JP2003028034A - 始動発電装置 - Google Patents

始動発電装置

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JP2003028034A
JP2003028034A JP2001215554A JP2001215554A JP2003028034A JP 2003028034 A JP2003028034 A JP 2003028034A JP 2001215554 A JP2001215554 A JP 2001215554A JP 2001215554 A JP2001215554 A JP 2001215554A JP 2003028034 A JP2003028034 A JP 2003028034A
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Japan
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planetary gear
circular pipe
generator
gear
rotating body
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JP2001215554A
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English (en)
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Kyugo Hamai
九五 浜井
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動と走行中の発電を行う始動発
電装置において、エンジンの駆動軸に対するバランスを
良好にして、エンジンマウンティング性の向上を図り、
かつ、装置の小型化ならびにコストダウンを図ること。 【解決手段】 第2遊星歯車PGS2は、リングギヤ2
3が固定され、キャリア22が入力軸1に接続され、サ
ンギヤ21に第1遊星歯車PGS1および発電機ALT
が同軸に取り付けられ、第1遊星歯車PGS1は、サン
ギヤ11にスタータモータSTR同軸に取り付けられ、
リングギヤ13がブレーキBRKにより固定および固定
解除可能に構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンを
始動させるとともに、走行中に発電を行う始動発電装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンを始動させるスタータ
モータおよび発電機は、エンジンのクランク軸と平行な
軸上に設けられ、ベルトやチェーンなどで駆動伝達を行
うよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにスタータモータや発電機がエンジンに横置きされ
た構成では、エンジンのクランク軸周りのモーメントが
大きくなり、エンジンをマウンティングする際に、重量
バランスの悪化を招くという問題があった。
【0004】さらに、スタータモータおよび発電機の伝
達トルクが大きくなると、ベルトではトルク伝達が困難
になるためにチェーンにより駆動伝達するが、チェーン
を用いた構成にあっては、潤滑のための油潤滑回路およ
び油室を形成する必要があるとともに、チェーンテンシ
ョンを確保する必要があり、このため、チェーン機構を
覆って設けられるカバーなどの構造が複雑になり、装置
の大型化ならびにコストアップを招くという問題があっ
た。
【0005】本発明は、上述の問題点に着目して成され
たもので、エンジンの始動と走行中の発電を行う始動発
電装置において、エンジンの駆動軸に対するバランスを
良好にして、エンジンマウンティング性の向上を図り、
かつ、装置の小型化ならびにコストダウンを図ることを
目的とし、さらには、装置の汎用性拡大を図ることを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明は、エンジンに駆動力を与える
スタータモータと、エンジンの駆動力により発電する発
電機とが設けられ、前記エンジンに結合された回転軸
と、スタータモータおよび発電機との間に、それぞれ変
速手段が設けられた始動発電装置において、前記変速手
段として、前記回転軸の外周に第1遊星歯車と、この第
1遊星歯車の変速比以下の第2遊星歯車とが設けられ、
この第2遊星歯車は、減速作動時の出力側が回転軸に接
続され、かつ減速作動時の入力側に第1遊星歯車が接続
されているとともに発電機が同軸に取り付けられ、この
第1遊星歯車は、減速作動時の出力側が前記第2遊星歯
車に接続され、減速作動時の入力側にスタータモータが
同軸に取り付けられ、前記第1遊星歯車の、サンギヤ・
キャリア・リングギヤのうちの固定要素を固定および固
定解除可能な切替手段が設けられていることを特徴とす
る手段とした。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の始動発電装置において、前記第2遊星歯車は、リング
ギヤが固定され、キャリアが前記回転軸に結合され、サ
ンギヤに第1遊星歯車に接続されているとともに、同軸
に発電機が取り付けられ、前記第1遊星歯車は、キャリ
アが前記第2遊星歯車のサンギヤに接続され、サンギヤ
に前記スタータモータが同軸に取り付けられ、リングギ
ヤが前記固定要素として前記切替手段により固定および
固定解除可能であることを特徴とする手段とした。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の始動発電装置において、前記回転軸は、エン
ジンと変速機とで駆動トルクを伝達する軸であることを
特徴とする手段とした。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の始動発電装置において、前記変速機は、前記回転軸か
