JP3589873B2 - 音の出る絵本 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に幼児向け絵本に音楽をはじめ擬音や音声などを発生する装置を組み込み、スイッチを操作することにより絵本の内容に対応した前記音楽等を発生することができる、音の出る絵本に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような絵本としては、絵本の各頁に音声発生装置を内蔵し、各頁に設けたスイッチを押すことで絵本の内容に対応した音楽等を発生することが出来るものが知られている。(実公平4−28640号公報)
しかし、この構造では各頁ごとに別々に音声発生装置を設けねばならず、絵本全体として厚いものとなり、重量も増加するとともに、コストが高くなるという問題点があった。
【0003】
また、各頁に設けたスイッチからリード線を介して絵本の表紙のみに設けた音声発生装置から音声を発生させるものも知られている。(実開昭63−8100号公報)
しかし、この構造では製本の形態が制限され、いわゆる無線綴じでは不可能なものであった。さらには本の開閉を繰り返すことでリード線に負担がかかり、断線しやすいという問題点があった。
【0004】
さらに、各頁を1枚のシートから製本したものとし、そのシート裏面にプリント基盤化してスイッチとしたもの、プリント基盤にフィルムを用いて、本の天地を何等分かに分割し、その一片ごとを絵本の各頁に差し込んでいる方式(共に特表平6−509654号公報)なども知られている。しかし、この構造でも前記同様には本の開閉を繰り返すことでシート裏面または差し込んだフィルムで断線するような問題があった。
【0005】
一方、これらとの別の音の出る絵本として、各頁には音声等に対する記号を設け、これに対応するスイッチを表紙に設けた構成のものもある。(実公平2−13037号公報)しかし、これは絵柄に対応する音声をその絵柄の箇所を押すことで鳴らすという点を満たせない構成であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、簡単な構成でありながら断線の問題もなく、絵柄の箇所を押すことでその絵柄に対応する音声を出すことの出来る音の出る絵本を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの課題を解決するため、音声記憶装置、音声発生装置、電源、及びスイッチを表表紙及び/又は裏表紙に有する音の出る絵本であって、前記絵本の本文の各頁の指定箇所を押すことで、前記表表紙及び/又は裏表紙に設けた前記指定箇所の下方にあるスイッチが押され、、前記絵本の本文の各頁は指定箇所の絵を押すことでこの下方の表表紙及び又は裏表紙のスイッチが押されるほどに薄いものであり、前記指定箇所の絵に対応した音声が発生することを特徴とする音の出る絵本を提供する。また、前記絵本の本文の各頁が取り外し可能に表表紙及び/又は裏表紙に取付けられてなることを特徴とする音の出る絵本を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。
図1に本発明の音の出る絵本の一実施例の構造を示す。絵本1の表表紙2及び裏表紙3に音声記憶装置4、音声発生装置5、電源6、スイッチとなるフィルム7を設けており、これらの上に絵本の本文(省略)が取付けられてなる。
【0009】
表表紙2、裏表紙3としては、その材料は特に限定しないが、表表紙及び又は裏表紙に音声記憶装置4、音声発生装置5、電源6、スイッチとなるフィルム7を有する構成であることから、その両方又は一方はある程度度の厚みが必要となる。これらの部品を組み込む方法としては、厚みのある表表紙及び/又は裏表紙に凹部を設けそこに組み込む方法、通常の表表紙及び/又は裏表紙に底上げパッキングをしてその空洞に組み込む方法などが可能である。
【0010】
音声記憶装置4としては、合成音信号を記憶再生するものであり、複数の記憶素子を組み合わせたICメモリー回路のモジュールが適宜使用可能である。この音声記憶装置4は音声発生装置5、電源6、スイッチとなるフィルム7と、リード線、プリント配線等により接続される。
【0011】
音声発生装置5としては、音声記憶装置からの信号を受けて音声を発生する薄い圧電スピーカーが好適に使用可能である。
【0012】
電源6としては、電池、バッテリー等を適宜使用可能である。
【0013】
図2にスイッチとなるフィルム7の構造の一例を示す。
本発明に係るスイッチは、絵本を閉じた状態、各頁を開いた状態では接続されず、絵本の本文の各頁の指定箇所を押すことで、前記表表紙及び/又は裏表紙に設けた前記指定箇所の下方にあるスイッチが押される構造である。このようなスイッチとしては、プリント配線9とそれとは層を別に設けた導電気印刷層10とからなり、圧力が加わることでこれらが接続されるスイッチとなるフィルム7が使用可能である。
【0014】
図3に本発明の断面の構造の一例を示す。
スイッチとなるフィルム7は表表紙及び裏表紙に設ける図3(a)ことも、裏表紙にのみ設ける(b)ことも可能である。後者の場合は絵本の本文の指定箇所は裏表紙に接する頁にのみ設けられる。設ける方法としては、音声記憶装置等と一体化してもよいし、表表紙及び/又は裏表紙に貼り付けても良い。さらにこの上に別のフィルムを設けても良いし、絵本の本文の頁を貼り付けても良い。
【0015】
図4に本発明の断面の構造の他の例を示す。
絵本の本文8は綴じ方等は特に制限されないが、図4(a)に示すように中綴じのものが頁の折り返し等の点で好適に用いることが出来る。
しかし、本発明においては表表紙及び又は裏表紙にある程度の厚みが必要になってくることから、無線綴じ、平綴じの場合は、例えば図4(b)に示すように裏表紙が厚いものであるならば、まず背表紙11の間隔を綴じの厚みと適合するものとし、表表紙と裏表紙間の厚みの差12の分、絵本の本文の綴じ部を表表紙側にずらし(13)て裏表紙に取り付けることで適用することが出来る。
【0016】
絵本の本文8の各頁は表表紙及び/又は裏表紙と比較して薄いもので良く、後述するように、指定箇所を押すことでこの下方の表表紙及び又は裏表紙のスイッチが押され、対応する音を出すことが可能となるものが使用できる。
【0017】
絵本の本文8は表表紙及び/又は裏表紙に接する頁を表表紙及び/又は裏表紙に貼り付けることで絵本と一体化してもよいし、ピンなどで取り外し可能に表表紙及び/又は裏表紙に取付けてもよい。絵本の本文が取り外し可能に表表紙又は裏表紙に取付けられてなるものであれば、製造工程も簡単なものとなり、流通上からの故障品などを容易に修理可能なものとなる。
【0018】
以下、図5〜7に基づき、本発明の各頁の指定箇所を押すことで指定箇所に対応した音声が発生する構造を説明する。いずれも裏表紙にのみスイッチとなるフィルムを設けた例である。
