JP3586980B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクロール圧縮機に関し、特に詳細には、冷凍・空調機器に使用されるスクロール圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、特公平5−41838号公報に示された従来のスクロール圧縮機であり、スクロール圧縮機1と電動機2により構成されている。図7において、2aは電動機回転子、2bは電動機固定子、3は固定スクロール、3aは固定スクロール鏡板、3bは固定スクロールラップ、4は揺動スクロール、4aは揺動スクロール鏡板、4bは揺動スクロールラップ、4cは揺動スクロール軸受部、4dは揺動スクロールオルダム溝、5はオルダムリング、5aはオルダムリングリング部、5bは揺動スクロール側オルダム爪、5cはフレーム側オルダム爪、6はフレーム、6aはフレーム軸受部、6bはフレームオルダム溝、7はクランク軸、7aはクランク軸油穴、8は潤滑油、9は油溜部をそれぞれ示している。
【0003】
次に、図7に示される従来のスクロール圧縮機の動作について説明する。電動機2による回転力は電動機回転子2aに焼きばめ固定されたクランク軸7により伝達され、揺動スクロール軸受部4cを介して、揺動スクロール4に伝えられる。揺動スクロール4は、自転防止機構であるオルダムリング5により円軌道を変位する公転運動を行い、固定スクロール3との間に形成される圧縮室の容積変化に従って冷媒の圧縮が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のオルダムリングには軸方向に自重以外の荷重が働かないため、ガスの流れ等により、自重以上の荷重が自重と反対方向に働いた場合、軸方向に自由度をもち、運転中上下方向に振動していた。このため、オルダムリングを加振源とした振動及び騒音の増大という問題があった。
【0005】
また、この上下方向の振動による油圧縮のために潤滑油が吸入ガス側に押し出され、吸入ガスとともに圧縮空間へ吸い込まれたことにより、圧縮空間から圧縮機外部へ吐出され潤滑油不足による軸受の焼き付き及び体積効率低下による冷凍能力の低下を引き起こすという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明に係わるスクロール圧縮機は、渦巻状のラップを鏡板上に直立させて形成した固定スクロール部材と鏡板に前記固定スクロール部材の渦巻状ラップを実質的に同一形状の渦巻状ラップを直立させて形成した揺動スクロール部材とをかみ合わせ、揺動スクロール部材の自転を防止するオルダムリングと、該揺動スクロール部材を旋回運動させるための旋回スクロール部材駆動手段を備えたスクロール圧縮機において、前記揺動スクロール部材の揺動スクロールオルダム溝または前記揺動スクロールオルダム溝に嵌入される前記オルダムリングの揺動スクロール側オルダム爪を、冷媒圧縮中に前記オルダムリングを下向きに押し付ける力を発生するテーパ形状にして、前記オルダムリングに対し軸方向に自重以外の荷重を与えたものである。
また、前記テーパ形状を数μmから数十μmにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
図1〜図4は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はスクロール圧縮機の縦断面図、図2は要部拡大図、図3はオルダムリング平面図、図4はオルダムリングにかかる荷重の説明図である。
【0008】
1はスクロール圧縮部で固定スクロール鏡板3aに渦巻状の固定スクロールラップ3bが立設された固定スクロール3、揺動スクロール鏡板4aに固定スクロールラップ3bとかみ合う渦巻状の揺動スクロールラップ4bが立設され反揺動スクロールラップ4b側に揺動スクロール軸受部4cを有する揺動スクロール4により構成されている。
【0009】
4dは揺動スクロール4の揺動スクロール鏡板4a縁部に設けられた揺動スクロールオルダム溝、5は揺動スクロール4の反揺動スクロールラップ4b側に配置され、オルダムリングリング部5a、揺動スクロール側オルダム爪5b及びフレーム側オルダム爪5cを有するオルダムリングである。なお、図2に示すとおり、揺動スクロールオルダム溝4d、揺動スクロール側オルダム爪5bはテーパー形状を有している。このテーパー形状は数μmから数十μm程度が望ましい。
【0010】
6はオルダムリング5の反揺動スクロール4側に配置されたフレームでフレーム軸受部6a、フレームオルダム溝6bを有する。7は電動機2によって駆動されるクランク軸で、クランク軸油穴7aが設けられている。8は油溜部9に収容された潤滑油である。
【0011】
上記のように構成されたスクロール圧縮機において電動機2が付勢されるとクランク軸7に揺動スクロール軸受部4cを介して揺動スクロール4が揺動動作する。このときに揺動スクロール4は自転防止機構であるオルダムリング5により円軌道を変位する公転運動を行う。そして、固定スクロール3との間に形成される圧縮室の容積変化に従って冷媒が圧縮される。
【0012】
また、オルダムリング5はフレームオルダム溝6b及び揺動スクロールオルダム溝4dに嵌入されて、揺動スクロール4の揺動動作によりフレームオルダム溝6b長手に対して平行に往復運動する。
【0013】
冷媒圧縮中、揺動スクロールには軸方向に作用するスラスト荷重と径方向に作用するラジアル荷重が発生する。スラスト荷重は揺動スクロール鏡板4aのスラスト軸受が、ラジアル荷重は揺動スクロール軸受部4cのジャーナル軸受によりそれぞれ支えられている。また、揺動スクロールはクランク軸7に対して偏芯した状態で運転されるため、揺動スクロールに作用するラジアル荷重は揺動スクロールを自転させようとする荷重としても作用する。この荷重はオルダムリング5により支持されている。
【0014】
このとき、揺動スクロールオルダム溝4dまたは揺動スクロール側オルダム爪5bがテーパー形状になっているため、図4に示すとおりオルダムリング5にかかる荷重は下向きの分力を有し、オルダムリング5を下向きに押し付ける力を発生する。この力により、オルダムリング5の軸方向の動きが規制され運転中の軸方向の振動を抑えることができる。
【0015】
図2では、揺動スクロールオルダム溝4d、揺動スクロール側オルダム爪5bの両方がテーパー形状となっているが、揺動スクロール側オルダム爪形状がタル形状になっていても同様の効果を得ることができる。
【0016】
発明の実施の形態2.