らトルク伝達されるトルクコンバータを備えていること
を特徴とする手段とした。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の始動発電装置において、前記回転軸に第2遊星歯車
のキャリア(22)が結合され、この第2遊星歯車のキ
ャリア(22)に噛み合うサンギヤ(21)と一体の接
続円管(334)が回転軸の外周に相対回転可能に設け
られ、前記第2遊星歯車のキャリア(22)に噛み合う
リングギヤ(23)と、その外径方向に設けられた第1
遊星歯車のサンギヤ(11)との間に、前記接続円管
(334)に結合された円管(309)が回転可能に設
けられ、この円管(309)に結合されているととも
に、第1遊星歯車の外径方向に配置された円管(31
1)に発電機のロータ(16a)が取り付けられ、前記
円管(309)の外側に第1遊星歯車のサンギヤ(1
1)が回転可能に設けられ、このサンギヤ(11)に結
合された円管(302)が第1遊星歯車ならびに発電機
を迂回して、発電機の外径方向に回転可能に配置され、
前記円管(302)にスタータモータのロータ(16
s)が取り付けられていることを特徴とする手段とし
た。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項3または
4に記載の始動発電装置において、前記回転軸の途中に
は、変速機との接続を切断可能なクラッチが設けられて
いることを特徴とする手段とした。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の始動発電装置において、前記クラッチは、電磁クラッ
チであり回転軸側と変速機側との間に介在されて両者を
接続および切断可能な多板クラッチと、この多板クラッ
チの隣りに設けられて、多板クラッチを押圧して締結可
能な第1回転体と、この第1回転体に対向して設けられ
ているとともに、第1回転体に対して回転方向に相対移
動可能な第2回転体と、この第2回転体と前記第1回転
体との間に介在されて、両回転体が回転方向に相対回転
するのに伴って軸方向に倍力出力して第2回転体に対し
て第1回転体を軸方向に相対移動させて前記多板クラッ
チを締結させるカム機構と、前記第2回転体の隣りに設
けられ、締結機構により締結フリクションが与えられる
ことで第2回転体を減速させるパイロットクラッチと、
を備えていることを特徴とする手段とした。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の始動発電装置において、前記エンジン側の回転軸とし
ての入力軸(1)と、変速機側の出力軸(2)とが同軸
で、相対回転可能に設けられ、この出力軸(2)の外径
方向に所定の間隔を有して、入力軸(1)に結合された
入力円管(32)が設けられ、この入力円管(32)と
出力軸(2)との間に、前記電磁クラッチ(C/L)が
設けられ、前記入力円管(32)の外側に、接続円管
(34)が回転自在に設けられ、前記接続円管(34)
の外径方向に第1遊星歯車と第2遊星歯車とが同軸かつ
軸方向に離れて配置され、前記第1遊星歯車の外径方向
に、前記接続円管(34)と円盤(34a)を介して結
合された円管(34c)が設けられ、この円管(34
c)と前記第1遊星歯車のリングギヤ13との間に、前
記第1遊星歯車のサンギヤ(11)に結合されて接続円
管(34)の外周に設けられたサンギヤ接続円管(3
6)に円盤(36a)を介して結合された円管(36
b)が設けられ、前記円管(34c)に発電機のロータ
(16a)が取り付けられ、前記円管(36b)にスタ
ータモータのロータ(16s)が取り付けられ、前記リ
ングギヤ(13)の外径方向に切替手段としてのバンド
ブレーキが設けられて、前記発電機とスタータモータと
ブレーキとが同軸かつ軸方向に並んで配置されているこ
とを特徴とする手段とした。
【0014】
【発明の作用および効果】本発明では、切替手段により
第1遊星歯車の固定要素を固定してスタータモータを駆
動させると、スタータモータの駆動トルクは、第1遊星
歯車を介して減速されて第2遊星歯車に入力され、この
第2遊星歯車においてさらに減速されてエンジン側の回
転軸に伝達される。このように、スタータモータの駆動
トルクは、第1遊星歯車ならびに第2遊星歯車により2
段階に減速されてエンジンに入力されるため、スタータ
モータとして小さな出力のものを用いても、エンジンを
駆動させることができる。
【0015】また、エンジンの駆動力により発電を行う
場合、切替手段により第1遊星歯車の固定要素の固定を
解除させ、発電機を作動させる。この場合、エンジンの
駆動トルクは、回転軸から第2遊星歯車に入力され、第
2遊星歯車で増速されて発電機が回転されて発電が行わ
れる。また、このとき、第1遊星歯車は、固定要素を固
定していないことから、スタータモータへのトルク伝達
は成されない。このように、発電機は、第2遊星歯車の
みにより増速されるため、2つの遊星歯車を介在させた
場合に比べて回転数を抑えることができ、容量の小さな
ものを用いることができる。
【0016】以上のように、本発明では、スタータモー
タならびに発電機の小型化を図ることができ、装置のコ
ンパクト化を図ることができるという効果が得られる。
さらに、スタータモータおよび発電機に対してトルク伝
達を行う変速手段としての第1遊星歯車、第2遊星歯
車、スタータモータ、発電機をエンジン回転軸と同軸に
設けたため、エンジン軸回りのモーメントが小さくな
り、エンジンマウンティングの重量バランスに優れると
いう効果が得られるとともに、横置きの場合のように、
駆動力を伝達するチェーンならびにそのハウジングを用
いる構成に比べて、油潤滑経路ならびに油室構造を簡略
化することができ、構成の簡略化および小型化を図るこ
とができる。加えて、本発明では、スタータモータと発
電機の他には、2つの遊星歯車と、固定および固定解除
