JP3589091B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、U字型絶縁電極を有する電流制御型パワー素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の背景となる従来技術として本出願人が出願した特開平6−252408号公開特許公報を引用する。図9は前記公報から引用した半導体装置の構造図である。なお、図中番号および部位の名称などは説明のため適宜変更して記載する。図9は基本構造を説明する斜視図である。
【0003】
図9において、番号51はn+型の基板領域、52はn型のドレイン領域、53はn+型のソース領域、54はMOS型電極、55は絶縁膜である。MOS型電極54は高濃度のp+型ポリシリコンよりなる。61はドレイン電極で、基板領域51とオーミックコンタクトしている。また、ソース領域53およびMOS型電極54はソース電極(図9ではSで表示)とオーミックコンタクトしている。すなわちMOS型電極54はソース電位に固定されている。よって、このMOS型電極54と絶縁膜55を合わせて「固定電位絶縁電極」56と呼ぶ。この固定電位絶縁電極56の断面構造は例えば「U」の字のように側壁がほぼ垂直な溝の中に形成されている。また、ドレイン領域52のうちで、固定電位絶縁電極56の間に挟まれた部分をチャネル領域57と呼ぶ。さらに、絶縁膜55に接してソース領域53とは離れたところに、p型のゲート領域58が存在する。なお、図9に示す従来例では、ゲート領域58とオーミックコンタクトしているゲート電極は図示を省略している。
【0004】
この素子は、例えばソース電位を接地(0V)にし、ドレイン電極61には例えば誘導負荷を介してしかるべき正の電位を与えて使用する。ゲート領域58が接地されているとき、素子は遮断状態にある。つまり、固定電位絶縁電極56の周囲にはMOS型電極54のビルトイン電位に伴う空乏層が形成されおり、チャネル領域57内で対向する2つの固定電位絶縁電極56間の距離(以下、これを「チャネル厚みH」と呼ぶことにする)を充分狭く形成することで、チャネル領域57にはこの空乏領域によって伝導電子に対する充分なポテンジヤル障壁が形成されている。例えば絶縁膜55の厚さを100nm以下、チャネル領域57の不純物濃度を1×1014cm−3以下、前記「チャネル厚みH」を2μm以下に設定すれば、ソース領域53の伝導電子がチャネル領域57を通ってドレイン領域52例へ移動することを阻む充分なポテンシャル障壁を形成することができる。
【0005】
また、ドレイン領域52からの電界の影響によってポテンシャル障壁が低下することのないように、ソース領域53から固定電位絶縁電極56の底部までの距離(以下、これを「チャネル長L」と呼ぶことにする)は、チャネル厚みHの2〜3倍以上に設定されている。
【0006】
また、ゲート領域58に正電位を印加すると、絶縁膜55の界面に正孔が流れ込んで反転層が形成される。反転層はp+型であるMOS型電極54からチャネル領域57への電気力線を遮蔽するので、前記空乏領域は縮小もしくは消滅してチャネルが開き、導通状態となる。さらにゲート領域58の電位を高くすると、ゲート領域58と周辺のn型領域からなるpn接合が順バイアス状態となり、正孔は直接ドレイン領域52ならびにチャネル領域57へと注入される。これらn型領域は、耐圧もしくはチャネルの遮断性を保つために不純物濃度が低く作られているので、正孔が大量に注入されると伝導度が向上し、ソース領域53から放出された電子は高い伝導度で基板領域51へと移動する。すなわち、n型領域は高水準注入状態となり、ドレイン電流は低い抵抗で流れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この素子を導通状態から遮断状態へとスイッチ動作させるために、ゲート領域58に接地もしくは負電位を印加すると、ドレイン領域52並びにチャネル領域57にあった過剰な正孔はp型ゲート領域58へと流れ込み始める。やがてドレイン領域52並びにチャネル領域57内の正孔が引き抜かれ、チャネル領域57において電子に対するポテンシャル障壁が復活すると、誘導負荷によって流れていたドレイン電流を維持しようと、この素子のドレイン電位は急峻に上昇し、誘導負荷を介して印加されていた所定の電圧を超える電位がドレイン電極61に印加される。この所定の電圧を超える電位がこの素子のアバランシェ降伏電圧まで上昇すると、ゲート領域58界面は臨界電界に達してゲート領域58とドレイン領域52間にアバランシェ降伏電流が流れる。つまり、従来の構造ではアバランシェ降伏が起こると、所定の動作を制御すべく構成されているゲート駆動回路にアバランシェ降伏電流が流れてしまうため、アバランシェ降伏が起こらないようにターンオフ速度を遅くしてドレイン電圧の上昇を抑えるか、ゲート駆動回路にアバランシェ降伏電流が流れても破壊しないように駆動回路に電流容量の大きい素子を使用するなどの対策をとる必要があった。
