JP3586066B2 - 洗濯用補助具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレーム付ネットにより構成される洗濯用補助具に関する。
【0005】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
一対のフレーム付ネットにより、洗濯機の洗濯槽の内部において洗濯物を挟み込む洗濯用補助具を構成することで、洗濯物の型崩れを防止することができる。しかし、ネット本体の周縁に取り付けられる可撓性パイプ状部材が破れることで、パイプ状部材に覆われる金属製の環状部材が露出すると、その環状部材との摩擦により洗濯物や洗濯槽が傷むという問題がある。また、その環状部材が塑性変形すると、一対のフレーム付ネットは洗濯物を均一に挟み込むことができなくなり、洗濯物の型崩れを十分に防止することができなくなる。
【0006】
本発明は、上記問題を解決することのできる洗濯用補助具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の洗濯用補助具は、互いに連結される一対のフレーム付ネットと、一方のフレーム付ネットの周縁と他方のフレーム付ネットの周縁との間の開口を開閉するファスナーとを備え、前記開口をファスナーにより閉鎖することで、両フレーム付ネットの間に収納される洗濯物を挟み込み可能とされ、その環状部材が弾性変形した状態で洗濯槽の内周に押し付けられることで、そのフレーム付ネットの洗濯槽に対する相対変位が規制可能とされている。そのフレーム付ネットは、ネット本体と、このネット本体の周縁に取り付けられる可撓性パイプ状部材と、そのパイプ状部材に覆われる金属製の環状部材とを備え、その環状部材は線状部材の両端を互いに連結することで構成されている。そのパイプ状部材が合成樹脂製とされるか、または、そのパイプ状部材により合成樹脂製インナーパイプが覆われ、そのインナーパイプにより上記環状部材が覆われる。
その合成樹脂製パイプ状部材や合成樹脂製インナーパイプは、布製のパイプ状部材に比べて、摩擦係数を小さくできる。よって、その環状部材を覆うパイプ状部材の材質を合成樹脂とすることで、あるいは、そのパイプ状部材により覆う合成樹脂製インナーパイプにより環状部材を覆うことで、パイプ状部材が環状部材との摩擦により破れるのを防止できる。また、その環状部材を構成する線状部材を、その合成樹脂製パイプ状部材に挿通する際、あるいは、その合成樹脂製インナーパイプに挿通する際、その線状部材とパイプ状部材との間の摩擦、あるいは、その線状部材とインナーパイプとの間の摩擦を低減し、組み立て時の生産性を向上できる。フレーム付ネットを構成する環状部材がパイプ状部材から露出するのを防止できるので、その環状部材との摩擦により洗濯物や洗濯槽が傷むのを防止できる。また、その環状部材の塑性変形を防止することで、洗濯物の型崩れを十分に防止できる。その洗濯用補助具が洗濯槽で水流により動き回るのを阻止できるので、洗濯物の型崩れをより効果的に防止できる。さらに、その環状部材が弾性変形した状態でフレーム付ネットは洗濯槽の内周に押し付けられるので、その洗濯槽と環状部材との間の摩擦を大きくし、洗濯用補助具の洗濯槽に対する相対変位を確実に防止できる。
【0008】
そのパイプ状部材が弾性的に曲げ変形可能とされているのが好ましい。あるいは、そのインナーパイプが弾性的に曲げ変形可能とされているのが好ましい。
これにより、環状部材を変形させる曲げモーメントや曲げ力が作用した場合、そのパイプ状部材あるいはインナーパイプが弾性変形することで、その曲げモーメントや曲げ力を吸収し、その環状部材が塑性変形するのを防止し、フレーム付ネットを一定の形状に保つことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0012】
図1、図2に示す洗濯用補助具1は、一対の平板状フレーム付ネット2a、2bと、一方のフレーム付ネット2aの周縁と他方のフレーム付ネット2bの周縁との間の開口を開閉するファスナー3とを備え、両フレーム付ネット2a、2bの間が洗濯物10の収納空間を構成する。
【0013】
各フレーム付ネット2a、2bは、ネット本体4a、4bと、このネット本体4a、4bの周縁に取り付けられる可撓性パイプ状部材6a、6bと、各パイプ状部材6a、6bに覆われる金属製の環状部材5a、5bとを有する。
【0014】
各ネット本体4a、4bは折り畳み可能なもので、柔軟性を有する例えば合成樹脂製の繊維から編み上げられる。なお、各ネット本体4a、4bの網目の形状や構造は特に限定されない。
