JP2002374315A - 通信プロトコルに基づく受信装置 - Google Patents

通信プロトコルに基づく受信装置

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JP2002374315A
JP2002374315A JP2001182321A JP2001182321A JP2002374315A JP 2002374315 A JP2002374315 A JP 2002374315A JP 2001182321 A JP2001182321 A JP 2001182321A JP 2001182321 A JP2001182321 A JP 2001182321A JP 2002374315 A JP2002374315 A JP 2002374315A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信プロトコルに従って通信を行う受信装置
において、通信開始から通信確立までにおける消費電流
の低減化を図る。 【解決手段】 受信装置内の各手段に対するクロックの
供給を制御する受信クロック制御手段4と、外部通信相
手から送信される通信パケットを受信する受信手段5
と、受信パケットが正しいか判断して解析する受信パケ
ット解析手段6と、受信中でも格納すべきパケットの受
信が確認されるまでクロックが供給されないように制御
され、かつ任意のパケットタイプの受信パケットを格納
する受信メモリ手段8と、受信メモリ手段にクロックが
供給されるまでに受信するパケットを格納する受信レジ
スタ手段7と、受信レジスタ手段7および受信メモリ手
段8に格納された受信パケットをホストCPUに出力す
る受信データ出力手段9とで受信装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータなど
の情報処理装置において、パケット方式を採用する通信
プロトコルに沿う受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、本発明および従来の受信装置に
おいて受信する通信データのパケットフォーマットの一
例を示す構成図である。パケットは、通信の基本単位で
あり、Bluetoothで用いられるパケットの一例を示して
いる。該パケットは、アクセスコードから成るアドレス
部51と、パケットタイプ情報が含まれるヘッダ部52
と、通信データ情報から成るペイロード部53と、パケ
ットが有効か否かを判断するための情報を含む有効フラ
グ部54とによって構成されている。これらは、アドレ
ス部51、ヘッダ部52、ペイロード部53、有効フラ
グ部54の順に構成され、左のビット(アクセスコー
ド)から順に連続的に通信される。
【0003】なお、一部のパケットの種類には、アドレ
ス部51のみで構成されるパケットや、アドレス部51
およびヘッダ部52のみから構成されるパケットなども
存在する。
【0004】アドレス部51は、通信相手先が複数存在
しうる環境において、通信相手先を特定するための情報
を有している。ヘッダ部52に含まれるパケットタイプ
情報は、パケット自身の種類を表す。該ヘッダ部52に
ついては、本技術の要点として、含まれるパケットタイ
プ情報のみを対象に説明するので、以降の説明ではヘッ
ダ部を「タイプ部」と称す。ペイロード部53は、実際
に互いの通信機器間でやり取りする通信データから成
り、最初の1または2バイトはペイロードヘッダと称さ
れ、その中にパケットサイズ情報(Length field)が含
まれる。有効フラグ部54は、通信時のノイズなどによ
り、通信データ(タイプ部〜ペイロード部)に異常が発
生していないかどうかを判断するための情報を有してい
る。
【0005】図4は、従来の受信装置101の構成を示
すブロック図である。該受信装置101は、特許第30
70595号明細書に記載される受信装置に代表され、
パケット方式の通信プロトコルにおける一般的な受信装
置である。該受信装置101は、ホストCPU102か
らの受信制御命令を受けて受信処理を行い、受信処理中
に外部通信相手103から通信データであるパケットを
受信すると、正しく受信したか否かを判断して必要な通
信データを受信装置101内に格納し、その後、ホスト
CPU102から受信データの読出し命令を受取ったと
き、受信したデータをホストCPU102に出力する機
能を有する。
【0006】受信装置101は、受信装置101内の後
述する各手段に対してクロックの供給を開始または停止
する制御機能を有する受信クロック制御手段104と、
外部からのパケットデータを受信する受信手段105
と、受信したパケットを解析する受信パケット解析手段
106と、受信中でないときにはクロックの供給を停止
させることができ、かつ複数の受信パケットを格納でき
る容量を持つ受信メモリ手段107と、ホストCPU1
02から受信パケットの読出し命令を受付けたとき、受
信メモリ手段107から受信したパケットをホストCP
U102に向けて出力する受信データ出力手段108と
によって構成される。
【0007】受信手段105は、いわゆる通信界におけ
る物理層(たとえば無線システムでのRFモジュールな
どに代表される)およびそのインタフェース部に相当す
る。
【0008】受信パケット解析手段106は、受信パケ
ットが自分宛てであるか否かを判断する受信アドレス判
断手段110と、受信パケットのパケットタイプを判断
する受信ヘッダ判断手段111と、受信パケット内の有
効フラグに基づいて受信したパケットが有効であるか否
かを判断する受信有効フラグ判断手段112とを含んで
構成される。
【0009】受信メモリ手段107は、その容量の都合
上、一般的には、いわゆるICのロジックゲートで構成
されるレジスタ群ではなく、SRAMなどのメモリによ