【0008】
本発明は、上記のごとき従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、従来の素子の性能を保持しながら、本質的にゲート/ドレイン間にアバランシェ降伏電流が流れない半導体装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明においては特許請求の範囲に記載するような構成をとる。すなわち、請求項1に記載の発明においては、ドレイン領域である一導電型(たとえばn型)の半導体基体の一主面に接して同一導電型(ここではn型)のソース領域を有し、前記主面に接して前記ソース領域を挟み込むように配置された溝を有する。前記溝の内部には絶縁膜によって前記ドレイン領域と絶縁され、かつ、前記ソース領域と同電位に保たれた固定電位絶縁電極を有し、前記固定電位絶縁電極は、前記絶縁膜を介して隣接する前記ドレイン領域に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料(たとえばp型ポリシリコン)から成る。そして、前記ソース領域に接する前記ドレイン領域の一部であって、前記固定電位絶縁電極によって挟み込まれたチャネル領域を有する。そして、前記チャネル領域には前記固定電位絶縁電極の周囲に形成された前記空乏領域によって多数キャリアの移動を阻止するポテンシャル障壁が形成されている。さらに、前記固定電位絶縁電極を取り囲む前記絶縁膜の界面に少数キャリアを導入して反転層を形成し、前記固定電位絶縁電極から前記ドレイン領域への電界を遮蔽して前記チャネル領域に形成されたポテンシャル障壁を減少もしくは消滅させてチャネルを開くべく、前記絶縁膜ならびに前記ドレイン領域に接して、前記ソース領域には接しない、反対導電型(たとえばp型)のゲート領域を有する。さらに、前記ドレイン領域側からの電界が、前記ゲート領域近傍が臨界電界に達しアバランシェ降伏が生じる大きさより少なくとも小さな電界で、前記チャネル領域の多数キャリアの移動を阻止するポテンシャル障壁が減少もしくは消滅すべく、前記チャネル領域にあって前記溝の底部から前記ソース領域までの距離すなわちチャネル長が、前記チャネル領域にあって対面する前記溝の側壁同士の距離すなわちチャネル厚みの少なくとも1倍以上で2倍未満となる構成とする。
【0010】
このような構成による作用について説明する。前記ソース領域を接地して、前記ドレイン領域には誘導負荷を介してしかるべき電位(ここでは正電位)を印加した状態で、導通状態となるように前記ゲート領域にしかるべき電位(ここでは正電位)を印加した状態から、ターンオフすべく前記ゲート電位をしかるべき電位(ここでは接地もしくは負電位)を印加すると、前記ドレイン領域並びに前記チャネル領域にあった過剰な少数キヤリア(ここでは正孔)は前記ゲート領域へと流れ込み始める。やがて前記ドレイン領域並びに前記チャネル領域内の過剰な少数キャリア(正孔)はなくなり、前記チャネル領域には多数キャリア(ここでは伝導電子)に対するポテンシャル障壁が復活すると、流れていたドレイン電流を維持しようと、この素子のドレイン電位は急峻に上昇し、しかるべき電位(正電位)を超える電位が前記ドレイン領域に印加されドレイン電界は上昇する。このとき、前記チャネル長が、前記チャネル厚みの1倍以上で2倍未満となるような構成をしているため、上昇したドレイン電界によって前記チャネル領域の前記ドレイン領域に面している部分において、チャネルポテンシャルが引き下げられ、ついにはチャネルが開いて前記ソース領域と前記ドレイン領域の間に電流が流れる。つまり、従来の構成ではドレイン電位が急峻に上昇してドレイン領域とゲート領域間でアバランシェ降伏が起こると、誘導負荷に蓄えられたエネルギーを消費するまで、所定の動作を制御すべく構成しているゲート駆動回路にアバランシェ降伏電流が流れていたが、本発明ではチャネルが開いてドレイン領域とソース領域間で電流が流れることで誘導負荷に蓄えられたエネルギーを消費する。つまり、本質的にゲート駆動回路にアバランシェ降伏電流が流れないので、ゲート駆動回路に電流容量の大きい素子を使用せずともゲート駆動回路の破壊を回避することができる。なお、請求項1の構成は、例えば後記図1〜図4並びに図6に対応する。
【0011】
