする量のまとまった製品(以下、かかる製品のひとまとまりを「製品のリザーバ」という)を生じさせるために、歯は代表的には、互いにかなり広い間隔をとっている。2つの連続した歯相互間の間隔は一般に、睫毛の直径よりも相当大きい。この形態は、睫毛を櫛状部ではあまり良く掴めないという欠点をもっている。かくして、これら従来型アプリケータは、睫毛の表面に付いた製品を適正にならし又は伸ばすことができず、しかも睫毛を満足の行く程度に伸長させたり、これにカールを付けることはできない。
【0004】
さらに、これら従来型の櫛状アプリケータは、ペースト状または比較的粘度の低い製品を付けるのに向いていない場合が多い。
【0005】
ドイツ国特許出願DE−A−2559273は、支持体に連結された列状の剛毛を有するブラシを開示している。各列の剛毛は、支持体に連結されていて、中央線の各側に交互に設けられた互いに間隔の相当広い部分を有している。
【0006】
欧州特許出願EP−A−0474934は、半径方向に差し向けられた多数の列をなす要素を含むブラシを開示しており、これら列は、互いに対して軸方向にずれている。
【0007】
本発明の一特徴によれば、製品、例えばメーキャップ用品を睫毛に付けるためのアプリケータが提供され、このアプリケータは、睫毛を満足のいく程度に掴むことができると同時にアプリケータに付着している製品のかなり大きなリザーバを保持することができる。好ましくは、これは、中央コアの互いに反対側の側部に交互に配置された歯の少なくとも1つの列を有する塗布要素を含むアプリケータを提供することによって達成される。
【0008】
本発明のアプリケータに設けられた中央コアは、フレーム構造としての役目を果たす傾向があり、実施形態によっては、歯を塗布要素に保持することができる。本発明の塗布要素により、歯相互間に製品のリザーバを形成することができると同時に睫毛に付いた製品を伸ばし、歯で睫毛を掴んでこれを伸長させると共に(或いは)互いに分けることができる。
【0009】
歯の幾何学的特徴、例えば歯の間隔を変えることにより、塗布要素によって保持される製品の量を変えることができ、かくして製品を伸ばすという点及び睫毛を分けてこれを伸長させるという点において塗布要素の塗布効果を変えることができる。さらに、歯の幾何学的特徴、特に連続した歯相互間の間隔により、場合によっては製品に含まれている繊維が、製品を付けるときに睫毛と実質的に平行になるよう実質的に互いに整列するようになる。
【0010】
本発明の別の特徴は、睫毛を掴み、これにカールを付け、睫毛を伸長させ、睫毛を分けるとともにこれに製品の装填を行う場合に利点を奏するようになっているメーキャップを睫毛に付けるための本明細書で説明するアプリケータにある。
【0011】
本発明の一実施形態では、2つの連続した歯はこれらの間に、睫毛がコアに達することができるようにする隙間を形成する。変形例として、2つの連続した歯は、実質的に連続しているか、或いはオーバーラップしている根元部を有し、かくして、睫毛が根元部相互間で自由に動くことが阻止され、またはコアに達することが阻止される。後に述べた実施形態では、歯の上方部分は、実質的に切欠きの形態の隙間を形成し、この切欠きは、コアから距離を置いたところに形成されている。これら切欠きの底部は例えば、コアから約0.2mm以上、又はこれに等しい距離のところに位置するのが良い。
【0012】
この切欠きは、睫毛を掴んで製品の塗布中に、睫毛を伸長させ、あるいはこれにカールを付けやすくすることができる。本願で用いられる「実質的に連続した根元部」という用語は、連続した歯の根元部が、塗布要素の横から見て必ずしもオーバーラップする必要はなく、睫毛を塗布要素の長手方向軸線に実質的に垂直な平面内で連続した歯相互間に挿入したときに根元部相互間における睫毛の自由運動を防ぐのに十分互いに近接していることを意味するものと理解されるべきである。換言すると、睫毛は、塗布要素を睫毛と接触した状態に実質的に横方向に配置すると実質的に連続した根元部相互間で自由に運動することが阻止される。睫毛は又、連続した歯の実質的に連続した部分相互間で動くことが阻止される。
【0013】
本発明の別の特徴では、歯は、塗布要素のコアの実質的に高さ全体にわたって延びている。これは、歯が中央コアの実質的に互いに反対側の側部に設けられていることによって可能となる。
【0014】
好ましい実施形態では、塗布要素の輪郭、即ち外周面は、本質的に実質的に円筒形の表面を形成し、その準線は例えば底部の形状である半円と頂部の形状である逆V字形とが交わることによって形成される曲線(即ち、滴の形)である。
【0015】
コアの断面は、塗布要素の断面全体の半分未満を占めるのがよい。
【0016】
コアの同一側部の2つの歯の間には、これらの下方部分のところに、塗布中に睫毛が接触する製品のリザーバを保持するような形状の溝が形成されている。歯の上方部分だけでなく、コアにつながっているこれらの下方部分、すなわち根元部も又、製品を保持してこれを付けるのに用いることができる。好ましい実施形態では、溝は、塗布要素のコア上で少なくとも部分的に延びている。
【0017】
歯をずらして設けることにより、塗布要素が睫毛を掴むことができる能力を損なうことなく、歯をコアの同一の側部の隣り合う歯相互間に比較的広い間隔を置いた状態でコアの互いに反対側の側部の各々に設けることができる。
【0018】
容器からワイパー(これは、容器内に設けられているのがよい)を通って引き出すときに、製品が歯相互間に形成されている空所、即ち容積部内に入る。塗布要素に装填される製品の量は塗布毎にかなり一定である。
【0019】
本発明の別の特徴によれば、歯の深さは、歯の幅よりも大きく、深さは、コアの長手方向軸線に垂直に測定され、幅は、コアの軸線に平行に測定される。これにより、歯は、塗布中に睫毛により及ぼされる力に耐える良好な機械的強度を発揮できる。かくして、塗布要素を用いて比較的早く乾燥しがちな製品を付けることができる。好ましくは、b/eは、約1.2以上又はこれに等しく、より好ましくは約1.4以上又はこれに等しく、ここでbは、歯の根元部の深さ、eは、歯の幅である。
【0020】
歯は、コアの長手方向軸線に沿う軸方向位置に応じて変化した深さを有するのがよい。かくして、歯は、塗布要素の一端から他端に向かって増大し、減少し、増大し、次に減少し、又はこの逆の順序に変化するのがよい。
【0021】
塗布要素を、好ましくはプラスチックを用いて成形法により比較的安価に製造することができる。好ましい実施形態では、歯は、コアとの一体品としてプラスチックを成形することにより製造される。
【0022】
塗布要素は、アプリケータステム、例えばワンドの一端部に取り付けられた部品を有するのがよく、又は、アプリケータステムとの一体品としてプラスチックを成形することにより製造してもよい。
【0023】
塗布要素を、アプリケータステムとの一体品としてプラスチックを製造することにより、使用していないときには閉じられる容器を密封するようになった密封部材と共に製造できる。この密封部材は好ましくは、容器の首に密封的に嵌まり込むような形状の表面を有している。変形例として、密封部材を、塗布要素と反対側のステムの一端部に設けられたキャップに設けてもよい。かくして、キャップは、容器の口を密封自在に閉じるような形状になっている。
【0024】
