JP3584973B2 - 湯水混合弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状記憶合金製コイルばねを感温素子として用いた湯水混合弁に係り、特に弁体の摺動性を改良した湯水弁体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、感温素子として形状記憶合金製コイルばねを使用した湯水混合弁については、シリンダー内にピストンを摺動させて混合水を制御する構造が多数存在する。従来例の弁形態の代表として、特開平8−61552号を図9に示す。
【0003】
すなわち従来例では、シリンダーに該当するハウジング33に設けられた弁室34内にピストンに該当する円筒状のスプール35(弁体)が軸方向摺動自在に配置されていて、湯水の割合を形状記憶合金製の感温コイルばね36の湯温に対するばね力の変化(形状記憶合金材の横弾性係数Gが温度に比例して増加する)を活用して自動的に調節し、所望の混合水温度を得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来例の弁室34とスプール35の摺動部の嵌合度合いは、弁の二次側に対し流体(水)の漏れをなくすため、嵌合精度の高いものが要求される。また、嵌合精度が低くて隙間が大きい場合は、一般的にOリング等のシール部材を用いて水密にする必要がある。このため、何れの場合でも、スプール35の摺動抵抗が予測した以上に大きなものになり、弁制御に支障をきたすという問題がある。
【0005】
すなわち、一般的には感温コイルばね36の湯温に対する感受性(感温性)を上げるためには感温コイルばね36の熱容量を小さくする必要がある。つまり、感温コイルばね36の線径を細くして、熱量に対するばねの体積比を小さくする必要がある。
【0006】
しかし、感温コイルばね36の線径を細くすると、ばね力が小さくなり、パワー不足でスプール35に作用する摺動抵抗に対抗することができなくなる。すなわち、湯温に対するばね力が所定通り機能していても、ばね力が摺動抵抗により吸収されて弁体が動作しない場合が生じ、所謂「ヒステリシス」の大きい弁制御となってしまう。
【0007】
一方、摺動抵抗があっても問題なくスプールを作動させるには、感温コイルばね36の線径を太くしてばね力を強くしてやらねばならないが、ばね力の強いものを使用すると、感温コイルばね36の熱容量が上がり感温性が悪くなるばかりでなく、線径の太さに応じて部品重量が大きくなりコスト高となるため不経済である。
【0008】
また更に大きな問題点は、湯水に含まれるゴミや異物が前述の摺動部に詰まることで、摺動部に異物が詰まると、スプール35は全く摺動できなくなり、水を制御する弁としての基本的な問題を生じる。
【0009】
さらに、図9において弁室34内におけるスプール35に働く圧力は、流体の滞留部があると共に水流部があり、スプール35の動作によって熱水が導入されたり、冷水が導入されたりする等の複雑な条件が重なり合うため安定しない。
特に、スプール35を挟んだ混合水出口37の感温コイルばね36側域と、反対側のバイアスばね38側域で異なる圧力が生じたときは、感温コイルばね36側域とバイアスばね38側域との差圧がスプール35の有効面積(スプールの外径から内径を引いた部分の面積)に作用することから、弁体35は設定された位置よりも低圧側へ動いてしまうという問題がある。この動作は湯水混合弁としての温度制御を余計困難なものとしてしまう。
【0010】
そこで、本発明は上記従来技術の欠点を除くためになされたものであり、高精度を必要とせずに弁体の制御が可能な湯水混合弁の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を有利に解決するため、第1の発明は、湯水側弁座17bおよび冷水側弁座17dを内周面に有すると共に、湯水入口10および冷水入口15を備えた円筒状弁筐体5と、外周面に混合水導入孔14aおよび環状突起の湯水側弁17aおよび冷水側弁17cが配設された円筒形弁体4と、混合水の温度を制御する感温ばね手段とを備える湯水混合弁1であって、