また、請求項2に記載の発明においては、前記ゲート領域は前記固定電位絶縁電極に挟み込まれるように配置されて溝ごとに分割された構造を有し、さらに、前記ドレイン領域とは絶縁され、前記ゲート領域と同電位に保たれた一導電型のカソード領域を、前記固定電位絶縁電極と同じ前記溝の内部に設け、前記カソード領域と前記固定電位絶縁電極とで整流性接合を形成し、さらに、前記固定電位絶縁電極の深さが前記ゲート領域の深さと同等に形成された構成とする。
【0012】
このような構成による作用について説明する。前記ソース領域を接地して、前記ゲート領域をしかるべきゲート配線を施して接地した状態で、前記ドレイン領域に瞬時に正電位が印加された場合、前記ゲート配線に含まれるインダクタンスによって、前記ゲート領域の電位は過渡的に不定となる。この際には前記ドレイン領域と前記ゲート領域との間の容量と前記ゲート領域と前記ソース領域との間の静電容量の比によって、前記ゲート領域に印加される電位が規定される。請求項2の構造においては、前記ゲート領域は前記固定電位絶縁電極に挟み込まれるように配置されて溝ごとに分割されているので、後記図7の記載からも明らかなように、前記固定電位絶縁電極の端部が前記ゲート領域に囲まれることがない。そのため従来のように固定電位絶縁電極の端部に電界が集中して耐圧が低下するというおそれがなくなる。したがって前記固定電位絶縁電極の深さを前記ゲート領域と同程度に深くすることが出来るので、前記ゲート領域と溝の前記絶縁膜とが接触する面積が大きくなる。そのため、前記ゲート領域と前記ソース領域間の静電容量が大きくなるので、前記ドレイン領域に瞬時に正電位が印加されても、前記チャネル領域が導通状態となるような大きさの正電位が前記ゲート領域に印加されにくい。
【0013】
なお、上記のようにゲート領域を溝ごとに分割して形成したことにより、各ゲート領域に共通の金属ゲート電極を設ける際に、間に挟まっている固定電位絶縁電極には接触しないように金属ゲート電極を形成するのが難しくなる。そのため、本発明においては、前記ドレイン領域とは絶縁され、前記ゲート領域と同電位に保たれた一導電型のカソード領域を、前記固定電位絶縁電極と同じ前記溝の内部に設け、各ゲート領域と各カソード領域の表面に共通の金属ゲート領域を設けるようにしている。したがって前記カソード領域は、図7にも示すように、金属ゲート電極(図7ではGで示す)を設ける個所に整列して設けるのが望ましい。この構成により、分割して形成された各ゲート領域に共通の金属ゲート電極を容易に形成することができる。なお、上記のカソード領域は前記固定電位絶縁電極と整流性接合を形成しているので、詳細を後述するように、本発明の装置の動作に悪影響を及ぼすことはない。なお、請求項2の構成は例えば後記図7に対応する。
【0014】
さらに、請求項3に記載の発明においては、前記ソース領域を挟み込む前記溝および該溝内の前記固定電位絶縁電極同士が、前記主面と接する面以外が前記ゲート領域と接するような前記ゲート領域内でつながっている構成とする。
【0015】
このような構成による作用について説明する。前記請求項1と同様に、導通状態から遮断状態に転じるために、前記ゲート領域にしかるべき電位(ここでは接地もしくは負電位)を印加すると、前記ドレイン領域内に蓄積されていた少数キャリア(ここでは正孔)は反対導電型(p型)の前記ゲート領域へと流れ込み、前記絶縁膜界面の前記少数キャリア(正孔)が枯渇すると、前記少数キャリア(正孔)によって遮蔽されていた前記固定電位絶縁電極から前記チャネル領域への電気力線が復活し、前記多数キャリア(ここでは伝導電子)に対するポテンシャルが再び形成されてチャネルは遮断状態になる。このとき、前記ゲート領域で前記ソース領域を挟み込む前記固定電位絶縁電極同士がつながっており、前記少数キャリア(正孔)はつながった前記固定電位絶縁電極を迂回することになり、排出経路の抵抗が大きくなるため、チャネル領域にあった少数キャリア(正孔)の急激な枯渇が緩和され、多数キャリア(伝導電子)に対するポテンシャル障壁の急激な復活が緩和される。その結果、この素子のドレイン電圧のオーバーシュート量が小さくなる。なお、請求項3の構成は例えば後記図8に対応する。
【0016】
【発明の効果】
請求項1においては、本質的にドレイン領域とゲート領域にアバランシェ降伏電流が流れない。さらに、後述するように微小領域の電流集中による発熱による素子破壊に対する強度、いわゆるアバランシェ耐量も向上する。また、固定電位絶縁電極の深さを変えずに、ソース領域を深く形成することで、チャネル長Lをチャネル幅Hの1倍以上で2倍未満となるように設定するように構成すれば電流増幅率を向上させることも出来る。
【0017】
