JP3586037B2 - エキスパンダ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、デジタル音響機器に適用され、音響デジタル信号に対して伸長処理を行うエキスパンダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の音響デジタル信号処理によるエキスパンダ装置の一例の回路構成を示すブロック図であり、1は音響デジタル信号を入力する入力端子、2は絶対値変換回路、3は絶対値変換回路2の出力がスレッショルド・レベル以下であればエキスパンダのレシオに応じたゲインを発生するレベル−ゲイン変換回路、4はアタックタイム,リリースタイムなどの包絡曲線を設定する包絡発生回路、5はゲイン値と入力信号値を乗算する乗算器、6は伸長処理後の音響デジタル信号を出力する出力端子である。
【0003】
以上のように構成された従来のエキスパンダ装置について、以下にその動作を説明する。
【0004】
エキスパンダは入力レベルに応じてゲインが変化するダイナミクス特性に関する信号処理装置であって、伸長処理により入力信号の中に含まれる低レベルのノイズ除去,圧縮されすぎている音への明瞭度の増加,ダイナミックレンジの増大などの効果を得るために使用される。
【0005】
エキスパンダのダイナミクス特性を決定するパラメータにはスレッショルド・レベル,エキスパンダ・レシオがある。スレッショルド・レベルは、エキスパンダ装置が1:1のユニティゲインに到達するポイントであり、これ以上の信号はユニティゲインで通過し、スレッショルド以下の信号はゲイン・リダクションされる。エキスパンダ・レシオはスレッショルド・レベル以下の入力信号のゲイン・リダクションのスロープを決定する。例えば、エキスパンダ・レシオが1:2ならば、入力が6dB減少したとき、出力は12dB減少することになる。
【0006】
次に式を用いて、従来の音響デジタル信号におけるエキスパンダ処理について説明する。
【0007】
入力端子1により入力された音響デジタル信号xinは、絶対値変換回路2に
より下記の(数1)のようにレベル値linに変換される。
【0008】
【数1】
Figure 0003586037
【0009】
任意のエキスパンダ・レシオrに対応するゲインgは、入力レベルlinとスレッショルド・レベルvthの関係により下記の(数2),(数3)のように分けられることが一般に知られている。
【0010】
(lin<vthの場合:入力レベルがスレッショルド・レベルvth未満の場合)
【0011】
【数2】
Figure 0003586037
【0012】
(lin≧vthの場合:入力レベルがスレショルド・レベルvth以上の場合)
【0013】
【数3】
Figure 0003586037
【0014】
前記(数2),(数3)に基づき、レベル−ゲイン変換回路3により、音響デジタル信号がゲインgに変換される。
【0015】
以上を整理すると、ゲインgは下記の(数4)のようになる。
【0016】
【数4】
Figure 0003586037
【0017】
以上のような関係式に基づきレベル−ゲイン変換回路3により、エキスパンダ・レシオrに応じたゲインgが出力される。そのゲインgは、包絡発生回路4により適切な包絡曲線を得られるように包絡処理され、ゲイン包絡genvとして包絡発生回路4から出力される。ゲイン包絡genvは、入力端子1から加えられた音響デジタル信号xinと乗算器5により乗算され、出力端子6からエキスパンダ処理された音響デジタル信号xoutとして出力される。このとき、入出力関係は下記の(数5)のように示される。
【0018】
【数5】
Figure 0003586037
【0019】
このようにして、デジタル信号処理においてエキスパンダ処理を実現でき、図4のようなダミナミクス特性を得ることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のような構成では、エキスパンダ動作においてエキスパンダ・レシオが、例えば1:3と緩やかなエキスパンダ特性でも、入力信号が低下すると出力はそのスロープに応じて低下していく。この場合、低レベルでの不必要なレベル変動が生じるという問題があった。また、エキスパンダは、素材音から不必要なかぶり音(不必要に加算された音)や時間経過に伴うノイズなどをリダクションし、必要な音だけを得ることが目的であるため、素材音の状況にあわせて源音が大きく変化しないように、ゲイン・リダクション量を必要最小限に抑えることが要求される。この場合、源音とは何も処理されていない音であり、素材音とは源音にある処理がなされた結果、生じる音のことである。この素材音がエキスパンダ装置の入力音になる。
【0021】
これらの問題を解決するため、最大ゲイン・リダクション量を設定するレンジ処理が知られているが、DSP(Digital Signal Processor)などのデジタル信号処理では、まだ実現されていなかった。
【0022】
