JP3588597B2 - 通信プロトコルに基づく受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータなどの情報処理装置において、パケット方式を採用する通信プロトコルに沿う受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、本発明および従来の受信装置において受信する通信データのパケットフォーマットの一例を示す構成図である。パケットは、通信の基本単位であり、Bluetoothで用いられるパケットの一例を示している。該パケットは、アクセスコードから成るアドレス部51と、パケットタイプ情報が含まれるヘッダ部52と、通信データ情報から成るペイロード部53と、パケットが有効か否かを判断するための情報を含む有効フラグ部54とによって構成されている。これらは、アドレス部51、ヘッダ部52、ペイロード部53、有効フラグ部54の順に構成され、左のビット(アクセスコード)から順に連続的に通信される。
【0003】
なお、一部のパケットの種類には、アドレス部51のみで構成されるパケットや、アドレス部51およびヘッダ部52のみから構成されるパケットなども存在する。
【0004】
アドレス部51は、通信相手先が複数存在しうる環境において、通信相手先を特定するための情報を有している。ヘッダ部52に含まれるパケットタイプ情報は、パケット自身の種類を表す。該ヘッダ部52については、本技術の要点として、含まれるパケットタイプ情報のみを対象に説明するので、以降の説明ではヘッダ部を「タイプ部」と称す。ペイロード部53は、実際に互いの通信機器間でやり取りする通信データから成り、最初の1または2バイトはペイロードヘッダと称され、その中にパケットサイズ情報(Length field)が含まれる。有効フラグ部54は、通信時のノイズなどにより、通信データ(タイプ部〜ペイロード部)に異常が発生していないかどうかを判断するための情報を有している。
【0005】
図4は、従来の受信装置101の構成を示すブロック図である。該受信装置101は、特許第3070595号明細書に記載される受信装置に代表され、パケット方式の通信プロトコルにおける一般的な受信装置である。該受信装置101は、ホストCPU102からの受信制御命令を受けて受信処理を行い、受信処理中に外部通信相手103から通信データであるパケットを受信すると、正しく受信したか否かを判断して必要な通信データを受信装置101内に格納し、その後、ホストCPU102から受信データの読出し命令を受取ったとき、受信したデータをホストCPU102に出力する機能を有する。
【0006】
受信装置101は、受信装置101内の後述する各手段に対してクロックの供給を開始または停止する制御機能を有する受信クロック制御手段104と、外部からのパケットデータを受信する受信手段105と、受信したパケットを解析する受信パケット解析手段106と、受信中でないときにはクロックの供給を停止させることができ、かつ複数の受信パケットを格納できる容量を持つ受信メモリ手段107と、ホストCPU102から受信パケットの読出し命令を受付けたとき、受信メモリ手段107から受信したパケットをホストCPU102に向けて出力する受信データ出力手段108とによって構成される。
【0007】
受信手段105は、いわゆる通信界における物理層(たとえば無線システムでのRFモジュールなどに代表される)およびそのインタフェース部に相当する。
【0008】
受信パケット解析手段106は、受信パケットが自分宛てであるか否かを判断する受信アドレス判断手段110と、受信パケットのパケットタイプを判断する受信ヘッダ判断手段111と、受信パケット内の有効フラグに基づいて受信したパケットが有効であるか否かを判断する受信有効フラグ判断手段112とを含んで構成される。
【0009】
受信メモリ手段107は、その容量の都合上、一般的には、いわゆるICのロジックゲートで構成されるレジスタ群ではなく、SRAMなどのメモリによって構成される。また受信メモリ手段107は、いわゆるメモリだけでなく、メモリ内に格納した受信データ容量の情報も管理し、この管理情報は、受信データ出力手段108を介してホストCPU102から読出せるようになっている。
【0010】
図5は、図4の受信装置101における受信処理動作を示すフローチャート図である。
【0011】
受信装置101では、ホストCPU102からデータ受信を開始するように命令されて、受信クロック制御手段104が受信制御クロック123を制御して受信手段105にクロックを供給し、受信手段105が外部通信相手103から送信された通信データの受信を開始する。ステップs21では、受信クロック制御手段104が、受信装置101内の各手段に対してクロック供給を開始する。ステップs22では、受信手段105で受取った受信データが、内部受信データバス124を通して受信パケット解析手段106に渡される。
【0012】
受信パケット解析手段106では、まずステップs23で、受信アドレス判断手段110が受信したパケットのアドレス部を抽出し、抽出したアドレス部により受信したデータが自分宛てであるか否かを判断する。自分宛てであると判断されると、ステップs24で、受信ヘッダ判断手段111がタイプ部を解析して受信すべきパケットか否かを判断する。受信すべきパケットと判断されると、ステップs25で、受信したパケットは、内部受信データバス124を通って、受信メモリ手段107に格納される。パケット格納後、ステップs26では、受信有効フラグ判断手段112が受信して格納したパケットの有効フラグを解析し、パケットに異常がないか否かを判断する。
