JP3586225B2 - 動力伝達ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の原動機と変速機との間で動力伝達を行うとともに、始動および発電を行う動力伝達ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的に、自動変速機を備えた自動車では、原動機としてのエンジンと自動変速機との間で動力伝達を行う手段としてトルクコンバータを用いている。このような技術は、例えば、自動車工学全書第9巻(昭和55年11月20日(株)山海堂発行)の第149頁に記載されている。
さらに、他の動力伝達手段としては、クラッチが知られており、操作の簡易性要求から必要に応じて自動的にクラッチを断接させる自動クラッチシステムも提案されており、このような構成としては、乾式の単板クラッチを用いたものが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、トルクコンバータは、流体を介して動力伝達を行うために、滑りによるパワーロスが生じ、燃費が悪いという問題がある。
一方、クラッチを用いた手段は、パワーロスは生じにくいが、トルクコンバータの利点である低速・高トルク伝達が難しい。すなわち、低速・高トルク伝達を行うためには、摩擦面を滑らせてトルク伝達をおこなうことになるが、このようにすると発熱する。このため、エンジンのアイドリング回転によりじわじわ進むいわゆるクリープ走行や、上り坂で止まるいわゆるヒルホールドを実行することが難しい。
そこで、ヒルホールドを達成するために、ブレーキ装置において自動的に制動力を発生させることが提案されている。しかしながら、この場合、能動的に制動力を発生できる装置を搭載する必要があり、車両のコストアップを招く。
【0004】
さらに、従来の原動機の始動装置および車両における発電装置は、上述の動力伝達装置と別個に設けられており、それぞれに設置スペースを要するため、車載性の改善が求められていた。
【0005】
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、トルク伝達効率に優れ、しかも低速・高トルク出力を可能として、発進・クリープ走行やヒルホールドを行うことが可能であり、さらに、スタータモータと発電機の機能を有しながらコンパクトに形成して車載性に優れた新規な動力伝達ユニットを提供することを主たる目的とし、さらに、コンパクト化およびコストダウンを図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明の動力伝達ユニットは、原動機からトルク伝達される入力部材および変速機に向けてトルク出力する出力部材と、前記入力部材と出力部材とを接続および切断可能な直結切替クラッチと、発電機および電動機として作動可能な発電電動機に、前記入力部材の回転を減速して伝達可能な第1遊星歯車と、前記入力部材の回転を減速して出力部材に伝達可能な第2遊星歯車と、この第2遊星歯車が入力部材と出力部材とのいずれかに対して変速作動を行う状態と行わない状態と切り替える第2遊星歯車切替手段と、が設けられていることを特徴とする手段とした。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動力伝達ユニットにおいて、前記第1遊星歯車に、第1遊星歯車が入力部材に対して変速作動を行う状態と行わない状態とに切り替える第1遊星歯車切替手段が設けられていることを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の動力伝達ユニットにおいて、前記第2遊星歯車切替手段が、第2遊星歯車と入力部材あるいは出力部材との間のトルク伝達経路を接続および切断可能な伝達切替クラッチであることを特徴とする手段とした。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の動力伝達ユニットにおいて、前記第2遊星歯車切替手段が、第2遊星歯車の固定要素を固定したり固定解除したりするブレーキであることを特徴とする手段とした。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝達ユニットにおいて、前記第1遊星歯車切替手段が、第1遊星歯車の固定要素を固定および固定解除するブレーキであることを特徴とする手段とした。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝達ユニットにおいて、前記第1遊星歯車切替手段が、入力部材と第1遊星歯車との間のトルク伝達経路を接続および切断可能な伝達切替クラッチであることを特徴とする手段とした。
【0012】
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の動力伝達ユニットにおいて、前記第1遊星歯車は、キャリアが入力部材に接続され、サンギヤに発電電動機が接続され、リングギヤが固定要素であることを特徴とする手段とした。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の動力伝達ユニットにおいて、第1遊星歯車のリングギヤが第1遊星歯車切替手段としてのブレーキにより固定および固定解除可能な構成であることを特徴とする手段とした。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の動力伝達ユニットにおいて、第1遊星歯車のキャリアと入力部材とが第1遊星歯車切替手段としての伝達切替クラッチにより接続および切断可能な構成であることを特徴とする手段とした。
【0013】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の動力伝達ユニットにおいて、前記第2遊星歯車は、サンギヤが入力部材に接続され、キャリアが出力部材に接続され、リングギヤが固定要素であることを特徴とする手段とした。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の動力伝達ユニットにおいて、第2遊星歯車のリングギヤが第2遊星歯車切替手段としてのブレーキにより固定および固定解除可能な構成であることを特徴とする手段とした。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の動力伝達ユニットにおいて、第2遊星歯車のキャリアと出力部材、あるいはサンギヤと入力部材のいずれかが第2遊星歯車切替手段としての伝達切替クラッチにより接続および切断可能な構成であることを特徴とする手段としたト。
【0014】
また、請求項13に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の動力伝達ユニットにおいて、前記第2遊星歯車は、リングギヤが入力部材に接続され、キャリアが出力部材に接続され、サンギヤが固定要素であることを特徴とする手段とした。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の動力伝達ユニットにおいて、第2遊星歯車のサンギヤがブレーキにより固定および固定解除可能な構成であることを特徴とする手段とした。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の動力伝達ユニットにおいて、第2遊星歯車のキャリアと出力部材、あるいはリングギヤと入力部材のいずれかが第2遊星歯車切替手段としての伝達切替クラッチにより接続および切断可能な構成であることを特徴とする手段とした。