って構成される。また受信メモリ手段107は、いわゆ
るメモリだけでなく、メモリ内に格納した受信データ容
量の情報も管理し、この管理情報は、受信データ出力手
段108を介してホストCPU102から読出せるよう
になっている。
【0010】図5は、図4の受信装置101における受
信処理動作を示すフローチャート図である。
【0011】受信装置101では、ホストCPU102
からデータ受信を開始するように命令されて、受信クロ
ック制御手段104が受信制御クロック123を制御し
て受信手段105にクロックを供給し、受信手段105
が外部通信相手103から送信された通信データの受信
を開始する。ステップs21では、受信クロック制御手
段104が、受信装置101内の各手段に対してクロッ
ク供給を開始する。ステップs22では、受信手段10
5で受取った受信データが、内部受信データバス124
を通して受信パケット解析手段106に渡される。
【0012】受信パケット解析手段106では、まずス
テップs23で、受信アドレス判断手段110が受信し
たパケットのアドレス部を抽出し、抽出したアドレス部
により受信したデータが自分宛てであるか否かを判断す
る。自分宛てであると判断されると、ステップs24
で、受信ヘッダ判断手段111がタイプ部を解析して受
信すべきパケットか否かを判断する。受信すべきパケッ
トと判断されると、ステップs25で、受信したパケッ
トは、内部受信データバス124を通って、受信メモリ
手段107に格納される。パケット格納後、ステップs
26では、受信有効フラグ判断手段112が受信して格
納したパケットの有効フラグを解析し、パケットに異常
がないか否かを判断する。
【0013】ステップs26において、ノイズなどによ
り通信時に障害が発生して正しいペイロードが受信でき
なかったと判断された場合には、受信メモリ手段107
に格納したペイロードをステップs27で破棄する。廃
棄後、または、ステップs26において異常がないと判
断されて受信パケットの受信を終了後、他のデータの受
信処理を行わない場合には、ステップs28のように、
受信クロック制御手段104は、受信制御クロック12
3を制御して受信手段105にクロックの供給を停止し
て受信を停止させるとともに、各手段に対してクロック
の供給を停止させ消費電力の低減化を図るようにして、
パケットの受信を終了する。したがって、ステップs2
6で正しいペイロードを受信できたと判断することによ
って、通信を確立したといえる。
【0014】なお、ステップs23において、一定期間
アドレス部を抽出できなかった場合もしくは自分宛てで
はないパケットを受信したと判断された場合、または、
ステップs24において、受信すべきパケットタイプで
はないパケットを受信したと判断され、かつ、それ以上
受信処理を行わない場合のように、通信が確立しなかっ
た場合には、その時点でステップs28に移行し、前述
のようにしてパケットの受信を終了する。
【0015】受信メモリ手段107に格納されたパケッ
トは、ホストCPU102が受信装置101に対して受
信データの読出し命令を発行することによって、ホスト
CPU102に出力される。具体的には、ホストCPU
102が受信データ出力手段108に受信データの読出
しの要求信号を出力したとき、受信データ出力手段10
8が、受信メモリ手段107内に格納している受信デー
タを、内部受信データバス125を通してホストCPU
102に出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の受
信装置では、正常または異常の受信状況、すなわち通信
を確立したかどうかに関わらず、受信開始時点から各手
段にクロック供給を始め、パケットの受信終了時点で、
各手段へのクロック供給を停止させて低消費電力化を図
っている。したがって受信開始時には、受信メモリ手段
107にもクロックを供給している。受信メモリ手段1
07は、前述したようにメモリだけでなくアドレスポイ
ンタなどの制御回路も備え、受信メモリ自体の容量にも
よるが、一般的には、受信装置全体に対するこの部分の
回路規模は大きい。すなわちこの受信メモリ手段107
に対してクロックを供給することは、受信装置101の
消費電流の大幅な増加に直結する。
【0017】ここで、外部通信相手103と受信装置1
01との互いの通信装置間において通信確立前の状況を
考えてみる。この状況は、いつ通信データを受信するか
わからない状況であり、外部通信相手103が通信デー
タを送信してきているかもしれないので、受信装置10
1は定期的に受信を行わなければいけない。これは、い
わゆる携帯電話における待受け時である。この場合、い
つ送信されてくるかわからないパケットを受信するた
め、ホストCPU102は定期的に受信装置101に対
して受信処理を行うように命令する。また受信装置10
1自体に、定期的に受信処理を開始するような設定がで
きる手段をもたせておく場合もある。
【0018】このような通信確立前の状況を考慮する
と、通信を確立して受信処理自体を行う時間(通信デー
タのやり取りが行われる時間)に対して、通信をしてい
ない時間(待受け時)が圧倒的に長いこととなる。通信
を確立する前に、その都度受信メモリ手段107にクロ
ックを供給することは、無駄な電流を大量に消費するこ
とになり、消費電力面で問題となる。
【0019】本発明の目的は、通信プロトコルに従って
通信を行う受信装置において、通信開始から通信確立ま
でにおける消費電流の低減化を図ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信プロトコ
ルに基づいて、外部通信相手から送信される通信パケッ
トを受信して格納し、格納されたパケットはホストCP
Uに出力される受信装置であって、当該受信装置内の各