歯は好ましくは、幾何学的分離面(これは、平面、例えばコアの中央平面であるのがよい)の各側に交互に設けられている。
【0025】
この幾何学的分離面は好ましくは、塗布要素を成形するための分割線となる。幾何学的分離面は変形例として円筒面であってもよく、その準線は曲線又は破線である。幾何学的分離面はまた、平らでなくてもよく、例えば捩じれていてもよい。かくして、幾何学的分離面は、例えば螺旋状の表面であってもよい。
【0026】
歯は、隣の歯と接触しないで、自由端部から見て比較的低い高さ位置のところで、例えば、これらの全高の半分以下の高さのところで延びる上方部分を有するのがよい。
【0027】
比b/cは好ましくは、約1.2以上又はこれに等しく、より好ましくは、約1.4以上又はこれに等しく、ここでbは、歯の根元部の深さを表わし、cは、幾何学的分離面の同一の側に設けられた2つの隣り合う歯相互間の間隙又は間隔を表わしている。
【0028】
コアの同一の側部の隣り合う歯相互間の間隔と歯の幅との比(これらは共に、コアの表面上の歯の部分(好ましくは、歯の中央部分)のところで測定されている)は、例えばほぼ0.2〜2の範囲にある。
【0029】
塗布要素は、アプリケータステムを作るのに用いられるプラスチックよりも可撓性の高いプラスチックで作られるのがよい。例えば、塗布要素を作るのにエラストマーを用いるのがよく、かくして、アプリケータを用いる際の付け心地が一層よくなる。変形例として、ステムを、塗布要素を作るのに用いられる材料よりも可撓性の高いプラスチックで作ってもよい。かくして、製造上の理由により、塗布要素を作るのに比較的可撓性の低い材料を用い、ワンド又はステムの可撓性を利用すれば、塗布要素の可撓性が低くても塗布時にこれを補うことができる。同様に、歯をベース部分とは異なる材料で作ってもよい。
【0030】
塗布要素は、フィルムヒンジにより互いに接合された2つの部品から成っていてもよい。
【0031】
歯は、コアの長手方向軸線に垂直な、即ちコアの長手方向軸線に対して鋭角、鈍角又は垂直の角度をなした状態でコアの端部に向いた前方フェース及び(又は)後方フェースを有するのがよい。
【0032】
塗布要素は、歯の第1の並び(その前方フェース及び(又は)後方フェースは、コアの軸線に対して傾けられている)及び歯の第2の並び(その前方フェース及び(又は)後方フェースは、コアの軸線に対して第1の並びの歯よりも異なる方法で傾けられている)を有するのがよく、第1の並びの歯及び第2の並びの歯は、幾何学的分離面の各側に少なくとも部分的に交互に配置されている。
【0033】
歯は、根元部から延びると共にこれら根元部と実質的に同一の軸線を有する上方部分を有するのがよい。変形例として、上方部分は、根元部と実質的に同一の軸線を備える必要はない。上方部分、例えば自由端部は、それぞれ前方及び後方に差し向けられるのがよい。変形例として、歯は、塗布要素を前から見て外方に(即ち、塗布要素の長さに沿って見て互いに遠ざかる方向に)差し向けられた上方部分、例えば自由端部を有するのがよい。歯は又、塗布要素を前から見て、内方へ差し向けられた(即ち、塗布要素の長手方向に沿って見て互いに近づく)歯の上方部分、例えば自由端部を更に有している。
【0034】
本発明の更に別の実施形態では、塗布要素をその長手方向軸線に沿って前から見て、2つの連続した歯は、互いに離れるよう広がっている。変形実施形態として、塗布要素をその長手方向軸線に沿って見て、2つの連続した歯は、互いに向かって細まっている自由端部を有する。更に別の変形実施形態では、塗布要素をその長手方向軸線に沿って見て、2つの連続した歯は、互いに交差し、又は実質的に平行な自由端部を有している。かくして、歯の自由端部は、同一の方向に向いてもよい。塗布要素をその軸線に沿って見て、少なくとも3つの連続した歯は、互いに整列した自由端部を有するのがよい。さらに、塗布要素は、互いに広がった、互いに細まった、互いに交差した、及び実質的に互いに平行な自由端部を有する連続した歯の組合せを備えた連続した歯から成る複数の並びを有するのがよい。
【0035】
2つの連続した歯は、塗布要素を横から見たときに特にこれらの根元部のところが互いにオーバラップしているのがよい。
【0036】
塗布要素は、幾何学的分離面の一方の側部に設けられた歯の第1の並び及びこの幾何学的分離面の他方の側部に設けられていて、第1の並びの歯と交互に配置された歯の第2の並びを有するのがよい。第1の並び中の歯は、凹状又は凸状の前方又は後方フェースのいずれかを有し、即ち、塗布要素の互いに反対側の端部に向いたフェース、前方又は後方に向いたフェースを有するのがよく、第2の並び中の歯は、前方又は後方に向いた凹状又は凸状の前方又は後方フェースのいずれかを有する。
【0037】
塗布要素は変形例として、幾何学的分離面の一方の側部に設けられた歯の第1の並び及びこの幾何学的分離面の反対側の側部に設けられていて、第1の並び中の歯と交互に配置された歯の第2の並びを有するのがよい。第1の並び中の歯は、凹状又は凸状の前方又は後方の何れかに向いた前方又は後方フェースのいずれかを有し、第2の並び中の歯は、平らな後方又は前方フェースを有している。
【0038】
各歯の高さは好ましくは、約0.5mm〜約15mmの範囲、より好ましくは、約7mm〜約13mmの範囲にある。歯の高さは互いに異なっていてもよい。例えば、歯の高さは、軸方向位置に応じて様々であってよい。かくして、歯の高さは、塗布要素の一端から他端に向かって、増大し、減少し、増大し、次に減少しても、或いは減少し、次に増大してもよく、或いはこれらの任意の組合せであってよい。
【0039】
塗布要素は、本質的に櫛状部を形成する一列だけの歯を有するのがよい。変形例として、塗布要素は、本質的にブラシを形成する多数の列をなす歯を有してもよい。対応のコアは、かかるブラシの形態の歯の各列と関連している。
【0040】
歯を、横断面が多角形又は非多角形のいずれかのベース部分を備えた状態でプラスチックを成形することにより作ることができ、塗布要素は、歯の少なくとも1つの列を有するのがよく、これと関連したコアが、多角形断面の場合にはベースの一方の側部の実質的に延長部として延び、或いは非多角形、例えば楕円形又は円形断面の場合には、その根元部は、実質的に接線方向にベース部分につながっている。かかる形態の塗布要素により、ベース部分を用いて製品を付け、睫毛と歯との間になだらかな接触状態を生じさせることができる。この塗布要素は、睫毛にカールを付けやすくすることができる。
【0041】
コアは、櫛状部又はブラシに沿う軸方向位置に応じて変化する高さ又は厚さを有するのがよい。
【0042】
本発明の別の特徴は、ステム及びステムの一端に設けられた塗布要素を有する製品を睫毛に付けるためのアプリケータにある。塗布要素は、実質的に反対側に向いた側部を有するコア、コアの実質的に反対側に向いた側部に交互に設けられた複数の歯、コアの同一の側に設けられた2つの隣り合う歯相互間に位置した少なくとも1つの溝を有している。溝の少なくとも一部が、コア上に延びている。溝の一部もまた、隣り合う歯によって構成されるのがよい。
【0043】
好ましい一実施形態では、複数の溝が、互いに反対側に向いた側部のうち一方又はこれら両方に設けられている。
【0044】
