JP3590513B2 - Fm多重放送受信機および該受信機を用いたカーナビゲーションシステム - Google Patents

Fm多重放送受信機および該受信機を用いたカーナビゲーションシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、VICSサービス放送とDGPSサービス放送をインターバル受信可能なFM多重放送受信機および該受信機を用いて構成されるカーナビゲーションシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、衛星からの電波を利用し、位置情報を得るGPS(Grobal Positioning System)測位方法を用いて、自車位置の情報を得、これを地図上に表示するナビゲーションシステムが広く普及している。そして、現在の利用可能なGPS測位方法の測位精度を上げるために、FM多重放送でD(Differential)GPSサービスにより、補正誤差情報の提供を行っている。
【0003】
さらに、FM多重放送を用いて、渋滞情報、規制情報、駐車場情報や旅行時間等の交通情報を提供するVICS(Vehicle Information and Communication System)サービスも開始され、ドライバーはカーナビゲーションなどに、FM多重放送受信用または光ビーコン受信用または電波ビーコン受信用の各々の対応ユニットをセットすれば、VICSサービスを無料で受信できる。
【0004】
しかしながら、VICSサービスとDGPSサービスは、同じFM多重放送という手段を用いながら、受信周波数帯が異なる為、2つのサービスを同時に受信するためには、2つの受信機を用意するか、1つの受信機を用いる場合、時分割でデータ受信する必要がある。しかしながら、FM多重放送を受信機を2台用意すると、カーナビゲーションシステムとしては、コストアップにつながるため、1台の受信機を用いて、時分割方式を用いる装置の方が有用となる。
【0005】
そこで、1台だけの受信機を用いた場合、現状では、どちらか一方のサービスを優先させて受信させている。例えば、DGPSのサービス情報は、FM多重放送の2パケットのデータ(約50ms)であり、約5秒間隔毎に放送されているので、DGPSのパケットが送信されている期間だけDGPSデータを受信し、その他はVICSサービス放送を受信する方法が用いられている。
【0006】
また、現在のDGPS対応のFM多重受信機では、日付情報や時刻情報の補正データを、VICSサービス放送やDGPSサービス放送を行っているFM多重放送から受信せず、FM多重受信機に接続されたカーナビゲーションから受信して利用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記時分割方式のFM多重放送の場合、各サービスが放送されている受信周波数を短時間に切替え、正確な時間管理および高速処理が不可欠となる。また、VICSデータのレベル1、レベル2、およびレベル3の各情報のデータ量は各放送局によって異なっており、各情報が送信される時間間隔も、各放送局によって異なっているため、受信地域毎に受信タイミングを変更する必要がある。
【0008】
また、カーナビゲーションシステムにおいてFM多重放送を利用するには、現状のFM多重放送は、時刻情報の送出の有無や送出間隔に問題を有している。例えば、VICSサービスを行っているNHK−FMでは時刻情報が放送されておらず、DGPSサービスを行っているFM東京では、一分間隔で、殆ど時刻どおりに時刻情報が送出されているが、DGPSサービスを行っているFM栃木では5分間隔で、しかも数秒進んだ時刻情報が送出されてしまっている。
【0009】
従って、FM東京が放送されている場所で、DGPS対応のFM多重受信機を動作させた場合、時刻情報が正確であるから、1分間待ち、FM多重受信機の内部に設けた、時刻計測手段をリセットすれば、正しい時刻情報でDGPSの誤差補正のための計算が可能となる。しかし、FM栃木で受信した場合、常に時刻情報が数秒進んでいるため、DGPSの誤差補正の計算結果に、常に誤差が含まれることとなる。
【0010】