手段に対するクロックの供給を制御する受信クロック制
御手段と、外部通信相手から送信される通信パケットを
受信する受信手段と、受信したパケットを解析する受信
パケット解析手段と、前記受信クロック制御手段によっ
て、受信中でもクロックの供給が停止可能に制御され、
かつ受信パケットを格納する受信メモリ手段と、該受信
メモリ手段にクロックが供給されるまでに受信するパケ
ットを格納可能な受信レジスタ手段と、前記受信レジス
タ手段および受信メモリ手段に格納された受信パケット
をホストCPUに出力する受信データ出力手段とを含ん
で構成されることを特徴とする通信プロトコルに基づく
受信装置である。
【0021】本発明に従えば、通信プロトコルに基づい
て受信したパケットを受信メモリに格納する際、受信ク
ロック制御手段は、受信メモリ手段を除く受信装置内の
各手段である各機能ブロックにクロックを供給し、通信
を開始して受信したパケットを受信レジスタ手段に格納
し、その格納したパケットが受信パケット解析手段で正
しいと判断されて通信を確立したとき、初めて受信メモ
リ手段にクロックを供給し、続いて受信するパケットを
受信メモリ手段に格納することができる。これによっ
て、通信を開始してパケットを受信しても、そのパケッ
トが正しく受信できて通信が確立するまで、受信装置内
において回路規模の大きな受信メモリ手段へのクロック
供給を停止することができるので、パケット受信した段
階で受信メモリ手段にクロック供給する場合と比較し
て、大幅に消費電力を低減化することができる。
【0022】また本発明は、前記受信パケット解析手段
は、受信パケットが当該受信装置宛てであるか否かを判
断する受信アドレス判断手段と、受信パケットのパケッ
トタイプを判断する受信ヘッダ判断手段と、受信パケッ
ト内の有効フラグに基づいて受信したパケットが有効で
あるか否かを判断する受信有効フラグ判断手段とを含ん
で構成されることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、受信パケット解析手段
は、受信したパケットが、受信アドレス判断手段で自己
宛てであると判断し、受信ヘッダ判断手段で受信すべき
パケットタイプと判断し、受信有効フラグ判断手段で有
効であると判断することによって、確実に通信を確立し
たと判断することができる。これによって、確実に通信
を確立した時点で初めて受信メモリ手段にクロックを供
給し、誤って通信を確立したと判断して受信メモリ手段
にクロックが供給されることを回避することができ、さ
らに消費電力を低減化することができる。
【0024】また本発明は、前記受信レジスタ手段は、
特定のパケットタイプの受信パケット1つのみを格納す
る容量を有し、前記受信クロック制御手段は、前記受信
手段で受信したパケットが、受信アドレス判断手段で当
該受信装置宛と判断され、受信タイプ判断手段で前記特
定のパケットタイプと判断され、受信有効フラグ判断手
段で有効なパケットであると判断されたとき、受信メモ
リ手段に対してクロック供給を開始することを特徴とす
る。
【0025】本発明に従えば、通信プロトコルに基づい
て受信したパケットを受信メモリに格納する際、受信ク
ロック制御手段は、受信メモリ手段を除く受信装置内の
各手段である各機能ブロックにクロックを供給し、通信
を開始して受信したパケットが、受信パケット解析手段
の受信アドレス判断手段で自分宛てと判断され、かつ受
信ヘッダ判断手段で通信開始時に送信される特定のパケ
ットと判断されて、受信レジスタ手段に格納しておき、
その特定のパケットが有効であることが受信有効フラグ
判断手段で判断されて通信を確立したとき、初めて受信
メモリ手段にクロックを供給し、続いて受信するパケッ
トを受信メモリ手段に格納することができる。これによ
って、通信を開始してパケットを受信しても、そのパケ
ットが通信開始時に送信される特定のパケットであっ
て、自分宛てで、かつ有効であるとされて通信が確立す
るまで、受信装置内において回路規模の大きな受信メモ
リ手段へのクロック供給を停止することができるので、
パケット受信した段階で受信メモリ手段にクロック供給
する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化すること
ができる。
【0026】また本発明は、前記受信レジスタ手段は、
任意のパケットタイプの受信パケットを複数格納する容
量を有し、前記受信クロック制御手段は、前記受信手段
で受信したパケットが、受信アドレス判断手段で当該受
信装置宛と判断され、受信タイプ判断手段で実際のデー
タであるペイロードが存在するパケットタイプと判断さ
れ、受信有効フラグ判断手段で有効なパケットであると
判断されたとき、受信メモリ手段に対してクロック供給
を開始することを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、たとえば、通信開始時に
送信される特定のパケットに続いくいくつかのパケット
にペイロードデータが存在しないと定義された通信プロ
トコルに基づいて受信したパケットを受信メモリに格納
する際、受信クロック制御手段は、受信メモリ手段を除
く受信装置内の各手段である各機能ブロックにクロック
を供給し、通信を開始して受信したパケットが受信パケ
ット解析手段の受信アドレス判断手段で自分宛てと判断
され、かつ受信ヘッダ判断手段で特定のパケットと判断
されて、受信レジスタ手段に格納しておき、その格納し
たパケットが有効であることが受信有効フラグ判断手段
で判断されて通信を確立した後、続くいくつかのペイロ
ードデータのないパケットも受信レジスタ手段に格納
し、受信ヘッダ判断手段でペイロードデータを含むパケ
ットと判断されたとき、初めて受信メモリ手段にクロッ
クを供給し、以降受信するペイロードデータを含むパケ
ットを受信メモリ手段に格納することができる。これに
