JPH10318167A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH10318167A JPH10318167A JP13395497A JP13395497A JPH10318167A JP H10318167 A JPH10318167 A JP H10318167A JP 13395497 A JP13395497 A JP 13395497A JP 13395497 A JP13395497 A JP 13395497A JP H10318167 A JPH10318167 A JP H10318167A
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- oil
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- lubricating oil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スクロール圧縮機の主フレームより排出され
た油がシールが不完全なため、吸入管よりの冷媒ガスの
流れにより巻き上げられ、冷凍サイクル内へ持ち出さ
れ、圧縮機内の潤滑油保有量が低下するという問題点を
解決し、主フレームより排出された油が、吸入冷媒ガス
の流れの経路と干渉せずに密閉容器下部へ導かれ、冷凍
サイクルヘ持ち出されないようにすることのできるスク
ロール圧縮機を得る。 【解決手段】 上記主フレーム6下部に、これと嵌合す
る雄雌嵌合部を有するホルダー20を備え、又は、油の
上方への巻き上げを阻止する仕切り板からなるホルダー
21を備え、これらホルダーの上部には上記回転部を経
た潤滑油を一時的に受ける構造を備える。
た油がシールが不完全なため、吸入管よりの冷媒ガスの
流れにより巻き上げられ、冷凍サイクル内へ持ち出さ
れ、圧縮機内の潤滑油保有量が低下するという問題点を
解決し、主フレームより排出された油が、吸入冷媒ガス
の流れの経路と干渉せずに密閉容器下部へ導かれ、冷凍
サイクルヘ持ち出されないようにすることのできるスク
ロール圧縮機を得る。 【解決手段】 上記主フレーム6下部に、これと嵌合す
る雄雌嵌合部を有するホルダー20を備え、又は、油の
上方への巻き上げを阻止する仕切り板からなるホルダー
21を備え、これらホルダーの上部には上記回転部を経
た潤滑油を一時的に受ける構造を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は冷凍、空調機等に
使用されるスクロール圧縮機に関するものである。
使用されるスクロール圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開平4−358784号
公報に示された従来のスクロール圧縮機を示す側断面図
である。図において、1は固定スクロールで、径方向の
移動を規制され、片側には板状渦巻歯1bが形成されて
いる。2は旋回スクロールで固定スクロールの板状渦巻
歯1bと実質的に同一形状の板状渦巻歯2bが形成され
ている。、旋回スクロール2の板状渦巻歯2bと反対側
の中心部には中空円筒状のボス部が形成され、このボス
部には軸受2aが形成されている。3はクランク軸(主
軸),4は上記軸受2aに回転可能に装着された駆動ブ
ッシュ、5はオルダムリング、6は主フレーム、6aは
主フレームに形成された主軸受,7は電動機固定子、8
は電動機回転子、9は副フレーム、9aはこの副フレー
ムに形成された副軸受、10は密閉容器,11は外部よ
り冷媒を導入する吸入管、12は吐出管、13は密閉容
器底部に貯溜された潤滑油、32はクランク軸3の主軸
部3bに設けられた中央部が全周に亘って凸となる堤状
に形成された帯状部、33は円筒状ブッシュである。電
動機回転子8に焼ばめ固定されたクランク軸3の上端部
には偏心軸部3aが形成され、この偏心軸部3aは上記
駆動ブッシュ4を介在させて旋回スクロール2の上記軸
受2aに嵌入されている。クランク軸3はその上部側の
主軸部3bが主フレーム6の主軸受6aで支持され、且
つ、下部側の副軸受9aで支持されている。14,15
は電動機回転子8の上側及び下側に取付けられた上バラ
ンスウエイト及び下バランスウエイトである。
公報に示された従来のスクロール圧縮機を示す側断面図
である。図において、1は固定スクロールで、径方向の
移動を規制され、片側には板状渦巻歯1bが形成されて
いる。2は旋回スクロールで固定スクロールの板状渦巻
歯1bと実質的に同一形状の板状渦巻歯2bが形成され
ている。、旋回スクロール2の板状渦巻歯2bと反対側
の中心部には中空円筒状のボス部が形成され、このボス
部には軸受2aが形成されている。3はクランク軸(主
軸),4は上記軸受2aに回転可能に装着された駆動ブ
ッシュ、5はオルダムリング、6は主フレーム、6aは
主フレームに形成された主軸受,7は電動機固定子、8
は電動機回転子、9は副フレーム、9aはこの副フレー
ムに形成された副軸受、10は密閉容器,11は外部よ
り冷媒を導入する吸入管、12は吐出管、13は密閉容
器底部に貯溜された潤滑油、32はクランク軸3の主軸
部3bに設けられた中央部が全周に亘って凸となる堤状
に形成された帯状部、33は円筒状ブッシュである。電
動機回転子8に焼ばめ固定されたクランク軸3の上端部
には偏心軸部3aが形成され、この偏心軸部3aは上記
駆動ブッシュ4を介在させて旋回スクロール2の上記軸
受2aに嵌入されている。クランク軸3はその上部側の
主軸部3bが主フレーム6の主軸受6aで支持され、且
つ、下部側の副軸受9aで支持されている。14,15
は電動機回転子8の上側及び下側に取付けられた上バラ
ンスウエイト及び下バランスウエイトである。
【0003】次に図5の従来のスクロール圧縮機の動作
について説明する。電動機による回転力は上記クランク
軸3により伝達され、偏心軸部3a、駆動ブッシュ4を
介して旋回スクロール2に伝えられる。旋回スクロール
2は、自転防止のためのオルダムリング5により円軌道
を動く公転運動を行い、固定スクロール1との間に形成
される圧縮室の容積変化に従って冷媒の圧縮が行われ
る。
について説明する。電動機による回転力は上記クランク
軸3により伝達され、偏心軸部3a、駆動ブッシュ4を
介して旋回スクロール2に伝えられる。旋回スクロール
