JP3588803B2 - ハンドトラクターにおける伝動装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ハンドトラクターにおける伝動装置の構成に関する。詳しくは、走行側の変速を油圧変速機構を介して伝動する装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来、実公昭56−30501号の公報に示された通りのものはあった。即ち、この従来装置では、原動機側から伝動される主軸25の動力をミッションケース内を伝動する軸29とミッションケース外に突出する軸27とに分岐させて、このミッションケース内に突入する軸を外部に突出させて動力取出軸となし、一方のミッションケース外に突出させた軸から油圧変速装置を駆動してそのモータ軸を再度前記ミッションケース内に取り入れ車軸の伝動にあてる構成になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、原動機側から伝動される主軸25をミッションケースの入力部近傍で分岐し作業機駆動用の動力取出軸と走行用の伝動軸の二つの軸が個別に必要で、伝動構成が複雑になる欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。
即ち、ミッションケース(1)の下部左右両側に走行車輪(6,6)を装着する車軸(7)を突設し、同ケース(1)の後部に作業機(4)を取付けるヒッチ(5)を備えたハンドトラクターの伝動装置であって、前記ミッションケース(1)の上部に同ケース(1)の左右側壁を貫通する第1軸(8)を支持し、同軸(8)の左右一端部から原動機(2)の動力をミッションケース(1)内に取り入れ、他端部から前記作業機(4)への動力を出力する一方、前記ミッションケース(1)に、前記第1軸(8)と歯車伝動される第2軸(11)と、歯車伝動機構をもたず回転自在に支持される第3軸(12)とを、夫れ夫れ前記第1軸(8)に対し平行、且つ、夫れ夫れの軸端部を前記原動機(2)からの動力を取り入れる側のミッションケース(1)側部から突出させた状態で同ケース(1)に支持すると共に、前記第1軸(8)の動力取り入れ側のミッションケース(1)側部に油圧ケース(18)を設け、同ケース(18)に、前記第2軸(11)から動力を受けて駆動される油圧ポンプ(19)と、同ポンプ(19)から油圧力を受けて回転し且つ前記第 3軸(12)及び同軸(12)と伝動させる前記車軸(7)を駆動する油圧モータ(20)を内装する構成としたハンドトラクターにおける伝動装置とした。
【0005】
【実施例】
1はミッションケースで、前側に原動機2を搭載する前フレーム3が固着され、後部に耕耘装置等の作業機4を取付けるヒッチ5が取付けられ、更に、下部側の左右両側に走行車輪6を装着する車軸7が突出されている。
このミッションケース1内の伝動機構は、原動機2側から伝動される入力軸としての第1軸8の入力側とは反対側をケース外に突出させて動力取出軸8a(PTO軸)となす。
【0006】
この第1軸8から歯車9,10で伝動される第2軸11を第1軸8に平行に軸架させ、前記第1軸の入力側と同じ方向側の先端部を伝動可能状態の一例であるスプライン軸部(イ)となし、ミッションケース1の外部に突出する。12は第3軸で、前記第2軸と平行状態に軸架され、第2軸11との間には何ら伝動機構をもたずフリーに回転可能となし、第2軸と同様に入力側と同じ方向側の先端部を伝動可能状態の一例であるスプライン軸部(ロ)となし、ミッションケース1の外部に突出する。
【0007】
13は第4軸で、前記第3軸12から歯車14,15を介して駆動され、更に、この第4軸にスプロケット16を設けて前記車軸7をチェーン駆動するように構成している。
17は油圧変速機構の油圧装置で、油圧ケース18内に油圧ポンプ19と油圧モータ20とが一定の間隔を配して組み込まれており、そのポンプ駆動軸19aとモータ出力軸20aとの間隔が、前記ミッションケース1の第2軸11と第3軸12との間隔に一致する間隔に設け、この油圧装置17をミッションケース1の側面に、第2軸11からポンプ駆動軸19aに伝動が伝わり、モータ出力軸20aから第3軸12へ伝動が伝わるよう取付けている。21はポンプ側の斜板を示す。(ハ),(ニ)はポンプ駆動軸19a及びモータ出力軸の軸端に形成したスプライン嵌合部を示す。尚22はオイルタンクである。23は変速レバーで、操縦ハンドル24に前後方向へ回動操作可能に設けられ、このレバー23と前記油圧ポンプ19の斜板21の傾斜角調節カム25の作動レバー26とをワイヤー27で連繋し、この変速レバー23の操作で油圧モータ20の回転方向、回転速度を自由に変速できるように構成している。
【0008】
尚、図中の前記以外の符号について、28は燃料タンク、29は駆動ベルト、30はテンションローラ、31はVプーリを示す。
上例の作用について詳述すると、原動機2から第1軸8が駆動されるとき、その軸の回転で作業機4側が駆動される。即ち、外第1軸8の軸端側が動力取出軸8aになっており、これから適宜変速されて作業機4側が伝動されることになる。
【0009】
一方、この第1軸8から歯車9,10を介して第2軸11が回転されると、この軸端からミッションケース1の外側に取付けられた油圧装置17の油圧ポンプ19が伝動回転され、その吐出オイルが第3軸12と連繋される油圧モータ20を駆動し、そのモータ出力軸20aから第3軸12が伝動される。したがって、この第3軸12から歯車14,15を介して第4軸13が駆動され、チェーン伝動により最終の車軸7が回転される。
【0010】
このように、車軸7は油圧変速機構を介して、前進、後進及びそれらの無段変速が変速レバー23によって行われる。
したがって、ミッションケース1の外側面に取付けた油圧装置17で走行の前進、後進及び変速が無段に行われ、一方作業機4側はメカ伝動になる。然るに、この伝動構成が、原動機2側から一旦ミッションケース1内に取り込まれた第1軸8から伝動される第2軸11とフリー回転の第3軸12間においてミッションケース1の外側に取付ける油圧装置17でこの伝動を変速させるから、その構成が驚くほど簡単になる。
