JP3589047B2 - 樹脂成形品のレーザマーキング法 - Google Patents

樹脂成形品のレーザマーキング法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂成形品にレーザビームを照射して文字等のマークを形成するレーザマーキング法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂成形品に文字などのマークを形成するには、例えばマークを印刷したシールを貼るというような簡便な方法もあるが、この場合には手間がかかったり、表面に凹凸がある樹脂成形品の場合には貼ってもすぐに剥がれてしまうなどの欠点がある。
【0003】
一方、別の方法として、樹脂成形品にレーザビームを照射して文字等のマークを形成するレーザマーキング法がある。この方法では、樹脂成形品の表面にレーザビームを照射することによってマークを形成することができるが、この場合にはマーキングは単色になる。
【0004】
そこで、特開昭62−203692号公報に多色でマーキングを行なうことができるようにしたレーザマーキング法が提供されている。このものは図12に示すように、樹脂成形品1の表面に種々の異なる色の塗料を複数層にコーティングすることによって、複数層のコーティング層10a,10b,10c…を設け、このコーティング層10a,10b,10c…にレーザビームLを照射して、所望のパターンで所望のコーティング層10a,10b,10c…まで貫通して除去することによって、貫通孔4の底に露出する色の違いで複数色のマーキングを行なうことができるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この特開昭62−203692号公報のものでは、コーティング層10a,10b,10c…は樹脂成形品1の表面の全面に設けられており、コーティング層10a,10b,10c…の端部が樹脂成形品1の表面に露出している。従ってコーティング層10a,10b,10c…は端面が露出している端部からめくられて、樹脂成形品1の表面から剥離し易く、マークの脱落や欠損となってマークが認識できなくなるおそれがあった。またコーティング層10a,10b,10c…はこのように樹脂成形品1の表面の全面に設けられているために、マーキングを施す必要のない部分にもコーティング層10a,10b,10c…が存在し、材料の無駄が大きいという問題があった。
【0006】
また、多色のマーキングを行なう場合には、必要とする色数と同じ層数でコーティング層10a,10b,10c…を形成する必要があり、コーティング層10a,10b,10c…を形成する工数が増加するという問題もあった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、剥離によるマークの脱落や欠損を防ぐことができると共に材料の無駄を少なくすることができる樹脂成形品のレーザマーキング法を提供することを目的とするものであり、加えて少ない工数で多色のマーキングを行なうことができる樹脂成形品のレーザマーキング法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る樹脂成形品のレーザマーキング法は、樹脂成形品1の表面に凹部2を設けると共に凹部2内に着色した樹脂からなる成形層3を設け、成形層3にレーザビームLを照射してマーキングすることを特徴とするものである。
【0009】
また請求項2の発明は、成形層3にレーザビームLを照射して、成形層3の表面の一部を発泡あるいは変色させることによってマーキングすることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項3の発明は、成形層3にレーザビームLを照射して、成形層3の一部を貫通して除去することによってマーキングすることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項4の発明は、成形層3にレーザビームLを照射して、成形層3の表面の一部を発泡あるいは変色させると共に成形層3の一部を貫通して除去することによってマーキングすることを特徴とするものである。
【0012】
また請求項5の発明は、樹脂成形品1の凹部2内に異なる色の樹脂で複数層の着色層3a,3b,3c…からなる成形層3を設け、成形層3にレーザビームLを照射して、成形層3の一部において所定の着色層3a,3b,3c…まで貫通して除去することによってマーキングすることを特徴とするものである。
【0013】
また請求項6の発明は、成形層3にレーザビームLを照射して、成形層3の一部において所定の着色層3a,3b,3c…まで貫通して除去すると共に所定の着色層3a,3b,3c…の表面の一部を発泡あるいは変色させることによってマーキングすることを特徴とするものである。