2は、自転防止のためのオルダムリング5により円軌道
を動く公転運動を行い、固定スクロール1との間に形成
される圧縮室の容積変化に従って冷媒の圧縮が行われ
る。
【0004】冷媒は、吸入管11により外部冷凍サイク
ルから密閉容器10へ流入し、圧縮室内で圧縮された
後、高圧となり、吐出管12より外部冷凍サイクルへ流
出する。ところで、旋回スクロール2に作用する冷媒の
圧縮加重のうち、スラスト方向力は、主フレーム6のス
ラスト軸受面6bにより支持される。旋回スクロール2
に作用する冷媒の圧縮加重のラジアル方向成分やバラン
スウエイト等の遠心力はクランク軸を介して主軸受6
a、副軸受9a等で支持されるが、これらの加重により
クランク軸3は微小に変形する。前記のように円筒状ブ
ッシュ33は主フレーム6の主軸受6a内に回転可能に
嵌合されており、中央部が全周に亘って凸となる堤状に
形成された帯状部32の曲面部と接しているので、クラ
ンク軸3が微小に変形しても円筒状ブッシュ33と主軸
受6aは運転条件によらず平行に保持される。
ルから密閉容器10へ流入し、圧縮室内で圧縮された
後、高圧となり、吐出管12より外部冷凍サイクルへ流
出する。ところで、旋回スクロール2に作用する冷媒の
圧縮加重のうち、スラスト方向力は、主フレーム6のス
ラスト軸受面6bにより支持される。旋回スクロール2
に作用する冷媒の圧縮加重のラジアル方向成分やバラン
スウエイト等の遠心力はクランク軸を介して主軸受6
a、副軸受9a等で支持されるが、これらの加重により
クランク軸3は微小に変形する。前記のように円筒状ブ
ッシュ33は主フレーム6の主軸受6a内に回転可能に
嵌合されており、中央部が全周に亘って凸となる堤状に
形成された帯状部32の曲面部と接しているので、クラ
ンク軸3が微小に変形しても円筒状ブッシュ33と主軸
受6aは運転条件によらず平行に保持される。
【0005】一方、密閉容器10に貯溜された潤滑油1
3は油ポンプ16により各軸受、圧縮室などの摺動部へ
送られる。特に円筒状ブッシユ33の周りでは、クラン
ク軸3の主軸部3bにある給油孔3eから出た潤滑油の
給油経路としては、次の3通りある。すなわち第一に給
油孔33aを経て円筒状ブッシユ33の隙間を通って主
軸受6aに供給される給油経路、第二に主軸部3bと円
筒状ブッシュ33の隙間を通って円筒状ブッシュ33の
電動回転子8側の端面から貯溜された潤滑油13に戻る
経路、第三に主軸部3bと円筒状ブッシュ33の隙間を
通って、円筒状ブッシュ33の旋回スクロール2側の端
面を通って、スラスト軸受面6bに供給される給油経路
である。なお、通常クランク軸3の主軸部3bにある給
油孔33aは軸心方向に関して同じ位置にある。
3は油ポンプ16により各軸受、圧縮室などの摺動部へ
送られる。特に円筒状ブッシユ33の周りでは、クラン
ク軸3の主軸部3bにある給油孔3eから出た潤滑油の
給油経路としては、次の3通りある。すなわち第一に給
油孔33aを経て円筒状ブッシユ33の隙間を通って主
軸受6aに供給される給油経路、第二に主軸部3bと円
筒状ブッシュ33の隙間を通って円筒状ブッシュ33の
電動回転子8側の端面から貯溜された潤滑油13に戻る
経路、第三に主軸部3bと円筒状ブッシュ33の隙間を
通って、円筒状ブッシュ33の旋回スクロール2側の端
面を通って、スラスト軸受面6bに供給される給油経路
である。なお、通常クランク軸3の主軸部3bにある給
油孔33aは軸心方向に関して同じ位置にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機は、主フレーム6の下部に明確な潤滑油を排出する経
路が設けられていないか、あるいは、その経路の確保が
不完全であるために、圧縮機吸入管11より流入する冷
媒ガスの渦巻内部への取り込み経路と干渉し、主フレー
ム6下部より自然に落下した油が上向きの冷媒ガスの流
れに巻き込まれ、冷媒ガスとともに圧縮室内部に持ち込
まれてしまうために、主フレーム6より排出された油が
密閉容器10に貯溜された潤滑油13の中に戻って来な
くなり、冷凍サイクル内へ持ち出され、圧縮機内の潤滑
油保有量が低下するという問題点があった。
機は、主フレーム6の下部に明確な潤滑油を排出する経
路が設けられていないか、あるいは、その経路の確保が
不完全であるために、圧縮機吸入管11より流入する冷
媒ガスの渦巻内部への取り込み経路と干渉し、主フレー
ム6下部より自然に落下した油が上向きの冷媒ガスの流
れに巻き込まれ、冷媒ガスとともに圧縮室内部に持ち込
まれてしまうために、主フレーム6より排出された油が
密閉容器10に貯溜された潤滑油13の中に戻って来な
くなり、冷凍サイクル内へ持ち出され、圧縮機内の潤滑
油保有量が低下するという問題点があった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、主フレームより排出された油
が、吸入冷媒ガスの流れの経路と干渉せずに密閉容器下
部へ導かれ、冷凍サイクルヘ持ち出されないようにする
ことのできるスクロール圧縮機を提供することを目的と
する。
ためになされたもので、主フレームより排出された油
が、吸入冷媒ガスの流れの経路と干渉せずに密閉容器下
部へ導かれ、冷凍サイクルヘ持ち出されないようにする
ことのできるスクロール圧縮機を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の課題を
解決するためになされたもので、請求項1記載のスクロ
ール圧縮機は、密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端
板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備え
た圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動ス
クロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動
スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持すると
共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレームと
を設けたスクロール圧縮機において、上記主フレーム下