する切替手段を設ければよく、遊星歯車により変速を行
う手段でありながら、高価なクラッチを用いなくて良い
手段としたため、装置を安価に構成することができる。
【0017】請求項3に記載の発明では、エンジンと変
速機との間で駆動伝達を行う回転軸の外側に本発明の始
動発電装置を設けた構成であるため、始動発電装置をコ
ンパクトに設置することができるという効果が得られ
る。
【0018】請求項4に記載の発明では、スタータモー
タ駆動時に、回転軸の変速機側にはトルクコンバータが
設けられているため、変速機側の構成が負荷とならず、
エンジン始動が可能である。
【0019】請求項5に記載の発明では、回転軸から外
径方向に、第2遊星歯車、第1遊星歯車、発電機、スタ
ータモータを順に配置させた構成としたため、軸方向寸
法を小さく形成することができる。よって、車載に有利
である。
【0020】請求項6に記載の発明では、回転軸と変速
機との間に、クラッチを設けたため、変速機にトルクコ
ンバータを有しない構成では、エンジン始動時にクラッ
チを解放作動させることにより変速機側が負荷とならな
いようにできる。
【0021】請求項7に記載の発明では、回転軸の外径
方向に第1遊星歯車と第2遊星歯車とを設け、さらに、
その外径方向で、発電機とスタータモータとバンドブレ
ーキとを軸方向に並べて配置させたため、装置の外径寸
法を抑えて全体をコンパクトに形成でき、車載性に優れ
ているという効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)実施の形態1の始動発電装置STAL
は、請求項1〜3,6〜8に記載の発明に対応している
ものである。この始動発電装置STALは、図2に示す
ように、エンジンEGとトランスミッションTMとの動
力伝達経路の途中に設けられている。なお、トランスミ
ッションTMは、手動変速機やいわゆるATと呼ばれる
自動変速機、あるいはCVTなどから成り、前後進機構
部91と変速機構部92とを備えている。
【0023】次に、図1の断面図に基づいて始動発電装
置STALの構成の詳細について説明する。実施の形態
1の始動発電装置STALは、エンジンEGのクランク
軸6に振動吸収手段5を介して連結された特許請求の範
囲の回転軸としての入力軸1と、トランスミッションT
Mの入力軸(図示省略)に連結された出力軸2とが同軸
に設けられている。そして、始動発電装置STALの外
周は、ハウジングHに覆われている。このハウジングH
は、中央に穴が開いた4枚の円盤41,42,43,4
4と、各円盤41,42,43,44を連結する円管4
5,46とを備えており、前記円盤41,42の内周
に、軸受49,49を介して入力軸1および出力軸2を
回転自在に支持している。なお、両軸受49,49によ
り軸方向の寸法が管理されている。また、両軸受49,
49の隣にはシール部材50,50が設けられ、ハウジ
ングH内周の油室ORをシールしている。また、ハウジ
ングHの円管45の大径部分の外周には、空冷フィン4
8が図3の断面図に示すように放射状に形成されてい
る。さらに、前記円盤41の中間部には、円管41aが
油室ORの方向に突出され、この円管41aの先端部に
は、円盤41bが結合固定されている。
【0024】前記入力軸1の外周には、非磁性体により
中央に穴の開いた円盤状に形成された磁路形成リング3
1が結合されている。なお、この磁路形成リング31を
非磁性体により構成することで、後述する電磁ソレノイ
ド653の磁路短絡を防止している。さらに、この磁路
形成リング31の先端には、入力円管32が一体に結合
され、かつ、この入力円管32の両端に円盤状の回転体
33a,33bが結合されている。そして、前記磁路形
成リング31の基端部と、回転体33bの基端部とが、
スラストベアリング51,52により軸方向に支持され
て、回転した際の摩擦抵抗の低減が図られているととも
に、軸方向の位置決めが成されている。
【0025】前記入力円管32の外側には、接続円管3
4が、その内周を入力円管32に図外のオイルによりフ
ローティング支持されているとともに、その外周をハウ
ジングHの円盤41b,43に支持されて回転自在に設
けられている。この接続円管34の図中左側の端部の外
周には、第2遊星歯車PGS2のサンギヤ21が形成さ
れている。さらに、第2遊星歯車PGS2のキャリア2
2が、前記回転体33aを介して入力円管32に連結さ
れている。また、第2遊星歯車PGS2のリングギヤ2
3は、前記ハウジングHの円管41aの内周に形成され
ているもので、すなわち、リングギヤ23は、ハウジン
グHに固定されている。なお、本実施の形態1にあって
は、第2遊星歯車PGS2は、キャリア入力サンギヤ出
力で2倍の増速比、サンギヤ入力キャリア出力で1/2
の減速比が得られる構成となっている。
【0026】また、接続円管34には、前記円盤41
b,43の間に配置された円盤34bが結合されている
とともに、この円盤34bの先端に円管34cが結合さ
れている。そして、この円管34cは、スラストローラ
54により軸方向に支持されているとともに、一対の軸
受53,53により外周を支持され、さらに、外周に
は、発電機ALTのロータ16aが取り付けられてい
る。なお、ロータ16aに対向して発電機ALTのステ
ータ17aがハウジングHの円管45の内周に取り付け
られている。なお、前記軸受53,53の外周には、前
記油室ORと、発電機ALTが収容された気室AR1と
をシールするシール部材55が設けられている。
【0027】また、前記接続円管34の図中右側端部に
は、円盤状の回転体34dを介して第1遊星歯車PGS
1のキャリア12が接続されている。この第1遊星歯車
PGS1のサンギヤ11は、前記接続円管34の外周に
近接してフローティング支持されたサンギヤ接続円管3
6に形成されている。また、第1遊星歯車PGS1のリ
ングギヤ13は、ハウジングHの円盤42,44の間に
回転自在に支持されている。なお、本実施の形態1にお
