JP3009469B2 - サーモスタット制御装置を備えた衛生混合栓 - Google Patents

サーモスタット制御装置を備えた衛生混合栓

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JP3009469B2
JP3009469B2 JP6524966A JP52496694A JP3009469B2 JP 3009469 B2 JP3009469 B2 JP 3009469B2 JP 6524966 A JP6524966 A JP 6524966A JP 52496694 A JP52496694 A JP 52496694A JP 3009469 B2 JP3009469 B2 JP 3009469B2
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    • E03C1/00Domestic plumbing installations for fresh water or waste water; Sinks
    • E03C1/02Plumbing installations for fresh water
    • E03C1/04Water-basin installations specially adapted to wash-basins or baths
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D23/00Control of temperature
    • G05D23/01Control of temperature without auxiliary power
    • G05D23/13Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures
    • G05D23/1306Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids
    • G05D23/132Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element
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    • G05D23/1346Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of mixed fluid with manual temperature setting means
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、サーモスタット制御装置を備えた衛生混合
栓であって、冷水供給部と、温水供給部と、混合水流出
部と、制御・調整ピストンを半径方向で取囲む装置、有
利には温度制御・調整ブロックと、前記制御・調整ピス
トンと協働する、温度に関連した調整エレメントと、操
作レバーと、前記制御・調整ピストンを調整エレメント
の方向に負荷する戻しばねエレメントとが設けられてお
り、さらに、冷水環状室と、隣合う温水環状室とが設け
られており、制御・調整ピストンが、温度制御のため
に、温度制御・調整ブロックに対して相対的に、温度を
規定する出発位置に移動調節可能であって、さらに、温
度調整のために、調整エレメントによって制御可能であ
る形式のものに関する。
さらに本発明は、サーモスタット弁であって、制御・
調整ピストンと、該制御・調整ピストンを半径方向で取
囲む温度制御・調整装置と、制御・調整ピストンと協働
する、温度に関連した調整エレメントと、操作エレメン
トと、制御・調整ピストンを調整エレメントの方向に負
荷する戻しばねエレメントとが設けられており、制御・
調整ピストンが、温度制御のために、温度制御・調整装
置に対して相対的に、温度を規定する出発位置に移動調
節可能であり、温度調整のためには、調整エレメントに
よって制御可能である形式のものに関する。
本発明が出発する衛生混合栓はドイツ連邦共和国特許
出願公開第4120024号明細書に基づき公知である。さら
に本発明がやはり出発するサーモスタット弁は、衛生・
暖房分野では何年も前から極めて一般的に知られてい
る。
本発明が出発するこのような公知の衛生混合栓は、さ
らに、定置の弁座板と、この弁座板に沿って量制御のた
めにシフト可能な弁板と、温度制御・調整のためにこの
弁板と協働する温度制御・調整ブロックとを備えてい
る。この場合、この温度制御・調整ブロックは、制御・
調整ピストンを取囲む装置である。特に本発明が出発す
るサーモスタット弁の場合、温度制御・調整ブロック
は、制御・調整ピストンを取囲む装置としても、サーモ
スタット弁ケーシングの一部としても形成されてよい。
さらに、ここに述べた形式の衛生混合栓には、外方か
ら手の届く操作レバーと、この操作レバーに通常のもの
のように結合された制御レバーとが所属しているので、
外方からアクセス可能な操作レバーと、この操作レバー
に結合された制御レバーを介して、衛生混合栓内部に、
制御して介入することができる。
ここに述べた形式の衛生混合栓の場合、通常通り、弁
座板が、冷水供給部に接続された冷水取入開口と、温水
供給部に接続された温水取入開口とを有しており、さら
に、弁板には弁座板の冷水取入開口と温水取入開口とに
それぞれ連通する両貫流開口が設けられており、温度制
御・調整ブロックが、弁板の両貫流開口に連通する冷水
流入開口と温水流入開口、ならびに冷水環状室と温水環
状室とを有している。温度制御・調整ブロックの間、即
ち冷水環状室と温水環状室との間には、制御・ストッパ
鍔が設けられている。制御・調整ピストンはスリーブ状
に構成されていて、冷水制御縁部とこの冷水制御縁部に
対して所定の間隔を置いて温水制御縁部とを有してお
り、制御・ストッパ鍔が、冷水制御縁部と温水制御縁部
との相互間隔よりも小さい幅を有していて、冷水制御縁
部と温水制御縁部との間隙に突入している。
本発明が出発するような前記公知の衛生混合栓の場
合、温度制御・調整ブロックと制御・調整ピストンとの
間には、予荷重を弱くかけられるか、または全くかけら
れないOリングが設けられている。これらのOリング