【0015】
【発明の作用および効果】
本発明では、原動機を始動させる際には、発電電動機を電動機として駆動させる。この発電電動機の回転は、第1遊星歯車において減速されて入力部材に伝達され、この入力部材から原動機に伝達され、原動機の始動が成される。
このように、第1遊星歯車において減速されるため、発電電動機の必要出力を抑えて、発電電動機の小型化、ひいては装置の小型化を図ることができる。
また、原動機の駆動あるいは惰性走行により入力部材が回転しているときには、入力部材の回転が発電電動機に伝達され、必要に応じて発電を行うことができる。
【0016】
原動機が駆動している状態では、直結切替クラッチを解放させるとともに、第2遊星歯車切替手段により第2遊星歯車が入力部材あるいは出力部材に対して変速作動を行う状態とする。これにより、原動機から入力部材に伝達される回転が入力部材から第2遊星歯車を介して出力軸に伝達される時に、第2遊星歯車において減速される。
このように、原動機のトルク伝達が第2遊星歯車により行われるため、トルクコンバータによりトルク伝達を行うのよりも効率が良く、また、発熱を伴うことなくトルクを増大させることができるもので、トルクが必要な発進時、あるいはクリープ走行時やヒルホールド時に有効である。
【0017】
さらに、原動機が駆動している状態で、直結切替クラッチを締結させるとともに、第2遊星歯車切替手段により第2遊星歯車が変速作動を行わない状態に切り替える。これにより、原動機から入力部材に入力された回転は、直結切替クラッチから出力部材に1:1で効率良く伝達される。この場合、変速機により通常の変速を行う走行が可能である。
【0018】
以上のように、本発明の動力伝達ユニットは、原動機と変速機との間に設置されて原動機と変速機とのトルク伝達を行い、かつ、原動機の始動装置と発電装置の機能を併せ持つため、車載性に優れている。
さらに、動力伝達時においては、エネルギロスの無い効率の良いトルク伝達を行うことができ、しかも、必要に応じて、発熱を伴うこと無しにトルク増大を図ることができるという効果が得られる。
加えて、始動装置として作動させるときには、発電電動機の回転が減速されて原動機に伝達され、一方、発電装置として作動させるときには、発電電動機が増速回転されるものであり、発電電動機の小型化を図ることができ、これによりユニット全体のコンパクト化も図ることができるという効果が得られる。
【0019】
請求項2に記載の発明では、第1遊星歯車切替手段により第1遊星歯車が入力部材に対して変速作動を行わない状態に切り替えることができる。したがって、入力部材が高回転となる通常走行や加速走行時に、第1遊星歯車が変速作動を行わない状態に切り替えることで、発電電動機が高回転で回転しないようにでき、その分、発電電動機の必要容量を抑えて小型化を図ることができる。
【0020】
請求項3に記載の発明では、第2遊星歯車切替手段としての伝達切替クラッチを締結させると、第2遊星歯車は、入力部材および出力部材と接続されて変速作動が可能な状態となる。一方、伝達切替クラッチを解放させると、第2遊星歯車は、入力部材と出力部材とのいずれかとの接続が絶たれるため、変速作動ができない状態となる。
請求項4に記載の発明では、第2遊星歯車切替手段としてのブレーキにより第2遊星歯車の固定要素を固定させると、第2遊星歯車は、入力要素から回転が入力されたときに変速作動を行って出力要素に回転を伝達する。一方、ブレーキにより固定要素の固定を解除すると、固定要素が連れ回って変速作動ができない状態となる。
【0021】
請求項5に記載の発明では、第1遊星歯車切替手段としてのブレーキにより第1遊星歯車の固定要素を固定させると、第1遊星歯車は、第1遊星歯車の入力要素から回転が入力されたときに変速作動を行って出力要素に回転を伝達する。一方、ブレーキにより固定要素の固定を解除すると、固定要素が連れ回って変速作動ができない状態となる。
請求項6に記載の発明では、第1遊星歯車切替手段としての伝達切替クラッチを締結させると、第1遊星歯車は、入力部材および出力部材と接続されて変速作動が可能な状態となる。一方、伝達切替クラッチを解放させると、第1遊星歯車が入力部材と出力部材とのいずれかとの接続が絶たれるため、変速作動ができない状態となる。
【0022】
請求項7に記載の発明では、発電電動機をスタータモータとして作動させたときには、発電電動機の回転が第1遊星歯車においてサンギヤに入力されてキャリアから減速されて入力部材に向けて出力される。したがって、入力部材は、発電電動機の回転よりも減速して回転される。
一方、原動機が駆動して入力部材が回転しているときには、入力部材の回転が第1遊星歯車においてキャリアから入力されてサンギヤから増速されて発電電動機に向けて出力される。したがって、発電電動機は、入力部材の回転よりも増速して回転される。
また、この請求項7に記載の発明にあっては、請求項8に記載の発明のブレーキによりリングギヤを固定した場合には、第1遊星歯車は上述のような減速および増速作動を行うが、ブレーキによりリングギヤの固定を解除した場合には、上述の減速および増速作動は行わない。
また、この請求項7に記載の発明にあっては、請求項9に記載の伝達切替クラッチを接続した場合、第1遊星歯車のキャリアと入力部材とでトルク伝達可能となって第1遊星歯車において変速作動が可能となるが、伝達切替クラッチにより第1遊星歯車のキャリアと入力部材とを切断させると、キャリアと入力部材とでトルク伝達が成されず第1遊星歯車は変速作動不可能な状態となる。
【0023】
請求項10に記載の発明では、原動機が駆動して入力部材が回転しているときには、入力部材の回転が第2遊星歯車においてサンギヤから入力されてキャリアから減速されて出力部材に向けて出力される。したがって、原動機のトルクが増大されて出力部材から変速機へ伝達される。
また、この請求項10に記載の発明にあっては、請求項11に記載の発明のブレーキによりリングギヤを固定した場合には、第2遊星歯車は上述のような減速作動を行うが、ブレーキによりリングギヤの固定を解除した場合には、上述の減速作動は行わない。
また、この請求項10に記載の発明にあっては、請求項12に記載の伝達切替クラッチを接続した場合、第2遊星歯車のサンギヤと入力部材あるいはキャリアと出力部材とでトルク伝達可能となって第2遊星歯車において変速作動が可能となるが、伝達切替クラッチによりサンギヤと入力部材あるいはキャリアと出力部材とを切断させると、第2遊星歯車は入力部材あるいは出力部材とに対してトルク伝達が成されず第2遊星歯車は変速作動不可能な状態となる。
【0024】
請求項13に記載の発明では、原動機が駆動して入力部材が回転しているときには、入力部材の回転が第2遊星歯車においてリングギヤから入力されてキャリアから減速されて出力部材に向けて出力される。したがって、原動機のトルクが増大されて出力部材から変速機へ伝達される。