よって、通信を開始してパケットを受信し、そのパケッ
トが通信開始時に送信される特定のパケットであって、
自分宛てで、かつ有効であるとされて通信が確立して
も、さらに続くペイロードデータのないパケットの受信
を完了するまで、受信装置内において回路規模の大きな
受信メモリ手段へのクロック供給を停止することができ
るので、パケット受信した段階で受信メモリ手段にクロ
ック供給する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化
することができる。
【0028】また本発明は、前記受信データ出力手段
は、ホストCPUから受信レジスタ手段または受信メモ
リ手段に格納する受信パケットの読出し要求があったと
き、そこに格納されている受信パケットを出力すること
を特徴とする。
【0029】本発明に従えば、受信データ出力手段に対
して、ホストCPUから受信パケットの読出し要求があ
ったときに、受信クロック制御手段は、受信レジスタ手
段または受信メモリ手段にクロックを供給し、そこに格
納されている受信パケットをホストCPUに出力するこ
とができるので、受信したデータを出力する際にも、必
要なときだけ必要な機能ブロックである手段にクロック
を供給して、さらに消費電力を低減化することができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態に
よる受信装置1の構成を示すブロック図である。該受信
装置1は、図4に示した従来の受信装置101と同様、
パケット方式と称される通信プロトコルであって、ワイ
ヤレス接続のためのBluetoothと称される規格に則って
受信処理が行われることを前提とする。したがって、受
信装置1を制御するホストCPU2および通信相手とな
る外部通信相手3との接続関係も、受信装置101にお
ける接続関係と同様である。前記通信プロトコルに利用
する通信の基本単位であるパケットについても、図3に
示したものと同様であるので、ここでの詳細説明は省略
する。
【0031】受信装置1は、受信装置1内の後述する各
手段に対してクロックの供給を開始または停止する制御
機能を有する受信クロック制御手段4と、外部から送信
された通信データであるパケットを受信する受信手段5
と、受信したパケットを解析する受信パケット解析手段
6と、特定パケットタイプの受信パケット(固定長であ
るFHSパケット)を1つだけ格納できる容量を有する
受信レジスタ手段7と、受信中でもクロックの供給が停
止制御され、かつ任意のパケットタイプの受信パケット
が複数格納できる大容量の受信メモリ手段8と、ホスト
CPU2から受信装置1に対して格納している受信パケ
ットの読出し要求があれば、前記受信レジスタ手段7ま
たは前記受信メモリ手段8に格納されている受信パケッ
トを出力させる受信データ出力手段9とによって構成さ
れる。
【0032】受信パケット解析手段6は、受信パケット
が自分宛てであるか否かを判断する受信アドレス判断手
段60と、受信パケットのパケットタイプを判断する受
信ヘッダ判断手段61と、受信パケット内の有効フラグ
に基づいて受信したパケットが有効であるか否かを判断
する受信有効フラグ判断手段62とによって構成され
る。
【0033】受信手段5は、いわゆる通信界における物
理層(たとえば無線システムでのRFモジュールなどに
代表される)およびそのインタフェース部に相当する。
【0034】受信メモリ手段8は、その容量の都合上、
一般的には、いわゆるICのロジックゲートで構成され
るレジスタ群ではなく、SRAMなどのメモリによって
構成される。また受信メモリ手段8は、いわゆるメモリ
だけでなく、メモリ内に格納した受信データ容量の情報
も管理し、この管理情報は、受信データ出力手段9を介
してホストCPU2から読出せるようになっている。
【0035】このように構成された受信装置1では、通
信プロトコルであるBluetoothに従って、ステートと称
される各段階を移行して受信処理動作が行われるので、
まず、各ステートと各ステートにおいて互いの装置間で
送受信されるパケットについて説明する。なお、送信側
については、受信側の説明に必要な程度として詳細な説
明は省略する。
【0036】前述のように受信装置1が従う通信プロト
コルであるBluetoothでは、通信が確立されていない状
況をSTANDBYステートと称され、通信が確立され
ているステートは、CONNECTIONステートと称
されている。したがって、受信装置1と外部通信相手3
との間に、なにも通信されず通信が確立されていない状
況下で、受信装置1は、STANDBYと称されるステ
ートに遷移している。このSTANDBYステートで
は、受信クロック制御部4は、受信制御クロック40,
41,42を通して受信装置1全体へのクロック供給を
停止する制御を行う。こうすることによって通信してい
ないとき、各手段へのクロック発振による電力の消費を
防ぐ。ただし、前述のように外部通信相手3から実際に
いつ通信データが送られてくるかわからないため、受信
装置1は一定の間隔で受信を試みる必要がある。この一
定の間隔で受信を試みる時間を「待受け時」と定義す
る。
【0037】この待受け時の状態において、受信装置1
では、受信を開始するトリガとして、ホストCPU2が
直接、一定間隔で受信を開始するように受信装置1に対
して命令するように設定されている。また、受信装置1
内にカウンタなどをもって一定の時間が経過したら自動
的に受信を開始するような手段を有するようにしてもよ
い。この場合には受信装置1に対して、クロックを供給
する手段を別途設けておく必要がある。Bluetoothで
は、このようにして受信装置側が通信を確立するために
受信を開始するステートはPAGE SCANと称され
る。
【0038】一方、送信側の通信装置である外部通信相