【0013】
ステップs26において、ノイズなどにより通信時に障害が発生して正しいペイロードが受信できなかったと判断された場合には、受信メモリ手段107に格納したペイロードをステップs27で破棄する。廃棄後、または、ステップs26において異常がないと判断されて受信パケットの受信を終了後、他のデータの受信処理を行わない場合には、ステップs28のように、受信クロック制御手段104は、受信制御クロック123を制御して受信手段105にクロックの供給を停止して受信を停止させるとともに、各手段に対してクロックの供給を停止させ消費電力の低減化を図るようにして、パケットの受信を終了する。したがって、ステップs26で正しいペイロードを受信できたと判断することによって、通信を確立したといえる。
【0014】
なお、ステップs23において、一定期間アドレス部を抽出できなかった場合もしくは自分宛てではないパケットを受信したと判断された場合、または、ステップs24において、受信すべきパケットタイプではないパケットを受信したと判断され、かつ、それ以上受信処理を行わない場合のように、通信が確立しなかった場合には、その時点でステップs28に移行し、前述のようにしてパケットの受信を終了する。
【0015】
受信メモリ手段107に格納されたパケットは、ホストCPU102が受信装置101に対して受信データの読出し命令を発行することによって、ホストCPU102に出力される。具体的には、ホストCPU102が受信データ出力手段108に受信データの読出しの要求信号を出力したとき、受信データ出力手段108が、受信メモリ手段107内に格納している受信データを、内部受信データバス125を通してホストCPU102に出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような従来の受信装置では、正常または異常の受信状況、すなわち通信を確立したかどうかに関わらず、受信開始時点から各手段にクロック供給を始め、パケットの受信終了時点で、各手段へのクロック供給を停止させて低消費電力化を図っている。したがって受信開始時には、受信メモリ手段107にもクロックを供給している。受信メモリ手段107は、前述したようにメモリだけでなくアドレスポインタなどの制御回路も備え、受信メモリ自体の容量にもよるが、一般的には、受信装置全体に対するこの部分の回路規模は大きい。すなわちこの受信メモリ手段107に対してクロックを供給することは、受信装置101の消費電流の大幅な増加に直結する。
【0017】
ここで、外部通信相手103と受信装置101との互いの通信装置間において通信確立前の状況を考えてみる。この状況は、いつ通信データを受信するかわからない状況であり、外部通信相手103が通信データを送信してきているかもしれないので、受信装置101は定期的に受信を行わなければいけない。これは、いわゆる携帯電話における待受け時である。この場合、いつ送信されてくるかわからないパケットを受信するため、ホストCPU102は定期的に受信装置101に対して受信処理を行うように命令する。また受信装置101自体に、定期的に受信処理を開始するような設定ができる手段をもたせておく場合もある。
【0018】
このような通信確立前の状況を考慮すると、通信を確立して受信処理自体を行う時間(通信データのやり取りが行われる時間)に対して、通信をしていない時間(待受け時)が圧倒的に長いこととなる。通信を確立する前に、その都度受信メモリ手段107にクロックを供給することは、無駄な電流を大量に消費することになり、消費電力面で問題となる。
【0019】
本発明の目的は、通信プロトコルに従って通信を行う受信装置において、通信開始から通信確立までにおける消費電流の低減化を図ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通信プロトコルに基づいて、外部通信相手から送信される通信パケットを受信して格納し、格納されたパケットはホストCPUに出力される受信装置であって、当該受信装置内の各手段に対するクロックの供給を制御する受信クロック制御手段と、外部通信相手から送信される通信パケットを受信する受信手段と、受信したパケットを解析する受信パケット解析手段と、前記受信クロック制御手段によって、受信中でもクロックの供給が停止可能に制御され、かつ受信パケットを格納する受信メモリ手段と、該受信メモリ手段にクロックが供給されるまでに受信するパケットを格納可能な受信レジスタ手段と、前記受信レジスタ手段および受信メモリ手段に格納された受信パケットをホストCPUに出力する受信データ出力手段とを含んで構成されることを特徴とする通信プロトコルに基づく受信装置である。
【0021】
本発明に従えば、通信プロトコルに基づいて受信したパケットを受信メモリに格納する際、受信クロック制御手段は、受信メモリ手段を除く受信装置内の各手段である各機能ブロックにクロックを供給し、通信を開始して受信したパケットを受信レジスタ手段に格納し、その格納したパケットが受信パケット解析手段で正しいと判断されて通信を確立したとき、初めて受信メモリ手段にクロックを供給し、続いて受信するパケットを受信メモリ手段に格納することができる。これによって、通信を開始してパケットを受信しても、そのパケットが正しく受信できて通信が確立するまで、受信装置内において回路規模の大きな受信メモリ手段へのクロック供給を停止することができるので、パケット受信した段階で受信メモリ手段にクロック供給する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化することができる。
