JP3589795B2 - 揺動選別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は扱胴下方に配設する脱穀後の穀粒等を選別する揺動選別装置の揺動本体を合成樹脂にて構成するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンバイン等の脱穀機における揺動選別装置は、脱穀装置のクリンプ網下方に配置して、前側を枢支し、後側をクランク軸又は偏心軸に連結して、該軸を駆動させることにより揺動させ、籾や藁屑等を後方へ送りながら選別を行い、同時に下方の唐箕からの選別風により風選が行われて、一番物や二番物や藁屑等に選別していた。また、揺動本体は板金加工によって構成されており、鉄板を加工して組み立てていたので、揺動選別装置が重く、加工や組立のための時間も多く費やしていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のように、揺動本体が金属で構成されていると、揺動選別装置を支持するための部材もそれに耐えるだけの剛性を必要とし、大変重くなり、コンバイン自体が大変重くなっていた。また、揺動本体を製造するには、鋼板を所望の大きさに切断し、溶接して組み立てるために、組立工数及び、溶接工数が多くなり、コストが高くなっていたのである。そこで、合成樹脂により一体成形した揺動本体が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点を解消するために、次の如く構成したものである。
請求項1においては、揺動選別装置Cの揺動本体51を合成樹脂により構成し、該揺動本体51の後下底面に後下部底板106を配置し、該後下部底板106より下方へ複数のリブ107を突出し、該底板106の上面に固設プレート101を載置し、該固設プレート101の底面には、底板106の下方の固設リンク102と固定ボルト111によって螺合固定する為に、前記リブ107・107が構成する間隙を埋めるためのボス101bを突設し、該固設プレート101と固設リンク102とにより、前記底板106を挟んで固定し、該固設リンク102に従動リンク103を固定したものである。
請求項2においては、請求項1記載の揺動選別装置において、該揺動本体51の後部に、固定チャフ85を嵌合固定し、該固定チャフ85は、固定フィン87と側部板86・86と後板86aより箱型に構成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明が解決しようとする課題及び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。
図1はコンバイン全体側面図、図2は脱穀・選別装置側面断面図、図3は合成樹脂で成形した揺動本体の側面図、図4は同じく揺動本体の部分側面断面図、図5は同じく揺動本体の部分側面断面図、図6は同じく揺動本体の部分正面断面図、図7は揺動可能なフルイ線を配設する揺動本体の部分側面図、図8は同じくフルイ線の揺動部分の平面図、図9は脱穀、揺動選別装置への動力伝達構成を示すスケルトン図、図10は揺動本体の揺動駆動部分の組立斜視図、図11は揺動動本体の揺動駆動リンクを示す部分斜視図、図12は同じく一部断面図、図13は固定チャフを示す斜視図、図14は揺動本体の斜視図である。
【0006】
図1においてコンバインの全体構成から説明すると、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置Aを昇降可能に配設し、引起し・刈取装置Aは前端に分草板3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース4を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、この縦搬送装置6の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱穀装置内に穀稈を搬送し、該フィードチェーン7後端には排藁搬送装置16が配設され、排藁搬送装置16後部下方に配設した排藁カッター装置17にて、搬送されてきた排藁を切断して圃場に放出している。前記脱穀装置の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が配設され、該グレンタンク12前部には運転部19が配設されている。