【0015】
各パイプ状部材6a、6bは合成樹脂製で、弾性的に曲げ変形可能とされている。図3に示すように、本実施形態では、各パイプ状部材6a、6bは、合成樹脂製のテープを筒状にすることで形成され、その長手方向に沿う両縁部が、ネット本体4a、4bの周縁に縫い付けられることで一体化されている。各パイプ状部材6a、6bの材料となる合成樹脂として、例えば、ポリエステルやナイロン等を用いることができる。
【0016】
各環状部材5a、5bは、断面矩形の金属製線状部材の両端を互いに連結することで構成されている。すなわち、まず各環状部材5a、5bを構成する線状部材をネット本体4a、4bの外周に縫い付けられたパイプ状部材6a、6bに挿通する。この際、その線状部材と後記の連結具31のかしめが可能なように、パイプ状部材6a、6bの両縁部の一部分は、ネット本体4a、4bの外周に縫い付けずにおく。次に、図4の(1)に示すような金属製の筒状連結具31を、図4の(2)に示すように各線状部材の両端に挿入する。次に、図4の(3)に示すように連結具31の外周をかしめることで線状部材の両端を互いに連結する。しかる後に、パイプ状部材6a、6bの両縁部の一部分をネット本体4a、4bの外周に縫い付ける。
【0017】
その筒状連結具31に代えて、図5の(1)の変形例に示すような金属製の樋状連結具32を用いてもよい。その連結具32は、底壁32aと、この底壁32aの一側に連なる第1側壁32bと、その底壁32aの他側に連なる第2側壁32cとを有する。その第1側壁32bの高さは第2側壁32cの高さよりも高くされている。図5の(2)に示すように、その底壁32a上に各環状部材5a、5bを構成する線状部材の両端を配置し、両側壁32b、32cを折り畳み、その線状部材の両端を底壁32aと両側壁32b、32cとで挟み込むことで、環状部材5a、5bの両端は連結される。
【0018】
その連結具31、32を構成する金属としては、例えばステンレス鋼やアルミニウムを用いることができるが、特に限定されない。また、その線状部材の両端の連結方法も特に限定されない。また、各環状部材5a、5bを構成する線状部材の断面は矩形に限定されず、例えば、図6の変形例に示すように矩形の角を円弧状にした形状や、円形、楕円形、半丸形等であってもよい。
【0019】
図7に示すように、そのファスナー3は、一対のテープ3a、3bと、各テープ3a、3bの長手方向に沿う一側縁に並列状に設けられる歯3c、3dと、スライダー3eと、そのスライダー3eに取り付けられる摘み3fとから構成されている。
【0020】
両テープ3a、3bは可撓性を有するもので、例えば布製とされる。そのスライダー3eは、一方のテープ3aの歯3cと他方のテープ3bの歯3dとの噛み合い及び噛み合い解除を行うことができるように、両テープ3a、3bに相対移動可能に接続される。
【0021】
図2に示すように、一方のテープ3aの一端と他方のテープ3bの一端とは、スライダー3eの移動のストッパーを兼用する連結具3hを介して互いに接続される。各テープ3a、3bの他端には、それぞれスライダー3eの移動のストッパー3i、3jが取り付けられている。
【0022】
図3に示すように、一方のテープ3aの他側縁は、一方のフレーム付ネット2aに縫い付けられた上記パイプ状部材6aに縫い付けられることで、一方のフレーム付ネット2aに周縁に沿って連結される。他方のテープ3bの他側縁は、他方のフレーム付ネット2bに縫い付けられた上記パイプ状部材6bに縫い付けられることで、他方のフレーム付ネット2bに周縁に沿って連結される。
【0023】
一方のフレーム付ネット2aに連結される一方のテープ3aと、他方のフレーム付ネット2bに連結される他方のテープ3bとが、スライダー3eと連結具3hとを介して連結されることで、両フレーム付ネット2a、2bは互いに連結される。
【0024】
上記構成において、スライダー3eの一方向への移動により一方のテープ3b側の歯3cと他方のテープ3b側の歯3dとを互いに噛み合わせることで、一方のフレーム付ネット2aの周縁と他方のフレーム付ネット2bの周縁との間の開口を閉鎖できる。その開口の閉鎖により、両フレーム付ネット2a、2bの間の収納空間に収納された洗濯物10を、両ネット本体4a、4bにより挟み込むことができる。また、そのスライダー3eの他方向への移動により、一方のテープ3b側の歯3cと他方のテープ3b側の歯3dとの間の噛み合わせを解除することで、その開口を開いて収納空間から洗濯物10を取り出すことができる。
【0025】