【0022】
また本発明は、前記受信パケット解析手段は、受信パケットが当該受信装置宛てであるか否かを判断する受信アドレス判断手段と、受信パケットのパケットタイプを判断する受信ヘッダ判断手段と、受信パケット内の有効フラグに基づいて受信したパケットが有効であるか否かを判断する受信有効フラグ判断手段とを含んで構成されることを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、受信パケット解析手段は、受信したパケットが、受信アドレス判断手段で自己宛てであると判断し、受信ヘッダ判断手段で受信すべきパケットタイプと判断し、受信有効フラグ判断手段で有効であると判断することによって、確実に通信を確立したと判断することができる。これによって、確実に通信を確立した時点で初めて受信メモリ手段にクロックを供給し、誤って通信を確立したと判断して受信メモリ手段にクロックが供給されることを回避することができ、さらに消費電力を低減化することができる。
【0024】
また本発明は、前記受信レジスタ手段は、特定のパケットタイプの受信パケット1つのみを格納する容量を有し、前記受信クロック制御手段は、前記受信手段で受信したパケットが、受信アドレス判断手段で当該受信装置宛と判断され、受信タイプ判断手段で前記特定のパケットタイプと判断され、受信有効フラグ判断手段で有効なパケットであると判断されたとき、受信メモリ手段に対してクロック供給を開始することを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、通信プロトコルに基づいて受信したパケットを受信メモリに格納する際、受信クロック制御手段は、受信メモリ手段を除く受信装置内の各手段である各機能ブロックにクロックを供給し、通信を開始して受信したパケットが、受信パケット解析手段の受信アドレス判断手段で自分宛てと判断され、かつ受信ヘッダ判断手段で通信開始時に送信される特定のパケットと判断されて、受信レジスタ手段に格納しておき、その特定のパケットが有効であることが受信有効フラグ判断手段で判断されて通信を確立したとき、初めて受信メモリ手段にクロックを供給し、続いて受信するパケットを受信メモリ手段に格納することができる。これによって、通信を開始してパケットを受信しても、そのパケットが通信開始時に送信される特定のパケットであって、自分宛てで、かつ有効であるとされて通信が確立するまで、受信装置内において回路規模の大きな受信メモリ手段へのクロック供給を停止することができるので、パケット受信した段階で受信メモリ手段にクロック供給する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化することができる。
【0026】
また本発明は、前記受信レジスタ手段は、任意のパケットタイプの受信パケットを複数格納する容量を有し、前記受信クロック制御手段は、前記受信手段で受信したパケットが、受信アドレス判断手段で当該受信装置宛と判断され、受信タイプ判断手段で実際のデータであるペイロードが存在するパケットタイプと判断され、受信有効フラグ判断手段で有効なパケットであると判断されたとき、受信メモリ手段に対してクロック供給を開始することを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、たとえば、通信開始時に送信される特定のパケットに続いくいくつかのパケットにペイロードデータが存在しないと定義された通信プロトコルに基づいて受信したパケットを受信メモリに格納する際、受信クロック制御手段は、受信メモリ手段を除く受信装置内の各手段である各機能ブロックにクロックを供給し、通信を開始して受信したパケットが受信パケット解析手段の受信アドレス判断手段で自分宛てと判断され、かつ受信ヘッダ判断手段で特定のパケットと判断されて、受信レジスタ手段に格納しておき、その格納したパケットが有効であることが受信有効フラグ判断手段で判断されて通信を確立した後、続くいくつかのペイロードデータのないパケットも受信レジスタ手段に格納し、受信ヘッダ判断手段でペイロードデータを含むパケットと判断されたとき、初めて受信メモリ手段にクロックを供給し、以降受信するペイロードデータを含むパケットを受信メモリ手段に格納することができる。これによって、通信を開始してパケットを受信し、そのパケットが通信開始時に送信される特定のパケットであって、自分宛てで、かつ有効であるとされて通信が確立しても、さらに続くペイロードデータのないパケットの受信を完了するまで、受信装置内において回路規模の大きな受信メモリ手段へのクロック供給を停止することができるので、パケット受信した段階で受信メモリ手段にクロック供給する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化することができる。
【0028】
