JPH09289496A - エキスパンダ装置 - Google Patents

エキスパンダ装置

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JPH09289496A
JPH09289496A JP10144796A JP10144796A JPH09289496A JP H09289496 A JPH09289496 A JP H09289496A JP 10144796 A JP10144796 A JP 10144796A JP 10144796 A JP10144796 A JP 10144796A JP H09289496 A JPH09289496 A JP H09289496A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音響デジタル信号処理によるエキスパンダ装
置において、最大ゲイン・リダクション量を設定するレ
ンジ処理を可能にする。 【解決手段】 絶対値変換回路2により入力された音響
デジタル信号を絶対値変換し、レベル−ゲイン変換回路
3により信号レベル値からエキスパンダ・レシオに応じ
たゲイン値を出力する。レベル−ゲイン変換回路3によ
って発生したゲイン値と最大ゲイン・リダクション量を
決定するレンジ値を比較回路7により比較して、比較し
た結果に応じて出力するゲイン値を切換回路8によって
選択し、切換回路8から出力されたゲイン値に対して包
絡発生回路4によって包絡特性を設定して出力する。そ
して前記音響デジタル信号と包絡発生回路4の出力とを
乗算することによってエキスパンダ特性を有する音響デ
ジタル信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル音響機器に適
用され、音響デジタル信号に対して伸長処理を行うエキ
スパンダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の音響デジタル信号処理によ
るエキスパンダ装置の一例の回路構成を示すブロック図
であり、1は音響デジタル信号を入力する入力端子、2
は絶対値変換回路、3は絶対値変換回路2の出力がスレ
ッショルド・レベル以下であればエキスパンダのレシオ
に応じたゲインを発生するレベル−ゲイン変換回路、4
はアタックタイム,リリースタイムなどの包絡曲線を設
定する包絡発生回路、5はゲイン値と入力信号値を乗算
する乗算器、6は伸長処理後の音響デジタル信号を出力
する出力端子である。
【0003】以上のように構成された従来のエキスパン
ダ装置について、以下にその動作を説明する。
【0004】エキスパンダは入力レベルに応じてゲイン
が変化するダイナミクス特性に関する信号処理装置であ
って、伸長処理により入力信号の中に含まれる低レベル
のノイズ除去,圧縮されすぎている音への明瞭度の増
加,ダイナミックレンジの増大などの効果を得るために
使用される。
【0005】エキスパンダのダイナミクス特性を決定す
るパラメータにはスレッショルド・レベル,エキスパン
ダ・レシオがある。スレッショルド・レベルは、エキス
パンダ装置が1:1のユニティゲインに到達するポイン
トであり、これ以上の信号はユニティゲインで通過し、
スレッショルド以下の信号はゲイン・リダクションされ
る。エキスパンダ・レシオはスレッショルド・レベル以
下の入力信号のゲイン・リダクションのスロープを決定
する。例えば、エキスパンダ・レシオが1:2ならば、
入力が6dB減少したとき、出力は12dB減少することにな
る。
【0006】次に式を用いて、従来の音響デジタル信号
におけるエキスパンダ処理について説明する。
【0007】入力端子1により入力された音響デジタル
信号xinは、絶対値変換回路2により下記の(数1)のよ
うにレベル値linに変換される。
【0008】
【数1】
【0009】任意のエキスパンダ・レシオrに対応する
ゲインgは、入力レベルlinとスレッショルド・レベル
thの関係により下記の(数2),(数3)のように分けら
れることが一般に知られている。
【0010】(lin<vthの場合:入力レベルがスレッ
ショルド・レベルvth未満の場合)
【0011】
【数2】
【0012】(lin≧vthの場合:入力レベルがスレシ
ョルド・レベルvth以上の場合)
【0013】
【数3】
【0014】前記(数2),(数3)に基づき、レベル−ゲ
イン変換回路3により、音響デジタル信号がゲインgに
変換される。
【0015】以上を整理すると、ゲインgは下記の(数
4)のようになる。
【0016】
【数4】
【0017】以上のような関係式に基づきレベル−ゲイ
ン変換回路3により、エキスパンダ・レシオrに応じた
ゲインgが出力される。そのゲインgは、包絡発生回路
4により適切な包絡曲線を得られるように包絡処理さ
れ、ゲイン包絡genvとして包絡発生回路4から出力さ
れる。ゲイン包絡genvは、入力端子1から加えられた
音響デジタル信号xinと乗算器5により乗算され、出力
端子6からエキスパンダ処理された音響デジタル信号x
outとして出力される。このとき、入出力関係は下記の
(数5)のように示される。
【0018】
【数5】
【0019】このようにして、デジタル信号処理におい
てエキスパンダ処理を実現でき、図4のようなダミナミ
クス特性を得ることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のような構成では、エキスパンダ動作においてエキ
スパンダ・レシオが、例えば1:3と緩やかなエキスパ
ンダ特性でも、入力信号が低下すると出力はそのスロー
プに応じて低下していく。この場合、低レベルでの不必
要なレベル変動が生じるという問題があった。また、エ
キスパンダは、素材音から不必要なかぶり音(不必要に
加算された音)や時間経過に伴うノイズなどをリダクシ
ョンし、必要な音だけを得ることが目的であるため、素
材音の状況にあわせて源音が大きく変化しないように、
ゲイン・リダクション量を必要最小限に抑えることが要
求される。この場合、源音とは何も処理されていない音
であり、素材音とは源音にある処理がなされた結果、生
じる音のことである。この素材音がエキスパンダ装置の
入力音になる。
【0021】これらの問題を解決するため、最大ゲイン
・リダクション量を設定するレンジ処理が知られている
