JP3582196B2 - 沿面放電を用いた表面処理装置及びその方法 - Google Patents

沿面放電を用いた表面処理装置及びその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沿面放電を用いた表面処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
本願出願人は、従来の真空プラズマに代えて、大気圧プラズマにより処理ガスを活性化し、その活性化ガスにより、半田付けされるワークの濡れ性を向上させる技術を既に提案している(特開平7−2950)。
【0003】
上記技術によれば、キャリアガスとしてヘリウムHeと反応ガスとをプラズマ発生部に導入し、大気圧プラズマを生成することで、処理ガスを活性化している。この活性化された処理ガスをワークに暴露することで、ワークを表面処理している。
【0004】
この技術によれば、大気圧プラズマを安定して生成するために、プラズマを立ち易くするHeを大量に必要とし、ランニングコストが増大するという新たな課題が生じていた。
【0005】
また、大気圧プラズマを生成する場合、真空プラズマほど顕著でないとしても、ワークなどの被処理体をプラズマに晒すと、被処理体へのプラズマダメージが無視できない。
【0006】
このプラズマダメージを低減するために、プラズマ発生部と処理部とを離し、プラズマ発生部にて生成された活性種を処理部まで導いて処理する方法も試みられている。
【0007】
しかしながら、活性種には寿命があるため、プラズマ発生部から遠ざかるほど反応エネルギーは低くなり、処理レートが低下するという問題が指摘されているる。
【0008】
そこで、本発明の目的とするところは、プラズマ発生用電極に接近して被処理体を位置させて、処理レートを向上させながらも、被処理体がプラズマに晒されることなく、プラズマダメージを低減することができる沿面放電を用いた表面処理装置及びその方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る沿面放電を用いた表面処理装置は、誘電体を挟んで配置された第1の電極及び第2の電極を含む沿面放電用電極を有し、前記第1の電極には交流電源が接続され、接地された前記第2の電極は開口を有し、前記第2の電極の外形は、前記第1の電極の外形よりも大きく形成され、前記開口近傍に沿面放電を誘起して、該沿面放電により生成された活性種により、前記第2の電極と対向して近接配置された被処理体の表面を処理することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る沿面放電を用いた表面処理方法は、誘電体の一面に配置された第1の電極に交流電圧を印加し、前記誘電体の他の面に配置された開口付きの第2の電極を接地して、前記第2の電極の前記開口近傍に沿面放電を誘起する工程と、
前記第2の電極に被処理体を近接配置して、前記第2の電極と対向する前記被処理体の表面を、前記沿面放電により生成された活性種により処理する工程と、
を有し、
前記第2の電極の外形を前記第1の電極の外形よりも大きく形成しておき、前記第2の電極の周縁部に形成される沿面放電を、前記第1の電極側に偏位させた位置に誘起して、前記被処理体へのプラズマダメージを低減することを特徴とする。
【0011】
この各発明に用いられる電極構造は、特開平1−275403号等に開示されたオゾン発生用電極とは異なり、接地された第2の電極に開口が形成され、この開口近傍に沿面放電を形成している。この沿面放電は、第1,第2の電極にてほぼクローズされた領域に形成されるので、被処理体を第2の電極に接近させて処理レートの高い処理を行っても、被処理体がプラズマに直接晒されることがない。従って、被処理体へのプラズマダメージを低減でき、また、被処理体から生ずるパーティクルも減るので、処理の歩留まりも向上する。
【0012】
さらに、前記第2の電極の外形、前記第1の電極の外形よりも大きく形成されているので、各電極の外縁部に形成されるプラズマを第1の電極側にシフトさせて発生でき、この電極外縁部でのプラズマによるダメージも低減される。
【0013】
前記開口が複数のスリットとして形成される場合、該スリットにより複数の帯状の電極パターン部が前記第2の電極に形成される。あるいは、前記開口が縦横にそれぞれ複数形成される場合、複数の前記開口により格子状の電極パターン部が前記第2の電極に形成される。
【0014】
いずれの場合も、複数の各々の開口近傍にて沿面放電が生ずるため、放電領域が拡大されて処理レートを向上させることができる。また、開口を有する電極パターン部がアースメッシュシールドとして機能し、被処理体に向かう電磁波も低減することから、電磁波に起因した被処理体への電気的ダメージも低減される。
