JP3590660B2 - カラー立体画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、特殊な眼鏡などを必要とすることなくカラーの立体画像を見せるカラー立体画像表示装置に関する。
【0002】
[発明の概要]
本発明は、複数のピンホールが形成されたピンホール板や複数のスリットが形成されたスリット板といった光を通過/遮蔽させる手段を用いて、その背面に表示された画像光を選択し、これを前面側に伝達することにより、偏光眼鏡などの特殊な眼鏡なしで、カラー画像を立体視させるカラー立体画像表示装置において、前記各ピンホールまたは各スリットに、特定の波長の光だけを通過させる色フィルタを重ねて、各ピンホールまたは各スリットに波長選択性を持たせることにより、その背面に表示された画像光を、波長毎に別々のピンホールまたはスリットを通過させ、これによってピンホール板またはスリット板の開孔率を増加させて、見易いカラーの立体画像を見せるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】
ピンホール、縦縞のスリットといった、部分的に光を通過させそれ以外の部分では光を遮蔽する手段を用いて、偏光眼鏡などの特殊な眼鏡を掛けさせることなく、カラーの立体画像を見せるカラー立体画像表示装置では、その原理ゆえ、光が遮蔽されて黒く見える部分が存在する。
【0004】
そして、この黒い部分の合間に、光の強さが極度に強いピンホールまたはスリットの部分が存在し、見た目の印象として、ザラザラしたような画面になってしまうという欠点がある。
【0005】
これを解決する技術として、従来、特開平6−160770号に示される「三次元立体像表示装置」などのように、時間の経過に伴って、ピンホールの位置をサイクリックに変更し、目の残像効果を利用して、光が通過する面積を等価的に増大させる技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の三次元立体像表示装置においては、ピンホールまたはスリットの位置を時間的に変化させなければならないため、光の通過/遮蔽を高速に切り替えることができる電子素子もしくは機械的機構が必要となる。
【0007】
しかしながら、このような電子素子もしくは機械的機構を廉価に入手したり、製作したりすることが困難であり、さらにこれらの電子素子や機械的機構を制御する電子回路も複雑になってしまうため、装置全体がコスト高になってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑み、ピンホールまたはスリットに波長選択性を持たせ、波長毎に、別々のピンホールまたはスリットを通過させることにより、特殊で高価な電子素子や機械的機構を用いることなく、光が通過する面積を増大させて、黒い部分の中に、光の強さが極度に強い部分が存在するのを避けて、ザラザラしない自然なカラー立体画像を見せることができるカラー立体画像表示装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、光を遮蔽する縦長の遮蔽部と光を通過させる縦長の開口とが所定間隔毎に交互に形成されたスリット板と、赤色の光だけを通過させる色フィルタ、緑色の光だけを通過させる色フィルタ、青色の光だけを通過させる色フィルタのそれぞれが順に、各開口毎に配置される色フィルタ板と、各々のスリットから出射される光を発生するための、前記スリット板の背面側に配置されるカラー画像表示部とを備えたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2では、光を遮蔽する板状部材によって構成される遮蔽部と、前記板状部材を正三角形で満たしたとき、正三角形の頂点部分に形成される複数のピンホールとを備えたピンホール板と、前記ピンホール板の隣接する各ピンホールから異なる色の光を通過させるように、赤色の光のみを通過させる赤色フィルタ、緑色の光のみを通過させる緑色フィルタ、青色の光のみを通過させる青色フィルタがRGBデルタ配置される色フィルタ板と、各々のピンホールから出射される光を発生するための、前記ピンホール板の背面側に配置されるカラー画像表示部とを備えたことを特徴としている。
