JP3582453B2 - マルチパイロットトーン検出方法および整合フィルタ - Google Patents

マルチパイロットトーン検出方法および整合フィルタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタ技術に係り、特にプリアンブル信号がマルチパイロットトーン信号で構成されている場合にフィルタの回路規模を削減することができるマルチパイロットトーン検出方法および整合フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタにおいて、バースト信号を復調するためには、バースト信号の先頭を検出する同期処理が必要となる。多くの場合、同期処理を行いやすくすることを目的として、バースト信号の先頭に固定のプリアンブルを付与することが行われる。プリアンブル信号は各バースト信号で固定であるため、プリアンブル信号に整合したフィルタを使用することにより、プリアンブル検出を行うことができる(第1従来技術)。
【0003】
また、FIRフィルタ(Finite Impulse Response Filter:有限インパルス応答型デジタルフィルタ)の回路規模を削減するための従来技術としては、特開平9−98069号公報に記載のものがある(第2従来技術)。すなわち、第2従来技術は、従来のものと同一のフィルタ特性を維持しながらタップ係数処理部の回路規模を縮小したFIR型ディジタルフィルタを提供することを目的とするものであって、クロックckに同期して入力ディジタル信号を入力しシフトするm段からなるシフトレジスタと、シフトレジスタの各段を前段と後段に分割し2倍周波数のクロックck2により前段の出力と後段の出力とを交互に選択出力するセレクタと、セレクタから交互に入力したシフトレジスタの前段および後段の出力に対しタップ係数処理を行うタップ係数処理部と、タップ係数処理部の出力を一時格納し1クロックck2タイム遅延して出力する遅延レジスタと、遅延レジスタの出力とタップ係数処理部の出力とを加算してシフトレジスタの全段に対する演算結果を出力する加算器と、加算器からの演算結果をクロックckと同期しフィルタ出力として出力する出力レジスタとを含み、シフトレジスタの各段を前段と後段に分割してタップ係数処理するようにしている。また、タップ係数処理部にはあらかじめ設定されたタップ係数を格納するタップ係数ROMと、シフトレジスタの各段にそれぞれ対応するセレクタにより交互に選択されたシフトレジスタの前段および後段の出力とタップ係数ROMからのタップ係数データとを乗算する乗算器と、乗算器の出力を総和する全加算器とを含み、乗算器をシフトレジスタ各段の略半数の段に対応する数としている。また、タップ係数処理部として、シフトレジスタの出力をタップ係数処理することにより得られるべき全ての演算結果を記憶し、シフトレジスタの前段および後段の出力をそれぞれ交互にアドレスとして使用することにより記憶した演算結果を読みだすようにした演算結果ROMを備えている。
【0004】
これにより、回路規模が小さいセレクタを使用してシフトレジスタの出力を半数宛乗算のため使用するようにしたことにより、回路規模の大きい乗算器を略半数にし、タップ係数ROMの記憶容量および全加算器のデータ加算数を大きく減少することができるため、従来技術と同じフィルタ特性を得ることができる上、全体として、回路規模を大きく縮小することができ、その上、回路規模の縮小によりLSI化にも適するFIR型ディジタルフィルタを提供することができる。また、あらかじめタップ係数処理を行った結果を演算結果ROMに記憶しておき、シフトレジスタの出力をそのアドレスとして使用するようにしたため、タップ係数ROM、乗算器及び全加算器の全てを削除することができる上、あらかじめ最適な演算結果を算出しておくことができるため、簡単なアドレスの使用による回路構成の簡素化と相俟って、演算処理による劣化が少ないフィルタ特性を出力することができるといった効果が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プリアンブル信号に整合した上記第1従来技術のフィルタは、一般にFIRフィルタで構成されるが、マルチパイロットトーン信号によるプリアンブルではプリアンブルの時間波形は複雑な波形を有するため、タップ係数を少ないビット数で実現すると、フィルタ出力が急激に劣化する。そのため、タップ係数のビット幅を大きくする必要があり、主信号とタップ係数の乗算を行う乗算器の回路規模を削減することが難しいという問題点があった。さらに、整合フィルタには乗算器が複数使用されることが多く、乗算器の回路規模がフィルタ全体の回路規模を左右するため、マルチパイロットトーン信号に整合したフィルタの回路規模の増大を招くという問題点があった。
【0006】
また、上記第2従来技術は、FIRフィルタのタップ係数の対称性を使用するものであり、乗算器の回路規模自体を削減することが難しいという問題点があった。