コアは、一連の山部及び谷部を有するのがよく、溝は本質的に谷部に相当する。溝は好ましくは、コアの頂面に向かって開口した実質的にV字形の溝である。変形例として、V字形の溝は、コアの底面に向かって開いているのがよい。溝は好ましくは、付けられるべき製品を保持するような形状になっている。
【0045】
好ましい実施形態では、3つの連続した歯は、付けられるべき製品を保持するような形状の容積部のうち少なくとも一部を構成している。溝は、容積部と流体連通状態にある。容積部は更に、場合によってはコアの一部によって構成される。
【0046】
隣り合う歯の根元部を互いに連結してもよく、或いは互いに離隔させてもよい。
【0047】
本発明の更に別の特徴によれば、製品を睫毛に付けるためのアプリケータは、ステム及びステムの一端に設けられた塗布要素を有している。塗布要素は、実質的に反対側に向いた側部を有するコアと、実質的に反対側に向いた側部に交互に設けられた複数の歯と、3つの連続した歯及びコアの一部によって構成される少なくとも1つの容積部とを有している。容積部は、塗布要素を用いて付けられるべき製品を収容するような形状になっており、容積部の少なくとも一部は、睫毛がこの中に入っている製品に接近できるよう開いている。
【0048】
好ましい一実施形態では、複数の容積部が設けられ、連続した容積部は交互に互いに反対方向に向いている。
【0049】
塗布要素は、コアの一方の側部に形成された溝を更に有するのがよく、溝は、3つの連続した歯によって構成される容積部と流体連通状態にあるのがよい。3つの連続した歯は、コアの第1の側に設けられた2つの歯及びコアの第2の側に設けられた1つの歯を有している。容積部は、コアの第1の側部に設けられた相互間の空間によって構成されている。コアの第2の側部の歯は、コアの第1の側部の2つの歯の位置の間にある位置でコアの長さに沿って配置されるのがよく、したがって容積部は、第1の側部の2つの歯相互間でコアの長手方向軸線の方向に且つ第2の側部の歯と第1の側部の2つの歯との間でコアの長手方向軸線に実質的に垂直な方向に延びるようになっている。
【0050】
別の特徴によれば、本発明は、ステム及びステムの一端に設けられた塗布要素を有するアプリケータに関する。塗布要素は、コアの長手方向軸線に平行な方向に延びる実質的に反対側に向いた側部表面部分を備えたコアを有する。塗布要素は、コアの実質的に反対側に向いた側部表面部分に交互に設けられた複数の歯を更に有し、したがってコアの第1の側部の歯の各々の少なくとも一部が、塗布要素を横から見て、コアの反対側の側部の一対のそれぞれの歯の少なくとも一部の間に位置するようになっている。コアの頂面は好ましくは、歯の各々の低端部と自由端部との中間に位置し、歯は、コアの互いに反対側に向いた側部表面部分の少なくとも一部を覆っている。
【0051】
コアは、湾曲した長手方向軸線を有するのがよい。コアは、その長さに沿って実質的に一様な横断面形状を有してもよく、或いはその長さに沿って変化している横断面形状を有していてもよい。歯は、コアの長手方向軸線に平行に延びる長手方向軸線を有する列の状態で配置されている。
【0052】
3つの連続した歯は好ましくは、付けられるべき製品を入れるための容積部を構成している。
【0053】
本発明のもう1つの特徴は、ステム及びステムの一端に設けられた塗布要素を有する製品を睫毛に付けるためのアプリケータにある。塗布要素は、実質的に反対方向に向いた側部を有するコア及びコアの長さに沿う実質的に互いに異なる位置でコアの実質的に反対側の側部に交互に設けられた複数の連続した歯を有している。好ましくは、コアの一方の側部に設けられた歯の各々の少なくとも一部は、塗布要素を横から見て、コアの反対側の側部の一対のそれぞれの歯の少なくとも一部の間に配置されている。各歯の幅は、コアの同一の側の2つの隣り合う歯相互間の空間よりも小さく、幅及び空間は、コアの上方に延びる歯の長さの一部のところで、好ましくは歯の中間部分で測定されている。
【0054】
塗布要素を横から見て、連続した歯相互間には隙間が形成されるのがよい。この隙間は、これに入る睫毛がコアに達することができる形状になっていても、或いは達することができないような形状になっていてもよい。
【0055】
さらに、3つの連続した歯は、製品を収容するような形状の容積部を構成するのがよい。容積部の一部は、睫毛が容積部内に入っている製品に接触することができるよう開いているのがよい。容積部の一部は好ましくは、3つの連続した歯のうち2つが設けられているコアの側部で実質的に開き、この2つの歯の間に位置した3つの連続した歯のうち1つが設けられているコアの側部では実質的に閉じられている。
【0056】
塗布要素の歯は、種々の形態、たとえば互いに向いている(塗布要素をその長さに沿って見た場合)と共に互いに遠ざかる方向に向いた(塗布要素をその長さに沿って見た場合)湾曲し又は平らなフェースを有してもよく、或いは根元部から自由端部までテーパした形態を有していてもよい。歯についての他の形態もまた想到でき、これらは本発明の範囲に属すると考えられる。
【0057】
本発明のもう1つの特徴は、上述したアプリケータのうち任意のものと製品を入れた容器とから成るセット又はシステムを提供することにある。容器はまた、ワイパー、好ましくは、連続気泡フォームのブロック及びエラストマー製舌部から選択された変形可能なワイパーを更に有するのがよい。
【0058】
本発明の別の特徴は、製品を睫毛に付ける方法にあり、かかる方法は、上述のアプリケータ又はアプリケータセットの何れかを準備する段階と、製品を歯のうち少なくとも幾つかに装填し又は載せる段階と、歯のうち少なくとも幾つかを睫毛に接触させて製品が睫毛を覆うようにする段階とを有する。製品を装填する段階では、アプリケータを製品の入っている容器に差し込み、アプリケータを容器から取り出し、余分の製品を歯から拭い取る。変形例として、製品を装填する段階では、製品を容器から小出しして歯に付着させ、或いは歯を製品の固形ケークに接触させるのがよい。好ましくは、後に述べた装填段階では、製品の固形ケークを加湿する。加湿段階では、歯を加湿するのがよい。本発明の方法は又、睫毛を隣り合う歯相互間で掴む段階を含む。
【0059】
本発明の特徴のもう1つの特徴は、塗布要素をステムに連結することにあり、歯は塗布要素に設けられている。塗布要素の連結に先立って、種々の形態を備えた歯を有する複数の塗布要素のうち1つを選択してステムに連結するのがよい。上述の種々のアプリケータの塗布要素は、コア及び歯が設けられているベース部分を更に有するのがよい。
【0060】
好ましくは、本発明のアプリケータ、アプリケータセット及び方法は、化粧品、例えばマスカラを睫毛に付けるのに用いられるが、他の製品も又、使用可能であり、これを他の表面に付けることができる。
【0061】
上述の構造及び作用的特徴とは別に、本発明は、例えば以下に説明するような多数の他の形態を取ることができる。上記説明と以下の説明は共に例示であって、特許請求の範囲に記載された本発明についての説明を与えるものである。
【0062】
添付の図面は、本発明を理解しやすくするためのものであり、本明細書の一部をなしている。図面は、本発明の実施形態を示しており、以下の説明と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0063】