【0007】
前記脱穀装置Bは図2に示すように、扱胴20と送塵口処理胴21が前後方向に横架され、扱胴20周囲に扱刃20a・20a・・・が植設され、扱胴20下部周囲にはクリンプ網31を設けて籾や小さな藁くず等のみが漏下するようにしている。前記送塵口処理胴21は、扱胴20後部のグレンタンク12側に扱胴20と平行に横架しており、扱胴20で処理できなかった枝梗付着粒等を処理して未処理物を後方に搬送して機外へ排出している。
【0008】
次に、図9に示すスケルトン図を用いて駆動構成を説明する。前記エンジンEの左右方向に出力軸260を突出し、該出力軸260の一端をギアケース259に入力して、該ギアケース259よりプーリー、ベルトを介してミッションケースに動力を伝えて走行装置を駆動し、また、ギアケース259内の作業クラッチを介して、機体前部に配設した引起し、刈取装置Aに動力を伝達すると同時に、脱穀装置Bや揺動選別装置Cや排藁処理装置等を駆動する。前記ギアケース259から後方へ突出した出力軸よりプーリー、ベルトを介して送塵口処理胴21、及び扱胴20を駆動している。
【0009】
また、前記ギアケース259より側方に駆動軸261を突出し、該駆動軸261の端部を機体の左側部に配する動力伝達部に入力して、プーリー、ベルトを介して後方に伝達している唐箕35、一番コンベア22に動力を伝達するようにしている。更に、前記一番コンベア22のコンベア軸273には、プーリー269とは別に第二プーリー274を嵌合しており、該第二プーリー274にベルトを巻回して、二番コンベア23、揺動選別装置Cの揺動本体51や排出用の排風ファン30や排藁カッター装置17を駆動し、更に後方の機体後部に配設する結束装置に動力を伝達することもできる。また、前記一番コンベア22の他側にベベルギアを介して揚穀コンベア13を駆動しており、該一番コンベア22によって搬送された籾は揚穀コンベア13を介してグレンタンク12に搬送している。また、前記二番コンベア23の他端部に、ベベルギアを介して還元コンベア69を駆動し、該還元コンベア69の他端の排出口は揺動選別装置Cのクリンプ網31の前部に臨ませて配置し、二番物を還元して、再度選別を行うようにしている。
【0010】
一方、前記エンジンEの右側に突出する出力軸260より、プーリーやベルトや連動軸やベベルギアを介して排出コンベア263に動力を伝達し、更に、縦コンベア264、排出オーガ265を駆動できる構成として、グレンタンク12内に貯留した籾を排出可能としている。
【0011】
そして、図2に示す様に、前記脱穀装置B下方には揺動選別装置Cが配設され、該揺動選別装置Cは揺動本体51による比重選別と唐箕35による風選別により一番物と二番物と藁くず等に選別を行うものであり、揺動本体51は合成樹脂により構成して軽量化を図り、一体成形して短時間で容易に製作できるようにしている。揺動本体51の前端部を扱胴20の前端下方に配置し、揺動本体51の後端を送塵口処理胴21の後部下方まで延出している。前記揺動本体51の前下部に揺動支持軸52を設けて後部を後述する揺動駆動部に支持して、クランク軸53の回動により揺動するように構成されている。そして、前記揺動本体51は、前部にはグレンパン58を形設し、その後下部を一段下げて底部59を成形し、底部59の前部に選別風導入口60を開口し、底部59の後部より後方を下方に膨出して膨出部61を成形し、該膨出部61には落下口67・68を前後に開口している。
【0012】
また、前記グレンパン58の上面にラック56を載置し、選別風導入口60から導入されるプレファン41からの風をラック56と底部59との間を通り、チャフ部55上に搬送される籾を風で選別するようにしている。そして、前記ラック56の後部にフルイ線70を後方へ突出して配置し、その後下部に複数のチャフフィン54・54・・・を横設するチャフ部55を配設し、チャフ部55下部位置においてグレンシーブ57を配設している。
【0013】