【0014】
また請求項7の発明は、樹脂成形品1の一部と成形層3の一部にそれぞれレーザビームLを照射してマーキングすることを特徴とするものである。
【0015】
また請求項8の発明は、成形層3を熱硬化性樹脂の成形によって形成することを特徴とするものである。
【0016】
また請求項9の発明は、成形層3を紫外線硬化型樹脂の成形によって形成することを特徴とするものである。
【0017】
また請求項10の発明は、成形層3を凹部2の周縁の樹脂成形品1の表面から凹むように形成することを特徴とするものである。
【0018】
また請求項11の発明は、成形層3にレーザビームLを照射して成形層3の一部を貫通して除去するにあたって、成形層3に形成される貫通孔4の内側面の少なくとも一部を開口側へ向けて外方に傾斜するテーパ面4aにすることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
図1は請求項1の発明の実施の形態の一例を示すものであり、まず、樹脂成形品1を成形するにあたって、樹脂成形品1のマーキングを施す必要のある一部において、樹脂成形品1の表面に凹部2を図1(a)のように形成しておく。凹部2は樹脂成形品1の端部に至らないように形成されるものである。次にこの凹部2内に成形層3を図1(b)のように設ける。成形層3は顔料を含有して着色された樹脂によって形成されるものであり、樹脂は凹部2以外に流れ出にくいために、マーキングが不要な箇所へのはみ出しを防止することができ、成形層3を凹部2に確実に形成することができるものである。また成形層3は凹部2の底面の他に凹部2の内側面にも密着しており、密着面積が大きくて剥離し難いものである。特に成形層3の端面は凹部2内にあって露出していないので、端面の露出する端部から剥離されるようなことを防ぐことができるものである。尚、樹脂成形品1の複数箇所にマーキングを施す場合には、その複数箇所に凹部2を形成すると共に凹部2内に成形層3を設けるようにすればよく、凹部2や成形層3の数は制限されるものではない。
【0021】
そして、成形層3の表面にレーザビームLを図1(c)のように照射すると共に所定のパターニングで走査させることによって、図1(d)のように成形層3の表面に文字などのマークMを施すことができるものである。凹部2に設けた成形層3は上記のように剥離され難いので、成形層3の剥離によってマークMが脱落したり欠損したりすることがなくなり、マークMが認識できなくなるようなことを防ぐことができるものである。またマーキングを施す成形層3は樹脂成形品1の一部の凹部2においてのみ設けられているので、樹脂成形品1の全面に設ける場合のような材料の無駄がなくなるものである。
【0022】
図2は請求項2の発明の実施の形態の一例を示すものであり、図1(c)のようにレーザビームLを照射するにあたって、例えば炭酸ガスレーザやYAGレーザなどの波長の長い赤外線レーザ、あるいは可視域のYAGレーザの第2高調波等の可視光レーザビームを用いるようにしてある。このように赤外線(または可視光)レーザビームLを成形層3の表面に照射すると共に所定のパターニングで走査させることによって、成形層3の表面は照射部分が局所的に熱せられて図2(a)(b)に示すようにマークMが形成されるが、このとき照射部分はいわゆる熱加工により高温となって樹脂の成形層3の表面が発泡し、小さな気泡を含んだ表面状態になる。このように小さな気泡を含むと成形層3の色よりも白っぽくなり、成形層3の他の部分と異なる色になってマークMを形成することができるものである。例えば成形層3が黒であれば、マークMはグレー色で、成形層3が赤色であればマークMは淡赤色で形成されるものであり、つまり成形層3の色と白色の中間明度の色でマークMを形成することができるものである。また、成形層3を形成する樹脂に含有される顔料の選択によって、赤外線(または可視光)レーザビームLの照射によって化学変化を誘発させ、成形層3の色と全く異なる色に変色させてマークMを形成することもできる。
【0023】
このように、赤外線(または可視光)レーザビームLを照射して成形層3の表面の一部を発泡あるいは変色させることによって、成形層3の色と異なる色でマーキングを行なうことができ、大きなコントラストでマークMを鮮明に形成することができるものである。
【0024】