また、この請求項13に記載の発明にあっては、請求項14に記載の発明のブレーキによりサンギヤを固定した場合には、第2遊星歯車は上述のような減速作動を行うが、ブレーキによりサンギヤの固定を解除した場合には、上述の減速作動は行わない。
また、この請求項13に記載の発明にあっては、請求項15に記載の伝達切替クラッチを接続した場合、第2遊星歯車のリングギヤと入力部材あるいはサンギヤと出力部材とでトルク伝達可能となって第2遊星歯車において変速作動が可能となるが、伝達切替クラッチによりリングギヤと入力部材あるいはサンギヤと出力部材とを切断させると、第2遊星歯車は入力部材あるいは出力部材に対してトルク伝達が成されず第2遊星歯車は変速作動不可能な状態となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず、構成について説明する。
本願請求項1〜3,5,7,8,10,12に記載の発明に対応した実施の形態1の動力伝達ユニットMGUは、図1に示すように、エンジンEGとトランスミッションTMとの間であって、すなわち一般的な自動変速機においてトルクコンバータが配置される位置に設けられている。なお、トランスミッションとしては、いわゆる自動変速機や手動変速機、あるいはCVTなどの無段変速機などが用いられる。
【0026】
まず、動力伝達ユニットMGUの構成の概略を図1により説明すると、この動力伝達ユニットMGUは、エンジンEGから駆動力が入力される特許請求の範囲の入力部材としての入力軸1と、トランスミッションTMに駆動力を出力する特許請求の範囲の出力部材としての出力軸2とが同軸に設けられ、これ入力軸1および出力軸2の外側にこれらの軸1,2と同軸に、第1遊星歯車PGS1と第2遊星歯車PGS2との2つの遊星歯車と、特許請求の範囲の直結切替クラッチとしての第1電磁クラッチA−C/Lおよび特許請求の範囲の第2遊星歯車切替手段としての第2電磁クラッチB−C/Lの2つの電磁クラッチと、発電機および発動機として作動する発電電動機MGと、特許請求の範囲の第1遊星歯車切替手段としてのブレーキBRKとが設けられている。
【0027】
図示のように、前記第1電磁クラッチA−C/Lは、入力軸1と出力軸2とを接続および切断可能に設けられている。
また、前記第1遊星歯車PGS1は、キャリア12が、入力軸1とトルク伝達可能に接続され、サンギヤ11に、前記発電電動機MGのロータ16が取り付けられ、リングギヤ13がブレーキBRKにより固定および固定解除可能に構成されている。なお、この第1遊星歯車PGS1は、リングギヤ13が固定されて、サンギヤ入力・キャリア出力を行った場合、1/3に減速されるようサンギヤ11ならびにリングギヤ13の歯数が設定されている。
【0028】
前記第2遊星歯車PGS2は、キャリア22が、前記出力軸2に対して第2電磁クラッチB−C/Lにより接続および切断可能に構成され、サンギヤ21が、前記第1遊星歯車PGS1のキャリア12に連結され、リングギヤ23が後述するハウジングHに固定されている。なお、この第2遊星歯車PGS2は、リングギヤ23が固定されて、サンギヤ入力・キャリア出力を行った場合、1/2.5に減速される歯数に形成されている。
【0029】
次に、上述した動力伝達ユニットMGUのこの詳細を、図2の断面図により説明する。
【0030】
前記入力軸1は、一端がエンジンEGのクランク軸6に振動吸収手段5を介して連結されている。
なお、この振動吸収手段5は、回転方向の剛性が高く、かつ曲げ方向の剛性が低い曲げ振動吸収用の弾性プレートと、逆に回転方向の剛性が低く、曲げ方向の剛性が高いダンパプレートとを備えた周知のものが用いられ、エンジンEGのクランク軸6からトルクが入力されたときに、曲げ振動や捻り振動を吸収する。
【0031】
図においてHは実施の形態1の動力伝達ユニットMGUを収容するハウジングで、このハウジングHは、中央に穴が開いた4枚の円盤41,42,43,44と、各円盤41,42,43,44を連結する円管45,46および連結部材47とにより円筒状に形成され、前記円盤41,44の内周に、軸受49,49を介して入力軸1および出力軸2を回転自在に支持している。また、円盤41の中間部には、その内側に円管40が結合されている。
なお、両軸受49,49の隣には油室シール部材50,50が設けられ、ハウジングH内周の油室ORをシールしている。また、両軸受49,49により軸方向の寸法が管理されている。
また、ハウジングHの最も大径部分の円管45の外周には、空冷フィン48が図3の断面図に示すように放射状に形成されている。
【0032】
前記入力軸1の外周には、非磁性体により中央に穴の開いた円盤状に形成された磁路形成リング31が結合されている。なお、この磁路形成リング31を非磁性体により構成することで、後述する電磁ソレノイド653の磁路短絡を防止している。
【0033】
この磁路形成リング31の外周端部には、入力円管32が結合されている。
この入力円管32は、図において左側の端部が、回転体33を介して第1遊星歯車PGS1のキャリア12に結合され、中間部の外周には、第1遊星歯車PGS1のサンギヤ21が結合され、図において右側の端部には、円盤32aが内径側に結合されている。また、前記入力円管32と出力軸2との間に、第1電磁クラッチA−C/Lが設けられているが、その構成の詳細については後述する。
なお、磁路形成リング31は、スラストベアリング51により軸方向に支持されている。また、入力円管32の中間部には、油供給孔32bが複数穿設され、潤滑油を外径方向に導くよう構成されている。
【0034】
前記入力円管32の外径方向には、前記第2遊星歯車PGS2のサンギヤ21を挟んで、図中左側のサンギヤ円管38と、図中右側の出力円管39とが入力円管32の外周に間隔を開けて設けられている。
この出力円管39は、円盤39aにより出力軸2に結合されており、この円盤39aはスラストローラ52により軸方向を支持されている。
【0035】
前記出力円管39の外径方向には、間隔を開けて両端に円盤37a,37bが結合されて略コの字断面形状に形成されたキャリア円管37が設けられ、このキャリア円管37と前記出力円管39との間に、前記第2電磁クラッチB−C/Lが設けられているが、その構成の詳細については後述する。なお、前記円管37には、油供給孔37dが貫通されて外径方向に油を導くよう構成されている。
【0036】
前記第2遊星歯車PGS2は、キャリア22が前記キャリア円管37の円盤37aに結合され、リングギヤ23が、前記ハウジングHの円管46の内周に結合され、すなわちハウジングHに固定されている。なお、サンギヤ21は、前述したように入力円管32に結合されている。
【0037】
前記第1遊星歯車PGS1は、サンギヤ11が、前記入力円管32の外径方向に設けられたサンギヤ円管38に結合され、かつ、このサンギヤ円管38は、前記ハウジングHの円管46の外周にフローティング支持されているサンギヤ接続円管36に円盤36aを介して結合され、さらに、サンギヤ接続円管36は、円盤36aを介して、円管36bに結合されている。