【0015】
前記第2の電極の前記開口と非対向となる位置にて、前記第1の電極に開口を設けることもできる。こうすると、第1、第2の電極間の浮遊容量が減少し、この浮遊容量にて消費される分の電力を、沿面放電のための電力として使用できる。このため、プラズマ密度が高まり、処理レートはさらに改善される。
【0016】
前記第2の電極を覆って耐プラズマ性の保護膜を形成するとさらに良い。第2の電極のプラズマダメージを低減し、第2の電極からのパーティクルの発生を防止することで、装置の寿命及び歩留まりが改善される。
【0017】
前記第1の電極を金属ブロックにて形成し、前記誘電体及び前記第2の電極を薄膜にて形成する場合、前記金属ブロックを温調する手段をさらに設けることが好ましい。プラズマにより昇温した誘電体、第2の電極の反りを、温調により防止することができる。さらに、第1の電極を構成する金属ブロック側に、前記誘電体を真空吸引する手段をさらに設けると良い。プラズマにより昇温した誘電体、第2の電極の反りを、真空吸引により矯正できる。温調手段と真空吸引手段を併用すると、第1の電極、誘電体及び第2の電極を密着状態として、その間の熱交換効率を高めることができる。
【0018】
前記第2の電極は、インピーダンス調整手段を介して接地されていることが好ましい。第2の電極に生ずるDC成分を少なくして、そのDC成分に起因した被処理体の電気的ダメージを低減できる。
【0019】
上述した本発明方法が適用される処理内容しては、被処理体の表面の半田の濡れ性、接着性改善を目的とした表面改質処理、アッシング又はエッチング等を挙げることができる。
【0020】
前記第1の電極、誘電体及び第2の電極から成る積層形状を、平坦面以外の形状を持つ前記被処理体の被処理面に倣って形成することもできる。特に、3層をいずれもフレキシブルな材質とすれば、被処理体形状に倣って加工することができ、種々の形状の被処理面に合わせて処理することが可能となる。
【0021】
なお、本発明方法は、大気圧下にて前記沿面放電を誘起するものに好適である。
【0022】
本発明に係る沿面放電を用いた表面処理装置の他の態様によれば、第1の誘電体と、前記第1の誘電体の一面に形成され、交流電源が接続された第1の電極と、
前記第1の誘電体の他の面に形成され、開口を有する第2の電極と、前記開口内に埋め込み又は封入されて前記第2の電極を平坦化させる第2の誘電体と、前記第2の電極の平坦化された面を覆って配置された第3の誘電体と、を含む沿面放電用電極を有し、前記第2の電極の外形は、前記第1の電極の外形よりも大きく形成され、前記第2の電極の開口と対向する位置にて前記第3の誘電体の表面に沿面放電を誘起して、該沿面放電により生成された活性種により、前記第3の誘電体と対向して近接配置された被処理体の表面を処理することを特徴とする。
【0023】
本発明に係る沿面放電を用いた表面処理装置のさらに他の態様によれば、第1の誘電体と、前記第1の誘電体の一面に形成され、交流電源が接続された第1の電極と、前記第1の誘電体の他の面に形成された第2の誘電体と、前記第2の誘電体内に埋め込み形成され、開口を有する第2の電極と、を含む沿面放電用電極を有し、前記第2の電極の外形は、前記第1の電極の外形よりも大きく形成され、前記第2の電極の開口と対向する位置にて前記第2の誘電体の表面に沿面放電を誘起して、該沿面放電により生成された活性種により、前記第2の誘電体と対向して近接配置された被処理体の表面を処理することを特徴とする。
【0024】
いずれの装置においても、第2の電極を覆った誘電体を該電極の保護膜として機能させながら、その誘電体の表面に沿って沿面放電を誘起させることができる。さらに、前記第2の電極の外形は、前記第1の電極の外形よりも大きく形成されているので、各電極の外縁部に形成されるプラズマを第1の電極側にシフトさせて発生でき、この電極外縁部でのプラズマによるダメージも低減される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面を参照にして具体的に説明する。
【0026】
表面処理装置の全体の説明
図1は、実施例に係る表面処理装置の全体構成を概略的に示している。
【0027】
同図において、この表面処理装置は、被処理体1と対向して配置される沿面放電用電極10を有している。この沿面放電用電極10は、誘電体20の両面に第1の電極30、第2の電極40をそれぞれを有する3層構造となっている。そして、第1の電極30には、例えば10kHzの低周波電力が出力される低周波電源50が接続され、第2の電極40は、インピーダンス調整手段例えば可変コンデンサ60を介して接地されている。