【0007】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プリアンブル信号がマルチパイロットトーン信号で構成されている場合にフィルタの回路規模を削減することができるマルチパイロットトーン検出方法および整合フィルタを提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の要旨は、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、当該マルチパイロットトーン信号を構成する各パイロットトーン信号に整合したフィルタに分割し、当該分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、異なる前記パイロットトーン信号を同一の周波数へ変換し、当該変換されたパイロットトーン信号を加算し、少なくとも遅延回路および加算器で構成され、前記加算された出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、当該加算された出力信号の相関を検出することを特徴とするマルチパイロットトーン検出方法に存する。
また、請求項2に記載の発明の要旨は、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、当該マルチパイロットトーン信号を構成する各パイロットトーン信号に整合したフィルタに分割し、当該分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、前記パイロットトーン信号を直流信号へ変換し、当該変換されたパイロットトーン信号を加算し、少なくとも遅延回路および加算器で構成され、前記加算された出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、当該加算された出力信号の相関を検出することを特徴とするマルチパイロットトーン検出方法に存する。
また、請求項に記載の発明の要旨は、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、複数のフィルタに分割し、当該分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、異なる前記パイロットトーン信号を同一の周波数へ変換し、当該変換されたパイロットトーン信号を加算し、少なくとも遅延回路および加算器で構成され、前記加算された出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、当該加算された出力信号の相関を検出することを特徴とするマルチパイロットトーン検出方法に存する。
また、請求項4に記載の発明の要旨は、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、複数のフィルタに分割し、当該分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、前記パイロットトーン信号を直流信号へ変換し、当該変換されたパイロットトーン信号を加算し、少なくとも遅延回路および加算器で構成され、前記加算された出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、当該加算された出力信号の相関を検出することを特徴とするマルチパイロットトーン検出方法に存する。
また、請求項に記載の発明の要旨は、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、当該マルチパイロットトーン信号を構成する各パイロットトーン信号に整合したフィルタに分割し、前記分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、異なる前記パイロットトーン信号を同一の周波数へ変換する回路構成を有し、前記マルチパイロットトーン信号は、前記複数のフィルタのそれぞれへ入力され、前記パイロットトーン信号が分離され、前記複数のフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号は、当該複数のフィルタのそれぞれの後段に当該複数のフィルタのそれぞれに対応させて設けられた乗算器のそれぞれにより同一周波数に変換され、前記乗算器の後段に設けられた加算器の出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、前記パイロットトーン信号の検出を行う回路構成を有することを特徴とする整合フィルタに存する。
また、請求項に記載の発明の要旨は、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、複数のフィルタに分割し、前記分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、異なる前記パイロットトーン信号を同一の周波数へ変換する回路構成を有し、前記マルチパイロットトーン信号は、前記複数のフィルタのそれぞれへ入力され、前記パイロットトーン信号が分離され、前記複数のフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号は、当該複数のフィルタのそれぞれの後段に当該複数のフィルタのそれぞれに対応させて設けられた乗算器のそれぞれにより同一周波数に変換され、前記乗算器の後段に設けられた加算器の出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、前記パイロットトーン信号の検出を行う回路構成を有することを特徴とする整合フィルタに存する。