また本発明は、前記受信データ出力手段は、ホストCPUから受信レジスタ手段または受信メモリ手段に格納する受信パケットの読出し要求があったとき、そこに格納されている受信パケットを出力することを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、受信データ出力手段に対して、ホストCPUから受信パケットの読出し要求があったときに、受信クロック制御手段は、受信レジスタ手段または受信メモリ手段にクロックを供給し、そこに格納されている受信パケットをホストCPUに出力することができるので、受信したデータを出力する際にも、必要なときだけ必要な機能ブロックである手段にクロックを供給して、さらに消費電力を低減化することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施形態による受信装置1の構成を示すブロック図である。該受信装置1は、図4に示した従来の受信装置101と同様、パケット方式と称される通信プロトコルであって、ワイヤレス接続のためのBluetoothと称される規格に則って受信処理が行われることを前提とする。したがって、受信装置1を制御するホストCPU2および通信相手となる外部通信相手3との接続関係も、受信装置101における接続関係と同様である。前記通信プロトコルに利用する通信の基本単位であるパケットについても、図3に示したものと同様であるので、ここでの詳細説明は省略する。
【0031】
受信装置1は、受信装置1内の後述する各手段に対してクロックの供給を開始または停止する制御機能を有する受信クロック制御手段4と、外部から送信された通信データであるパケットを受信する受信手段5と、受信したパケットを解析する受信パケット解析手段6と、特定パケットタイプの受信パケット(固定長であるFHSパケット)を1つだけ格納できる容量を有する受信レジスタ手段7と、受信中でもクロックの供給が停止制御され、かつ任意のパケットタイプの受信パケットが複数格納できる大容量の受信メモリ手段8と、ホストCPU2から受信装置1に対して格納している受信パケットの読出し要求があれば、前記受信レジスタ手段7または前記受信メモリ手段8に格納されている受信パケットを出力させる受信データ出力手段9とによって構成される。
【0032】
受信パケット解析手段6は、受信パケットが自分宛てであるか否かを判断する受信アドレス判断手段60と、受信パケットのパケットタイプを判断する受信ヘッダ判断手段61と、受信パケット内の有効フラグに基づいて受信したパケットが有効であるか否かを判断する受信有効フラグ判断手段62とによって構成される。
【0033】
受信手段5は、いわゆる通信界における物理層(たとえば無線システムでのRFモジュールなどに代表される)およびそのインタフェース部に相当する。
【0034】
受信メモリ手段8は、その容量の都合上、一般的には、いわゆるICのロジックゲートで構成されるレジスタ群ではなく、SRAMなどのメモリによって構成される。また受信メモリ手段8は、いわゆるメモリだけでなく、メモリ内に格納した受信データ容量の情報も管理し、この管理情報は、受信データ出力手段9を介してホストCPU2から読出せるようになっている。
【0035】
このように構成された受信装置1では、通信プロトコルであるBluetoothに従って、ステートと称される各段階を移行して受信処理動作が行われるので、まず、各ステートと各ステートにおいて互いの装置間で送受信されるパケットについて説明する。なお、送信側については、受信側の説明に必要な程度として詳細な説明は省略する。
【0036】
前述のように受信装置1が従う通信プロトコルであるBluetoothでは、通信が確立されていない状況をSTANDBYステートと称され、通信が確立されているステートは、CONNECTIONステートと称されている。したがって、受信装置1と外部通信相手3との間に、なにも通信されず通信が確立されていない状況下で、受信装置1は、STANDBYと称されるステートに遷移している。このSTANDBYステートでは、受信クロック制御部4は、受信制御クロック40,41,42を通して受信装置1全体へのクロック供給を停止する制御を行う。こうすることによって通信していないとき、各手段へのクロック発振による電力の消費を防ぐ。ただし、前述のように外部通信相手3から実際にいつ通信データが送られてくるかわからないため、受信装置1は一定の間隔で受信を試みる必要がある。この一定の間隔で受信を試みる時間を「待受け時」と定義する。
【0037】
この待受け時の状態において、受信装置1では、受信を開始するトリガとして、ホストCPU2が直接、一定間隔で受信を開始するように受信装置1に対して命令するように設定されている。また、受信装置1内にカウンタなどをもって一定の時間が経過したら自動的に受信を開始するような手段を有するようにしてもよい。この場合には受信装置1に対して、クロックを供給する手段を別途設けておく必要がある。Bluetoothでは、このようにして受信装置側が通信を確立するために受信を開始するステートはPAGE SCANと称される。
【0038】
一方、送信側の通信装置である外部通信相手3は、PAGE SCANを行っている受信装置1に対して通信を確立したいとき、BluetoothでPAGEと称されるステートに入る。外部通信相手3が、このPAGEと称されるステートに移行するには、予め受信装置1側の固有のアドレス情報を知っておく必要がある。該固有のアドレス情報は、Bluetoothにおいて、各通信装置が有するように規定されている。
【0039】
