JP3582408B2 - 板金筐体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてスイッチングハブ等の情報処理機器に適用される板金筐体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の板金筐体の一例を示す分解斜視図である。
【0003】
この種の板金筐体においては、各種の接続部品(ハーモニカ形モジュラージャック、D−subコネクタ、角形コネクタ等)を取り付けることが多く、この接続部品の数が板金筐体の種類によって異なることから、従来は以下の3つの方法で板金筐体を製造していた。
【0004】
第1の方法は、すべての種類の板金筐体をそれぞれ別個に製造する方法である。
【0005】
第2の方法は、板金筐体に取り付ける可能性のある接続部品に対応したすべての開口部を形成した1種類のケーシング本体を用意しておき、このケーシング本体の開口部のうち不要なものに蓋板をねじ止めして塞ぐ方法である。
【0006】
第3の方法は、図7に示すように、板金筐体に取り付ける可能性のある接続部品に対応したすべての開口部1a、1bを形成した1種類のケーシング本体1と、板金筐体に実際に取り付ける接続部品に対応した開口部2a、2bを形成した多種類(図7では3種類)の銘板2とを用意しておき、板金筐体の種類に応じて銘板2を適宜選択してケーシング本体1に貼り付ける方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第1の方法では、板金筐体をその種類ごとに製造しなければならないので、板金筐体の種類が多い場合には、製造単価が高くなるとともに管理工数も多くなってしまう。一方、第2の方法では、蓋板を取り付ける手間が余計にかかるばかりか、蓋板によって板金筐体の外観も悪くなってしまう。また、第3の方法では、ケーシング本体に開口部を形成したことによる強度不足を補うべく、金属板や厚い合成樹脂板を銘板として使用する必要があり、銘板ひいては板金筐体の価格高騰を招くという不都合があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑み、強度低下を伴うことなく生産性を改善することができ、種類の多様化にも対応可能な板金筐体の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、ケーシング本体(1)のすべての接続部品対応部位(6、7)に、それぞれの接続部品対応部位に装着されうる接続部品(11、12、13)の輪郭に沿ったスリット(4、8)を形成して易屈曲片(16〜19)を設けるとともに、このケーシング本体に装着すべき接続部品に対応した開口部(2a、2b、2c)を銘板(2A、2B)に形成しておき、前記ケーシング本体に装着すべき接続部品に対応した易屈曲片を折り曲げて開口部(6a、6b、7a)を形成した後、このケーシング本体の表面に前記銘板を貼り付けるようにして構成される。こうした構成を採用することにより、板金筐体の全種類を通じてケーシング本体(1)が共通化され、その接続部品対応部位(6、7)のうち実際に使用する部分にのみ開口部(6a、6b、7a)が形成され、使用しない部分では易屈曲片(16〜19)が残ったまま銘板(2A、2B)と合体するように作用する。
【0010】
また本発明は、上記ケーシング本体(1)として、上記易屈曲片(16)に係止部(16a)を突設し、この係止部をその裏側から当接支持する支持部(5a)を着脱自在に備えたものを採用して構成される。かかる構成により、接続部品対応部位(6)のうち使用しない部分において、易屈曲片(16)が支持部(5a)によって補強され、銘板(2B)の外側からの外力に対する強度が向上するように作用する。
【0011】
なお、括弧内の符号は図面において対応する要素を表す便宜的なものであり、従って、本発明は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このことは「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明に係る板金筐体の製造方法の一実施形態を示す図であり、(a)はケーシング本体を示す正面図、(b)は銘板を示す正面図、
図2は図1(a)に示すケーシング本体のA−A線による断面図、
図3は図1(a)に示すケーシング本体の第1の接続部品対応部位の拡大正面図、
図4は図3に示す接続部品対応部位にハーモニカ形モジュラージャック用の開口部を設けた状態を示す図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のB−B線による断面図、