また、請求項に記載の発明の要旨は、前記周波数変換を行う正弦波信号として前記パイロットトーン信号のそれぞれと同一の周波数を用いる回路構成を有することを特徴とする請求項5または6に記載の整合フィルタに存する。
また、請求項に記載の発明の要旨は、前記乗算器により前記パイロットトーン信号を直流信号へ変換し、前記単一の相関検出用フィルタを少なくとも遅延回路および加算器で構成する回路構成を有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかの請求項に記載の整合フィルタに存する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、マルチパイロットトーン信号の検出に使用するフィルタにおいて、個別のパイロットトーン信号を分離するフィルタを使用することにより、回路規模削減を行うものである。マルチパイロットトーン信号は、フィルタへ入力され、各パイロットトーン信号が分離される。当該フィルタにより分離された各パイロットトーン信号は、乗算器により同一周波数に変換される。乗算器の出力信号は同一周波数であるため、加算器の出力信号もパイロットトーン信号となる。そのため、加算器の出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、パイロットトーン信号の検出を行うことができる。
【0010】
以上の構成により、マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタにおいて、整合フィルタを共通化することができ、回路規模の削減を実現することができる。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態に係るマルチパイロットトーン検出用フィルタ100を説明するための機能ブロック図である。本実施の形態では、本発明のマルチパイロットトーン検出方法を、バースト信号信号先頭に配置されたマルチパイロットトーン信号32によるプリアンブル34(後述)の検出に適用したケースについて説明する。
【0012】
図1を参照すると本実施の形態においては、マルチパイロットトーン信号32は、フィルタ1,2,3へ入力され、各パイロットトーン信号30,…,30が分離される。フィルタ1,2,3により分離された各パイロットトーン信号30,…,30は、乗算器4,5,6により同一周波数に変換される。乗算器4,5,6の出力信号は同一周波数であるため、加算器7の出力信号もパイロットトーン信号30となる。そのため、加算器7の出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタ8により、パイロットトーン信号30の検出を行うことができる。
【0013】
以上の構成により、マルチパイロットトーン信号32を検出するマルチパイロットトーン検出用フィルタ100において、マルチパイロットトーン検出用フィルタ100を共通化することができ、回路規模の削減を実現することができる。
【0014】
プリアンブル検出用のフィルタに入力される受信信号は、所定のフレームフォーマットの信号である。その一例を図2に示す。図2は、フレームフォーマットの一例である。
【0015】
図2を参照すると、バースト信号の先頭にはマルチパイロットトーン信号32により構成されるプリアンブル34が配置され、プリアンブル34に続いてデータ36が受信される。プリアンブル34を構成するマルチパイロットトーン信号32は、あらかじめ定められた信号であり、すべてのバースト信号の先頭に固定的に配置される。
【0016】
図1において、マルチパイロットトーン検出用フィルタ100に入力された受信信号は、マルチパイロットトーン信号32を構成するパイロットトーン数nに等しい数からなるフィルタ1,2,3に入力される。フィルタ1,2,3は、個別のパイロットトーン信号30のみを出力するために十分な狭帯域フィルタであり、例えばバタワースフィルタによって実現される。
【0017】
フィルタ1,2,3の出力信号は乗算器4,5,6へ入力される。乗算器4,5,6にはフィルタ1,2,3の出力信号信号と正弦波信号(図中に示す正弦波)が入力され、両者の乗算結果が出力される。だたし、乗算器4,5,6に入力される正弦波信号は、乗算器ごとに異なる周波数をもつものとする。
【0018】
乗算器4,5,6の出力信号は加算器7に入力され、すべての乗算器出力の加算が行われる。加算器7の出力信号は相関検出用フィルタ8に入力される。相関検出用フィルタ8は、加算器7の出力信号である変換されたパイロットトーン信号30に整合したフィルタであり、相関検出用フィルタ8により相関検出が行われる。
【0019】
次に、図1の相関検出用フィルタ8の構成を図3を参照して説明する。図3は、図1の相関検出用フィルタ8の一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【0020】