【0028】
誘電体20は、例えばSiO又はAl等にて形成され、その厚さが好ましくは0.5〜3mmであり、本実施例では1mmの厚さとしている。この誘電体20の厚さは薄いほど電気的ロスが少なくなるが、上記の下限を下回ると機械的強度が劣り、しかも絶縁破壊の問題が生ずる。
【0029】
第1,第2の電極30,40は、電極となり得る材質にて形成され、例えばAl、Ag、Cu、Cr、ステンレス(SUS)、Ti、W、Ta、Mo等を用いることができる。本実施例は、第1,第2の電極30,40を共に薄膜にて形成される。また、第2の電極40の外形は、第1の電極30よりも大きく形成されている。この理由については後述する。
【0030】
第2の電極40には、図2(A)、(B)に示すように、開口42が形成されている。図2(A)に示すものは、縦横に沿ってそれぞれ複数の開口42を形成することで、第2の電極40に格子状の電極パターン部44が形成されている。図2(B)に示す場合には、開口42が複数のスリットとして形成され、この複数のスリット42により帯状の電極パターン部46が形成されている。
【0031】
表面処理方法の説明
次に、図1に示す表面処理装置を用いて、被処理体1の被処理面1aを処理する方法について説明する。
【0032】
図3は、図1に示す沿面放電用電極10の一部を拡大した断面図である。
【0033】
第1,第2の電極30,40の間に例えば10kHzの低周波電力を供給すると、第2の電極40の開口42の付近には、図3に示すような電気力線70が形成される。この電気力線70は、第1,第2の電極30,40が対向する領域にて密度が濃く形成されるが、開口42に臨んで位置する第2の電極の側面40aと第1の電極30との間にも、図3に示すような電気力線70が形成される。そして、この電気力線70を反映する電界により、第2の電極40の開口42近傍のガスが励起される。この結果、開口42内にて露出する誘電体20の露出面に沿って、領域72に沿面放電が誘起されることになる。
【0034】
そして、この沿面放電領域72にて生成された活性種74が、被処理体1の被処理面1a側に付着することで、この活性種74と被処理面1aとが化学反応を生じて、被処理面1aを表面処理することになる。
【0035】
本実施例では、第1,第2の電極30,40の間に10kHzの低周波電力を供給することで、プラズマを励起しやすいガス例えばHe等のガスを供給しなくても、図3に示す領域72に安定した沿面放電を誘起させることができた。
【0036】
このようにして処理される被処理体1の被処理面1aの処理内容としては、半田の濡れ性又は接着性を改善する等の表面の改質処理、あるいはアッシング又はエッチング等を挙げることができる。被処理面1aの表面を改質するには、空気又は圧縮空気を用いて沿面放電を誘起すればよく、これに窒素(N)を添加することも可能である。アッシング処理する場合には、酸素(O)を供給し、エッチング処理するには所定のエッチングガス例えばCF等を供給すればよい。
【0037】
ここで、本実施例方法では、処理中における第2の電極40と被処理体1との間の間隔(図1に示すギャップG)を、1〜3mmとして、被処理体1を第2の電極40に接近させることで、沿面放電領域72にて生成された直後のエネルギーの高い活性種を用いて、被処理面1aを表面処理することができた。しかも、被処理面1aは、沿面放電領域72に直接さらされることがないので、被処理体1のプラズマダメージをも低減することができた。特に、被処理体1が近接される側の電極は接地された第2の電極40であるため、たとえ被処理体1がグランド電位に設定されたとしても、第2の電極40より離れた位置にある被処理体1との間で放電が生ずることがない。これにより、被処理体1のプラズマダメージをより低減することができる。
【0038】
このプラズマダメージを低減するためには、図1に示すように、第2の電極40とグランド電位との間に挿入接触されたインピーダンス調整手段例えば可変コンデンサ60の容量を調整すると良い。このため、この第2の電極40を介して流れる経路のインピーダンスを、可変コンデンサ60の容量を調整することで、近接している被処理体1への電気的チャージを制御することができる。この結果、被処理体1の電気的ダメージを低減させることができる。上述の経路のインピーダンスを調整するには、可変コンデンサに変えてリアクタンスの変更可能なコイルを挿入接続させても良い。
【0039】
また、本実施例方法によれば、被処理体1との間で直接放電が生じないため、被処理体1の被処理面1aに凹凸があっても、その凸部との間に異常放電などが生ずることがなく、被処理体1からのパーティクルの発生をも低減することができる。
