JP3589537B2 - 光バッファメモリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光バッファメモリ装置に関し、例えば、いわゆる光ATM交換機(ATM(Asyncronous Transfer Mode)交換機に光スイッチング技術を導入したもの)におけるバッファ部分に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】
文献名:「時分割・波長分割融合型光ATMの一検討 1993年電子情報通信学会信学技報SSE92−151」
現在、パケット交換方式の一種であるATM交換方式への、光スイッチング技術の導入が進められている。この光ATM交換方式の主要素技術として、光バッファメモリ技術が挙げられるが、この光バッファメモリ技術の説明を行う前に、まず、従来技術における光ATM交換方式の構成及び動作原理を図2で説明する。
【0003】
図2において、各入力ポート(光ファイバ)10−1、…、10−Nから入力された光セル信号は、対応する入力部11−1、…、11−Nに与えられ、各入力部11−1、…、11−Nによって、入力された光セル信号のヘッダ部分が解析されて各光セル信号の出力ポート(出力側光ファイバ)が求められ、この解析結果がルーティング情報として制御部15−0に送出される。
【0004】
光スイッチ部12−0は、N×N2 のスイッチングを行うものであり、光スイッチ部12−10 は、各入力部11−1、…、11−Nから送出されてきた各々の光セル信号を制御部15−0からの制御信号に応じて所望の出力ハイウェイヘスイッチングする。光スイッチ部12−0からの出力ハイウェイは、N個ずつで組(図中黒星で示している)をなしており、スイッチングによって同一組の出力ハイウェイに出力された光セル信号は、各組対応の光バッファメモリ部(光バッファメモリ装置)13−1、…、13−Nへ入力される。
【0005】
各光バッファメモリ部13−1、…、13−Nでは、制御部15−0の制御下で、対応する出力ポート14−1、…、14−Nへ出力するために出力ハイウェイ間の光セル信号の競合制御及びバッファリングを行った後に、その出力ポート14−1、…、14−Nへ光セル信号を出力する。このような光処理構成でなる光バッファメモリ部(光バッファリング装置)13−i(iは1〜N)については、従来、上記文献の第52頁の図6に示されるような構成が提案されており、この構成のうちタイプ1のバッファメモリについて詳細な構成を図3に示し、動作を説明する。なお、この図2における出力ハイウェイ(図中黒星で示されている)が図3における出力ハイウェイ(図中黒星で示されている)に対応している。
【0006】
図3において、光ループメモリ部24−j(jは1〜J)は、上述したように、自己に係るN個の出力ハイウェイ20−1〜20−Nからの光セル信号の競合制御及びバッファリングを行った後に、出力ポート26−0へ光セル信号を出力するものであり、出力ハイウェイ20−1〜20−nから入力した光セル信号を使用していない、すなわち光セル信号の存在しないメモリ部に入力するようにスイッチングするN×J光スイッチ21−0と、光ループメモリ部24−jと、この光ループメモリ部24−1〜24−Nからの光セル信号を出力ポート26−0へ出力するJ×1光カプラ25−0とから構成されている。
【0007】
また、各光ループメモリ部24−jは、それぞれ図2における制御部15−0の制御下でスイッチングを行う2×2光スイッチ22−jと、ファイバの長さを光信号1セル分が通過する長さに設定し、このファイバを2×2光スイッチ22−jの出力側の1端子と入力側の1端子に接続するファイバ遅延線23−jとで構成されている。
【0008】
従って、各光ループメモリ部24−jにおいては、その構成要素である2×2光スイッチ22−jの状態を制御することにより、所望のセルの遅延時間に応じてファイバ遅延線23−jの周回数を決定し入力光セル信号を遅延させる。そのため、同一の出力ポート25−0に対する各光ループメモリ部24−jに対して、制御部15−0は光セル信号のルーティング情報に応じて、その光セル信号毎に遅延時間を適宜制御することにより、光セル信号の時間順序を維持したまま、しかも競合を避けながら出力ポート25−0へ光セル信号を出力することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上述の構成によれば、光ファイバ遅延線をセルの遅延時間分必要とする進行型の光バッファと比較して、ハード量が少なく制御が比較的容易であるという長所がある。
【0010】