は、温度制御・調整ブロックの対応溝に収容されてい
る。温度制御・調整ブロックと制御・調整ピストンとの
間のこのようなシールは、弁座板と弁板との間ならびに
温度制御・調整ブロックと弁板との間に、既に十分なシ
ールがもたらされている場合には、このような場所にお
ける100%のシールは必要ではないとの考えに基づいて
いる。
この公知の混合栓の場合、シングルレバー式の混合栓
として構成されていることに基づき、簡単に量と温度と
を調節することができる。さらに、温度制御・調整ブロ
ック内部で制御・調整ピストンが容易に摺動可能である
ので、温度調整が比較的良好に行われる。全体的に見
て、このような混合栓は比較的満足できる手段である。
しかしながら、温度制御・調整ブロックと制御・調整ピ
ストンとの間のシール作用が僅かなことにより、たとえ
僅かではあっても、漏れ流が冷水環状室と温水環状室と
から生ぜしめられる恐れがあることが判った。このこと
は望ましくない。それというのはこのような漏れ流によ
り、場合によっては、温度調整によって生ぜしめられた
効果もしくは調節および/または調整された混合水温が
不都合に影響されてしまうからである。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3612988号明細書に
基づき別の混合栓が公知である。この公知の別の混合栓
は、上位概念に記載の混合栓と同じように機能する。し
かしながら、冷水環状室と温水環状室との間に制御・ス
トッパ鍔は設けられていない。このような混合栓の場
合、制御・調整ピストンはやはりスリーブ状に形成され
ている。冷水制御縁部と温水制御縁部との相互間隔は、
制御・調整ピストンの長手方向の長さよりも大きいの
で、この制御・調整ピストンは冷水のための流入ギャッ
プの横断面積と温水のための流入ギャップの横断面積と
を互いに変化させるように、混合水音の調整のために量
制御縁部間を運動する。しかしながら、冷水制御縁部と
温水制御縁部の相互間隔は制御・調整ピストンの長手方
向の長さよりも小さくてもよい。この場合、制御・調整
ピストンは冷水制御縁部と温水制御縁部とに被さり、や
はり混合水温を調整するために、冷水のための流入ギャ
ップの横断面積と温水のための流入ギャップの横断面積
とを互いに変化させるように往復運動する。これらの2
つの場合、冷水環状室と温水環状室とはOリングを介し
てシールされている。この場合Oリングによるシール作
用は大きく、冷水環状室から温水環状室への、およびそ
の逆の漏れ流は全くまたは殆ど生ぜしめられない。しか
しながら、この制御・調整ピストンは温度変動が比較的
大きい場合に初めて反応する。これというのは温度変動
が比較的小さい場合には、比較的小さな調整力しか調整
エレメントによって生ぜしめられない。これらの調整力
は、Oリングによって生ぜしめられた摩擦力に打勝つこ
とはできない。これに対して、弱いシールしか設けられ
ないと、冷水と温水との所望の混合が得られない。この
ような欠点は勿論、前記制御・調整法に基づいて働くサ
ーモスタット弁にも当て嵌まる。
全ての衛生混合栓に要求されることは、出来る限りコ
ンパクトに衛生混合栓を製造することである。上位概念
に記載の混合栓は、現在市販されている混合栓に比べた
場合、寸法もしくは全高に関して既に極めて高い要求を
満たしているにもかかわらず、混合栓の寸法をさらに減
じための新たな手段が常に模索されている。勿論このよ
うな要求は、混合栓内で使用される、しかし混合栓自体
にも使用されるサーモスタット弁にも当て嵌まる。
本発明の課題は、冒頭で述べた形式の混合栓ならびに
サーモスタット弁を改良して、調節および/または調整
された混合水温が漏れ流によって影響されないような混
合栓ならびにサーモスタット弁を提供することである。
同時に、混合栓もしくはサーモスタット弁が簡単に組付
けることができ、出来る限りコンパクトに構成されてい
ることが望ましい。
この課題を解決するために、冒頭で述べた形式の混合
栓においては、本発明の第1の思想に相応して、温度制
御・調整ブロックと制御・調整ピストンとの間に少なく
とも1つの環状のダイヤフラムシールが設けられてお
り、該ダイヤフラムシールが冷水環状室と温水環状室と
の間をシールするか、または冷水環状室および/または
温水環状室を外方に向かってシールしているようにし
た。本発明のこのような第1の構成において、第1の選
択形によれば、冷水環状室から温水環状室への、または
逆の方向の漏れ流が阻止されるのに対して、第2の選択
形によれば、その都度調整および/または調整された混
合水温がやはり不都合に影響されてしまうような漏れ流
が外方に向かって流れるのが阻止される。これらの両選
択形の利点は明らかに、温度制御・調整ブロックと制御
・調整ピストンとの間の良好なシールが得られる一方、
制御・調整ピストンを装置に対して相対的に容易に往復
摺動させることができることである。従来使用されたO
リングによるシールに比べてダイヤフラムシールは摩擦
力を生ぜしめない。それというのは、このダイヤフラム
シールは温度制御・調整ブロックにおける制御・調整ピ
ストンの運動に摩擦なしに追従することができるからで
ある。従って、本発明においては従来よりも良好に、極
めて僅かな温度変動をも極めて迅速に調整することがで
きる。それというのは、摩擦力にはもはや全く打勝たな
くて済み、制御・調整ピストンが、調整エレメントの長
さの変化に即座に反応するからである。これにより、本
発明によれば、温度制御・調整ブロックに対して制御・
調整ピストンを温度調整のために相対摺動させるために
必要となる温度の力は僅かにすぎない。このような力
は、温度変化が僅かな場合にも調整エレメントによって
生ぜしめられる。
さらに本発明の課題を解決するための、本発明の第2
の構成では、戻しばねエレメントが、温度制御・調整ブ
ロックと制御・調整ピストンとの間に配置されていて、
一方では温度制御・調整ブロックに、有利には該温度制
御・調整ブロックの内周壁に支持されており、他方では
制御・調整ピストンの外周壁に支持されているようにし
た。従来の技術において公知のように、制御・調整ピス
トンの内側に位置する軸線方向の前端面に作用するよう
な戻しばねエレメンが軸線方向に配置されている代わり