図1に示すアプリケータセット10は、製品P、例えば流体レベルからペースト状レベルの稠度のマスカラのリザーバを収容した容器11及び一端に塗布要素14を備え、他端に掴むための柄12aを備えた長手方向軸線Xのステム13を含むアプリケータ12を有している。図示のように、柄12aは又、容器11の口を閉鎖するためのキャップの形態をしていてもよい。好ましくは、密封部材9が、容器を密閉するためにキャップ12a又はステム13のいずれかに取り付けられている。密封部材9をステムに取り付ける場合、これをステムとの一体品として成形するのがよい。
【0064】
容器11は好ましくは、絞り取り部材又はワイパー19を有し、このワイパーは図1に示す実施形態では、連続気泡フォームのブロックから成る。変形例として、図1Aに示すように、ワイパー19Aは、例えばエラストマー材料で作られた可撓性舌部又はリップの形態をしていてもよく、これにはフロック加工を施してもよく、或いは施さなくてもよい。いずれの場合においても、ワイパーは、塗布要素を容器から引き出す時に塗布要素がワイパーを通過する際に塗布要素の形状に実質的に一致するよう変形可能であるべきである。
【0065】
図1に示す実施形態では、塗布要素14は本質的には、コーム又は櫛状部14の形態をしており、本質的にアプリケータステム13の延長部をなして設けられている。即ち、塗布要素14の端部は、アプリケータステム13の遠方側端部に連結され、塗布要素14の反対側の端部は自由端部である。
【0066】
アプリケータ器具12を容器内に差し込む時にワイパー19を圧縮しないよう好ましくはステム13はその長さの一部にわたって塗布要素14よりも小さな直径を有している。
【0067】
塗布要素14は、これをステム13に形成されたハウジングに着脱自在に連結できるようにする要素を有するのがよく、或いは例えば成形によりステム13に固定してもよい。
【0068】
塗布要素14は、図2に単独で示されている。この塗布要素は、図1の紙面に垂直な幾何学的分離面Sの互いに反対側の側部に交互に配置された第1の歯の並び15a及び第2の歯の並び15bから成る歯の列15を有している。
【0069】
図示のように、歯15a,15bは、軸線Zの中央コア16の互いに反対側の側部に交互に設けられている。コア16の軸線Zは、ステム13の軸線Xに平行であるのがよく、或いは軸線Xに対して角度をなしていてもよい。実際には、コアの軸線Zは、以下に説明するようにステムの軸線Xに垂直であるのがよい。
【0070】
歯は、その上方部分27が自由になるようコア16に連結されている。
【0071】
幾何学的分離面S(図1に示す)は、図示の実施形態では、図2の紙面に平行な中央平面である。好ましくは、幾何学的分離面Sは又、塗布要素14を成形するための分割線でもある。
【0072】
塗布要素14は、前方端部又は遠方側端部のところに、これを容器11に差し込みやすくするための丸い先端部17を有している。加うるに、塗布要素14は、後方端部又は手元側端部のところに、アプリケータを容器から引き出す際にワイパー19の通過を容易にするようボス18を有している。
【0073】
上述の実施形態では、図2の場合のように櫛状部を軸線Zに対して垂直な方向に横から見ると、2つの連続した歯の上方部分27の間には隙間20が形成されている。隙間は、塗布要素14を横から見て歯の高さの約半分以上にわたって事実上一定の幅を有している。隙間20は好ましくは、コア16まで延び、その幅は、睫毛がコア16に達することができるほど大きい。
【0074】
コア16の同一の側部に設けられた2つの隣り合う歯相互間の間隔は、図2に示すように、軸線Zに平行な塗布要素14のほぼ真ん中の高さのところで測定して歯の幅よりも大きいのがよい。
【0075】
コアの側に設けられた各歯15aは好ましくは、塗布要素14を横から見てコア16の反対側の側部に設けられた2つの隣り合う歯15b相互間のほぼ真ん中に配置されており、またこれとは逆のことがいえる。この構成により、3つの連続した歯はコアと一緒になって、付けられるべき製品を保持するように形作られた容積部を形成することができる。この容積部は、コアの同一の側部の隣り合う歯相互間では実質的に開いており、コアの反対側の側部に設けられていて、同一の側の隣り合う歯相互間の中間、好ましくはその真ん中に位置した歯によって実質的に閉じられている。
【0076】
歯の上方部分27は実質的に同一の方向に向いている。コア16の同一の側部に位置した2つの連続した歯の下方部分22は好ましくは、これらの間に、コア16と一緒になって、睫毛に付着する幾分かの製品を保持するようになった溝26を形成している。塗布要素14はかくして本質的には、2つの歯15a又は15b相互間において下方部分が中空になっている。
【0077】
連続した歯相互間の隙間20は、睫毛を掴み、これらを分け、これらをすき、そして睫毛に付けられた製品を伸ばすことができるほど小さいことが必要である。
【0078】
歯の長さを変えることにより又は同一の側部に設けられている隣り合う歯相互間の間隔を変えることにより、櫛状部が担持するようになった製品の量を変えることができることは理解されよう。
【0079】
かくして、同一の側部に位置した例えば並び15a又は15bの何れかの隣り合う歯相互間の間隔は、塗布要素が睫毛を掴む能力を失わないで、塗布要素が担持するようになった製品の量を多くするために比較的大きいものであってもよい。但し、歯の上方部分27によって形成される隙間20が十分に狭いままであり、例えば歯の上方部分27の平均幅よりも幅が狭いことを条件とする(歯の中点での隙間の間隔と、同一の側部に設けられていて、中点で測った隣り合う歯相互間の間隔の比を考慮されたい。)
図2を参照して気付くこととして、上述の実施形態では、歯15a又は15bの根元部31は、塗布要素14の下端部30のところの隣り合う歯の根元部と合体するよう幅が広くなっている。かくして、コアの同一の側に設けられた隣り合う歯の間には溝26が形成されている。これら溝は、製品を保持するような形状になっていて、3つの連続した歯及びコアによって形成される容積部内へ開口するのがよく、かくして睫毛は塗布要素に付けられたかなり多量の製品に触れることができる。
【0080】
一般に、中央コアの各側に交互に配置される連続した歯は、本発明の範囲から逸脱しないで多くの形態をもつ上方部分を有することができる。例えば、歯の上方部分を図9に示すように前方と後方に交互に傾けてもよい。塗布要素を図10に示すように長手方向軸線に沿って見て、歯の上方部分を互いに交互に差し向けてもよい。上方部分はまた、互いに交差してもよい。変形例として、上方部分は図11に示すように互いに広がっていてもよい。上方部分は、図9〜図11に示すように、根元部から延びる歯の相当な長さを占めるのがよく、或いは歯の自由端部だけからなっていてもよい。
【0081】
歯はかくして、塗布要素を長手方向軸線に沿って見てこれらが設けられている中央コアから遠ざかる方向に次第に広がるのがよい。
【0082】
歯の形状は、所望のメーキャップ効果のタイプ及び睫毛に付けられる製品の種類に応じて選定されるのがよい。
【0083】