【0040】
上述した通り、本実施例方法では、10kHzの低周波を用いることで、He等のガスの供給を必要とすることなく安定して沿面放電を形成できるので、ランニングコストを低減させることもできる。ただし、電極に印加される交流電圧の周波数は上記のものに限らず、例えば13.56MHzなどの高周波電力を用いても良い。13.56MHzの高周波を用いることで電極に生ずるダメージをより抑制でき、被処理体1及び第1,第2の電極30,40の双方からのパーティクルを防止して処理することができる。また、この高周波電力を用いても、プラズマを励起し易いHeなどのガスを必要とせずに、沿面放電を生じさせることも可能である。
【0041】
本実施例装置では、図1に示す通り、第2の電極40の外形を第1の電極30の外形よりも大きく形成している。この理由について、図4(A)、(B)を参照して説明する。図4(A)、(B)は、第1,第2の電極30,40の外縁部に形成される放電を模式的に示している。
【0042】
図4(A)に示す本実施例装置の場合には、各電極30,40の外縁部にて同図(A)に示す電気力線80が形成され、これに基づいて誘起される放電領域82は、第1の電極30側に偏位して形成されている。これにより、被処理体1が電極の外縁部における放電領域に直接さらされることがなくなり、被処理体1のプラズマダメージが低減される。また、電極30と電極40による直接放電、さらにはアーク放電の発生を誘起されることはない。この理由は、各電極30、40の端面が空間的に遠ざかり、しかもその空間に誘電体20が存在するため、各電極30、40の端面間のインピーダンスが増大しているからである。この結果、電極30と電極40によるに直接放電が生ずることなく、電極ダメージの発生がない。
【0043】
これに対し、第1,第2の電極30,40の外形を同一とした場合には、図4(B)に示すような電気力線90が形成され、これに基づいて誘起される放電領域92は、第2の電極40の下面よりも突出して形成されることになる。この場合には、被処理体1が、この放電領域92にさらされることとなり、被処理体1のプラズマダメージが生じてしまう。それだけでなく、図4(B)の場合には、各電極30、40の端面間にて直接放電が生じ、各電極30、40に破壊的ダメージが生じてしまう。すなわち、図4(B)の場合には、図4(A)の場合と比較して、各電極30、40の端面が空間的に近接し、しかもその空間に誘電体20が存在しないので、その間のインピーダンスが大幅に低下するからである。
【0044】
第2の電極の電極パターン部について
本実施例では、第2の電極40に形成される電極パターン部を、図2(A)又は図2(B)のいずれかの形状としている。いずれの場合にも、第2の電極40には複数の開口42が形成され、この各々の開口42にて上述の沿面放電領域72が誘起されるので、沿面放電領域のトータル面積が拡大されて被処理体1の処理レートを向上させることができる。
【0045】
また、第2の電極40に複数の開口42を形成することで、一つの開口42の大きさを小さくさせている。この結果、この開口42を介して被処理体1が第1の電極30と直接対面する領域を縮小させることができ、これにより被処理体1への直接放電を防止する効果もある。この点を考慮すると、図2(B)に示す電極パターン部46よりも、開口42の大きさを小さくできる図2(A)の電極パターン部44を採用することが好ましい。
【0046】
図2(A)、(B)に示す各電極パターン部44又は46を採用する他の理由は、この電極パターン44又は46をアースシールドメッシュとして利用し、被処理体1に向かう電磁波をシールドできる効果があることである。被処理体1に向かう電磁波をシールドすることで、被処理体1に生ずる電気的なダメージを低減させることができる。なお、このシールド効果を高めるには、電磁波の波長を考慮して開口42の大きさを決定すると良い。図3に示す開口42の幅W1を電磁波の波長よりも短く設定すれば、電磁波のシールド効果は高まる。しかし、開口42を介して電磁波が全く通過しないと、第2の電極40の開口42内に沿面放電領域72を形成することができないので、この点も考慮して開口42の幅W1を決定すべきである。
【0047】
図2(A)、(B)に示す各々の電極パターン部44又は46のラインアンドスペースの幅を所望に設定することで、開口42内に誘起される沿面放電領域72のプラズマ密度を高くして、処理レートを向上させることができる。この理由について図5を参照して説明する。
【0048】