部に嵌合する雄雌嵌合部を有するホルダーを備え、この
ホルダーの上部には上記回転部を経た潤滑油を一時的に
受ける構造を備えたものである。
解決するためになされたもので、請求項1記載のスクロ
ール圧縮機は、密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端
板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備え
た圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動ス
クロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動
スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持すると
共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレームと
を設けたスクロール圧縮機において、上記主フレーム下
部に嵌合する雄雌嵌合部を有するホルダーを備え、この
ホルダーの上部には上記回転部を経た潤滑油を一時的に
受ける構造を備えたものである。
【0009】また、この発明に係る請求項2記載のスク
ロール圧縮機は、密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ
端板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備
えた圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動
スクロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺
動スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持する
と共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレーム
とを設けたスクロール圧縮機において、上記主フレーム
の下部に位置して油の上方への巻き上げを阻止する仕切
り板からなるホルダーを上記密閉容器に圧入し、このホ
ルダーの上部には上記回転部を経た潤滑油を一時的に受
ける構造を備えたものである。
ロール圧縮機は、密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ
端板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備
えた圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動
スクロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺
動スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持する
と共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレーム
とを設けたスクロール圧縮機において、上記主フレーム
の下部に位置して油の上方への巻き上げを阻止する仕切
り板からなるホルダーを上記密閉容器に圧入し、このホ
ルダーの上部には上記回転部を経た潤滑油を一時的に受
ける構造を備えたものである。
【0010】また、この発明に係る請求項3記載のスク
ロール圧縮機は、上記密閉容器に、冷媒を供給する吸入
管を上記仕切り板より上位に開口させたものである。
ロール圧縮機は、上記密閉容器に、冷媒を供給する吸入
管を上記仕切り板より上位に開口させたものである。
【0011】また、この発明に係る請求項4記載のスク
ロール圧縮機は、密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ
端板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備
えた圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動
スクロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺
動スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持する
と共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレーム
とを設けたスクロール圧縮機において、上記主フレーム
の脚部の内側に設けた段部と、上記主フレームの主軸受
ボス部外側に設けた段部とにドーナツ盤状のホルダーの
外周縁及び内周縁を係着させ、このホルダーの上部には
上記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備えた
ものである。
ロール圧縮機は、密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ
端板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備
えた圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動
スクロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺
動スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持する
と共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレーム
とを設けたスクロール圧縮機において、上記主フレーム
の脚部の内側に設けた段部と、上記主フレームの主軸受
ボス部外側に設けた段部とにドーナツ盤状のホルダーの
外周縁及び内周縁を係着させ、このホルダーの上部には
上記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備えた
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図1〜図4
により説明する。ただし、従来の技術と同一部分または