図3は請求項3の発明の実施の形態の一例を示すものであり、図1(c)のようにレーザビームLを照射するにあたって、例えばエキシマレーザなどの波長の短い紫外線レーザを用いるようにしてある。このように紫外線レーザビームLを成形層3の表面に照射すると共に所定のパターニングで走査させると、成形層3の照射部分は光化学的に分解され、マークMが形成されるが、このとき樹脂の成形層3の照射部分には非熱加工によって分解除去が起こり、照射部分の成形層3が削り取られて成形層3を貫通する貫通孔4が形成される。この結果、貫通孔4の底面に樹脂成形品1の表面が露出し、樹脂成形品1の色と成形層3の色違いで、マークMを形成することができるものである。
【0025】
樹脂成形品1の色と成形層3の色をコントラスト差が大きな組み合わせで選択すれば、大きなコントラストでマークMを鮮明に形成することができるものである。また紫外線レーザビームLの照射で非熱加工によって成形層3の一部を除去するだけであるので、樹脂成形品1には熱的なダメージが与えられることは殆どなく、樹脂成形品1から成形層3の剥離も起こりにくく、マークMが認識できなくなるようなこともないものである。
【0026】
図4は請求項4の発明の実施の形態の一例を示すものであり、図2の方法と図3の方法を組み合わせてマークMを形成するようにしたものである。すなわち、図2のように赤外線(または可視光)レーザビームLを成形層3の表面に照射すると共に所定のパターニングで走査させることによって、成形層3の表面の一部を発泡させるか変色させてマークMを形成すると共に、図3のように紫外線レーザビームLを成形層3の表面に照射すると共に所定のパターニングで走査させることによって、成形層3の一部に貫通孔4を形成してマークMを形成するようにしたものである。さらに、貫通孔4の底面に露出する樹脂成形品1の表面の一部に赤外線(または可視光)レーザビームLを照射すると共に所定のパターニングで走査させることによって、樹脂成形品1の表面の一部を発泡させるか変色させてマークMを形成することもできる。
【0027】
このようにして、一層の成形層3を設けるだけで、成形層3の表面の一部を発泡させるか変色させて形成されるマークMと、成形層3の貫通孔4を通して樹脂成形品1の表面が露出することによって形成されるマークMと、貫通孔4の底面において樹脂成形品1の表面の一部を発泡させるか変色させて形成されるマークMの、最大3種類の色の複数色でマーキングを行なうことができるものである。
【0028】
図5は請求項5の発明の実施の形態の一例を示すものであり、図5(a)に示すように樹脂成形品1の凹部2内に異なる色の顔料で異なる色に着色した樹脂で着色層3a,3b,3c…を複数層設け、この複数層の着色層3a,3b,3c…で成形層3を形成するようにしてある。そして紫外線レーザビームなどのレーザビームLを成形層3の一部に照射すると共に所定のパターニングで走査させるにあたって、レーザビームLの照射条件を変えて図5(b)のように所定の着色層3a,3b,3c…まで到達するように照射することによって、図5(c)のように成形層3の一部を所定の着色層3a,3b,3c…まで貫通して除去するようにしてある。レーザビームLのエネルギー密度や走査速度、走査回数などの照射条件を変えることによって、所定の着色層3a,3b,3c…まで到達するようにレーザビームLを照射することができるものであり、例えば、同じエネルギー密度、走査速度でレーザビームLを照射する場合、1回の照射では着色層3a,3b,3c…の1層分の厚さより少し薄い深さまで成形層3を除去できるとすると、1回の走査の照射によって最上段の着色層3aを除去する深さまでレーザビームLは達して最上段の着色層3aの一部を除去することができ、同じ場所の2回の走査の照射によって最上段の着色層3a及びその下の着色層3bを除去する深さまでレーザビームLは達して着色層3a,3bの一部を除去することができ、同じ場所の3回の走査の照射によって最上段の着色層3a及びその下の着色層3bとさらにその下の着色層3cを除去する深さまでレーザビームLは達して着色層3a,3b,3cの一部を除去することができる。
【0029】
このように、最上段の着色層3aの一部を除去して着色層3aを貫く貫通孔4を形成することによって、貫通孔4の底面にその下の着色層3bを露出させて着色層3aと着色層3bの色違いによるマークM21を形成することができ、最上段の着色層3aとその下の着色層3bの一部を除去して着色層3a,3bを貫く貫通孔4を形成することによって、貫通孔4の底面にさらにその下の着色層3cを露出させて着色層3aと着色層3cの色違いによるマークM22を形成することができ、最上段の着色層3aとその下の着色層3b及びさらにその下の着色層3cの一部を除去して着色層3a,3b,3cを貫く貫通孔4を形成することによって、貫通孔4の底面に樹脂成形品1を露出させて着色層3aと樹脂成形品1の色違いによるマークM23を形成することができ、成形層3を構成する着色層3a,3b,3c…の層数の複数色でマーキングを行なうことができるものである。