そこで、本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、カーナビゲーションで表示要求されているVICSサービス放送と位置情報の精度を上げるためのDGPSサービス放送のデータにより、運転者に交通情報と正確な位置情報を提供するFM多重放送受信機において、該1台の受信機で時分割で放送されているVICSサービスとDGPSサービスの番組放送の受信タイミングを自動的に吸収し、高精度な時間管理をする事なく、低速処理でも、VICSデータとDGPSデータとを同時に受信可能とするFM多重放送受信機を提供し、さらに、該放送データを正確な日付情報及び時刻情報として取得し、利用するカーナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明にかかるFM多重放送受信機は、周波数が異なる少なくとも2つの非同期のデータ放送である交通情報サービス放送とDGPSサービス放送とを、1つの受信機を用いて時分割で受信するインターバル受信方式を用いたFM多重放送受信機において、DGPSサービス放送より受信したDGPSの補正データの有効時間内で交通情報の待ち受け時間を設定し、前記交通情報サービス放送を受信する際に前記交通情報の待ち受け時間のタイミング内で地図情報が開始されるように受信タイミングを変更し、前記受信タイミングに変更された前期交通情報の待ち受け時間中に地図情報が受信される場合は、優先的に前記地図情報を受信することを特徴とする
【0012】
また、前記地図情報の受信完了が前記DGPSの補正データの有効時間を越えた区間では、自立航法ユニットやマップマッチング手段を用いて位置情報の誤差補正を行うことを特徴とする。
【0013】
上記FM多重放送受信機を用いて、カーナビゲーションシステムを構成するには、FM多重放送受信機と、衛星からの位置特定のための電波信号を受信して自らの位置情報を求めるGPS手段と、VICSサービス放送から番組情報を地図上に表示するVICSデータ表示手段と、DGPSサービス放送からGPSの補正情報を受信し、位置情報の誤差補正を行うDGPS手段とを具備することにより実現される。
【0014】
また、上記カーナビゲーションにおいて、DGPSサービスが受信できない場合を補完するため、加速度センサー及びジャイロセンサー、または車速パルス及びジャイロセンサー、および/または走行する道路に自車位置を引き込むマップマッチング手段により自動車の動作を把握する自立ユニット等を搭載させることにより、より正確なカーナビゲーションシステムを得ることが可能となる。
【0015】
そして、上記FM多重放送受信機を用いて構成した、カーナビゲーションシステムは、DGPSサービス放送で得た放送データの補正情報算出において、FM多重放送で放送される日付或いは時刻情報を利用することを特徴とし、加えて、VICSサービス放送のレベル3情報を受信していない時に、前記補正情報を算出することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明によるFM多重放送受信機を用いたカーナビゲーションシステムの全体構成の概略図である。カーナビゲーションシステムは、基本的に異なる周波数のFM多重放送(VICSサービス/DGPSサービス)を一つの受信機で、インターバルで受信を行うFM多重ユニットと、前記FM多重ユニットからの情報データを受信し、運転者に交通情報や正確な位置情報を伝えるためのカーナビゲーションと、衛星からの電波を受信するためのGPSアンテナ、スピーカー、ディスプレイ、自立航法ユニットなどにより構成される。
【0018】
さらに、FM多重放送受信機ユニットには、時分割で放送されているデータ放送の番組放送の受信タイミングの違いを吸収するために、番組待ち受け時間を自動的に切替える周波数切替え処理部を備える。
【0019】
DGPSサービスを受けない通常のGPS測位では、GPSアンテナから受信したGPS衛星からの電波信号のみで即位計算処理を行い、位置情報を求めて、カーナビゲーションのCPUに対し通知し、カーナビゲーション用ディスプレイに表示する。
【0020】
また、GPS衛星からの電波を受信できない位置にいる場合は、自立航法ユニットやマップマッチング手段などの従来方法を用いて、位置情報の精度の補完を行う。カーナビゲーションシステムにおいても、FM多重放送が受信できない場合は単独のGPS測位と同じ動作をする。
【0021】
FM多重放送が受信できる場合は、FM多重アンテナで受信した電波を受信部にて復調し、FM多重デコーダを通して、DGPS補正データを復号する。これらのデータは、DGPSデータ処理部により測位誤差の誤差補正処理が行われ、スクランブルが解除され、GPS受信機への出力フォーマットに変換される。
【0022】
DGPSデータをカーナビゲーションに有効利用する際には、日付或いは時刻情報が必要となってくる。本実施形態では、日付及び時刻情報は、カーナビゲーションインタフェースを通してカーナビゲーション側からデータを受信して使用する。
【0023】
このとき、日付及び時刻情報に関しては、FM多重放送で放送されている日付情報及び時刻情報を活用することも可能である。ただし、FM多重放送データを利用するには、FM放送局の周波数に対応した時刻情報の送信間隔や、各放送局で送信されている時刻情報の誤差情報を格納した時刻誤差修正用テーブルを設け、DGPSの誤差補正を計算する際に参照するように設定する。また、時刻情報がいつでも参照できるようにするために内部に日付・時刻計測手段を設ける必要がある。