PAGEステート中の外部通信相手3は、あらかじめ受信装置1用に定められたアドレス情報のみのパケットを、プロトコルで規定された間隔で送信する。このアドレス情報のみのパケットをIDパケットと称する。PAGE SCANステート中の受信装置1は、PAGEステート中の外部通信相手3から送信されてくるIDパケットを正しく受信できたら、SLAVE RESPONSEステートに移行し、外部通信相手3からの送信に応答する形で、定められた時間後にIDパケットを送信し返す。外部通信相手3は、受信装置1からIDパケットが返送されるであろうタイミングを見計らって受信を開始する。このタイミングは通信プロトコルにおいて定められている。
【0040】
このような通信を確立するための最初のステップが行われるには、外部通信相手3および受信装置1の互いの通信装置間において、まずこれらの通信装置が互いに電波の届く範囲にあることが前提条件であり、その上で外部通信相手3がPAGEステートに入っており、かつ受信装置1がPAGE SCANステートに入っていることが必要である。またBluetoothでは、周波数ホッピング型のスペクトル拡散方式で通信するため、互いの送受信に用いた周波数が同一でないと正しく通信できない。さらに、無線であるため、通信ノイズなどによる受信障害が発生する可能性があり、送信データを正しく受信できない可能性もある。
【0041】
前述したように、SLAVE RESPONSEステートに移行した受信装置1が返送したIDパケットが正しく外部通信相手3に届くと、外部通信相手3からFHSと称されるパケットが送信されてくる。このFHSパケットは、通信プロトコルで定められたパケットタイプであり、アドレス部、タイプ部、ペイロード部および有効フラグ部をすべて備えている。なお、IDパケットが正しく外部通信相手3に届くことを、Bluetoothでは、MASTER RESPONSEステートと規定されている。
【0042】
Bluetoothでは、受信装置1は、正しくFHSパケットを受信すると、再び外部通信相手3に対してIDパケットを送信する。なお、一定期間中にFHSパケットを正しく受信できなければ、再びIDパケットを待つPAGE SCANステートに移行する。外部通信相手3は、IDパケットを正しく受信できたら、コネクションステートに移行し、POLLパケットと称されるパケットを受信装置1に対して送信する。このPOLLパケットは、アドレス部とタイプ部とから構成されてペイロード部がなく、IDパケットと同様に通信を確立するためのパケットである。外部通信相手3から送信されたPOLLパケットを受信すると、受信装置1はコネクションステートに移行でき、この時点で通信が確立される。また、Bluetoothの規定では、外部通信相手3は、POLLパケットを受信した後、実際の通信データであるペイロード部が含まれたパケットを送信する。
【0043】
次に、以上のような各ステートで各パケットを送受信することによって、受信装置1において行われる受信処理動作について説明する。
【0044】
図2は、図1の受信装置1における受信処理動作を示すフローチャート図である。
【0045】
受信装置1では、STANDBYステートに遷移しているとき、ホストCPU2からデータ受信を開始するように命令されて、PAGE SCANステートに移行して受信処理を開始すると、受信クロック制御手段4は、受信手段5および受信パケット解析手段6に対して、受信制御クロック40を制御して、クロックの供給を開始する(ステップs1)。前述のように、通信を確立するための最初のステップが行われる際に容易には送信データを正しく受信できない可能性があることから、受信装置1が、前記ステップs1の直後に受信できる可能性はきわめて低い。このため、PAGE SCANステート中の受信装置1内の受信クロック制御手段4は、受信制御クロック41を制御して、受信メモリ手段8および受信データ出力手段9へのクロック供給を停止したままにしておく。また、受信制御クロック42を制御して、受信レジスタ手段7へのクロック供給を停止しておく。特に、受信装置全体において回路規模の大きい受信メモリ手段8へのクロック供給停止は、消費電流面で大変重要である。
【0046】
次いで、PAGE SCANステート中、受信手段5で受取れた受信データは、内部受信データバス20を通して、受信パケット解析手段6に渡される(ステップs2)。前述のように、外部通信相手3がPAGEステート中であれば、通信を確立するためのアドレス部のみのIDパケットが送信されている。受信パケット解析手段6において、受信アドレス判断手段60で、受信したIDパケットのアドレス部を抽出し、抽出できたら、受信したデータが、自分宛てであるか否かを判断する(ステップs3)。前述のように、外部通信相手3がIDパケットを送信(PAGE)していないなら、アドレス部は検出できず、また受信装置1宛てにPAGEしている場合でも、送受信の周波数が同一であり、かつ受信データに異常がないことが必要条件になる。したがって、受信装置1は、通信プロトコルで規定されたPAGE SCAN間隔中、なんらかの理由により自分宛てのIDパケットを受信できなかったと判断した場合には、通信プロトコルによって規定されたように、受信動作を停止させ、次にPAGE SCANを行うまで、受信制御クロック40,41,42を制御して、受信装置1全体のクロックの供給を停止する。再度PAGE SCANを行うまでの間隔も通信プロトコルにおいて定められている。
【0047】
