JPH0786943A - 利得制御機能付ad変換装置 - Google Patents

利得制御機能付ad変換装置

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JPH0786943A
JPH0786943A JP22695793A JP22695793A JPH0786943A JP H0786943 A JPH0786943 A JP H0786943A JP 22695793 A JP22695793 A JP 22695793A JP 22695793 A JP22695793 A JP 22695793A JP H0786943 A JPH0786943 A JP H0786943A
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JP22695793A
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Yoshiteru Shoji
吉輝 庄司
Masaaki Takada
正昭 高田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アナログ入力信号の歪率を悪化させることな
く安定してダイナミックレンジを圧縮し、デジタル信号
に変換することのできる利得制御機能付AD変換装置を
提供する。 【構成】 アナログ入力信号の振幅がAD変換部13の
飽和レベルより大きい場合はアナログ入力信号の振幅を
AD変換部13の飽和レベル以下に減衰し、AD変換し
たのちレベルシフト部14によりアナログ入力信号と同
じ振幅のデジタルデータに復元する。さらに、レベル変
換部16によりレベルシフト部14の出力と乗算係数を
乗算してレベルシフト部14の出力の振幅を圧縮して出
力するようしている。これにより、アナログ入力信号の
歪率を悪化させることなくダイナミックレンジを圧縮
し、デジタル信号に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタルオーディオテー
プレコーダなどに用いられる利得制御機能付AD変換装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、DAT,DCCに代表されるデジ
タルオーディオテープレコーダの普及に伴い、アナログ
入力信号をデジタル信号に変換するAD変換装置がこれ
らの機器の構成要素として内蔵され普及している。この
ようなAD変換装置において、AD変換部の量子化ビッ
ト長、および記録データビット長の制限により発生する
波形飽和を防止するため、アナログ入力信号の最大振幅
を制限する利得制御が従来より行われている。
【0003】以下に、従来の利得制御機能付AD変換装
置について説明する。図6は従来の利得制御機能付AD
変換装置の構成を示す図である。
【0004】図6において、1はアナログ入力端子、2
は制御電圧によりアナログ入力端子1からのアナログ入
力信号の振幅を可変的に減衰する可変利得制御部、3は
可変利得制御部2の出力の包絡線振幅を検出する振幅検
出部であり、振幅検出部3の出力は可変利得制御部2の
制御電圧とされている。4は可変利得制御部2の出力を
AD変換するAD変換部、5はデジタル出力端子であ
り、AD変換部4のデジタル信号を出力する。
【0005】図7は可変利得制御部2の入出力特性を示
す図である。以上のように構成された従来の利得制御機
能付AD変換装置について、以下その動作について説明
する。
【0006】AD変換部4の量子化ビット長は、デジタ
ル出力端子5に接続される図示しないデジタル信号処理
装置のデータビット長に等しく設定されている。アナロ
グ入力端子1に入力されるアナログ信号のダイナミック
レンジは、前記量子化ビット長により制限されるAD変
換部4のダイナミックレンジより大きく、アナログ入力
端子1に入力された信号を直接AD変換部4に入力する
とAD変換部4の出力は波形飽和を生じる。このため、
図6の利得制御機能付AD変換装置では可変利得制御部
2により、アナログ入力端子1に入力された信号の振幅
を可変的に減衰し、アナログ入力端子1に入力されるア
ナログ信号のダイナミックレンジをAD変換部4のダイ
ナミックレンジ以下に制御するようにしている。
【0007】説明のためアナログ入力端子1に入力され
る信号のダイナミックレンジがAD変換部4のダイナミ
ックレンジより18dB大きいとする。可変利得制御部
2は振幅検出部3の出力電圧が増加するに従い、減衰量
が0dBから18dBに可変的に増加するよう構成さ
れ、アナログ入力端子1に入力されるアナログ信号を減