【0024】
ここで、DGPS対応のFM多重放送受信機単体でDGPSの誤差補正情報を計算する手順を説明する。FM多重受信機では、通常はカーナビゲーションからの周波数設定要求のコマンドによる指定周波数で設定されるが、FM多重放送受信機単体での動作では、FM多重放送の周波数リストから特定の周波数設定データを読み出し、その周波数設定データで受信周波数に設定する。FM多重受信機の制御部では、設定周波数において、FM多重放送が受信できるかどうかを確認する。受信できない場合は周波数リストの別の周波数に設定し、FM多重放送を受信できるまで、前記動作を繰り返す。FM多重放送を受信できた場合、時刻誤差修正用テーブルから、時刻情報の送信間隔と誤差情報を取り出す。FM多重受信機の制御部では、時刻情報を時刻誤差修正用テーブルに記載された送信間隔で受信待ちをする。同様に日付情報も受信する。FM多重受信機の制御部では、時刻情報を受信した際に、時刻誤差修正用テーブルに記載された誤差情報を基に、正確な時間に変換し、日付・時刻計測手段を再設定する。日付情報のみを受信した場合も同様に再設定する。
【0025】
また、FM多重放送受信機内に、日付・時刻計測手段(例えばRTC(リアルタイムクロック)等のICを使用する)を設け、これより、日付情報及び時刻情報を活用することも可能である。例えば、FM多重放送に日付情報及び時刻情報が放送されない場合、日付及び時刻情報を外部入力するための手段を設け、これから入力された日付情報及び時刻情報で、日付・時刻計測情報を再設定する。日付・時刻計測手段は、FM多重受信機のメイン電源を遮断した場合でも、一度入力されたデータが、次に電源を入れた際にも有効に働くように、FM多重受信機との別のバックアップ用電源を持つ構成とすることが好ましい。
【0026】
FM多重受信機では、DGPSサービス放送のデータを受信した際の受信日時及び時刻を、前記日付・時刻計測手段より求め、DGPSデータ処理部により、スクランブルが解除され、GPS受信機への出力フォーマットに変換される。このようにすることにより、DGPS対応のFM多重放送受信機単体で、DGPSの誤差補正情報を計算できるため、カーナビゲーションによらず、GPS受信機のDGPSインターフェースを同一にするだけで、DGPS機能のカーナビゲーションを簡単に構成することが可能となる。
【0027】
通常のシステムでは、カーナビゲーションインタフェースを通して、カーナビゲーション側にDGPS補正データが転送される。カーナビゲーション側ではFM多重インタフェースを介し、GPS受信機のDGPS機能に対してDGPS補正データが転送され、位置情報算出の際に日付および時刻情報を用い、より正確な位置情報算出する。これらの位置情報は、制御部により処理され、CD−ROMインタフェースより地図CDより入手した地図情報と共にカーナビゲーション用ディスプレイに表示され、運転者に知らせる。
【0028】
同様に、VICSサービスを受ける場合は、FM多重アンテナで受信した電波を受信部にて復調し、FM多重デコーダを通して、VICSデータに復号する。これらのデータはVICSデータ処理部により、番組毎に仕分けされ、カーナビゲーション側からの要求に応じて、カーナビゲーションインタフェースを通して、カーナビゲーション側にVICSデータが転送される。
【0029】
カーナビゲーション側ではFM多重インタフェースを介し、要求したVICSデータを受信し、運転者から要求のあった交通情報は、制御部により、処理され、レベル3(地図表示型)情報に関しては、CD−ROMインタフェースより地図CDより入手した地図情報と共にカーナビゲーション用ディスプレイに表示され、運転者に知らせる。レベル1(文字表示型)、レベル2(簡易図形表示型)情報に関しては、カーナビゲーション用ディスプレイに直接表示し、交通情報を運転者にしらせる。
【0030】
DGPSサービスとVICSサービスが、別々に動作する場合は上記の動作で問題ないが、本実施形態によるカーナビゲーションシステムでは、VICSサービスとDGPSサービスを同時に運転者に提供するため、FM多重ユニット内に新たに周波数切替え処理部を具備する事を特徴とする。周波数切替え処理部では、FM放送の受信周波数を単に切り替えるだけでなく、VICSサービスとDGPSサービスにより提供される情報の受信タイミングの違いを吸収するために、番組待ち受け時間を自動的に切り替える手段を設けている。
【0031】
周波数切替え処理部は、VICSの番組情報を識別する為のSI(サービス識別)検出処理手段と、図4に示すVICS待受け時間やDGPS周波数に設定している時間、レベル3情報を受信している時間等の時刻を管理するインターバルカウンタ手段と、受信部の受信周波数の切替えを行う周波数切替え手段とにより構成される。
【0032】