【0030】
図6は請求項6の発明の実施の形態の一例を示すものであり、図5の方法において、図2の方法と図3の方法を組み合わせてマークMを形成するようにしたものである。まず、図5(a)と同様に樹脂成形品1の凹部2内に異なる色の顔料で異なる色に着色した樹脂で着色層3a,3b,3c…を複数層設けて成形層3を形成する。そして図3の方法、すなわち、紫外線レーザビームLを成形層3に照射すると共に所定のパターニングで走査させてマーキングを行なうにあたって、図5(b)と同様に紫外線レーザビームLの照射条件を変えて所定の着色層3a,3b,3c…まで到達するように照射することによって、図5(c)と同様に成形層3の一部を所定の着色層3a,3b,3c…まで貫通して除去し、所定の着色層3a,3b,3c…まで貫く貫通孔4を形成してマーキングを行なうことができる。また図2の方法、すなわち、赤外線(または可視光)レーザビームLを成形層3に照射すると共に所定のパターニングで走査させてマーキングを行なうにあたって、最上段の着色層3aの表面に、着色層3aに上記のように形成された貫通孔4を通して着色層3bの表面に、着色層3a,3bを貫いて上記のように形成された貫通孔4を通して着色層3cの表面に、着色層3a,3b,3cを貫いて上記のように形成された貫通孔4を通して樹脂成形品1の表面に、それぞれ赤外線(または可視光)レーザビームLを照射することによって、着色層3a,3b,3c…や樹脂成形品1の表面の一部を発泡させるか変色させてマーキングを行なうことができる。尚、このように紫外線レーザビームLで貫通孔4を形成した後に、赤外線(または可視光)レーザビームLで貫通孔4の底面を発泡させるか変色させることによってマーキングを行なう他に、赤外線(または可視光)レーザビームLで着色層3を溶融蒸発させて貫通孔4を形成しながら、貫通孔4の底面を発泡させるか変色させることによってマーキングを行なうようにしてもよい。
【0031】
このようにして図6に示すように、最上段の着色層3aの表面に発泡あるいは変色によって形成されるマークM11、最上段の着色層3aを貫く貫通孔4の底面に露出する着色層3bと着色層3aの色違いによって形成されるマークM21、最上段の着色層3aを貫く貫通孔4の底面に露出する着色層3bの表面に発泡あるいは変色によって形成されるマークM12、最上段の着色層3aとその下の着色層3bを貫く貫通孔4の底面に露出する着色層3cと着色層3aの色違いによって形成されるマークM22、最上段の着色層3aとその下の着色層3bを貫く貫通孔4の底面に露出する着色層3cの表面に発泡あるいは変色によって形成されるマークM13、最上段の着色層3aとその下の着色層3b及びさらにその下の着色層3cを貫く貫通孔4の底面に露出する樹脂成形品1と着色層3aの色違いによって形成されるマークM23、最上段の着色層3aとその下の着色層3b及びさらにその下の着色層3cを貫く貫通孔4の底面に露出する樹脂成形品1の表面に発泡あるいは変色によって形成されるマークM14をそれぞれマーキングすることができるものであり、紫外線レーザビームLの照射による3色と赤外線(または可視光)レーザビームLの照射による4色の最大7色でマーキングを行なうことができるものである。すなわち成形層3を構成する着色層3a,3b,3c…の層数をnとすると、最大で、n×2+1の色でマーキングを行なうことができるものであり、着色層3a,3b,3c…の層数を少なくしても多色でマーキングを行なうことができるものである。
【0032】
図7は請求項7の発明の実施の形態の一例を示すものであり、図1(b)と同様にして凹部2に成形層3を設けた樹脂成形品1にマーキングを施すにあたって、成形層3の表面にレーザビームLを照射してマーキングを行なう他に、樹脂成形品1の表面にもレーザビームLを照射してマーキングを行なうようにしてある。成形層3に照射するレーザビームLは赤外線(または可視光)レーザビームであっても紫外線レーザビームであってもよく、赤外線(または可視光)レーザビームを用いる場合には成形層3の表面に発泡あるいは変色によって形成されるマークMを設けることができ、紫外線レーザビームを用いる場合には成形層3の一部を除去して貫通孔4を設けることによって形成されるマークMを設けることができる。しかし樹脂成形品1は除去によってはマーキングをおこなうことができないので、赤外線(または可視光)レーザビームL用いて、樹脂成形品1の表面に発泡あるいは変色によって形成されるマークMを設けるようにするものである。
【0033】