図5は、低周波電源50とグランド電位との間に形成される沿面放電用電極10の等価回路図である。第1,第2の電極30,40は、誘電体20を介して対向しているので、この対向間にコンデンサが形成され、かつ抵抗分も存在する。図5に示す容量C1及び抵抗R1は、第2の電極40の電極パターン部44の中心位置と第1の電極30との間に存在する等価容量及び等価抵抗である。図5に示す容量C2及び抵抗R2は、第2の電極40の側面40aと、第1の電極30との間に存在する等価容量及び等価抵抗を示している。
【0049】
ここで、等価容量C1は、電極パターン部44の幅W2が大きいほど高くなり、従ってこの等価容量C1で消費される低周波電力も大きくなる。一方、等価抵抗R1は、電極パターン部44の幅W2が小さいほど大きく、かつこの等価抵抗R1で消費される低周波電力も大きくなる。
【0050】
ここで、第2の電極40の開口42内に誘起される沿面放電領域72のプラズマ密度を高くするには、等価容量C1及び等価抵抗R1でそれぞれ消費される低周波電力を少なくすれば良い。これにより、等価容量C2及び等価抵抗R2にて消費される低周波電力が増大するからである。
【0051】
従って、図2(A)又は図2(B)にそれぞれ示す電極パターン部44,46のラインアンドスペースの各幅は、0.1〜5mm程度の範囲で、上記の点を考慮して、沿面放電領域72でのプラズマ密度が高く、しかも放電面積が比較的広く確保できる最適値に設定すべきである。
【0052】
図5にて考察された通り、第1,第2の電極30,40が互いに対向していると、そこにコンデンサが形成され、このコンデンサにより消費される電力分だけロスが生ずることになる。このようなコンデンサを形成しないためには、図6(A)〜(C)のいずれかの構成を採用すると良い。
【0053】
図6(A)〜(C)は、いずれも、第2の電極40の開口42と非対向となる位置にて、第1の電極30に開口32を形成したものである。この開口32を形成することで、第1の電極30にも電極パターン部34が形成されることになる。
【0054】
図6(A)は、第1の電極30の開口32の幅W3と、第2の電極40の開口42W1の幅とを共に同一に設定したものである。こうすると、第1の電極30の電極パターン部34の幅W4は、第2の電極40の電極パターン部44又は46の幅W2と一致する。
【0055】
図6(B)の場合には、第1の電極30の開口32の幅W3を、第2の電極40の開口42の幅W1よりも狭くしたものである。同様に、図6(C)の場合には、第1の電極30の開口32の幅W3を、第2の電極40の開口42の幅W1よりも広く設定したものである。
【0056】
図6(A)〜(C)においては、第1,第2の電極30,40の電極パターン部同士が対面する領域が全くなくなるか、あるいは僅かに残存するのみとなるから、上述のような等価容量C1が低減される。この等価容量C1にて消費される電力を低減することで、開口42内に誘起される沿面放電領域72のプラズマ密度を高くさせることができる。
【0057】
沿面放電用電極10の製造方法について
図1に示す実施例では、誘電体20、第1,第2の電極30,40をそれぞれ薄膜として形成している。
【0058】
この誘電体20の両面に形成される第1,第2の電極は、種々の方法を用いて形成することができる。その1つは、スパッタ法等の薄膜形成技術を用いることである。薄膜形成後に、図2(A)、(B)に示す電極パターン部44又は46を形成するには、次のいずれかの方法を採用すると良い。その1つは、半導体製造工程にて確立されているリソグラフィー工程を用いるものである。他の1つは、レーザ光線により微細パターンをカッティングするレーザカッティング法を用いることである。薄膜形成技術以外の手法としては、例えば銀ペースト又は銅メッキ等の比較的安価な印刷技術を用いることもできる。
【0059】
第2の電極40に形成される保護膜について
第2の電極40は直接プラズマにさらされるため、図7に示すように、耐プラズマ性の高い保護膜100により、この第2の電極40を被覆すると良い。耐プラズマ特性の1つとして、耐酸化特性を挙げることができる。すなわち、プラズマに起因して生ずる第2の電極40の表面上の酸化による変質を防止するために、例えばSiO等の酸化膜を形成すると良い。耐プラズマ特性の他の1つとして耐熱性がある。耐熱性を確保するには、例えば第2の電極がアルミニウム(Al)の場合には、それよりも融点の高い高融点金属にて保護膜100を形成すると良い。また、上述したように、第2の電極40を銀ペースト、銅メッキ等にて形成した場合にも、その表面をSiO等でコーティングすると良い。同様にCr、Al、Tr等の材質よりなる薄膜をリソグラフィー工程を経て電極パターン部44又は46を形成した後、その表面をSiO等でコーディングすることもできる。なお、処理内容がエッチングの場合には、SiOには耐エッチング性がないため保護膜として不適である。この場合には、保護膜100として例えばAl等を用いると良い。