いて第1遊星歯車PGS1は、リングギヤ13を固定し
た状態で、サンギヤ入力キャリア出力で1/5の減速
比、キャリア入力サンギヤ出力で5倍の増速比が得られ
る構成となっている。また、回転体34dは、前記スラ
ストローラ54と対を成すスラストローラ54により軸
方向を支持されている。
【0028】前記サンギヤ接続円管36は、その外周を
前記ハウジングHの円盤43,44に軸受56,56に
より支持されている。さらに、これら軸受56には、円
盤43,44の間に形成された気室AR2と前記油室O
Rとをシールするシール部材57,57が設けられてい
る。また、前記サンギヤ接続円管36の外周に、前記気
室AR2に延びる円盤36aが結合され、この円盤36
aの外周に円管36bが結合され、この円管36bの外
周に、スタータモータSTRのロータ16sが取り付け
られ、このロータ16sに対向してスタータモータST
Rのステータ17sがハウジングHの円管45の内周に
取り付けられている。
【0029】前記第1遊星歯車PGS1のリングギヤ1
3の外周にはブレーキBRKが設けられている。このブ
レーキBRKは、いわゆるバンドブレーキであって、図
4に示すように、リングギヤ13の外周に設けられたブ
レーキシュー24と、このブレーキシュー24に対向し
て装着されたブレーキ用バンド25とを備えている。さ
らに、このブレーキ用バンド25は、両端をスプリング
26,27により締結方向に付勢されている一方、ブレ
ーキ用バンド25の一端が油圧アクチュエータ28によ
りスプリング26の付勢力とは反対方向に移動可能な構
成となっている。すなわち、このブレーキBRKは、油
圧アクチュエータ28の非作動時にはスプリング26,
27の付勢力により締結されてリングギヤ23を固定
し、油圧アクチュエータ28を作動させると、締結が解
除されてリングギヤ13の固定が解除されて回転可能と
なるもので、エンジン回転数が所定数以上になったこと
が検出されると油圧アクチュエータ28が作動する構成
となっている。なお、この油圧アクチュエータ28に替
えて電磁アクチュエータを用いてもよいし、あるいは、
リングギヤ13などが設定速度以上で回転すると自動的
に締結解除となる遠心ウエイトを用いた構成や、車両停
止時、あるいはエンジン回転速度が所定速度よりも低速
時には電磁石と対向するアマチュアでリングギヤ13を
固定し、一定速度以上は電磁石に非通電としてリターン
スプリングにより締結を解除する構成を用いるようにし
てもよい。さらに、ブレーキBRKとしては、バンドブ
レーキに限らず多板ブレーキを用いてもよい。
【0030】前記入力円管32と出力軸2との間には、
電磁クラッチC/Lが設けられている。この電磁クラッ
チC/Lは、多板クラッチ60、第1回転体61、第2
回転体62、カム機構63、サブクラッチ64、締結機
構65を備えている。前記多板クラッチ60は、出力軸
2の外周と入力円管32の内周とにそれぞれスプライン
結合により軸方向に相対移動可能で回転方向には相対移
動不可能に装着されたものが交互に配置されている。ま
た、多板クラッチ60は、その一端側が回転体33bに
よって軸方向の移動が規制され、その他端側には、前記
第1回転体61が隣設されている。
【0031】この第1回転体61は、前記出力軸2に対
してスプライン結合により軸方向に相対移動可能である
が回転方向に相対移動不可能に装着されている。また、
第1回転体61に対向して第2回転体62が設けられて
いる。この第2回転体62は、図示のように円盤621
とこの円盤621の内周に固定された円管622とによ
り断面L字の環形状に形成され、前記出力軸2と入力円
管32との間にフローティングされている。すなわち、
図5に示すように、第2回転体62の内周と出力軸2と
の間には、オイルoilが充填されており、これにより
第2回転体62は出力軸2にフローティング状態で支持
される。
【0032】前記第1回転体61と第2回転体62との
間には、カム機構63が設けられている。このカム機構
63は、第1回転体61に放射状に配置されている(図
5参照)とともに図6に示すように、保持板631によ
り軸心を中心に回転自在に装着されたスラストローラ6
32と、第2回転体62においてスラストローラ632
に対向する位置に図5に示すように放射状に形成された
カム溝633とを備えている。
【0033】また、前記第2回転体62は、図示は省略
するが、出力軸2との間に設けられた例えば板ばね状の
リターンスプリングにより、図6(a)に示すように、
第1回転体61に当接する方向に付勢されている。した
がって、カム機構63は、第2回転体62が第1回転体
61と共に回転している状態では、図6(a)に示す初
期状態となって、カム溝633の略中央に配置され、軸
方向に力が発生していない。それに対して、同図(b)
に示すように両回転体61,62に相対回転が生じる
と、第2回転体62のカム溝633がスラストローラ6
32に乗り上げ、これにより図示のように第2回転体6
2に軸方向の相対変位shが生じ、押圧力FPが発生す
る。
【0034】前記第2回転体62の円管622と、前記
入力円管32において円管622の外周に対向する部位
には、多板のサブクラッチ64がそれぞれに対して軸方
向に相対移動可能かつ回転方向に相対移動不可能に装着
され、締結状態で第2回転体62と入力円管32との相
対回転を規制し、締結解除状態でこれらの相対回転を許
すよう設けられている。
【0035】このサブクラッチ64の締結および締結解
除を行う締結機構65は、アマチュア651と、電磁ソ
レノイド653とを備えている。前記アマチュア651
は、第2回転体62とサブクラッチ64との間に配置さ
れて入力円管32にスプライン結合により軸方向に相対
移動可能かつ回転方向に相対移動不可能に結合されてサ
ブクラッチ64を押圧可能に装着されている。
【0036】前記電磁ソレノイド653は、ハウジング
Hに設けられ、通電時には前記アマチュア651をサブ