【0012】
また、請求項では、請求項1、2のいずれか1項に記載のカラー立体画像表示装置において、前記カラー画像表示部として、自ら赤色、緑色、青色の光を発する表示装置を使用することを特徴としている。
【0013】
また、請求項では、請求項1、2のいずれか1項に記載のカラー立体画像表示装置において、前記カラー画像表示部として、背面から入射する光の強さを調整して赤色、緑色、青色の光を発する表示装置を使用することを特徴としている。
【0014】
また、請求項では、請求項1、2のいずれか1項に記載のカラー立体画像表示装置において、前記カラー画像表示部として、プロジェクターにより、背面投射用スクリーンに赤色、緑色、青色の画像を表示する表示装置を使用することを特徴としている。
【0015】
【作用】
上記構成によれば、ピンホールまたはスリットに波長選択性を持たせ、波長毎に、別々のピンホールまたはスリットを通過させることにより、特殊で高価な電子素子や機械的機構を用いることなく、光が通過する面積を増大させて、黒い部分の中に、光の強さが極度に強い部分が存在するのを避けて、ザラザラしない自然なカラー立体画像を見せることができる。
【0021】
【実施例】
図1は本発明によるカラー立体画像表示装置の一実施例を示す構成図である。
【0022】
この図に示すカラー立体画像表示装置は、光を遮蔽する遮蔽部と光を通過させる開口(スリット)とが所定間隔毎に交互に形成されたスリット板11と、赤色の光だけを通過させる色フィルタ、緑色の光だけを通過させる色フィルタ、青色の光だけを通過させる色フィルタが入れ子に配列され、前記スリット板11の前面側に配置される色フィルタ板12と、各々のスリットから出射される光を発生するための、前記スリット板11の背面側に配置されるカラー画像表示部13とを備えている。
【0023】
この場合、前記カラー画像表示部13は赤色、緑色、青色の三原色を用いて自然な色を再現することができるカラー表示器、例えば通常のカラーテレビ装置やプラズマディスプレイ装置などのように、赤色、緑色、青色の各色が異なる位置で発色するカラー表示器、または3管式ビデオプロジェクターなどにより照らされたスクリーンなどのように、赤色、緑色、青色の各色が同じ位置で発色するカラー表示器などによって構成されており、異なる方向から見た各色の画像を縦縞状に表示する。
【0024】
また、前記スリット板11は、図2に示す如く前記カラー画像表示部13上に表示されている赤色、緑色、青色の各発色位置と対向する部分に縦長のスリット21が形成され、それ以外の部分に遮蔽部22が形成された板状部材によって構成されており、前記カラー画像表示部13上に表示されている赤色、緑色、青色の光を受けるとともに、各色毎に対応するスリットを通過させて、色フィルタ板12に入射させる。
【0025】
色フィルタ板12は、図3に示す如く前記スリット板11の隣接する各スリット21と対応する位置に最左端から順に、赤色の光のみを通過させる赤色フィルタ23、緑色の光のみを通過させる緑色フィルタ24、青色の光のみを通過させる青色フィルタ25が配置されており、これら赤色フィルタ23、緑色フィルタ24、青色フィルタ25によって前記スリット板11に形成されている各スリット21のうち、対応するスリット21から出射される光のうち、赤色の光のみ、緑色の光のみ、青色の光のみを各々選択してこれを前面に出射させる。
【0026】
次に、図4に示す模式図および図5に示す模式図を参照しながら、この実施例の立体画像表示原理を説明する。なお、以下の説明においては、説明を分かり易くするために、各スリット21および赤色フィルタ23、緑色フィルタ24、青色フィルタ25に対し、別の番号を付与している。
【0027】
まず、カラー画像表示部13上の各画素を発色させて、赤色の光を表示させれば、スリット板11に形成されている各スリット21のうち、前記赤色の光を出射している画素に対応するスリット、例えば図4に示す如くスリット32を通過して、このスリット32の前面にある色フィルタ板12の赤色フィルタ31によって、赤色の光のみが選択され、これが見ている人の右目または左目に入射する。
【0028】