相当する部分には同一の符号を付してその説明を一部省
略するものとする。 実施の形態1.図1は本発明に係るスクロール圧縮機の
一実施の形態を示すものである。図において、1は固定
スクロールで、径方向の移動を規制され、片側には板状
渦巻歯1bが形成されている。2は旋回スクロールで固
定スクロールの板状渦巻歯1bと実質的に同一形状の板
状渦巻歯2bが形成されている。、旋回スクロール2の
板状渦巻歯2bと反対側の中心部には中空円筒状のボス
部が形成され、このボス部には軸受2aが形成されてい
る。3はクランク軸、4は上記軸受2aに回転可能に装
着された駆動ブッシュ、5はオルダムリング、6は主フ
レームで、密閉容器10の上部に密接に嵌合され、連結
具6dにより固定されている。6aは主フレームに形成
された主軸受,7は電動機固定子、8は電動機回転子、
9は副フレームで、密閉容器10の下部に密接に嵌合さ
れ、連結具9dにより固定されている。9aはこの副フ
レームに形成された副軸受、11は外部より冷媒を導入
する吸入管、12は吐出管、13は密閉容器底部に貯溜
された潤滑油、32はクランク軸3の主軸部3bに設け
られた中央部が全周に亘って凸となる堤状に形成された
帯状部、33は円筒状ブッシュである。電動機回転子8
に焼ばめ固定されたクランク軸3の上端部には偏心軸部
3aが形成され、この偏心軸部3aは上記駆動ブッシュ
4を介在させて旋回スクロール2の上記軸受2aに嵌入
されている。クランク軸3はその上部側の主軸部3bが
主フレーム6の主軸受6aで支持され、且つ、下部側の
副軸受9aで支持されている。14,15は電動機回転
子8の上側及び下側に取付けられた上バランスウエイト
及び下バランスウエイトである。この実施の形態におい
て、特徴のある点は、上記主フレーム6の下部に雄雌嵌
合部としての円周状の嵌合凸部6eを形成し、これと嵌
合する雄雌嵌合部としての円周状の嵌合凹部20bを有
する鋳物製のトレー状のホルダー20を備え、この上部
には上記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備
えるとともに、排出用パイプ20aを設けた点である。
なお、上記ホルダー20には上バランスウエイト14を
カバーする形状の脚体22を一体に設け、電動機の固定
子7と図示しないボルト、ナット等で締結するものとす
る。
により説明する。ただし、従来の技術と同一部分または
相当する部分には同一の符号を付してその説明を一部省
略するものとする。 実施の形態1.図1は本発明に係るスクロール圧縮機の
一実施の形態を示すものである。図において、1は固定
スクロールで、径方向の移動を規制され、片側には板状
渦巻歯1bが形成されている。2は旋回スクロールで固
定スクロールの板状渦巻歯1bと実質的に同一形状の板
状渦巻歯2bが形成されている。、旋回スクロール2の
板状渦巻歯2bと反対側の中心部には中空円筒状のボス
部が形成され、このボス部には軸受2aが形成されてい
る。3はクランク軸、4は上記軸受2aに回転可能に装
着された駆動ブッシュ、5はオルダムリング、6は主フ
レームで、密閉容器10の上部に密接に嵌合され、連結
具6dにより固定されている。6aは主フレームに形成
された主軸受,7は電動機固定子、8は電動機回転子、
9は副フレームで、密閉容器10の下部に密接に嵌合さ
れ、連結具9dにより固定されている。9aはこの副フ
レームに形成された副軸受、11は外部より冷媒を導入
する吸入管、12は吐出管、13は密閉容器底部に貯溜
された潤滑油、32はクランク軸3の主軸部3bに設け
られた中央部が全周に亘って凸となる堤状に形成された
帯状部、33は円筒状ブッシュである。電動機回転子8
に焼ばめ固定されたクランク軸3の上端部には偏心軸部
3aが形成され、この偏心軸部3aは上記駆動ブッシュ
4を介在させて旋回スクロール2の上記軸受2aに嵌入
されている。クランク軸3はその上部側の主軸部3bが
主フレーム6の主軸受6aで支持され、且つ、下部側の
副軸受9aで支持されている。14,15は電動機回転
子8の上側及び下側に取付けられた上バランスウエイト
及び下バランスウエイトである。この実施の形態におい
て、特徴のある点は、上記主フレーム6の下部に雄雌嵌
合部としての円周状の嵌合凸部6eを形成し、これと嵌
合する雄雌嵌合部としての円周状の嵌合凹部20bを有
する鋳物製のトレー状のホルダー20を備え、この上部
には上記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備
えるとともに、排出用パイプ20aを設けた点である。
なお、上記ホルダー20には上バランスウエイト14を
カバーする形状の脚体22を一体に設け、電動機の固定
子7と図示しないボルト、ナット等で締結するものとす
る。
【0013】上記主フレーム6の下部に雄雌嵌合部とし
ての円周状の嵌合凸部6eを形成し、これと嵌合する雄
雌嵌合部としての円周状の嵌合凹部20bを有するホル
ダー20を備える代わりに、上記主フレーム6の下部に
雄雌嵌合部としての円周状の嵌合凹部を形成し、これと
嵌合する雄雌嵌合部としての円周状の嵌合凸部を有する
ホルダー20を備えることも可能であり、同様の目的を
達成することができる。
ての円周状の嵌合凸部6eを形成し、これと嵌合する雄
雌嵌合部としての円周状の嵌合凹部20bを有するホル
ダー20を備える代わりに、上記主フレーム6の下部に
雄雌嵌合部としての円周状の嵌合凹部を形成し、これと
嵌合する雄雌嵌合部としての円周状の嵌合凸部を有する
ホルダー20を備えることも可能であり、同様の目的を
達成することができる。
【0014】次に上記装置の動作について説明する。ス
クロール圧縮機の運転時には、電動固定子7,電動回転
子8により生じる動力はクランク軸3を介して油ポンプ
16を作動させ、密閉容器10に貯溜された潤滑油13
を、まず、クランク軸3の給油孔3d,3eの空間に充
填させる。次に円筒状ブッシュ33の軸心方向に関連す
る二つの給油経路に潤滑油を充填し始め、その後主フレ
ーム6のスラスト軸受面6bを潤滑する。潤滑油は主フ
レーム6に設けられた油排出用孔6cを通過してホルダ
ー20に溜まり、排出用パイプ20aを経て密閉容器1
0の下部に戻される。
クロール圧縮機の運転時には、電動固定子7,電動回転
子8により生じる動力はクランク軸3を介して油ポンプ
16を作動させ、密閉容器10に貯溜された潤滑油13