【0019】
図5は表表紙を開いた状態を示す。
絵本の本文の表紙上に指定箇所を示す絵14があり、この絵14を押すことでこの下方にある裏表紙のスイッチとなるフィルムの一箇所15が押される。この絵14とフィルムの一箇所15は頁上での相対位置が同じものとなっている。このフィルムの一箇所15のスイッチが入ることで絵14に対応した音が出るようにしておく。これにより絵14を押すと対応した音が出るという構造となる。
【0020】
図6は絵本の本文の頁を開いた状態を示す。
絵本の本文の頁に図5の絵14とは頁上での相対位置が異なる箇所に指定箇所を示す絵16があり、この箇所を押すことでこの下方にある裏表紙のスイッチとなるフィルムの一箇所17が押される。ここで図5の絵14と図6の16が頁上での相対位置が異なることから図5でのフィルムの一箇所15と図6でのフィルムの一箇所は異なった位置となる。そしてこのフィルムの一箇所17のスイッチが入ることで絵15に対応した音が出るようにしておく。これにより絵16を押すと対応した音が出るという構造となる。
【0021】
以上の構造を各頁に設けることが可能となる。またある頁とある頁において同様の音が出るようにしたい場合は対応するフィルムの一箇所を押すことで同様の音が出るようにしてもよいし、指定箇所を示す絵を頁の相対位置が同様の位置に設けることで、何れの頁の指定箇所を押しても同様のフィルムの一箇所が押され、結果同様の音が出るようにしてもよい。
【0022】
図7に絵本の本文の裏表紙を開いた状態を示す。
この頁に図に示すように一頁に複数の指定箇所の絵を設けても良いし、全ての指定箇所を示す絵を設けて、全ての対応する音が出るようにしても良い。
【0023】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の音の出る絵本によれば、音声記憶装置、音声発生装置、電源、及びスイッチを表表紙及び/又は裏表紙に有する音の出る絵本であることから、従来の絵本の本文と接続するような構成と異なり簡単に製造可能であり、かつ絵本の本文の製本の方法も特に限定されることもない。また絵本の本文は単独に印刷・製本をすることが可能であり、一般的な製造工程により製造可能である。
【0024】
さらに、絵本の本文が取り外し可能に表表紙又は裏表紙に取付けられてなるものであれば、製造工程も簡単なものとなり、流通上からの故障品などを容易に修理可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音の出る絵本の一実施例の構造を示す説明図である。
【図2】本発明に係るスイッチとなるフィルム7の構造の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の音の出る絵本の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
【図4】本発明の音の出る絵本の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
【図5】本発明の音の出る絵本の一実施例の表表紙を開いた状態を示す説明図である。
【図6】本発明の音の出る絵本の一実施例の絵本の本文の頁を開いた状態を示す説明図である。
【図7】本発明の音の出る絵本の一実施例の絵本の本文の裏表紙を開いた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…絵本 2…表表紙 3…裏表紙 4…音声記憶装置 5…音声発生装置
6…電源 7…スイッチとなるフィルム 8…絵本の本文 9…プリント配線
10…導電気印刷層 11…背表紙 12…表表紙と裏表紙間の厚みの差
13…綴じ部のずらし 14…指定箇所を示す絵 15…フィルムの一箇所
16…指定箇所を示す絵 17…フィルムの一箇所
Claims (2)
- 音声記憶装置、音声発生装置、電源、及びスイッチを表表紙及び/又は裏表紙に有する音の出る絵本であって、前記絵本の本文の各頁の指定箇所の下方にあるスイッチが押され、前記絵本の本文の各頁は指定箇所の絵を押すことでこの下方の表表紙及び又は裏表紙のスイッチが押されるほどに薄いものであり、前記指定箇所の絵に対応した音声が発生することを特徴とする音の出る絵本。
- 前記絵本の本文の各頁が取り外し可能に表紙及び/または裏表紙に取り付けられてなることを特徴とする請求項1記載の音の出る絵本。
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JP26347598A JP3589873B2 (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 音の出る絵本 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26347598A JP3589873B2 (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 音の出る絵本 |
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Family
ID=17390034
Family Applications (1)
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JP26347598A Expired - Fee Related JP3589873B2 (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 音の出る絵本 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202011002840U1 (de) | 2011-02-17 | 2011-06-30 | Ho Hsin Progressive Technology Co., Ltd | Piezoelektrischer Flächenlautsprecher |
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1998
- 1998-09-17 JP JP26347598A patent/JP3589873B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE202011002840U1 (de) | 2011-02-17 | 2011-06-30 | Ho Hsin Progressive Technology Co., Ltd | Piezoelektrischer Flächenlautsprecher |
Also Published As
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