また、合成樹脂により成形した前記揺動本体51は剛性が不足するので、図3〜図6に示す如く、補助部材や補強部分を構成して剛性を高めるように構成している。即ち、前記グレンパン58上に載置したラック56は、側面断面視鋸刃状の溝部56a・56a・・・を多数有する波板状として、合成樹脂によって一体成形され、ラック56の上面が波状となっているので、揺動によって籾を後方に搬送し易くなる構成としている。また、前記グレンパン58の断面形状は前記ラック56の断面形状と上下対称の鋸刃状の溝部58a・58a・・・を形成し、前記ラック56の溝部56aとグレンパン58の溝部58aの開口面を重なるように螺合固定することによって、断面積が大きくなり、揺動本体51前部の剛性を高めている。また、前記後部の溝部58aは下方にやや大きく膨出してプレファン42の上部を被装して、ファンガイドの働きを行う構成としている。更に、前記選別風導入口60の上方位置において、揺動本体51の側面の内側に載置ステー62・62を固設して、ラック56の後部を載置固定すると同時に、後述するフルイ線70の枢支軸を支持する部分の揺動本体51側面を補強している。
【0014】
また、揺動本体51は選別風導入口60下面より後方に底部59を延出し、該底部59上にラック63を載置固定しており、該ラック63は前記ラック56と略同じ構成として、その後部は前記ラック56と同様に載置ステー62・62によって固定し、該ラック63の後端はチャフ部55の前上部まで延設して籾を搬送するようにしている。更に、前記底部59の底面にはリブを突出して、その左右の側板部分は下方に向かって膨出して箱状に構成し、この左右の側板部分に揺動支持軸52を支持して側方に突出し、側板間の剛性を高め、該揺動支持軸52は底部59の下方に位置して、選別作業の邪魔にならない位置としている。更に、前記揺動本体51の外側面には前後方向に長いリブ64・65を、上下に平行状に外側に向かって突出して成形して、揺動本体51の側板の剛性を高めている。そして、前記上下のリブ64・65の側方より図6に示す様に、断面視ハット形状(凸状)の補強体66を嵌合してボルト等で固定している。該補強体66は前後方向に長い板体であり、該板体の上部を図6に示す正面断面視「コ」字状に折り曲げて被装部66aを成形して、上下のリブ64・65を側方より嵌合してボルト等で固定して揺動本体51の側面の補強を行っている。更に、補強体66の被装部66aより下方に枢支体66bを延出して本体の側面を被装している。また、図6、図14に示すように、揺動本体51の左右両側板の上部側面51aには断面視「へ」字状に構成したシールゴム115がボルトまたはピン等で固定され、揺動選別装置を機体にセットして選別作業を行う時に、揺動本体51の側板と機体との間の隙間から穀粒等が下方へ漏れないようにしている。
【0015】
また、前記チャフ部55は可動チャフ80と固定チャフ85より構成され、揺動本体51のラック63後部の中央部位置に可動チャフ80を配設し、その後部に固定チャフ85を配設している。前記可動チャフ80は、帯状の板体で構成したチャフフィン54・54・・・を左右方向に横架して、前後平行に配置している。該チャフフィン54の両側端部には上下に二本のピンを外側方に突出し、上部のピンは側板に枢支して、下部のピンは側板の長孔内で摺動可動としている。即ち、該チャフフィン54・54・・・を支持する為に、揺動本体51の側面には、前記上部ピンを枢支するためのピン孔81と、下部のピンをピン孔81を中心に摺動自在に案内する長孔82を一対として、前後方向に数対配置し、これを一組とし、この一組の左右方向の反対側の側板とその後方の側板には略菱形の挿入孔83を開口し、その挿入孔83の後部には一組のピン孔81と長孔82を配置している。つまり、一組のピン孔81・81・・・と長孔82・82・・・と、挿入孔83は対向して配置し、その後のピン孔81・81・・・と長孔82・82・・・の数対と、挿入孔83は交互に後方に連続して配置している。前記挿入孔83は前記ピン孔81と長孔82の一組を挿入できる大きさに側面視略菱形の開口している。
【0016】