を、まず、クランク軸3の給油孔3d,3eの空間に充
填させる。次に円筒状ブッシュ33の軸心方向に関連す
る二つの給油経路に潤滑油を充填し始め、その後主フレ
ーム6のスラスト軸受面6bを潤滑する。潤滑油は主フ
レーム6に設けられた油排出用孔6cを通過してホルダ
ー20に溜まり、排出用パイプ20aを経て密閉容器1
0の下部に戻される。
【0015】ここで、スラスト軸受面6bを潤滑し終わ
った油は、各経路においてシール性が高まるため、経路
途中で漏れる事なく密閉容器10の下部に戻される。従
って、潤滑油の経路が各部で確保されるため潤滑油13
が圧縮機内部で確実に循環され、冷凍サイクルへ持ち出
される量の減少が計られ、圧縮機の保油量を保持するこ
とが可能となる。前記したように、上記ホルダー20に
は上バランスウエイト14をカバーする形状の脚体22
を一体に設け、電動機の固定子7と図示しないボルト、
ナット等で締結することにより、上記ホルダー20の取
付けが安定する。
った油は、各経路においてシール性が高まるため、経路
途中で漏れる事なく密閉容器10の下部に戻される。従
って、潤滑油の経路が各部で確保されるため潤滑油13
が圧縮機内部で確実に循環され、冷凍サイクルへ持ち出
される量の減少が計られ、圧縮機の保油量を保持するこ
とが可能となる。前記したように、上記ホルダー20に
は上バランスウエイト14をカバーする形状の脚体22
を一体に設け、電動機の固定子7と図示しないボルト、
ナット等で締結することにより、上記ホルダー20の取
付けが安定する。
【0016】実施の形態2.図2は本発明に係るスクロ
ール圧縮機の別の実施の形態を示すものである。この実
施の形態において、特徴のある点は、図2に示すよう
に、主フレーム6下方にホルダーとしての板金製の仕切
り板21を設けた点である。なおこの仕切り板21は密
閉容器10の内壁面に圧入され、このホルダーの上部に
は上記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備
え、油排出用孔21aが設けられている。
ール圧縮機の別の実施の形態を示すものである。この実
施の形態において、特徴のある点は、図2に示すよう
に、主フレーム6下方にホルダーとしての板金製の仕切
り板21を設けた点である。なおこの仕切り板21は密
閉容器10の内壁面に圧入され、このホルダーの上部に
は上記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備
え、油排出用孔21aが設けられている。
【0017】次に上記装置の動作について説明する。ス
クロール圧縮機の運転時には、電動固定子7,電動回転
子8により生じる動力はクランク軸3を介して油ポンプ
16を作動させ、密閉容器10に貯溜された潤滑油13
を、まず、クランク軸3の給油孔3d,3eの空間に充
填させる。次に円筒状ブッシュ33の軸心方向に関連す
る二つの給油経路に潤滑油を充填し始め、その後主フレ
ーム6のスラスト軸受面6bを潤滑する。潤滑油は主フ
レーム6に設けられた油排出用孔6cを通過して一旦上
記仕切り板21に受けられた後に油排出用孔21aを通
り、密閉容器10の下部へ導かれる。
クロール圧縮機の運転時には、電動固定子7,電動回転
子8により生じる動力はクランク軸3を介して油ポンプ
16を作動させ、密閉容器10に貯溜された潤滑油13
を、まず、クランク軸3の給油孔3d,3eの空間に充
填させる。次に円筒状ブッシュ33の軸心方向に関連す
る二つの給油経路に潤滑油を充填し始め、その後主フレ
ーム6のスラスト軸受面6bを潤滑する。潤滑油は主フ
レーム6に設けられた油排出用孔6cを通過して一旦上
記仕切り板21に受けられた後に油排出用孔21aを通
り、密閉容器10の下部へ導かれる。
【0018】この装置では、仕切り板21を設けたこと
により、潤滑油は冷媒の流れによる主フレーム6の下部
から上部への巻き上げの影響を受けにくく、冷凍サイク
ルへの持ち出しを少なくすることが可能であり、圧縮機
内部の保有油量を保持することが可能となる。
により、潤滑油は冷媒の流れによる主フレーム6の下部
から上部への巻き上げの影響を受けにくく、冷凍サイク
ルへの持ち出しを少なくすることが可能であり、圧縮機
内部の保有油量を保持することが可能となる。
【0019】実施の形態3.図3は本発明に係るスクロ
ール圧縮機の別の実施の形態を示すものである。この実
施の形態において、特徴のある点は、図3に示すよう
に、前記密閉容器に、冷媒を供給する吸入管11を上記
仕切り板21より上位に開口させた点であり、これによ
り、少なくとも主フレーム6に設けられた油排出用孔6
cを通過して油排出用孔21aを通り、密閉容器10の
下部く導かれる油に対し、吸入冷媒ガスが接触しないた
め、冷凍サイクルへ持ち出される油の量の減少をより一
層確実にすることができる。
ール圧縮機の別の実施の形態を示すものである。この実
施の形態において、特徴のある点は、図3に示すよう
に、前記密閉容器に、冷媒を供給する吸入管11を上記
仕切り板21より上位に開口させた点であり、これによ
り、少なくとも主フレーム6に設けられた油排出用孔6
cを通過して油排出用孔21aを通り、密閉容器10の
下部く導かれる油に対し、吸入冷媒ガスが接触しないた
め、冷凍サイクルへ持ち出される油の量の減少をより一
層確実にすることができる。
【0020】実施の形態4.図4は本発明に係るスクロ
ール圧縮機の別の実施の形態を示すものである。この実
施の形態において、特徴のある点は、図4に示すよう
に、上記主フレーム6の下部周縁に沿って脚部6fを一
体に延設し、この脚部6fの内側に設けた段部24と、
上記主フレーム6の主軸受ボス部外側に設けた段部23
とに、板金製のドーナツ盤状のホルダー25の外周縁及
び内周縁を弾性的に係着させたことであり、さらに、こ
のホルダー25より上位において、上記主フレーム6の
側面に油排出用パイプ26を接続し、ホルダー25上に
溜まった油を密閉容器底部に導くようにした点である。
なお、上記板金製のドーナツ盤状のホルダー25の外周
縁及び内周縁はプレス加工により下方向へ折曲形成さ
れ、弾性的に変形し易くなっている。
ール圧縮機の別の実施の形態を示すものである。この実
施の形態において、特徴のある点は、図4に示すよう
に、上記主フレーム6の下部周縁に沿って脚部6fを一