衰して出力する。振幅検出部3は可変利得制御部2の出
力を検波、整流し、可変利得制御部2の出力の包絡線振
幅を検出し電圧出力する。可変利得制御部2は振幅検出
部3により負の利得帰還がかけられ、図7に示すように
可変利得制御部2の出力のダイナミックレンジはアナロ
グ入力端子1に入力される信号のダイナミックレンジに
対して18dB圧縮される。
【0008】可変利得制御部2の出力はAD変換部4に
入力され、デジタル信号に変換される。可変利得制御部
2の出力のダイナミックレンジはAD変換部4のダイナ
ミックレンジと等しいため、AD変換部4では波形飽和
することなくデジタル信号に変換され、デジタル出力端
子5に出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、可変利得制御部がアナログ素子で構成さ
れているため利得制御時に歪が付加され、デジタル出力
端子の信号の歪率がアナログ入力信号の歪率に対して低
下するという問題点を有していた。さらに、振幅検出部
および可変利得制御部の特性ばらつきにより可変利得制
御部の入出力特性がばらつくという問題点も有してい
た。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、アナログ入力信号の歪率を悪化させることなく安定
してダイナミックレンジを圧縮し、デジタル信号に変換
することのできる利得制御機能付AD変換装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の利得制御機能付AD変換装置は、 (1)アナログ入力信号の振幅値を判定する振幅判定部
と、前記振幅判定部の出力に基づき、前記アナログ入力
信号の振幅値が規定値以上の場合は、前記アナログ入力
信号の振幅値を減衰する振幅切換え部と、前記振幅切換
え部の出力をAD変換するAD変換部と、前記振幅判定
部の出力に基づき、前記アナログ入力信号の振幅値が規
定値以上の場合は、前記AD変換部の出力の振幅を拡大
するレベルシフト部と、前記レベルシフト部の出力の振
幅値を検出するレベル検出部と、前記レベル検出部の出
力に基づき、前記レベルシフト部の出力の振幅を変換す
るレベル変換部とを備えている。
【0012】(2)アナログ入力信号をAD変換する第
1のAD変換部と、前記アナログ入力信号の振幅値を減
衰する振幅減衰部と、前記振幅減衰部の出力をAD変換
する第2のAD変換部と、前記第2のAD変換部の出力
の振幅を拡大するレベルシフト部と、前記アナログ入力
信号の振幅値を判定する振幅判定部と、前記振幅判定部
の出力に基づき、前記アナログ入力信号の振幅値が規定
値以下の場合は、前記第1のAD変換部の出力を選択
し、規定値以上の場合は、前記レベルシフト部の出力を
選択するデータ選択部と、前記データ選択部の出力の振
幅値を検出するレベル検出部と、前記レベル検出部の出
力に基づき、前記データ選択部の出力の振幅を変換する
レベル変換部とを備えている。
【0013】(3)アナログ入力信号の振幅値を判定す
る振幅判定部と、複数の減衰量を有し、前記振幅判定部
の出力に基づき、前記複数の減衰量の1つを選択して前
記アナログ入力信号の振幅値を減衰する第1および第2
の振幅切換え部と、前記第1および第2の振幅切換え部
の出力をそれぞれAD変換する第1および第2のAD変
換部と、複数のレベルシフト量を有し、前記振幅判定部
の出力に基づき、前記複数のレベルシフト量の1つを選
択して前記第1および第2のAD変換部の出力の振幅を
それぞれ拡大する第1および第2のレベルシフト部と、
前記振幅判定部の出力に基づき、前記第1のレベルシフ
ト部の出力および前記第2のレベルシフト部の出力のい
ずれかを選択するデータ選択部と、前記データ選択部の
出力の振幅値を検出するレベル検出部と、前記レベル検
出部の出力に基づき、前記データ選択部の出力の振幅を
変換するレベル変換部とを備えている。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成により、 (1)アナログ入力端子に入力されるアナログ信号の振
幅がAD変換部の飽和レベルより大きい場合はアナログ
入力信号の振幅をAD変換部の飽和レベル以下に減衰
し、AD変換した後レベルシフト部によりアナログ入力
信号と同じ振幅のデジタルデータに復元する。さらに、
レベル変換部により前記レベルシフト部の出力と乗算係
数を乗算して前記レベルシフト部の出力の振幅を圧縮し
て出力するようしている。これによりアナログ入力信号
の歪率を悪化させることなくダイナミックレンジを圧縮
し、デジタル信号に変換する。
【0015】(2)振幅減衰部によりアナログ入力端子