この円管36bは、図中左右の両端部外周を軸受53,53により支持され、中間部の外周には、発電電動機MGのロータ16が取り付けられている。なお、ロータ16に対向してスタータ17が円管45の内周に取り付けられている。
したがって、第1遊星歯車PGS1のサンギヤ11は、ロータ16とともに回転する構成となっている。
なお、前記第1遊星歯車PGS1と第2遊星歯車PGS2とは、前記円盤36aを間に挟んで、前後(図中左右)に併設されている。また、軸受53の隣には、発電電動機MGが設置された気室ARと前述した油室ORとを分離するシール部材55,55が設けられている。
また、前記円管36bは、両端部をスラストローラ54に支持されている。
【0038】
また、前記第1遊星歯車PGS1のリングギヤ13が形成されたリング35aは、その外周にリングギヤ接続円管35が結合され、このリングギヤ接続円管35とハウジングHの円管40との間にブレーキBRKが設けられている。なお、リングギヤ接続円管35には、油供給孔35dが複数穿設され、油を外径方向に導くよう構成されている。
【0039】
次に、各電磁クラッチA−C/L,B−C/LおよびブレーキBRKについて説明する。
まず、第1電磁クラッチA−C/Lは、前述したように、出力軸2と入力円管32との間に設けられているもので、前述した構成の最も内側に設けられている。この第1電磁クラッチA−C/Lは、メインクラッチ60A、第1回転体61A、第2回転体62A、カム機構63A、サブクラッチ64A、締結機構65Aを備えている。
【0040】
前記メインクラッチ60Aは、出力軸2の外周と入力円管32の内周とにそれぞれスプライン結合により軸方向に相対移動可能で回転方向には相対移動不可能に装着されたものが交互に配置されている。
また、メインクラッチ60Aは、その一端側が円盤32aによって軸方向の移動が規制され、その他端側には、前記第1回転体61Aが隣設されている。
【0041】
この第1回転体61Aは、前記出力軸2に対してスプライン結合により軸方向に相対移動可能であるが回転方向に相対移動不可能に装着されている。
また、第1回転体61Aに対向して第2回転体62Aが設けられている。この第2回転体62Aは、図示のように円盤621とこの円盤621の内周に固定された円管622とにより断面L字の環形状に形成され、前記出力軸2と入力円管32との間にフローティングされている。すなわち、図4に示すように、第2回転体62Aの内周と出力軸2との間には、オイルoilが充填されており、これにより第2回転体62Aは出力軸2にフローティング状態で支持される。
【0042】
前記第1回転体61Aと第2回転体62Aとの間には、カム機構63Aが設けられている。このカム機構63Aは、第1回転体61Aに放射状に配置されている(図4参照)とともに図5に示すように、保持板631により軸心を中心に回転自在に装着されたスラストローラ632と、第2回転体62Aにおいてスラストローラ632に対向する位置に図5に示すように放射状に形成されたカム溝633とを備えている。
【0043】
また、前記第2回転体62Aは、図示は省略するが、出力軸2との間に設けられた例えば板ばね状のリターンスプリングにより、図5(a)に示すように、第1回転体61Aに当接する方向に付勢されている。
したがって、カム機構63Aは、第2回転体62Aが第1回転体61Aと共に回転している状態では、図5(a)に示す初期状態となって、カム溝633の略中央に配置され、軸方向に力が発生していない。それに対して、同図(b)に示すように両回転体61A,62Aに相対回転が生じると、第2回転体62Aのカム溝633がスラストローラ632に乗り上げ、これにより図示のように第2回転体62Aに軸方向の相対変位shが生じ、押圧力FPが発生する。
【0044】
前記第2回転体62Aの円管622と、前記入力円管32において円管622の外周に対向する部位には、多板のサブクラッチ64Aがそれぞれに対して軸方向に相対移動可能かつ回転方向に相対移動不可能に装着され、締結状態で第2回転体62Aと入力円管32との相対回転を規制し、締結解除状態でこれらの相対回転を許すよう設けられている。
【0045】
このサブクラッチ64Aの締結および締結解除を行う締結機構65Aは、アマチュア651と、電磁ソレノイド653とを備えている。
前記アマチュア651は、第2回転体62Aとサブクラッチ64Aとの間に配置されて入力円管32にスプライン結合により軸方向に相対移動可能かつ回転方向に相対移動不可能に結合されてサブクラッチ64を押圧可能に装着されている。
【0046】
前記電磁ソレノイド653は、ハウジングHに設けられ、通電時には、図において点線Aで示す磁路を形成して、前記アマチュア651をサブクラッチ64Aの方向に吸引させてサブクラッチ64Aを締結させる。
【0047】
したがって、締結機構65Aは、電磁ソレノイド653への通電時には、発生した吸引力によりアマチュア651がサブクラッチ64Aを締結させる。よって、入力円管32と出力軸2とが相対回転している状態では、第2回転体62Aと第1回転体61Aとの間に相対回転が生じ、カム機構63Aがカム作動を行って倍力出力することでメインクラッチ60Aが結合され、第1電磁クラッチA−C/Lが締結状態となり、この場合、カム機構63Aの倍力出力によりメインクラッチ60Aを強く締結して大きなトルクを伝達可能とする。
一方、電磁ソレノイド653への非通電時には、サブクラッチ64Aが解放され、第2回転体62Aは、第1回転体61Aに連れ回り、カム機構63Aにおいてカム作動が成されず、メインクラッチ60Aが解放され、第1電磁クラッチA−C/Lは締結解除状態となる。
【0048】
次に、第2電磁クラッチB−C/Lについて説明するが、この基本的な構成は第1電磁クラッチA−C/Lと共通しているので、簡単に説明する。
この第2電磁クラッチB−C/Lは、両遊星歯車PGS1,PGS2と軸方向で重なるように配置されて、前述のように出力円管39とキャリア円管37との間に設けられ、かつ、この第2電磁クラッチB−C/Lも、メインクラッチ60B、第1回転体61B、第2回転体62B、カム機構63B、サブクラッチ64B、締結機構65Bを備えている。
【0049】
前記メインクラッチ60Bは、出力円管39とキャリア円管37とのそれぞれに軸方向に相対移動可能かつ相対回転不可能に設けられたものが交互に配置されている。
【0050】
前記第1回転体61Bは、出力円管39に軸方向に相対移動可能かつ相対回転不可能に装着されている。
前記第2回転体62Bは、出力円管39とキャリア円管37との間にフローティング支持されている。
前記カム機構63Bは、第1電磁クラッチA−C/Lと同様に第1回転体61Bに保持されたスラストローラ632と第2回転体62Bに形成されたカム溝(図示省略)を備えている。
【0051】
前記サブクラッチ64Bは、第2回転体62Bの円管622とキャリア円管37のそれぞれに軸方向に相対移動可能かつ相対回転不可能に設けられたものが交互に配置されている。
前記締結機構65Bは、サブクラッチ64Bを押圧可能にキャリア円管37に装着されたアマチュア651と、ハウジングHに設けられて通電時にアマチュア651を吸引する電磁ソレノイド653とを備えている。