一方、ステップs3において、受信装置1がPAGE SCAN実行中に、受信アドレス判断手段60で自分宛てであるIDパケットを受信できたと判断すると、SLAVE RESPONSEステートに移行し、前述のように外部通信相手3にIDパケットを返信する。また前述のように、返送されたIDパケットが正しく外部通信相手3に届くと、外部通信相手3からFHSパケットが送信される。SLAVE RESPONSEステート中の受信装置1は、FHSパケットの受信処理を行うように通信プロトコルにおいて定められた期間中、自分宛てであるパケットを受信できるまでパケットの受信を行う。
【0048】
このように自分宛てのIDパケットを受信できたと判断した場合でも、該IDパケットには実際に互いの通信装置間でやりとりする通信データ、すなわちホストCPU2が受信データとして読出すべきペイロードデータがなく、受信レジスタ手段7および受信メモリ手段8に対して受信データを格納する必要がない。したがって、IDパケットを受信できた段階でも、受信制御クロック41を制御して、受信メモリ手段8および受信データ出力手段9に対してクロックの供給を停止させておくことによって、回路規模の大きな受信メモリ手段8にクロック供給する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化することができる。
【0049】
次いで、SLAVE RESPONSEステート中、受信手段5で受取れた受信データは、内部受信データバス20を通して、受信パケット解析手段6に渡される(ステップs4)。受信パケット解析手段6では、受信アドレス判断手段60で、受信したパケットのアドレス部を抽出し、抽出できたら、受信したデータが、自分宛てであるか否かを判断する(ステップs5)。自分宛てであるパケットと判断すると、受信ヘッダ判断手段61で解析し、通信プロトコルにて規定されているパケットタイプであるFHSパケットを受信したか否かを判断する(ステップs6)。なお、ステップs5で自分宛てのパケットを受信できなかったと判断、または、ステップs6でFHSパケットを受信できなかったと判断した場合には、前述のステップs3で自分宛てのIDパケットを受信できなかったと判断した場合と同様にして、通信プロトコルによって規定された処理を行う。
【0050】
次いで、FHSパケットを受信できたと判断すると、受信クロック制御手段4は、受信制御クロック42を制御して、受信レジスタ手段7にクロックを供給する(ステップs7)。クロックが供給された受信レジスタ手段7は、受信したFHSパケットを格納する(ステップs8)。なお、受信制御クロック42は、IDパケットを受信したことをトリガにして、受信レジスタ手段7に対してクロックの供給を開始してもよい。すなわち、受信レジスタ手段7にクロックを供給するタイミングは、ステップs3でIDパケットを受信できたと判断した時点から、ステップs8で受信レジスタ手段7にFHSパケットを受信する時点までの間であればよい。ただし、消費電力の無駄を考慮すれば、FHSパケットを受信できたと判断した後が好ましい。
【0051】
次いで、受信有効フラグ判断手段62で、受信して格納したFHSパケットが通信ノイズなどによりパケットデータが破壊されていないか否かを調べるため、その有効フラグ部を解析し(ステップs9)、受信したFHSパケットに異常がないか判断する。受信したFHSパケットデータに異常が検出されたら、受信レジスタ手段7に格納されたFHSパケットを破棄し(ステップ10)、通信プロトコルによって規定された処理を行う。一方、通信ノイズなどによる受信異常がなければ、このFHSパケットの受信を終了する(ステップs11)。前述のように、受信装置1は、正しくFHSパケットを受信すると、再び外部通信相手3に対してIDパケットを送信し、送信されたIDパケットを正しく受信した外部通信相手3は、コネクションステートに移行してPOLLパケットを受信装置1に対して送信する。
【0052】
次いで、受信装置1は、外部通信相手3から送信されるPOLLパケットを受信すると、コネクションステートに移行して通信が確立される(ステップs12)。POLLを受信して通信が確立した時点で、初めて受信クロック制御手段4は、受信クロック制御41を制御して、受信メモリ手段8や受信データ出力手段9に対してクロックの供給を開始する(ステップs13)。
【0053】
なお、Bluetoothでは、あくまで送信側はコネクションステートに移行した直後の最初のパケットは、POLLを送出するように規定されているが、受信装置1は、実際、POLLパケットだけでなく、ペイロードが含まれてやり取りする受信データが存在するパケットをも受信可能である。したがって、受信装置1を設計する際、Bluetoothの規定外ではあるが、POLLパケット以外の、ペイロードが存在するパケットをも受信できるような仕様にすることが可能である。ただし、この場合には、ステップs11でFHSパケットを受信できたときに受信制御クロック41を制御して、受信メモリ手段8や受信データ出力手段9に対してクロックの供給を開始する必要がある。
【0054】
次いで、受信装置1は、前述のようにPOLLパケットの次から送信されるペイロード部が含まれたパケットを受信するので、通信確立後も、前述したように、受信時には、受信パケット解析手段6で正しい受信すべきパケットであるか否かを判断する。正しい受信パケットは、通信の同期を維持するためのパケットを除いて受信メモリ手段8に直接格納し、受信レジスタ手段7には格納しない。したがって、通信確立後は、受信クロック制御手段4は受信制御クロック42を制御し、受信レジスタ手段7に対してクロックの供給を停止しても構わない。
