JP3584036B2 - モジュールブロック擁壁構造及び構成要素 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、改良擁壁構造に関し、特に、タイバックや機械的な土補強(安定)要素を締固めた粒子又は土を組み合わせたモジュールブロックから構成される擁壁構造に関する。
従来の技術
米国特許第3,686,873号及び第3,421,326号において、アンリ・ビダル(Henri Vidal)は、近頃よく機械的補強土構造と呼ばれる構造物を開示する。上記特許は、また、擁壁、盛土防護壁、プラットフォーム、基礎等といった機械的に補強された補強土構造の工法を開示する。ビダルの典型的な構造においては、粒子の土材料は、その中に適宜離間して配設された細長い鋼帯といった長い要素と協働する。この要素は一般的にプレキャスト鉄筋コンクリート壁パネルに取り付けられるために並べられ、その組合わせにより、摩擦抵抗を有する盛土及び壁構造を形成する。土構造物内に延伸する長い要素と突き固められた土粒子との間に原則的に摩擦抵抗による相互作用が働く。長い要素はまたタイバックあるいはアンカーとして機能する。
ビダルが開発した種々の形態は、「REINFORCED EARTH embarkments(補強土盛土)」、「RETAINED EARTH embarkments(擁土盛土)」等の種々の商標の下に市販されている。更に、概してこのような性質を有する別の構造物が開発されている。限定的ではなく、一例を上げれば、米国特許第4,324,508号においてヒルフィカー(Hilfiker)は、背面にワイヤメッシュマットが取り付けられた細長いパネル材であって、該ワイヤメッシュマットが土の塊の中へ突出するパネル材からなる擁壁を開示する。
ビダル、ヒルフィカー及びその他の者は、概して、機械的に土構造を安定させる帯、マット等と協働する大きなプレキャスト鉄筋コンクリート壁パネル材を開示する。ビダル、ヒルフィカー及びその他の者は、また、種々の形状の壁パネル材を開示、あるいは使用する。ビダル、ヒルフィカーが開示する構造物において、壁パネル又はブロックの背面の締固めた土或は粒子と相互接触する要素は、典型的に剛性の鋼帯板又はマットであり、これらは粒子に対する摩擦作用やアンカー作用に依存する。しかし、究極的には、そういった要素と土又は粒子との間の相互作用は摩擦に依存している。
ビダル、ヒルフィカーに開示された大きなパネル材の設置に際し、リフト装置等の重機が必要となり、ときには設置が困難あるいはできない場合がある。このような状況においては、パネルより小さなブロックを用いて壁を形成することができる。米国特許第4,914,876号においてフォルスベーグ(Forsberg)は、土を機械的に補強する要素である可撓性のプラスチックネットと小さな擁壁ブロックとを組み合わせることで機械的補強土擁壁構造を与えている。可撓性プラスチックネットと、積み重ねて壁の列を作る小さなブロックとを用いることにより、そういった壁を築造する際にリフト装置のような重機を用いる必要を減らすことができる。
他の者は、盛土及び壁を築造するためコンクリート製のアンカーや摩擦ネット材を備える種々の形状の擁壁ブロックを用いることを提案している。この種の市販されている種々の製品の中に、ミネソタ州、ローチェスタのロックウッド・リテイニング・ウォールズ・インク(Rockwood Retaining Walls,inc.)によって提供される製品やウェストブロック・プロダクツ・インク(Westblock Products,Inc.)によって提供されGravity Stoneの商号で販売されている製品がある。これらの製品に共通する特徴は、埋め戻しの際に使用される種々の擁壁要素であり、この擁壁要素に取り付けられたプラスチック製或は繊維製の補強手段やアンカー手段は埋め戻し土と相互作用をなす。従って、市場で入手でき、あるいは多くの特許その他文献に開示されるそういった多様な組合わせが存在する。
しかしながら、埋め戻し土にアンカリング(定着)され、あるいは摩擦作用をなすように埋め戻し土中に配設される要素−この要素は擁壁要素、特に、多くの場合に用いられているような大きな擁壁パネルよりも小さくかつ軽量なブロック、に取り付けられてそれと協働する−を用いる改良された装置に対する要求がある。本発明は、この一般的な性質を備える要素の組合わせの改良であり、擁壁及び盛土の築造を容易にし、かつ、メンテナンスやコスト面においても利点を有するものである。
発明の開示
簡単に言えば、本発明は、擁壁を供給するため組み合わされる構成要素を含む。本発明は、また改良された擁壁を築造する構成要素を含む。発明の重要な特徴は、擁壁構造の擁壁要素として用いられるモジュール壁ブロックである。モジュール壁ブロックは、無筋かつ乾式設置とすることができる。ブロックはほぼ平面状の正面(前面)を含むが、所望の仕上げ及び形状が可能である。壁ブロックはまた、互いに合流するように傾斜した両側壁と、ほぼ平行な上面及び下面と、背面と、ブロックのモジュール性を高めるために特にブロックを貫通するように設けた貫通(又は路)と、この貫通孔と協働し特定の形状を成す座堀であって種々のタイプのアンカーや土補強要素(土安定要素)をそこに受けてブロックがそれと一体になるための座堀とを含む。特別なコーナーブロックやキャップブロックもまた開示される。
モジュール壁或は擁壁ブロックその他のブロックと協働する種々の土補強或はアンカー要素もまた開示される。好ましい実施例の土補強要素やアンカー要素は、第1及び第2のほぼ平行な引張ロッド(棒)を有し、これらのロッドは、モジュール壁ブロックから長手方向に延伸し、締固めた土、又は土構造体内へ埋設されるように設計されている。引張ロッドの端部は、モジュール壁又は擁壁ブロックの上面又は下面に形成された座堀に嵌合するように成形されている。傾斜した、或は横方向に交差する材が平行な引張ロッドを接続し、アンカー性能を高めるのみならず引張ロッドと盛土を構成する土又は粒子材料との間に作用する摩擦特性を高める。上述した壁構造は、ほぼ垂直なアンカーロッドを含み、このアンカーロッドは、複数のブロックの貫通孔内を垂直に延伸しかつ土補強要素と係合することにより、土補強要素及びモジュールブロックと相互作用をなす。
モジュールブロックと協働する代替土補強要素は、ブロックの座堀に嵌合するほぼ平行な複数の引張アームを含みかつ該引張アームをブロックに取り付けるため垂直アンカーロッドと協働するハーネスを含む。このハーネスは、対向する引張アームをモジュールブロックの背面(後面)の外側に隣接する位置において接続する横材を含む。ハーネスのこの横材は、例えば、モジュール壁ブロックの背面の土構造内へ延伸する帯と協働する。ハーネスは、モジュールブロックに形成された路あるいは貫通孔内を延伸する垂直アンカーロッドと協働する。上述した構成要素の種々のその他の代替的な並び換え、組合わせ、構成も設定される。
従って、本発明の目的は、モジュールブロックと、これと協働し土構造体又は粒子材料内へ延伸する土補強要素を含んでなる改良された擁壁を提供することにある。
本発明の別の目的は、改良された擁壁構造を築造するために用いる改良された唯一性のモジュールブロック構造提供することにある。
本発明の更に別の目的は、公知の打ち込み技術を用いて容易に製作できるモジュールブロック構造を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、土補強要素やアンカー要素と組み合わせて用いる実質的に普遍なモジュール壁ブロックを提供することにある。