図2はVICSサービス放送とDGPSサービス放送をインターバル受信をする際の制御フロー図である。図2の制御フロー図に示すようにFM多重放送受信機側のモードとしては、DGPS受信モード(単独)、VICS受信モード(単独)、VICS・DGPSインターバル受信モード、FM多重番組受信モードの4つのモードがある。これらのモードはカーナビゲーションからのコマンドにより設定される。FM多重放送受信機側では、各モード上で動作しながら、カーナビゲーションからのコマンドにレスポスを返す動作を繰り返し実行している。
【0033】
図3は図2の制御フロー図中のVICS・DGPSインターバル受信モードの制御フロー図である。
本実施形態ではレベル3情報だけ、インターバル受信する方式を説明しているが、レベル1情報、レベル2情報についても同様にインターバル受信をする方式が考えられる。
【0034】
その場合は、カーナビゲーションに2画面情報を表示して、1つの画面に地図を表示し、それ上に自車の位置を表示しながら、もう1画面にVICSのレベル1又はレベル2の情報を同時表示する場合に有効となる。
【0035】
図3に示すVICS・DGPSインターバル受信モードでは、VICS情報については、カーナビゲーションの表示する地図上に交通情報を表示するためのレベル3情報を取りこぼすことなく受信することを目的とし、レベル3情報を受信していない時に、DGPSの補正情報を受信することを目的とする動作するようにしている。
【0036】
インターバル受信モードに入った状態でも、カーナビゲーションからのコマンドを受信可能なようにしている。受信パケットがない場合は、カーナビゲーションからのコマンド及びデータパケット受信待ちの状態に入る。カーナビゲーションからのコマンドを受信した場合は、図2の制御フローに示すように動作する。受信パケットがある場合、受信周波数がDGPSになっているのか、VICSになっているのか判断し、DGPSの周波数に設定されており、DGPS受信中であれば、DGPS受信の処理を行い、VICSの周波数に設定されており、VICS受信中であれば、VICS受信の処理を行う。
【0037】
以下に、DGPSの受信処理の一例を、図3を用いて説明する。
第1に、DGPSの動作フラグを確認する。DGPSがONになっている場合、受信パケットはDGPSのパケットと判断し、DGPS受信データ処理を行う。データ処理後、DGPSデータをn秒(またはn回)受信したかどうか確認する。n秒(またはn回)受信していない場合は、DGPS受信周波数のままで、DGPS受信処理から抜け、再びカーナビゲーションからのコマンド及びデータパケット受信待ち状態に入る。n秒(またはn回)受信した場合は、VICS周波数に切り替え、VICS受信待ち状態に入る。ここから、インターバルカウンタを開始し、DGPS受信処理から抜け、再びカーナビゲーションからのコマンド及びデータパケット受信待ち状態に入る。DGPSがONとなっていない場合、VICSの受信周波数に切り替え、VICS待ち受けモードに入る。ここから、インターバルカウンタを開始し、DGPS受信処理から抜け、再びカーナビゲーションからのコマンド及びデータパケット受信待ちに入る。VICS受信処理を以下に示す。
【0038】
まず、受信パケットにVICSのパケットがあるかどうかを確認する。VICSサービスが行われていない場合は、直ちにDGPSの受信周波数に切り替え、DGPS受信モードに設定し、VICS受信処理から抜け、再びカーナビゲーションからのコマンド及びデータパケット受信待ちに入る。
【0039】
受信パケットにVICSパケットがある場合、VICS待ち受け状態かどうかを確認する。VICS待ち受けモードとなっている場合は、受信したパケットのSI=6(レベル3情報)かどうかを判断し、SI=6となるまで、受信パケット待ちを行う。SI=6のパケットを受信した場合には、インターバルカウンタを停止する。インターバルカウンタの値とVICS待ち受け時間の設定値を比較し、大きく異なる場合は再設定処理を行う。
【0040】
続いて、VICSレベル3情報の受信モードに設定し、受信したパケットについて、VICS受信データ処理を行い、再びカーナビゲーションからのコマンドおよびデータパケット受信待ちに入る。VICS待ち受け状態でない場合は、VICSレベル3受信モードであるので、受信したパケットのSIがSI=6(レベル3情報)の場合は、受信したパケットをVICS受信データ処理を行い、再びカーナビゲーションからのコマンド及びデータパケット受信待ち状態に入る。受信したパケットのSIがSI=6(レベル3情報)以外の場合、すなわちSI=4(レベル1情報)又はSI=5(レベル2情報)を連続n回受信したかどうかを判断して、n回受信していない場合はそのままに、n回受信した場合はDGPSの受信周波数に切り替え、DGPS受信モードに設定した後に、VICS受信状態から抜け、再びカーナビゲーションからのコマンドおよびデータパケット受信待ち状態に入る。