前記弁体4は両端部が周方向と直交する断面形状が略U字状の湯水側と冷水側のダイアフラム20a、20bを介して前記弁筐体5内にフローティング状態で支持され、かつ、前記2つのダイアフラム20a、20bと弁筐体5と弁体4で仕切られた内部において、前記ダイアフラム20a、20bと湯水側弁座17bまたは冷水側弁座17dとにより仕切られた湯水圧作用室11および冷水圧作用室16が形成されており、混合水温の所望温度とのずれに応じて、弁体4が感温ばね手段により軸方向に付勢されて湯水側弁17aまたは冷水側弁17cを開閉動するように設けられてなることを特徴とする。
【0012】
第2の発明は、第1の発明について、前記ダイアフラム20a、20bと前記湯水側弁座17bおよび冷水側弁座17dとの水圧に対する有効面積がほぼ同じであることを特徴とする。
【0013】
第3の発明は、第1または第2の発明について、前記感温ばね手段として、混合水導入孔14aの出口部8に配置され、かつ混合水の温度変化に応じて前記弁体4への付勢力が変化する感温コイルばね18と、弁体4を介して前記感温コイルばね18と反対の側に混合水の温度を所望温度に調整するバイアス用コイル状ばね21を備えると共に、バイアス用コイルばね21の収容部が混合水の出口部8に連通するようにしてなることを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、前記ダイアフラム20a、20bの内縁部と外縁部をそれぞれ複数に分割した弁体4と内側弁筐体3の分割部で挟持して湯水混合弁が構成されることを特徴とする。
【0015】
つまり、本発明の構成をさらに具体的に表現すると、湯水と冷水とを混合する湯水混合弁において、湯水入口と冷水入口を有する弁筐体5であって、環状の湯用弁座17bと水用弁座17dが設けられた弁室(弁筐体の略筒状内周面)内に、前記弁筐体5からダイヤフラム20a,20bでその両端が宙づり状態で支持された弁体4と、その弁体4のほぼ中央の環状突起部17eに湯用弁17aと水用弁17cを配し、更に、前記突起部17eの頂上部に複数の混合水導入孔14aを配して、前記各弁17a,17cを前記各弁座17b、17dと対応させることにより、前記各ダイヤフラム20a,20bとの間に環状の湯水圧作用室11と環状の冷水圧作用室16とを形成させ、弁室と弁体4の接触をなくしている。
【0016】
また、湯水圧作用室11、冷水圧作用室16においては、各ダイヤフラム20a,bの有効面積に対する弁座17b,dの径の有効面積はほぼ同じに構成される。
【0017】
さらに、弁体4の内部空間を隔壁4cを境にバイアス用コイル状ばね21側域と混合水出口8の感温コイル状ばね18側域に分け、前記隔壁4cに設けられたバランス圧導入管(中空軸)4dを介してバイアス用コイル状ばね21側域へ混合水出口側の感温コイル状ばね18側域の圧を導入することで、弁体4を挟む域を同圧にするようにしている。
【0018】
また、前記湯用ダイヤフラム20aと水用ダイヤフラム20bのそれぞれの内縁部を、複数に分割した弁体4で挟持し、さらに、前記各ダイヤフラム20a,20bの外縁部を複数に分割した内側弁筐体3で挟持するようにして、外側弁筐体2内に弁機能部を構築している。
【0019】
<本発明の作用>
本発明によると、弁体が弁筐体の円筒状内部にダイヤフラムを介して弁筐体と接触しない状態(フローティング状態)で支持され収容されているので、弁体は弁体の軸中心部の位置で安定する。つまり、弁体と弁筐体との間には摺動部がなく、混合水温の自動調整時等に弁体の移動に抗する摺動抵抗は全く生じない。
【0020】