【0060】
また、誘電体20の表面に直接高融点金属を膜付可能であれば、その高融点金属が第2の電極40及び保護膜100を兼ねることになる。但し、一般には、下地として膜付しやすい金属薄膜を形成することが好ましくし、その上から高融点金属を形成すると良い。
【0061】
なお、この保護膜100を含めて、第1,第2の電極30,40及び誘電体20は、万一のパーティクルの発生要因となることを考慮して、不純物濃度が低く、特にNa系の不純物は極力含まないことが好ましい。
【0062】
沿面放電用電極の他の形状に関して
図1に示す実施例では、沿面放電用電極10を平板状電極としたが、他の種々の形状に構成することができる。このためには、誘電体20を、例えばガラスファイバー、テフロン(商品名)又はポリイミド等のフレシキブル性のある材料にて形成し、この誘電体20の両面に第1,第2の電極30,40を薄膜として形成すれば良い。こうすると、沿面放電用電極10を、例えば円筒形状、角筒形状、円錐形状又はドーナッツ形状等の各種立体形状に加工することができる。そして、例えば被処理体1が中空パイプの場合に、沿面放電用電極10を円筒形状とすれば、この中空パイプの内表面あるいは外表面を表面処理することが可能となる。
【0063】
表面処理装置の他の構成について
次に、表面処理装置の他の実施例について、図8〜図10を参照して説明する。
【0064】
図8は、図9に示す装置の平面図におけるA−A断面図であり、図10は図9中のB−B断面図である。図8において、この表面処理装置は、比較的厚肉の金属ブロックからなる第1の電極110と、その下面にそれぞれ形成された誘電体112及び第2の電極114とを有する。この第2の電極114の電極パターン部は、図2(A)又は図2(B)のいずれかの形状にて形成されている。また、第1の電極112は、図示しない交流電源に接続されている。これら3層構造の沿面放電用電極は、第2の電極114の電極パターン部と導通する第1の金属ホルダー116と、第2の金属ホルダー118とによって、ベース盤120に支持されている。そして、ベース盤120が接地されている。さらに、これら3層構造の沿面放電用電極は、第1〜第3の絶縁体122〜126によってもベース盤120に支持されている。
【0065】
この実施例装置では、図10に示すように、金属ブロックからなる第1の電極110に真空吸引部130を形成している。そして、処理中にあっては、この真空吸引部130を介して、誘電体112及び第2の電極部114を、金属ブロックからなる剛体の第1の電極110側に吸引している。これにより、プラズマにより昇温されて誘電体112及び第2の電極114に反りが生じようとしても、上述の真空吸引によりこの反りが防止される。
【0066】
さらに本実施例では、図10に示すように、金属ブロックからなる第1の電極部110の内部に温調媒体用の通路132を形成している。そして、本実施例ではこの通路132内部に冷却媒体例えば冷水を循環供給している。
【0067】
この真空吸引部130及び冷媒用通路132により、誘電体112及び第2の電極114を第1の電極110側に常時密着させて熱交換を行うことができる。これにより、昇温された誘電体112及び第2の電極114を冷却できる。
【0068】
さらにこの実施例装置は、図9に示す被処理体1の移動方向Cの下流側の側面に、図10に示すガス供給用ブロック134を有する。このガス供給用ブロック134は、外部から供給されたガスを収容するガス溜め室136を有する。このガス溜め室136に収容されたガスは、ガス供給用ブロック134との間の間隙を経由して、図9に示すように、被処理体1の搬送方向Cと逆方向のD方向に向かって供給される。
【0069】
この構成とすることで、大気以外の処理ガス、例えばアッシング処理であればOガス、エッチング処理であればCF等の処理用ガスを、被処理体1に向けて確実に供給することができる。
【0070】
沿面放電用電極の他の構造例について
図11に示す沿面放電用電極150は、第1の誘電体140の一方の面に、低周波電源50に接続された第1の電極142を有し、可変コンデンサ60を介して接地された第2の電極144を第1の誘電体140の他の面に有する点は、図1に示す実施例と同様である。
【0071】
図11に示す沿面放電用電極150は、さらに、第2の電極144の開口144aに埋め込み又は封入されて、第2の電極144を平坦化させる第2の誘電体146を有する。この第2の誘電体146は、第1の誘電体140と同様に固体で形成しても良いが、例えばフロリナート(商品名)等の液体としても良い。