体に延設し、この脚部6fの内側に設けた段部24と、
上記主フレーム6の主軸受ボス部外側に設けた段部23
とに、板金製のドーナツ盤状のホルダー25の外周縁及
び内周縁を弾性的に係着させたことであり、さらに、こ
のホルダー25より上位において、上記主フレーム6の
側面に油排出用パイプ26を接続し、ホルダー25上に
溜まった油を密閉容器底部に導くようにした点である。
なお、上記板金製のドーナツ盤状のホルダー25の外周
縁及び内周縁はプレス加工により下方向へ折曲形成さ
れ、弾性的に変形し易くなっている。
【0021】次に上記装置の動作について説明する。ス
クロール圧縮機の運転時には、電動固定子7,電動回転
子8により生じる動力はクランク軸3を介して油ポンプ
16を作動させ、密閉容器10に貯溜された潤滑油13
を、まず、クランク軸3の給油孔3d,3eの空間に充
填させる。次に円筒状ブッシュ33の軸心方向に関連す
る二つの給油経路に潤滑油を充填し始め、その後主フレ
ーム6のスラスト軸受面6bを潤滑する。潤滑油はホル
ダー6に一旦滞留した後、油排出用パイプ26を通過し
て密閉容器10の下部へ導かれる。
クロール圧縮機の運転時には、電動固定子7,電動回転
子8により生じる動力はクランク軸3を介して油ポンプ
16を作動させ、密閉容器10に貯溜された潤滑油13
を、まず、クランク軸3の給油孔3d,3eの空間に充
填させる。次に円筒状ブッシュ33の軸心方向に関連す
る二つの給油経路に潤滑油を充填し始め、その後主フレ
ーム6のスラスト軸受面6bを潤滑する。潤滑油はホル
ダー6に一旦滞留した後、油排出用パイプ26を通過し
て密閉容器10の下部へ導かれる。
【0022】ここで、スラスト軸受面6bを潤滑し終わ
った油は、各経路においてシール性が高まるため、経路
途中で漏れる事なく密閉容器10の下部に戻される。従
って、潤滑油の経路が各部で確保されるため潤滑油13
が圧縮機内部で確実に循環され、冷凍サイクルへ持ち出
される量の減少が計られ、圧縮機の保油量を保持するこ
とが可能となる。板金製のドーナツ盤状のホルダー25
は、外周縁及び内周縁を弾性的に係着させることによ
り、組み付け作業が簡単になる。
った油は、各経路においてシール性が高まるため、経路
途中で漏れる事なく密閉容器10の下部に戻される。従
って、潤滑油の経路が各部で確保されるため潤滑油13
が圧縮機内部で確実に循環され、冷凍サイクルへ持ち出
される量の減少が計られ、圧縮機の保油量を保持するこ
とが可能となる。板金製のドーナツ盤状のホルダー25
は、外周縁及び内周縁を弾性的に係着させることによ
り、組み付け作業が簡単になる。
【0023】また、上記実施の形態1〜4では、フレー
ムが主フレーム6,副フレーム9とに分離されているタ
イプについて説明したが、フレームが分離されていない
タイプでもよい。
ムが主フレーム6,副フレーム9とに分離されているタ
イプについて説明したが、フレームが分離されていない
タイプでもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のスクロール圧縮機は、密閉容器と、渦巻状の側板をそ
れぞれ端板に突設した固定スクロール及び揺動スクロー
ルを備えた圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上
記揺動スクロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、
上記揺動スクロールを支承し、上記固定スクロールを保
持すると共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フ
レームとを設けたスクロール圧縮機において、上記主フ
レーム下部に嵌合する雄雌嵌合部を有するホルダーを備
え、このホルダーの上部には上記回転部を経た潤滑油を
一時的に受ける構造を備えたことにより、潤滑油が圧縮
機内部で循環され、冷凍サイクルへ持ち出される量の減
少が計られ、圧縮機内の保有油量を保持することが可能
となり、油枯渇を未然に防止することができる。
のスクロール圧縮機は、密閉容器と、渦巻状の側板をそ
れぞれ端板に突設した固定スクロール及び揺動スクロー
ルを備えた圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上
記揺動スクロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、
上記揺動スクロールを支承し、上記固定スクロールを保
持すると共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フ
レームとを設けたスクロール圧縮機において、上記主フ
レーム下部に嵌合する雄雌嵌合部を有するホルダーを備
え、このホルダーの上部には上記回転部を経た潤滑油を
一時的に受ける構造を備えたことにより、潤滑油が圧縮
機内部で循環され、冷凍サイクルへ持ち出される量の減
少が計られ、圧縮機内の保有油量を保持することが可能
となり、油枯渇を未然に防止することができる。
【0025】本発明の請求項2のスクロール圧縮機は、
密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端板に突設した固
定スクロール及び揺動スクロールを備えた圧縮要素と、
電動機及び電動機の駆動力を上記揺動スクロールに伝達
する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動スクロールを支
承し、上記固定スクロールを保持すると共に上記主軸の
上端を回転可能に支持する主フレームとを設けたスクロ
ール圧縮機において、上記主フレームの下部に位置して
油の上方への巻き上げを阻止する仕切り板からなるホル
ダーを上記密閉容器に圧入し、このホルダーの上部には
上記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備えた
ことにより、吸入冷媒ガスの圧縮室への取り込み経路
と、主フレームからの油排出経路とが分離され、吸入冷
媒ガスによって油がまきあげられて、圧縮室内部へ取り
込まれることがなくなり、冷凍サイクルへ持ち出される
油の減少が計られ、圧縮機内の保有油量を保持すること
が可能となり、油枯渇を未然に防止することができる。