手3は、PAGE SCANを行っている受信装置1に
対して通信を確立したいとき、BluetoothでPAGEと
称されるステートに入る。外部通信相手3が、このPA
GEと称されるステートに移行するには、予め受信装置
1側の固有のアドレス情報を知っておく必要がある。該
固有のアドレス情報は、Bluetoothにおいて、各通信装
置が有するように規定されている。
【0039】PAGEステート中の外部通信相手3は、
あらかじめ受信装置1用に定められたアドレス情報のみ
のパケットを、プロトコルで規定された間隔で送信す
る。このアドレス情報のみのパケットをIDパケットと
称する。PAGE SCANステート中の受信装置1
は、PAGEステート中の外部通信相手3から送信され
てくるIDパケットを正しく受信できたら、SLAVE
RESPONSEステートに移行し、外部通信相手3
からの送信に応答する形で、定められた時間後にIDパ
ケットを送信し返す。外部通信相手3は、受信装置1か
らIDパケットが返送されるであろうタイミングを見計
らって受信を開始する。このタイミングは通信プロトコ
ルにおいて定められている。
【0040】このような通信を確立するための最初のス
テップが行われるには、外部通信相手3および受信装置
1の互いの通信装置間において、まずこれらの通信装置
が互いに電波の届く範囲にあることが前提条件であり、
その上で外部通信相手3がPAGEステートに入ってお
り、かつ受信装置1がPAGE SCANステートに入
っていることが必要である。またBluetoothでは、周波
数ホッピング型のスペクトル拡散方式で通信するため、
互いの送受信に用いた周波数が同一でないと正しく通信
できない。さらに、無線であるため、通信ノイズなどに
よる受信障害が発生する可能性があり、送信データを正
しく受信できない可能性もある。
【0041】前述したように、SLAVE RESPO
NSEステートに移行した受信装置1が返送したIDパ
ケットが正しく外部通信相手3に届くと、外部通信相手
3からFHSと称されるパケットが送信されてくる。こ
のFHSパケットは、通信プロトコルで定められたパケ
ットタイプであり、アドレス部、タイプ部、ペイロード
部および有効フラグ部をすべて備えている。なお、ID
パケットが正しく外部通信相手3に届くことを、Blueto
othでは、MASTER RESPONSEステートと
規定されている。
【0042】Bluetoothでは、受信装置1は、正しくF
HSパケットを受信すると、再び外部通信相手3に対し
てIDパケットを送信する。なお、一定期間中にFHS
パケットを正しく受信できなければ、再びIDパケット
を待つPAGE SCANステートに移行する。外部通
信相手3は、IDパケットを正しく受信できたら、コネ
クションステートに移行し、POLLパケットと称され
るパケットを受信装置1に対して送信する。このPOL
Lパケットは、アドレス部とタイプ部とから構成されて
ペイロード部がなく、IDパケットと同様に通信を確立
するためのパケットである。外部通信相手3から送信さ
れたPOLLパケットを受信すると、受信装置1はコネ
クションステートに移行でき、この時点で通信が確立さ
れる。また、Bluetoothの規定では、外部通信相手3
は、POLLパケットを受信した後、実際の通信データ
であるペイロード部が含まれたパケットを送信する。
【0043】次に、以上のような各ステートで各パケッ
トを送受信することによって、受信装置1において行わ
れる受信処理動作について説明する。
【0044】図2は、図1の受信装置1における受信処
理動作を示すフローチャート図である。
【0045】受信装置1では、STANDBYステート
に遷移しているとき、ホストCPU2からデータ受信を
開始するように命令されて、PAGE SCANステー
トに移行して受信処理を開始すると、受信クロック制御
手段4は、受信手段5および受信パケット解析手段6に
対して、受信制御クロック40を制御して、クロックの
供給を開始する(ステップs1)。前述のように、通信
を確立するための最初のステップが行われる際に容易に
は送信データを正しく受信できない可能性があることか
ら、受信装置1が、前記ステップs1の直後に受信でき
る可能性はきわめて低い。このため、PAGE SCA
Nステート中の受信装置1内の受信クロック制御手段4
は、受信制御クロック41を制御して、受信メモリ手段
8および受信データ出力手段9へのクロック供給を停止
したままにしておく。また、受信制御クロック42を制
御して、受信レジスタ手段7へのクロック供給を停止し
ておく。特に、受信装置全体において回路規模の大きい
受信メモリ手段8へのクロック供給停止は、消費電流面
で大変重要である。
【0046】次いで、PAGE SCANステート中、
受信手段5で受取れた受信データは、内部受信データバ
ス20を通して、受信パケット解析手段6に渡される
(ステップs2)。前述のように、外部通信相手3がP
AGEステート中であれば、通信を確立するためのアド
レス部のみのIDパケットが送信されている。受信パケ
ット解析手段6において、受信アドレス判断手段60
で、受信したIDパケットのアドレス部を抽出し、抽出
できたら、受信したデータが、自分宛てであるか否かを
判断する(ステップs3)。前述のように、外部通信相
手3がIDパケットを送信(PAGE)していないな
ら、アドレス部は検出できず、また受信装置1宛てにP
AGEしている場合でも、送受信の周波数が同一であ
り、かつ受信データに異常がないことが必要条件にな
る。したがって、受信装置1は、通信プロトコルで規定
されたPAGE SCAN間隔中、なんらかの理由によ
り自分宛てのIDパケットを受信できなかったと判断し
た場合には、通信プロトコルによって規定されたよう
に、受信動作を停止させ、次にPAGE SCANを行