【0072】
この沿面放電用電極150は、さらに、第2の電極144の下面側を覆って例えば石英板等からなる第3の誘電体148を有する。
【0073】
そして、第1,第2の電極142,144の間に低周波電力を供給することで、図11に示すように、第2の電極144の開口144aとほぼ対向する位置であって、第3の誘電体148の下面側にそれぞれ沿面放電領域152が形成される。この沿面放電領域152内にて生成された活性種を、図1に示す実施例と同様にして、被処理体1の被処理面1aに付着させることで、被処理面1aを処理することが可能となる。
【0074】
この際、第3の誘電体148は、図7に示す保護膜100として機能するので、第2の電極144のプラズマダメージを低減させることができる。
【0075】
図12は、沿面放電用電極のさらに他の構造例を示している。図12に示す沿面放電用電極160は、第1の誘電体170の上面に第1の電極172を有し、その下面に第2の誘電体174を有する。そして、この第2の誘電体174内部に、図2(A)又は(B)に示す電極パターン部を有する第2の電極176が内蔵されている。
【0076】
この場合にも、第2の電極176の開口176aと対向する位置であって、第2の誘電体174の表面に沿って沿面放電領域180が形成される。従って、この沿面放電領域180内にて生成された活性種により、被処理体1の被処理面1aを処理することが可能となる。また、第2の誘電体174は、図7の保護膜100として機能すると共に、第2の電極176を支持するサポート部材として兼用されている。
【0077】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。上記実施例は、いずれも、大気圧又はその近傍の圧力下にて沿面放電を誘起させ、このことは本発明者等により実験で確認されたが、本発明を真空雰囲気下にて実施することも可能であると考えられる。
【0078】
また、本発明装置又は方法により処理される被処理体1としては、処理目的に応じて種々のものを適用でき、特に、パッケージされたICなどの電子部品、シリコン基板、液晶表示装置(LCD)に用いられるガラス基板等を対象とすれば、プラズマダメージに起因した不良を生ずることなく処理することが可能となる。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る表面処理装置の概略説明図である。
【図2】(A)及び(B)はそれぞれ、図1に示す第2の電極の電極パターン部を説明するための平面図である。
【図3】図1に示す実施例装置での沿面放電を利用した処理を説明するための概略断面図である。
【図4】(A)は図1に示す実施例装置での電極縁部での放電状態を示す説明図、(B)は電極縁部での好ましくない放電現象を説明するための概略説明図である。
【図5】図1に示す沿面放電用電極の等価回路図である。
【図6】(A)〜(C)はそれぞれ、第1及び第2の電極にそれぞれ開口を形成した変形例を示す概略断面図である。
【図7】第2の電極を覆って保護膜を形成した変形例を説明するための概略断面図である。
【図8】本発明の表面処理装置の他の構造を示す縦断面図である。
【図9】図8に示す表面処理装置の平面図である。
【図10】図9に示す表面処理装置の横断面図である。
【図11】本発明の表面処理装置の他の電極構造を説明するための概略断面図である。
【図12】本発明の表面処理装置のさらに他の電極構造を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
10、150、160 沿面放電用電極
20、112 誘電体
30、110、142、172 第1の電極
32,42,144a,176a 開口
40、114、144、176 第2の電極
44、46 電極パターン部
50 低周波電源
60 インピーダンス調整手段(可変コンデンサ)
70、80 電気力線
72、152、180 沿面放電領域
100 保護膜
130 真空吸引部
132 温調媒体用通路
134 ガス供給用ブロック
136 ガス溜め室
140、170 第1の誘電体
146、174 第2の誘電体
148 第3の誘電体

Claims (14)

  1. 誘電体を挟んで配置された第1の電極及び第2の電極を含む沿面放電用電極を有し、
    前記第1の電極には交流電源が接続され、
    接地された前記第2の電極は開口を有し、
    前記第2の電極の外形は、前記第1の電極の外形よりも大きく形成され、