樹脂成形品1へのマーキングは複数色で行なうことができず単色のマーキングになるが、成形層3を設けた箇所に制限されず樹脂成形品1の任意の箇所にマーキングを施すことができるものであり、例えば凹部2や成形層3を設けることができない箇所にマーキングを行なうことが可能になると共に、複数色のマーキングを行なう必要のある箇所にだけ凹部2や成形層3を設け、複数色のマーキングが必要ない箇所には凹部2や成形層3を設けずに樹脂成形品1の表面に直接マーキングを行なうというように、効率良く成形層3を利用したマーキングが可能になるものである。
【0034】
図8(a)は請求項10の発明の実施の形態の一例を示すものである。成形層3を表面が凹部2の周縁の樹脂成形品1の表面と面一に設ける場合、図8(b)のように樹脂成形品1を上下に重ねると下の樹脂成形品1の成形層3の表面に上の樹脂成形品1が接触してこすれ、成形層3の表面に設けたマークMが脱落したり欠損したりするおそれがある。特に成形層3の表面を発泡させて形成したマークMの場合には、このマークMは成形層3の表面から隆起しているので、上の樹脂成形品1が干渉して脱落や欠損が発生し易い。そこで図8(a)の実施の形態では、成形層3を凹部2の周縁の樹脂成形品1の表面から凹むように形成するようにしてあり、樹脂成形品1を上下に重ねる際に下の樹脂成形品1の成形層3の表面に上の樹脂成形品1が接触してこすれるようなことを防ぎ、成形層3の表面に設けたマークMが脱落したり欠損したりすることを防止するようにしてある。特に成形層3の表面を発泡させて隆起するように形成したマークMであっても上の樹脂成形品1が干渉して脱落や欠損が発生することを防ぐことができる。
【0035】
図9乃至図11は請求項11の発明の実施の形態を示すものであり、図1(b)と同様にして凹部2に成形層3を設けた樹脂成形品1にレーザビームLを照射してマーキングを施すにあたって、紫外線レーザビームLを用い、成形層3の一部を除去して貫通孔4を形成することによってマークMを設けるようにしてある。そしてこのとき、紫外線レーザビームLの照射条件を調整することによって、貫通孔4が開口側程幅広になるように貫通孔4の内側面を外方へ向けて傾斜させて、図9(a)(b)のように貫通孔4の内側面をテーパ面4aとして形成するようにしてある。例えばエネルギー分布が中央で高く周部で低いレーザビームを用いることによって、このような断面形状の貫通孔4を形成することができる。このものでは、貫通孔4の底面に露出する樹脂成形品1の色と成形層3の表面の色の違いによってマークMを形成することができるのであるが、貫通孔4の内側面はテーパ面4aになっているために、貫通孔4の上方から見ると、貫通孔4内で陰になって成形層3の表面より暗い色になるテーパ面4aの色がマークMの縁取りになり、図9(c)のようにマークMの周囲に縁取り11が設けられた袋文字が形成されるものである。このように袋文字に形成することによって、文字スタイルを強調してマーキングの認識性を高めることができるものである。
【0036】
図9(a)(b)のように貫通孔4の全周に亘って内側面をテーパ面4aに形成すると袋文字になるが、図10(a)のように貫通孔4の対向する一方の内側面は成形層3の表面と垂直な面に形成すると共に他方の内側面をテーパ面4aに形成することによって、マークMの片側に影12が設けられた影付き文字を形成することができるものである。影付き文字は貫通孔4の対向する一方のテーパ面4aの傾斜角度と他方のテーパ面4aの傾斜角度を変えることによっても形成することができる。このように影付き文字に形成することによって、文字スタイルを強調してマーキングの認識性を高めることができるものである。
【0037】
尚、図11のように、貫通孔4の底面やテーパ面4aに赤外線(または可視光)レーザビームを照射して、発泡又は変色部13を形成するようにしてもよい。
【0038】
ここで、上記の各実施の形態のように、樹脂成形品1の凹部2内に成形層3を形成するにあたって、既述の特開昭62−203692号公報の場合のように塗料をコーティングして成形層3を形成する場合には、乾燥に時間を要して生産能率が悪くなる。特に図5(a)のように複数層の着色層3a,3b,3c…で成形層3を形成する場合には、コーティングと乾燥を繰り返して行なう必要があるために、生産能率が非常に悪くなる。そこで請求項8の発明では、熱硬化性樹脂を凹部2に注入硬化して成形することによって、成形層3を形成するようにしてある。熱硬化性樹脂はこのように成形工程で注入と硬化を同時に行わせることができ乾燥工程が不要であって、成形層3を短時間で生産能率良く形成することができるものである。複数層の着色層3a,3b,3c…で成形層3を形成する場合には一層有利になるものである。
【0039】