本発明の更に別の目的は、モジュール壁或は擁壁ブロックを協働するアースアンカー要素や土補強要素を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、低コストの、優れた、使い易い、かつ、従来の設計や工学的技術をもって使用される擁壁構造体を製作するための組み合わされる構成要素を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、機械的に補強された土構造体又はアンカー壁構造に用いられるモジュールブロックの設計を提供するものであり、このブロックは無筋でもよく、また、乾式設置されあるいはプレキャスト工法によって製作され、、また、剛性又は可撓性の土補強要素と相互作用をなす。
本発明のこれら及びその他の目的並びに利点や特徴は、以下の詳細な説明において明らかである。
【図面の簡単な説明】
以下の詳細な説明は次の図面に言及してなされる。
図1は、種々の代替要素を取り入れた本発明のモジュールブロック擁壁構造体の実施例の、一部を断面で示した、斜視図。
図2は、本発明の擁壁構造に用いる改良された標準的なモジュール壁ブロックの斜視図。
図3は、図2のモジュールブロックと組み合わせて用いられ、摩擦力やアンカー作用によって土或は粒子と協働し相互作用をなす土補強要素或はアンカー要素の斜視図である。
図4は、図2の壁ブロック及び図3の土補強要素と協働して本発明の改良擁壁を築造する際に用いられる典型的なアンカーロッドの斜視図。
図4Aは、図4のロッドの代替構造の斜視図。
図5は、図2のブロックの底面図。
図6は、図5のブロックの背面図。
図7は、図5のブロックの側面図。
図8は、図5のブロックに対照されるコーナブロックの平面図。
図9は、図8のブロックの背面図。
図10は、図8のブロックの側面図。
図11は、代替コーナブロック構造の平面図。
図12は、図11のブロックの背面図。
図13は、図11のブロックの側面図。
図13Aは、コーナブロックの代替貫通孔形状を示す平面図。
図14は、図3に示すタイプの典型的な土補強要素或は構成要素。
図15は、代替土補強要素の構成要素の平面図。
図15Aは、図15の要素の代替構成要素の斜視図。
図16は、図2に示すタイプのブロックに組み合わせた図14に示す要素の底面図。
図17は、可撓性のジオテキスタイル(安定用線維)及び図2に示すタイプのブロックと組合わせた図16に示す構成要素或は要素の底面図。
図18は、図2のモジュール壁ブロック及び図8に示すようなコーナブロック、並びに、その他の構成要素及び要素からなる擁壁の正面図。
図19は、図18の擁壁のほぼ19−19線に添った断面図。
図20は、図18の擁壁の20−20線に添った断面図。
図21は、図18の擁壁のほぼ21−21線に添った垂直断面図。
図22は、図17に示すタイプの組み合わせの側面図。
図23は、図16に示すタイプの要素の組み合わせの側面図。
図24は、外外側に湾曲するようにモジュールブロックを並べた擁壁構造の平面図。
図25は、内側に湾曲するように並べたモジュールブロックの平面図。
図26は、本発明による典型的な擁壁の正面図。
図27は、すべりジョイントの形成を示す本発明の擁壁の拡大正面図。
図28は、図27の擁壁のほぼ28−28線に添った断面図。
図29は、図27の擁壁のほぼ29−29線に添った断面図。
第30は、本発明のモジュール正面ブロックであって、最初に一組の正面ブロックとして型の中に乾式設置される擁ブロックの底面図。
図31は、図30と同様な底面図であり、図30の打ち込まれたブロックが一対の別のモジュール擁壁ブロックとなるように分離される方法を示す図。
図32は、コーナブロックの打ち込み成形の平面図。
図33は、図32のコーナブロックの分割又は分離された後の状態を示す平面図。
図34は、コーナブロックの代替設置配列の平面図。
図35は、分離された図24のコーナブロックの平面図。
図36は、キャップブロックを備える壁構造の正面図。
図36Aは、コーナ部を形成するキャップブロックの平面図。
図37は、代替土補強要素の斜視図。
図38は、代替土補強要素及び壁ブロック構造の底面図。
図39は、別の代替土補強要素及び壁ブロック構造の平面図。
図40は、アンカータイプの補強要素を用いた代替壁構造の側面図。
図41は、図40の壁構造の41−41線に添った底面図。
図42は、代替補強要素構造の平面図。
図43は、別の代替補強要素構造の平面図。
図44は、別の代替補強要素構造の平面図。
図45は、代替キャップブロック構造の底面図。
図46は、図45の代替キャップブロック構造の46−46線に添った断面図。
図47は、モジュール擁壁ブロック及び剛性グリッドを用いた代替構造の水平断面図。
図48は、図47の構造の側面断面図。
図49は、モジュール擁壁ブロックにワイヤグリッドを組合わせた代替構造の平面断面図。
図50は、図49の構造の側面断面図。
図51は、図50の構造の代替構造の側面断面図。
図52は、図50の構造の更に別の代替構造の側面断面図であり、代替擁壁ブロック構造を示す図。
図53は、図52の構造の平面断面図。
図54は、図52に示す代替構造の側面断面図。
図55は、図49の構造の同様な代替擁壁(正面)ブロック構造を示す代替構造の平面断面図。
図56は、異なる形状の擁壁ブロックを用いた代替構造の側面断面図。
図57は、図56の構造に用いられる擁壁ブロックの平面図。
図58は、モジュール擁壁ブロックにワイヤメッシュを組合わせた更に別の代替構造の平面断面図。
図59は、図58に示すワイヤメッシュとブロックを組合わせた種々の側面断面図。
図60は、図58に示す構造の更に別の変形例の平面図。
図61は、引張(テンション)アーム及び引張部材を擁壁ブロック、種々のコネクタピン及び場所打ち控え壁と組み合わせた本発明の拔の実施例の平面断面図。
図62は、図61に示す構造の側面断面図。
図63は、図61に示す構造と同様な場所打ち控え壁の代替設計及び形状を示す平面図。
図64は、図63の形状の側面図。
好ましい実施例の説明
一般的な説明
図1は、組み合わされた構成要素又は要素を示し、これらの組み合わされた要素は本発明の擁壁構造を形成する。モジュールブロック40は何層かに積み重ねられている。ほぼ剛性の土補強(土安定)要素42若しくは可撓性の土補強要素44、又はその両方は、ブロック40と協働し或は相互作用をなす。また、タイバック要素のようなアンカー要素をブロック40と協働するように用いることもできる。補強要素又はアンカー要素42、44は垂直アンカーロッド46によってブロック40に取り付けられる。要素42や44は、ブロック40の背面から締固められた土48の中へ突出し、締固められた土48に対してアンカー作用或は摩擦作用を相互になす。
要素42、44と土又は粒子48との間の相互作用は、究極的には、土を含む粒子48自身と、要素42、44のような要素との相互摩擦力に依存する。従来、この相互作用は、多くの場合、摩擦作用よりもアンカー作用であると考えられてきた。従って、本発明の開示の目的に関しては、補強要素やアンカー要素に対する締固め土48の摩擦及びアンカー作用の両作用が本発明の範囲に含まれると考える。
本発明は、ブロック40、補強要素42、44、アンカーロッド46、土48を含む上述した構成要素や別の説明した構成要素の組合わせ物を含み、また、そういった構成要素及びその代替要素の組立て方法及び製造方法を含む。これらの種々の構成要素、組合わせ、及び方法を以下に説明する。
擁壁ブロック構造
図2、図5乃至図13,13A、図30乃至36A、図44及び図45は、標準的なモジュール擁壁ブロック40及び種々のその他のブロックの構造を詳細に示す。図2と、図5乃至7は、本発明に関係する基本モジュールブロック40を示す。図30、31は、また、図2の基本モジュールブロック40と関連する。その他の図は、他のブロック構造に関係する。
標準モジュールブロック
図2及び図5乃至7に示すように、標準モジュールブロック40は、ほぼ平面的な正面(前面)50を有する。正面50は、その好ましい態様にあっては、製造後において意匠的にきれいなテクスチュアを有しているが、このようなテクスチュアは正面50を限定する要素ではない。正面50は、プレキャストされたパターンを有することとしてもよい。パターンは凹凸のあるものでもよく、その他の打ち込み(キャスト)あるいは鋳造でも良い。ブロック40は原則的に打ち込み技術を用いて製造されるので、正面50の形状、テクスチュア等の多様性は一般的に発明の特徴を限定するものではない。