また、湯水圧作用室、冷水圧作用室においては、各ダイヤフラムの有効面積に対する弁座の径の有効面積はほぼ同じにしてあることから、互いに作用力は相殺され、弁体の軸方向への動きには影響しない。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図1〜図8を参照して説明する。図1は本実施形態の湯水混合弁の作用を説明する概要図である。図2は本実施形態の具体的な構成を示す断面図である。図3〜図7は要部の説明図である。図8は本実施形態の湯水混合弁が湯水混合栓本体に組み込まれた状態を示す説明図である。
【0022】
図2に示すように、湯水混合弁1は、最外側の外側弁筐体2と、外側弁筐体2の内部に挿入された内側弁筐体3と、さらに内側弁筐体3の内部に挿入された弁体4から構成されている。(なお、外側弁筐体2と内側弁筐体3を包括して弁筐体5とする。)
そして湯水混合弁1は、湯水混合栓27へカートリッジ方式で組み込まれて使用される(図8参照)。
【0023】
前記湯水混合栓27内に配設される外側弁筐体2は、その軸方向一端側に開口2a(図2左側)を有すると共に他端側に混合水出口8を備えた底部を有する中空円筒状の外側弁筐体本体2fを備えている。開口2a近傍の外周側面の環状溝には、Oリング5aが嵌合配置されて、湯水混合栓27と外側弁筐体2の間からの湯水の漏れを防止している。
【0024】
一方、外側弁筐体2の大径筒状部2fの外周面には、その大径筒状部2fの軸方向中間部に所定の軸方向長さ範囲に亘る軸並行平坦面部2bが、外側弁筐体2の外周面の一部を削除して形成されている。そして、平坦面部2bの周壁を半径方向に貫通してほぼ半円状の湯取り入れ口6が前記平坦面部2bの一端側に設けられている(図5aおよび図6参照)。
【0025】
また、外側弁筐体2の大径筒状部2fには、前記平坦面部2bと周方向に仕切り外周面2gを介して離れていると共に、前記平坦面部2bと延長面が交差する位置関係にあり(図示の場合は直角の位置関係)、中心軸線に並行な平坦面部2eが対称に2面形成されている(図5参照)。平坦面部2e上には、前記一端側の湯取り入れ口6と軸方向位置が重複しない位置(他端側)に、中心軸線に直角なスリット状の冷水(水)取り入れ口9が形成されている(図6参照)。
【0026】
さらに、開口2aの反対方向(図2右側)には、前記大径筒状部2fと一体に小径筒状部2cが延出して形成されている。小径筒状部2c端部の小径底壁部2dには、図4(図2のA矢視図)に示すように、軸心部の丸孔8aと、等角度間隔を置いて4つの扇状孔8aとが穿設されて、混合水出口8を構成している。なお、小径筒状部2cの外周側面に設けられた環状溝には、漏水を防止するためにOリング7が嵌合配設されている。
【0027】
前記外側弁筐体2内に嵌合配設される内側弁筐体3は、組み立ての都合上、軸方向に3つの有底円筒状部材または円筒状部材3a,3b,3cから構成されている。なお、円筒状部材3aには、一端側に後述のロッド部23aの挿通孔を有する底壁3dが設けられている。
【0028】
前記円筒状部材3cの一端側外周面には、Oリング嵌設用の環状段部が設けられ、中間部には、図5に示すように、周方向に間隔をおいて冷水入口15が設けられ、また他端側には、外側弁筐体2における支承溝に嵌合される筒状挿込み部3fが設けられ、前記筒状挿込み部3fの内側端部に冷水側ダイヤフラム20bの外周側膨出縁部嵌合用環状溝3gが設けられている。また前記円筒状部材3cの内側軸方向中間部には、内向きに突出する環状の冷水側弁座17dが一体に設けられ、また前記冷水側弁座17dと円筒状部材3cの一端側内周面とにより、混合水導入室形成用の内側環状段部が形成されている。
【0029】
前記円筒状部材3cに直列に当接される円筒状部材3bの軸方向中間部外周面には、環状溝が設けられると共に、その環状溝部分に円筒状部材3bの内側に連通させる湯水入り口10が周方向に等角度間隔を置いて複数設けられ、かつ前記円筒状部材3bの一端側には、前記円筒状部材3cの一端側に当接される環状当接面を備えていると共に、その内周側に、一端側から離れた位置において、前記湯水入り口10の近傍に内向きに突出する環状の湯水側弁座17bが一体に設けられ、その湯水側弁座17bの軸方向一側面と前記円筒状部材3bの一端側内周面とにより、混合水導入室形成用の内側環状段部が形成されている。