【0055】
受信メモリ手段8に受信データが格納された後、ホストCPU2が受信装置1に対して受信データの読出し命令を行うと、受信メモリ手段8は、受信メモリ手段8内に格納された受信データを、内部受信データバス21および受信データ出力手段9を通してホストCPU2に出力する。この処理を行うことによって、ホストCPU2は受信装置1が受信した通信データを得ることができる。受信データの読出し命令を行う替わりに、受信メモリ手段8内に、一定の受信量を超えたら、その旨を知らせる情報をホストCPU2に伝達するようにしてもよい。
【0056】
なお、前述のように、受信メモリ手段8内に格納された受信データと同様に、FHSパケットは受信レジスタ手段7にも格納されているので、このFHSパケットをホストCPU2が読出せるようにしてもよい。この場合、FHSパケットデータは、内部受信データバス22および受信データ出力手段9を通してホストCPU2に出力される。
【0057】
以上のように、本実施形態による受信装置1では、通信を確立した時点か、早くてもFHSパケットを正しく受信できた時点で、初めて受信クロック制御手段4が、受信制御クロック41を制御して、受信メモリ手段8や、受信データ出力手段9に対してクロックの供給を開始することによって、通信確立前のIDパケット受信後から受信メモリ手段にクロックを供給する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化することが可能である。その理由は以下の通りである。
【0058】
IDパケットとFHSパケットとの違いを考えてみる。前述したようにIDパケットはアドレス部だけのパケットであるのに対して、FHSパケットはアドレス部、タイプ部、ペイロード部、有効フラグ部のすべてを備えるパケットであるため、受信データ量が多い。これは通信ノイズなどが混入されてしまう可能性がIDパケットと比較して格段に上昇してしまうことを意味している。すなわち、IDパケットはなんとか正しく受信できるが、FHSパケットほどデータ量の多いパケットでは通信ノイズなどにより正しく受信できない通信状況下では、何度もFHS受信を失敗してしまい、ステップs10を繰返す可能性が大きい。したがって、この時点で受信メモリ手段8や受信データ出力手段9へクロックを供給することは、まったくの無駄になる。
【0059】
次に、本発明の第2実施形態による受信装置およびその受信処理動作について説明する。本第2実施形態による受信装置は、第1実施形態による受信装置1と同様の構成であるので、図1を参照して説明する。
【0060】
本第2実施形態による受信装置1は、第1実施形態と同様にBluetooth規格に従い、同様の装置構成において、受信レジスタ手段7に格納できるデータの容量が異なる。すなわち、受信レジスタ手段7は、第1実施形態では、特定のパケットであるFHSパケットを1つ格納できる容量を有するように設定されるのに対し、本第2実施形態では、格納できる容量を増加させ、いくつかの受信パケットを格納できるように設定される。また、本第2実施形態による受信装置1では、受信メモリ手段8へのクロックの供給を開始するまで、クロックのソース(発振源)になる発振子まで停止させるように制御する。
【0061】
このような第2実施形態による受信装置1においても、第1実施形態と同様にして、通信確立後に初めて受信メモリ手段8に対してクロックを供給し始めるように制御する場合には、発振子の発振が安定するまで多少時間がかかってすぐに供給を開始できないので、この発振が安定するまでの期間は受信メモリ手段8にクロックの供給ができない。したがって、この期間に受信したデータは、受信メモリ手段8に格納できない不具合が生じることになる。
【0062】
このような不具合が生じる状況に対処するため、通信プロトコルであるBluetoothで定められた最大通信速度(時間に対する受信データ量)と、発振が安定するための時間とを考慮し、発振が安定するまでに送信されてくるパケットを格納できるだけの容量を受信レジスタ手段7にもたせておく。最大通信速度と発振が安定するための時間とによって、受信レジスタ手段7は、FHSパケットに続いて送信されるペイロードを含む受信データのパケットを格納することになる。したがって、本第2実施形態による受信装置においては、受信レジスタ手段7内の受信データを、ホストCPU2に送出できるように構成する必要がある。そこで、受信装置には、受信レジスタ手段7から受信データ出力手段9への内部受信データバス22を設ける。
【0063】
次に、このように構成した第2実施形態による受信装置における受信処理動作について、第1実施形態と異なる動作について説明する。
【0064】
第1実施形態におけるステップs1〜ステップs12までと同様に受信処理を行って、通信を確立する。通信確立後、すなわちステップs12でPOLLパケットを受信した後、または、早くてもステップs11でFHSパケットを正しく受信した後に、初めて受信制御クロック41を制御して、受信メモリ手段8および受信データ出力手段9にクロックを供給するため、発振子を始動させる。発振子の発振が安定するまでの期間、FHSパケットに続いて送信されるペイロードを含む受信データのパケットは、受信レジスタ手段7に格納される。この期間が経過すると、発振子の発振が安定し、受信メモリ手段8および受信データ出力手段9に対してクロックの供給が始まり、この期間の経過後に送信される受信データは、受信メモリ手段8に格納される。