図8の(1)〜(4)に示すように、洗濯機の洗濯槽20の内部において、上記一対のネット本体4a、4bにより洗濯物10を挟み込んだフレーム付ネット2a、2bの洗濯槽20に対する相対変位が規制可能とされている。すなわち、図8の(1)では、洗濯槽20の内周寸法とフレーム付ネット2a、2bの外周寸法が略一致し、上記環状部材5a、5bは僅かに弾性変形した状態で洗濯槽20の内周に押し付けられる。図8の(2)では、洗濯槽20の内周寸法よりもフレーム付ネット2a、2bの外周寸法が大きく、上記環状部材5a、5bは上面が凸曲面となるように弾性変形した状態で洗濯槽20の内周に押し付けられる。図8の(3)では、洗濯槽20の内周寸法よりもフレーム付ネット2a、2bの外周寸法が大きく、上記環状部材5a、5bは水平に対し傾斜すると共に僅かに弾性変形した状態で洗濯槽20の内周に押し付けられる。図8の(4)では、洗濯槽20の内周寸法よりもフレーム付ネット2a、2bの外周寸法が大きく、上記環状部材5a、5bは下面が凸曲面となるように弾性変形した状態で洗濯槽20の内周に押し付けられる。何れの場合も、その洗濯槽20と環状部材5a、5bとの間の摩擦によりフレーム付ネット2a、2bの洗濯槽20に対する相対変位が規制される。
【0026】
その洗濯物10をネット本体4a、4bにより挟み込んだフレーム付ネット2a、2bの洗濯槽20に対する相対変位を規制することで、洗濯時にパルセータ21が回転することで旋回する水流が生じても、その洗濯槽20内で洗濯用補助具1が動き回るのを阻止できる。これにより、そのネット本体4a、4bに挟み込まれた洗濯物10の型崩れを充分に防止できる。また、洗濯物10を傷つけないためにネット本体4a、4bとして柔軟性に富むものを用いた場合に、各ネット本体4a、4bよりも剛性の大きな環状部材5a、5bを洗濯槽20の内周に押し付けることで、その洗濯槽20と環状部材5a、5bとの間の摩擦によりネット本体4a、4bの洗濯槽20に対する相対変位を規制できる。さらに、その環状部材5a、5bは弾力により洗濯槽20の内周に押し付けられるので、その洗濯槽20と環状部材5a、5bとの間の摩擦を大きくし、ネット本体4a、4bの洗濯槽20に対する相対変位を確実に規制できる。
【0027】
その環状部材5a、5bは、弾性的に曲げ及び捩れ可能とされている。また、上記のように各ネット本体4a、4bは折り畳み可能である。これにより、洗濯用補助具1をコンパクトに収納することができる。例えば図9に示すように、環状部材5a、5bを曲げると共に捩ることで、図中の各点a、b、c、dの位置を図示の矢印で示す順序で変化させ、あたかも3つの円が重なった状態にすることができるので、未使用時の収納、運送や販売に際してのスペースを低減できる。特に、その環状部材5a、5bを上記実施形態のように断面が偏平な線状部材により構成する場合、その3つの円が重なった状態を、収納袋等に入れたり紐等で固定することなく維持できるので、その状態を維持するために他の部材を用いる必要性をなくせる。
【0028】
上記構成によれば、環状部材5a、5bを覆うパイプ状部材6a、6bの材質を合成樹脂とすることで、布製のパイプ状部材により環状部材を直接に覆うのに比べて、パイプ状部材6a、6bが環状部材5a、5bとの摩擦により破れるのを防止できる。これにより、その環状部材5a、5bが露出するのを防止できるので、その環状部材5a、5bとの摩擦により洗濯物10や洗濯槽20が傷むのを防止できる。また、その環状部材5a、5bを構成する線状部材を、その合成樹脂製パイプ状部材6a、6bに挿通する際、その線状部材とパイプ状部材6a、6bとの間の摩擦を低減し、組み立て時の生産性を向上できる。
また、そのパイプ状部材6a、6bが弾性的に曲げ変形可能とされているので、環状部材5a、5bを変形させる曲げモーメントや曲げ力が作用した場合、そのパイプ状部材6a、6bが弾性変形することで、その曲げモーメントや曲げ力を吸収し、環状部材5a、5bが塑性変形するのを防止し、フレーム付ネット2a、2bを一定の形状に保つことができる。また、その環状部材5a、5bの塑性変形を防止することで、洗濯物10の型崩れを十分に防止できる。
【0029】
図10の(1)、(2)、(3)、(4)は、ネット本体4a、4bとパイプ状部材6a、6bとの連結構造の変形例を示す。
図10の(1)に示す変形例では、パイプ状部材6a、6bを構成するテープの周縁部は折り返され、その折り返された部分がネット本体4a、4bとファスナー3のテープ3a、3bの他側縁に縫い付けられる。