【0030】
また前記円筒状部材3bの他端側には、筒状挿込み部3hが設けられていると共に、その内側には湯水ダイヤフラム20aの外周側膨出縁部嵌合用環状溝が形成されている。
【0031】
他端側に底壁3dを有する円筒状部材3aの一端側には、外側環状段部が設けられ、また他端側外周面には、Oリング嵌合用環状溝が設けられている。
【0032】
前記内側弁筐体3には、軸方向に2つの弁本体、すなわち中空の冷水側弁本体4bと湯水側弁本体4aから構成された弁体4が、内側弁筐体3の内部に組み込まれている。なお、冷水側弁本体4bと湯水側弁本体4aの結合部に環状突起17eが形成される。
【0033】
前記冷水側弁本体4bは、その一端側の端面には、冷水ダイヤフラム20bの内周側環状膨出部嵌合用溝が設けられていると共に、弁本体4bの中間部外周面には断面台形の環状溝が設けられ、前記環状溝における他端側よりの環状傾斜面により冷水側弁17cが環状突起を形成するように形成されている。前記冷水側弁17cの外径は、円筒状部材3cにおける弁座17dの内径よりも大きく設定されている。前記冷水側弁本体4bの他端側には、小径の嵌合用凸部が設けられていると共に、混合水導入孔14aが設けられている。
【0034】
また前記湯水側弁本体4aは、その大径筒状部4hの一端側に前記冷水側弁17cと同外径寸法で環状傾斜面を有する湯水側弁17aを備えていると共に、その湯水側弁17aの半径方向内側には、前記冷水側弁本体4bの嵌合用凸部を嵌合させるための環状溝を有すると共に、大径中空軸部に一体に小径の中空軸部を有する段付中空軸4dを備えた隔壁4cが一体に設けられている。前記大径筒状部の他端側には、湯水ダイヤフラム20aの内周側膨出縁部嵌合用の環状溝が形成されている。前記段付中空軸4dにおよび環状溝に冷水側弁本体4bの嵌合用凸部が嵌設されているとともに、感温用コイルばね18の一端側が係合している。また前記隔壁4cの他端側には、環状突起が形成されて、これにバイアス用コイルばね21の一端側が係合している。
なお、前記湯水側弁17aの外径は、円筒状部材3bにおける弁座17bの内径よりも大きく設定されている。
【0035】
前記弁体4を内側弁筐体3に組み込む場合は、まず内側弁筐体3における円筒状部材3cを冷水側弁本体4bの一端側から遊嵌した状態で、湯水側弁本体4aを前記冷水側弁本体4bに嵌設し、次いで円筒状部材3bを湯水側弁本体4aの他端側から遊嵌すると共に円筒状部材3cに接着剤等により固定した状態で、前記冷水側弁本体4bに冷水側のダイヤフラム20bを装着すると共に、ダイヤフラムサポート19を嵌合してカシメ固定し、前記湯水側弁本体4aの他端側に湯水(熱水)側のダイヤフラム20aを装着すると共に、ダイヤフラムサポート19を嵌合してカシメ固定する。
【0036】
次いで、バイアス用コイルばね20およびリテーナ22を湯水側弁本体4a内に順次配設した状態で、有底の円筒状部材3aを前記円筒状部材3bに圧入または接着剤により固定すると共に、湯水側のダイヤフラム20aにおける外周側膨出縁部を圧着した状態で挟みこんで固定し、弁体4を内側弁筐体3内に組み込んでユニット化することができる。またこのような弁体4付の内側弁筐体3を外側弁筐体2内に装着すると共に、リターンばね26およびハンドル接続部材23を装着してユニット化して、後記のように、この状態をカートリッジとして、混合栓27内に配設することができる。
【0037】