しかしながら、従来技術では以下に示す問題点があった。すなわち、上述の構成のように、光ファイバ遅延線をループ状にしたループバッファの場合、各ループのファイバ遅延線を1セル分にしか設定できないので、図3におけるループメモリ部24の数Jがそのまま光信号を遅延することができるバッファメモリの容量と1対1に対応するという欠点があった。すなわち、バッファリング数を増加させるためには、ループメモリ部24を増加させることにつながり、それに伴い、N×J光スイッチ21−0のスイッチサイズも増加し、ハード量が増大してしまうのを避け得なかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明においては、光信号を所定時間遅延して出力する光バッファメモリ装置において、以下の手段を設けることを特徴とする。
【0012】
すなわち、(1) それぞれが1の光信号を第1及び第2の光信号に分岐して出力する複数個の光カプラと、複数個の光カプラをループ状に連結し第1の光信号を次段の光カプラへ転送する複数本のファイバ遅延線とからなるループ状光バッファ手段と、(2) ループ状光バッファ手段のループ上に設けられ、ループ状光バッファ手段に入力された光信号についての第1の光信号が1周回を重ねるたび、当該光信号の波長と、新たに入力される他の光信号及び周回遅れの他の光信号の波長との干渉を避けるべく、当該第1の光信号の波長を他の光信号と異なる波長に変換して出力する波長変換手段と、(3) ループ状光バッファ手段のループ上に設けられ、波長変換手段において波長変換を受けた光信号に新たに入力される光信号を多重して出力する光カプラと、(4) 複数の光カプラそれぞれから出力される第2の光信号及び新たに入力される光信号のうちの1つを遅延出力として出力端へ出力する光信号選択出力手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
以上の手段を有する本発明の光バッファメモリ装置においては、ループ状光バッファ手段を複数個の光カプラと複数本のファイバ遅延線とで構成したことにより、光信号を当該ループを1周させる間に光カプラの数だけ異なる数の遅延出力を得ることができる。さらに、このループ状光バッファ手段に第1の光信号を1周以上周回させる場合には、各波長ごとに光カプラの数だけ異なる遅延出力を得られるので、1つの光信号について、波長変換用に用意されている波長の数×光カプラの数だけ遅延出力を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(A)光バッファメモリの基本構成
図1は、本発明の実施形態に係る光バッファメモリの構成を表した図である。この図において、ゲートスイッチ31−0は、オンのとき光セル信号を通過させる一方、オフのとき光セル信号を遮断し、ループバッファ36−0への光セル信号の入力を制御するスイッチ手段である。
【0015】
光増幅器35−0は、上記ゲートスイッチ31−0を通ってループバッファ内を周回する間に減衰された光セル信号を増幅して出力する増幅器である。本例では、この光増幅器35−0を2×2光カプラ32−0の後段に設置している。なお、この光増幅器35−0は、本来、ループバッファ中のどの位置に挿入しても構わないものである。すなわち、1×2光カプラ33−1と33−2の間、1×2光カプラ33−2と33−3の間、1×2光カプラ33−3と2×2光カプラ32−0の間でも構わないものである。ただし、光増幅器35−0の位置に伴い2×2光カプラ32−0、1×2光カプラ33−1、33−2、33−3の光パワーの分岐比も変更する必要がある。
【0016】
2×2光カプラ32−0及び1×2光カプラ33−1、33−2、33−3は、それぞれ入力光セル信号を2つに分岐して出力する分光手段である。ここで、各光カプラによる光パワーの分岐比は、上記の光増幅器35−0を、図1に示すように、2×2光カプラ32−0と1×2光カプラ33−1の間においた場合、2×2光カプラ32−0を1:1、1×2光カプラ33−1を4:1、1×2光カプラ33−2を3:1、1×2光カプラ33−3を2:1に設定する。このように分岐させることで、バッファ出力39−0に出力する光セル信号のパワーを一定にしている。
【0017】
波長変換手段34−0は、ループバッファ中の波長を変換するために設けられている。ただし、入力時の波長はλ0 とする。
【0018】
ループバッファ36−0は、信号に所定の遅延をかけるために設けられているものであり、これを構成する各光カプラ間の光ファイバの長さは求められる遅延量に応じて設定されている。なお、本実施形態では、各光カプラ間の光ファイバにより1セル分の遅延をかけるようにファイバの長さを設定している。