正面50は、しかしながら、図1に示すように、モジュールブロックから形成される壁の外観を決定する。従って、正面50はほぼ正方形の正面立面を形成し、また、ブロック40は典型的に打ち込み技術を用いて製造されるので、正面50の各寸法は、一般に標準のコンクリートブロックの寸法と同じである。しかし、この寸法(サイズ)は、本発明を限定する要素ではない。
背面(後面)52は正面(前面)50からほぼ平行に離間する。背面52は、互いに近づくように傾斜した側壁54、56によって正面50に接続されている。この傾斜はほぼ均一であり、またブロック40の両側壁とも同じである。傾斜は、正面の縁51、53から始めることができ、あるいは正面50から背面52の方へある距離隔てた位置から始めることもできる。傾斜は、1つの平面、或は、多数の平面又は曲面から形成される。傾斜角は、発明の好ましい態様においては、ほぼ7゜から15゜の範囲にあり、0゜から約30゜の範囲で使用可能である。
ブロック40の厚み、即ち、正面50と背面52との間の距離は技術的及び構造的な要素を考慮して変更可能である。コンクリートブロックの一般的な寸法は、ブロック40のプレキャスト或はドライキャスト装置によって決まってくる。従って、例えば、正面50の寸法が16インチ幅、8インチ高であれば、背面の幅は12インチ、奥行き(面50と52の距離)は約8インチ、10インチ又は12インチとなる。
図示の実施例では側壁54、56もまた背面52と同様に長方形である。平行な上面58と底面60はそれぞれ台形であり、面50、52及び壁54、56と交差する。好ましい実施例においては、面58、60は合同であり、かつ、互いに平行であり、また、正面50及び背面52に対してほぼ直角をなす。
ブロック40は、第1の垂直な路即ち貫通孔62と、第2の垂直路即ち貫通孔64とを備える。貫通孔62、64は、互いにほぼ平行であり、面58と60との間に延伸する。図5示すように、貫通孔62、64の断面形状は、好ましくは、孔の全長に渡って均一である。貫通孔62、64は、それぞれ中心軸66、68を有する。貫通孔62、64の断面形状は実質的に同一であり、細長い形状或は楕円形である。貫通孔62、64、特にこれらの孔の軸66、68は、正面50の側縁51、53に対して正確に位置決めされる。側縁51、53は、それぞれ、側壁54と正面50とが交わる部分、側壁56と正面50とが交わる部分で決定される。軸66は、側縁51と53との間の距離の1/4に等しい距離だけ横方向に縁53から離れている。軸68は、側縁51と53との間の距離の1/4に等しい距離だけ横方向に縁51から離れている。従って、軸66、68は、これらの軸がそれぞれ側縁53、51から離れた距離の合計に等しい距離をもって互いに離間している。
貫通孔62、64は、正面50と平面52の間であって、両平面間の距離の1/4に等しい距離だけ正面から背面に寄った位置に配設されている。しかしながら、この位置は、ブロック40に関する工学的その他構造的要素を考慮して変更することができる。以下に説明するように、貫通孔62、64に嵌合するアンカーロッド46が貫通孔62、64の背面52に最も近い面に係合するとき、圧縮力はブロック40に生じる。この力は、一般的に、ブロック40を構成する材料に作用する圧縮力である。従って、ブロック40の一体性が維持されるような方法で圧縮力がブロック40に生じるように貫通孔62、64を適正位置に配設することが、構造解析の見地から、必要となる。
貫通孔62に対して座堀70が設けられており、同様に貫通孔64に対して座堀72が設けられている。最初に座堀70について述べると、座堀70は面58に形成され、背面52か貫通孔62まで、かつ、貫通孔の回りまで延伸する。重要なことは、座堀70は、通孔62と背面52との間に通路を形成し、この通路内に以下に説明する引張材が貫通孔62内に配設されるロッド46のような要素に対して直交して配設されるようにすることである。
同様にして、座堀72は面58において、背面52か貫通孔64の回りまで延伸する。好ましい実施例においては、座堀70、72は、すべてのブロック40に対してその上面58に均一に設けられている。しかしながら、これらの座堀を底面60に、、或は両方の面58、60に設けることも可能である。ブロック40はひっくり返すことも可能であるので、上面58と底面60とをひっくり返して上下位置を変えることが可能であることに留意されたい。まとめると、座堀70、72は、それぞれ、貫通孔62、64と交わり、これらの貫通孔のための座堀を構成する。
好ましい実施例においては、長方形断面の通路74は、貫通孔62、64に平行に上面58から底面まで延伸する。通路74は、ブロック40の構造的な一体性を損なうことなくブロックの重量及び堆積を減ずるために設けられている。通路74は、また、座堀70、72を繋ぐ横方向の座堀を形成している。通路74は、必ずしもブロックに必要なものではない。通路74の形状、向き、長さ、幅は、ブロック40を部分的に取り除き、或は体積を減ずるためにかなり変えることができる。
貫通孔62、64の断面形状は変えることができる。重要なことは、貫通孔62、64の断面形状は、例えば貫通孔62、64に挿入されるアンカーロッド46に対するブロック40の横方向の移動を許容する。従って、図示の実施例における背面52に平行な方向の貫通孔62、64の寸法はロッド46の直径よりも大きくなるように選択される。貫通孔62、64の横方向(正面から背面に向かう方向)の寸法はロッド46の直径とほとんど同じであるので、ブロック40は、正面から背面の方向には移動せず、位置がずれない。即ち、貫通孔62、64のサイズ及び形状がそのようになっているので、段に重ねられたブロックの各ブロック40の正面50は一直線上にある。従って、ブロック40は、図1に示すタイプの壁を築造する際に、内側或は外側方向には大きくは調整できないが、横方向に調整することが可能である。このことは擁壁を構成する構造体の平面的一体性を維持し、ブロック40の所望のほぼ平面的な配列を維持する。横方向の調整ができることにより、ブロック40間の隙間を最少に維持することができ、また、以下に説明するように、内側或は外側に湾曲した壁構造の形成に必要な種々の調整が可能となる。
貫通孔70、72の深さは変えることができる。この深さは、好ましくは、要素42、44が少なくとも面58の高さよりも低く保持されるような適正なものであり、従って、下の段のブロックの上に次のブロックが積まれたときに、要素42、44が上の段のブロック40と干渉しないように適当に下がった位置に配設される。
図30、31に簡単に言及して図2及び5の標準モジュールブロックを製造する方法を説明する。一般的に、そういったブロックは、ドライキャスト技術を用いてペアで打ち込まれ、ブロックの正面が図30に示す分割線75のような分割線に関して互いに反対側になるように打ち込まれる。ブロック40が打ち込まれた後に、楔あるいははさみを用いて2つのブロック40を切り離す。その際、図31に示すテクスチュアの面が現れる。そういった打ち込みに関して当業者に知られている適当な抜け勾配を型枠に設けている。ドライキャストブロック40は一般的に無筋であることに留意されたい。しかしながら、ドライキャストブロックは補強繊維を含むことが可能である。無筋であること、及び金属性やほぼ剛性の土補強要素と共に用いるブロック40のドライキャスト技術による製造は従来技術において知られていない。
コーナブロック、分割面ブロック