【0065】
受信メモリ手段8に受信データが格納された後、ホストCPU2が受信装置1に対して受信データの読出し命令を行うと、受信メモリ手段8内に格納された受信データをCPU2に出力するだけでなく、受信レジスタ手段7に格納されている受信データも、内部受信データバス22および受信データ出力手段9を通ってホストCPU2に出力される。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、通信プロトコルに基づいて受信したパケットを受信メモリに格納する受信装置において、受信クロック制御手段は通信が確立されるまで受信メモリ手段にクロックを供給せず、受信したパケットを受信レジスタ手段に格納しておき、そのパケットが受信パケット解析手段で正しいと判断されて通信を確立したとき、初めて受信メモリ手段にクロックを供給し、続いて受信するパケットを受信メモリ手段に格納することによって、通信を開始してパケットを受信しても、そのパケットが正しく受信できて通信が確立するまで、受信装置内において回路規模の大きな受信メモリ手段へのクロック供給を停止することができるので、パケット受信した段階で受信メモリ手段にクロック供給する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による受信装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の受信装置1における受信処理動作を示すフローチャート図である。
【図3】本発明および従来の受信装置において受信する通信データのパケットフォーマットの一例を示す構成図である。
【図4】従来の受信装置101の構成を示すブロック図である。
【図5】図4の受信装置101における受信処理動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1,103 受信装置
2,102 ホストCPU
3,103 外部通信相手
4,104 受信クロック制御手段
5,105 受信手段
6,106 受信パケット解析手段
7,107 受信レジスタ手段
8,108 受信メモリ手段
9,109 受信データ出力手段
40,41,42,123 受信制御クロック
60,110 受信アドレス判断手段
61,111 受信ヘッダ判断手段
62,112 受信有効フラグ判断手段
20,21,22,124,125 内部受信データバス
Claims (5)
- 通信プロトコルに基づいて、外部通信相手から送信される通信パケットを受信して格納し、格納されたパケットはホストCPUに出力される受信装置であって、
当該受信装置内の各手段に対するクロックの供給を制御する受信クロック制御手段と、
外部通信相手から送信される通信パケットを受信する受信手段と、
受信したパケットを解析する受信パケット解析手段と、
前記受信クロック制御手段によって、受信中でもクロックの供給が停止可能に制御され、かつ受信パケットを格納する受信メモリ手段と、
該受信メモリ手段にクロックが供給されるまでに受信するパケットを格納可能な受信レジスタ手段と、
前記受信レジスタ手段および受信メモリ手段に格納された受信パケットをホストCPUに出力する受信データ出力手段とを含んで構成されることを特徴とする通信プロトコルに基づく受信装置。 - 前記受信パケット解析手段は、受信パケットが当該受信装置宛てであるか否かを判断する受信アドレス判断手段と、受信パケットのパケットタイプを判断する受信ヘッダ判断手段と、受信パケット内の有効フラグに基づいて受信したパケットが有効であるか否かを判断する受信有効フラグ判断手段とを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の通信プロトコルに基づく受信装置。
- 前記受信レジスタ手段は、特定のパケットタイプの受信パケット1つのみを格納する容量を有し、
前記受信クロック制御手段は、前記受信手段で受信したパケットが、受信アドレス判断手段で当該受信装置宛と判断され、受信タイプ判断手段で前記特定のパケットタイプと判断され、受信有効フラグ判断手段で有効なパケットであると判断されたとき、受信メモリ手段に対してクロック供給を開始することを特徴とする請求項2記載の通信プロトコルに基づく受信装置。 - 前記受信レジスタ手段は、任意のパケットタイプの受信パケットを複数格納する容量を有し、
前記受信クロック制御手段は、前記受信手段で受信したパケットが、受信アドレス判断手段で当該受信装置宛と判断され、受信タイプ判断手段で実際のデータであるペイロードが存在するパケットタイプと判断され、受信有効フラグ判断手段で有効なパケットであると判断されたとき、受信メモリ手段に対してクロック供給を開始することを特徴とする請求項2記載の通信プロトコルに基づく受信装置。 - 前記受信データ出力手段は、ホストCPUから受信レジスタ手段または受信メモリ手段に格納する受信パケットの読出し要求があったとき、そこに格納されている受信パケットを出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の通信プロトコルに基づく受信装置。
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