そこで、本発明の目的は、DSPなどによるデジタル信号処理においてエキスパンダ装置のレンジ処理をし、かつ短いステップで信号処理を可能にするエキスパンダ装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、音響デジタル信号のエキスパンダ処理において、レベル−ゲイン変換されたゲイン値とレンジ値を比較する比較回路と、比較結果に基づきゲイン値を切り換える切換装置とを含んで構成したものであって、この構成により、音響デジタル信号のエキスパンダ処理において、入力信号が絶対値変換されたレベルをエキスパンダのレシオに対応したゲインに変換し、そのゲインと最大ゲイン・リダクション量を決定するレンジのゲイン値を比較し、比較した結果、大きい方のゲインを選択することにより最大ゲイン・リダクション量を設定できるレンジ処理を行うことができる。
【0024】
その結果、音響デジタル信号処理の音響ダイナミクス特性の調整においても、エキスパンダ装置の最大ゲイン・リダクション量を決定するレンジ値を操作者が自由に設定,調整でき、源音を大きく変化させることなく効果的なエキスパンダ処理をデジタル信号処理により実現することができ、なおかつ短いステップ数によって実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
【0026】
図1は本発明の一実施形態を説明するためのエキスパンダ装置の回路構成を示すブロック図であり、1は音響デジタル信号xinを入力する入力端子、2は絶対値変換回路、3はレベル−ゲイン変換回路、7は比較回路、8は切換回路、9は比較回路7と切換回路8とからなるレンジ処理部であって、さらに4は包絡発生回路、5は入力信号と包絡処理されたゲイン値を乗算する乗算器、6はエキスパンダ処理後の音響デジタル信号xoutを出力する出力端子である。
【0027】
以上のように構成されたエキスパンダ装置について、以下その動作を説明する。
【0028】
入力端子1から入力された音響デジタル信号は、絶対値変換回路2により音響レベル値に変換される。音響レベル値はレベル−ゲイン変換回路3により、下記の(数6)に基づき、設定したレシオに応じたエキスパンダ特性のゲイン値gに変換される。
【0029】
【数6】
Figure 0003586037
【0030】
前記(数6)の関係からレベル−ゲイン変換回路3で変換されたゲインgは、操作者が設定した最大ゲイン・リダクション量を決定するレンジ値grangeと比較回路7により比較される。この比較回路7と切換回路8からなるレンジ処理部9の論理は以下のように示すことができる。
【0031】
すなわち、比較回路7により比較した結果、
(A)g≧grangeの場合、切換回路8によりゲインgをレンジ処理部9から出力する。
【0032】
(B)g<grangeの場合、切換回路8によりレンジ値grangeをレンジ処理部9から出力する。
【0033】
この処理はDSPにより短いステップ数によって実現することができる。
【0034】
次に、選択されたゲイン値は、包絡発生回路4により包絡処理されたゲイン包絡値genvに変換され、乗算器5により音響デジタル信号xinと乗算される。乗算された結果はレンジ処理されたエキスパンダ特性を有する音響デジタル信号xoutとして出力端子6から出力される。
【0035】
以上のような構成によれば、音響デジタル信号処理においても、エキスパンダ装置の最大ゲイン・リダクションを調整するレンジ処理が可能となり、図2に示すダイナミクス特性のように、ゲイン・リダクション量を必要最小限に抑えて効果的な音響ダイナミクス処理が実現される。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、エキスパンダ装置のレンジ処理を音響デジタル信号処理において実現できる。すなわち、素材の状況に合わせて源音が大きく変化しないようにエキスパンダ装置のゲイン・リダクション量を調整することができ、ひいては効果的なダイナミクス特性を得ることを音響デジタル信号処理においても実現することができる。
【0037】
さらに、レンジ値をレベル−ゲイン変換後のゲイン値と直接比較し、大きい方をそのままゲイン値と見なすというアルゴリズムをとっているため、エキスパンダ装置のレンジ処理を短いDSPの処理ステップによって実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するためのエキスパンダ装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1の構成のエキスパンダ装置により得られる代表的なダイナミクス特性を示す図である。
【図3】従来のエキスパンダ装置の一例の回路構成を示すブロック図である。
【図4】図3の構成のエキスパンダ装置により得られる代表的なダイナミクス特性を示す図である。
【符号の説明】
1…音響デジタル信号用の入力端子、 2…絶対値変換回路、 3…レベル−ゲイン変換回路、 4…包絡発生回路、 5…乗算器、 6…音響デジタル信号用の出力端子、 7…比較回路、 8…切換回路、 9…レンジ処理部。

Claims (1)

  1. 音響信号を絶対値変換するための絶対値変換手段と、エキスパンダのレシオに応じたゲインを発生させるレベル−ゲイン変換手段と、レベル−ゲイン変換手段によって発生されたゲインとレンジゲインの大きさを比較する比較手段と、その比較した結果、大きい方のゲインを出力する切換手段と、切換手段から出力されたゲインに対して包絡処理を行って包絡曲線を設定する包絡発生手段と、前記音響信号と包絡発生手段の出力を乗算する乗算手段とを備えたことを特徴とするエキスパンダ装置。
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