また、請求項2においては、請求項1の効果に加えて、瞬時にドレイン領域に正電位が印加されても、ゲート領域とソース領域間の静電容量が大きいため、ゲート領域の電位が変動せず、誤ターンオンが生じにくい。
【0018】
また、請求項3においては、請求項1の効果に加えて、さらにターンオフ時のドレイン電圧のオーバーシュート量が小さくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態よって詳細に説明する。図1〜図4は、本発明の第一の実施の形態を示す図である。図1は素子の基本構造を説明する斜視図、図2は図1の前面と同じ部分を示す断面図、図3は図1の表面と同じ部分を示す表面図、図4は図1の側面と同じ断面図である。図3の表面図中の線分A−Aに沿って紙面に垂直に切った断面図が図2であり、同じく線分B−Bに沿って切った断面図が図4である。なお、図3と図4は、ともに図1に示した基本構造の2単位分を示している。また、上記図1と図3においては、説明のため表面の電極である金属膜ならびに表面保護膜を除去した様子を描いている。なお、この第一の実施の形態では半導体をシリコンとして説明する。
【0020】
初めに素子構造を説明する。まず図1〜図4中において、1はn+型の基板領域、2はn型のドレイン領域、3はn+型のソース領域、4はMOS型電極、5は絶縁膜である。MOS型電極4は高濃度のp+型ポリシリコンよりなる。11はドレイン電極で、基板領域1とオーミックコンタクトしている。13はソース電極で、ソース領域3およびMOS型電極4とオーミックコンタクトしている。したがってMOS型電極4はソース電位に固定されている。よって、このMOS型電極4と絶縁膜5を合わせて「固定電位絶縁電極」6と呼ぶ。この固定電位絶縁電極6の断面構造は図2に示すように、例えば「U」の字のように側壁がほぼ垂直な溝の中に形成されている。また図中、ソース領域3は絶縁膜5に接しているように描いているが、ソース領域3が固定電位絶縁電極6に挟み込まれるように配置されていれば接していなくてもよい。
【0021】
さらに図2において、固定電位絶縁電極6の間に挟まれたドレイン領域2をチャネル領域7と呼ぶ。さらに図1ならびに図4に示すように、絶縁膜5に接してソース領域3とは離れたところに、p型のゲート領域8が存在する。図4中、18はこのゲート領域8とオーミックコンタクトする電極で「ゲート電極」と呼ぶ。なお、10は層間絶縁膜である。ここまでは前記の従来例と同等の構成である。
【0022】
さらに本第一の実施の形態においては、後述するように、ソース領域3から固定電位絶縁電極6の底部までの距離(以下、これを「チャネル長L」と呼ぶことにする)が、チャネル領域7内で対向する2つの固定電位絶縁電極6間の距離(以下、これを「チャネル厚みH」と呼ぶことにする)の1〜1.5倍以上かつ2倍未満に設定されている。
【0023】
次に、動作を説明する。この素子は、例えばソース電極13は接地(0V)され、ドレイン電極11は例えば誘導負荷を介してしかるべき正の電位を印加して使用する。まず、ゲート電極18が接地されているとき、素子は遮断状態にある。図2を使って説明すると、固定電位絶縁電極6の周囲にはMOS型電極4のビルトイン電位に伴う空乏層が形成されているが、チャネル厚みHが充分狭ければ、チャネル領域7にはこの空乏領域によって伝導電子に対する充分なポテンシャル障壁が形成される。例えば絶縁膜5の厚さを100nm以下、チャネル領域7の不純物濃度を1×1014cm−3以下、前記「チャネル厚みH」を2μm以下に設定すれば、ソース領域3の伝導電子がチャネル領域7を通ってドレイン領域2側へ移動することを阻む充分なポテンシャル障壁を形成することができる。
【0024】
また、ドレイン電極11にしかるべき正電位が印加されている状態で、ドレイン領域2からの電界の影響によってポテンシャル障壁が低下することないように、チャネル厚みHとチャネル長Lが満たさなければならない条件がある。
図5はチャネル領域7のポテンシャル分布を数値計算した結果を示す図である。ベースとなる平面は図2においてチャネル領域7のソース領域3界面側からチャネル領域7中央部を眺めたものであり、縦軸はポテンシャルを示している。図5においては等ポテンシャル線を示しているが、図5の手前にあるソース領域3の影響によってチャネル領域7のポテンシャルが引き上げられている様子がわかる。また、側面は絶縁膜5との界面であり、図5の奥の面は図2の線分C−Cに一致していて、そこにおけるポテンシャル分布はソース領域3の影響を受けていない。チャネル領域7のソース領域3端部におけるポテンシャルの低下の影響は、チャネル長L方向にほぼチャネル厚みHの1〜1.5倍のところまでに止まることが数値計算によって判った。つまり、ドレイン電極11にしかるべき正電位が印加された状態において、少なくともチャネルがノーマリオフ特性を示す条件はチャネル長Lがチャネル厚みHの1〜1.5倍以上必要となる。