図8乃至13A、及び図32乃至36Aは、本発明の改良型擁壁構造のコーナやキャップを形成するために用いられ、或はその様な擁壁における境界や分割面を形成するために用いられるブロックを示す。図8、9、10は、第1のコーナブロック80を示す。このコーナブロックは図11、12、13のコーナブロック及び図13Aのコーナブロック110に似ているが、寸法が異なる。
図8、9、10に言及すれば、コーナブロック80は、正面82と、背面84と、仕上げを施した側面86と、仕上げをしていない側面88とを含む。上面90は底面92と平行である。これらの面は実質的に長方体を形成する。正面82と仕上げがなされた側面86はほぼ平面であり、ブロック40の表面処理に適したテクスチュア、色、成分及び形状となるように仕上げがなされる。コーナブロック80は、上面90から底面92まで延伸する第1の貫通孔94を含む。貫通孔94は、ほぼ円筒形であるが、以下に説明するロッド46のようなロッドとの協働を高めるため、じょうご状、或は、切頭円錐形96とすることもできる。
貫通孔94の断面積は、貫通孔94に挿入されるように設計されたロッド46のようなロッドの面積よりも僅かに大きい。貫通孔94とこれと協働するロッド46のようなロッドの断面形状は、ロッド46が一旦貫通孔94に挿入された際にコーナブロック80の位置や方向を変えることがないようにほぼ一致しているということが重要である。
面82、84、86に対する第1の貫通孔94の位置は、コーナブロック80の設計における重要な要素である。即ち、貫通孔94の軸線98は面82、84、86から実質的に等しい距離にあり、従って、図8のx、y、zは実質的に等しい。ここで、xは軸線98と面82との間の距離、yは軸線98と面84との間の距離、zは軸線98と面86との間の距離である。
コーナブロック80は、更に、上面90から底面92へ延伸する第2の貫通孔100を含む。第2の貫通孔100にじょうご状或は切頭円錐形104を設けることとしても良い。貫通孔100の断面は一般的に細長い形状或は楕円形であり、ほぼ中心に軸心102を有し、軸心102は面82、84、86、88に平行である。第2の貫通孔100断面の長手方向は、ほぼ正面82に平行である。軸心102は側面88及び正面82に対して特別な位置にある。即ち、軸心102は面82から距離w隔てており、この距離wは図5において軸心66がブロック40の正面50から隔たる距離wに実質的に等しい。軸心102は、また、仕上げのない側面88から距離v隔てて位置し、この距離vは図5において軸心66がブロック40の縁53から隔たる距離cに実質的に等しい。座堀103を貫通孔100に設けることとしても良い。座堀103は背面84から孔100の回りまで延伸する。上面90と下面92の両方に座堀103を設けることとしてもよい。
図8に示すコーナブロック80の軸心102と98との間の距離uは、図5におけるブロック40の軸心66と68との間の距離uに等しい。距離uは、距離vのほぼ2倍に等しい。軸心102と側面88との間の距離vは、軸線98と側面86との間の距離zに実質的に等しい。上記種々のブロック40、80、110の色々な距離関係は次の表1にまとめられる。
表 1
ブロック40に関し、 2v=u
コーナブロック80に関し、 x=y=z
x+y=u
v+z=u
コーナブロック110に関し、 a=b=c
d=V+c
図8、9、10のコーナブロック80は、その正面82の寸法がブロック40の正面50にほぼ等しいコーナブロックであることに留意されたい。図11、12、13は代替コーナブロック構造を示し、その正面及び仕上げがなされた側面は図8、9、10のコーナブロック80のものと寸法が異なる。
図11、12、13に言及すれば、コーナブロック110は、正面112、背面114、仕上げがされた側面116、仕上げがされていない側面118、並びに平行な上面120及び下面122を有する。ブロック110は、ブロック80と同様な直方体形状を呈している。ブロック110は、先に説明した第1の貫通孔94と実質的に同じ形状であり、切頭円錐形部126及び軸心128を有する第1の貫通孔124を含む。同様に、ブロック110は、軸線132を有する第2の貫通孔であって、第2の貫通孔100の断面形状と実質的に同一な断面形状を有しまた切頭円錐形又はじょうご状部分134を備える第2の貫通孔130を有する。また、座堀131を上下の両面120、122に設けることができる。正面112及び仕上げ側面116は、正面50に関して前述した所望の態様で仕上げがなされる。正面112は図13に示す高さhを有し、この高さhは、図7に示すブロック40の高さh及び図10に示すブロック80の高さhに等しい。
軸心128は、ここでも、図11に示すように、図112、116、114から等しい距離隔たる。従って、図112から軸心128までの距離aは、面114から軸心128までの距離bに等しく、また、面116から軸心128までの距離cに等しい。軸心132は正面112から距離w隔たり、この距離wは、ここでも、図5に示すブロック40の正面50から軸心66が隔たる距離wに等しい。同様に、軸心132は、しあげのない側面118から距離v隔たり、この距離vは図5に示すブロック40と関連する距離cに等しい。図11においてdで示す軸心132と軸心128との間の距離は、軸心132と面118との間の距離vに軸心128と仕上げ側面116との間の距離cを加えたものに等しい。ここでのこれらの寸法の関係は表1に示される。
図13Aは、裏返し可能なコーナブロックであって、図11の実施例の貫通孔124、130と同じ機能を果たすL型断面の貫通孔99、101を備えるコーナブロックの形状を示す。従って、孔99、101はそれぞれ、図11のコーナブロックの軸心128に等しい軸心128aと、図11の軸心132に等しい第2の軸心132aとを有する。
本発明の範囲に含まれる他の代替ブロック構造も可能であり、いくつかの変形例や代替案を以下に説明する。しかしながら、先に述べたブロック40やコーナブロック80、110は、本発明の好ましい実施例を遂行するために原則的にモジュールブロックである。
補強要素
擁壁構造の第2の主な構成要素は、ブロック40、80、110、特に基本ブロック40と相互作用を行い協働する補強要素である。図14乃至17は種々の補強要素を示す。最初に図14に言及し、本図に第1のバー140と第2のバー142とを含んでなる補強要素42を示す。バー140、142は、それぞれ、その内端にループ144、146を備える。バー140、142はループ144、146を形成するために曲げ加工され、ループ144、146の端部はバー140、142に溶接される。
各ループ144、146は、バー140、142によって形成される引張(テンション)アーム148、150に接続される。テンションアーム148、150は互いに平行であり、先に説明したいずれのブロックの背面から突き出る長さである。第1の横(交差)材152は、ブロック40の背面より背後に位置して設けられアーム148、150を連結し、これらの間隔を保持しまっすぐにする。第2の横材154は、バー140、142やアーム148、150がほぼ平行になるようにする。
多くの横材154、156がバー140、142の全長に渡って設けられている。横材154、156の間隔は、好ましくは、基本的に摩擦に基づく機械的土補強構造の原則に従いほぼ一定である。しかしながら、このことは限定的な特徴ではなく、また、補強要素がむしろアンカーであると考えられるならば、横材156の他の横材156に対する間隔は、好ましくは、いわゆる受動領域或は抵抗領域において、前方の横材154に対する間隔よりも狭い等しい間隔にすると良い。この場合、バーと横材152、154はそれほど近接して設ける必要はなく、また、バー140、142が実質的に平行に配列されるならばそれほど長くする必要はない。
好ましい実施例においては、2本のバー140、142を設けるだけで良い。しかしながら、1又はそれ以上の長い部材(例えば、バー140、142)を備える補強要素を使用できる。図14に示され説明される補強要素は摩擦作用を期待するものであるが、同時に締固めた土に対するアンカー作用をも期待できるものである。複数の横材156は、従って、アンカーの集合として作用すると考えることができる。好ましい実施例においては、バー140、142及び横材156は締固めた土と摩擦作用をなす。