に、本発明によれば、戻しばねエレメントが、制御・調
整ピストンを外方で取囲むように配置されている。換言
すれば、戻しばねエレメントは制御・調整ピストンの長
手方向の長さ内に配置されており、支持されるためにも
はやこの制御・調整ピストンを超えて長手方向もしくは
運動方向に突出しないで済む。このような新規の配置の
利点は、本発明による混合栓の幅を、公知の混合栓の幅
に対してさらに減じることができることである。それと
いうのは、この戻しばねエレメントが、今や温度制御・
調整ブロックに直接的に支持されているので、従来の技
術の場合汎用であった、戻しばねエレメントのための別
個の支持フランジの構成がもはや必要とならないからで
ある。このような利点は勿論本発明による衛生混合栓と
同じ原理に基づいて働くサーモスタット弁においても得
られる。この場合においても、従来の技術において汎用
であるように、戻しばねエレメントがサーモスタットケ
ーシングまたはカバーに支持されているような公知の配
置関係を変えて、本発明のように配置することにより寸
法を減じることができる。
このような両解決手段が衛生混合栓もしくはサーモス
タット弁において実現されると特に有利である。このよ
うな衛生混合栓もしくはサーモスタット弁は極めて小さ
な寸法しか有していないだけでなく、混合水温が場合に
よっては生じる漏れ流によって不都合に影響されること
なく、常に調節された混合水温をも得られる。
本発明による混合栓もしくは本発明によるサーモスタ
ット弁の部品点数を減じ、かつ、構造を簡単にするため
に、戻しばねエレメントが温度制御・調整ブロックと制
御・調整ピストンとの間で、戻し機能を果たと同時にシ
ールをも行うと特に有利である。即ち、戻しばねエレメ
ントのこのような複合機能により、付加的なシール部材
を節約することができる。戻しばねエレメントが皿ばね
として形成されており、制御・調整ピストンの位置に無
関係に常に少なくとも僅かな予荷重によって、温度制御
・調整ブロックと制御・調整ピストンとの間で作用する
ようになっていると、戻しばねエレメントによるシール
作用が特に良好に得られる。
本発明による衛生混合栓およびサーモスタット弁のさ
らに有利な構成は別の請求項に記載した。以下の通り、
本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。説明しか
つ/または図示した全ての特徴は、単独で、または任意
の組合せで、本発明の対象を形成する。
第1図および第2図は、サーモスタット制御装置を備
えた本発明による衛生混合栓の第1および第2の実施例
の主要な機能部分を示す縦断面図である。
第3図は、第1図および第2図に示した衛生混合栓の
制御スリーブの斜視図である。
第4図および第5図は、サーモスタット制御装置を備
えた本発明による衛生混合栓の第3および第4の実施例
の主要な機能部分を示す縦断面図である。
第6図は、本発明による混合栓またはサーモスタット
弁の別の実施例を部分的に示す図である。
第7図は、第6図に示された戻しばねエレメントを示
す斜視図である。
第8図および第9図は、別の戻しばねエレメントを部
分的に破断して示す平面図(第8図)と、第8図の破断
線IX−IXに沿って示す横断面図(第9図)である。
第1図、第2図、第4図および第5図に部分的にのみ
示された衛生混合栓は、それぞれいわゆる個別サーモス
タット(Einzelthermostat)として形成されている。即
ち、量制御と温度制御・調整とが消費個所で行われるわ
けである。
第1図、第2図、第4図および第5図に部分的に示さ
れた、サーモスタット調整装置を備えた衛生混合栓に
は、それぞれ先ず冷水供給部1と温水供給部2と混合水
流出部(図示せず)が所属している。流れ方向で見て冷
水供給部1と温水供給部2とには、定置の弁座3と、こ
の弁座板3に沿って量制御のためにシフト可能な弁板4
と、この量制御・調整のための弁板4と協働する温度制
御・調整ブロック5とが続いて設けられている。さら
に、本発明による衛生混合栓には、温度制御・調整ブロ
ック5に設けられた制御・調整ピストン6(温度制御・
調整ブロック5は、この制御・調整ピストン6を半径方
向に取囲む装置として形成されている)と、この制御・
調整ピストン6と協働する、温度に関連した調整エレメ
ント7と、操作レバー(図示せず)と、この操作レバー
に結合された制御レバー8(第4図においては1点鎖線
で示す)とが所属している。
第1図、第2図および第4図に示したように、弁座板
3は、冷水供給部1に接続された冷水取入開口9と、温
水供給部2に接続された温水取入開口10とを有してい
る。第1図、第2図、第4図および第5図に示したよう
に、弁板4には、弁座板3の冷水取入開口9と連通する
貫流開口11と、弁座板3の温水取入開口10と連通する貫
流開口12とが設けられている。温度制御・調整ブロック
5は、弁板4の貫流開口11と連通する冷水流入開口13と
冷水環状室15とを有しており、さらに、貫流開口12と連
通する温水流入開口14と温水環状室16とを有している。
制御・調整ピストン6は温度制御のために、温度制御・
調整ブロック5に対して相対的に、温度を規定する出発
位置に移動調節することができ、温度調整のために、調
整エレメント7によって制御可能である。
第1図、第2図、第4図および第5図に示したよう
に、温度制御・調整ブロック5は、冷水環状室15と温水
環状室16との間に制御・ストッパ鍔17を有している。制
御・調整ピストン6はスリーブ状に形成されており、冷
水制御縁部18は、この冷水制御縁部18に対して所定の間
隔Aを置いて、温水制御縁部19とを有している。制御・
ストッパ鍔17は、冷水制御縁部18と温水制御縁部19との
間隔よりも小さい幅Bを有しており、冷水制御縁部18と
温水制御縁部19との間の間隙内に突入している。
以上に述べたような、制御・ストッパ鍔とを備えた実
施例の代わりに、本発明は、冷水環状室と温水環状室と
の間に制御・ストッパ鍔が設けられていないような、衛
生混合栓にも使用することができる。このような実施例
の場合、制御・調整ピストンはやはりスリーブ状に形成
されていると有利ではあるが、しかし必ずしも必要とい
う訳ではない。このような実施例のうちの1つにおいて
は、冷水制御縁部と温水制御縁部との間隔が、制御・調