【0025】
次に導通状態であるが、ゲート電極18の電位すなわちp型ゲート領域8の電位として、例えば+0.5Vの正電位を印加すると、正孔は上記とは逆にp型ゲート領域8から、絶縁膜5の界面へと流れ込んで反転層を形成し、ポテンシャル障壁を作っているMOS型電極4からチャネル領域7への電気力線を遮蔽し、チャネル領域7中の伝導電子に対するポテンシャル障壁を低下させる。すなわち、ドレイン領域2とソース領域3は導通状態となる。さらに、ゲート電極18の電位を上げていくと、p型ゲート領域8と周辺のn型領域からなるpn接合が順バイアスされ、正孔は直接ドレイン領域2ならびにチャネル領域7へと注入される。すると、素子耐圧を保つために不純物濃度を薄く、高抵抗に作られていたこれらn型の領域は伝導度が高められ、電流は低い抵抗で流れるようになる。
【0026】
次に、この素子をターンオフさせるために、ゲート電極18を接地もしくは負電位を印加すると、ドレイン領域2並びにチャネル領域7にあった過剰な正孔はp型ゲート領域8へと流れ込み始める。やがてドレイン領域2並びにチャネル領域7内の正孔が引き抜かれ、チャネル領域7において電子に対するポテンシャル障壁が復活すると、誘導負荷によって流れていたドレイン電流を維持しようと、この素子のドレイン電位は急峻に上昇し、誘導負荷を介して印加されていた正電位を超える電位がドレイン電極11に印加される。この印加されていた正電位を超える電位によるドレイン電界の影響によって、ゲート領域8とドレイン領域2の接合界面の電界も高まる。このとき、チャネル領域7のドレイン領域2に面している部分において、ドレイン電界によってチャネルポテンシャルが引き下げられる影響は上記図5に示した数値計算とほぼ同様であるとして、従来の構造ではチャネル長Lがチャネル厚みの2〜3倍以上に設定されていた。そのため、ドレイン電界が高まると、ゲート領域8とドレイン領域2の接合界面においてアバランシェ降伏が生じる。それに対して、本実施の形態においては、チャネル長Lがチャネル厚みHの2倍未満に設定されているため、ゲート領域8とドレイン領域2の接合界面においてアバランシェ降伏が起こる前に、ドレイン電界によってチャネル領域7のドレイン領域2に面している部分においてチャネルポテンシャルが引き下げられ、ついにはチャネルが開きソース領域3とドレイン領域2間に電流が流れる。
【0027】
つまり、従来の構成ではドレイン電位が急峻に上昇してドレイン領域2とゲート領域8間でアバランシェ降伏が起こると、誘導負荷に蓄えられたエネルギーを消費するまで、所定の動作を制御すべく構成しているゲート駆動回路にアバランシェ降伏電流が流れていたが、本実施の形態ではチャネルが開いてドレイン領域2とソース領域3間で電流が流れることで誘導負荷に蓄えられたエネルギーを消費する。つまり、本質的にゲート駆動回路にアバランシェ降伏電流が流れないので、ゲート駆動回路に電流容量の大きい素子を使用せずともゲート駆動回路の破壊を回避することができる。
【0028】
さらに、図9に示した従来の構造では、ドレイン電位が急峻に上昇して、ドレイン領域2とゲート領域8間でアバランシェ降伏が起こるときに、それぞれのpn接合界面のピンポイントが臨界電界に達し、アバランシェ降伏電流が流れていたのに対し、本実施の形態においては、ともにn型領域であるドレイン領域2並びにソース領域3間に電流が流れ、さらに素子領域全域で電流が流れるため、微小領域の電流集中による発熱による素子破壊に対する強度、いわゆるアバランシェ耐量も向上する。
【0029】
次に、図6は第一の実施の形態の別の形態を示した図であり、図1に対応する素子の基本構造を説明する斜視図である。この実施の形態においては、図6に示すように、従来の構成に比べて固定電位絶縁電極6の深さを変えずに、ソース領域3を深く形成することで、チャネル長Lがチャネル領域Hの1〜1.5倍以上で2倍未満となるように設定している。このような形状にすることによって、導通状態において、ゲート領域8から供給される正孔がソース領域3に入って消滅する割合が低下する為、ドレイン電流値を制御するために必要なゲート電流値の大きさが小さくてすむ。つまり、電流増幅率が向上する。
【0030】