【0019】
セル選択手段37−1、37−2、37−3、37−4は、各々光カプラ32−0、33−1、33−2、33−3から分岐される光信号のうち、バッファ出力39−0に出力させたいものを選択するために設けられている。
【0020】
4×1光カプラ38−0は、上記セル選択手段37−1〜37−4の各出力端から延びる出力線を集線化し、これらにおいて選択された光セル信号をバッファ出力39−0に出力するために設けられている。
【0021】
次に、波長変換手段34−0の構成について説明する。1×M(M>2の整数)光カプラ34−1は、波長多重されて入力してくる光セル信号をMに分岐するものである。ここで、フィルタ34−21 〜34−2M は、波長多重された光信号から1つの固有の波長を選択するものである。また、ゲートスイッチ34−31 〜34−4M は、前段のフィルタで選択された波長を通過させる、すなわち更に、ループバッファ中を周回させる時はスイッチをオンにし、周回させない時はスイッチをオフにするように動作する。なお、波長変換器34−41 〜34−4M では、入力した波長を別の波長に変換して送出する。M×1光合波器34−5では、波長変換器34−4により変換されたそれぞれの波長を合流させる。
【0022】
(B)光バッファメモリによるバッファリング動作
次に、上述の光バッファメモリ(図1)によるバッファリング動作の一例を、この光バッファメモリを光ATM交換装置の光バッファメモリとして使用する場合を例に図面を参照して説明する。なお、図4は、当該光バッファメモリを、光ATM交換装置の光スイッチ部の出力に接続した状態を表した模式図であり、図5及び図6は、これら各光バッファメモリによって実行されるバッファリング動作の様子を表すものである。なお、図4における出力ハイウェイ(図中黒星で示されている)と図2における出力ハイウェイ(図中黒星で示されている)とが対応している。
【0023】
まず、図4に示すように、各々の出力ハイウェイ40−1〜40−Nにセルが入力したと仮定する。すなわち、出力ハイウェイ40−1にはセルA、出力ハイウェイ40−2にはセルB、出力ハイウェイ40−3にはセルC及びセルG、出力ハイウェイ40−4にはセルD及びセルI、出力ハイウェイ40−5にはセルE、…出力ハイウェイ40−NにはセルF、セルH及びセルJが入力されるものとする。また、セルA〜セルFは時刻t0 に、セルGは時刻t1 に、セルH及びセルIは時刻t3 に、セルJは時刻t4 にN×1光カプラ42−0に対して入力されるものとする。
【0024】
さてこのように、時刻t0 においてセルA〜セルFが同時に入力された場合、これら全てのセルA〜セルFを全てそのまま出力ポート43−0ヘ出力しようとすると、出力ポートにおいて衝突が生じてしまう。
【0025】
そこで、この実施形態に係る光ATM交換装置においては、光バッファメモリ部41−1〜41−Nに上述の光バッファメモリ(図1)を用いることにより、出力ポート43−0におけるセルの衝突を防ぐことにする。なお、これら光バッファメモリ部41−1〜41−Nにおいては、4セル以上の遅延が必要な場合、各光バッファメモリ内におけるループバッファにより光セル信号を周回させることにより、必要な遅延量を得るようにしている。ただし、何らの手当をせず光セル信号を周回させると、1周してきた光セル信号と新たに光りバッファメモリ部に入力されてきた光セル信号とが衝突してしまうので、1周してきた光セル信号についてはその波長を変換することにより、新たに入力されてきた光セル信号との衝突を避けるようになっている。以下、当該光バッファメモリにおける光セル信号の遅延量がループバッファ1周分より小さくて良い場合と大きくなければならない場合とに分けて分説する。
【0026】
(B−1)光セルの遅延量がループバッファ1周分より小さくて良い場合
次に、上記図4の例のようにセルが入力された場合における光バッファメモリ部での動作を、図5及び図6を参照しながら詳しく説明する。なお、図5は、図4に示すN個の光バッファメモリ部41−1〜41−Nのうち光バッファメモリ41−2の動作内容を示すものである。
【0027】
図5に示すように、バッファ入力30−0に、時刻t0 でセルBが入力された時、まず、2×2光カプラ32−0において、光セル信号を分岐する。分岐された信号のうち片方の信号は、セル選択手段37−1に入力される。もう片方の信号は、光増幅器35−0において光セル信号を増幅した後にループバッファ中を周回し1×2光カプラ33−1に入力される。1×2光カプラ33−1でも2×2光カプラ32−0と同様にセル信号は分岐される。
【0028】