に入力されるアナログ信号の最大振幅が第2のAD変換
部の飽和レベル以下になるよう減衰し、第2のAD変換
部でAD変換したのちレベルシフト部によりアナログ入
力信号と同じ振幅のデジタルデータに復元する。データ
選択部はアナログ入力端子に入力されるアナログ信号の
振幅が第1のAD変換部の飽和レベルより大きい場合は
レベルシフト部の出力を選択し、第1のAD変換部の飽
和レベルより小さい場合は第1のAD変換部の出力を選
択する。さらに、レベル変換部によりデータ選択部の出
力と乗算係数を乗算してデータ選択部の出力の振幅を圧
縮して出力するようしている。これによりアナログ入力
信号の歪率を悪化させることなくダイナミックレンジを
圧縮し、デジタル信号に変換する。さらにアナログ信号
の振幅切換えを用いないため、アナログ信号の振幅切換
え時に発生する雑音を皆無とすることができる。
【0016】(3)アナログ入力端子に入力されるアナ
ログ信号の振幅に応じ、第1および第2の振幅切換え部
はそれぞれ異なる減衰量を選択し、入力されるアナログ
信号を減衰する。また、第1および第2のレベルシフト
部は、第1および第2の振幅切換え部で選択された減衰
量にそれぞれ対応したレベルシフト量を選択し、アナロ
グ入力信号と同じ振幅のデジタルデータに復元する。デ
ータ選択部は第1および第2のレベルシフト部の出力の
うちレベルシフト量が小さい方の出力を選択して出力す
る。これによりレベル変換部の入力デジタルデータの有
効ビット長をアナログ入力端子に入力されるアナログ信
号の振幅にかかわらず常に最大ビット長とすることがで
き、(2)で述べた作用に加え、ダイナミックレンジ圧
縮時に発生するS/N低下を改善することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0018】まず、本発明の第1の実施例における利得
制御機能付AD変換装置について説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例における利得
制御機能付AD変換装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0020】図1において、10はアナログ入力端子、
11はアナログ入力端子10のアナログ入力信号の包絡
線振幅値と規定値の大小を判定する振幅判定部、12は
アナログ入力端子10のアナログ入力信号の振幅を選択
的に減衰する振幅切換え部、13は振幅切換え部12の
出力をAD変換するAD変換部、14はAD変換部13
の出力の振幅をレベルシフトして拡大するレベルシフト
部、15はレベルシフト部14の包絡線振幅を検出する
レベル検出部、16はレベルシフト部14の出力の振幅
を変換するレベル変換部であり、17はレベルシフト部
14の出力に乗算係数を乗算する乗算部、18はレベル
検出部15の出力に基づき乗算係数を生成し、乗算部1
7に出力する乗算係数生成部である。19はデジタル出
力端子であり、乗算部17のデジタル信号を出力する。
11aは振幅判定部11が出力する判定信号であり、振
幅切換え部12とレベルシフト部14に入力されてい
る。
【0021】図2は振幅判定部11の構成例を示す図、
図3はレベル検出部15のアルゴリズム例を示す図であ
る。
【0022】上記のように構成された本発明の第1の実
施例における利得制御機能付AD変換装置について、以
下その動作について説明する。
【0023】アナログ入力端子10に入力されるアナロ
グ信号のダイナミックレンジは、量子化ビット長により
制限されるAD変換部13のダイナミックレンジより大
きく、以降の説明のため18dB大きいとする。また、
AD変換部13の量子化ビット長は、デジタル出力端子
19に接続される図示しないデジタル信号処理装置のデ
ータビット長に等しく設定されているものとする。
【0024】振幅判定部11は一例として図2のように
構成され、アナログ入力端子10のアナログ入力信号を
包絡線検波により振幅値検出したのち、規定値と大小比
較する。本実施例では規定値はアナログ入力端子10に
入力されるアナログ信号の最大振幅値より18dB小さ
い値に設定する(以降、この振幅値を基準レベルと称
す。)。
【0025】振幅判定部11は入力信号の振幅が基準レ
ベルより大きい場合には判定信号11aとして”H”を
出力し、基準レベルより小さい場合には”L”を出力す
る。
【0026】振幅切換え部12は、判定信号11aが”
H”の場合にはアナログ入力端子10からの入力信号の
振幅を18dB減衰し、”L”の場合には減衰せずにA
D変換部13に出力する。よって、振幅切換え部12の