次に、図7は第二の実施の形態を示す図であり、図1に対応する基本構造の断面図である。図7に示す第二の実施の形態は図1に示す第一の実施の形態と比べ、ゲート領域8を挟み込むように固定電位絶縁電極6が配置され、ゲート領域8は溝ごとに分割されている。すなわち固定電位絶縁電極6の端部がゲート領域8に囲まれることがない構造になっている。また、固定電位絶縁電極6と同じ溝の内部に、ドレイン領域2とは絶縁されたn型のカソード領域14が形成されており、固定電位絶縁電極6のMOS型電極4とは整流性接合を形成している。そして、カソード領域14はゲート電極(図7ではGで示す)とコンタクトしており、ゲート領域8と同電位に保たれている。また、図7においては、ゲート電極Gを黒太線で示しているが、実際にはゲート領域8とカソード領域14の表面に連続して形成されている。また、カソード電極14は固定電位絶縁電極6のMOS型電極4の表面部分にのみ形成されており、MOS型電極4自体は連続して伸びている。すなわち、固定電位絶縁電極6はゲート領域8の個所で途切れることなく、左右の端部の先まで連続して伸びている。このように固定電位絶縁電極6の端部がゲート領域8で囲まれることがない構造になっている。
【0031】
次に、動作を説明する。この素子は、例えばソース電極Sは接地(0V)され、ドレイン電極11は負荷を介してしかるべき正の電位を印加して使用する。まず、ゲート電極Gが接地されているとき、素子は遮断状態にある。固定電位絶縁電極6の周囲にはMOS型電極4のビルトイン電位に伴う空乏層が形成されているが、チャネル領域7内で対向する2つの固定電位絶縁電極6間の距離(チャネル厚みH)が充分狭ければ、チャネル領域7にはこの空乏領域によって伝導電子に対する充分なポテンシャル障壁が形成される。例えば絶縁膜5の厚さを100nm以下、チャネル領域7の不純物濃度を1×1014cm−3以下、前記「チャネル厚みH」を2μm以下に設定すれば、ソース領域3の伝導電子がチャネル領域7を通ってドレイン領域2側へ移動することを阻む充分なポテンシャル障壁を形成することができる。また、ドレイン領域2からの電界の影響によってポテンシャル障壁が低下することのないように、ソース領域3から固定電位絶縁電極6の底部までの距離(チャネル長L)は、チャネル厚みHの1〜2倍に設定されている。
【0032】
また、図9に示した従来の構造では、ゲート電極Gとゲート領域58を接続するために、ゲート領域58の端部が共通に連続して形成されているので、固定電位絶縁電極56の端部がゲート領域58に囲まれる形状になっている。そのため、固定電位絶縁電極56の端部にドレイン電界が集中して耐圧が低下しないように、ゲート領域58の深さに比べて、固定電位絶縁電極56の深さを浅く形成する必要があった。しかし、本実施の形態においては、ゲート領域8内に固定電位絶縁電極6の端部が囲まれることがないので、固定電位絶縁電極6の端部にドレイン電界が集中して耐圧が低下するおそれがない。そのため固定電位絶縁電極6の深さをゲート領域8と同じ程度の深さに形成しても遮断状態を維持することが出来る。
【0033】
次に、導通状態であるが、ゲート電極Gの電位すなわちp型ゲート領域8の電位を例えば+0.5Vの正電位にすると、正孔は上記とは逆にp型ゲート領域8から、絶縁膜5の界面へと流れ込んで反転層を形成し、ポテンシャル障壁を作っているMOS型電極4からチャネル領域7への電気力線を遮蔽し、チャネル領域7中の伝導電子に対するポテンシャル障壁を低下させる。すなわち、ドレイン領域2とソース領域3は導通状態となる。なお、カソード領域14にも正電位が印加されている状態にあるが、カソード領域14とMOS型電極4間には逆バイアスが印加されることになるため、カソード領域14からMOS型電極4には電流は流れない。したがってカソード領域14を設けても素子の動作に悪影響を及ぼすことはない。
【0034】
さらに、ゲート電極Gの電位を上げていくと、p型ゲート領域8と周辺のn型領域からなるpn接合が順バイアスされ、正孔は直接ドレイン領域2ならびにチャネル領域7へと注入される。すると、素子耐圧を保つために不純物濃度を薄く、高抵抗に作られていたこれらn型の領域は伝導度が高められ、電流は低い抵抗で流れるようになる。
【0035】
次に、この素子をターンオフさせるために、ゲート電極Gを接地すると、ドレイン領域2内にあった過剰な正孔はp型ゲート領域8へと流れ込み、正孔濃度はゲート領域8近傍から順々に減少していく。また、チャネル領域7においては正孔の供給が停止し、正孔密度が低下してくると、高水準注入状態が解かれ、正孔は絶縁膜5界面に反転層を形成し、以後は反転層中を伝わってp型ゲート領域8へと流れ込み、ゲート電極Gに排出される。そして、ついには、チャネル領域7内にあった正孔が枯渇すると、この素子は遮断される。
【0036】