密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端板に突設した固
定スクロール及び揺動スクロールを備えた圧縮要素と、
電動機及び電動機の駆動力を上記揺動スクロールに伝達
する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動スクロールを支
承し、上記固定スクロールを保持すると共に上記主軸の
上端を回転可能に支持する主フレームとを設けたスクロ
ール圧縮機において、上記主フレームの下部に位置して
油の上方への巻き上げを阻止する仕切り板からなるホル
ダーを上記密閉容器に圧入し、このホルダーの上部には
上記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備えた
ことにより、吸入冷媒ガスの圧縮室への取り込み経路
と、主フレームからの油排出経路とが分離され、吸入冷
媒ガスによって油がまきあげられて、圧縮室内部へ取り
込まれることがなくなり、冷凍サイクルへ持ち出される
油の減少が計られ、圧縮機内の保有油量を保持すること
が可能となり、油枯渇を未然に防止することができる。
【0026】本発明の請求項3のスクロール圧縮機は、
上記密閉容器に冷媒を供給する吸入管を上記仕切り板よ
り上位に開口させたことにより、主フレームからの油排
出経路とが一層分離され、吸入冷媒ガスによって油がま
きあげられて、圧縮室内部へ取り込まれることがなくな
り、冷凍サイクルへ持ち出される油をより一層少なくす
ることが出来、圧縮機内の保有油量を保持することが可
能となる。
上記密閉容器に冷媒を供給する吸入管を上記仕切り板よ
り上位に開口させたことにより、主フレームからの油排
出経路とが一層分離され、吸入冷媒ガスによって油がま
きあげられて、圧縮室内部へ取り込まれることがなくな
り、冷凍サイクルへ持ち出される油をより一層少なくす
ることが出来、圧縮機内の保有油量を保持することが可
能となる。
【0027】本発明の請求項4のスクロール圧縮機は、
密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端板に突設した固
定スクロール及び揺動スクロールを備えた圧縮要素と、
電動機及び電動機の駆動力を上記揺動スクロールに伝達
する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動スクロールを支
承し、上記固定スクロールを保持すると共に上記主軸の
上端を回転可能に支持する主フレームとを設けたスクロ
ール圧縮機において、上記主フレームの脚部の内側に設
けた段部と、上記主フレームの主軸受ボス部外側に設け
た段部とにドーナツ盤状のホルダーの外周縁及び内周縁
を係着させ、このホルダーの上部には上記回転部を経た
潤滑油を一時的に受ける構造を備えたことにより、組み
付け作業性が向上すると共に主フレームより排出された
油を排油経路へ導く通路のシール性が向上するため、圧
縮室内部へ取り込まれることがなくなり、冷凍サイクル
へ持ち出される油の減少が計られ、圧縮機内の保有油量
を保持することが可能となる。
密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端板に突設した固
定スクロール及び揺動スクロールを備えた圧縮要素と、
電動機及び電動機の駆動力を上記揺動スクロールに伝達
する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動スクロールを支
承し、上記固定スクロールを保持すると共に上記主軸の
上端を回転可能に支持する主フレームとを設けたスクロ
ール圧縮機において、上記主フレームの脚部の内側に設
けた段部と、上記主フレームの主軸受ボス部外側に設け
た段部とにドーナツ盤状のホルダーの外周縁及び内周縁
を係着させ、このホルダーの上部には上記回転部を経た
潤滑油を一時的に受ける構造を備えたことにより、組み
付け作業性が向上すると共に主フレームより排出された
油を排油経路へ導く通路のシール性が向上するため、圧
縮室内部へ取り込まれることがなくなり、冷凍サイクル
へ持ち出される油の減少が計られ、圧縮機内の保有油量
を保持することが可能となる。
【図1】請求項1に係る本発明のスクロール圧縮機の一
実施例の縦断面図である。
実施例の縦断面図である。
【図2】請求項2に係る本発明のスクロール圧縮機の一
実施例の縦断面図である。
実施例の縦断面図である。
【図3】請求項3に係る本発明のスクロール圧縮機の一
実施例の縦断面図である。
実施例の縦断面図である。
【図4】請求項4に係る本発明のスクロール圧縮機の一
実施例の縦断面図である。
実施例の縦断面図である。
【図5】従来のスクロール圧縮機の一実施例の縦断面図
である。
である。
1 固定スクロール、1b 板状渦巻歯、2 旋回スク
ロール、2a 軸受、2b 板状渦巻歯、3 クランク
軸(主軸)、3a 偏心軸部、3b 主軸部、3d 給
油孔、3e 給油孔、4 駆動ブッシュ、5 オルダム
リング、6 主フレーム、6a 主軸受、6b スラス
ト軸受面、6c 油排出用孔、6d 連結具、6e 嵌
合凸部、6f 脚部、7 電動機固定子、8 電動機回
転子、9副フレーム、9a 副軸受、9d 連結具、1
0 密閉容器、11 吸入管、12 吐出管、13 密
閉容器底部に貯溜された潤滑油、14 上バランスウエ
イト、15 下バランスウエイト、16 油ポンプ、2
0 ホルダー、20a排出用パイプ、20b 嵌合凹
部、21 仕切り板(ホルダー)、21a 油排出用
孔、22 脚体、23 段部、24 段部、25 ドー
ナツ盤状のホルダー、26 油排出用パイプ、32 帯
状部、33 円筒状ブッシュ、33a 給油孔。
ロール、2a 軸受、2b 板状渦巻歯、3 クランク
軸(主軸)、3a 偏心軸部、3b 主軸部、3d 給
油孔、3e 給油孔、4 駆動ブッシュ、5 オルダム
リング、6 主フレーム、6a 主軸受、6b スラス
ト軸受面、6c 油排出用孔、6d 連結具、6e 嵌
合凸部、6f 脚部、7 電動機固定子、8 電動機回
転子、9副フレーム、9a 副軸受、9d 連結具、1
0 密閉容器、11 吸入管、12 吐出管、13 密
閉容器底部に貯溜された潤滑油、14 上バランスウエ
イト、15 下バランスウエイト、16 油ポンプ、2
0 ホルダー、20a排出用パイプ、20b 嵌合凹
部、21 仕切り板(ホルダー)、21a 油排出用