なおこの各1×2光カプラ間は光ファイバにより1セル分の遅延をかけるように、光ファイバの長さを設定してある。従って、1×2光カプラ33−1で分岐された信号は、時刻t1 のタイミングでセル選択手段37−2に入力される。このように、各光カプラで分岐された信号はそれぞれ、図5で示されるように、時刻t0 、t1 、t2 、t3 のタイミングでループバッファ36−0より出力される。
【0029】
一方、セル選択手段37−1、37−2、37−3、37−4では、出力されたセルのうち所望のセルのみを選択し、4×1光カプラ38−0に送出する。例えば、図5のセルBのように時刻t0 で入力されたセルに対して1セル分の遅延をかけて出力させたい時は、セル選択手段37−2によりセルを選択することで、セルBに1セル分の遅延をかけることができ、図5の網かけのセルがバッファ出力39−0に出力される。 同様に、入力セルを遅延時間なしに出力させる時は、セル選択手段37−1によりセルを選択する。また、2セル分の遅延をかける時はセル選択手段37−3によりセルを選択し、3セル分の遅延をかける時はセル選択手段37−4によりセルを選択する。これにより、セルに各々の遅延をかけることを実現する。このように1周回でバッファ出力に出力したセルは、フィルタ34−2とゲートスイッチ34−3により信号を遮断することで次の周回をさせない。
【0030】
(B−2)光セルの遅延量がループバッファ1周分より大きくなる場合
次に、図6では、図4における光バッファメモリ41−2の動作例のうち、ループバッファでセルに4セル分以上の遅延をかける場合として、図4の光バッファメモリ部のうち41−Nの動作を示す。図6に示すように、バッファ入力30−0に時刻t0 でセルが入力されてきた時、ループバッファを1周回するまでは、上記図5で説明したものと同様の動作を行うが、更に周回する場合には、波長変換手段34−0で波長変換を行うことによって、新たに入力されてくるセルと波長を異ならせることで周回を実現する。
【0031】
例えば、図6のように時刻t0 でセルFが入力してきた時には、セルFは図4で示すように、時刻t5 のタイミング、すなわちバッファ部により5セル分の遅延をかけてから出力しなければならない。そのため、ループバッファ36−0の1周回目は上記図5で示したものと同様の動作を行う。2周回目、すなわち、1×2光カプラ33−3を通過した後、1×M光カプラ34−1により光セル信号はM個に分岐される。M個に分岐された光セル信号は、各々フィルタ34−21 〜34−2M に入力される。
【0032】
ここで、フィルタ34−21 〜34−2M は、例えば、フィルタ34−21 はλ0 を選択し、フィルタ34−22 はλ1 を選択し、というように、それぞれ別波長を選択するように設定されている。従って、入力波長がλ0 であるセルFは、フィルタ34−21 により選択されることになる。選択されたセルは、ゲートスイッチ34−3に入力される。ここで、もし、このセルに次の周回をさせない時は、このゲートスイッチをオフにすることで、光セル信号をループバッファ中から消去することができる。なお、このセルFのようにもう1周回させる場合には、セルFを選択したフィルタの後段にあるゲートスイッチ34−31 をオンにすることで、もう1周回させることができる。
【0033】
なお、前述の図5のセルBの場合は1周回のみなので、ゲートスイッチをオフにすることで消去できる。ゲートスイッチを通過したセルFは、ゲートスイッチ34−31 の後段の波長変換器34−41 に入力される。波長変換器34−41 では、セルFの入力時の波長λ0 からλ1 に変換する。波長変換後は、M×1光カプラ34−5により他の波長と合波し、光カプラ32−0に送出する。これにより、新たに入力してくるセルJと波長による衝突を防ぐことができ、同時にループバッファ36−0を周回することができる。
【0034】
仮に、2周回目でもバッファ出力されなかったセルは、波長変換手段34−0で上記の場合と同様、そのセルの波長をλ1 からλ2 に波長変換することで波長の衝突を起こすすことなく周回させることができる。
【0035】
(C)実施形態における光バッファメモリによる効果
以上のように、本実施形態によれば、複数の信号経路のそれぞれについて光セル信号が同時に入力されるような場合にも、これら複数の光セル信号を衝突させずに出力させることが可能となる。すなわち、従来型の出力バッファメモリでは、図3に示したように、ループバッファを1周回することで1セル分の遅延しかかけることができなかったが、本方式によればループバッファを1周回させることで4セル分の遅延をかけることができる。さらに、本実施形態の場合には、ループバッファ中に、光セル信号の波長を変換する波長変換手段が挿入されており、新たに光セル信号をループバッファに入力しても周回している光セル信号と波長の衝突を起こさないようになっているため、ループバッファ中に、複数の光信号を同時に周回させることが可能となる。