図5は、本発明の他の実施例に係わるスクロール圧縮機の縦断面図である。図6に示されるように対向するオルダムリング5の爪形状を異形にすることにより、対向するオルダムリング爪にかかる荷重の作用点がずれるため、オルダムリング5には転覆モーメントが発生する。この転覆モーメントにより下向きの力が発生し、オルダムリング5の軸方向の動きを規制することができ、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、渦巻状のラップを鏡板上に直立させて形成した固定スクロール部材と鏡板に前記固定スクロール部材の渦巻状ラップを実質的に同一形状の渦巻状ラップを直立させて形成した揺動スクロール部材とをかみ合わせ、揺動スクロール部材の自転を防止するオルダムリングと、該揺動スクロール部材を旋回運動させるための旋回スクロール部材駆動手段を備えたスクロール圧縮機において、前記揺動スクロール部材の揺動スクロールオルダム溝または前記揺動スクロールオルダム溝に嵌入される前記オルダムリングの揺動スクロール側オルダム爪を、冷媒圧縮中に前記オルダムリングを下向きに押し付ける力を発生するテーパ形状にして、前記オルダムリングに対し、軸方向に自重以外の荷重を与えたので、運転中のオルダムリング上下方向の振動がなくなり、オルダムリングを加振源とした振動及び騒音の増大を抑える効果がある。
【0018】
また、オルダムリング上下振動による油圧縮がなくなり、吸入ガスとともに圧縮空間へ吸い込まれず、圧縮空間からスクロール圧縮機外へ吐出されることがなくなり、潤滑油不足のために潤滑不良となって発生する揺動スクロールの軸受部等の焼き付き事故を解消する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるスクロール圧縮機の縦断面図である。
【図2】本発明による一実施例に係わるスクロール圧縮機のオルダムリング部の要部拡大図である。
【図3】本発明による一実施例に係わるスクロール圧縮機のオルダムリングの平面図である。
【図4】本発明による一実施例に係わるスクロール圧縮機のオルダムリングにかかる荷重の説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係わるスクロール圧縮機の縦断面図である。
【図6】本発明による一実施例に係わるスクロール圧縮機のオルダムリングにかかる荷重及びモーメントの説明図である。
【図7】従来のスクロール圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 スクロール圧縮部、2 電動機、2a 電動機回転子、2b 電動機固定子、3 固定スクロール、3a 固定スクロール鏡板、3b 固定スクロールラップ、4 揺動スクロール、4a 揺動スクロール鏡板、4b 揺動スクロールラップ、4c 揺動スクロール軸受部、4d 揺動スクロールオルダム溝、5 オルダムリング、5a オルダムリングリング部、5b 揺動スクロール側オルダム爪、5c フレーム側オルダム爪、6 フレーム、6a フレーム軸受部、6b フレームオルダム溝、7 クランク軸、7a クランク軸油穴、8 潤滑油、9 油溜部。
Claims (2)
- 渦巻状のラップを鏡板上に直立させて形成した固定スクロール部材と鏡板に前記固定スクロール部材の渦巻状ラップを実質的に同一形状の渦巻状ラップを直立させて形成した揺動スクロール部材とをかみ合わせ、揺動スクロール部材の自転を防止するオルダムリングと、該揺動スクロール部材を旋回運動させるための旋回スクロール部材駆動手段を備えたスクロール圧縮機において、前記揺動スクロール部材の揺動スクロールオルダム溝または前記揺動スクロールオルダム溝に嵌入される前記オルダムリングの揺動スクロール側オルダム爪を、冷媒圧縮中に前記オルダムリングを下向きに押し付ける力を発生するテーパ形状にして、前記オルダムリングに対し、軸方向に自重以外の荷重を与えたことを特徴とするスクロール圧縮機。
- 前記テーパ形状を数μmから数十μmにしたことを特徴とする請求項1項記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19477396A JP3586980B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19477396A JP3586980B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
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JPH1037867A JPH1037867A (ja) | 1998-02-13 |
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Family
ID=16330014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19477396A Expired - Fee Related JP3586980B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3586980B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP19477396A patent/JP3586980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1037867A (ja) | 1998-02-13 |
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