図15は、補強要素44の更に別の代替案を示す。特に図に示す要素は、第1のテンションバー或はアーム162と第2のバー或はアーム164とを含むハーネス(引き具)或はコネクタ160を含む。アーム162と164はほぼ平行であり横材166で連結されている。横材166は、実施例においては、横材に取り付けた円筒部材168を備える。図15Aに示すC型のクランプ材167を横材166に対して上から嵌合することとしても良い。
平行なテンションアーム162、164はループ170、172で終る。ループ170、172は、図15に示すように、反対位置となるように配設され、また、一直線上にある。ループ170、172の端部は溶接部174、176において、それぞれアーム162、164に溶接されている。
ハーネス又はコネクタ160は、更に詳細に説明するように、ブロック、特にブロック40と協働する。詳細を部分的に図16及び17に示す。最初に図16に言及すれば、図16に補強要素42を示す。図17は補強要素44を示す。図16において、要素42、更に詳しく言えば、テンションアーム148、150は、そのループ144、146をそれぞれ貫通孔64、62に位置させてブロック40の座堀72、70内に配設されている。
図17において、補強要素44に連結されたコネクタ160は、ブロック40の座堀70、72に嵌合されるアーム162、164であって、そのアームのループ170、172が貫通孔62、64に嵌合されるアームを含む。コネクタ160は、ブロックの上面58から下がった位置に置かれるように十分切り欠かれたブロック内に配設される。同様に、要素44のテンションアーム148、150は、ブロック40の上面58より低い位置に置かれるのに十分な座堀内に配設される。
再び図17において、要素44は、更に、ジオテキスタイル(安定用繊維)材料を含んでなり、このジオテキスタイル材料は、可撓性である帯180のようなラチス状のポリマー製の帯からなる。このジオテキスタイル材料は円筒168又はクランプ167に掛け回されており、材料の両端ははブロック40から隔たるように外側へ延伸する。図16は剛性要素を示す。図17は可撓性要素を示す。いずれの場合も、要素42、44は先に説明したようにブロック40と協働する。
コネクタ
図4は、典型的なコネクタを示す。コネクタは補強ロッド又はバーであり、通常は円柱形の鉄筋46であり、例えば、図17に示すループ170、172及びこれと協働するブロック40の貫通孔62、64に挿入されて、要素44、特に詳しく言うならば、コネクタ160をブロック40に係合する役目を果たす。好ましい実施例として示されるロッド46は、上述したように円柱形である。しかし、所望のサイズのものが使用される。鉄筋(発明の実施には鉄筋が推奨される)は、コーナブロック80、110の第1の貫通孔94、124に使用される。例えば、図12のコーナブロック110の第1の貫通孔124は、図4に示すロッド46のようなロッドと協働する。ロッド46は、積み重ねる少なくとも2段のブロック40を付き抜けるように十分長く、従って、ブロック40と協働する要素44から生じる圧縮力を壁を形成している隣り合う段のブロックに分配する。
図4Aに示すように、ロッド46の中間点に小さなストッパ又はクロスバー47を溶接等により取り付けることとしても良い。クロスバー47により、ロッド46は、ブロック40の上又は下の位置(この位置にロッド46は要素42、44と協働するために置かれる)においてブロック40と係合し正しい位置に位置決めされかつ保持される。従って、ロッド46は貫通孔62、64内へ落下したり滑り落ちたりすることがない。
擁壁構造
図18乃至29は、今まで説明してきた、擁壁を築造するための構成要素の組立て方を示す。最初に図18において、本発明の構成要素を用いた壁の一部であって、モジュールブロック40とコーナブロック80を用いて3段に形成した壁部分を示す。ブロック40をオーバラップさせて積み重ねていることに注意されたい。コーナブロック80の正面のサイズはモジュールブロック40の正面のサイズに等しいことにも注意されたい。コーナブロック80の側面のサイズはモジュールブロック40のサイズの半分に等しい。
図19は、図18の水平断面を示し、図18に示す壁の第1段目を構成するコーナブロック80とモジュール基本ブロック40との位置関係を示す。要素42−これは剛性の補強要素である−は、ブロック40と協働するように配設されることに注意されたい。好ましい実施例においては、補強要素42はすべてのモジュールブロック40に対して用いられ、また、要素42は2つの平行な補強筋を含む。補強筋を多数としても良く、また、補強筋に特別なアンカー要素を取り付けることもできる。好ましい実施例においては、費用の点から2本だけ使用し、また2本使用することで、引張力及びアンカー作用力が要素42に効果的に分配され、また、ねじり力を減少することができる。
図20は、図18に示す壁の縁或はコーナを形成するために配置されうるコーナブロック80を示す。従って、ブロック80−これは先に説明したようにまったく対称である−は図19の位置と図20の位置とに変換することができる。更に、コーナブロック80は図27乃至29において示しかつ説明する位置にすることができる。可撓性のポリマー材料又はジオテキスタイル材料の補強要素44も図20に示すブロック40の段に用いられうる。
図21は、図18の壁構造の横断面図である。当業者に公知であるように、そういった壁の建設や分析は、抵抗領域(resistive zone)190及び活動領域(active zone)192を決定する必要がある。先に説明したように、クロスメンバー(横材)156は抵抗領域においては近接していることが好ましいが、このように限定する必要はない。
図21は、また、格子状にしたポリーマ材180の使用を示す。要素42、44はすべて、先に言及した従来技術の特許に開示される方法で締固めた土の中に保持されることに留意されたい。
図21は、また、要素42、44といった補強要素のブロック40、80の各段に関連する変位を示す。しかしながら、補強要素42、44は、実際には、例えば、ブロック40、80の2段、3段又は4段毎に用いることもでき、また、設計に従い、いくつかのブロックおきに、例えば、水平方向にブロック1つおき又は2つおきに用いることもできる。このことは、安定要素(補強要素)42、44を各段及び各水平位置のすべてのブロック40、80に対して使用することを妨げるものではない。すべてのブロックに土安定要素を取り付けて土を補強する必要の無いことがわかっている。これに関する計算は、先に言及した先行技術の当業者に知られる方法を用いて行なうことができる。
建設の際、ブロック40の最初の段を、砂利、敷土、コンクリートその他のレベル出し材料からなる所望のフーチング200に直線上に乗せる。次に、ブロック40の背後に盛土202を行なう。補強要素42のような要素を、前に説明したブロック40、80に特に設けた座堀70、72内に置く。層状のシーラント、繊維その他の材料(図示省略)をブロックの上に置くこととしても良い。その後、ロッド46上にブロック40を一段置く。さらに土202をブロック40の背後で埋め戻す。こういった作業をを繰り返して壁を築造する。
実際、座堀70、72を上方に向けるよりも下方に向けた方が良いことが判明した。下方に向けることで、施工の際に座堀70、72内に不要なものが入らない。
図22、23はそれぞれ、可撓性補強要素44又は合成補強要素42を用いた構造の側面図である。いずれの場合においても、補強要素42、44は、先に説明したようにブロック40、ロッド46及び締固め土と協働する。