クラッチ64の方向に吸引させてサブクラッチ64を締
結させる。
【0037】したがって、締結機構65は、電磁ソレノ
イド653への通電時には、発生した吸引力によりアマ
チュア651がサブクラッチ64を締結させる。よっ
て、入力円管32と出力軸2とが相対回転している状態
では、第2回転体62と第1回転体61との間に相対回
転が生じ、カム機構63がカム作動を行って倍力出力を
行い、多板クラッチ60が結合されて電磁クラッチC/
Lが締結状態となる。一方、電磁ソレノイド653への
非通電時には、サブクラッチ64が解放され、第2回転
体62は、第1回転体61に連れ回り、カム機構63に
おいてカム作動が成されず、多板クラッチ60が解放さ
れ、電磁クラッチC/Lは締結解除状態となる。なお、
前記電磁ソレノイド653に、電力配線19が接続さ
れ、また、前記スタータモータSTRおよび発電機AL
Tに、電力配線18が接続されている。
【0038】次に、実施の形態1の始動発電装置STA
Lの作動について説明する。
【0039】(エンジン始動時)始動時には、電磁クラ
ッチC/Lを解放させ、かつ、ブレーキBRKを締結さ
せ(このブレーキBRKは、停車時および低速時は締結
状態となっている)、発電機ALTは停止させて、スタ
ータモータSTRを駆動させる。このスタータモータS
TRを駆動させると、サンギヤ接続円管36が回転さ
れ、第1遊星歯車PGS1において、サンギヤ11から
入力されてキャリア12から1/5に減速されて出力さ
れる。さらに、このキャリア12からの出力は、接続円
管34を介して第2遊星歯車PGS2のサンギヤ21に
入力され、この第2遊星歯車PGS2において1/2の
減速比で減速されてキャリア22から入力円管32に出
力される。そして、この入力円管32に入力された駆動
トルクは、非磁性体リング31から入力軸1に伝達さ
れ、さらに、入力軸1から振動吸収手段5を介してクラ
ンク軸6に入力される。
【0040】したがって、スタータモータSTRから出
力された駆動トルクが、第1遊星歯車PGS1および第
2遊星歯車PGS2を介して、1/10に減速されて、
クランク軸6が回転されてエンジンEGの始動が成さ
れ、エンジンEGの回転数が所定回転数を超えて始動が
確認できたら、スタータモータSTRへの通電を停止し
て作動を停止させる。
【0041】このように、スタータモータSTRの回転
が、2つの遊星歯車PGS1,PGS2により大きく減
速されてクランク軸6が回転されるため、スタータモー
タSTRとしては出力が小さなものでもエンジンEGの
始動を行うことができる。
【0042】(発進時)エンジンEGの始動後、車両を
発進させる時には、電磁クラッチC/Lを滑らせながら
締結させる。これによりエンジンEGの駆動力がトルク
増大されてトランスミッションTMに入力され、スムー
ズに発進させることができる。
【0043】(発電時)走行中にあっては、まず、走行
速度あるいはエンジン回転速度が所定速度を超えると、
ブレーキBRKの油圧アクチュエータ28が駆動されて
ブレーキBRKが解放され、第1遊星歯車PGS1のリ
ングギヤ13の固定が解除される。これにより、第1遊
星歯車PGS1にあっては、トルク伝達が成されない状
態となっている。また、エンジンEGの駆動により入力
軸1が回転され、この回転が非磁性体リング31から入
力円管32に伝達され、第2遊星歯車PGS2におい
て、キャリア入力サンギヤ出力がなされて2倍に増速さ
れて円盤34bおよび円管34cが回転されて発電機A
LTのロータ16aが回転され、発電機ALTにおいて
発電が成される。
【0044】このように、本実施の形態1にあっては、
発電機ALTにおいて発電を行う際には、減速比および
増速比が小さな第2遊星歯車PGS2により発電機AL
Tにトルク伝達を行うため、発電機ALTとしてやはり
小型のものを使用可能とすることができる。
【0045】(クリープおよびヒルホールド時)アクセ
ルを踏んでいない状態で、車両を徐々に前進あるいは後
進させるヒルホールド時、および、同様に登坂路に停車
させたときに、アクセルを踏んでいない状態で、車両が
後退することなく停車状態に保つヒルホールド時には、
電磁クラッチC/Lにおいて、滑り制御を実行して、ト
ランスミッションTMに伝達されるトルクを適量に制御
するとともに、必要に応じて発電機ALTを作動させ、
エンジンEGの駆動トルクの一部を電力に変換させるこ
とにより、トランスミッションTMに伝達されるトルク
を適量に制御する。なお、このとき、ブレーキBRK
は、解放状態となっており、上記発電時と同様に第1遊
星歯車PGS1は、トルク伝達を行わない状態となって
いる。
【0046】以上説明した本実施の形態1にあっては、
始動発電装置STALを、エンジンEGとトランスミッ
ションTMの間に設けられた入力軸1および出力軸2の
外周に、これらの軸1,2と同軸に設ける構成としたた
め、エンジン軸回りのモーメントが小さくなり、エンジ
ンマウンティングの重量バランスに優れるという効果が
得られる。
【0047】さらに、かつ、横置きの場合のように、発
電機ALTに対して駆動力を伝達するチェーンならびに
そのハウジングを用いる構成に比べて、油潤滑経路なら
びに油室構造を簡略化することができ、構成の簡略化お
よび小型化を図ることができる。
【0048】また、電磁クラッチC/Lの外径方向に2
つの遊星歯車PGS1,PGS2を設け、さらにその外
径方向に発電機ALTとスタータモータSTRとブレー
キBRKを軸方向に並べて配置させたため、装置の外形
寸法を抑えてコンパクトに構成することができる。
【0049】加えて、上述のように始動発電装置STA
Lを、エンジンEGとトランスミッションTMとの間に
設けた構成でありながら、スタータモータSTRの回転
は、1/10に減速してエンジンEGに伝達して、スタ
ータモータSTRとして出力トルクの小さな小型のもの
を用いることと、エンジンEGから発電機ARTへの入