ゲート電極Gが接地され、ドレイン電極11に瞬時に正電位が印加された場合、ゲート電極Gにつながるゲート配線に含まれるインダクタンスによって、ゲート領域の電位は過渡的に不定となる。そして、この時ゲート領域8に印加されるゲート電位Vgの最大値は、ドレイン電極11とソース電極Sとの間に印加された電位差Vdsと、ドレイン領域1とゲート領域8との間の静電容量Cdgと、ゲート領域8とソース領域3との間の静電容量Cgsの大きさによって規定され、下記(数1)式で示すようになる。
【0037】
Vg={Cdg/(Cdg+Cgs)}×Vds …(数1)
(数1)式から、ゲート領域8とソース領域3との間の静電容量Cgsを大きくすることで、過渡的に印加されるゲート電位を小さくすることができる。そして、本実施の形態におけるゲート領域8とソース領域3との間の静電容量Cgsは、主にゲート領域8とソース電極Sに接続されている固定電位絶縁電極6とが接触している絶縁膜5の静電容量に相当している。ただし、このゲート領域8と接触する絶縁膜5の厚さは必要最小限の厚さで形成されていることから、この素子のゲート領域8とソース領域3との間の静電容量Cgsを大きくするためには、ゲート領域8と絶縁膜5とが接触する面積を大きくすればよい。
【0038】
本実施の形態においては、固定電位絶縁電極6の端部がゲート領域8に囲まれることがない構造になっている。そのため従来のように固定電位絶縁電極6の端部に電界が集中して耐圧が低下するというおそれがなくなる。したがって固定電位絶縁電極6の深さをゲート領域8と同程度に深くすることが出来るので、ゲート領域8と溝の絶縁膜5とが接触する面積が大きくなる。そのため、ゲート領域8とソース領域3間の静電容量Cgsが従来に比べて大きくなるので、ドレイン電極11に瞬時に正電位が印加されても、ゲート領域8における電位の上昇が起こりにくくなっている。このことから、本実施の形態においては、ゲート電極18が接地された状態で、ドレイン電極11に瞬時に正電位が印加されても、誤ターンオンしにくい構造となっている。その他の作用、効果は第一の実施の形態と同様である。
【0039】
次に、図8は第三の実施の形態を示す図であり、図1に対応する基本構造の断面図である。図8に示す第三の実施の形態は、図1に示す第一の実施の形態と比べて、ソース領域3を挟み込むように配置されている溝および該溝内の固定電位絶縁電極6同士が、ゲート領域8内でつながった構造をしている。つまり、ソース領域3を挟み込むストライプ状の固定電位絶縁電極6と交わるようにゲート領域8内に同じ固定電位絶縁電極6が形成された構造をしている。本第三の実施の形態では、ソース領域3を挟み込むストライプ状の固定電位絶縁電極6の端部でかつ直交するように固定電位絶縁電極6を連結した構造を示しているが、端部で接続していなくても、直交していなくても構わない。
【0040】
次に、動作を説明する。導通状態からターンオフさせるために、ゲート電極Gに接地もしくは負電位を印加すると、ドレイン領域2内にあった過剰な正孔はp型ゲート領域8へと流れ込み、正孔濃度はゲート領域8近傍から順々に減少していく。さらに、チャネル領域7においては正孔の供給が停止し、正孔密度が低下してくると、高水準注入状態が解かれ、正孔は絶縁膜5界面に反転層を形成し、以後は反転層中を伝わってp型ゲート領域8へと流れ込み、ゲート電極Gに排出される。このとき、図8に示すように、ゲート領域8内にチャネル領域7と直交する固定電位絶縁電極6がある為、チャネル領域7から排出される正孔にとっては、固定電位絶縁電極6を迂回するように流れるため、ゲート領域8内の高抵抗の領域での経路が長くなっている。つまり、正孔にとって排出経路の抵抗が大きくなっているため、チャネル領域7内にある正孔の急激な枯渇が緩和される。このことにより、第一の実施の形態では、固定電位絶縁電極6の絶縁膜5界面に反転層を形成していた正孔が急激に枯渇し、正孔によって遮蔽されていた固定電位絶縁電極6からチャネル領域7への電気力線が急激に復活するため、それまで流れていたドレイン電流を維持すべく、急峻にドレイン電位が上昇していたのに対して、本第三の実施の形態ではドレイン電位の上昇が緩和される。つまり、ターンオフ時のドレイン電位のオーバーシュート量が小さくなる。その他の作用、効果については第一の実施の形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の構造を示す斜視図。
【図2】本発明の第一の実施の形態の構造を示す断面図。
【図3】本発明の第一の実施の形態における表面構造を示す断面図。
【図4】本発明の第一の実施の形態の他の角度から見た断面図。
【図5】チャネル領域のポテンシャル分布図。
【図6】本発明の第一の実施の形態における別の構成を示す斜視図。
【図7】本発明の第二の実施の形態の斜視図。
【図8】本発明の第三の実施の形態の斜視図。