次に図24、25に言及すれば、先に述べたように、ブロック40に設けた貫通孔62、64は細長の断面形状である。このように細長に設けることで、ブロック40を互いに僅かながら横方向に位置調整することが可能であり、ブロック40の製品許容誤差を吸収できる。ブロック40は互いに近づくように傾斜した両側面54、56を有することに留意されたい。側面54、56は接近するように傾斜しているので、図24に示すように外側に湾曲した壁或は図25に示すように内側に湾曲した壁を形成することが可能である。いずれの場合であっても、組立て様式や、補強要素42、44とロッド46とブロック40の協働作用は、先に説明した平らな正面の擁壁と実質的に同じである。
図26は、本発明の構成の多才性を示すものである。種々の形状、寸法及び高さの壁の建設が可能である。本発明の構成要素組合わせに関し、壁の正面は実質的に平らであり、かつ、フーチングから実質的に垂直に立上がることができる。壁をセットバックさせること、即ち、壁を上に行くに従って後退させることも可能であるが、そのような要求は本発明の擁壁には必要ない。また、フーチングは段に積み重ねることとしてもよい。また、ブロック40は乾式装置とすることができ、ジオテキスタイル材料と対照的に、要素42のような剛性補強要素と組み合わせて用いることができる。
図27、28、29は、図26に示すタイプの従来の壁にスリップジョイントを与えるコーナブロックを使用する場合を示す。図27に示すように、壁部分212と214との間にスリップジョイント、即ち、垂直スロット210を形成する。壁部分212、214の断面を図28、29に示す。これらの図に見られるように、右方向或は左方向に回転されたコーナブロック80、80は、互いに適宜隣接して離間されている。繊維その他のをブロック80、80の背面に配設し、その後、可撓性材料216のところを埋め戻し材料202で埋め戻す。
図29は、上の段に用いられる、可撓性バリアー216及びブロック80を含むこれらの要素の構成を示す。コーナブロック80(又は110)の第1の貫通孔94は、ブロックが積まれたとき、常に、垂直に一直線上に位置する。従って、ロッド46は垂直線上の複数の第1の貫通孔94を通り堅固に一体化したコーナを形成する。コーナは、ブロック40の貫通孔62、64或はブロック80の第2の貫通孔100が有する調整用の遊びを有さない。貫通孔94は壁の組立てを容易にする。ブロック80に製造の際に分割用ライン81を設けることとしても良い。ライン81によりブロック80を容易に割り、図28に示すように内側半分を取り除くことが可能となる。
図32、33、34は、複数のコーナブロック80を打ち込む可能な方法を示す。例えば4つのコーナブロック80を一時に打設することができ、このとき、コーナブロック80の面82、85は分割ライン182、185に添うように配設され、そのため図32に示すように4つ或は図34に示すように2つのコーナブロック80が同時に打設されるように型枠は構成されている。コーナブロック塊は、次に、図33に示すように、型に入れて作った分割ラインに添って4つ(又は2つ)のコーナブロック80に分割される。
補強要素42、44は、また、コーナブロック80、110の座堀103、131と協働する。実際上、壁のコーナを安定させるためにそういった構造を提案するものである。このように補強要素42、44は、コーナブロック80、110の座堀103、131及びモジュールブロック40の座堀70又は72と同時に協働する。
上述した構成要素を上述した構成態様で組み立てることで本発明の好ましい実施を構成する。標準モジュールブロック40及びコーナブロック80は、種々のタイプの補強要素を備えかつ使用材料の数量の計算に種々のタイプの分析を使用する擁壁に組み立てられる。補強要素は、締固めた土等に対して摩擦作用のみならずアンカー作用をも有する。先に説明した補強要素の他、多様な補強要素が存在し、これらは本発明に使用できる。
例えば、補強要素は、締固めた土の中に延伸する2本又はそれ以上の平行な鉄筋を備える鉄筋のマットとすることができる。垂直ロッド46と協働するこれらの鉄筋の端部にループを形成することに代えて、該端部を単に直角に曲げることによりブロック40を介して貫通孔62、64と係合させてマット或は鉄筋を所定位置に保持することもできる。更に、ロッド46を貫通孔内において直接テンションアームに溶接することとしてもよく、そうすれば、テンションアームの端部にループを形成する必要はない。
2本のテンションアーム、即ち2本の鉄筋を使用することは好ましい実施例ではあるが、多数のテンションアームを用いることもできる。更に、先に指摘したように、コーナブロックの相対的なサイズを変えることもできる。ロッド46の形状も変えることができる。ロッド46のアタッチメントも変えることができる。
また、キャップ(笠木)ブロック250は図36、36Aに示すように設けられる。キャップブロック250は、モジュールブロック40の水平断面形状と同じようにすることができるが、横方向の寸法が長く、また4つの貫通孔252を備える。これらの孔はペアでもって貫通孔62、64に対応する。キャップブロック250は図36Aに示すように次に向きを反対側にしてもよく、ロッド46に孔252の適宜ペアを係合させる。孔252をモルタル詰めすることによりキャップブロック250は位置決めされる。キャップブロック250もまた、図36Aに示すようにコーナを形成するため、2つの片254、256となるように半分に分割することができる。キャップブロックの代替構造として、最上段のブロック40から突出するロッド46を受ける細長孔を下面に有する長方形ブロックとすることができる。その他の代替構造も可能である。
補強要素の更に別の代替構造を図37に示す。この構造において、テンションアーム260、262と横材264はクランプ266と協働し、このクランプは、メタルストリップ270を保持するボルト268を受ける。ストリップ270は摩擦ストリップとして働くか、アンカー(図示省略)に繋がれるように設計されている。
図38は、別の代替構造の補強要素280とその要素のブロック40への係合を示す。要素280は、横材282の付いた平行なテンションアーム281、283を含む。横材282は、座堀70、72との間に通路74によって形成される空間と嵌合する。通路74を形成する壁の形状は、補強要素280とbブロック40との相互作用の効果を最大にするように形成される。
図39は、更に別の代替構造を示すものであり、ここではブロック40は、中間通路74からブロック40の背面52に通じる通路290を有する。帯292のような補強要素は通路290に挿入されて帯292に形成された開口を通るピン294によって保持される。帯292は、アンカー(図示省略)あるいは摩擦帯板に連結される。ロッド46はブロック40の組立てに用いる。
図40及び41は、アンカータイプの補強要素と組合わせるブロック40を含む壁構造を示す。アンカータイプの補強要素は、先に説明した要素42に似た両端が係止される引張要素を含む。要素300はその両端で垂直ロッド46によりブロック40に堅結される。ブロック40は、外側壁302と、要素300によって連結された内側アンカー304とを形成する。アンカー304は、締固めた土305の中に埋められる。土の侵食を防止するために外側壁302の内面に繊維室ライナー306を裏打ちすることとしても良い。
図42、43及び44は、補強要素302及びそれをブロック40に連結する部材の更に別の代替構造を示す。図38は、図42、43、44に機能的に関連するので、この図についても言及する。図42は、第1及び第2の平行なアーム304、305を有する補強要素303とブロック40とを示す。アーム304、305は、連続する鉄筋棒から形成され、端部にループ306を形成しており、このループは連結された座堀70と72の間に形成されたリブ308に係合する。これは図38に示す構造に類似する。平行なアーム又は棒304、305は、トラスタイプの構造をなすようにこれらの棒304、305に対して角度をなす横材307、309によって互いに連結されている。アーム304、305の端部は、横方向に垂直な横材又は横ブレース310によって連結することとしてもよい。