が、DSP(Digital Signal Processor)などのデジ
タル信号処理では、まだ実現されていなかった。
【0022】そこで、本発明の目的は、DSPなどによ
るデジタル信号処理においてエキスパンダ装置のレンジ
処理をし、かつ短いステップで信号処理を可能にするエ
キスパンダ装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、音響デジタル信号のエキスパンダ処理に
おいて、レベル−ゲイン変換されたゲイン値とレンジ値
を比較する比較回路と、比較結果に基づきゲイン値を切
り換える切換装置とを含んで構成したものであって、こ
の構成により、音響デジタル信号のエキスパンダ処理に
おいて、入力信号が絶対値変換されたレベルをエキスパ
ンダのレシオに対応したゲインに変換し、そのゲインと
最大ゲイン・リダクション量を決定するレンジのゲイン
値を比較し、比較した結果、大きい方のゲインを選択す
ることにより最大ゲイン・リダクション量を設定できる
レンジ処理を行うことができる。
【0024】その結果、音響デジタル信号処理の音響ダ
イナミクス特性の調整においても、エキスパンダ装置の
最大ゲイン・リダクション量を決定するレンジ値を操作
者が自由に設定,調整でき、源音を大きく変化させるこ
となく効果的なエキスパンダ処理をデジタル信号処理に
より実現することができ、なおかつ短いステップ数によ
って実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明する。
【0026】図1は本発明の一実施形態を説明するため
のエキスパンダ装置の回路構成を示すブロック図であ
り、1は音響デジタル信号xinを入力する入力端子、2
は絶対値変換回路、3はレベル−ゲイン変換回路、7は
比較回路、8は切換回路、9は比較回路7と切換回路8
とからなるレンジ処理部であって、さらに4は包絡発生
回路、5は入力信号と包絡処理されたゲイン値を乗算す
る乗算器、6はエキスパンダ処理後の音響デジタル信号
outを出力する出力端子である。
【0027】以上のように構成されたエキスパンダ装置
について、以下その動作を説明する。
【0028】入力端子1から入力された音響デジタル信
号は、絶対値変換回路2により音響レベル値に変換され
る。音響レベル値はレベル−ゲイン変換回路3により、
下記の(数6)に基づき、設定したレシオに応じたエキス
パンダ特性のゲイン値gに変換される。
【0029】
【数6】
【0030】前記(数6)の関係からレベル−ゲイン変換
回路3で変換されたゲインgは、操作者が設定した最大
ゲイン・リダクション量を決定するレンジ値grange
比較回路7により比較される。この比較回路7と切換回
路8からなるレンジ処理部9の論理は以下のように示す
ことができる。
【0031】すなわち、比較回路7により比較した結
果、 (A)g≧grangeの場合、切換回路8によりゲインg
をレンジ処理部9から出力する。
【0032】(B)g<grangeの場合、切換回路8に
よりレンジ値grangeをレンジ処理部9から出力する。
【0033】この処理はDSPにより短いステップ数に
よって実現することができる。
【0034】次に、選択されたゲイン値は、包絡発生回
路4により包絡処理されたゲイン包絡値genvに変換さ
れ、乗算器5により音響デジタル信号xinと乗算され
る。乗算された結果はレンジ処理されたエキスパンダ特
性を有する音響デジタル信号xoutとして出力端子6か
ら出力される。
【0035】以上のような構成によれば、音響デジタル
信号処理においても、エキスパンダ装置の最大ゲイン・
リダクションを調整するレンジ処理が可能となり、図2
に示すダイナミクス特性のように、ゲイン・リダクショ
ン量を必要最小限に抑えて効果的な音響ダイナミクス処
理が実現される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エキスパンダ装置のレンジ処理を音響デジタル信号処理
において実現できる。すなわち、素材の状況に合わせて
源音が大きく変化しないようにエキスパンダ装置のゲイ
ン・リダクション量を調整することができ、ひいては効
果的なダイナミクス特性を得ることを音響デジタル信号
処理においても実現することができる。
【0037】さらに、レンジ値をレベル−ゲイン変換後
のゲイン値と直接比較し、大きい方をそのままゲイン値
と見なすというアルゴリズムをとっているため、エキス
パンダ装置のレンジ処理を短いDSPの処理ステップに
よって実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するためのエキスパ
ンダ装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1の構成のエキスパンダ装置により得られる
代表的なダイナミクス特性を示す図である。
【図3】従来のエキスパンダ装置の一例の回路構成を示
すブロック図である。
【図4】図3の構成のエキスパンダ装置により得られる
代表的なダイナミクス特性を示す図である。
【符号の説明】
1…音響デジタル信号用の入力端子、 2…絶対値変換
回路、 3…レベル−ゲイン変換回路、 4…包絡発生
回路、 5…乗算器、 6…音響デジタル信号用の出力
端子、 7…比較回路、 8…切換回路、 9…レンジ
処理部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響信号を絶対値変換するための絶対値
    変換手段と、エキスパンダのレシオに応じたゲインを発
    生させるレベル−ゲイン変換手段と、レベル−ゲイン変
    換手段によって発生されたゲインとレンジゲインの大き
    さを比較する比較手段と、その比較した結果、大きい方
    のゲインを出力する切換手段と、切換手段から出力され
    たゲインに対して包絡処理を行って包絡曲線を設定する
    包絡発生手段と、前記音響信号と包絡発生手段の出力を
    乗算する乗算手段とを備えたことを特徴とするエキスパ
    ンダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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