したがって、締結機構65Bの電磁ソレノイド653に通電した際には、サブクラッチ64Bが締結され、これにより第1回転体61Bと第2回転体62Bとの間で相対回転が発生してカム機構63Bが倍力出力を行ってメインクラッチ60Bが締結され、これにより出力円管39とキャリア円管37とが結合される。
また、締結機構65Bの電磁ソレノイド653への非通電時には、サブクラッチ64Bの締結が解除されるとともにメインクラッチ60Bの締結が解除され、出力円管39とキャリア円管37との結合が解除される。
【0052】
なお、図2において18は発電電動機MGに電力を供給し、また、発電電動機MGで発電した電力を図外のインバータに向けて出力する電力配線である。
また、図において19は、各電磁クラッチA−C/L,B−C/LおよびブレーキBRKの電磁ソレノイド653に電力を供給する電力配線である。
【0053】
次に、ブレーキBRKについて説明するが、このブレーキBRKの構成も第1電磁クラッチA−C/Lと共通しているので、簡単に説明する。
このブレーキBRKは、両遊星歯車PGS1,PGS2および第2電磁クラッチB−C/Lの外径方向に配置されて、前述のようにリングギヤ接続円管35とハウジングHの円管40との間に設けられ、かつ、メインクラッチ60K、第1回転体61K、第2回転体62K、カム機構63K、サブクラッチ64K、締結機構65Kを備えている。
【0054】
前記メインクラッチ60Kは、リングギヤ接続円管35と円管40とのそれぞれに軸方向に相対移動可能かつ相対回転不可能に設けられたものが交互に配置されている。
【0055】
前記第1回転体61Kは、リングギヤ接続円管35に軸方向に相対移動可能かつ相対回転不可能に装着されている。
前記第2回転体62Kは、リングギヤ接続円管35と円管40との間にフローティング支持されている。
前記カム機構63Kは、第1電磁クラッチA−C/Lと同様に第1回転体61Kに保持されたスラストローラ632と第2回転体62Kに形成されたカム溝(図示省略)を備えている。
【0056】
前記サブクラッチ64Kは、第2回転体62Kの円管622と円管40のそれぞれに軸方向に相対移動可能かつ相対回転不可能に設けられたものが交互に配置されている。
前記締結機構65Kは、サブクラッチ64Kを押圧可能に円管40に装着されたアマチュア651と、ハウジングHに設けられて通電時にアマチュア651を吸引する電磁ソレノイド653とを備えている。
したがって、締結機構65Kの電磁ソレノイド653に通電した際には、サブクラッチ64Kが締結され、これにより第1回転体61Kと第2回転体62Kとの間で相対回転が発生してカム機構63Kが倍力出力を行ってメインクラッチ60Kが締結され、これによりリングギヤ接続円管35と円管40とが結合される。また、締結機構65Kの電磁ソレノイド653への非通電時には、サブクラッチ64Kの締結が解除されるとともにメインクラッチ60Kの締結が解除され、リングギヤ接続円管35と円管40との結合が解除される。
【0057】
次に、動力伝達ユニットMGUの作動を図6の作動説明図に基づき説明する。(エンジン始動時)
エンジンEGを始動させる際には、第1電磁クラッチA−C/Lならびに第2電磁クラッチB−C/Lを解放させ、ブレーキBRKを締結作動させて、発電電動機MGを当初はモータとして作動させる。
この場合、発電電動機MGによりサンギヤ接続円管36が回転されて第1遊星歯車PGS1のサンギヤ11に入力されてキャリア12から1/3に減速されて入力円管32に伝達され、さらに、入力軸1からエンジンEGのクランク軸6に伝達される。
【0058】
この様子を示すのが、図7の作動説明図であり、このように、発電電動機MGの回転が第1遊星歯車PGS1により減速(トルク増大)されてエンジンEGに入力されるため、発電電動機MGにおいてエンジンEGを始動させるのに必要な駆動トルクを、減速比が得られない場合に比べて低くすることができ、発電電動機MGを小型にすることができる。
すなわち、本実施の形態にあっては、従来、自動変速機においてトルクコンバータ設置用の限られたスペースに動力伝達ユニットMGUを設置しており、このため、発電電動機MGを回転体の外側に配置させた構造でありながら、全体としてできる限りコンパクトな構成とすることを目指しており、このような構造において、発電電動機MGの必要駆動トルクを低減させることは、コンパクト化の上で非常に有効なものとなる。
【0059】
また、エンジンEGの回転数が所定回転数以上となって、発電電動機MGからトルクを与える必要が無くなれば、発電電動機MGを発電機として作動させることもでき、この場合、第1遊星歯車PGS1にあっては、キャリア入力・サンギヤ出力となって増速作動を行い、ロータ16は3倍に増速され、効率の良い発電を行うことができる。
【0060】
(発進時・クリープ走行時・ヒルホールド時)
エンジンEGを始動させた後の発進時、あるいは、アクセルを踏まない状態でじわじわと前進あるいは後進させるクリープ走行時、あるいは、車両を上り坂で車速0km/hに保たせるヒルホールドを行う際には、図6に示すように、エンジンEGを駆動させ、発電電動機MGは、必用に応じてON/OFFさせ、第1電磁クラッチA−C/Lを解放させる一方、第2電磁クラッチB−C/Lを締結させ、ブレーキBRKは状況に応じてON(締結)/OFF(解放)させる。
ここでブレーキBRKをOFFとした場合は、第1遊星歯車PGS1は、トルク伝達作動を行わず、エンジンEGの駆動トルクは、入力円管32から第2遊星歯車PGS2のサンギヤ21に入力され、キャリア22から1/2.5に減速されてキャリア円管37に出力され、さらに、第2電磁クラッチB−C/Lを介して出力円管39から出力軸2に伝達される。
この様子を示すのが図8の作動説明図で、このように、エンジンEGの駆動トルクが第2遊星歯車PGS2により減速(トルク増大)されて出力軸2からトランスミッションTMに伝達される。よって、発進をスムーズに行うことができるとともに、クリープ走行もスムーズに行うことができる。このとき、第2電磁クラッチB−C/Lでは、滑り制御を行っておらず、発熱を招くことなくトルクを増大させて発進およびクリープ走行を行うことができるという効果が得られる。
【0061】
一方、ブレーキBRKを締結させた場合には、第1遊星歯車PGS1がトルク伝達可能な状態となる。
この場合、発電電動機MGをモータとして駆動させると、発電電動機MGで発生した駆動トルクが1/3に減速されてエンジンEGの駆動トルクとともに、第2遊星歯車PGS2のサンギヤ21に入力され、トランスミッションTMに対してより大きなトルクを出力することができる。すなわち、エンジンEGのトルクをアシストすることができる。
一方、発電電動機MGを発電機として作動させると、エンジンEGの駆動トルクの一部が発電電動機MGにおいて消費され、トランスミッションTMへ入力されるトルクが減少する。
このように、ブレーキBRKを締結させた場合には、さらに、発電電動機MGをモータとして作動させたり、発電機として作動させたりすることで、トランスミッションTMに入力されるトルクを増減させることができ、より細かな制御が可能となる。この制御は、特に、ヒルホールドにおいて有効である。
【0062】