図3を参照すると、本実施の形態の相関検出用フィルタ8は、第1のフィルタ24と第2のフィルタ25から構成される。第1のフィルタ24は、周波数変換されたパイロットトーン信号30のみを出力する狭帯域のフィルタであり、例えばバタワースフィルタにより構成される。一方第2のフィルタ25は、周波数変換されたパイロットトーン信号30に整合したフィルタである。
【0021】
次に図3の第2のフィルタ25の構成を図4を参照して説明する。図4は、図3の第2のフィルタ25の一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【0022】
本実施の形態では、第2のフィルタ25として5タップのFIRフィルタを採用したケースについて説明する。図4を参照すると、フィルタ入力信号38は遅延器9,10,11,12により順次遅延される。乗算器13,14,15,16,17は、乗算演算器入力信号と乗算演算器後とに設定されるタップ係数a0,a1,a2,a3,a4との乗算を行う回路である。
【0023】
乗算器13にはフィルタ入力信号38が入力される。乗算器14には、遅延器9により1タイムスロットだけ遅延されたフィルタ入力信号38が入力される。乗算器15には遅延器10の出力信号が入力され、遅延器9および遅延器10により、2タイムスロットだけ遅延されたフィルタ入力信号38が入力される。
【0024】
同様に、乗算器16には、遅延器11の出力信号である3タイムスロットだけ遅延されたフィルタ入力信号38が入力される。乗算器17には、遅延器12の出力信号である4タイムスロットだけ遅延されたフィルタ入力信号38が入力される。
【0025】
乗算器13,14,15,16,17にはタップ係数a0,a1,a2,a3,a4が設定されており、乗算器13,14,15,16,17により乗算器13,14,15,16,17の入力信号とタップ係数a0,a1,a2,a3,a4の乗算結果が出力される。加算器18は、乗算器13,14,15,16,17の出力信号が入力され、乗算器13,14,15,16,17の出力信号の加算結果をフィルタ出力信号として出力する。
【0026】
特に、図1において、乗算器4,5,6に入力する正弦波信号として、パイロットトーン信号30と同一の周波数である正弦波信号を用いた場合、第2のフィルタ25の構成を簡略化することができる。
【0027】
簡略化された第2のフィルタ25の一実施の形態を図5に示す。図5は、簡略化されたサブフィルタの一実施の形態を示す機能ブロック図である。本実施の形態では、図4の場合と同様に、5タップのFIRフィルタを採用した場合について説明する。
【0028】
図5を参照すると、乗算器19,20,21,22は入力信号を1タイムスロットだけ遅延させる遅延器である。乗算器(遅延器)19,20,21,22により順次遅延されたフィルタ入力信号38は、加算器23へ入力され、加算結果がフィルタ出力信号として出力される。
【0029】
次に図1に示す本実施の形態の動作(マルチパイロットトーン検出方法)について説明する。
【0030】
図1を参照すると、フィルタ1,2,3は、マルチパイロットトーン信号32を構成する各パイロットトーン信号30,…,30を中心周波数とし、隣接するパイロットトーン信号30は遮断するフィルタである。
【0031】
フィルタ1,2,3により、マルチパイロットトーン信号32を構成するパイロットトーン信号30が分離され出力されるため、フィルタ1,2,3の出力信号には、帯域内で特定の周波数のパイロットトーン信号30のみが存在する。
【0032】
乗算器4,5,6は、フィルタ1,2,3の出力信号信号に正弦波信号を乗算し、乗算器4,5,6の入力信号を周波数軸上でシフトさせる。
【0033】
フィルタ1,2,3の出力信号信号には、特性の周波数のパイロットトーン信号30のみが存在するため、乗算器4,5により周波数軸上でのシフトを行った場合、所望の周波数へ移動する信号は、フィルタ1,2,3の出力信号信号であるパイロットトーン信号30のみとなる。
【0034】
乗算器4,5により同一周波数にシフトされたパイロットトーン信号30は、加算器7に入力され、加算により単一のパイロットトーン信号30が出力される。
【0035】
次に図3に示す相関検出用フィルタ8の動作について説明する。図1を参照すると、乗算器4,5,6により周波数変換を行う場合、希望する周波数へ変換されたパイロットトーン信号30に加え、高調波が発生する。加算器7による加算演算では高調波の削除は行われないため、フィルタにより削除する必要がある。
【0036】
図3を参照すると、第1のフィルタ24は、周波数変換されたパイロットトーン信号30を中心周波数とするフィルタであり、乗算器4,5,6で発生した高調波の削除を行う。
【0037】
第2のフィルタ25の入力信号は、高調波を削除されたパイロットトーン信号30であるため、パイロットトーン信号30に整合したフィルタを用いることにより、相関検出を行うことができる。これは、第2のフィルタ25のタップ係数a0,a1,a2,a3,a4を、周波数変換されたパイロットトーン信号30に整合したフィルタのインパルス応答とすることにより実現される。