この際、色フィルタ板12に設けられている赤色の光しか通さない赤色フィルタ31の直ぐ背面にあるスリット32から見込む角度θに含まれるカラー画像表示部13の部分に注目すると、角度θは赤色フィルタ31と対になっている他のスリットのうち、当該スリット32に最も近いスリット33、34から見込まれる範囲との重なりが無いような角度の最大値となる。
【0029】
そして、カラー画像表示部13上の各画素から発せられる赤色光のうち、スリット32から前記角度θの範囲内にある点、例えばP点から赤色の光が発せられれば、これがスリット32および赤色フィルタ31を通過して、図示した方向に進み、またQ点から赤色の光が発せられれば、これがスリット32および赤色フィルタ31を通過して、図示した方向に進むことから、スリット32を中心として、前記角度θの範囲内にある任意の方向に赤色の光を出射させることができる。
【0030】
またこのとき、カラー画像表示部13の任意の点のうち、スリット32から前記角度θの範囲内にある点から緑色の光、青色の光が発せられても、スリット32に対応する赤色フィルタ31によってこれら緑色の光、青色の光の通過が阻止されるので、この赤色フィルタ31から赤色の光以外の色を持つ光が出射されることはない。
【0031】
そして、前記緑色の光が、図5に示す如く前記スリット32の隣りにあるスリット、すなわち緑色フィルタ41に対応するスリット42から前記角度θの範囲内にある点、例えばQ点やP点から発せられた光であれば、これがスリット42および緑色フィルタ41を通過して、図示した方向に進む。
【0032】
同様に、前記青色の光が、前記スリット32の隣りにあるスリット、すなわち青色フィルタに対応するスリットから前記角度θの範囲内にある点から発せられた光であれば、これが前記スリットおよび青色フィルタを通過して、前面に出射される。
【0033】
以上の説明から明らかなように、この実施例では、カラー画像表示部13の任意の点で赤色、緑色、青色の光を同時に発せさせても、これらの各発光点を角度θの範囲内に見込み、発生した光の色と同色の色フィルタおよびこの色フィルタと対になるスリットによってこれを選択して、発光点と対応する方向に出射させることができることから、見ている人の右目と各色フィルタを結ぶ直線の延長上にあるカラー画像表示部13にそれぞれの色の右目画像を、見ている人の左目と各色フィルタを結ぶ直線の延長上にあるカラー画像表示部13にそれぞれの色の左目画像を表示することにより、見ている人にカラーの立体画像を見せることができる。
【0034】
このように、この実施例においては、見ている人の右目と各色フィルタを結ぶ直線の延長上にあるカラー画像表示部13にそれぞれの色の右目画像を、見ている人の左目と各色フィルタを結ぶ直線の延長上にあるカラー画像表示部13にそれぞれの色の左目画像を表示することにより、見ている人にカラーの立体画像を見せることができ、しかもスリット21に波長選択性を持たせ、波長毎に別々のスリット21を通過させるようにしているので、特殊で高価な電子素子や機械的機構を用いることなく、光が通過する面積を従来のものより、3倍程度、増大させて、黒い部分の中に、光の強さが極度に強い部分が存在するのを避け、ザラザラしない自然なカラー立体画像を見せることができる。
【0035】
図6は本発明によるカラー立体画像表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【0036】
この図に示すカラー立体画像表示装置は、光を遮蔽する遮蔽部内に、所定間隔で光を通過させる開口(ピンホール)が形成されたピンホール板51と、赤色の光だけを通過させる色フィルタ、緑色の光だけを通過させる色フィルタ、青色の光だけを通過させる色フィルタが入れ子に配列され、前記ピンホール板51の前面側に配置される色フィルタ板52と、各々のピンホールから出射される光を発生するための、前記ピンホール板51の背面側に配置されるカラー画像表示部53とを備えている。
【0037】