整ピストンの長手方向の長さよりも大きいことにより、
この制御・調整ピストンは、冷水および温水の流入横断
面積を互いに変化させるように、冷水制御縁部と温水制
御縁部との間を混合水温の調整のために運動する。この
ような実施例は、冒頭で述べたドイツ連邦共和国特許出
願公開第3612988号明細書に基づき公知である。別の実
施例の場合、冷水制御縁部と温水制御縁部との間隔が、
制御・調整ピストンの長手方向の長さよりも小さいこと
により、この制御・調整ピストンは、冷水のための流入
ギャップの横断面積と温水のための流入ギャップの横断
面積とを互いに変化させ、かつ冷水制御縁部と温水制御
縁部とに外側で被さるように、混合水温の調整のために
往復運動する。
このような2つの実施例の場合、冷水環状室と温水環
状室とは、以下に詳しく説明する図示の実施例のよう
に、それぞれ外方に対してシールされることはなく、冷
水環状室と温水環状室相互間のシールが、以下にさらに
詳しく説明するような形式で行われる。
本発明による衛生混合栓の、第1図に示した実施例の
場合、温度制御・調整ブロック5は、銅または真鍮、有
利には真鍮から成っている。これに対して第2図、第4
図および第5図の実施例の場合の温度制御・調整ブロッ
ク5は、プラスチックから成っている。プラスチックを
使用した場合には、制御・ストッパ鍔17は硬質材料、例
えば銅または真鍮、有利には真鍮から成る補強材20を備
えている。しかしながら勿論、第2図、第4図および第
5図に示された実施例の温度制御・調整ブロック5が、
全体的に胴または真鍮、有利には真鍮から成っていても
よい。このことは特に第4図および第5図に示された実
施例の場合に云える。
制御・調整ピストン6を温度制御・調整ブロック5内
部で比較的容易に摺動可能にしたいので、極めて僅かな
温度差にも応答できるようにするために、温度制御・調
整ブロック5の前記制御・調整ピストン6に対応する内
径が、制御・調整ピストン6の対応する外径よりも大き
く、有利には約0.3mmだけ大きい。
第1図および第2図に示した実施例の場合、温度制御
・調整ブロック5と制御・調整ピストン6との間には、
冷水環状室15と、隣合う温水環状室16とをシールするた
めに、外方に向かってそれぞれ1つの環状のダイヤフラ
ムシール21が位置している。これらのダイヤフラムシー
ル21は、冷水環状室15と温水環状室16とを外方に対して
シールするのに役立つだけでなく、温度制御・調整ブロ
ック5内で制御・調整ピストン6を案内するためにも役
立つ。各ダイヤフラムシール21の外縁部は外側の溝22a
に固定されており、内縁部は内側の溝22bに固定されて
いる。この外側の溝22aが温度制御・調整ブロック5内
に形成されているのに対し、内側の溝22bは制御・調整
ピストン6に形成されている。このことは第1図の拡大
された詳細な図から良く判る。第1図に示された実施例
においては、外側の溝22aおよび内側の溝22bは、それぞ
れV字形に形成され、それぞれ溝基底部には穿刺部22c
を備えている。これらは穿刺部は溝22a,22bにダイヤフ
ラムシール21を固定するかもしくは確実に保持するため
に役立つ。穿刺部の構成は、第2図に示された実施例に
おいては省かれている。この場合ダイヤフラムシール21
は外側の溝22aと内側の溝22bとに圧着され、このように
してシールする。従来の技術において使用されたOリン
グの代わりに本発明によるダイヤフラムシール21を使用
すると、際立ったシール作用が得られるとともに、摩擦
のない状態で温度調整を行うことができる。即ち、流出
する混合水が場合によっては生じる漏れ流により温度変
動を受けることはない訳である。
制御縁部が制御・調整ピストンの長手方向の延びる部
分の外方に位置しているか、または制御・調整ピストン
の領域内に位置していて、しかもいずれの場合にも制御
ストッパ鍔が設けられていないような、図示していない
実施例の場合、冷水環状室と温水環状室とが、本発明に
よるダイヤフラムシールを介して互いにシールされてい
る。この場合にはダイヤフラムシールは1つしか必要と
ならない。これに対応して、ダイヤフラムシールを収容
するために、温度制御・調整ブロックにはやはり唯1つ
の外側の溝が設けられており、制御・調整ピストンにも
唯1つの内側の溝が設けられている。このダイヤフラム
シールは、それぞれの環状室からの温水と冷水とが不所
望に混合されるのを阻止する。
第1図に示された本発明による衛生混合栓の有利な実
施例の場合、さらに、制御・調整ピストン6が第1のピ
ストン部分23と第2のピストン部分24とから成ってい
る。第1のピストン部分23は、第2のピストン部分24内
に突入する、雄ねじ山26を備えた結合部分25を有してい
る。第2のピストン部分24は雌ねじ山27を備えており、
これらの両ピストン部分23,24が互いに螺合している。
これらの両ピストン部分23,24は銅または真鍮、有利に
は真鍮から成っている。
第2図、第4図および第5図に示された本発明による
衛生混合栓の実施例の場合、第1のピストン部分23と第
2のピストン部分24と両ピストン部分23,24を結合する
アダプタ28とから成っている。詳細に述べるならば、こ
のアダプタ28は一方ではスナップ結合部分29によって第
1のピストン部分23に結合されており、他方では雄ねじ
山30を有していて、この雄ねじ山30で第2のピストン部
分24内に突入している。さらに、第2のピストン部分24
が雌ねじ山31を備えていて、これらの両ピストン部分2
3,24が互いに螺合によって結合されている。このような
実施例の場合、両ピストン部分23,24は銅または真鍮、
有利には真鍮から成っており、アダプタ28はプラスチッ
クで構成されている。特に第4図および第5図に示され
た本発明の実施例を実現するためには、制御・調整ピス
トンがスナップ結合部分を備えたアダプタを有している
か、あるいは螺合による結合部分を備えたアダプタを有
しているかは重要ではない。
以上に述べたように、第1図、第2図、第4図および
第5図に示した本発明による衛生混合栓の実施例の場
合、制御・調整ピストン6の両ピストン部分23,24は銅
または真鍮、有利には真鍮から成っている。しかしなが
ら、制御・調整ピストンが全体的にプラスチックから成
っていて、例えば冷水制御縁部および温水制御縁部のよ