うまで、受信制御クロック40,41,42を制御し
て、受信装置1全体のクロックの供給を停止する。再度
PAGE SCANを行うまでの間隔も通信プロトコル
において定められている。
【0047】一方、ステップs3において、受信装置1
がPAGE SCAN実行中に、受信アドレス判断手段
60で自分宛てであるIDパケットを受信できたと判断
すると、SLAVE RESPONSEステートに移行
し、前述のように外部通信相手3にIDパケットを返信
する。また前述のように、返送されたIDパケットが正
しく外部通信相手3に届くと、外部通信相手3からFH
Sパケットが送信される。SLAVE RESPONS
Eステート中の受信装置1は、FHSパケットの受信処
理を行うように通信プロトコルにおいて定められた期間
中、自分宛てであるパケットを受信できるまでパケット
の受信を行う。
【0048】このように自分宛てのIDパケットを受信
できたと判断した場合でも、該IDパケットには実際に
互いの通信装置間でやりとりする通信データ、すなわち
ホストCPU2が受信データとして読出すべきペイロー
ドデータがなく、受信レジスタ手段7および受信メモリ
手段8に対して受信データを格納する必要がない。した
がって、IDパケットを受信できた段階でも、受信制御
クロック41を制御して、受信メモリ手段8および受信
データ出力手段9に対してクロックの供給を停止させて
おくことによって、回路規模の大きな受信メモリ手段8
にクロック供給する場合と比較して、大幅に消費電力を
低減化することができる。
【0049】次いで、SLAVE RESPONSEス
テート中、受信手段5で受取れた受信データは、内部受
信データバス20を通して、受信パケット解析手段6に
渡される(ステップs4)。受信パケット解析手段6で
は、受信アドレス判断手段60で、受信したパケットの
アドレス部を抽出し、抽出できたら、受信したデータ
が、自分宛てであるか否かを判断する(ステップs
5)。自分宛てであるパケットと判断すると、受信ヘッ
ダ判断手段61で解析し、通信プロトコルにて規定され
ているパケットタイプであるFHSパケットを受信した
か否かを判断する(ステップs6)。なお、ステップs
5で自分宛てのパケットを受信できなかったと判断、ま
たは、ステップs6でFHSパケットを受信できなかっ
たと判断した場合には、前述のステップs3で自分宛て
のIDパケットを受信できなかったと判断した場合と同
様にして、通信プロトコルによって規定された処理を行
う。
【0050】次いで、FHSパケットを受信できたと判
断すると、受信クロック制御手段4は、受信制御クロッ
ク42を制御して、受信レジスタ手段7にクロックを供
給する(ステップs7)。クロックが供給された受信レ
ジスタ手段7は、受信したFHSパケットを格納する
(ステップs8)。なお、受信制御クロック42は、I
Dパケットを受信したことをトリガにして、受信レジス
タ手段7に対してクロックの供給を開始してもよい。す
なわち、受信レジスタ手段7にクロックを供給するタイ
ミングは、ステップs3でIDパケットを受信できたと
判断した時点から、ステップs8で受信レジスタ手段7
にFHSパケットを受信する時点までの間であればよ
い。ただし、消費電力の無駄を考慮すれば、FHSパケ
ットを受信できたと判断した後が好ましい。
【0051】次いで、受信有効フラグ判断手段62で、
受信して格納したFHSパケットが通信ノイズなどによ
りパケットデータが破壊されていないか否かを調べるた
め、その有効フラグ部を解析し(ステップs9)、受信
したFHSパケットに異常がないか判断する。受信した
FHSパケットデータに異常が検出されたら、受信レジ
スタ手段7に格納されたFHSパケットを破棄し(ステ
ップ10)、通信プロトコルによって規定された処理を
行う。一方、通信ノイズなどによる受信異常がなけれ
ば、このFHSパケットの受信を終了する(ステップs
11)。前述のように、受信装置1は、正しくFHSパ
ケットを受信すると、再び外部通信相手3に対してID
パケットを送信し、送信されたIDパケットを正しく受
信した外部通信相手3は、コネクションステートに移行
してPOLLパケットを受信装置1に対して送信する。
【0052】次いで、受信装置1は、外部通信相手3か
ら送信されるPOLLパケットを受信すると、コネクシ
ョンステートに移行して通信が確立される(ステップs
12)。POLLを受信して通信が確立した時点で、初
めて受信クロック制御手段4は、受信クロック制御41
を制御して、受信メモリ手段8や受信データ出力手段9
に対してクロックの供給を開始する(ステップs1
3)。
【0053】なお、Bluetoothでは、あくまで送信側は
コネクションステートに移行した直後の最初のパケット
は、POLLを送出するように規定されているが、受信
装置1は、実際、POLLパケットだけでなく、ペイロ
ードが含まれてやり取りする受信データが存在するパケ
ットをも受信可能である。したがって、受信装置1を設
計する際、Bluetoothの規定外ではあるが、POLLパ
ケット以外の、ペイロードが存在するパケットをも受信
できるような仕様にすることが可能である。ただし、こ
の場合には、ステップs11でFHSパケットを受信で
きたときに受信制御クロック41を制御して、受信メモ
リ手段8や受信データ出力手段9に対してクロックの供
給を開始する必要がある。
【0054】次いで、受信装置1は、前述のようにPO
LLパケットの次から送信されるペイロード部が含まれ
たパケットを受信するので、通信確立後も、前述したよ
うに、受信時には、受信パケット解析手段6で正しい受
信すべきパケットであるか否かを判断する。正しい受信
パケットは、通信の同期を維持するためのパケットを除
いて受信メモリ手段8に直接格納し、受信レジスタ手段