この場合、前記カラー画像表示部53は赤色、緑色、青色の三原色を用いて自然な色を再現することができるカラー表示器、例えば通常のカラーテレビ装置やプラズマディスプレイ装置などのように、赤色、緑色、青色の各色が異なる位置で発色するカラー表示器、または3管式ビデオプロジェクターなどにより照らされたスクリーンなどのように、赤色、緑色、青色の各色が同じ位置で発色するカラー表示器などによって構成されており、異なる方向から見た各色の画像を点状に表示する。
【0038】
また、前記ピンホール板51は図7に示す如く光を遮蔽する板状部材によって構成される遮蔽部62と、前記板状部材を正三角形で満たしたとき、正三角形の頂点部分に形成される複数のピンホール61とを備えており、前記カラー画像表示部53上に表示されている赤色、緑色、青色の光を受け、各色毎に、対応するピンホール61を通過させて、色フィルタ板52に入射させる。
【0039】
色フィルタ板52は図8に示す如く前記ピンホール板51の隣接する各ピンホール61から異なる色の光を通過させるように、赤色の光のみを通過させる赤色フィルタ63、緑色の光のみを通過させる緑色フィルタ64、65、66、青色の光のみを通過させる青色フィルタ67、68、69がRGBデルタ配置されており、これら赤色フィルタ63、緑色フィルタ64、65、66、青色フィルタ67、68、69によって前記ピンホール板51に形成されている各ピンホール61から出射される光を波長選択して、赤色の光のみ、緑色の光のみ、青色の光のみを各々通過させ、これを前面に出射させる。
【0040】
次に、図9に示す部分拡大図および図10に示す模式図を参照しながら、この実施例の立体画像表示原理を説明する。なお、以下の説明においては、説明を分かり易くするために、各ピンホール61および赤色フィルタ63、緑色フィルタ64、65、66、青色フィルタ67、68、69に対し、別の番号を付与している。
【0041】
まず、ここでは、図9に示す如くピンホール板51に形成されている各ピンホール61のうち、7つを選択し、これらの各ピンホール61のうち、赤色フィルタ63に対応するピンホール61を赤色ピンホール71と称し、この赤色ピンホール71を中心として配置されている3つの緑色フィルタ64、65、66に対応する各ピンホール61を各々、緑色ピンホール72、73、74と称し、さらに前記赤色ピンホール71を中心として配置されている3つの青色フィルタ67、68、69に対応する各ピンホール61を各々、緑色ピンホール75、76、77と称する。
【0042】
次に、図10に示す如くピンホール板51の前記赤色ピンホール71からカラー画像表示部53上に下ろした垂線の足(すなわち、中心線)を81とし、前記緑色ピンホール72、73、74からカラー画像表示部53上に下ろした垂線の足(すなわち、中心線)を82、83、84とし、前記青色ピンホール75、76、77からカラー画像表示部53上に下ろした垂線の足(すなわち、中心線)を85、86、87とすれば、上述した実施例と同様な理由により、赤色ピンホール71に最も近い他の赤色ピンホール71から見込まれる範囲との重なりが無いような範囲、すなわちカラー画像表示部53上の、赤色ピンホール71を通過する赤色光の中心線81を中心として正六角形となる範囲(赤色ピンホール用赤色発光領域81a)内の点(例えば、R点)から赤色の光が発せられたとき、この赤色の光が赤色ピンホール71を通過して、前面の、前記カラー画像表示部53上の発光点と対応する方向に出射され、これを見ている人の右目または左目に入射する。
【0043】
またこのとき、カラー画像表示部53上の前記中心線81を中心として正六角形となる範囲(赤色ピンホール用赤色発光領域81a)内にある点から緑色の光、青色の光が発せられても、赤色ピンホール71によってこれら緑色の光、青色の光の通過が阻止されるので、この赤色ピンホール71から赤色の光以外の色を持つ光が出射されることはない。
【0044】
そして、前記緑色の光が、図10に示す如く前記赤色ピンホール71の隣りにある緑色ピンホール72、73、74のうち、前記緑色の光を発した点(発光点)を含む範囲を持つ緑色ピンホール、例えば発光点がR点であれば、この緑色の光が、前記R点を含む範囲(緑色ピンホール用緑色発光領域83a)に対応する緑色ピンホール73を通過して、前面の、前記カラー画像表示部53上のR点と対応する方向に出射され、これを見ている人の右目または左目に入射する。