図10の(2)に示す変形例では、パイプ状部材6a、6bの内部でネット本体4a、4bの周縁部が筒状に成形され、そのネット本体4a、4bの筒状周縁部とパイプ状部材6a、6bとで環状部材5a、5bが覆われる。パイプ状部材6a、6bを構成するテープの周縁部は折り返され、その折り返された部分がネット本体4a、4bの周縁部とファスナー3のテープ3a、3bの他側縁に縫い付けられる。
図10の(3)に示す変形例では、ネット本体4a、4bの周縁部は、パイプ状部材6a、6bの外周に沿うように湾曲されると共に、パイプ状部材6a、6bの内部で筒状に成形され、そのネット本体4a、4bの筒状周縁部とパイプ状部材6a、6bとで環状部材5a、5bが覆われる。パイプ状部材6a、6bを構成するテープの周縁部は折り返され、その折り返された部分がネット本体4a、4bの周縁部とファスナー3のテープ3a、3bの他側縁とに縫い付けられる。
図10の(4)に示す変形例では、ネット本体4a、4bの周縁部は、パイプ状部材6a、6bの外周に沿うように湾曲され、ファスナー3のテープ3a、3bの他側縁はパイプ状部材6a、6bの内部に挿入される。パイプ状部材6a、6bを構成するテープの周縁部は折り返され、その折り返された部分がネット本体4a、4bの周縁部とファスナー3のテープ3a、3bの他側縁とに縫い付けられる。
なお、図10の(1)〜(4)において、破線Aが縫い付け位置を示す。
【0030】
図11の(1)、(2)は、本発明の第2実施形態を示す。上記第1実施形態との相違は、各パイプ状部材6a、6bにより弾性的に曲げ変形可能な合成樹脂製インナーパイプ41a、41bが覆われ、各インナーパイプ41a、41により各環状部材5a、5bが覆われている。また、各パイプ状部材6a、6bは布製とされる。各環状部材5a、5bを構成する線状部材は、ネット本体4a、4bの外周に縫い付けられたパイプ状部材6a、6bに各インナーパイプ41a、41bを挿通した後に、各インナーパイプ41a、41bに挿通され、しかる後に第1実施形態と同様にして連結される。なお、各インナーパイプ41a、41bの全長は、その線状部材の連結を行うことができるように、環状部材5a、5bの全長よりも短くされ、各環状部材5a、5bにおいてインナーパイプ41a、41bにより覆われない部分は、例えば合成樹脂製のテープにより覆われる。他の構成は第1実施形態と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0031】
各インナーパイプ41a、41bの材料となる合成樹脂として、例えば、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキサイド、フェノール樹脂、スチレンアクリロニトル、ブタジエン共重合体、ナイロン6、ナイロン66、三フッ化エチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリフェニリンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート等を用いることができる。
【0032】
上記第2実施形態によれば、環状部材5a、5bを覆うインナーパイプ41a、41bの材質を合成樹脂とすることで、布製のパイプ状部材6a、6bが環状部材5a、5bとの摩擦により破れるのを防止できる。これにより、その環状部材5a、5bが露出するのを防止できるので、その環状部材5a、5bとの摩擦により洗濯物10や洗濯槽20が傷むのを防止できる。また、その環状部材5a、5bを構成する線状部材をインナーパイプ41a、41bに挿通する際、その線状部材とインナーパイプ41a、41bとの間の摩擦を低減できるので、組み立て時の生産性を向上できる。
また、そのインナーパイプ41a、41bが弾性的に曲げ変形可能とされているので、環状部材5a、5bを変形させる曲げモーメントや曲げ力が作用した場合、そのインナーパイプ41a、41bが弾性変形することで、その曲げモーメントや曲げ力を吸収し、環状部材5a、5bが塑性変形するのを防止し、フレーム付ネット2a、2bを一定の形状に保つことができる。また、その環状部材5a、5bの塑性変形を防止することで、洗濯物10の型崩れを十分に防止できる。他は上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、洗濯物や洗濯槽の傷付と洗濯物の型崩れを防止できる洗濯用補助具を提供できる。
【0035】
【実施例】