さらに請求項9の発明では、紫外線硬化型の熱硬化性樹脂を凹部2に注入し、紫外線を照射して硬化させる成形を行なうことによって、成形層3を形成するようにしてある。紫外線硬化型樹脂は紫外線を照射することによって非常に短時間で硬化させることができ乾燥工程が不要であって、成形層3を短時間で生産能率良く形成することができるものである。複数層の着色層3a,3b,3c…で成形層3を形成する場合には一層有利になるものである。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明は、樹脂成形品の表面に凹部を設けると共に凹部内に着色した樹脂からなる成形層を設け、成形層にレーザビームを照射してマーキングするようにしたので、成形層は凹部の底面の他に凹部の内側面にも密着して剥離し難く、特に成形層の端面は凹部内にあって露出していず、端面の露出する端部から剥離されるようなことを防ぐことができるものであり、成形層の剥離によってマークが脱落したり欠損したりすることを防止することができるものである。しかも、成形層はマーキングを行なう箇所の凹部においてのみ設けられているものであり、材料の無駄を少なくすることができるものである。
【0041】
また請求項2の発明は、成形層にレーザビームを照射して、成形層の表面の一部を発泡あるいは変色させることによってマーキングするようにしたので、成形層の色と異なる色でマーキングを行なうことができ、色のコントラストでマークを鮮明に形成することが可能になるものである。
【0042】
また請求項3の発明は、成形層にレーザビームを照射して、成形層の一部を貫通して除去することによってマーキングするようにしたので、成形層を貫通する貫通孔の底面に露出する樹脂成形品の色と成形層の色違いでマーキングを行なうことができ、色のコントラストでマークを鮮明に形成することが可能になるものである。
【0043】
また請求項4の発明は、成形層にレーザビームを照射して、成形層の表面の一部を発泡あるいは変色させると共に成形層の他の一部を貫通して除去することによってマーキングするようにしたので、一層の成形層を設けるだけで、成形層の表面の一部を発泡させるか変色させて形成されるマークと、成形層の貫通孔を通して樹脂成形品の表面が露出することによって形成されるマークと、貫通孔の底面において樹脂成形品の表面の一部を発泡させるか変色させて形成されるマークの、最大3種類の色の複数色でマーキングを行なうことができるものである。
【0044】
また請求項5の発明は、樹脂成形品の凹部内に異なる色の樹脂で複数層の着色層からなる成形層を設け、成形層にレーザビームを照射して、成形層の一部において所定の着色層まで貫通して除去することによってマーキングするようにしたので、貫通孔の底面に各着色層や樹脂成形品を露出させてマーキングを行なうことができ、成形層を構成する着色層の層数の複数色でマーキングを行なうことができるものである。
【0045】
また請求項6の発明は、成形層にレーザビームを照射して、成形層の一部において所定の着色層まで貫通して除去すると共に所定の着色層の表面の一部を発泡あるいは変色させることによってマーキングするようにしたので、貫通孔の底面に各着色層や樹脂成形品を露出させてマーキングを行なうことができると共に各着色層や樹脂成形品の表面に発泡あるいは変色によるマーキングを行なうことができ、成形層を構成する着色層の層数×2+1の種類の色でマーキングを行なうことが可能になり、着色層の層数を少なくしても多色でマーキングを行なうことができ、着色層を成形する工数を少なくすることができるものである。
【0046】
また請求項7の発明は、樹脂成形品の一部と成形層の一部にそれぞれレーザビームを照射してマーキングするようにしたので、成形層を設けた箇所に制限されず樹脂成形品の任意の箇所にマーキングを施すことができるものであり、効率良く成形層を利用したマーキングが可能になるものである。
【0047】
また請求項8の発明は、成形層を熱硬化性樹脂の成形によって形成するようにしたので、熱硬化性樹脂は成形工程で注入と硬化を同時に行わせることができ、乾燥工程が不要であって、成形層を短時間で生産能率良く形成することができるものである。
【0048】
また請求項9の発明は、成形層を紫外線硬化型樹脂の成形によって形成するようにしたので、紫外線硬化型樹脂は紫外線を照射することによって非常に短時間で硬化させることができ、乾燥工程が不要であって、成形層を短時間で生産能率良く形成することができるものである。
【0049】
また請求項10の発明は、成形層を凹部の周縁の樹脂成形品の表面から凹むよう形成するようにしたので、樹脂成形品を上下に重ねる際に成形層の表面に上の樹脂成形品が接触してこすれるようなことを防ぐことができ、成形層の表面に設けたマークが脱落したり欠損したりすることを防止することができるものである。
【0050】