図43に更に別の代替構造を示し、この例においても、補強要素312は平行なアーム314、316を有しており、ブロック40に形成されたリブ320と協働するほぼV字型の端部318を有する対称形の閉ループを形成している。横材322はトラスタイプの形状を成すようにアームに対して角度をなす。端部318の反対側の端部もV字型であり、これにより、補強要素312全体がほぼ対称形である。補強要素312は、希望により、対称形あるいは非対称形にすることができる。
図44は、図43の変形例を示し、補強要素324はアーム326、328を含む。アーム326、328は、先に説明したように、ブロック40に配設したロッド46と協働する。横材328は、図42、43に示す構造に似たほぼトラス形状パターンを形成する。このように補強要素を変えることができ、変えた場合も、先に説明したように、ブロック40及びコーナブロックと協働する比較的剛性の安定要素を与えることが理解される。
図45及び46は、先に説明したキャップブロック構造の代替例を示す。図45において、キャップブロックの底面は、正面ブロック40と実質的に同一の形状である。従って、キャップブロック340は、先に説明した方法で補強要素と協働するように構成した座堀70、72を有する。しかしながら、キャップブロック340を通る通路は、ブロック全体を通るわけではない。従って、図46に示すように、キャップブロック340は、先に説明したように座堀72、70を有する。鉄筋46のための通路、即ち、通路342、344はブロック340を部分的に通るように延伸する。同様に、通路346は、キャップブロック340を部分的に通るように延伸する。このように、キャップブロック340は、上面に開口を有しないキャップを形成する。図45、46に示すキャップブロック340は、テーパーがついているので、壁の頂部に置かれたとき、側部にすきまができる。従って、図45に破線で示すように、キャップブロック340を直方体形状にすることが適当であり、かつ、望ましい。あるいは、ブロック340間のスペースをモルタル又は盛土の土若しくはその他の充填物で埋めることとしてもよい。
代替壁構造
次に図47に更に発明の別の実施例を示す。この実施例においては、正面ブロック400は、側面404、406を隠す前面402と、後面408を有する。前面402は、先に説明したように表面仕上げしたものその他とすることができる。一連の座堀410、411、412が平行に配置され、これらは前面に近いところから後面まで延伸する。一連の座堀410、411、412は平行であり、図48に示す底面414又は図48に示す上面416に形成される。座堀410、411、412は、前面の近くに形成され前面と平行に横方向に延伸する横座堀418とほぼ直角に交わる。垂直座堀420、422がブロック400を貫通しており、横座堀418と交わる。
壁を築造するためブロック400を連続して水平な段に設置する。従って、ブロック400は段に積まれた水平層を形成する。ブロック400は好ましくは互いにオーバーラップする。即ち、垂直方向に隣接するブロックがオーバーラップする。貫通孔420、422は、好ましくは、先に説明したモジュール配列のように配列される。即ち、貫通孔420と422との間隔は、前面402の幅の半分に等しい。貫通孔420、422は、垂直側縁から前面に添って両側縁の間の前面の幅の1/4の距離だけ内側に配設される。このように、貫通孔420、422は、垂直方向に隣接して互いにオーバーラップする正面ブロック400を連結するための図48に示すコネクタピンあるいはコネクタロッド424を受け通路となる。
配列された正面ブロック400と協働するものは、前面402の近くから後面408の背後の締固めた土429の内部まで延伸するテンションアーム又はテンション部材428を備える連続するワイヤメッシュ又はワイヤシースである。横材430は複数のテンション部材428を相互連結する。外側の横材432はテンションアーム又はテンション部材428を連結し、かつ、横座堀418内に納まる。横部材432は正面ブロック400の横座堀内を延伸する。このように、正面ブロック400は剛性の横材432によって相互連結される。一般的に、横材432は図48に示すようにテンション部材428に溶接される。
これに代えて、図48に示すように、テンションアーム428の端部436をループ状に形成して横座堀418内に保持することとしてもよい。次に横棒438を端部ループ436に挿入し、この横棒によりロッド428をブロック400内に保持する。図48においては座堀410の位置を垂直上方および垂直下方の両方に示していることに留意されたい。本発明の構成要素を用いた壁を築造するときは、いずれかの位置が用いられる。
図49は本発明の別の変形例を示す。図49の平面図に示すように、正面ブロック450は、前面(正面)452、後面(背面)454、側面456、458、及び前面452の近くから後面454まで延伸する平行な座堀460、462、464を含む。横座堀466は側面456と458の間を延伸する。座堀460、462、464、466をブロック450の平行な上下面のいずれかに設けた結果、テンション部材468及び横材470を有する格子状ワイヤを受ける一連の溝が与えられる。この特別な構造は、正面ブロック450垂直方向に連結する部倍を特に用いることなく低い重力型の壁を築造するのに利用できる。
図50は、ブロック450の座堀460、466によって形成された溝内の格子状ワイヤの位置を断面にて示す。図51は、格子状ワイヤの代替構造を示す。テンション部材472を用いる。ループ474をテンション部材472の端部に形成し、横棒476をループ内に嵌入する。この構成は、図49及び50において説明した方法と同様な方法で座堀460、466内に納まる。
図52、53、54及び55は、順次内側にオフセットする正面ブロック550の水平な段を用いる壁構造の別の変形例を示す。図52に示すように、ブロック550は、その後面553に隣接する位置で下部にぶら下がるリップ552を有する。ブロック550は、また、第1のセットの垂直貫通孔554と、該第1のセットの垂直貫通孔554の後ろに位置する第2のセットの垂直貫通孔555とを有する。図53に示すように、貫通孔554、555は座堀556内に位置するように配設され、前面551と後面553との間で前後に配設されている。ここで説明するブロックには、重量を減じるための貫通孔558を設けることができる。
いずれの場合も、ブロック550と協働するリップ552は、水平なブロック段が積まれる際に各段をオフセットするために必要である。リップ552によるオフセットは、垂直貫通孔554と555との中心間距離に等しい。この構成において、垂直ピン又はロッド562をブロック550の第1の貫通孔554に挿入してその下の段のブロックの第2の貫通孔555に嵌入する。これによりブロック間どうしをロックし、また、要素564のような水平補強要素を正規位置に保持する。補強要素564は図14において説明した補強要素と同様であり、ここで説明する色々なタイプの補強要素はブロック550と組み合わせて使用することができる。
図54に示すように、ブロック570に座堀572と横座堀574とを設けて、これらの座堀を図47及び49に関して先に説明したワイヤメッシュと同様なワイヤメッシュ576を協働させることとしてもよい。正面ブロック570はブロックをオフセット用の下がりリップ又はリブ577を有し、かつ、重量を減らすための中央貫通開口580を備えることとしてもよいことに留意されたい。ブロック570の側壁579、581は種々のカーブをなしながら傾斜して側壁間の距離が小さくなるように構成できることにも留意されたい。しかしながら、こういったカーブはブロック570の追加的な特徴である。