図3及び図4に示す塗布要素40は、中央コア42の実質的に反対側に向いた側部にそれぞれ設けられた列状の歯41a,41bを有している。図2を参照して説明した塗布要素の場合と同様に、塗布要素40は本質的にコーム又は櫛状部の形態をしている。この櫛状部14を横から見ると、歯41aは、コア42の軸線Zに沿って歯41bと交互に並んでいる。即ち、並び41a中の歯は、塗布要素14を横から見て並び41b中の歯相互間に実質的に維持し、またこれと逆のことがいえる。
【0084】
図4に示すように、櫛状部40を上から見てV字形の輪郭をもつ溝46が、コアの同一の側に設けられた隣り合う歯41a又は41b相互間でコア42に形成されている。図2の溝の場合と同様に、溝46は本質的に、コア及び3つの連続した歯によって形成される容積部を増くしておりして、かくして睫毛は塗布要素に付けられた製品に一層容易に近付くことができるようになっている。
【0085】
歯41a,41bの深さは好ましくは、この実施形態における幅よりも大きく、幅eは、軸線Zに平行に測定され、深さbは、軸線Zに垂直に紙面に向かって測定されている。2つの連続した歯41a又は41b相互間の間隔cも又、好ましくは幅eよりも大きい。
【0086】
歯41a,41bは、これらの根元部が比較的深いので、軸線Zに対して横方向に加わる歪みに耐えることができ、これは、睫毛を分けることができ、しかも用いられた製品が部分的に乾燥した場合又は比較的粘稠な場合であってもこれらの表面に付けられた製品を伸ばすことができることを意味している。これらの実施形態では、歯41a又は41bの根元部は、図2の実施形態の場合とは異なり、交差していない。
【0087】
図5は、本質的に中央コア52の各側に交互に形成された列状の連続した歯51a,51bを含むコーム又は櫛状部の形態をした塗布要素50を示している。コア52の同一の側部に設けられた歯51a,51b相互間には、溝53が形成されている。しかしながら、図2及び図3に示す塗布要素とは異なり、歯51a,51bは、塗布要素を横から見ると互いにオーバラップしている。
【0088】
テーパした形状の歯の上方部分だけがオーバラップしておらず、連続した歯51a,51b相互間には隙間54が形成されている。これらの隙間54は本質的には、睫毛を掴むことができるV字形の切欠きの形をしている。これら切欠きの底部は、コア52から間隔をおいて位置し、かくして睫毛は、コア52に達しないようになる。好ましくは、切欠きの底部は、コア52の頂面の上に少なくとも約0.2mmの距離のところに間隔をおいて位置している。
【0089】
この実施形態における歯の自由上方部分は好ましくは、塗布要素の全高の約1/3を占めるに過ぎない。かなり多い量の製品が歯51a又は51bの並びの各々の連続した歯の間に堆積することができ、使用中このように形成された製品のリザーバに睫毛を容易に接触させることができて製品を付けることができるようになり、睫毛に付けられた製品が、切欠き54相互間に睫毛を掴むことにより伸ばされるようになる。
【0090】
コアに連結された歯は、互いに異なる幾何学的形状のものであってよい。一例を挙げると、図6は、この場合もまた、歯61aで構成される第1の並び及び第1の並びと交互に配置される歯61bの第2の並びから成るコーム又は櫛状部の形態の塗布要素60を示している。歯61aは、前方に向いた凹状前方フェース62及び後方に向いた凸状の後方フェース63を有し、これに対し、歯61bは、前方に向いた凸状の前方フェース64及び後方に向いた実質的に平らな後方フェース65を有している。
【0091】
2つの連続した歯の上方部分は、製品を付けている時に睫毛が嵌まり込むことができる切欠き66を構成しており、これら切欠きの縁部は、歯を支持しているコアに向かって細まっていて睫毛を櫛状部で掴むことができるようになっている。
【0092】
図示していない変形実施形態では、歯61aの前方フェース62は、前方に向いて凸状であってもよく、歯61aの後方フェース63は、後方に向いて凹状であってもよく、他方、歯61bの前方フェース64は前方に向かって凹状であっても、或いは平らであってもよく、後方フェース65は、後方に向かって凹状であっても、或いは凸状であってもよい。歯の幾何学的形状の他の組合せも想到でき、これらは本発明の範囲に属すると考えられる。実際には、互いに異なる形状を有する連続した歯から成る並びが、列を構成するのがよい。
【0093】
歯が連結されているコアは、必ずしも真っ直ぐでなくてもよく、曲線又は破線の形態で延びる長手方向軸線を有してもよい。例えば、図12は、図4の塗布要素の変形実施形態を示しており、かかる変形実施形態では、コアの長手方向軸線は本質的には円弧の状態で延びている。図12では、幾何学的分離面(この各側に歯が延びている)は、コアの軸線と一致した準線及び図12の紙面に垂直な母線を備えた円筒面である。
【0094】
変形例として、コアを幾何学的分離面に対して直角に向けられた軸線、例えば図1の軸線Yの周りに湾曲させてもよい。このように湾曲したコアを備えた塗布要素が図13に示されている。
【0095】
塗布要素は、上述の実施形態の場合と同様に単一の列をなす歯を有していてコーム又は櫛状部を形成するのがよく、或いは変形例として、多数の列状の歯を有していて本質的にブラシを形成してもよい。
【0096】
かかるブラシの一例が、図7に示されており、この場合、塗布要素80は、図7の紙面に垂直な長手方向軸線を備えた中央コア81を有するブラシを形成している。このコアには、3つの列をなす歯82,83,84が設けられている。各列82,83又は84は、その列と関連したコアの各側にそれぞれ設けられた第1の歯の並び及び第2の歯の並びを有している。かくして、列82は、中央コア81と一体のコアの各側に交互に設けられている歯82a,82bを有している。
【0097】
歯82a,82bは、半径方向平面によって形成される幾何学的分離面Sの各側に交互に配置されている。同じことが、歯83,84の他の列に当てはまる。歯はかくしてコアから実質的に半径方向に差し向けられている。しかしながら、歯は、半径方向の向き以外の向きを有していてもよい。
【0098】
一例を挙げると、図8は、歯の3つの列91,92,93を有する塗布要素90を示しており、この場合、歯の各列は、実質的に三角形の断面をしたベース94に連結されている。各列91,92又は93の歯は、各列と関連したそれぞれの中央コアの各側に交互に設けられている。
【0099】
歯の列91は、幾何学的分離面Sの各側に交互に設けられた歯91aの第1の並びと歯91bの第2の並びを有し、歯91a,91bは、ベース94との一体品として成形されている。歯91の列についての幾何学的分離面Sは、ベース94の側部95に事実上平行に延びる平面である。同じことが、歯92,93の列について当てはまり、これら歯の列はかくしてそれぞれ、実質的に側部の延長部として延びている。かくして3つの列は、ベース94の軸線の周りに同一の回転方向に差し向けられている。
【0100】