力の際の増速比は小さく抑えて、発電機ALTとして容
量の小さなものを用いることができ、発電機ALTの小
型化を図ることができ、また、上述のように、スタータ
モータSTRの駆動伝達時と、発電機ALTへの駆動伝
達時の変速比を変えることを、2つの遊星歯車PGS
1,PGS2とブレーキBRKを用いた手段により達成
可能として、高価な電磁クラッチを用いなくて良い手段
としたため、装置を安価に構成することができる。
【0050】また、本実施の形態1の構成では、スター
タモータSTRならびに発電機ALTとして、従来から
の14Vに対応するものでも、これから導入されると考
えられる42Vのものでも使用可能であり、実用性なら
びに汎用性が高い。しかも、インバータが不要であり、
これによっても汎用性が高い。
【0051】(実施の形態2)次に、実施の形態2の始
動発電装置STALについて説明する。なお、実施の形
態2を説明するにあたり、実施の形態1と同じ構成には
実施の形態1と同じ符号を付けて説明を省略する。
【0052】図7は、実施の形態2の始動発電装置ST
ALを示すスケルトン図である。この実施の形態2は、
実施の形態1と同様に請求項1〜3,6〜8に記載の発
明に対応しているもので、実施の形態1との相違は、第
1遊星歯車PGS1と第2遊星歯車PGS2とを同軸に
内外二重に配置した点にある。この内側に配置されてい
る第1遊星歯車PGS1は、実施の形態1で示した電磁
クラッチC/Lの外側に設けられた接続円管34の外周
に設けてもよいし。あるいは、スケルトン図そのままに
入力軸1の外側に設けてもよい。
【0053】この実施の形態2の始動発電装置STAL
は、基本的な構成は実施の形態1と同様であるので、実
施の形態1と共通した作用効果が得られる。さらに、実
施の形態2にあっては、両遊星歯車PGS1,PGS2
を内外二重に配置させたため、軸方向寸法を短く形成す
ることができ、エンジンEGとトランスミッションTM
との間に設置するのにいっそう有利となる。なお、遊星
歯車PGS1,PGS2を内外二重に配置させるには、
具体的には後述の実施の形態3で示す構成を用いること
ができる。
【0054】(実施の形態3)次に、実施の形態3の始
動発電装置STALについて説明する。なお、実施の形
態3を説明するにあたり、実施の形態1と同じ構成には
実施の形態1と同じ符号を付けて説明を省略する。
【0055】図8は、実施の形態3の始動発電装置ST
ALを示すスケルトン図である。この実施の形態3は、
請求項1〜5に記載されている発明に対応しているもの
で、基本的には実施の形態2と略同じ構成であり、実施
の形態2との相違点は、トランスミッションTMとして
トルクコンバータTCを有した、自動変速機ATや無断
変速機CVTを用い、入力軸1を直接トルクコンバータ
TCに結合させて、電磁クラッチC/Lを廃止した例で
ある。
【0056】その詳細について、図9の断面図により説
明する。この実施の形態3にあっては、ハウジングH
は、円盤41,42,43と円管45,46により外殻
部分が形成されている。また、円盤41の内周に近い部
分から油室ORに円管301が結合されている。さら
に、円盤41の外周に近い中間部からは内側に円管30
2が結合され、この円管302の内周に円盤303が結
合され、この円盤303の内周に円管304が結合さ
れ、この円管304の内周に円盤305が結合されてい
る。また、円管46の内周に円盤306が結合されてい
る。
【0057】第2遊星歯車PGS2は、キャリア22が
入力軸1に円盤307を介して結合され、サンギヤ21
は、入力軸1の外周にフローティング支持された接続円
管334の外周に形成されている。また、リングギヤ2
3は、前記ハウジングHの円盤41に結合された円管3
01の内周に形成されている。なお、円盤307と接続
円管334は、スラストローラ351,351により軸
方向の両端を支持されて位置を規制されている。
【0058】前記接続円管334には、第1遊星歯車P
GS1のキャリア12に接続された円盤308と、この
円盤308に結合されて前記円管301の外側に近接し
て配置された円管309と、この円管309の先端から
外側に延在されてハウジングHにスラストローラ357
を介して支持された円盤310と、この円盤310の外
周部に結合されて外周に発電機ALTのロータ16aが
取り付けられた円管311とを有した回転体312が結
合されている。なお、前記円管309の外周は、ハウジ
ングHの円盤306の内周にシール材352を介して支
持されている。また、円盤310の外周端面が軸受35
3により支持されて径方向の位置を管理されている。
【0059】第1遊星歯車PGS1は、キャリア12が
前述のように円盤308に接続され、サンギヤ11が円
管309の外側にフローティングされたサンギヤ接続円
管336の外周に形成され、リングギヤ13は、ハウジ
ングHの円管46の内周に取り付けられたブレーキBR
Kにより固定および固定解除可能に支持されている。
【0060】前記サンギヤ接続円管336は、外周がハ
ウジングHの円盤306の内周にシール材354を介し
て支持されている。さらに、サンギヤ接続円管336
は、その外周に結合された円盤313と、その外周に結
合された円管314と、その外周に結合されてハウジン
グHにスラストローラ357により支持された円盤31
5と、その外周に結合された円管316とを有した回転
体317が結合されている。なお、この回転体317
は、円管316の外周で、軸受355,355により支
持されて径方向の寸法を管理されている。また、円管3
16の外周には、スタータモータSTRのロータ16s
が取り付けられている。
【0061】また、油室ORと気室ARとは、前記シー
ル材352,354および円管301の基端部に設けら
れたシール材356によりシールされている。
【0062】この実施の形態3にあっても、エンジン始
動時には、スタータモータSTRを駆動させると、その