うな、特別な摩耗を受ける個所に、銅または真鍮、有利
には真鍮から成る補強材を備えているような、図示して
いない実施例も考えられる。
第1図、第2図、第4図および第5図に示された本発
明による衛生混合栓の実施例の場合、さらに、制御・調
整ピストン6は、温度制御・調整ブロック5に対する制
御・調整ピストン6の相対的な位置に関連して、冷水環
状室15および/または温水環状室16に連通する貫流開口
32を有している。この貫流開口は、制御・調整ピストン
6の内室に開口している。各実施例の制御・調整ピスト
ン6の内室には、有利には内壁に位置するスクリーンス
リーブ33(第5図にのみ示した)が設けられて、調整エ
レメント7が少なくとも部分的に制御・調整ピストン6
の内部に、つまり制御・調整ピストン6の内室内に配置
されていてよい。
第3図には制御スリーブ34が示されている。この制御
スリーブは、第1図および第2図に示した実施例の温度
制御・調整ブロック5に少なくとも部分的に被さってい
る。第1図および第2図に示した実施例の場合、制御・
調整ピストン6が制御スリーブ34内に緊定されている。
しかしながら全ての実施例に共通して云えるのは、調整
エレメント7が制御スリーブ34内に緊定されていること
である。第1図および第2図に示した実施例の場合、制
御・調整ピストン6は、戻しばねエレメントとして形成
された制御・調整エレメント35を介して、制御スリーブ
34の第1の支持フランジ34aに支持されており、調整エ
レメント7は、制御スリーブ34の第2の支持フランジ34
bに支持されている。さらに、制御・調整ピストン6の
前記戻しばねエレメント35に向いた端部が、戻しばねエ
レメント35の前記制御・調整ピストン6に向いた端部を
収容する環状溝36を有している。
第1図および第2図に示した実施例と異なり、第4図
および第5図に示した実施例の場合、圧縮コイルばねと
して形成された戻しばねエレメントは設けられていな
い。これに対応して、制御・調整ピストン6にも環状溝
は設けられていない。第4図に示した実施例の場合には
1つの戻しばねエレメント37が使用され、第5図に示し
た実施例の場合には2つの戻しばねエレメント37が使用
されている。各戻しばねエレメント37は一方では温度制
御・調整ブロック5に、即ちその内周壁に支持されてお
り、他方では制御・調整ピストン6に、即ちその外周壁
に支持されている。即ち、第1図および第2図に示され
たような、圧縮コイルばねとして形成された戻しばねエ
レメントは完全に省くことができる訳である。
温度制御・調整ブロック5と制御・調整ピストン6と
に戻しばねエレメント37を配置もしくは支持するため
に、温度制御・調整ブロック5には環状のストッパ38a
が設けられている。これに対して、制御・調整ピストン
6には環状のストッパ38bが設けられている。このこと
は少なくとも第1のピストン部分23に当て嵌まる。いず
れにしても重要なのは、第4図および第5図に示した実
施例の場合、戻しばねエレメント37が温度制御・調整ブ
ロック5と制御・調整ピストン6との間をそれ自体でシ
ールすること、即ち、このような個所には別のシールは
必要とならないことである。勿論、温度制御・調整ブロ
ック5と制御・調整ピストン6との間の、本発明による
戻しばねエレメント37の近くには、さらにOリングや第
1図および第2図に示した実施例の場合のようにダイヤ
フラムシール21が設けられてもよいが、必ずしも必要で
はない。
この戻しばねエレメント37は皿ばねとして構成されて
いる。さらに、この戻しばねエレメント37は制御・調整
ピストン6の位置とは無関係に、常に少なくとも僅かな
予荷重をかけられて、温度制御・調整ブロック5と制御
・調整ピストン6との間で作用するようになっている。
即ち、冷水制御縁部18が制御・ストッパ鍔17に当接して
も、戻しばねエレメント37は未だ僅かな予荷重を有して
おり、ストッパ38a,38bに対して弾発する。これによ
り、戻しばねエレメント37が制御・調整ピストン6のど
の位置においても、この制御・調整ピストン6と温度制
御・調整ブロック5とに密に当接することが保証され
る。この戻しばねエレメント37の環状縁部が負荷時およ
び負荷軽減時にスライド面に沿ってストッパ38a,38bの
領域で運動するので、温度制御・調整ブロック5および
制御・調整ピストン6の、少なくともこれらのスライド
面を形成する領域は硬質材料から成っていることが望ま
しい。このためには、温度制御・調整ブロック5と制御
・調整ピストン6とを完全に銅または真鍮、有利には真
鍮から製造するか、またはプラスチックを使用した場合
には、ストッパ38a,38bとスライド面とを形成する適当
な挿入体を設けることができる(図示せず)。
第4図および第5図に示した実施例の場合、圧縮コイ
ルばねが使用されていないので、この圧縮コイルばねの
ために汎用のものの場合必要な所要スペースと、制御ス
リーブの支持フランジのための所要スペースとを完全に
節約することができる。勿論このことは、本発明による
衛生混合栓の寸法をさらに減じることができることをも
意味する。さらにこのことは、第4図および第5図に示
した実施例の場合、制御・調整ピストン6の環状溝が必
要とならず、さらに、第4図および第5図に示した実施
例に使用された制御スリーブ34が、少なくとも第1の支
持フランジ34aに関連して、第1図および第2図に示し
た実施例における制御スリーブ34には相当しないことを
も意味する。この制御スリーブ34は上記個所では切欠き
を有するか相応に狭幅になっていてよい。
さらに、第4図および第5図に示した両実施例が互い
に異なっている点は、第4図に示した実施例の場合、第
2のピストン部分24においてはダイヤフラムシール21を
備えた外側の溝22aと内側の溝22bとが設けられているの
に対して、第5図に示した実施例の場合、第1のピスト
ン部分23の場合と同じようにシールのためにやはり戻し
ばねエレメント37が使用されていることである。勿論、
第4図に示した実施例の場合、ダイヤフラムシール21が
第1のピストン部分23の領域にも配置され、戻しばねエ
レメント37が第2のピストン部分24の領域に配置されて
いてもよい。このためには勿論溝とストッパとの対応す
る構成が必要となる。