出力の信号振幅は基準レベル以下となる。
【0027】AD変換部13は振幅切換え部12の出力
をAD変換し、デジタル信号に変換する。AD変換部1
3が飽和しない最大入力レベルは基準レベルに等しいた
め、振幅切換え部12の出力は飽和することなくデジタ
ル信号に変換され、レベルシフト部14に出力される。
【0028】レベルシフト部14は振幅判定部11から
の判定信号11aに基づき、判定信号11aが”H”の
場合(即ち、AD変換部13への入力信号が18dB減
衰されている場合)には、入力されたデジタルデータを
3ビット左にシフトして振幅を18dB拡大し、”L”
の場合(即ち、AD変換部13への入力信号が減衰され
ていない場合)にはシフトせずに出力する。よって、レ
ベルシフト部14の出力はアナログ入力端子10の入力
信号の振幅と同じ振幅で、ダイナミックレンジが18d
B圧縮された信号となる。
【0029】レベル検出部15は一例として図3のよう
なアルゴリズムで構成され、レベルシフト部14の出力
信号を包絡線検波により振幅値検出し、検出した振幅情
報を乗算係数生成部18に出力する。乗算係数生成部1
8はROMテーブルや近似曲線生成アルゴリズムで構成
され、レベル検出部15が出力する振幅情報に基づき、
乗算部17の入出力特性を図7に示す特性とするための
乗算係数を生成する。
【0030】乗算係数生成部18の出力の乗算係数は乗
算部17の乗算係数として設定され、乗算部17はレベ
ルシフト部14の出力と乗算係数を乗算し、図7に示す
入出力特性となるようレベルシフト部14の出力の振幅
を変換して出力するようしている。これにより、デジタ
ル出力端子19に出力されるデジタル信号の最大振幅値
は、デジタル出力端子19に接続される図示しないデジ
タル信号処理装置のデータビット長で表現できる最大振
幅値以下に圧縮変換され、しかもデジタル信号処理によ
る線形演算を用いて圧縮変換するため、歪を生じること
はない。
【0031】以上のように本実施例によれば、アナログ
入力信号の振幅がAD変換部の最大入力振幅より大きい
場合は、アナログ入力信号を減衰してAD変換し、AD
変換後に元の振幅に復元することでAD変換部での波形
飽和を防止し、その後デジタル信号を乗算係数と乗算し
て振幅の変換処理をすることにより、アナログ入力信号
の歪率を悪化させることなくダイナミックレンジを圧縮
し、デジタル信号に変換することができる。しかも振幅
の圧縮処理をディジタル信号処理で行うため、変換特性
のばらつきは皆無であり、またROMテーブルもしくは
アルゴリズムを変更することで同じハードウエアで変換
特性を自由に設定できる。
【0032】次に、本発明の第2の実施例における利得
制御機能付AD変換装置について説明する。
【0033】図4は本発明の第2の実施例における利得
制御機能付AD変換装置の構成を示す図である。
【0034】図4において、前記図1と異なる構成要素
について述べる。20はアナログ入力端子10に入力さ
れたアナログ入力信号をAD変換する第1のAD変換部
であり、その特性は図1に示すAD変換部13と同じも
のである。21はアナログ入力端子10に入力されたア
ナログ入力信号の振幅を規定量減衰する振幅減衰部であ
る。22は振幅減衰部21から出力されたアナログ信号
をAD変換する第2のAD変換部であり、その特性は第
1のAD変換部20と同じものである。23は第2のA
D変換部22の出力の振幅をレベルシフトして拡大する
レベルシフト部、24は振幅判定部11の判定信号11
aに基づき、第1のAD変換部20または第2のAD変
換部22のいずれか一方のデータを選択して出力するデ
ータ選択部である。11aは振幅判定部11から出力さ
れる判定信号であり、データ選択部24に入力されてい
る。図1における振幅切換え部12、AD変換部13、
レベルシフト部14は削除されている。
【0035】上記した以外の構成要素は、前記図1の同
じ符号を付与した構成要素と同じものである。
【0036】上記のように構成された本発明の第2の実
施例における利得制御機能付AD変換装置について、以
下その動作について説明する。
【0037】前記第1の実施例と同様に、アナログ入力
端子10に入力されるアナログ信号のダイナミックレン
ジは、第1および第2のAD変換部20,22のダイナ
ミックレンジより18dB大きいとする。また、第1お
よび第2のAD変換部20,22の量子化ビット長は、
デジタル出力端子19に接続される図示しないデジタル
信号処理装置のデータビット長に等しく設定されている
ものとする。
【0038】振幅判定部11の動作は第1の実施例と同
じであり、入力信号の振幅が基準レベル(アナログ入力