さらに、本実施の形態1にあっては、発進時やクリープ時などに、エンジンEGを駆動させずに発電電動機MGのみで、発進やクリープなどを行ったりすることもできる。
すなわち、上述のように第2電磁クラッチB−C/Lに加えてブレーキBRKを締結させ、かつ、発電電動機MGをモータとして駆動させると、そのモータ駆動トルクは、第1遊星歯車PGS1で1/3に減速されてキャリア12から第2遊星歯車PGS2のサンギヤ21に入力され、さらに第2遊星歯車PGS2において1/2.5に減速されてトランスミッションTMに入力される。したがって、発電電動機MGの出力トルクが7.5倍に増大されるものであり、小型の発電電動機MGでも、エンジンEGの駆動力をアシストしたり、さらには、発電電動機MGのみの駆動力で発進やクリープ走行を行ったりすることで燃費の向上を図ることも可能となる。
【0063】
(定常走行時・加速時)
上述のようにして発進を行った後は、図6に示すように、エンジンEGを駆動させている状態で、発電電動機MGはモータ・発電機いずれの作動も行わずに、第1電磁クラッチA−C/Lを解放させ、第2電磁クラッチB−C/Lを締結させ、かつ、ブレーキBRKを解放させる。
この様子を示すのが図9の作動説明図であり、エンジンEGの駆動力は、入力軸1から第1電磁クラッチA−C/Lを介してそのまま出力軸2に出力されるため、1:1の減速比となる。
【0064】
(減速回生)
減速時に回生を行う場合、図6に示すように、エンジンEGを非動させ、発電電動機MGを発電機として作動させ、第1電磁クラッチA−C/Lを締結させ、第2電磁クラッチB−C/Lを解放させる。
また、ブレーキBRKは、車速に応じて締結させるか、あるいは、滑り制御を行うか解放させるかする。
【0065】
例えば、50km/h以下の低速時にあってはブレーキBRKを締結させる。この場合、トランスミッションTMから入力される駆動輪トルクは、図10の作動説明図に示すように、第1電磁クラッチA−C/Lを経て、第1遊星歯車PGS1においてキャリア入力・サンギヤ出力されて、3倍に増速されて発電電動機MGが発電を行う。
よって、効率の良い回生発電が可能となる。
【0066】
また、例えば、50km/h以上の中・高速時には、ブレーキBRKを適宜OFFとするか滑り制御を実行する。
ブレーキBRKをOFFとした場合には、第1遊星歯車PGS1は、トルク伝達を行わないものであり、発電電動機MGは回生発電を行わない。よって、エンジンEGが連れ回ることによるエンジンブレーキのみが作用し、操縦安定性を確保することができる。
また、必用に応じてブレーキBRKに対して滑り制御を行うことで、トランスミッションTMから入力される駆動輪トルクの一部のみを発電電動機MGに伝達して、回生発電を穏やかに行うことができるとともに、駆動側の抵抗により生じる制動力を調整することができる。
【0067】
以上説明してきたように、本実施の形態1にあっては、トルクコンバータを使用せずに第1・第2遊星歯車PGS1,PGS2と第1・第2電磁クラッチA−C/L,B−C/LとブレーキBRKとを用いてトルク伝達を行うため、トルク伝達効率に優れる。
しかも、両電磁クラッチA−C/L,B−C/LおよびブレーキBRKを用いた手段でありながら、発進時・クリープ時・ヒルホールド時には、両遊星歯車PGS1,PGS2において減速してトルク伝達を行い、電磁クラッチA−C/L,B−C/LおよびブレーキBRKにおいて発熱を伴う滑り制御を用いることなしに低速・高トルク出力を可能とすることができる。したがって、車両に適用した本実施の形態1にあっては、発熱を伴うことなく発進・クリープ・ヒルホールドを行うことが可能となる。
【0068】
さらに、発電電動機MGによりエンジンEGを始動させる構成でありながら、始動時には、第1遊星歯車PGS1において1/3に減速してエンジンEGに発電電動機MGのトルクを伝達可能なため、発電電動機MGの小型化を図ることができる。
【0069】
また、本実施の形態1にあっては、始動時に発電電動機MGの出力を減速させる一方、発電時に発電電動機MGを増速させる変速作動を行う第1遊星歯車PGS1と、発進時などにエンジンEGのトルクをトランスミッションTMに向けて出力する際に減速させる第2遊星歯車PGS2とを設けた構成としたため、必要な電磁クラッチの数を少なくしてコストダウンを図ることができる。すなわち、上述の2通りの変速を1つの遊星歯車により行うことは可能である。例えば、実施の形態1において、第1遊星歯車PGS1のサンギヤ11と入力軸1とを接続させたり切り離したりする切替手段を設け、第1遊星歯車PGS1のキャリア12を出力軸2に直接接続させることでこれは可能である。ちなみに、1つの遊星歯車と3つのクラッチを切り替えて動力伝達を行う装置を、本願出願人は、特願2000−400854号により出願している。しかしながら、遊星歯車と電磁クラッチとを比較した場合、電磁クラッチの方が高価であり、本実施の形態1の装置は、この先願の発明に対して、遊星歯車の数は増加しているが、電磁クラッチの数を削減したことにより、全体のコストを低減させることができる。
【0070】
さらに、本実施の形態1にあっては、第1電磁クラッチA−C/Lの外径方向に重ねて第1遊星歯車PGS1,第2遊星歯車PGS2,第2電磁クラッチB−C/Lを設け、さらに、その外径方向に重ねてブレーキBRKを設け、さらに、その外側に発電電動機MGを設けた構成としたため、装置の全体構成を軸方向にも外径方向にもコンパクトにすることができ、これにより、高い車両搭載性を得ることができる。
【0071】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2の動力伝達ユニットを有した動力伝達ユニットMGUについて説明する。この実施の形態2は、請求項1〜3,5,7,8,10,12に記載の発明に対応している。なお、実施の形態2を説明するにあたり、実施の形態1と同じ構成には実施の形態1と同じ符号を付けて説明を省略する。
【0072】
この実施の形態2は、図11に示すように、第1遊星歯車PGS1のリングギヤ13を固定するブレーキ(第1遊星歯車切替手段)BRKとしてバンドブレーキを設けた例である。
このブレーキBRKは、図12に示すように、リングギヤ接続円管35の外周に設けられたブレーキシュー24と、このブレーキシュー24に対向して装着されたブレーキ用バンド25とを備えている。さらに、このブレーキ用バンド25は、両端をスプリング26,27により締結方向に付勢されている一方、ブレーキ用バンド25の一端が油圧アクチュエータ28によりスプリング26の付勢力とは反対方向に移動可能な構成となっている。
すなわち、このブレーキBRKは、油圧アクチュエータ28の非作動時にはスプリング26,27の付勢力により締結されてリングギヤ接続円管35を固定し、油圧アクチュエータ28を作動させると、締結が解除されてリングギヤ23の固定が解除されて回転可能となるもので、車速が所定速度以上になったことが検出されると油圧アクチュエータ28が作動する構成となっている。なお、この油圧アクチュエータ28に替えて電磁アクチュエータを用いてもよいし、あるいは、設定速度以上で回転すると自動的に締結解除となる遠心ウエイトを用いた構成や、車両停止時ならびに低速時には電磁石と対向するアマチュアでリングギヤ接続円管35を固定し、一定速度以上は電磁石に非通電としてリターンスプリングにより締結を解除する構成を用いるようにしてもよい。