【0041】
DGPSを受信中(DGPSがON状態)の場合は、図4に示したDGPS周波数に設定している時間だけ、DGPS受信データ処理を行い、カーナビゲーションからのコマンド及びデータパケット受信待ちの状態に入る。DGPSを受信中でない場合、VICS周波数に受信部の受信周波数を設定し直し、VICS待受けモードにはいり、待受け時間を計測するためのインターバルカウンタを開始し、カーナビゲーションからのコマンド及びデータパケット受信待ちの状態に入る。
【0042】
VICSを受信中の場合、まず、VICSのパケットがあるかどうかを確認する。ある場合、VICS待受け中かどうかを確認し、待受け中であれば、受信した情報がレベル3情報であるかどうかを判断し、レベル3情報(SI=6)であれば、インターバルカウンタを停止してVICSの待受け時間再設定処理を行い、VICSの待受け時間を最適化する。
【0043】
そして、VICSレベル3受信モードに設定し、VICS受信データ処理を行う。以降、レベル3情報受信が終了するまでVICS受信データ処理を行う。レベル3情報受信終了の判断は、SI=4(レベル1情報)又はSI=5(レベル2情報)を連続n回(n≧1で整数)受信した時とする。受信終了後、またはVICSパケットを受信できない時には、DGPS周波数に受信部の受信周波数を切替え、DGPS受信モードに設定する。
【0044】
図4は周波数の切替えタイミングを示した図である。DGPS周波数とVICS周波数切替えのタイミングはVICS放送のレベル3情報について同期するようにして切替えしている。
【0045】
DGPS用のGPS受信機においては、入力された補正データについての有効時間を誤差距離により規定している。このDGPS有効時間を利用し、VICS待受け時間を決定する。VICS情報を最初に受信するとき、レベル3情報の送出間隔を計測する。最初の受信の際は、SI=6のレベル3情報が受信できるまで監視し、受信後から実際の放送時間を計測する。これによって、図中のレベル3情報受信の時間がわかる。VICS放送は、図5に示すように2分30秒で1サイクルのデータが送出されるので、DGPS周波数に切り替えている時間は2分30秒からVICS待受け時間とレベル3情報受信時間を引いた時間となる。図中のDGPSの有効期間は、このDGPS周波数に切り替えている時間とDGPS有効時間を加算した時間である。
【0046】
また、レベル3情報受信時間を計測しないで受信する方法としては、DGPS周波数に切り替えている時間を、例えば5秒単位で加減して、VICSのレベル3情報受信の時間がVICS待受け時間内に来るように変更する方法をとってもよい。同様に、DGPS周波数に切り替えている時間を固定し、VICSの待受け時間を例えば5秒単位で加減して、VICSのレベル3情報受信の時間がVICS待受け時間内に来るように変更する方法を行ってもよい。
【0047】
レベル3情報を受信している間に、DGPSの有効時間が超えてしまった場合には、自立航法ユニットやマップマッチングにより、位置情報を補完しすることが考えられる。
【0048】
図5は、VICSサービスの放送タイミングとDGPSサービスの放送タイミングを示した図である。VICSサービスはNHK系列の放送局で放送されている。現在は、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、大阪府、愛知県でサービスが開始されている。ここでは、東京都でのサービスを示した。送出のサイクルは2分30秒で1サイクルのデータであり、5分間に同じものが2回送出されており、5分毎にデータ内容は更新されている。番組内容は、SIにより識別する事ができる。情報はSI=4の時は、レベル1の情報(文字情報)、SI=5の時はレベル2の情報(簡易図形)、SI=6時はレベル3の情報(地図情報)である。ここでは、NHK東京FMで放送されている番組内容について示した。各局ともデータの送出サイクルは同じであるが、番組内容の長さは各局の情報量により、区々となる。ここで図示したNHK東京FMのレベル3情報の1サイクルの放送時間は約1分40秒であるが、大阪府や愛知県等での放送時間とは異なっている。
【0049】
DGPSサービスはJFN系列の放送局で放送されている。現在は34局でサービスが開始されており、DGPSとしての番組内容は全て同じである。FM多重放送の1フレームのデータは272パケットで約5秒間である。DGPSの補正情報は1フレームのうちの先頭の2パケットのデータであり、約50msである。VICSサービスとDGPSサービスは、通信方式は同じFM多重方式を用いているが、送信タイミングや送信周波数が異なっている。
【0050】