図5は図3に示す接続部品対応部位に角形コネクタ用の開口部を設けた状態を示す図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のB−B線による断面図、図6は図1(a)に示すケーシング本体の第2の接続部品対応部位にD−subコネクタ用の開口部を設けた状態を示す拡大図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のB−B線による断面図である。
【0014】
この板金筐体の製造に際しては、図1に示すように、厚さ0.8〜1.0mm程度の鉄板(SPCC等)からなるケーシング本体1と、厚さ0.2mm程度の合成樹脂(ポリカーボネート、ポリエチレン等)からなる2種類の銘板2A、2Bとを用意しておく。このケーシング本体1は、図2に示すように、ケーシング上片3とケーシング下片5が箱状に組み合わされて着脱自在にねじ止めされたものである。ここで、ケーシング下片5には支持部5aが立設されており、この支持部5aはケーシング上片3の前面3aにその裏側から当接している。
【0015】
また、ケーシング上片3の前面3aには、図1(a)に示すように、第1の接続部品対応部位6に易屈曲片16がハーモニカ形モジュラージャックの輪郭に沿ったスリット4の形成によって設けられているとともに、この易屈曲片16の一部となる形で2個の易屈曲片18、19が角形コネクタの輪郭に沿ったスリット4の形成によって設けられており、さらに、第2の接続部品対応部位7に易屈曲片17がD−subコネクタの輪郭に沿ったスリット8の形成によって設けられている。なお、易屈曲片16は、図3に示すように、下向きに突設された3個の係止部16aを備えており、これら係止部16aの裏面はケーシング下片5の支持部5aに当接している。
【0016】
一方、銘板2Aには、図1(b)に示すように、D−subコネクタ用の開口部2aおよびハーモニカ形モジュラージャック用の開口部2bが形成されており、銘板2BにはD−subコネクタ用の開口部2aおよび角形コネクタ用の開口部2cが形成されている。
【0017】
そして、これらケーシング本体1、銘板2Aまたは2Bを用いて板金筐体を製造する際には、ケーシング上片3がケーシング下片5と組み合わされていない状態で、板金筐体の種類に応じて易屈曲片16、17、18、19のいくつかを折り曲げた後、ケーシング上片3をケーシング下片5に組み付け、板金筐体の種類に応じて銘板2Aまたは2Bのいずれかを選び、引き剥がし粘着力1200g以上の粘着シート(図示せず)を用いてケーシング上片3の前面3aに貼り付ける。
【0018】
例えば、接続部品としてハーモニカ形モジュラージャックおよびD−subコネクタを装着すべき板金筐体を製造するには、易屈曲片16、17を指で押圧して折り曲げる。すると、ケーシング上片3の前面3aには、図4に示すように、易屈曲片16が折り曲げられたところにハーモニカ形モジュラージャック用の開口部6aが形成されるとともに、図6に示すように、易屈曲片17が折り曲げられたところにD−subコネクタ用の開口部7aが形成される。そして、銘板2A、2Bのうち、D−subコネクタ用の開口部2aおよびハーモニカ形モジュラージャック用の開口部2bが形成された銘板2Aをケーシング上片3の前面3aに貼り付ける。すると、銘板2Aの開口部2a、2bはそれぞれケーシング上片3の開口部7a、6aに合致するので、ハーモニカ形モジュラージャック11およびD−subコネクタ13を装着しうる板金筐体が出来上がる。
【0019】
また、接続部品として角形コネクタおよびD−subコネクタを装着すべき板金筐体を製造するには、易屈曲片19、17を指で押圧して折り曲げる。すると、ケーシング上片3の前面3aには、図5に示すように、易屈曲片19が折り曲げられたところに角形コネクタ用の開口部6bが形成されるとともに、図6に示すように、易屈曲片17が折り曲げられたところにD−subコネクタ用の開口部7aが形成される。そして、銘板2A、2Bのうち、D−subコネクタ用の開口部2aおよび角形コネクタ用の開口部2cが形成された銘板2Bをケーシング上片3の前面3aに貼り付ける。すると、銘板2Aの開口部2a、2cはそれぞれケーシング上片3の開口部7a、6bに合致するので、角形コネクタ12およびD−subコネクタ13を装着しうる板金筐体が出来上がる。
【0020】
この際、易屈曲片16のうち易屈曲片19以外の部分は、図5に示すように、依然としてケーシング上片3の前面3aに残ったままであり、しかも2個の係止部16aはケーシング下片5の支持部5aによって裏側から当接支持されているので、銘板2Bと一体化して所定の強度を発現し、銘板2Bの外側から外力を受けても破損に至ることはない。