【0011】
従来のメカ式伝動機構を内装して走行部を駆動させるものは、ミッションケース内の伝動が極めて複雑になり、チェンジレバー32の上下方向、左右方向の操作で各種の歯車移動をシフターを介して行う変速機構を切替る必要があった。その一例のチェンジレバーを第5図で示したが、このチェンジレバー32のガイド規制をするガイドパネル33のガイド溝を作成するには、つぎの構成が良い。
【0012】
即ち、チェンジパネル34がハンドトラクターの操縦フレーム35の後端側に固着され、このチェンジパネル34に穿ったチェンジ溝36に前記チェンジレバー32が挿通されるが、該チェンジパネル34の裏面側には前記チェンジ溝36と同じ形状の溝を有したゴム板37を狭んでガイドパネル33が固着されている。そして、このガイドパネル34には前記レバー32のガイド溝38を穿設し、実質的にこのガイド溝38でレバー32が受けられて案内される構成になっている。38aが中立状態を保持する縦溝、38b,38c,38dが該縦溝38aに左右中間で合流する上横溝、中横溝、下横溝である。このようなガイド溝38の構成において、前記チェンジレバー32はその基部側であるミッションケース1側の適所を回動支点にして上下、左右に回動操作されて変速切替を司ることになるが、前記中横溝38cと縦溝38aとの交叉点近くで該レバー32の軸芯方向とガイドパネル34とが直交するよう設計される。したがって、この中横溝38cは略レバー32の径より若干広い溝幅lでよいが、上横溝38b,下横溝38dはレバー32が傾斜した状態のままでガイドされることになるから前記中横溝38cに対してその傾斜角度に見合う程度に溝幅Lを広くするのがよい。
【0013】
このような配慮でガイドパネル34のガイド溝38b,38c,38dを設定すれば、精度の高いチェンジ状態を保持できて、変速歯車の噛み合い状態を高精度に保持できてフィーリングのよいチェンジ操作を行うことができる。
尚、図中の符号39が接当金、40は付勢スプリングである。41は作業機側変速チェンジレバー、42はビニールチューブ、43はガイド溝を示す。
【0014】
【発明の作用効果】
この発明によれば、原動機2側からの動力は、第1軸8を介してミッションケース1の上部一側から取り込まれ、ミッションケース1の他側から作業機4駆動用の動力として出力される一方、同ケース1内で第1軸8から第2軸11へと伝達される。そして、前記第2軸11へ伝動された動力は、前記ミッションケース1側部に設けた油圧ポンプ10にて変速されて、同側の油圧モータ20から第3軸12へと伝達され、走行車輪6を装着する車軸7へ伝達される。
これにより、ハンドトラクターの伝動装置は、走行車輪6,6を油圧で無段変速できるものであり、その構成も前記ミッションケース1の左右を貫通させる単一の軸(第1軸)8を作業機4駆動用と走行車輪伝動用に兼用する構成となってい為、前記従来の構成と比較して、ケース内の伝動構成を簡略化することができる。また油圧ポンプ19をミッションケース1の左右一側に突出した第2軸11の突出端から駆動させ、この油圧力を受ける油圧モータ20の出力回転を第3軸の突出端へ伝動させる構成とし、これらの油圧ポンプ19と油圧モータ20は、前記ミッションケース1とは別の油圧ケース18内に内装するものであるから、生産、メンテナンス時の組付構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】要部の断面図
【図3】要部の断面図
【図4】要部の側面図
【図5】要部の側面図
【図6】要部の側断面図
【図7】要部の背面図
【図8】要部部品の背面図
【符号の説明】
1 ミッションケース
2 原動機
6 走行車輪
7 車軸
8 第1軸
11 第2軸
12 第3軸
17 油圧装置
19 油圧ポンプ
19a油圧ポンプ軸
20 油圧モータ
20a油圧モータ軸
Claims (1)
- ミッションケース(1)の下部左右両側に走行車輪(6,6)を装着する車軸(7)を突設し、同ケース(1)の後部に作業機(4)を取付けるヒッチ(5)を備えたハンドトラクターの伝動装置であって、前記ミッションケース(1)の上部に同ケース(1)の左右側壁を貫通する第1軸(8)を支持し、同軸(8)の左右一端部から原動機(2)の動力をミッションケース(1)内に取り入れ、他端部から前記作業機(4)への動力を出力する一方、前記ミッションケース(1)に、前記第1軸(8)と歯車伝動される第2軸(11)と、歯車伝動機構をもたず回転自在に支持される第3軸(12)とを、夫れ夫れ前記第1軸(8)に対し平行、且つ、夫れ夫れの軸端部を前記原動機(2)からの動力を取り入れる側のミッションケース(1)側部から突出させた状態で同ケース(1)に支持すると共に、前記第1軸(8)の動力取り入れ側のミッションケース(1)側部に油圧ケース(18)を設け、同ケース(18)に、前記第2軸(11)から動力を受けて駆動される油圧ポンプ(19)と、同ポンプ(19)から油圧力を受けて回転し且つ前記第3軸(12)及び同軸(12)と伝動させる前記車軸(7)を駆動する油圧モータ(20)を内装する構成としたハンドトラクターにおける伝動装置。
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JP29274892A JP3588803B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ハンドトラクターにおける伝動装置 |
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JPH06166334A JPH06166334A (ja) | 1994-06-14 |
JP3588803B2 true JP3588803B2 (ja) | 2004-11-17 |
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