7には格納しない。したがって、通信確立後は、受信ク
ロック制御手段4は受信制御クロック42を制御し、受
信レジスタ手段7に対してクロックの供給を停止しても
構わない。
【0055】受信メモリ手段8に受信データが格納され
た後、ホストCPU2が受信装置1に対して受信データ
の読出し命令を行うと、受信メモリ手段8は、受信メモ
リ手段8内に格納された受信データを、内部受信データ
バス21および受信データ出力手段9を通してホストC
PU2に出力する。この処理を行うことによって、ホス
トCPU2は受信装置1が受信した通信データを得るこ
とができる。受信データの読出し命令を行う替わりに、
受信メモリ手段8内に、一定の受信量を超えたら、その
旨を知らせる情報をホストCPU2に伝達するようにし
てもよい。
【0056】なお、前述のように、受信メモリ手段8内
に格納された受信データと同様に、FHSパケットは受
信レジスタ手段7にも格納されているので、このFHS
パケットをホストCPU2が読出せるようにしてもよ
い。この場合、FHSパケットデータは、内部受信デー
タバス22および受信データ出力手段9を通してホスト
CPU2に出力される。
【0057】以上のように、本実施形態による受信装置
1では、通信を確立した時点か、早くてもFHSパケッ
トを正しく受信できた時点で、初めて受信クロック制御
手段4が、受信制御クロック41を制御して、受信メモ
リ手段8や、受信データ出力手段9に対してクロックの
供給を開始することによって、通信確立前のIDパケッ
ト受信後から受信メモリ手段にクロックを供給する場合
と比較して、大幅に消費電力を低減化することが可能で
ある。その理由は以下の通りである。
【0058】IDパケットとFHSパケットとの違いを
考えてみる。前述したようにIDパケットはアドレス部
だけのパケットであるのに対して、FHSパケットはア
ドレス部、タイプ部、ペイロード部、有効フラグ部のす
べてを備えるパケットであるため、受信データ量が多
い。これは通信ノイズなどが混入されてしまう可能性が
IDパケットと比較して格段に上昇してしまうことを意
味している。すなわち、IDパケットはなんとか正しく
受信できるが、FHSパケットほどデータ量の多いパケ
ットでは通信ノイズなどにより正しく受信できない通信
状況下では、何度もFHS受信を失敗してしまい、ステ
ップs10を繰返す可能性が大きい。したがって、この
時点で受信メモリ手段8や受信データ出力手段9へクロ
ックを供給することは、まったくの無駄になる。
【0059】次に、本発明の第2実施形態による受信装
置およびその受信処理動作について説明する。本第2実
施形態による受信装置は、第1実施形態による受信装置
1と同様の構成であるので、図1を参照して説明する。
【0060】本第2実施形態による受信装置1は、第1
実施形態と同様にBluetooth規格に従い、同様の装置構
成において、受信レジスタ手段7に格納できるデータの
容量が異なる。すなわち、受信レジスタ手段7は、第1
実施形態では、特定のパケットであるFHSパケットを
1つ格納できる容量を有するように設定されるのに対
し、本第2実施形態では、格納できる容量を増加させ、
いくつかの受信パケットを格納できるように設定され
る。また、本第2実施形態による受信装置1では、受信
メモリ手段8へのクロックの供給を開始するまで、クロ
ックのソース(発振源)になる発振子まで停止させるよ
うに制御する。
【0061】このような第2実施形態による受信装置1
においても、第1実施形態と同様にして、通信確立後に
初めて受信メモリ手段8に対してクロックを供給し始め
るように制御する場合には、発振子の発振が安定するま
で多少時間がかかってすぐに供給を開始できないので、
この発振が安定するまでの期間は受信メモリ手段8にク
ロックの供給ができない。したがって、この期間に受信
したデータは、受信メモリ手段8に格納できない不具合
が生じることになる。
【0062】このような不具合が生じる状況に対処する
ため、通信プロトコルであるBluetoothで定められた最
大通信速度(時間に対する受信データ量)と、発振が安
定するための時間とを考慮し、発振が安定するまでに送
信されてくるパケットを格納できるだけの容量を受信レ
ジスタ手段7にもたせておく。最大通信速度と発振が安
定するための時間とによって、受信レジスタ手段7は、
FHSパケットに続いて送信されるペイロードを含む受
信データのパケットを格納することになる。したがっ
て、本第2実施形態による受信装置においては、受信レ
ジスタ手段7内の受信データを、ホストCPU2に送出
できるように構成する必要がある。そこで、受信装置に
は、受信レジスタ手段7から受信データ出力手段9への
内部受信データバス22を設ける。
【0063】次に、このように構成した第2実施形態に
よる受信装置における受信処理動作について、第1実施
形態と異なる動作について説明する。
【0064】第1実施形態におけるステップs1〜ステ
ップs12までと同様に受信処理を行って、通信を確立
する。通信確立後、すなわちステップs12でPOLL
パケットを受信した後、または、早くてもステップs1
1でFHSパケットを正しく受信した後に、初めて受信
制御クロック41を制御して、受信メモリ手段8および
受信データ出力手段9にクロックを供給するため、発振
子を始動させる。発振子の発振が安定するまでの期間、
FHSパケットに続いて送信されるペイロードを含む受
信データのパケットは、受信レジスタ手段7に格納され
る。この期間が経過すると、発振子の発振が安定し、受
信メモリ手段8および受信データ出力手段9に対してク
ロックの供給が始まり、この期間の経過後に送信される
受信データは、受信メモリ手段8に格納される。
【0065】受信メモリ手段8に受信データが格納され
た後、ホストCPU2が受信装置1に対して受信データ