【0021】
なお、上述の実施形態では2種類の銘板2A、2Bを用意した場合について説明したが、本発明においては、板金筐体の種類に応じて必要な種類の銘板2だけを用意しておけばよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ケーシング本体1のすべての接続部品対応部位6、7に、それぞれの接続部品対応部位6、7に装着されうるハーモニカ形モジュラージャック11、角形コネクタ12、D−subコネクタ13等の接続部品の輪郭に沿ったスリット4、8を形成して易屈曲片16〜19を設けるとともに、このケーシング本体1に装着すべき接続部品に対応した開口部2a、2b、2cを銘板2A、2Bに形成しておき、前記ケーシング本体1に装着すべき接続部品に対応した易屈曲片16〜19を折り曲げて開口部6a、6b、7aを形成した後、このケーシング本体1の表面に前記銘板2A、2Bを貼り付けるようにして構成したので、板金筐体の全種類を通じてケーシング本体1が共通化され、その接続部品対応部位6、7のうち実際に使用する部分にのみ開口部6a、6b、7aが形成され、使用しない部分では易屈曲片16〜19が残ったまま銘板2A、2Bと合体することから、強度低下を伴うことなく生産性を改善することができ、種類の多様化にも対応可能な板金筐体の製造方法を提供することができる。
【0023】
また本発明によれば、上記ケーシング本体1として、上記易屈曲片16に係止部16aを突設し、この係止部16aをその裏側から当接支持する支持部5aを着脱自在に備えたものを採用して構成したので、接続部品対応部位6のうち使用しない部分において、易屈曲片16が支持部5aによって補強され、銘板2Bの外側からの外力に対する強度が向上することから、板金筐体の強度を一層高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板金筐体の製造方法の一実施形態を示す図であり、(a)はケーシング本体を示す正面図、(b)は銘板を示す正面図である。
【図2】図1(a)に示すケーシング本体のA−A線による断面図である。
【図3】図1(a)に示すケーシング本体の第1の接続部品対応部位の拡大正面図である。
【図4】図3に示す接続部品対応部位にハーモニカ形モジュラージャック用の開口部を設けた状態を示す図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のB−B線による断面図である。
【図5】図3に示す接続部品対応部位に角形コネクタ用の開口部を設けた状態を示す図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のB−B線による断面図である。
【図6】図1(a)に示すケーシング本体の第2の接続部品対応部位にD−subコネクタ用の開口部を設けた状態を示す拡大図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のB−B線による断面図である。
【図7】従来の板金筐体の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1……ケーシング本体
2A、2B……銘板
2a、2b、2c……開口部
4、8……スリット
5a……支持部
6、7……接続部品対応部位
6a、6b、7a……開口部
11……接続部品(ハーモニカ形モジュラージャック)
12……接続部品(角形コネクタ)
13……接続部品(D−subコネクタ)
16〜19……易屈曲片
16a……係止部
Claims (2)
- ケーシング本体(1)のすべての接続部品対応部位(6、7)に、それぞれの接続部品対応部位に装着されうる接続部品(11、12、13)の輪郭に沿ったスリット(4、8)を形成して易屈曲片(16〜19)を設けるとともに、
このケーシング本体に装着すべき接続部品に対応した開口部(2a、2b、2c)を銘板(2A、2B)に形成しておき、
前記ケーシング本体に装着すべき接続部品に対応した易屈曲片を折り曲げて開口部(6a、6b、7a)を形成した後、
このケーシング本体の表面に前記銘板を貼り付けるようにしたことを特徴とする板金筐体の製造方法。 - ケーシング本体(1)として、易屈曲片(16)に係止部(16a)を突設し、この係止部をその裏側から当接支持する支持部(5a)を着脱自在に備えたものを採用したことを特徴とする請求項1に記載の板金筐体の製造方法。
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