【0045】
同様に、前記青色の光が、図10に示す如く前記赤色ピンホール71の隣りにある青色ピンホール75、76、77のうち、前記青色の光を発した点(発光点)を含む範囲を持つ青色ピンホール、例えば発光点がR点であれば、この青色の光が、前記R点を含む範囲(青色ピンホール用青色発光領域87a)に対応する青色ピンホール77を通過して、前面の前記カラー画像表示部53上のR点と対応する方向に出射され、これを見ている人の右目または左目に入射する。
【0046】
以上の説明から明らかなように、この実施例では、カラー画像表示部53の任意の点で赤色、緑色、青色の光を同時に発せさせても、これらの各発光点が含まれる範囲を受け持つピンホール61および各色フィルタによってこれを選択して、発光点と対応する方向に出射させることができることから、見ている人の右目と各色フィルタを結ぶ直線の延長上にあるカラー画像表示部53にそれぞれの色の右目画像を、見ている人の左目と各色フィルタを結ぶ直線の延長上にあるカラー画像表示部53にそれぞれの色の左目画像を表示することにより、見ている人にカラーの立体画像を見せることができる。
【0047】
このように、この実施例においては、見ている人の右目と各色フィルタを結ぶ直線の延長上にあるカラー画像表示部53にそれぞれの色の右目画像を、見ている人の左目と各色フィルタを結ぶ直線の延長上にあるカラー画像表示部53にそれぞれの色の左目画像を表示することにより、見ている人にカラーの立体画像を見せることができ、しかも各ピンホール61に波長選択性を持たせ、波長毎に、別々のピンホール61を通過させるようにしているので、特殊で高価な電子素子や機械的機構を用いることなく、光が通過する面積を従来のものより、3倍程度、増大させて、黒い部分の中に、光の強さが極度に強い部分が存在するのを避け、ザラザラしない自然なカラー立体画像を見せることができる。
【0048】
さらに、この実施例においては、各ピンホール61によって、赤色の光、緑色の光、青色の光の出射角を左右方向のみならず、上下方向にも制御し得るようにして、出射方向を立体化するようにしているので、座っている人のみならず、横になっている人にも、カラーの立体画像を見せることができる。
【0049】
また、上述した各実施例においては、カラー画像表示部13、53として、自ら、赤色、緑色、青色を発するカラーテレビ装置、プラズマディスプレイ装置または3管式ビデオプロジェクターなどにより照らされたスクリーンなどのように、赤色、緑色、青色の各色が同じ位置で発色するカラー表示器などを使用するようにしているが、背面から入射した白色光を取り込み、これを光の強さを調整しながら選択的に通過させて赤色、緑色、青色の光を発するカラー液晶表示器などを使用するようにしても良い。
【0050】
また、上述した各実施例においては、開口形式のスリット21やピンホール61を使用するようにしているが、透明形式のスリットやピンホールを使用するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ピンホールまたはスリットに波長選択性を持たせ、波長毎に、別々のピンホールまたはスリットを通過させることにより、特殊で高価な電子素子や機械的機構を用いることなく、光が通過する面積を増大させて、黒い部分の中に、光の強さが極度に強い部分が存在するのを避けて、ザラザラしない自然なカラー立体画像を見せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー立体画像表示装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示すスリット板の詳細な構成例を示す部分拡大図である。
【図3】図1に示す色フィルタ板の詳細な構成例を示す部分拡大図である。
【図4】図1に示すカラー立体画像表示装置における、赤色光の振舞を説明するための模式図である。
【図5】図1に示すカラー立体画像表示装置における、緑色光の振舞を説明するための模式図である。
【図6】本発明によるカラー立体画像表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図7】図6に示すピンホール板の詳細な構成例を示す部分拡大図である。