信号の最大振幅値より18dB小さいレベル)より大き
い場合には判定信号11aとして”H”を出力し、基準
レベルより小さい場合には”L”を出力する。
【0039】第1のAD変換部20はアナログ入力信号
をAD変換してデータ選択部24に出力する。第1のA
D変換部20が飽和しない最大入力レベルは基準レベル
に等しいため、アナログ入力信号が基準レベル以下の振
幅を有する波形部分については飽和することなくAD変
換され、データ選択部24に出力される。
【0040】振幅減衰部21はアナログ入力信号の振幅
を18dB減衰し、第2のAD変換部22に出力する信
号の振幅値を基準レベル以下にする。第2のAD変換部
が飽和しない最大入力レベルは基準レベルに等しいた
め、振幅減衰部21の出力は飽和することなくデジタル
信号に変換され、レベルシフト部23に出力される。レ
ベルシフト部23は、入力されたデジタルデータを3ビ
ット左にシフトして振幅を18dB拡大し、データ選択
部24に出力する。よって、レベルシフト部23の出力
はアナログ入力端子10の入力信号の振幅と同じ振幅
で、ダイナミックレンジが18dB小さい信号となる。
【0041】データ選択部24は振幅判定部11から出
力される判定信号11aに基づき、判定信号11aが”
H”の場合、即ち第1のAD変換部20が飽和している
場合には、レベルシフト部23の出力を選択し、出力す
る。また、判定信号11aが”L”の場合、即ち第1の
AD変換部20が飽和していない場合には第1のAD変
換部20のデータを選択し出力する。よって、データ選
択部24の出力はアナログ入力端子10の入力信号の振
幅と同じ振幅で、ダイナミックレンジが18dB圧縮さ
れた信号となる。第1の実施例では振幅切換え部12に
よるアナログ処理で信号振幅を切換え、またAD変換部
13の後部に接続されたレベルシフト部14で信号振幅
を復元しているため、アナログ処理によるクリック音や
アナログ処理とデジタル処理の同期ずれによるクリック
音が発生する場合があった。本第2の実施例ではアナロ
グ処理で信号振幅を切換えることがなく、デジタルデー
タの切換えを行うだけの構成としているため、前記した
クリック音の発生は皆無である。
【0042】レベル検出部15以降の動作は第1の実施
例で述べた動作と同じであり、乗算部17は、レベル検
出部15が出力する振幅情報に基づき乗算係数生成部1
8が生成した乗算係数とデータ選択部24の出力とを乗
算し、図7に示す入出力特性となるようデータ選択部2
4の出力の振幅を変換して出力するようしている。これ
により、デジタル出力端子19に出力されるデジタル信
号の最大振幅値は、デジタル出力端子19に接続される
図示しないデジタル信号処理装置のデータビット長で表
現できる最大振幅値以下に圧縮変換され、しかもデジタ
ル信号処理による線形演算を用いて圧縮変換するため、
歪を生じることはない。
【0043】以上のように本実施例によれば、第2のA
D変換部22により、減衰したアナログ信号をAD変換
することで第1の実施例と同じ効果を得ることができ、
加えてアナログ処理での信号振幅切換を用いず、デジタ
ルデータの切換えのみを行う構成としているため、クリ
ック音の発生を皆無とすることができる。
【0044】次に、本発明の第3の実施例における利得
制御機能付AD変換装置について説明する。
【0045】図5は本発明の第3に実施例における利得
制御機能付AD変換装置の構成を示す図である。
【0046】図5において、前記した図4と異なる構成
要素について述べる。30はアナログ入力端子10のア
ナログ入力信号の包絡線振幅値と複数の規定値との大小
関係を判定する振幅判定部、31,32は複数の減衰量
を有し、振幅判定部30出力により制御され、アナログ
入力端子10のアナログ入力信号を選択的に減衰する第
1および第2の振幅切換え部、33,34は第1および
第2の振幅切換え部31,32の出力をそれぞれAD変
換する第1および第2のAD変換部、35,36は複数
のレベルシフト量を有し、振幅判定部30の出力により
制御され、第1および第2のAD変換部33,34の出
力の振幅を選択的に拡大する第1および第2のレベルシ
フト部、37は振幅判定部30の出力により制御され、
第1および第2のレベルシフト部35,36の出力のい
ずれか1つを選択して出力するデータ選択部である。図
4に示した振幅減衰部21、第1および第2のAD変換
部20,22、レベルシフト部23は削除されている。
30aは振幅判定部30が出力する判定信号であり、第
1および第2の振幅切換え部31,32、第1および第
2のレベルシフト部35,36、データ選択部37に入
力されている。