従って、前記チャフフィン54を組み立てる場合には、一側から一組分のフィン54・54・・・を挿入孔83より挿入して、挿入した先端のピンを他側面のピン孔81と長孔82に挿入する。そして、挿入孔83側のチャフフィン54を支持するために、前記リブ64・65に外嵌した補強体66の下部には枢支体66bを設けており、この枢支体66bには前記ピン孔81・81・・・の軸芯と一致させた孔を開口しており、チャフフィン54を挿入した後に上方のピンを枢支している。また、前記長孔82に挿入しているチャフフィン54下方のピンと、挿入孔83に嵌合したチャフフィン54下方のピンが、前後方向に長い連結プレートに枢支され、この連結プレートは調節レバーまたはアクチュエーターと連結され、この連結プレートを前後動させることで全てのチャフフィンを同時に揺動して、傾斜角を変更して落下量を調節できるようにしている。
【0017】
また、前記固定チャフ85は、図13に示す様に、左右の側部板86・86と、該側部板86・86の間位置に横設する固定フィン87・87・・・と、固定フィン87・87・・・の中途部に設ける仕切り板87a・87aと、後板86aよりなり、これらは合成樹脂によって一体成形され、組立を簡略化して、軽量化を図っている。更に、この固定チャフ85は揺動本体51の後部にチャフフィン54・54・・・の配設高さに合わせて嵌合して、側部及び後面よりボルト等で固定して、揺動本体51後部の剛性を高めている。
【0018】
また、可動チャフ80の前上部(扱胴20の後部下方)に連結体88を横設している。該連結体88は連結棒89と該連結棒89の左右を支持する側部支持板90・90より構成され、側部支持板90・90は三角形状に形成されて、下部の固定位置を前記リブ64・65の間に位置させて、側部支持板90・90を揺動本体51の両側面に固定している。そして、左右の側部支持板90・90上部の間に連結棒89を横設して、揺動本体51の前後方向の中央部において、左右側板を連結固定して剛性を高めている。この連結体88を横設した位置は扱胴20の後部に位置するように配置しており、穀粒の漏下量が少ない位置であり選別作業を乱すことは無い。また、前記連結棒89の途中部にチャフセンサー99を設け、可動チャフ80上を搬送される籾や藁屑等の量を検知するように構成して、この量に応じてチャフフィン54・54・・・の角度を変更するように構成することもできる。つまり、流れる量が多いと角度を急にして落下量を多くし、少ない場合には角度を小さくして穀粒は落下し藁屑等は風で飛ばされるようにして、選別効率を向上するように構成できる。
【0019】
更に、揺動本体51のチャフ部55下方の側板は膨出部61として、この左右の膨出部61・61間には落下口67を開口し、側板下部には前後方向に長い長孔91・91を開口して、該長孔91・91よりグレンシーブ57を挿入して落下口67を被装し、ピン92・92で固定している。また、前記グレンシーブ57の後部にも落下口68を開口し、該落下口68と前記落下口67との間の桟部分に,固定プレート93によって二枚のゴム垂れ94・95を共締め固定し、一側のゴム垂れ94は一番物コンベア22の流穀板28上に延出し、他方のゴム垂れ95は二番コンベアの流穀板29上に延出して、穀粒の漏れを付勢でシール効果を持たせている。更に、前記落下口68後部に位置する揺動本体51の底部にゴム垂れ96を共締め固定して、二番物コンベアの後側の流穀板29上に延出して、前記同様に籾や二番物を零すことなくコンベア上へ落下するようにしている。
【0020】
そして、図5に示す様に、前記落下口68の後部の固定チャフ85下方の揺動本体51の底板106は傾斜して配置し、該底板106下面より下方にリブ107・107を突出し剛性を高めており、この底板106に揺動駆動リンク100を固定している。該揺動駆動リンク100は、図5、図11、図12、図13に示す様に、固設プレート101、固設リンク102、従動リンク103、揺動リンク104、クランク軸105より構成されている。
前記固設プレート101は揺動本体51の底板106の上面に載置する板体であり、固設プレート101の端部を上方に屈曲して揺動本体51の側面に螺装する螺合部101aを形成している。
該固設プレート101の底面には固設リンク102と固定ボルト111によって螺合固定するために、前記リブ107・107の間隙を埋めるためのボス101b・101b・101bを突設している。
この固設プレート101と固設リンク102の間に底板106を挟んで固定することで立体的に箱状に構成して剛性を高めている。