【0038】
以上により、本実施の形態がマルチパイロットトーン信号32の検出に使用するマルチパイロットトーン検出用フィルタ100として動作することが分かる。
【0039】
次に、図5に示す第2のフィルタ25の動作について説明する。本実施の形態では、乗算器4,5,6により入力に乗算する正弦波信号の周波数を、フィルタ1,2,3により出力されるパイロットトーン信号30の周波数に等しくした場合、周波数変換されたパイロットトーン信号30は直流信号に変換される。直流信号は時間による波形の変動がないため、マルチパイロットトーン検出用フィルタ100のタップ係数a0,a1,a2,a3,a4は同一の値となる。図5に示した実施の形態は、図4に示した実施の形態において、乗算器13,14,15,16,17を削除した構成であり、図4に示した実施の形態においてタップ係数a0,a1,a2,a3,a4をすべて1とした場合に相当する。従って、乗算器4,5,6によりパイロットトーン信号30を直流信号へ周波数変換した場合、図5に示す実施の形態により入力信号に対するマルチパイロットトーン検出用フィルタ100が構成されることが分かる。
【0040】
以上説明したように本発明によれば、マルチパイロットトーン信号32検出のためのマルチパイロットトーン検出用フィルタ100において、各パイロットトーン信号30,…,30を分離した後に周波数変換することにより、マルチパイロットトーン検出用フィルタ100を共有化することができるようになり、その結果、回路規模削減を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0041】
特に、周波数変換を行う正弦波信号として各パイロットトーン信号30,…,30と同一の周波数を用いることにより、乗算器を使用せずにマルチパイロットトーン検出用フィルタ100を構成することができるようになる。
【0042】
なお、本発明が上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、上記実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。また、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、マルチパイロットトーン信号検出のための整合フィルタにおいて、各パイロットトーン信号を分離した後に周波数変換することにより、整合フィルタを共有化することができるようになり、その結果、回路規模削減を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0044】
特に、周波数変換を行う正弦波信号として各パイロットトーン信号と同一の周波数を用いることにより、乗算器を使用せずに整合フィルタを構成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るマルチパイロットトーン検出用フィルタを説明するための機能ブロック図である。
【図2】フレームフォーマットの一例である。
【図3】図1の相関検出用フィルタの一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図4】図3の第2のフィルタの一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図5】簡略化されたサブフィルタの一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1,2,3…フィルタ
4,5,6…乗算器
7,23…加算器
8…相関検出用フィルタ
9,10,11,12…遅延器
13,14,15,16,17,19,20,21,22…乗算器
24…第1のフィルタ
25…第2のフィルタ
30…パイロットトーン信号
32…マルチパイロットトーン信号
34…プリアンブル
36…データ
38…フィルタ入力信号
100…マルチパイロットトーン検出用フィルタ(整合フィルタ)
a0,a1,a2,a3,a4…タップ係数

Claims (8)

  1. マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、当該マルチパイロットトーン信号を構成する各パイロットトーン信号に整合したフィルタに分割し、
    当該分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、異なる前記パイロットトーン信号を同一の周波数へ変換し、
    当該変換されたパイロットトーン信号を加算し、
    少なくとも遅延回路および加算器で構成され、前記加算された出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、当該加算された出力信号の相関を検出する
    ことを特徴とするマルチパイロットトーン検出方法。
  2. マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、当該マルチパイロットトーン信号を構成する各パイロットトーン信号に整合したフィルタに分割し、