内側弁筐体3と弁体4の間には、前記のようにリング状の湯水側ダイヤフラム20aおよび冷水側ダイヤフラム20bが配設されている。前記各リング状のダイヤフラム20a,bの内周側膨出縁部および外周側膨出縁部は、ほぼ半円状部を備えたほぼ断面U字状接続部を介して一体化され、前記断面U字状接続部が弁体4の軸方向の移動に屈曲変形しながら追従可能に構成されている。前記各ダイヤフラム20a,bの断面U字状の接続部が軸方向にその開放側溝が対抗するように配設されている。ダイヤフラム20a,bの外周縁は、内側弁筐体3の内周部に設けられた取り付け溝に固定される。また、ダイヤフラム20a,bの内周縁は、弁体4とリング状のダイヤフラムサポート19間の取り付け溝3e(図7参照)に挟みこんで固定される。つまり、弁体4はダイヤフラム20a,bによって内側弁筐体3と接触しないフローティング状態(宙吊り状態)で支持され、各ダイヤフラム20a,20bの中心軸線が、軸中心部の位置で安定するようになっている。
【0038】
なお、ダイヤフラム20が装着されたリング状の隙間は、断面積がほぼ等面積になるように設定されている。
【0039】
また、ダイヤフラムサポート19の内周部と弁体4はカシメにより一体化されており、各ダイヤフラムサポート19の外径は弁座17b、dの内径よりも小さく設定されている。つまり、ダイアフラムサポート19は弁室(弁筐体の略筒状内周面)に対して比較的大きな隙間(ギャップ)を有しており、しかも弁体4は軸中心部の位置で安定するため、弁体4の動作にダイアフラムサポート19が干渉することはない。
【0040】
内側弁筐体3の軸方向中央部には、周溝(環状溝)が設けられると共に、周溝底に湯水入口10が設けられている。湯水入口10は、内側弁筐体3と、弁体4と、湯水側ダイヤフラム20aとに面した湯水圧作用室11に連通している。なお、周溝の近傍には、湯の漏れ出しを防止するため、Oリング12,13が設けられている。
【0041】
一方、内側弁筐体3の周壁を貫通して、外側弁筐体2の冷水取り入れ口9に連通する冷水入口15が設けられている。そして冷水入口15は、内側弁筐体3と、弁体4と、冷水側ダイヤフラム20bとに面した冷水圧作用室16に連通している。
【0042】
また、湯水圧作用室11と冷水圧作用室16の中間部には、弁17により湯水圧作用室11および冷水圧作用室16から仕切られた混合水導入室14が形成されている。また、混合水導入室14と混合水出口8は、弁体4に開口された混合水導入孔14aにより連通している。
【0043】
ここで図3(図2の一部拡大図)に示すとおり、環状の湯水側弁17aおよび冷水側弁17cは弁体4の外周側と一体に突設され、弁体4の軸方向移動に従って移動するようになっている。一方、湯水側弁座17bおよび冷水側弁座17dは内側弁筐体3の内周側に形成され、弁座17b,17dは移動することはない。
【0044】
例えば、弁体4の軸方向移動により、湯水側弁17aと湯水側弁座17bが接触して湯水側が閉弁状態となると、冷水側が全開となり、逆に、冷水側弁17cと冷水側弁座17dが接触して冷水側が閉弁状態となると、湯水側が全開となる。また、全開と全閉の中間状態では、弁17が中間の開度状態になるように構成されている。
【0045】
また、弁17a,17cおよび弁座17b,dは、湯水側と冷水側が同寸法に形成されている。そのため、湯水圧作用室11の圧力と冷水圧作用室16の圧力が弁体4を押圧する面積は等しくなっている。
【0046】
さらに、弁座17b,dは、各ダイヤフラム20a,bの有効面積に対して弁座17b,dの径の有効面積がほぼ同じになるように設定されている。
【0047】
弁体4は、軸方向中央部に隔壁4cを有し、隔壁4cを隔てて軸心部に開口凹部が背中合わせに設けられている。また、弁体4の混合水出口側凹部(図2右側)と外側弁筐体2の小径底壁部2dの間には、形状記憶合金製の感温用コイルばね18(感温ばね手段)が配設されている。感温用コイルばね18の付勢力は弁体4を湯水側(図2左側)へ付勢している。
【0048】
また、弁体4の開口側凹部(図2左側)にはバイアス用コイルばね21(感温ばね手段)が配設され、バイアス用コイルばね21の付勢力は、弁体4を冷水側(図2右側)へ付勢している。
【0049】