【0073】
また、ブレーキBRKとして用いたバンドブレーキは、軸方向寸法が小さいために、発電電動機MGは、ブレーキBRKの後方(図中右側)に並んで設けられている。すなわち、サンギヤ接続円管36の外周が一対の軸受53に支持され、かつ、軸受53,53の間にロータ16が取り付けられている。
なお、リングギヤ接続円管35は、スラストローラ201により軸方向をハウジングHに支持され、また、サンギヤ接続円管36は、スラストローラ202により軸方向をハウジングHに支持されている。
また、実施の形態2では、ハウジングHは、円盤341,342,343,344および連結部材347と、円管345,346により形成されている。
【0074】
上述の実施の形態2にあっては、車速が所定車速になると解放されるブレーキBRKを用いているために、発進時の作動が実施の形態1と若干異なるので、これについて説明する。
すなわち、実施の形態2において、発進時あっては、ブレーキBRKは、図6の作動説明図に示す、ON/OFFが車速で切り替わる。
所定車速未満では、ブレーキBRKが締結(ON)され、発電電動機MGは、入力軸1の3倍速で回転される。この場合、発電電動機MGを発電機として作動させれば、効率良く発電でき、また、発電電動機MGをモータとして駆動させれば、エンジンEGをアシストできる。
一方、車速が所定速度を超えると、ブレーキBRKが解放され、発電電動機MGのロータ16は、フリーで連れ回ることになる。
【0075】
以上説明した実施の形態2にあっては、ブレーキBRKとしてバンドブレーキを用いたため、装置の径方向寸法を小さくしてコンパクトに構成することができる。
なお、他の作用効果については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0076】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3の動力伝達ユニットを適用した動力伝達ユニットMGUについて説明する。この実施の形態3は、請求項1,2,4,6,7,9,13,14に記載されている発明に対応している。なお、実施の形態3を説明するにあたり、実施の形態1と同じ構成には実施の形態1と同じ符号を付けて説明を省略する。
【0077】
図13は実施の形態3の動力伝達ユニットMGUを示すスケルトン図である。この実施の形態3にあっては、入力軸1の外周に設けられた第1遊星歯車PGS1は、サンギヤ11に発電電動機MGが取り付けられ、キャリア12が第1遊星歯車切替手段としての電磁クラッチC/Lにより接続および切断可能に構成され、リングギヤ13がハウジングHに固定されている。
【0078】
また、第2遊星歯車PGS2は、サンギヤ21が第2遊星歯車切替手段としてのブレーキBRKにより固定および固定解除可能となっており、キャリア22が出力軸2に結合され、リングギヤ23が入力軸1に結合されている。この第2遊星歯車PGS2は、リングギヤ入力・キャリア出力で、1/1〜1/2の間の減速比と成るように歯数が設定されている。
【0079】
次に、実施の形態3の作動について説明する。
(エンジン始動時)
エンジンEGを始動させる際には、電磁クラッチC/Lを締結させて第1遊星歯車PGS1のキャリア12と入力軸1とを接続させ、一方、第1電磁クラッチA−C/Lを解放させるとともに、ブレーキBRKを解放させ、この状態で、発電電動機MGをモータとして駆動させる。
したがって、実施の形態1と同様に発電電動機MGの回転が第1遊星歯車PGS1において減速されてエンジンEGに伝達され、小さな出力でエンジンEGの始動が可能である。
【0080】
(発進・クリープ・ヒルホールド時)
発進時には、電磁クラッチC/Lは解放させ、第1電磁クラッチA−C/Lを締結させるとともに、ブレーキBRKを制動作動させる。
これにより、エンジンEGの回転が第2遊星歯車PGS2において、リングギヤ入力・キャリア出力により減速されて出力軸2に伝達される。
【0081】
クリープやヒルホールド時にも、上記と同様の作動を行うが、これらの場合には、さらに電磁クラッチC/Lを締結させ、かつ、発電電動機MGを発電機として作動させてトランスミッションTMに伝達される、トルクを低減させたり、あるいはその逆に、発電電動機MGをモータとして作動させてエンジントルクをアシストさせたりすることにより、トランスミッションTMに入力されるトルクを制御することができる。
【0082】
(加速・定常走行時)
加速および定常走行時には、電磁クラッチC/Lを解放させ、第1電磁クラッチA−C/Lを締結させ、ブレーキBRKを解放させる。
したがって、エンジンEGの駆動力が1:1でトランスミッションTMに伝達される。また、この時、発電電動機MGのロータ16は、フリーで連れ回る。
【0083】
(減速回生時)
減速回生時には、上記の状態から電磁クラッチC/Lを締結させるとともに、発電電動機MGを電動機として作動させる。
【0084】
以上説明した実施の形態1にあっては、発進時に減速作動を行う第2遊星歯車PGS2を、リングギヤ入力・キャリア出力により減速を行う構成として、減速比を低く抑えたため、この発進時において減速を行っている状態から、加速・定常走行状態において1:1でトルク伝達を行う状態に移行した際に生じるトルク段差が小さくなる。
すなわち、図14は、トランスミッションTMにおける変速比の一例を示しているが、本実施の形態3の第2遊星歯車PGS2において変速を行った場合には、一速における変速比11.65との差が小さくなり、トルク段差を抑えることができ、運転者に違和感を与え難い。
【0085】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4の動力伝達ユニットMGUについて説明する。この実施の形態4は、請求項1,4,7,13,14に記載の発明に対応している。なお、実施の形態4は実施の形態3の変形例であるので、実施の形態3との相違点について説明する。
【0086】
図15は実施の形態4の動力伝達ユニットMGUを示すスケルトン図であり、この実施の形態4は、実施の形態3において電磁クラッチC/Lを取り外してキャリア12と入力軸1とを直結した例である。
この実施の形態4にあっては、エンジンEGが駆動している間、発電電動機MGのロータ16が増速回転されるため、発電電動機MGとしては高回転駆動可能なものを用いる。
【0087】
この実施の形態4にあっては、電磁クラッチをさらに1つ少なくできるため、装置のコストをさらに低減することができる。
【0088】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば、実施の形態として入力部材および出力部材として、入力軸1および出力軸2を示したが、これらの部材は、軸に限らず、筒状の部材などを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態1の動力伝達ユニットを示すスケルトン図である。