【図9】従来例の構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1…基板領域 2…ドレイン領域
3…ソース領域 4…MOS型電極
5…絶縁膜 6…固定電位絶縁電極
7…チャネル領域 8…ゲート領域
10…層間絶縁膜 11…ドレイン電極
13…ソース電極 14…カソード領域
18…ゲート電極 51…基板領域
52…ドレイン領域 53…ソース領域
54…MOS型電極 55…絶縁膜
56…固定電位絶縁電極 57…チャネル領域
58…ゲート領域 61…ドレイン電極
H…チャネル厚み L…チャネル長
Claims (3)
- ドレイン領域である一導電型の半導体基体の一主面に接して同一導電型のソース領域を有し、前記主面に接して前記ソース領域を挟み込むように配置された溝を有し、前記溝の内部には絶縁膜によって前記ドレイン領域と絶縁され、かつ、前記ソース領域と同電位に保たれた固定電位絶縁電極を有し、前記固定電位絶縁電極は、前記絶縁膜を介して隣接する前記ドレイン領域に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料から成り、前記ソース領域に接する前記ドレイン領域の一部であって、前記固定電位絶縁電極によって挟み込まれたチャネル領域を有し、前記チャネル領域には前記固定電位絶縁電極の周囲に形成された前記空乏領域によって多数キャリアの移動を阻止するポテンシャル障壁が形成されていて、さらに前記固定電位絶縁電極を取り囲む前記絶縁膜の界面に少数キャリアを導入して反転層を形成し、前記固定電位絶縁電極から前記ドレイン領域への電界を遮蔽して前記チャネル領域に形成されたポテンシャル障壁を減少もしくは消滅させてチャネルを開くべく、前記絶縁膜ならびに前記ドレイン領域に接して、前記ソース領域には接しない、反対導電型のゲート領域を有する半導体装置であって、
前記ドレイン領域側からの電界が、前記ゲート領域近傍が臨界電界に達してアバランシェ降伏が生じる大きさよりも少なくとも小さな所定電界で、前記チャネル領域の多数キャリアの移動を阻止するポテンシャル障壁が減少もしくは消滅すべく、前記チャネル領域にあって前記溝の底部から前記ソース領域までの距離すなわちチャネル長を、前記チャネル領域にあって対面する前記溝の側壁同士の距離すなわちチャネル厚みの1倍以上で2倍未満としたことにより、前記ドレイン電圧が前記所定電界に相当する所定値以下の場合には前記チャネル領域がノーマリオフ特性を有し、前記ドレイン電圧が前記所定値より大きくなると前記チャネルが開き、前記ゲート領域と前記ドレイン領域との間の接合界面にアバランシェ降伏が生じる前に前記ソース領域と前記ドレイン領域との間に電流が流れるように構成したことを特徴とする半導体装置。 - 前記ゲート領域は前記固定電位絶縁電極に挟み込まれるように配置されて溝ごとに分割された構造を有し、さらに、前記ドレイン領域とは絶縁され、前記ゲート領域と同電位に保たれた一導電型のカソード領域を、前記固定電位絶縁電極と同じ前記溝の内部に設け、前記カソード領域と前記固定電位絶縁電極とで整流性接合を形成し、さらに、前記固定電位絶縁電極の深さが前記ゲート領域の深さと同等に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記ソース領域を挟み込む溝および該溝内の前記固定電位絶縁電極同士が、前記主面と接する面以外が前記ゲート領域と接するような前記ゲート領域内でつながっていることを特徴とする前記請求項1に記載の半導体装置。
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Family Applications (1)
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JP15593299A Expired - Lifetime JP3589091B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 半導体装置 |
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JP (1) | JP3589091B2 (ja) |
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- 1999-06-03 JP JP15593299A patent/JP3589091B2/ja not_active Expired - Lifetime
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