バイアス用コイルばね21の外側端には、すり鉢状のリテーナ22を介して湯水の温度設定を調節するハンドル接続部材23のロッド部23aが当接されている。このロッド部23aは内側弁筐体3の底壁3dの挿入孔を通って配置、支持されている。そして、底壁3dとの接触部のOリング24により外部への漏水が防止されるようになっている。
なお、内側弁筐体3の底壁3dとハンドル接続部材23との間には、リターンばね26が配設されている。
【0050】
また、弁体4の開口側凹部(図2左側)とリテーナ22に囲まれたコイルばね室25は、弁体4の隔壁4cの中央部透孔から混合水出口8側近傍へ延出している中空軸4d内を介して混合水出口8側と連通しており、混合水出口8側の圧力と等圧に保たれている。
【0051】
図8は、湯水混合弁1が湯水混合栓27に装着される一例を示す。図示のように湯水混合弁1はカートリッジ方式で装着される。温度調節ハンドル28にハンドル接続部材23を介して湯水混合弁1のバイアス用コイルばね21が加圧調整自在に接続され、外側弁筐体2が湯水混合栓27内に取り付けられる。そして、湯用の脚管29および冷水用脚管30の通路に湯水混合弁1の湯取り入れ口6および冷水取り入れ口9がそれぞれ連通されると共に、混合水出口8がカラン・シャワーの出口31に連通される。なお、止水、カラン、シャワーの切り替えは、湯水混合栓27の切り換えハンドル32で行なう。
【0052】
本発明では、湯水混合弁1はカードリッジ化されているため、規格化された湯水混合栓であれば、いかなる種類の湯水混合栓においても湯水混合弁1を採用することが可能である。したがって、量産による部品の低コスト化、交換による修理などの容易性、湯水混合栓の意匠選択の多様化を図ることができる。
【0053】
つぎに、湯水混合弁1の作用について主に図1を参照して説明する。図1中において矢印は湯水の流れを示す。なお、図1では具体的な構成は省略してある。
【0054】
湯が湯入り口10から湯水圧作用室11へ供給され、冷水が冷水入り口15から冷水圧作用室16へ供給されると、それぞれの圧力がダイヤフラム20a,bを軸方向外方へ押圧する。
【0055】
ダイヤフラム20a,bは、リング状に配設され、かつ弁体4と固定されていることから、湯水側ダイヤフラム20aと冷水側ダイヤフラム20bにそれぞれ反対方向へ等しい押圧力が働くと、弁体4はいわば綱引きのバランス状態となり、引き力によって生じる求心力により、弁体4はその中心軸線が内側弁筐体3の軸心部で安定する。
【0056】
上記求心力とは別に、次のような求心作用も作用していると考えられる。すなわち、弁体4を支持するダイヤフラム20a,bにおける外方に膨らむ断面半円状湾曲部(断面U字状部分)については、しぼみがちなこの断面半円状湾曲部に上記圧力が導入されると、湾曲部は外方に向かってはちきれんばかりに膨らもうとする。弁体4と内側弁筐体3との間にある湾曲部は、圧力に対応した理想の半円断面形状になろうとして常に踏ん張り状態(半径方向に押圧力が作用している状態)にある。この踏ん張り状態が弁体4を包むように働くことから、弁体4はその中心軸線が内側弁筐体3の軸心部で安定するように求心力が作用している。
更に、弁体4は、バイアス用コイルばね21と感温用コイルばね18の付勢力の作用点の中心にバランスして設けられていることから、この付勢力によっても求心作用が助勢される。
【0057】
こうして、弁体4に傾き若しくは偏心が生じても、上記したいずれかの作用により弁体4は軸心に復帰する。したがって、弁体4は内側弁筐体3と接触することがないことから、従来品に見られた摺動抵抗は皆無である。また、ゴミや異物が混入した場合にも、隙間の小さな摺動部がないので、作動不良につながる恐れはない。
【0058】
なお、湯水圧作用室11、冷水圧作用室16においては、各ダイヤフラム20a,bの有効面積に対する弁座17b,dの径の有効面積はほぼ同じにしてあることから、互いに作用力は相殺され、弁体4の軸方向への動きには影響しない。