【0036】
(D)他の実施形態
なお、上述の実施形態では、ループバッファを1周回することで4セルのバッファリングを可能にする例を示したが、1×2光カプラをループバッファ中にさらに挿入し、各光カプラ間のループバッファの長さを1セル分に設定するようにすれば、1周回当たりのバッファリング時間をさらに増加させることもできる。ここで、1周回当たりのバッファリング時間をLセル分、ループバッファ中の波長変換器の数をMとすれば、このループバッファ当たりの最大のバッファリング時間はL×Mセル分となり、バッファリング時間を増加させることが可能となる。
【0037】
また、上述の実施形態においては、ATM交換方式における交換装置に本発明を適用する場合について述べたが、他のパケット交換方式で光信号を交換する交換装置にも適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、複数個の光カプラと複数本のファイバ遅延線とでループ状光バッファ手段を構成し、当該ループ状光バッファ手段に入力された光信号を周回させる間に遅延時間の異なる複数の遅延出力を得ることができる。また、第1の光信号をループ状光バッファ手段に沿って1周以上周回させる場合には、各波長ごとに光カプラの数だけ異なる遅延出力を得られるので、1つの光信号について、波長変換用に用意されている波長の数×光カプラの数だけ遅延出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る光バッファメモリ装置の構成例を示す説明図である。
【図2】光交換装置の構成例を示す説明図である。
【図3】従来例に係る光バッファメモリ装置の構成を示す説明図である。
【図4】実施形態に係る光バッファメモリ装置を適用した光交換装置の出力段構成を示す説明図である。
【図5】実施形態に係る光バッファメモリ装置の動作説明に供する説明図である。
【図6】実施形態に係る光バッファメモリ装置の動作説明に供する説明図である。
【符号の説明】
31−0…ゲートスイッチ、32−0…2×2光カプラ、33−1、33−2、33−3…1×2光カプラ、34−0…波長変換装置、34−1…1×M光カプラ、34−2…フィルタ、34−3…ゲートスイッチ、34−4…波長変換器、34−5…M×1光カプラ、35−0…光増幅器、36−0…ループバッファ、37−1〜37−4…セル選択手段、38…4×1光カプラ、41−1〜41−N…光バッファメモリ部、42−0…N×1光カプラ。
Claims (2)
- 光信号を所定時間遅延して出力する光バッファメモリ装置において、
それぞれが1の光信号を第1及び第2の光信号に分岐して出力する複数個の光カプラと、上記複数個の光カプラをループ状に連結し上記第1の光信号を次段の光カプラへ転送する複数本のファイバ遅延線とからなるループ状光バッファ手段と、
上記ループ状光バッファ手段のループ上に設けられ、上記ループ状光バッファ手段に入力された光信号についての第1の光信号が1周回を重ねるたび、当該光信号の波長と、新たに入力される他の光信号及び周回遅れの他の光信号の波長との干渉を避けるべく、当該第1の光信号の波長を他の光信号と異なる波長に変換して出力する波長変換手段と、
上記ループ状光バッファ手段のループ上に設けられ、上記波長変換手段において波長変換を受けた光信号に新たに入力される光信号を多重して出力する光カプラと、
上記複数の光カプラそれぞれから出力される上記第2の光信号及び新たに入力される光信号のうちの1つを遅延出力として出力端へ出力する光信号選択出力手段と
を備えることを特徴とする光バッファメモリ装置。 - 上記波長変換手段は、
入力された光信号を複数個の光信号に分岐する光分岐手段と、
上記光分岐手段の分岐数に対応し、それぞれが、異なる波長の光信号を通過帯域に有する複数個の波長選択手段と、
上記複数個の波長選択手段によって選択された各波長の光信号それぞれについて、さらなる周回を重ねる必要があるか否かを判定し、必要なものは通過させ、必要としないものは廃棄する複数個のスイッチング手段と、
上記複数個のスイッチング手段を通過した1又は複数の光信号を1つに合流し出力する光信号合流手段と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光バッファメモリ装置。
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