の読出し命令を行うと、受信メモリ手段8内に格納され
た受信データをCPU2に出力するだけでなく、受信レ
ジスタ手段7に格納されている受信データも、内部受信
データバス22および受信データ出力手段9を通ってホ
ストCPU2に出力される。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通信プロ
トコルに基づいて受信したパケットを受信メモリに格納
する受信装置において、受信クロック制御手段は通信が
確立されるまで受信メモリ手段にクロックを供給せず、
受信したパケットを受信レジスタ手段に格納しておき、
そのパケットが受信パケット解析手段で正しいと判断さ
れて通信を確立したとき、初めて受信メモリ手段にクロ
ックを供給し、続いて受信するパケットを受信メモリ手
段に格納することによって、通信を開始してパケットを
受信しても、そのパケットが正しく受信できて通信が確
立するまで、受信装置内において回路規模の大きな受信
メモリ手段へのクロック供給を停止することができるの
で、パケット受信した段階で受信メモリ手段にクロック
供給する場合と比較して、大幅に消費電力を低減化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による受信装置1の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の受信装置1における受信処理動作を示す
フローチャート図である。
【図3】本発明および従来の受信装置において受信する
通信データのパケットフォーマットの一例を示す構成図
である。
【図4】従来の受信装置101の構成を示すブロック図
である。
【図5】図4の受信装置101における受信処理動作を
示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1,103 受信装置 2,102 ホストCPU 3,103 外部通信相手 4,104 受信クロック制御手段 5,105 受信手段 6,106 受信パケット解析手段 7,107 受信レジスタ手段 8,108 受信メモリ手段 9,109 受信データ出力手段 40,41,42,123 受信制御クロック 60,110 受信アドレス判断手段 61,111 受信ヘッダ判断手段 62,112 受信有効フラグ判断手段 20,21,22,124,125 内部受信データバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信プロトコルに基づいて、外部通信相
    手から送信される通信パケットを受信して格納し、格納
    されたパケットはホストCPUに出力される受信装置で
    あって、 当該受信装置内の各手段に対するクロックの供給を制御
    する受信クロック制御手段と、 外部通信相手から送信される通信パケットを受信する受
    信手段と、 受信したパケットを解析する受信パケット解析手段と、 前記受信クロック制御手段によって、受信中でもクロッ
    クの供給が停止可能に制御され、かつ受信パケットを格
    納する受信メモリ手段と、 該受信メモリ手段にクロックが供給されるまでに受信す
    るパケットを格納可能な受信レジスタ手段と、 前記受信レジスタ手段および受信メモリ手段に格納され
    た受信パケットをホストCPUに出力する受信データ出
    力手段とを含んで構成されることを特徴とする通信プロ
    トコルに基づく受信装置。
  2. 【請求項2】 前記受信パケット解析手段は、受信パケ
    ットが当該受信装置宛てであるか否かを判断する受信ア
    ドレス判断手段と、受信パケットのパケットタイプを判
    断する受信ヘッダ判断手段と、受信パケット内の有効フ
    ラグに基づいて受信したパケットが有効であるか否かを
    判断する受信有効フラグ判断手段とを含んで構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の通信プロトコルに基づ
    く受信装置。
  3. 【請求項3】 前記受信レジスタ手段は、特定のパケッ
    トタイプの受信パケット1つのみを格納する容量を有
    し、 前記受信クロック制御手段は、前記受信手段で受信した
    パケットが、受信アドレス判断手段で当該受信装置宛と
    判断され、受信タイプ判断手段で前記特定のパケットタ
    イプと判断され、受信有効フラグ判断手段で有効なパケ
    ットであると判断されたとき、受信メモリ手段に対して
    クロック供給を開始することを特徴とする請求項2記載
    の通信プロトコルに基づく受信装置。
  4. 【請求項4】 前記受信レジスタ手段は、任意のパケッ
    トタイプの受信パケットを複数格納する容量を有し、 前記受信クロック制御手段は、前記受信手段で受信した
    パケットが、受信アドレス判断手段で当該受信装置宛と
    判断され、受信タイプ判断手段で実際のデータであるペ
    イロードが存在するパケットタイプと判断され、受信有
    効フラグ判断手段で有効なパケットであると判断された
    とき、受信メモリ手段に対してクロック供給を開始する
    ことを特徴とする請求項2記載の通信プロトコルに基づ
    く受信装置。
  5. 【請求項5】 前記受信データ出力手段は、ホストCP
    Uから受信レジスタ手段または受信メモリ手段に格納す
    る受信パケットの読出し要求があったとき、そこに格納
    されている受信パケットを出力することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1つに記載の通信プロトコルに基
    づく受信装置。
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