【0059】
弁体4は、温度調節ハンドル28(ハンドル接続部材23)の設定によって定まるバイアス用コイルばね21の付勢力と感温用コイルばね18の付勢力との差により軸方向に移動し、付勢力がバランスした位置で停止する。そのときの弁17の開度に応じて湯量と冷水量が定まり、混合水導入室14にて混合されて、混合水導入孔14aを経て混合水出口8から所望温度の混合水が給湯水される。
【0060】
この給湯水状態から混合水出口8の温度が上がった場合には、形状記憶合金製感温用コイルばね18の付勢力が増加し、バイアス用コイルばね21の対抗付勢力との差分だけ弁17が湯水側へ移動して混合水導入室14に入る湯の量が減少する一方、冷水の量が増加して混合水の温度が下がり、所望の温度を保つように自動的に制御される。
【0061】
また、混合水出口8の温度が下がる場合には、弁17は逆方向に移動し、混合水導入室14に入る冷水の量が減少する一方、湯の量が増加して混合水の温度が上がり、混合水の温度が上がるように自動的に制御される。
【0062】
なお、混合水温度を変更する場合は、温度調節ハンドル28に接続されているハンドル接続部材23のロッド部23aでリテーナ22を押圧または開放し、バイアス用コイルばね21の伸縮を調整することで変更することができる。
【0063】
本発明を実施する場合、前記内側弁筐体3を構成する円筒状部材3a,3b,3c相互の接合手段としては、接着、圧入、ねじ接合等の適宜の接合手段を採用することができる。また外側弁筐体および内側弁筐体の材質としては、合成樹脂製または金属製等の材料を適宜採用することができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によると、弁体が弁筐体の円筒状内部にダイヤフラムを介して弁筐体と接触しない状態(フローティング状態)で支持され収容されているので、弁体は、その中心軸線が弁筐体の軸中心部の位置で安定する。つまり、弁体と弁筐体との間には摺動部がなく、混合水温の自動調整時等に弁体の移動に抗する摺動抵抗は全く生じず、弁制御に支障をきたすことがない。
【0065】
また本発明では、湯水圧作用室および冷水圧作用室において、各ダイヤフラムの有効面積に対する弁座の径の有効面積はほぼ同じにしてあることから、湯水側の圧力と冷水側の圧力とが互いに相殺され、これらの作用力が弁体の軸方向への動きに影響することはない。したがって、高精度かつ安定した弁制御を行なうことができる。
【0066】
さらに本発明の湯水混合弁は摺動部がないので、ゴミや異物の混入により制御不良が生じるおそれもない。したがって、弁体の作動の信頼性が飛躍的に向上すると共に、高精度を要する嵌合部の加工が不要となるので製造コストが低減される。
【0067】
また、コイルばね室は中空軸を介して混合水出口側と連通しており、混合水出口の感温コイルばね側域と反対側のバイアスばね側域の圧力と等圧に保たれているため、湯水混合弁の温度制御は安定したものとなる。
【0068】
本発明の湯水混合弁はカードリッジ化されているため、規格化された湯水混合栓であれば、いかなる種類の湯水混合栓においても湯水混合弁を採用することが可能である。したがって、量産による部品の低コスト化、交換による修理などの容易性、湯水混合栓の意匠選択の多様化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における湯水混合弁の作用を説明する概要図である。
【図2】一実施形態の具体的な構成を示す断面図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】図2のA矢視図である。
【図5】(a)は図2のB−B断面図であり、(b)は図2のC−C断面図である。
【図6】一実施形態の分解状態を示す斜視図である。
【図7】一実施形態の要部の斜視図である。
【図8】一実施形態の適用例を示す説明図である。