【図2】実施の形態1の動力伝達ユニットを示す断面図である。
【図3】実施の形態1の動力伝達ユニットの要部を示す断面図である。
【図4】実施の形態1の動力伝達ユニットの要部を示す断面図である。
【図5】実施の形態1の動力伝達ユニットの要部を示す断面図である。
【図6】実施の形態1の作動説明図である。
【図7】実施の形態1の始動時の作動説明図である。
【図8】実施の形態1の発進時などの作動説明図である。
【図9】実施の形態1の加速・定常走行時の作動説明図である。
【図10】実施の形態1の減速回生時の作動説明図である。
【図11】実施の形態2の動力伝達ユニットを示す断面図である。
【図12】実施の形態2の動力伝達ユニットの要部を示す断面図である。
【図13】実施の形態3の動力伝達ユニットを示すスケルトン図である。
【図14】実施の形態3の変速比説明図である。
【図15】実施の形態4の動力伝達ユニットを示すスケルトン図である。
【符号の説明】
1 入力軸
2 出力軸
5 振動吸収手段
6 クランク軸
11 サンギヤ
12 キャリア
13 リングギヤ
16 ロータ
17 スタータ
21 サンギヤ
22 キャリア
23 リングギヤ
24 ブレーキシュー
25 ブレーキ用バンド
26,27 スプリング
28 油圧アクチュエータ
31 磁路形成リング
32 入力円管
32a 円盤
32b 油供給孔
33 回転体
35 リングギヤ接続円管
35a リング
35d 油供給孔
36 サンギヤ接続円管
36a 円盤
36b 円管
37 キャリア円管
37a,37b 円盤
37d 油供給孔
38 サンギヤ円管
39 出力円管
39a 円盤
40 円管
41,42,43,44 円盤
45 円管
46 円管
47 連結部材
48 空冷フィン
49,49 軸受
50 油室シール部材
51 スラストベアリング
52 スラストローラ
53 軸受
54 スラストローラ
55 シール部材
60A メインクラッチ
60B メインクラッチ
60K メインクラッチ
61A 回転体
61B 回転体
61K 回転体
62A 回転体
62B 回転体
62K 回転体
63A カム機構
63B カム機構
63K カム機構
64A サブクラッチ
64B サブクラッチ
64K サブクラッチ
65A 締結機構
65B 締結機構
65K 締結機構
201 スラストローラ
202 スラストローラ
341,342,343,344 円盤
345,346 円管
347 連結部材
621 円盤
622 円管
631 保持板
632 スラストローラ
633 カム溝
651 アマチュア
653 電磁ソレノイド
AR 気室
BRK ブレーキ
A−C/L 第1電磁クラッチ
B−C/L 第2電磁クラッチ
C/L 電磁クラッチ
EG エンジン
FP 押圧力
H ハウジング
MG 発電電動機
MGU 動力伝達ユニット
OR 油室
PGS1 第1遊星歯車
PGS2 第2遊星歯車
TM トランスミッション

Claims (15)

  1. 原動機からトルク伝達される入力部材および変速機に向けてトルク出力する出力部材と、
    前記入力部材と出力部材とを接続および切断可能な直結切替クラッチと、
    発電機および電動機として作動可能な発電電動機に、前記入力部材の回転を減速して伝達可能な第1遊星歯車と、
    前記入力部材の回転を減速して出力部材に伝達可能な第2遊星歯車と、
    この第2遊星歯車が入力部材と出力部材とのいずれかに対して変速作動を行う状態と行わない状態と切り替える第2遊星歯車切替手段と、
    が設けられていることを特徴とする動力伝達ユニット。
  2. 前記第1遊星歯車に、第1遊星歯車が入力部材に対して変速作動を行う状態と行わない状態とに切り替える第1遊星歯車切替手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達ユニット。
  3. 前記第2遊星歯車切替手段が、第2遊星歯車と入力部材あるいは出力部材との間のトルク伝達経路を接続および切断可能な伝達切替クラッチであることを特徴とする請求項1または2に記載の動力伝達ユニット。
  4. 前記第2遊星歯車切替手段が、第2遊星歯車の固定要素を固定したり固定解除したりするブレーキであることを特徴とする請求項1または2に記載の動力伝達ユニット。
  5. 前記第1遊星歯車切替手段が、第1遊星歯車の固定要素を固定および固定解除するブレーキであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝達ユニット。
  6. 前記第1遊星歯車切替手段が、入力部材と第1遊星歯車との間のトルク伝達経路を接続および切断可能な伝達切替クラッチであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝達ユニット。
  7. 前記第1遊星歯車は、キャリアが入力部材に接続され、サンギヤに発電電動機が接続され、リングギヤが固定要素であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の動力伝達ユニット。
  8. 請求項7に記載の動力伝達ユニットにおいて、第1遊星歯車のリングギヤが第1遊星歯車切替手段としてのブレーキにより固定および固定解除可能な構成であることを特徴とする動力伝達ユニット。
  9. 請求項7に記載の動力伝達ユニットにおいて、第1遊星歯車のキャリアと入力部材とが第1遊星歯車切替手段としての伝達切替クラッチにより接続および切断可能な構成であることを特徴とする動力伝達ユニット。
  10. 前記第2遊星歯車は、サンギヤが入力部材に接続され、キャリアが出力部材に接続され、リングギヤが固定要素であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の動力伝達ユニット。
  11. 請求項10に記載の動力伝達ユニットにおいて、第2遊星歯車のリングギヤが第2遊星歯車切替手段としてのブレーキにより固定および固定解除可能な構成であることを特徴とする動力伝達ユニット。
  12. 請求項10に記載の動力伝達ユニットにおいて、第2遊星歯車のキャリアと出力部材、あるいはサンギヤと入力部材のいずれかが第2遊星歯車切替手段としての伝達切替クラッチにより接続および切断可能な構成であることを特徴とする動力伝達ユニット。
  13. 前記第2遊星歯車は、リングギヤが入力部材に接続され、キャリアが出力部材に接続され、サンギヤが固定要素であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の動力伝達ユニット。
  14. 請求項13に記載の動力伝達ユニットにおいて、第2遊星歯車のサンギヤがブレーキにより固定および固定解除可能な構成であることを特徴とする動力伝達ユニット。
  15. 請求項13に記載の動力伝達ユニットにおいて、第2遊星歯車のキャリアと出力部材、あるいはリングギヤと入力部材のいずれかが第2遊星歯車切替手段としての伝達切替クラッチにより接続および切断可能な構成であることを特徴とする動力伝達ユニット。
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