該固設リンク102の下面には、側面視半円状の半円部102bを形設している。また、前記従動リンク103は、側面視略半円状の半円部103aを形設し、該半円部103aの一端に嵌合部103bを前下方に突出し、該嵌合部103bに軸孔103cを開口している。また、従動リンク103の内側に揺動リンク104を配設し、該揺動リンク104は上下に二分割され、前後に前支持孔104aと後支持孔104bを開口し、更に、前記揺動本体51の底板106の側部には補強プレートを配設して、前記固設プレート101と固設リンク102の側部を螺合して、揺動による振動を受けている揺動本体51の後部の補強を行っている。
【0021】
このように構成して、前記従動リンク103の半円部103aと固設リンク102の半円部102bにより円を構成し、この円部にクランク軸53を挿入し、従動リンク103の嵌合部103bに揺動軸108を嵌合している。そして、前記揺動リンク104の後支持孔104bにクランク軸53のクランク部53aを枢支し、前支持孔104aに揺動軸108を枢支し、揺動軸108の端部にローラー109を嵌合し、図12に示す、本体(機体)側に固設するガイド体110に嵌合しており、クランク軸53を揺動すると、揺動リンク104を介して揺動軸108を揺動し、揺動軸108のローラー109がガイド体110に沿って往復動することで、揺動軸108を嵌合する従動リンク103を往復動させ、揺動本体51の後部をガイド体110に沿う方向に往復動させて、揺動本体51を揺動運動をする様にしている。
【0022】
前記揺動本体51のグレンパン58の後方近傍位置に配設した、籾等を案内するフルイ線70について説明する。前記フルイガイド部71が、図2、図7、図8に示す様に、揺動本体51のグレンパン58の後方位置に枢支軸72を側板に枢支し、該側板間の枢支軸72上に複数個のフルイ線70・70・・・を固設している。該フルイ線70・70・・・は前後方向に長い棒状体であり枢支軸72の外周面上に左右方向に一定間隔毎に固設し、各フルイ線70・70・・・の後端部をチャフ部55の前部近傍位置まで延出している。
【0023】
また、前記フルイガイド部71を揺動する構成としている。即ち、図7、図8に示すように、前記揺動本体51のグレンパン58の後方位置に枢支した前記枢支軸72の一側端部にアーム74を固設し、該アーム74の前端部を選別風導入口60の近傍位置まで延出し、該アーム74前部側面より側方に向かって揺動軸75を突出している。一方、前記選別風導入口60の近傍位置における揺動本体51の側面には円弧状の長孔79を開口しており、前記揺動軸75を長孔79内を貫通し、該揺動軸75の端部にガイドローラー76を嵌合している。該ガイドローラー76は、揺動本体51の側方を被装する本体(機体)側の側板に固設する二本の平行状の板体からなるガイド体77・77の間に嵌合している。また、前記揺動本体51の前部を枢支する枢支軸72の左右端部は、本体側の側板に固設したガイド体に嵌合しており、揺動本体51を揺動すると、ガイドローラー76はガイド体77・77によって案内されて前後動し、枢支軸72とガイドローラー76の位置が変化することによってアーム74が回動されて、フルイガイド部71も同時に回動されて、フルイガイド部71が揺動本体51の揺動に同期して揺動し、チャフ部55上に落下した籾藁等をふるいながら揺動搬送する。但し、アーム74をなくして枢支軸72を固定することも可能であり、この場合揺動本体51の揺動でフルイ線70・70・・・も同時に揺動する。
【0024】
また、図8に示す如く、前記枢結軸72上に固設する複数のフルイ線70・70・・・と平行にストローラック78を配置することもできる。該ストローラック78は、前後方向に長い板状体を形設し枢支軸72上に固設し、該板状体の上面はノコギリ状に形成してストローラック78を構成し、チャフ部55上に送り込む籾藁をノコギリ状のストローラック78で後方へ案内している。
【0025】
そして、前記揺動選別装置Cの風選別を行う唐箕35は、揺動本体51の前部下方(前記選別風導入口60とグレンシーブ57始端部の間位置下方)に配設し、前記唐箕35の後方に順に、精粒を搬送する一番コンベア22、二番物を搬送する二番コンベア23とを配設している。また、前記唐箕35の前部には揺動本体51の選別風導入口60に送風するプレファン41を配設している。