【図9】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 湯水混合弁
2 外側弁筐体
2a 開口
2b 平坦面部
2c 小径筒状部
2d 小径底壁部
2e 平坦面部
3 内側弁筐体
3a 円筒状部材
3b 円筒状部材
3c 円筒状部材
3d 底壁
3e 取り付け溝
3f 筒状挿込み部
3g 嵌合用環状溝
3h 筒状挿込み部
4 弁体
4a 円筒状部材(湯水側弁本体)
4b 円筒状部材(冷水側弁本体)
4c 隔壁
4d 中空軸
4h 大径筒状部
5 弁筐体
5a Oリング
6 湯取り入れ口
7 Oリング
8 混合水出口
8a 丸孔
8b 扇状孔
9 冷水取り入れ口
10 湯水入口
11 湯水圧作用室
12 Oリング
13 Oリング
14 混合水導入室
14a 混合水導入孔
15 冷水入口
16 冷水圧作用室
17 弁
17a 湯水側弁(湯用弁)
17b 湯水側弁座(湯用弁座)
17c 冷水側弁(水用弁)
17d 冷水側弁座(水用弁座)
17e 環状突起
18 感温用コイルばね(感温ばね手段)
19 ダイヤフラムサポート
20 ダイヤフラム
20a 湯水側ダイヤフラム
20b 冷水側ダイヤフラム
21 バイアス用コイルばね(感温ばね手段)
22 リテーナ
23 ハンドル接続部材
23a ロッド部
24 Oリング
25 コイルばね室
26 リターンばね
27 湯水混合栓
28 温度調節ハンドル
29 湯用の脚管
30 冷水用脚管
31 カラン・シャワーの出口
32 切り替えハンドル
33 ハウジング
34 弁室
35 スプール
36 感温コイルばね

Claims (4)

  1. 湯水側弁座(17b)および冷水側弁座(17d)を内周面に有すると共に、湯水入口(10)および冷水入口(15)を備えた円筒状弁筐体(5)と、外周面に混合水導入孔(14a)および環状突起の湯水側弁(17a)および冷水側弁(17c)が配設された円筒形弁体(4)と、混合水の温度を制御する感温ばね手段とを備える湯水混合弁(1)であって、
    前記弁体(4)の両端部が周方向と直交する断面形状が略U字状の湯水側と冷水側のダイアフラム(20a)、(20b)を介して前記弁筐体(5)内にフローティング状態で支持され、かつ、前記2つのダイアフラム(20a)、(20b)と弁筐体(5)と弁体(4)で仕切られた内部において、前記ダイアフラム(20a)、(20b)と湯水側弁座(17b)または冷水側弁座(17d)とにより仕切られた湯水圧作用室(11)および冷水圧作用室(16)が形成されており、混合水温の所望温度とのずれに応じて、弁体(4)が感温ばね手段により軸方向に付勢されて湯水側弁(17a)または冷水側弁(17c)を開閉動するように設けられてなることを特徴とする湯水混合弁。
  2. 前記ダイアフラム(20a)、(20b)と前記湯水側弁座(17b)および冷水側弁座(17d)との水圧に対する有効面積がほぼ同じであることを特徴とする請求項1に記載の湯水混合弁。
  3. 前記感温ばね手段として、混合水導入孔(14a)の出口部(8)に配置され、かつ混合水の温度変化に応じて前記弁体(4)への付勢力が変化する感温コイルばね(18)と、弁体(4)を介して前記感温コイルばね(18)と反対の側に混合水の温度を所望温度に調整するバイアス用コイル状ばね(21)を備えると共に、バイアス用コイルばね(21)の収容部が混合水の出口部(8)に連通するようにしてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の湯水混合弁。
  4. 前記ダイアフラム(20a)、(20b)の内縁部と外縁部をそれぞれ複数に分割した弁体(4)と内側弁筐体(3)の分割部で挟持して湯水混合弁が構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の湯水混合弁。
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