また請求項11の発明は、成形層にレーザビームを照射して成形層の一部を貫通して除去するにあたって、成形層に形成される貫通孔の内側面の少なくとも一部を開口側へ向けて外方に傾斜するテーパ面にするようにしたので、貫通孔の底面で形成されるマークの周囲にテーパ面によって縁取りや影を設けることができ、袋文字や影付き文字としてマーキングを行なうことができるものであって、文字スタイルを強調してマーキングの認識性を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a),(b),(c)は断面図、(d)は平面図である。
【図2】請求項2の発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図3】請求項3の発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図4】請求項4の発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図5】請求項5の発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a),(b),(c)は断面図である。
【図6】請求項6の発明の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図7】請求項7の発明の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図8】(a)は請求項8の発明の実施の形態の一例を示す断面図、(b)はその比較例を示す断面図である。
【図9】請求項11の発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面図、(c)は袋文字を示す図である。
【図10】請求項11の発明の実施の形態の他の一例を示すものであり、(a)は断面図、(b)は影付き文字を示す図である。
【図11】請求項11の発明の実施の形態の他の一例を示す断面図である。
【図12】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂成形品
2 凹部
3 成形層
3a,3b,3c 着色層
4 貫通孔
4a テーパ面

Claims (11)

  1. 樹脂成形品の表面に凹部を設けると共に凹部内に着色した樹脂からなる成形層を設け、成形層にレーザビームを照射してマーキングすることを特徴とするレーザマーキング法。
  2. 成形層にレーザビームを照射して、成形層の表面の一部を発泡あるいは変色させることによってマーキングすることを特徴とする請求項1に記載のレーザマーキング法。
  3. 成形層にレーザビームを照射して、成形層の一部を貫通して除去することによってマーキングすることを特徴とする請求項1に記載のレーザマーキング法。
  4. 成形層にレーザビームを照射して、成形層の表面の一部を発泡あるいは変色させると共に成形層の一部を貫通して除去することによってマーキングすることを特徴とする請求項1に記載のレーザマーキング法。
  5. 樹脂成形品の凹部内に異なる色の樹脂で複数層の着色層からなる成形層を設け、成形層にレーザビームを照射して、成形層の一部において所定の着色層まで貫通して除去することによってマーキングすることを特徴とする請求項1に記載のレーザマーキング法。
  6. 成形層にレーザビームを照射して、成形層の一部において所定の着色層まで貫通して除去すると共に所定の着色層の表面の一部を発泡あるいは変色させることによってマーキングすることを特徴とする請求項5に記載のレーザマーキング法。
  7. 樹脂成形品の一部と成形層の一部にそれぞれレーザビームを照射してマーキングすることを特徴とする請求項1に記載のレーザマーキング法。
  8. 成形層を熱硬化性樹脂の成形によって形成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のレーザマーキング法。
  9. 成形層を紫外線硬化型樹脂の成形によって形成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のレーザマーキング法。
  10. 成形層を凹部の周縁の樹脂成形品の表面から凹むように形成することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のレーザマーキング法。
  11. 成形層にレーザビームを照射して成形層の一部を貫通して除去するにあたって、成形層に形成される貫通孔の内側面の少なくとも一部を開口側へ向けて外方に傾斜するテーパ面にすることを特徴とする請求項3乃至10のいずれかに記載のレーザマーキング法。
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