トルクが、第1遊星歯車PGS1および第2遊星歯車P
GS2を直列に伝達され、第1遊星歯車PGS1におい
て1/5の減速比が、また、第2遊星歯車PGS2にお
いて1/2の減速比が得られ、合計して1/10の減速
比が得られる。
【0063】また、車速あるいはクランク軸6の回転速
度が所定以上になると、ブレーキBRKの締結が解除さ
れ、エンジンEGから入力軸1に入力される駆動トルク
が第2遊星歯車PGS2を介して2倍に増速されて発電
機ALTに入力され、効率の良い発電を行うことができ
る。また、このとき、第1遊星歯車PGS1は、リング
ギヤ13の固定が解除されて、トルク伝達不可能な状態
となり、スタータモータSTRの作動は成されない。
【0064】なお、実施の形態3における実施の形態1
との相違点は、実施の形態3にあっては、電磁クラッチ
C/Lが設けられていないために、この電磁クラッチC
/Lに対する制御が不要な点である。すなわち、エンジ
ン始動時に、入力軸1が回転するが、入力軸1のトラン
スミッションTM側にはトルクコンバータTCが設けら
れているため、図外の駆動輪側が大きな負荷となること
はない。また、電磁クラッチC/Lを滑り制御させなく
ても入力軸1の駆動トルクがトルクコンバータTCを介
してトルクを増大して伝達され、発進をスムーズに行う
ことができるとともに、クリープ現象が得られる。
【0065】以上説明した実施の形態の始動発電装置S
TALにあっては、実施の形態1で説明したのと同じ効
果が得られるのに加えて、第1・第2遊星歯車PGS
1,PGS2と、発電機ALTとスタータモータSTR
を、同軸で径方向に重ならせて内側から順に配置させた
構成としたため、軸方向寸法を短くして、エンジンEG
とトランスミッションTMとの間における搭載性を向上
させることができるという効果が得られる。さらに、電
磁クラッチC/Lが不要となって、製造コストを大幅に
低減させるkとができる。
【0066】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例え
ば、実施の形態にあっては、両遊星歯車は、スタータモ
ータSTRを作動させるにあたり減速させる際には、リ
ングギヤを固定して、サンギヤ入力、キャリア出力とし
たが、例えば、サンギヤを固定させて、リングギヤ入
力、キャリア出力とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の始動発電装置STALを示す断
面図である。
【図2】実施の形態1の始動発電装置STALを示すブ
ロック図である。
【図3】実施の形態1の要部を示す断面図である。
【図4】実施の形態1の始動発電装置におけるバンドブ
レーキを示す断面図である。
【図5】実施の形態1の要部を示す断面図である。
【図6】実施の形態1の作動説明図である。
【図7】実施の形態2の始動発電装置STALを示すス
ケルトン図である。
【図8】実施の形態3の始動発電装置STALを示すブ
ロック図である。
【図9】実施の形態3の始動発電装置STALを示す断
面図である。
【符号の説明】 1 入力軸(回転軸) 2 出力軸 5 振動吸収手段 6 クランク軸 PGS1第1遊星歯車 11 サンギヤ 12 キャリア 13 リングギヤ 16a ロータ 16s ロータ 17aステータ 17sステータ 18 電力配線 19 電力配線 PGS2第2遊星歯車 21 サンギヤ 22 キャリア 23 リングギヤ 24 ブレーキシュー 25 ブレーキ用バンド 26,27スプリング 28 油圧アクチュエータ 31 非磁性体リング 32 入力円管 33a回転体 33b 回転体 34 接続円管 34b 円盤 34c 円管 34d回転体 36 サンギヤ接続円管 36a円盤 36b円管 41,42,43,44円盤 41a円管 41b円盤 45 円管 46 円管 48 空冷フィン 49 軸受 50 シール部材 51,52スラストベアリング 53 軸受 54 スラストローラ 55 シール部材 56 軸受 57 シール部材 60 多板クラッチ 61 回転体 62 回転体 63 カム機構 64 サブクラッチ 65 締結機構 91 前後進機構部 92 変速機構部 301 円管 302 円管 303 円盤 304 円管 305 円盤 306 円盤 307 円盤 308 円盤 309 円管 310 円盤 311 円管 312 回転体 313 円盤 314 円管 315 円盤 316 円管 317 回転体 334 接続円管 336 サンギヤ接続円管 351,351スラストローラ 352 シール材 353 軸受 354 シール材 355 軸受 356 シール材 357 スラストローラ 621 円盤 622 円管 631 保持板 632 スラストローラ 633 カム溝 651 アマチュア 653 電磁ソレノイド AR 気室 AR1気室 AR2気室 ART 発電機 AT 自動変速機 BRK ブレーキ C/L 電磁クラッチ CVT 無断変速機 EG エンジン H ハウジング OR 油室 STR スタータモータ TC トルクコンバータ TM トランスミッション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 41/08 F16H 3/72 Z F16H 3/72 H02K 7/10 E H02K 7/10 7/116 7/116 7/18 B 7/18 F16D 27/10 351Z Fターム(参考) 3J028 EA09 EA25 EB04 EB54 EB62 EB63 EB66 FA06 FB02 FC13 FC19 FC24 FC65 FD11 GA02 GA20 HA16 HA18 HA26 HA29 HC02 HC15 5H607 AA00 BB01 BB02 BB14 CC03 CC05 DD19 EE33 EE36 FF24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに駆動力を与えるスタータモー