上記第1実施形態の洗濯用補助具と、第2実施形態の洗濯用補助具と、従来の環状部材を布製パイプ状部材により覆った洗濯用補助具と、比較例の洗濯用補助具とを用いて、次の条件で洗濯を行った。各実施形態の洗濯用補助具と従来例の洗濯用補助具では、各環状部材を構成する線状部材の断面は矩形とした。比較例の洗濯用補助具では、各環状部材を構成する線状部材の断面を図6の変形例に示すように矩形の角を円弧状にした形状とし、それ以外は従来例と同一構成とした。
【0036】
(洗浄条件)
洗剤濃度:0.14重量%
使用洗剤:市販液体洗剤
水の硬度:4°DH
使用洗濯機:松下電器産業株式会社製NA‐F60K1
洗濯コース:標準コース
洗濯衣料:ウール100%セーター
【0037】
第1実施形態の洗濯用補助具で洗濯を行った結果、洗濯累積回数が50回でパイプ状部材は破損せず、環状部材は殆ど変形しなかった。
第2実施形態の洗濯用補助具で洗濯を行った結果、洗濯累積回数が50回でパイプ状部材は僅かに摩耗したが破損せず、環状部材は殆ど変形しなかった。
比較例の洗濯用補助具で洗濯を行った結果、洗濯累積回数が10回でパイプ状部材は破損し、環状部材は変形した。
従来例の洗濯用補助具で洗濯を行った結果、洗濯累積回数が3回でパイプ状部材は破損し、環状部材は変形した。
すなわち、本発明の実施形態によれば、パイプ状部材の破損と環状部材の変形を防止できることを確認できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の洗濯用補助具の斜視図
【図2】本発明の第1実施形態の洗濯用補助具の洗濯前における平面図
【図3】本発明の第1実施形態の洗濯用補助具の要部の断面図
【図4】本発明の第1実施形態の洗濯用補助具の(1)は連結具の斜視図、(2)は環状部材と連結具の正面図、(3)は環状部材と連結具の断面図
【図5】本発明の第1実施形態の洗濯用補助具における(1)は連結具の変形例の斜視図、(2)は環状部材と連結具の変形例の断面図
【図6】本発明の第1実施形態の洗濯用補助具における環状部材の変形例の断面図
【図7】本発明の第1実施形態の洗濯用補助具のファスナーの正面図
【図8】(1)〜(4)は、本発明の第1実施形態の洗濯用補助具の洗濯槽内での設置状態を示す図
【図9】本発明の第1実施形態の環状部材のコンパクト化の順序を示す図
【図10】(1)〜(4)は、本発明の第1実施形態の洗濯用補助具におけるネット本体とパイプ状部材の連結部の変形例の断面図
【図11】本発明の第2実施形態の洗濯用補助具における(1)は要部の断面図、(2)はインナーパイプと環状部材の部分斜視図
【符号の説明】
1 洗濯用補助具
2a、2b フレーム付ネット
3 ファスナー
4a、4b ネット本体
5a、5b 環状部材
10 洗濯物
41a、41b インナーパイプ
Claims (4)
- 互いに連結される一対のフレーム付ネットと、
一方のフレーム付ネットの周縁と他方のフレーム付ネットの周縁との間の開口を開閉するファスナーとを備え、
そのフレーム付ネットは、ネット本体と、このネット本体の周縁に取り付けられる可撓性パイプ状部材と、そのパイプ状部材に覆われる金属製の環状部材とを備え、
その環状部材は線状部材の両端を互いに連結することで構成され、
そのパイプ状部材が合成樹脂製とされ、
前記開口をファスナーにより閉鎖することで、両フレーム付ネットの間に収納される洗濯物を挟み込み可能とされ、
その環状部材が弾性変形した状態で洗濯槽の内周に押し付けられることで、そのフレーム付ネットの洗濯槽に対する相対変位が規制可能とされている洗濯用補助具。 - そのパイプ状部材が弾性的に曲げ変形可能とされている請求項1に記載の洗濯用補助具。
- 互いに連結される一対のフレーム付ネットと、
一方のフレーム付ネットの周縁と他方のフレーム付ネットの周縁との間の開口を開閉するファスナーとを備え、
そのフレーム付ネットは、ネット本体と、このネット本体の周縁に取り付けられる可撓性パイプ状部材と、そのパイプ状部材に覆われる金属製の環状部材とを備え、
その環状部材は線状部材の両端を互いに連結することで構成され、
そのパイプ状部材により合成樹脂製インナーパイプが覆われ、
そのインナーパイプにより上記環状部材が覆われ、
前記開口をファスナーにより閉鎖することで、両フレーム付ネットの間に収納される洗濯物を挟み込み可能とされ、
その環状部材が弾性変形した状態で洗濯槽の内周に押し付けられることで、そのフレーム付ネットの洗濯槽に対する相対変位が規制可能とされている洗濯用補助具。 - そのインナーパイプが弾性的に曲げ変形可能とされている請求項3に記載の洗濯用補助具。
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