図6はVICSサービスとDGPSサービスの全体のシステム図を示したものである。本カーナビゲーションシステムを搭載した自動車は,GPS衛星からの位置特定のための電波信号を受信して自らの位置情報を求める。しかし、GPS衛星からの電波信号には距離誤差の成分を含んでいる為正確な位置情報を得ることができない。そこで、衛星測位情報センターでは、全国に7個所の固定局を設置し、測位誤差の補正情報を測定し、JFN系列の放送局から測位誤差補正情報をFM多重放送で放送している。本カーナビゲーションシステムでは、測位誤差補正情報を受信し、GPS受信機に入力し、位置情報算出の際に活用し、正確な位置情報を運転者に提供する。
【0051】
更に、VICSセンターではリアルタイム交通情報を電波ビーコン、光ビーコン及びNHK系列のFM多重放送にて提供している。本カーナビゲーションシステムでは、ユーザから指定されたVICSからの交通情報を提供すると同時にDGPSによる正確な位置情報を運転者に提供することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、1台のみのFM多重受信機により、2つのデータ放送から必要な情報だけを簡単にインタ−バルで受信することが可能となる。すなわち、VICSサービス放送であるのか、DGPSサービス放送であるのかという周波数の違いや、或いは特定データの放送時間差や地域差等の番組内容差を操作者自らが気にする事なく、自動的に適切な設定をすることが可能となるため、該装置を例えば、カーナビゲーションシステム等に利用すると、操作者には非常に使い心地の良いFM多重放送受信機となりえる。
【0053】
本願の更なる発明によれば、FM多重放送受信機単体で、DGPSの誤差補正を計算することが可能となるため、GPS受信への出力フォーマット、すなわちDGPSインターフェースを同一にするだけで、幅広い機器への利用が可能となる。例えば、特定のカーナビゲーションによらず、世代やメーカーの異なるカーナビゲーション、さらには、船舶、飛行機、カメラなどで利用しているGPSに対しても利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるカーナビゲーションシステム構成の概略図である。
【図2】本発明によるVICS/DGPSインターバル受信の制御フロー図である。
【図3】本発明によるVICS/DGPSインターバル受信モードの制御フロー図である。
【図4】本発明によるVICSとDGPSの周波数の切替えタイミング図である。
【図5】本発明によるVICSの放送の番組内容の放送タイミング図とDGPSの補正データの放送タイミング図である。
【図6】実施形態におけるVICSサービスとDGPSサービスのシステム図である。
【符号の説明】
1 FM多重放送受信機
2 受信部
3 FM多重デコーダ
4 周波数切替え処理部
5 SI検出処理手段
6 インターバルカウンタ
7 周波数切替え手段
8 VICSデータ処理部
9 DGPSデータ処理部
10 カーナビゲーションインタフェース
11 FM多重アンテナ
12 制御部(CPU、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ、CRTC、IOC、DAC)
20 カーナビゲーション
21 FM多重インタフェース
22 GPS受信機
23 DGPS機能手段
24 GPSアンテナ
25 スピーカー
26 カーナビゲーション用ディスプレイ
27 操作入力インタフェース
28 CD−ROMインタフェース
29 自立ユニットインタフェース
30 マップマッチング手段
31 制御部(CPU、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ)
32 VICSデータ表示手段

Claims (2)

  1. 周波数が異なる少なくとも2つの非同期のデータ放送である交通情報サービス放送とDGPSサービス放送とを、1つの受信機を用いて時分割で受信するインターバル受信方式を用いたFM多重放送受信機において、
    DGPSサービス放送より受信したDGPSの補正データの有効時間内で交通情報の待ち受け時間を設定し、
    前記交通情報サービス放送を受信する際に前記交通情報の待ち受け時間のタイミング内で地図情報が開始されるように受信タイミングを変更し、
    前記受信タイミングに変更された前期交通情報の待ち受け時間中に地図情報が受信される場合は、優先的に前記地図情報を受信することを特徴とするFM多重放送受信機。
  2. 前記地図情報の受信完了が前記DGPSの補正データの有効時間を越えた区間では、自立航法ユニットやマップマッチング手段を用いて位置情報の誤差補正を行うことを特徴とする請求項1記載のFM多重放送受信機。
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