    タと、エンジンの駆動力により発電する発電機とが設け
    られ、 前記エンジンに結合された回転軸と、スタータモータお
    よび発電機との間に、それぞれ変速手段が設けられた始
    動発電装置において、 前記変速手段として、前記回転軸の外周に第1遊星歯車
    と、この第1遊星歯車の変速比以下の第2遊星歯車とが
    設けられ、 この第2遊星歯車は、減速作動時の出力側が回転軸に接
    続され、かつ減速作動時の入力側に第1遊星歯車が接続
    されているとともに発電機が同軸に取り付けられ、 この第1遊星歯車は、減速作動時の出力側が前記第2遊
    星歯車に接続され、減速作動時の入力側にスタータモー
    タが同軸に取り付けられ、 前記第1遊星歯車の、サンギヤ・キャリア・リングギヤ
    のうちの固定要素を固定および固定解除可能な切替手段
    が設けられていることを特徴とする始動発電装置。
  2. 【請求項2】 前記第2遊星歯車は、リングギヤが固定
    され、キャリアが前記回転軸に結合され、サンギヤに第
    1遊星歯車に接続されているとともに、同軸に発電機が
    取り付けられ、 前記第1遊星歯車は、キャリアが前記第2遊星歯車のサ
    ンギヤに接続され、サンギヤに前記スタータモータが同
    軸に取り付けられ、リングギヤが前記固定要素として前
    記切替手段により固定および固定解除可能であることを
    特徴とする請求項1に記載の始動発電装置。
  3. 【請求項3】 前記回転軸は、エンジンと変速機とで駆
    動トルクを伝達する軸であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の始動発電装置。
  4. 【請求項4】 前記変速機は、前記回転軸からトルク伝
    達されるトルクコンバータを備えていることを特徴とす
    る請求項3に記載の始動発電装置。
  5. 【請求項5】 前記回転軸に第2遊星歯車のキャリア
    (22)が結合され、 この第2遊星歯車のキャリア(22)に噛み合うサンギ
    ヤ(21)と一体の接続円管(334)が回転軸の外周
    に相対回転可能に設けられ、 前記第2遊星歯車のキャリア(22)に噛み合うリング
    ギヤ(23)と、その外径方向に設けられた第1遊星歯
    車のサンギヤ(11)との間に、前記接続円管(33
    4)に結合された円管(309)が回転可能に設けら
    れ、 この円管(309)に結合されているとともに、第1遊
    星歯車の外径方向に配置された円管(311)に発電機
    のロータ(16a)が取り付けられ、 前記円管(309)の外側に第1遊星歯車のサンギヤ
    (11)が回転可能に設けられ、このサンギヤ(11)
    に結合された円管(302)が第1遊星歯車ならびに発
    電機を迂回して、発電機の外径方向に回転可能に配置さ
    れ、 前記円管(302)にスタータモータのロータ(16
    s)が取り付けられていることを特徴とする請求項4に
    記載の始動発電装置。
  6. 【請求項6】 前記回転軸の途中には、変速機との接続
    を切断可能なクラッチが設けられていることを特徴とす
    る請求項3または4に記載の始動発電装置。
  7. 【請求項7】 前記クラッチは、電磁クラッチであり、 回転軸側と変速機側との間に介在されて両者を接続およ
    び切断可能な多板クラッチと、 この多板クラッチの隣りに設けられて、多板クラッチを
    押圧して締結可能な第1回転体と、 この第1回転体に対向して設けられているとともに、第
    1回転体に対して回転方向に相対移動可能な第2回転体
    と、 この第2回転体と前記第1回転体との間に介在されて、
    両回転体が回転方向に相対回転するのに伴って軸方向に
    倍力出力して第2回転体に対して第1回転体を軸方向に
    相対移動させて前記多板クラッチを締結させるカム機構
    と、 前記第2回転体の隣りに設けられ、締結機構により締結
    フリクションが与えられることで第2回転体を減速させ
    るパイロットクラッチと、を備えていることを特徴とす
    る請求項6に記載の始動発電装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジン側の回転軸としての入力軸
    (1)と、変速機側の出力軸(2)とが同軸で、相対回
    転可能に設けられ、 この出力軸(2)の外径方向に所定の間隔を有して、入
    力軸(1)に結合された入力円管(32)が設けられ、 この入力円管(32)と出力軸(2)との間に、前記電
    磁クラッチ(C/L)が設けられ、 前記入力円管(32)の外側に、接続円管(34)が回
    転自在に設けられ、 前記接続円管(34)の外径方向に第1遊星歯車と第2
    遊星歯車とが同軸かつ軸方向に離れて配置され、 前記第1遊星歯車の外径方向に、前記接続円管(34)
    と円盤(34a)を介して結合された円管(34c)が
    設けられ、 この円管(34c)と前記第1遊星歯車のリングギヤ1
    3との間に、前記第1遊星歯車のサンギヤ(11)に結
    合されて接続円管(34)の外周に設けられたサンギヤ
    接続円管(36)に円盤(36a)を介して結合された
    円管(36b)が設けられ、 前記円管(34c)に発電機のロータ(16a)が取り
    付けられ、前記円管(36b)にスタータモータのロー
    タ(16s)が取り付けられ、前記リングギヤ(13)
    の外径方向に切替手段としてのバンドブレーキが設けら
    れて、前記発電機とスタータモータとブレーキとが同軸
    かつ軸方向に並んで配置されていることを特徴とする請
    求項7に記載の始動発電装置。
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