【0026】
以上のように揺動選別装置Cにて選別された後の一番物は一番コンベア22の流穀板28上に落ちて、揚穀コンベア13を介して脱穀装置B側方に配置したグレンタンク12に貯留され、二番物は二番コンベア23の流穀板29上に落ちて、図示せぬ二番還元コンベアによって揺動選別装置Cの上方に配設するクリンプ網31の前部へ還元されて再度選別され、塵埃等は排風ファン30によって吸引されて後方より排出される。
【0027】
【発明の効果】
以上のように構成したので、本発明は次のような効果を奏するものである。
請求項1の如く構成したので、揺動駆動リンクをリブ107やボス101bを介して固設することで、剛性が高められて、揺動運動を直接受ける揺動本体の後部の衝撃をリブ107によって保持することができ、揺動本体51の後部の変形を防いで、耐久性の高い揺動本体を提供できるのである。
【0028】
請求項2の如く構成したので、揺動本体51を合成樹脂による一体成形部品にしたので、容易に製作できてコスト低減化が図れ、更に、固定チャフ85を揺動本体の後内部に嵌合して固定する構成にしたので、組み付けを単純化し、組立工数を減らすことができ、該 固定チャフ85を揺動本体の後部に嵌合することで、補強部材の役割も担う構成となり、特別な補強部材を構成することなく揺動本体の後部の補強を行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体側面図である。
【図2】脱穀・選別装置側面断面図である。
【図3】樹脂で成形した揺動本体の側面図である。
【図4】同じく揺動本体の部分側面断面図である。
【図5】同じく揺動本体の部分側面断面図である。
【図6】同じく揺動本体の部分正面断面図である。
【図7】揺動可能なフルイ線を配設する揺動本体の部分側面図である。
【図8】同じくフルイ線の揺動駆動部の平面図である。
【図9】脱穀、揺動選別装置への動力伝達構成を示すスケルトン図である。
【図10】揺動本体の揺動機構の組立斜視図である。
【図11】揺動動本体の揺動駆動リンクを示す部分斜視図である。
【図12】同じく揺動動本体の揺動駆動リンクを示す断面図である。
【図13】固定チャフを示す斜視図である。
【図14】揺動本体の斜視図である。
【符号の説明】
C 揺動選別装置
20 扱胴
51 揺動本体
85 固定チャフ
100 揺動駆動リンク
101 固設プレート
101b ボス
102 固設リンク
106 底板
107 リブ
Claims (2)
- 揺動選別装置Cの揺動本体51を合成樹脂により構成し、該揺動本体51の後下底面に後下部底板106を配置し、該後下部底板106より下方へ複数のリブ107を突出し、該底板106の上面に固設プレート101を載置し、該固設プレート101の底面には、底板106の下方の固設リンク102と固定ボルト111によって螺合固定する為に、前記リブ107・107が構成する間隙を埋めるためのボス101bを突設し、該固設プレート101と固設リンク102とにより、前記底板106を挟んで固定し、該固設リンク102に従動リンク103を固定したことを特徴とする揺動選別装置。
- 請求項1記載の揺動選別装置において、該揺動本体51の後部に、固定チャフ85を嵌合固定し、該固定チャフ85は、固定フィン87と側部板86・86と後板86aより箱型に構成したことを特徴とする揺動選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16979896A JP3589795B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 揺動選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16979896A JP3589795B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 揺動選別装置 |
Publications (2)
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