孔、22 脚体、23 段部、24 段部、25 ドー
ナツ盤状のホルダー、26 油排出用パイプ、32 帯
状部、33 円筒状ブッシュ、33a 給油孔。
Claims (4)
- 【請求項1】 密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端
板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備え
た圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動ス
クロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動
スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持すると
共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレームと
を設けたスクロール圧縮機において、上記主フレーム下
部に嵌合する雄雌嵌合部を有するホルダーを備え、この
ホルダーの上部には上記回転部を経た潤滑油を一時的に
受ける構造を備えたことを特徴とするスクロール圧縮
機。 - 【請求項2】 密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端
板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備え
た圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動ス
クロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動
スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持すると
共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレームと
を設けたスクロール圧縮機において、上記主フレームの
下部に位置して油の上方への巻き上げを阻止する仕切り
板からなるホルダーを上記密閉容器に圧入し、このホル
ダーの上部には上記回転部を経た潤滑油を一時的に受け
る構造を備えたことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項3】 上記密閉容器に、冷媒を供給する吸入管
を上記仕切り板より上位に開口させたことを特徴とする
請求項2記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項4】 密閉容器と、渦巻状の側板をそれぞれ端
板に突設した固定スクロール及び揺動スクロールを備え
た圧縮要素と、電動機及び電動機の駆動力を上記揺動ス
クロールに伝達する主軸を備えた駆動要素と、上記揺動
スクロールを支承し、上記固定スクロールを保持すると
共に上記主軸の上端を回転可能に支持する主フレームと
を設けたスクロール圧縮機において、上記主フレームの
脚部の内側に設けた段部と、上記主フレームの主軸受ボ
ス部外側に設けた段部とにドーナツ盤状のホルダーの外
周縁及び内周縁を係着させ、このホルダーの上部には上
記回転部を経た潤滑油を一時的に受ける構造を備えたこ
とを特徴とするスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13395497A JPH10318167A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13395497A JPH10318167A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318167A true JPH10318167A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15116970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13395497A Pending JPH10318167A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10318167A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005163687A (ja) * | 2003-12-04 | 2005-06-23 | Hitachi Ltd | 電動圧縮機及びその製造方法 |
JP2007100512A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 密閉型回転式圧縮機 |
JPWO2016079805A1 (ja) * | 2014-11-18 | 2017-04-27 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機及び冷凍サイクル装置 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13395497A patent/JPH10318167A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005163687A (ja) * | 2003-12-04 | 2005-06-23 | Hitachi Ltd | 電動圧縮機及びその製造方法 |
JP2007100512A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 密閉型回転式圧縮機 |
JP4638313B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-02-23 | 三菱重工業株式会社 | 密閉型回転式圧縮機 |
JPWO2016079805A1 (ja) * | 2014-11-18 | 2017-04-27 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機及び冷凍サイクル装置 |
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