    当該分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、前記パイロットトーン信号を直流信号へ変換し、
    当該変換されたパイロットトーン信号を加算し、
    少なくとも遅延回路および加算器で構成され、前記加算された出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、当該加算された出力信号の相関を検出する
    ことを特徴とするマルチパイロットトーン検出方法。
  3. マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、複数のフィルタに分割し、
    当該分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、異なる前記パイロットトーン信号を同一の周波数へ変換し、
    当該変換されたパイロットトーン信号を加算し、
    少なくとも遅延回路および加算器で構成され、前記加算された出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、当該加算された出力信号の相関を検出する
    ことを特徴とするマルチパイロットトーン検出方法。
  4. マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、複数のフィルタに分割し、
    当該分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、前記パイロットトーン信号を直流信号へ変換し、
    当該変換されたパイロットトーン信号を加算し、
    少なくとも遅延回路および加算器で構成され、前記加算された出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、当該加算された出力信号の相関を検出する
    ことを特徴とするマルチパイロットトーン検出方法。
  5. マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、当該マルチパイロットトーン信号を構成する各パイロットトーン信号に整合したフィルタに分割し、
    前記分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、異なる前記パイロットトーン信号を同一の周波数へ変換する回路構成を有し、
    前記マルチパイロットトーン信号は、前記複数のフィルタのそれぞれへ入力され、前記パイロットトーン信号が分離され、
    前記複数のフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号は、当該複数のフィルタのそれぞれの後段に当該複数のフィルタのそれぞれに対応させて設けられた乗算器のそれぞれにより同一周波数に変換され、
    前記乗算器の後段に設けられた加算器の出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、前記パイロットトーン信号の検出を行う回路構成を有する
    ことを特徴とする整合フィルタ。
  6. マルチパイロットトーン信号を検出する整合フィルタに対して、当該検出対象のマルチパイロットトーン信号に整合したフィルタを、複数のフィルタに分割し、
    前記分割されたフィルタのそれぞれの出力信号である前記パイロットトーン信号を入力する一の乗算器を当該分割されたフィルタの後段に設け、当該分割されたフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号を周波数変換することにより、異なる前記パイロットトーン信号を同一の周波数へ変換する回路構成を有し、
    前記マルチパイロットトーン信号は、前記複数のフィルタのそれぞれへ入力され、前記パイロットトーン信号が分離され、
    前記複数のフィルタのそれぞれにより分離された前記パイロットトーン信号は、当該複数のフィルタのそれぞれの後段に当該複数のフィルタのそれぞれに対応させて設けられた乗算器のそれぞれにより同一周波数に変換され、
    前記乗算器の後段に設けられた加算器の出力信号に整合した単一の相関検出用フィルタにより、前記パイロットトーン信号の検出を行う回路構成を有する
    ことを特徴とする整合フィルタ。
  7. 前記周波数変換を行う正弦波信号として前記パイロットトーン信号のそれぞれと同一の周波数を用いる回路構成を有する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の整合フィルタ。
  8. 前記乗算器により前記パイロットトーン信号を直流信号へ変換し、前記単一の相関検出用フィルタを少なくとも遅延回路および加算器で構成する回路構成を有する
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかの請求項に記載の整合フィルタ。
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