図1を参照して説明したアプリケータセットの変形実施形態が、図14及び図15に示されている。図14は、製品がチューブ状容器140に入れられているアプリケータセットを示している。このチューブは好ましくは、絞られると製品のアプリケータ器具の塗布要素上への小出しを行う可撓性材料で作られる。製品を塗布要素上に小出しするのに他のディスペンサ、例えばポンプタイプのディスペンサも使用可能であり、かかる他のディスペンサは本発明の範囲に属すると考えられる。図15に示すアプリケータセットは、製品の固形ケーク155を収納する容器150を有している。塗布要素に製品を付けるために、塗布要素はこの製品155中へ通される。この固形ケークは好ましくは、加湿でき、塗布要素は、製品の加湿部分を貫通して製品をアプリケータ器具に付ける。変形例として、塗布要素を加湿してもよく、この塗布要素は加湿されない製品を貫通する。図14及び図15に示す実施形態の場合、アプリケータ器具の手元側端部に柄又はキャップを設けることは不要である。というのは、アプリケータ器具は製品を入れた容器内には保管されず、かかる容器を密閉する必要はないからである。さらに、これらの実施形態では、ステムそれ自体を柄として用いることができる。
【0101】
図16は、本発明のアプリケータのさらに別の特徴を示している。図16に示すアプリケータは、塗布要素161の遠方側端部から延びる尖った先端部165を有している。塗布要素161に製品を付けると、尖った先端部165にも製品が付くようになり、かかる尖った先端部は、目にアイラインを引くための道具として、或いは個々の睫毛をつつくためのピッキング器具として役立つことができる。
【0102】
図17、図17A及び図18は、塗布要素がステムに着脱自在に連結されるように構成されているアプリケータの実施形態を示している。図17及び図17Aに示す塗布要素170は、ベース部分173を有し、このベース部分上には、コア及びコアの互いに反対側の側部に交互に設けられた列状の歯が設けられている。ベース部分173は、アプリケータステム175の円筒側端部のところに形成されたハウジング又はエンクロージャの形態をしたコネクタ171内に挿入されるような形状になっている。図17Aは、塗布要素のベース部分173をコネクタ171に挿入している状態を示している。
【0103】
ハウジング171は、塗布要素の根元部及び塗布要素のコアの一部を通すことができるスロット172をステムの遠方側部分に備えるのがよい。好ましくは、このスロット172の幅は実質的に、塗布要素の歯の根元部がスロットの対向した縁部の間にクランプされるようなものである。このこの取付け法により、塗布要素はエラストマープラスチックで構成可能であり、ステム175は剛性又は半剛性のプラスチックで構成可能である。
【0104】
図17及び図17Aに示すように、塗布要素170の長手方向軸線は、ステム175の長手方向軸線に実質的に垂直に配置されている。塗布要素170は、塗布要素の2つの端部相互間に位置した部分のところでステム175の遠方側端部に取り付けられている。
【0105】
図18は、塗布要素180のベース部分183をステム185の遠方側端部のところに形成されたコネクタハウジング181に着脱自在に連結できるアプリケータの別の実施形態を示している。この場合もまた、ハウジング181は本質的には、スロット182を形成しており、このスロットに塗布要素のベース部分が嵌合できる。図17及び図17Aに示す実施形態とは対照的に、塗布要素180の端部は、コネクタ181に挿入されると、ステム185の遠方側端部に連結される。図18では、塗布要素183の長手方向軸線は、コネクタ181にいったん差し込まれると、実質的にステム175の長手方向軸線と同一の方向にステムから延びる。塗布要素は又、ステムに対して角度をなして延びてもよく、塗布要素の端部はこの場合もまた、ステムの遠方側端部に連結されている。
【0106】
図19は、図17のアプリケータに形態が類似したアプリケータを示している。図19に示す実施形態では、ベース部分173は本質的には、ステム175付きの一体構造成形品として形成されている。同様に、歯176をベース部分173及びステム175との一体品として成形するのがよい。
【0107】
図20は、本発明のアプリケータの更に別の実施形態を示している。このアプリケータは、ステム205の末端部に取り付けられた塗布要素201を有している。塗布要素201は、ベース部分202を有し、このベース部分には、コア203及び連続した歯204の列が設けられている。連続した歯204は、コアの互いに反対側の側部に交互に設けられている。コア203は、コアの長さに沿って一連の山部203a及び谷部203bを形成するよう長手方向軸線に沿う軸方向位置につれて高さが変化している。歯204は、山部203aに実質的に相当するコア203に沿う軸方向位置に配置されている。
【0108】
谷部203bは本質的に、コア203の同一の側に設けられた隣り合う歯相互間に位置する溝を形成している。これらの溝は、付けられるべき製品を保持することができる。図21は、歯204′がフロック加工されている点を除き、図20に示すアプリケータと同一のアプリケータを示している。このフロックを本質的に被膜の形態で歯に被着させてもよく、或いは歯を形成するのに用いられる材料に混入してもよい。図21には示されていないが、アプリケータのコア及びベース部分にもフロック加工を施してもよい。図20及び図21の両方において、歯及びコアが設けられているベース部分は、比較的幅が広く、歯及びコアの外面を越えて比較的長く横方向外方に延びている。
【0109】
図29〜図31は、コア293,303,313の高さがその長さに沿って変化している他の塗布要素291,301,311を示している。この場合も又、高さのこれらの変化は、コアに沿って谷部と山部を形成する傾向があり、谷部は本質的には、コアの同一の側に設けられた隣り合う歯相互間に位置する溝を形成している。図29〜図31では、コア及び歯が設けられているベース部分は、比較的幅が狭く、連続関係にある1つの歯から別の歯までコアを横切って測定した距離以下の長さである。図29及び図31の連続した歯294,314は、根元部から延びていて、塗布要素をその長手方向軸線に沿って見て互いに遠ざかるよう広がる上方部分を有している。図30では、歯304の上方部分は、実質的に真っ直ぐに延びている。図示していないが、真っ直ぐに延びる状態で互いに広がっている上方部分を交互に有する連続した歯もまた、本発明の範囲に含まれる。実際には、塗布要素をその長手方向軸線に沿って見て、互いに細まっている自由端部、互いに広がっている自由端部、実質的に真っ直ぐな自由端部及び交差した自由端部の任意の組合せは、本発明の範囲に属すると考えられる。
【0110】
図22〜図25は、コアに対する歯の配置状態の種々の構成例を示している。図22〜図25に示す構成例の各々において、歯224,234,244,254及びコア223,233,243,253は、コアの頂面Tが歯の低端部Bと自由端部Fとの間に位置するように互いに配置されている。歯は、コアの互いに反対側に向いた側部に交互に設けられている。
【0111】
図26及び図27は、歯264,274が比較的幅の広い根元部を有し、これらの自由端部に向かって相当な程度テーパしているアプリケータの実施形態を示している。塗布要素261,271を横から見ると、連続した歯の根元部は、実質的に連続しており、他方連続した歯の自由端部は、互いに比較的大きな間隔を置いて位置している。図27では、歯272は、これらの長さの一部に沿って延びる中空部分Hを有している。歯の各側に設けられた開口部Oが中空部分に通じている。図27では開口部は歯の両側に設けられているが、開口部を歯の片側にのみ設けることも本発明の範囲に属する。歯に設けられた開口部及び中空部分により、塗布要素は非常に多くの量の製品を保持することができる。
【0112】