皿ばねとして形成された戻しばねエレメント37を使用
する場合に前提となるのは、第1のピストン部分23の領
域に温度制御・調整ブロック5の開口5bが設けられてお
り、この開口の内径が戻しばねエレメント37の外径にほ
ぼ相当し、有利にはこの外径よりも僅かに大きいことに
より、戻しばねエレメント37がストッパ38aに当接する
までこの戻しばねエレメント37を簡単に開口5b内に挿入
することができることである。さらに留意すべきなの
は、第1のピストン部分23の前記ストッパ38bに続いて
設けられた、つまり第2のピストン部分24の方向に延び
る部分の最大の外径が、戻しばねエレメント37の内径に
ほぼ相当し、有利にはこの内径よりも僅かに小さいこと
である。ストッパ38a,38bの高さは、冷水制御縁部18お
よび温水制御縁部19と制御・ストッパ鍔17と間のギャッ
プ幅もしくは戻しばねエレメント37の最大ばね行程に調
和しなければならない。
戻しばねエレメント37が第1のピストン部分23と一緒
にアダプタ28にスナップ結合され、既に述べたシール作
用を得るために、スナップ結合された状態である程度の
予荷重をかけられているのに対して、第2のピストン部
分24に用いられる戻しばねエレメント37は、あとから初
めて挿入される。このためには勿論、第2のピストン部
分24と温度制御・調整ブロック5との間に環状ギャップ
が形成されており、この環状ギャップの寸法は、負荷さ
れていない戻しばねエレメント37をこの環状ギャップ内
に収容することができ、負荷された状態で、第2のピス
トン部分24に設けられたストッパ38cに当接するように
選択される。温度制御・調整ブロック5における当接を
も保証するためには、第5図に示したような2つの可能
性がある。第5図の上半部には、ストッ38dを構成する
ために内側リングが選択されている。この内側リングは
雄ねじ山を有している。対応する雌ねじ山が温度制御・
調整ブロック5に設けられているので、この内側リング
は所定の位置にねじ込まれることができ、戻しばねエレ
メント37が相応に予荷重をかけられる。第5図の下半部
には、ストッパ38dがばねリングとして形成されてい
る。このばねリングが、温度制御・調整ブロック5に設
けられた対応する溝に収容されている。
さらに第5図から判るように、環状の挿入体38eが、
制御・調整ピストン6に被せ嵌められ、有利にはこの制
御・調整ピストンに固定されている。このような挿入体
38eは硬質材料から成っており、ストッパ38cを有してい
るだけでなく、戻しばねエレメント37のためのスライド
面をも有している。それぞれのストッパおよび/または
それぞれのスライド面を形成する適当な挿入体が、スト
ッパ38a,38b,38cの領域にも設けられていてよい(図示
せず)。
このストッパが内側リングまたはばねリングを介して
は実現されていなくてよく、温度制御・調整ブロック5
に固着されて形成されているような図示していない実施
例の場合、戻しばねエレメント37は開口を介して温度制
御・調整ブロック5内に挿入される。この場合残りのス
トッパ(およびストッパ鍔)はばねリングまたはねじ山
付き部材によって形成されてよい。
上記実施例から判るように、戻しばねエレメントとし
て形成された各皿ばねのためには、常に制御・調整ピス
トンに所定の形式のストッパが設けられ、温度制御・調
整ブロックに所定の形式のストッパが設けられていなけ
ればならない。皿ばねは構造上の理由から、制御・調整
ピストンのストッパが外側に、即ち制御・ストッパ鍔か
ら隔たって位置し、かつ、温度制御・調整ブロックのス
トッパが内側に、即ち制御・ストッパ鍔に向かって接近
して位置するようなピストン部分の領域に配置すると簡
単である。
前に述べた特徴および利点全体は勿論、制御・ストッ
パ鍔なしの図示していない前記実施例にも、サーモスタ
ット弁にも当て嵌まるので、繰り返しを避けるために、
特に論じることはしない。念のために述べておくが、サ
ーモスタット弁において制御・調整ピストンを半径方向
に取囲む装置は例えばサーモスタットケーシング自体に
よって形成されてもよいし、もしくはその一部によって
形成されてもよい。「装置」という概念は、衛生混合栓
に関してもサーモスタット弁に関しても、制御・調整ピ
ストンを取囲むそれぞれの「物」に対する上位概念を意
味する。
同時にシールとしても作用する戻しばねエレメント37
を専ら使用して別のシール部材を節約すること(このよ
うな実施例は第5図に示されている)の利点は、戻しば
ねエレメント37のために適宜に材料、例えばばね鋼を選
択し、硬質のスライド面とストッパとを使用すると、本
発明によるシール個所が理論上永久的な耐用寿命を有す
ることである。もっとも、特にストッパ38dを実現する
ためにかかる構造的な手間は、第4図に示したような、
ダイヤフラムシール21が挿入される内側の溝22aおよび
外側の溝22bを構成する場合よりも若干多い。
第2図、第4図および第5図に示したように、調整エ
レメント7の、制御スリーブ34の第2の支持フランジ34
bに向いた端部と、制御スリーブ34の支持フランジ34bと
の間には、残余行程ユニット39が設けられている。この
残余行程ユニットは、制御スリーブ34の第2の支持フラ
ンジ34bに対する、調整エレメント7の、制御スリーブ3
4の第2の支持フランジ34bに向いた端部の相対的なばね
負荷運動を可能にする。詳しく述べるならば、この残余
行程ユニット39は、制御スリーブ34の第2の支持フラン
ジ34bに結合された外側スリーブ40と、調整エレメント
7のための支持面41を有する内側スリーブ42と、外側ス
リーブ40の内側鍔43と内側スリーブ42の外側鍔44との間
に設けられた残余行程ばね45とから成っている。制御ス
リーブ34の第2の支持フランジ34bは、残余行程ユニッ
ト39を収容するのに役立つねじ山付き孔46を有してい
る。このねじ山付き孔には残余行程ユニット39の外側ス
リーブ40は雄ねじ山47を備えていて、残余行程ユニット
39の外側スリーブ40に設けられた雄ねじ山47が、制御ス
リーブ34の第2の支持フランジ34bのねじ山付き孔46に
螺合する。
上に説明した残余行程ユニット39の外側スリーブ40と
内側スリーブ42とはプラスチックから成っていると有利
である。この場合、残余行程ユニット39の外側スリーブ