図56、57は正面ブロック構造の変形例を示し、ここでは、正面ブロック590は、水平オフセットを形成するための登り(立ち上がり)リップ592をブロック590の正面縁上に備える。ブロック590に座堀594と横座堀596とを設けて、これらの座堀をここで説明し方法でメッシュ598又は600のようなメッシュと協働させることとしてもよい。
図58、59は、壁ブロック及び壁構造の更に別の変形例を示す。ここではほぼ平坦な前壁482、後壁484及び側壁486、488を有するタイプの標準的な乾式設置コンクリートブロック480が上面490及び貫通孔492、494を備える直方体形状で設置される。テンション部材496と横部材498とを備えるワイヤメッシュが垂直鉄筋500によってブロック480の上面490に保持されている。鉄筋500は、上下ブロック480の貫通孔492、494が重なる限り、上下の隣接ブロック480を通って延伸することができる。鉄筋500は一般的な棒鋼である。充填材料は土や磔を使用できる。これに代えて、貫通孔にコンクリート又はモルタルを充填することとしてもよい。棒500は横棒498を把持又は保持する。ブロック480の各段はモルタルによってジョイントされ、このジョイント部でテンション部材496を受ける。
側面図59は、格子状ワイヤのブロック480への連結構造の代替構造を示す。図59の上部は、図58に関して説明した構造を有する。これに代えて、テンション部材496はループ状の端部504を有する。ループ状端部504は横棒505と接触する。もう1つの別の代替構造として、図59の補強要素506を図60に詳細に示し、この補強要素は、図14に示すものと実質的に同じである。換言すれば、多様なタイプの補強要素を図58、59に示すブロック構造480と組み合わせて用いることができるということである。もちろん、図60に示すような構造の場合も含み、この場合は、ブロック480は、補強要素506、及びブロック480の貫通孔492のような貫通孔を充填するコンクリートに埋め込まれる垂直鉄筋500と協働する。
次に図61、62、63、及び64に言及し、ここでは、本発明の概念を場所打ち控え壁に適用する。図61に積み重ねられて順次セットバックするブロック段として構成される一連の正面ブロック620を有する壁を示す。ブロック620は先に説明したいずれのタイプの構造のものであっていもよい。たとえば、図2に関して説明したブロックを図14に示すタイプの補強部材622と共に用いることができる。補強部材622はテンションアーム624、626を含み、これらのアームは、先に説明した垂直ピン部材と協働するため先に説明した態様で貫通孔内に納めされる。図61に示すように、補強要素622は、水平方向に隣接するブロック620を連結するために用いられ、あるいは、そういったブロック620の1つに連結される。補強要素622は、ブロック622の後面から隔てたところに連結用の横部材628を有する。
控え壁を築造するため、一連の補強要素622を図62に示す態様で垂直方向に重ねて配列する。全体的に組み立てられたものは、プレキャストフーチング630上に載置することが好ましい。このフーチング630は、フーチング630から上方に突出し、かつ、補強要素622を形成するループ又は棒の間に保持される鉄筋632を有する。図61乃至64の控え壁構造において、上方の場所打ち控え壁材の中まで延伸する垂直鉄筋632を配筋することが好ましく、この垂直鉄筋632を好ましくは場所打ちフーチング630に連結する。
図63、64に示す型枠634のようなコンクリート型枠を補強要素622上に載置し、かつ、正面ブロック620の後面に当てる。型枠634は、後壁631、側壁633、635、及びブロック係合端637、639を有する。場所打ち控え壁638のコンクリートを次に打設する。型枠634の幅は控え壁633を提供する正面ブロック(620)1つの幅と同じにしてもよいし、あるいはブロック(620)1つ以上の幅としても良い。正面ブロック(620)が垂直方向に隣接するブロックにオーバラップする限り、図63の型枠634は、事実、控え壁を構成する1つのブロック及びこのブロックの上下の隣接ブロックに係合し、かつ、これらのブロックと協働する。
説明を付け加えると、正面ブロック620は先に説明したすべてのタイプの補強要素及びアンカー要素と相互作用するし、これらの補強要素及びアンカー要素と共に用いることができる。例えば、はしご形の補強要素640は、テンションロッド642と、ほぼ平行なテンションロッド642を横切って該テンションロッド間の幅よりも長く延伸する横材644とを備えることとしてもよい。この補強要素は、また、図61に示すように、複数の横材654を付設した一本のテンションアーム652を備える部材としてもよい。
ブロック620と組み合わせて用いるいま1つ別の形状の補強要素を図61に示す。特に、1又はそれ以上のコンクリートブロック658を端から端へと正面ブロック620の後面に連結する。金属性クリップその他のファスナー660により図示のとおりブロック658を連結する。
このように、多様な構造形態がある。本発明は、従って、多くの変形例を有し、かつ、以下の請求項及びそれに同等なものに限定される。

Claims (9)

  1. 複数の壁要素(40;80;116;340;480;550)から組み立てられる壁と、前記壁の背後に置かれて締め固められた粒子材料と、前記粒子材料を安定させるために後方に向かって前記粒子材料内で延伸する複数の安定化要素であって、前記各安定化要素は、長手方向に延伸し横方向に平行に離間する第1及び第2引張部材と、該第1及び第2引張部材を連結して該両引張部材の横方向の間隔を保持するために長手方向に離間して配設された複数の横材とを含み、かつ、前記壁に連結される安定化要素とを含む擁壁構造であって、
    前記各安定化要素は、前記第1及び第2引張部材の前端にそれぞれ設けた第1及び第2連結部(144,146;170,172)によって前記壁に連結され、前記第1及び第2連結部は、前記安定化要素を前記壁に連結するために前記壁要素に設けた孔から垂直に突出する対応ピン(46)にそれぞれ係合し、かつ、
    前記壁要素は段に積層される複数のブロック部材を有し、該各ブロック部材は正面と、側面と、背面(52)と、ほぼ互いに平行な上面及び底面(58,60)とを有し、前記各ブロック部材は、前記上面又は底面に設けられ横方向に離間した一対の座堀(70,72;556)であって、前記背面(52)まで延伸して溝を形成する座堀を有し、前記垂直に突出するピン(46)は前記座堀内に突出し、前記第1及び第2引張部材は前記溝の中に受けられて前記ピンから後方へ延伸し、前記背面(52)から該背面にほぼ垂直に後方へ突出する、
    ことを特徴とする擁壁構造。
  2. 前記ピンは垂直方向に隣接する壁要素の孔と係合する請求項1の擁壁構造。
  3. 前記各孔は垂直であり、かつ、前記壁の横方向に細長い水平断面形状を有する請求項1又は2の擁壁構造。
  4. 前記孔の1つの孔(555)を別の孔(554)の後方に設けた請求項1、2又は3の擁壁構造。
  5. 前記ブロック部材は前記背面が前記正面よりも狭くなっている請求項4の擁壁構造。
  6. 前記横材は長手方向に直交する請求項1乃至5のいずれか1つに記載の擁壁構造。
  7. 前記第1及び第2引張部材と、前記複数の横材からなる前記各安定化要素は剛性である請求項1乃至6のいずれか1つに記載の擁壁構造。
  8. 前記第1及び第2引張部材は一対の平行なバーである請求項1乃至7のいずれか1つに記載の擁壁構造。
  9. 前記第1及び第2連結部はほぼ水平な第1及び第2ループを含む請求項1乃至8のいずれか1つに記載の擁壁構造。
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