図28は、コアの両側に交互に設けられた3つの連続した歯をどのように構成すれば製品Pを保持するための容積部Vを形成できるかを示している。図28に示す歯及びコアの構成例では、コアの上方に延びる連続した歯の部分は、これらの間に隙間を形成し、この隙間はこれに入る睫毛Eがコアに達することができるように形づくられている。しかしながら、隙間Iも又、本質的に睫毛を掴んで睫毛を伸長させてこれにカールを付けるよう構成されている。
【0113】
上述したように、塗布要素は、図32に示すように湾曲した長手方向軸線Zを有してもよく、或いは図33に示すように真っ直ぐな長手方向軸線Zを有していてもよい。さらに、塗布要素を、塗布中に曲がることができるように可撓性材料で作ってもよい。かかる可撓性塗布要素もまた、図32に示されている。ベース部分323を含む図32の塗布要素321は、湾曲した長手方向軸線を有していて、歯322が設けられた凸状の表面を備えている。この凸状表面形態により、隣り合う歯は互いに離れるように広がるようになり、かくして比較的多量の製品を隣り合う歯と連続した歯との間に収容することができる。さらに、図32に示すアプリケータは、塗布要素をワイパーを通って引き出しているときに歯への製品の装填具合をよくすることができる。この理由は、塗布要素に加わるワイパーの力が塗布要素の軸線を真っ直ぐにしがちであり、かかる力により、歯が互いに向かって動き、特に塗布要素の(長さに沿って)中央部分に向かって動くようになるからである。歯が互いに近付くと、製品をベース部分に向かって歯相互間に押し出すことができ、この場合もまた、塗布要素は比較的多量の製品を保持することができるようになる。
【0114】
図示し説明した種々の図から明らかなように、歯及びコアは、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく多種多様な幾何学的形状を有していてもよい。例えば、歯は、図34に示すようにスパイク状の自由端部を備えた比較的幅の狭いものであってもよく、或いは例えば図32及び図33に示すようないっそう丸い自由端部を有していてもよい。他の幾何学的形状が図面に示されており、これらについては上述した。
【0115】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。それどころか、これ実施形態の特徴のうち少なくとも幾つかを一つのアプリケータに組み込むことが可能である。一般に、上述の実施形態の各々の特定の特徴を、付けられるべき製品のタイプ及び所望の塗布効果に応じて組み合わせることができる。
【0116】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、歯は、上述した形状以外の形状を有してもよく、特定の塗布要素又は特定の列中の歯は互いに同一の形状を有する必要はない。例えば、塗布要素は、交互に配置された歯の第1の並び及び第2の並びを含む一連の歯を有してもよく、第1の並び中の歯は、第2の並び中の歯とは異なる形状を有している。
【0117】
さらに、同一の並びに属する歯も又、異なる形状又は異なる高さの歯で構成できる。歯は例えば、塗布要素に沿う軸方向位置に応じて様々な高さを有していてもよく、例えば、塗布要素の一端から他端に向かって大きくなり、小さくなり、小さくなり、次に大きくなり、或いは大きくなり、次に小さくなるような高さを有してもよい。
【0118】
塗布要素は、塗布要素への製品の装填量を増大させる表面条件を有するのがよい。例えば、歯、ベース部分及び(又は)コアは、これら表面の全体にわたり又は部分的に毛管状溝又はフロックを有するのがよい。歯に設けられたかかるフロックの一例が、図21に示されている。
【0119】
歯は、例えば歯の端部にフォーク状部分を形成するよう研磨によって表面加工が施されるのがよく、或いは例えばこれらの先端部を丸くするよう又はこれらの自由端部のところにドーム部を形成するよう熱処理を施したものであってもよい。歯はかくして、睫毛に対する危険性の度合いが小さくなる。
【0120】
歯、コア及び(又は)ベース部分、これらを睫毛に沿って滑りやすくするよう滑り剤、例えばラッカー又はテフロン(Teflon)で被覆してもよく、或いは変形例としてこれらのざらつきを大きくしてもよい。変形例として又は追加例として、かかる滑り剤を歯の形成に用いられる材料に添加してもよい。
【0121】
塗布要素及び特に歯は、製品を塗布要素に装填したときに製品中に放出される活性成分、例えば防腐剤、加湿剤、銅塩、磁粉及び他の類似の適当な材料をさらに有するのがよい。これら活性成分を、塗布要素を形成するのに用いられる材料中に含ませてもよく、或いは塗布要素に被着させてもよく、或いはこれらの両方であってもよい。加うるに、水分との接触時に塗布要素の表面張力を変える製品を用いて歯又はコアを形成でき又は歯又はコアを被覆することができる。
【0122】
塗布要素は好ましくは、プラスチックの射出成形法によって作られるが、別法として、圧縮、プレス加工又は旋削法によって材料を付形するための方法を用いてもよい。
【0123】
ベース部分は、製品を保持するような形状の溝又は逃げ部を有するのがよい。本発明では櫛状部の歯に関する多くの形態を想到できるが、上述の実施形態の各々に関し、好ましくは列状に連続して配置される歯の長さは、約10mm〜約45mmの範囲、より好ましくは約15mm〜約28mmの範囲、さらに好ましくは、約20mm〜約26mmの範囲にある。各歯の個々の長さは好ましくは、約0.5mm〜約15mmの範囲、より好ましくは約7mm〜約13mmの範囲となろう。連続した歯からなる列中の歯の数は好ましくは、約6〜約50の範囲、より好ましくは約10〜約35の範囲、さらに好ましくは約15〜約32の範囲にあるであろう。
【0124】
当業者であれば、本発明の範囲及び精神から逸脱せずに、本発明の構造及び方法論の種々の設計変更例及び改造例を想到できることは明らかである。かくして、本発明は発明の詳細な説明中に記載した実施形態に限定されない。それどころか、本発明は、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及びその均等範囲に属する限り、本発明の設計変更例及び改造例を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】付けられるべき製品を入れた容器内に差し込まれている本発明の特徴を示すアプリケータの軸方向断面図である。
【図1A】ワイパーがエラストマー製舌部の形態をした本発明の特徴を示すアプリケータセットの部分断面図である。
【図2】図1の塗布要素の部分側面図である。
【図3】本発明の別の特徴を示す部分斜視図である。
【図4】溝及び容積部を示す図3のアプリケータの平面図である。
【図5】本発明の別の特徴を示すアプリケータの部分側面図である。
【図6】本発明の特徴を示すアプリケータの部分斜視図である。
【図7】本発明の特徴を示すブラシ形アプリケータの断面図である。
【図8】本発明の別の特徴を示すブラシ形アプリケータの断面図である。
【図9】本発明の特徴を示す2つの連続した歯の部分斜視図である。
【図10】本発明の別の特徴を示す2つの連続した歯の部分斜視図である。
【図11】本発明の更に別の特徴を示す2つの連続した歯の部分斜視図である。
【図12】本発明の別の特徴を示すアプリケータの上斜視図である。