【0047】上記した以外の構成要素は、図4の同じ符
号を付与した構成要素と同じものである。
【0048】上記のように構成された本発明の第3の実
施例における利得制御機能付AD変換装置について、以
下第2の実施例と異なる動作部分について説明する。
【0049】前記第2の実施例で、例えばアナログ入力
信号のレベルが基準レベルに対し0dB以上6dB未満
の範囲で大きいレベルである場合には、データ選択部2
4は、振幅判定部11により第2のAD変換部22でA
D変換されたレベルシフト部23の出力を選択する。こ
の場合、振幅減衰部21により、第2のAD変換部22
に入力される信号はアナログ入力信号に対し18dB減
衰されるため、第2のAD変換部22の出力ビットの上
位2ビット(12dB相当)は常に0データとなり、第
2のAD変換部22の出力でのS/Nは、第2のAD変
換部22のビット長で定まるS/Nに比較し、12dB
低下する。第3の実施例は前記したS/N低下を改善す
ることができる。
【0050】(表1)にアナログ入力信号振幅値に対す
る各構成要素の動作状態を示す。
【0051】
【表1】
【0052】振幅判定部30はアナログ入力端子10の
アナログ入力信号を包絡線検波により振幅値検出したの
ち、アナログ入力信号の振幅値を(表1)に示すように
4通りに判別し、判定信号30aとして”0”,”
1”,”2”,”3”の4種類を出力する。第1および
第2の振幅切換え部31,32は判定信号30aの値に
応じて(表1)に示すように互いに6dB異なる減衰量
が設定され、アナログ入力信号を減衰する。第1および
第2の振幅切換え部31,32の出力はそれぞれ第1お
よび第2のAD変換部33,34でAD変換され、第1
および第2のレベルシフト部35,36へ出力される。
第1および第2のレベルシフト部35,36はそれぞれ
第1および第2の振幅切換え部31,32での減衰量と
同じ量の振幅拡大を行うようレベルシフト量が設定され
る。これにより、第1および第2のレベルシフト部3
5,36の出力の信号振幅はアナログ入力信号の信号振
幅が復元される。データ選択部37は第1および第2の
レベルシフト部35,36の出力のうちレベルシフト量
が小さい方のレベルシフト部の出力を選択するようして
いる。これにより、データ選択部37の出力のビットは
全て有効ビット(信号の振幅値情報に使用されるビッ
ト)となり、第2の実施例の場合のように無効ビット
(0データ)は生じない。従って、データ選択部37の
出力でのS/Nは、第1および第2のAD変換部33,
34のビット長で定まるS/Nと等しく、前記した第2
の実施例で発生するS/N低下を改善することができ
る。また、(表1)に示すようにデータ選択部37が第
1のレベルシフト部35から第2のレベルシフト部36
にデータを切換える前後では第2の振幅切換え部32の
減衰量が変化しないようしている。同様に、第2のレベ
ルシフト部36から第1のレベルシフト部35にデータ
を切換える前後では第1の振幅切換え部31の減衰量が
変化しないようしている。これにより、データ切換え時
のクリック音の発生を皆無とすることができる。
【0053】レベル検出部15以降の動作は第1の実施
例で述べた動作と同じであり、乗算部17は、レベル検
出部15が出力する振幅情報に基づき乗算係数生成部1
8が生成した乗算係数とデータ選択部24の出力とを乗
算し、図7に示す入出力特性となるようデータ選択部2
4の出力の振幅を変換して出力するようしている。これ
により、デジタル出力端子19に出力されるデジタル信
号の最大振幅値は、デジタル出力端子19に接続される
図示しないデジタル信号処理装置のデータビット長で表
現できる最大振幅値以下に圧縮変換され、しかもデジタ
ル信号処理による線形演算を用いて圧縮変換するため、
歪を生じることはない。
【0054】以上のように本実施例によれば、振幅切換
え部とAD変換部とレベルシフト部を各々2個づつ備
え、アナログ入力信号の振幅に応じて、振幅切換え部の
減衰量を互いに6dB異なる複数の値に設定し、データ
選択部によりレベルシフト量の小さい方のレベルシフト
部のデータを選択することで、第2の実施例と同じ効果
を得ることができ、さらに加えて、ダイナミックレンジ
圧縮時に発生するS/N低下を防止することができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明は、 (1)簡易な構成で、アナログ入力信号の歪率を悪化さ
せることなくダイナミックレンジを圧縮し、デジタル信
号に変換することができる。
【0056】(2)また、上記(1)の効果に加えて過
渡的に発生する雑音を防止することができる。