40は、内方に向かって突出した少なくとも1つの係止突
起を有しており、内側スリーブ42は、外側鍔を分割する
少なくとも1つのばねスリットを備えていてよい(詳細
には図示せず)。
さらに、第1図、第2図、第4図および第5図に示し
た本発明による衛生混合栓の実施例の場合、制御スリー
ブ34は一方では温度制御・調整ブロック5と一緒に、他
方では温度制御・調整ブロック5に対して相対的にシフ
ト可能である。このために、この温度制御・調整ブロッ
ク5は制御ヘッド48を備えている。この制御ヘッド48に
は偏心体49が回動可能に支承されている。さらに、制御
スリーブ34は制御切欠き50を有しており、この制御スリ
ーブ34は、偏心体49と制御切欠き50とが協働することに
より、一方では温度制御・調整ブロック5と一緒にシフ
ト可能であり、他方では温度制御・調整ブロック5に対
して相対的にシフト可能である。この偏心体49は、操作
レバー(図示せず)に結合された制御レバー8が係合す
る制御切欠き51を有している。
さらに、特に第5図から判るように、本発明による衛
生混合栓に関連したさらに別の有利な手段が設けられて
いる。先ず、弁板4が結合プレート52を介して温度制御
・調整ブロック5に結合されている。この結合プレート
52は、弁板4と温度制御・調整ブロック5とに被さる突
起53を有している。さらに、第5図から判るように、弁
板4に設けられた貫流開口11,12が弁座板3に向いた側
に拡張部54を備えており、この弁板4に設けられた貫流
開口11,12には、弁座板3に向いた側にそれぞれスクリ
ーン挿入体55が設けられている。
本発明による衛生混合栓の場合、弁板と温度制御・調
整ブロックは一体的に構成されてよい(図示せず)。こ
の場合、弁板に設けられた両貫流開口は、温度制御・調
整ブロックの冷水流入開口および温水流入開口と合致す
る。しかしながら、図面に示したように、弁板と温度制
御・調整ブロックとが別個の構成部分として構成されて
いると有利である。それというのは、このように構成し
ないと、これらの両構成部分のために、コスト的にも機
能的にも最適な材料を使用することができないからであ
る。
さらに、本発明による衛生混合栓の場合、温度制御・
調整ブロックが制御ヘッドと結合プレートと一体的に構
成されてよい(図示せず)。このような一体的な構成
は、別個の構成部分を設けるよりも低廉になる。このよ
うな一体的な構成部分は銅または真鍮から成っていてよ
く、やはりコスト上の理由からプラスチックから成って
いると有利である。
第6図は、本発明による、サーモスタット制御装置を
備えた衛生混合栓の別の実施例を部分的に示した縦断面
図である。見易さの理由から、多数の機能部分は図示し
ていない。第6図に示された本発明による衛生混合栓の
部分は既に上に述べた本発明の原理を明確にしようとし
ているに過ぎない。この実施例では制御・ストッパ鍔は
形成されておらず、その代わりに外側の縁部17a,17bが
設けられており、これらの相互間隔は制御・調整ピスト
ン6の長手方向の長さよりも大きい。第6図においては
図面の上側部分と下側部分とに、以下に詳しく述べるよ
うな異なる実施例が示されている。第6図に示された両
実施例の相違点は、第6図の下側部分に示された実施例
の場合、適当な調節時に冷水制御縁部18が縁部17aに当
接するか、もしくは温水制御縁部19が縁部17bに当接す
ることができるのに対し、第6図の上側部分に示された
実施例の場合、制御・調整ピストン6の冷水制御縁部18
が縁部17aを超えるように運動するか、もしくは温水制
御縁部19が縁部17bを超えるように運動することができ
る。勿論このためには、このような位置において、温度
制御・調整ブロック5の内周壁と、制御・調整ピストン
6の外周壁との間の適当なシールが保証されていること
が前提となる。
第6図に示された実施例の場合、戻しばねエレメント
37は唯1つしか必要とならない。この戻しばねエレメン
トは、制御・調整ピストン6を戻すために働くと同時に
制御・調整ピストン6と温度制御・調整ブロック5との
間をシールする。この戻しばねエレメント37は少なくと
も予荷重のかかった状態においては、半径方向にほぼS
字形に形成された断面(詳しくは図示せず)を有してい
る。このようなS字形の断面は、荷重をかけられて温度
制御・調整ブロック5内に挿入された状態においては、
制御・調整ピストン6を保持しており、制御・調整ピス
トン6の外周壁と温度制御・調整ブロック5の内周壁と
の間に形成されたギャップ56が比較的大きく形成できる
ことを保証すると特に有利である。このように大きなギ
ャップ56は本発明による衛生混合栓の石灰沈着(Verkal
ken)を阻止する。ここで指摘したいのは、第1図、第
2図、第4図および第5図に示した実施例における対応
ギャップも、それ以外の実施例おける対応ギャップも、
詳細には示されていなくても、やはり適宜の大きさで構
成されているということである。
第7図は、ダイヤフラムシールとしても戻しエレメン
トとしても役立つ環状の戻しばねエレメント37を示して
いる。この戻しばねエレメントは第6図に示した実施例
に対応して、S字形の断面を有している。図面から判る
ように、この戻しばねエレメント37は、負荷されていな
い状態でもS字形の断面を有している。
第8図および第9図には、本発明による戻しばねエレ
メント37の別の実施例が示されている。第8図から判る
ように、この戻しばねエレメント37は、周方向にほぼホ
ース状または蛇行状に形成されたばね37aを有してい
る。このばね37aのこのような独自の構成に基づき、ば
ね37aを取囲む外被37bが必要となる。この外被はプラス
チックまたはエラストマーから成っており、環状に形成
されている。ばね37aと外被37bとを備えた戻しばねエレ
メント37のこの独自の構成により、戻しばねエレメント
37の可撓性は大きな範囲内で調節可能である。
勿論、第6図〜第9図に示された本発明による戻しば
ねエレメント37の実施例は、第1図、第2図、第4図お
よび第5図に示した実施例ならびに図示していない実施
例にも使用することができる。さらに、第8図および第
9図に示された戻しばねエレメントは、第6図および第
7図に示した実施例に対応して、ほぼS字形の断面を有
していてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/044

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーモスタット制御装置を備えた衛生混合
    栓であって、冷水供給部(1)と、温水供給部(2)
    と、混合水流出部と、制御・調整ピストン(6)を半径
    方向で取囲む装置、有利には温度制御・調整ブロック
    (5)と、前記制御・調整ピストン(6)と協働する、
    温度に関連した調整エレメント(7)と、外方からアク
    セス可能な操作レバーと、前記制御・調整ピストン
    (6)を調整エレメント(7)の方向に負荷する戻しば
    ねエレメント(35)とが設けられており、さらに、温度
    制御・調整ブロック(5)と制御・調整ピストン(6)
    との間に、冷水環状室(15)と、隣合う温水環状室(1
    6)とが設けられており、制御・調整ピストン(6)
    が、温度制御のために、温度制御・調整ブロック(5)
    に対して相対的に、温度を規定する出発位置に移動調節
    可能であって、さらに、温度調整のために、調整エレメ
    ント(7)によって制御可能である形式のものにおい
    て、 温度制御・調整ブロック(5)と制御・調整ピストン
    (6)との間に少なくとも1つの環状のダイヤフラムシ
    ール(21)が設けられており、該ダイヤフラムシール
    (21)が冷水環状室(15)と温水環状室(16)との間を
    シールするか、または冷水環状室(15)および/または
    温水環状室(16)を外方に向かってシールしていること
    を特徴とする、サーモスタット制御装置を備えた衛生混
    合栓。
  2. 【請求項2】サーモスタット制御装置を備えた衛生混合
    栓であって、冷水供給部(1)と、温水供給部(2)
    と、混合水流出部と、制御・調整ピストン(6)を半径
    方向で取囲む装置、有利には温度制御・調整ブロック
    (5)と、前記制御・調整ピストン(6)と協働する、
    温度に関連した調整エレメント(7)と、外方からアク
    セス可能な操作レバーと、前記制御・調整ピストン
    (6)を調整エレメント(7)の方向に負荷する戻しば
    ねエレメント(37)とが設けられており、さらに、温度
    制御・調整ブロック(5)と制御・調整ピストン(6)
    との間に、冷水環状室(15)と、隣合う温水環状室(1
    6)とが設けられており、制御・調整ピストン(6)
    が、温度制御のために、温度制御・調整ブロック(5)
    に対して相対的に、温度を規定する出発位置に移動調節
    可能であって、さらに、温度調整のために、調整エレメ
    ント(7)によって制御可能である、特に請求項1記載
    の形式のものにおいて、 前記戻しばねエレメント(37)が、温度制御・調整ブロ
    ック(5)と制御・調整ピストン(6)との間に配置さ
    れていて、一方では温度制御・調整ブロック(5)に、
    有利には該温度制御・調整ブロックの内周壁に支持され
    ており、他方では制御・調整ピストン(6)の外周壁に
    支持されていることを特徴とする、サーモスタット制御
    装置を備えた衛生混合栓。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の衛生混合栓であっ
    て、定置の弁座板(3)と、該弁座板(3)に沿って量
    制御のためにシフト可能な弁板(4)と、操作レバーに
    結合された制御レバー(8)とが設けられており、弁座
    板(3)が、冷水供給部(1)に接続された冷水取入開
    口(9)と、温水供給部(2)に接続された温水取入開
    口(10)とを有しており、弁板(4)が、弁座板(2)
    の冷水取入開口(9)と弁座板(3)の温水取入開口
    (10)とに連通する貫流開口(11,12)を有しており、
    温度制御・調整ブロック(5)が、弁板(4)の貫流開
    口(11,12)に連通する冷水流入開口(13)と温水流入
    開口(14)とを有しており、弁板(4)が温度制御・調
    整のために、温度制御・調整ブロック(5)と協働する
    形式のものにおいて、 温度制御・調整ブロック(5)が、冷水環状室(15)と
    温水環状室(16)との間に制御・ストッパ鍔(17)を有
    しており、制御・調整ピストン(6)がスリーブ状に構
    成されていて、冷水制御縁部(18)と、該冷水制御縁部
    (18)に対して所定の間隔(A)を置いて温水制御縁部
    (19)とを有しており、制御・ストッパ鍔(17)が、冷
    水制御縁部(18)と温水制御縁部(19)との相互の間隔
    (A)よりも小さい幅(B)を有しており、冷水制御縁
    部(18)と温水制御縁部(19)との間隙に突入している
    ことを特徴とする、衛生混合栓。
  4. 【請求項4】サーモスタット弁であって、制御・調整ピ
    ストンと、該制御・調整ピストンを半径方向で取囲む温
    度制御・調整装置と、制御・調整ピストンと協働する、
    温度に関連した調整エレメントと、外方からアクセス可
    能な操作エレメントと、制御・調整ピストンを調整エレ
    メントの方向に負荷する戻しばねエレメントとが設けら
    れており、制御・調整ピストンが、温度制御のために、
    温度制御・調整装置に対して相対的に、温度を規定する
    出発位置に移動調節可能であり、温度調整のためには、
    調整エレメントによって制御可能である形式のものにお
    いて、 戻しばねエレメントが、温度制御・調整装置と制御・調
    整ピストンとの間に配置されていて、一方では温度制御
    ・調整装置に、有利には該温度制御・調整装置の内周壁
    に支持されており、他方では制御・調整ピストンの外周
    壁に支持されていることを特徴とする、サーモスタット
    弁。
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