【図13】本発明の別の特徴を示すアプリケータの横斜視図である。
【図14】本発明の別の実施形態のアプリケータセットの斜視図であり、付けられるべき製品が可撓性チューブ状容器から塗布要素を小出しして塗布要素に付けられる状態を示す図である。
【図15】本発明の更に別の実施形態のアプリケータセットの斜視図であり、付けられるべき製品がケーク又は粉末の形態をしている図である。
【図16】塗布要素の遠方側端部が、実質的に尖った先端部を有している本発明の別の特徴を示すアプリケータの斜視図である。
【図17】アプリケータの長手方向軸線に垂直に差し向けられた長手方向軸線を備えた塗布要素を有するアプリケータの斜視図であり、塗布要素がアプリケータステムの遠方側端部のところに形成された収納部内へ差込み可能な状態を示す図である。
【図17A】アプリケータステムの収納部内への差し込み前の塗布要素を示す部分拡大斜視図である。
【図18】塗布要素がステムの遠方側端部に着脱自在に係合できる本発明の別の実施形態のアプリケータの斜視図である。
【図19】塗布要素がステムとの一体構造品として作られている点を除き、図17に示すアプリケータと同一のアプリケータ器具の斜視図である。
【図20】塗布要素のベース部分に設けられたコア及び歯を有するアプリケータの部分斜視図である。
【図21】図20に示すアプリケータ器具と類似したアプリケータ器具の部分斜視図であり、歯にフロック加工が施されている状態を示す図である。
【図22】歯がコアの高さの一部だけを覆うよう配置されている本発明の特徴を示す塗布要素の部分に斜視図である。
【図23】歯がコアの高さ全体を覆うよう配置されている本発明の特徴を示す塗布要素の部分に斜視図である。
【図24】歯の端部がコアの底部と面一をなすように歯が配置されている本発明の別の特徴を示す塗布要素の部分斜視図である。
【図25】歯がT字形コアの互いに反対側の側部に設けられている本発明の別の特徴を示す塗布要素の部分斜視図である。
【図26】歯及びコアが塗布要素のベースに設けられると共に歯が円錐形の形をしている本発明のアプリケータ器具の部分斜視図である。
【図27】図26に示すアプリケータ器具と類似したアプリケータ器具の部分斜視図であり、歯が中空部分を有している状態を示す図である。
【図28】本発明の特徴として睫毛が歯相互間に形成された容積部内に入っている製品に接近している状態を示す図24の3つの連続した歯の斜視図である。
【図29】本発明の別の特徴を示すアプリケータの部分斜視図である。
【図30】本発明の更に別の特徴を示すアプリケータの部分斜視図である。
【図31】本発明の更に別の特徴を示すアプリケータの部分斜視図である。
【図32】可撓性塗布要素を備えた本発明の特徴を示すアプリケータ器具の部分斜視図である。
【図33】本発明の特徴を示すアプリケータ器具の部分斜視図である。
【図34】本発明の更に別の特徴を示すアプリケータ器具の部分斜視図である。
Claims (25)
- 製品を睫毛に付けるためのセットであって、製品を収容するように形作られた容器と、ステム及びステムの一端部に設けられた塗布要素を含むアプリケータとから成り、塗布要素は、実質的に反対側に向いた側部を有するコアと、該コアの実質的に反対側に向いた側部に交互に設けられた少なくとも1つの列をなす歯とを有し、コアの頂面は、歯の各々の自由端部と歯の各々の底端部との中間に位置している、ことを特徴とするセット。
- 少なくとも2つの連続した歯の上方部分の間には、隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 隙間は、この隙間に入る睫毛がコアに達することができるような形状になっていることを特徴とする請求項2記載のセット。
- 隙間は、この隙間に入る睫毛がコアに達することができないような形状になっていることを特徴とする請求項2記載のセット。
- 隙間は本質的には、少なくとも2つの連続した歯の上方部分によって形成された切欠きの形態をしていることを特徴とする請求項4記載のセット。
- 切欠きは、V字形であることを特徴とする請求項5記載のセット。
- 切欠きの底部は、コアの頂部から少なくとも約0.2mmの距離を置いたところに位置していることを特徴とする請求項6のセット。
- 複数の連続した歯は、上方部分を有し、これら上方部分の間には、複数の切欠きが形成されていることを特徴とする請求項5のセット。
- 少なくとも2つの連続した歯は、実質的に連続した根元部を有していることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 根元部は、塗布要素を横から見ると実質的に連続していることを特徴とする請求項9のセット。
- 少なくとも2つの連続した歯の根元部は、塗布要素を横から見ると、互いにオーバーラップしていることを特徴とする請求項10記載のセット。
- 少なくとも第1及び第2の連続した歯は、第1の連続した歯の根元部の一部が、第2の連続した歯の根元部の一部と塗布要素に沿って同一の位置にあるように配置されている根元部を有することを特徴とする請求項1記載のセット。
- コアの断面は、塗布要素の全断面の約半分未満であることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 歯のうち少なくとも1つは、深さが幅よりも大きく、この深さは、コアの長手方向軸線に垂直に測定され、幅は、コアの長手方向軸線に平行に測定されていることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 歯は、コアとの一体品として成形されていることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 歯及びコアは、プラスチックを用いて成形されていることを特徴とする請求項15記載のセット。
- 塗布要素は、ステムに着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 塗布要素は、ステムとの一体品として成形されていることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 容器を密封自在に閉鎖するように形作られた密封部材を更に有することを特徴とする請求項1記載のセット。
- 塗布要素は、ステムよりも可撓性が高いことを特徴とする請求項1記載のセット。
- 連続した歯は、幾何学的分離面の互いに反対側の側部に交互に設けられていることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 幾何学的分離面は、塗布要素を成形するための分割線であることを特徴とする請求項21記載のセット。
- 塗布要素は、歯及びコアが設けられているベース部分を更に有することを特徴とする請求項1記載のセット。
- ステムは、遠方側端部に設けられたコネクタを有し、コネクタは、塗布要素をステムに連結するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のセット。
- 歯は、塗布要素の実質的に高さ全体にわたって延びていることを特徴とする請求項1記載のセット。
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