【図8】図6に示す色フィルタ板の詳細な構成例を示す部分拡大図である。
【図9】図6に示すピンホール板と色フィルタとを逆に重ねたときの、詳細な構成例を示す部分拡大図である。
【図10】図6に示すカラー立体画像表示装置における、赤色光、緑色光、緑色光の振舞を説明するための模式図である。
【符号の説明】
11 スリット板(光路制御板)
12 色フィルタ板
13 カラー画像表示部
21 スリット(非円形の小さい開口もしくは透明部分)
22 遮蔽部
23 赤色フィルタ(色フィルタ)
24 緑色フィルタ(色フィルタ)
25 青色フィルタ(色フィルタ)
31 赤色フィルタ
32 中央の赤色フィルタ
33 左の赤色フィルタ
34 右の赤色フィルタ
41 緑色フィルタ
42 緑色スリット
51 ピンホール板(光路制御板)
52 色フィルタ板
53 カラー画像表示部
61 ピンホール(円形の小さい開口もしくは透明部分)
62 光遮蔽部
63 赤色フィルタ(色フィルタ)
64 第1の緑色フィルタ(色フィルタ)
65 第2の緑色フィルタ(色フィルタ)
66 第3の緑色フィルタ(色フィルタ)
67 第1の青色フィルタ(色フィルタ)
68 第2の青色フィルタ(色フィルタ)
69 第3の青色フィルタ(色フィルタ)
71 赤色ピンホール
72 第1の緑色ピンホール
73 第2の緑色ピンホール
74 第3の緑色ピンホール
75 第1の青色ピンホール
76 第2の青色ピンホール
77 第3の青色ピンホール
81 赤色ピンホール71の中心線
82 第1の緑色ピンホール72の中心線
83 第2の緑色ピンホール73の中心線
84 第3の緑色ピンホール74の中心線
85 第1の青色ピンホール75の中心線
86 第2の青色ピンホール76の中心線
87 第3の青色ピンホール77の中心線
81a 赤色ピンホール71に対応する赤色光を生成する領域
83a 第2の緑色ピンホール73に対応する緑色光を生成する領域
87a 第3の青色ピンホール77に対応する青色光を生成する領域

Claims (5)

  1. 光を遮蔽する縦長の遮蔽部と光を通過させる縦長の開口とが所定間隔毎に交互に形成されたスリット板と、
    赤色の光だけを通過させる色フィルタ、緑色の光だけを通過させる色フィルタ、青色の光だけを通過させる色フィルタのそれぞれが順に、各開口毎に配置される色フィルタ板と、
    各々のスリットから出射される光を発生するための、前記スリット板の背面側に配置されるカラー画像表示部とを備えたことを特徴とするカラー立体画像表示装置。
  2. 光を遮蔽する板状部材によって構成される遮蔽部と、前記板状部材を正三角形で満たしたとき、正三角形の頂点部分に形成される複数のピンホールとを備えたピンホール板と、
    前記ピンホール板の隣接する各ピンホールから異なる色の光を通過させるように、赤色の光のみを通過させる赤色フィルタ、緑色の光のみを通過させる緑色フィルタ、青色の光のみを通過させる青色フィルタがRGBデルタ配置される色フィルタ板と、
    各々のピンホールから出射される光を発生するための、前記ピンホール板の背面側に配置されるカラー画像表示部とを備えたことを特徴とするカラー立体画像表示装置。
  3. 請求項1、2のいずれか1項に記載のカラー立体画像表示装置において、
    前記カラー画像表示部として、自ら赤色、緑色、青色の光を発する表示装置を使用することを特徴とするカラー立体画像表示装置。
  4. 請求項1、2のいずれか1項に記載のカラー立体画像表示装置において、
    前記カラー画像表示部として、背面から入射する光の強さを調整して赤色、緑色、青色の光を発する表示装置を使用することを特徴とするカラー立体画像表示装置。
  5. 請求項1、2のいずれか1項に記載のカラー立体画像表示装置において、
    前記カラー画像表示部として、プロジェクターにより、背面投射用スクリーンに赤色、緑色、青色の画像を表示する表示装置を使用することを特徴とするカラー立体画像表示装置。
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