【0057】(3)さらに、上記(2)の効果に加えて
ダイナミックレンジ圧縮時に発生するS/N低下を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における利得制御機能付
AD変換装置の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における振幅判定部11の内部
構成を示す回路図
【図3】同第1の実施例におけるレベル検出部15のア
ルゴリズムを示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施例における利得制御機能付
AD変換装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施例における利得制御機能付
AD変換装置の構成を示すブロック図
【図6】従来の利得制御機能付AD変換装置の構成を示
すブロック図
【図7】従来の利得制御機能付AD変換装置における可
変利得制御部2の入出力特性を示す特性図
【符号の説明】
1,10 アナログ入力端子 2 可変利得制御部 3 振幅検出部 4 AD変換部 5,19 デジタル出力端子 11,30 振幅判定部 12 振幅切換え部 13 AD変換部 14,23 レベルシフト部 15 レベル検出部 16 レベル変換部 17 乗算部 18 乗算係数生成部 20,33 第1のAD変換部 21 振幅減衰部 22,34 第2のAD変換部 24,37 データ選択部 31 第1の振幅切換え部 32 第2の振幅切換え部 35 第1のレベルシフト部 36 第2のレベルシフト部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号の振幅値を判定する振
    幅判定部と、 前記振幅判定部の出力に基づき、前記アナログ入力信号
    の振幅値が規定値以上の場合は、前記アナログ入力信号
    の振幅値を減衰する振幅切換え部と、 前記振幅切換え部の出力をAD変換するAD変換部と、 前記振幅判定部の出力に基づき、前記アナログ入力信号
    の振幅値が規定値以上の場合は、前記AD変換部の出力
    の振幅を拡大するレベルシフト部と、 前記レベルシフト部の出力の振幅値を検出するレベル検
    出部と、 前記レベル検出部の出力に基づき、前記レベルシフト部
    の出力の振幅を変換するレベル変換部とを備えたことを
    特徴とする利得制御機能付AD変換装置。
  2. 【請求項2】 アナログ入力信号をAD変換する第1の
    AD変換部と、 前記アナログ入力信号の振幅値を減衰する振幅減衰部
    と、 前記振幅減衰部の出力をAD変換する第2のAD変換部
    と、 前記第2のAD変換部の出力のデジタル信号の振幅を拡
    大するレベルシフト部と、 前記アナログ入力信号の振幅値を判定する振幅判定部
    と、 前記振幅判定部の出力に基づき、前記アナログ入力信号
    の振幅値が規定値以下の場合は、前記第1のAD変換部
    の出力を選択し、規定値以上の場合は、前記レベルシフ
    ト部の出力を選択するデータ選択部と、 前記データ選択部の出力の振幅値を検出するレベル検出
    部と、 前記レベル検出部の出力に基づき、前記データ選択部の
    出力の振幅を変換するレベル変換部とを備えたことを特
    徴とする利得制御機能付AD変換装置。
  3. 【請求項3】 アナログ入力信号の振幅値を判定する振
    幅判定部と、 複数の減衰量を有し、前記振幅判定部の出力に基づき、
    前記複数の減衰量の1つを選択して前記アナログ入力信
    号の振幅値を減衰する第1および第2の振幅切換え部
    と、 前記第1および第2の振幅切換え部の出力をそれぞれA
    D変換する第1および第2のAD変換部と、 複数のレベルシフト量を有し、前記振幅判定部の出力に
    基づき、前記複数のレベルシフト量の1つを選択して前
    記第1および第2のAD変換部の出力の振幅をそれぞれ
    拡大する第1および第2のレベルシフト部と、 前記振幅判定部の出力に基づき、前記第1のレベルシフ
    ト部の出力および前記第2のレベルシフト部の出力のい
    ずれかを選択するデータ選択部と、 前記データ選択部の出力の振幅値を検出するレベル検出
    部と、 前記レベル検出部の出力に基づき、前記データ選択部の
    出力の振幅を変換するレベル変換部とを備えたことを特
    徴とする利得制御機能付AD変換装置。
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