    前記開口近傍に沿面放電を誘起して、該沿面放電により生成された活性種により、前記第2の電極と対向して近接配置された被処理体の表面を処理することを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  2. 請求項において、
    前記第2の電極は、前記開口が複数のスリットとして形成され、該スリットにより複数の帯状の電極パターン部が形成されていることを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  3. 請求項1において、
    前記第2の電極は、前記開口が縦横にそれぞれ複数形成され、複数の前記開口により格子状の電極パターン部が形成されていることを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記第2の電極の前記開口と非対向となる位置にて、前記第1の電極に開口が形成されていることを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記第2の電極を覆って耐プラズマ性の保護膜が形成されていることを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記第1の電極の電極は金属ブロックにて形成され、前記誘電体及び前記第2の電極は薄膜にて形成され、
    前記金属ブロックを温調する手段をさらに設けたことを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記第1の電極の電極は金属ブロックにて形成され、前記誘電体及び前記第2の電極は薄膜にて形成され、
    前記金属ブロック側に前記誘電体を真空吸引する手段をさらに設けたことを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記第2の電極は、インピーダンス調整手段を介して接地されていることを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  9. 誘電体の一面に配置された第1の電極に交流電圧を印加し、前記誘電体の他の面に配置された開口付きの第2の電極を接地して、前記第2の電極の前記開口近傍に沿面放電を誘起する工程と、
    前記第2の電極に被処理体を近接配置して、前記第2の電極と対向する前記被処理体の表面を、前記沿面放電により生成された活性種により処理する工程と、
    を有し、
    前記第2の電極の外形を前記第1の電極の外形よりも大きく形成しておき、前記第2の電極の周縁部に形成される沿面放電を、前記第1の電極側に偏位させた位置に誘起して、前記被処理体へのプラズマダメージを低減することを特徴とする沿面放電を用いた表面処理方法。
  10. 請求項において、
    前記活性種により、前記被処理体の表面の改質処理、アッシング又はエッチングのいずれかの処理を行うことを特徴とする沿面放電を用いた表面処理方法。
  11. 請求項9又は10のいずれかにおいて、
    前記第1の電極、誘電体及び第2の電極から成る積層形状を、平坦面以外の形状を持つ前記被処理体の被処理面に倣って形成して、該被処理面を処理することを特徴とする沿面放電を用いた表面処理方法。
  12. 請求項乃至11のいずれかにおいて、
    大気圧下にて前記沿面放電が誘起されることを特徴とする沿面放電を用いた表面処理方法。
  13. 第1の誘電体と、
    前記第1の誘電体の一面に形成され、交流電源が接続された第1の電極と、
    前記第1の誘電体の他の面に形成され、開口を有する第2の電極と、
    前記開口内に埋め込み又は封入されて前記第2の電極を平坦化させる第2の誘電体と、
    前記第2の電極の平坦化された面を覆って配置された第3の誘電体と、
    を含む沿面放電用電極を有し、
    前記第2の電極の外形は、前記第1の電極の外形よりも大きく形成され、
    前記第2の電極の開口と対向する位置にて前記第3の誘電体の表面に沿面放電を誘起して、該沿面放電により生成された活性種により、前記第3の誘電体と対向して近接配置された被処理体の表面を処理することを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
  14. 第1の誘電体と、
    前記第1の誘電体の一面に形成され、交流電源が接続された第1の電極と、
    前記第1の誘電体の他の面に形成された第2の誘電体と、
    前記第2の誘電体内に埋め込み形成され、開口を有する第2の電極と、
    を含む沿面放電用電極を有し、
    前記第2の電極の外形は、前記第1の電極の外形よりも大きく形成され、
    前記第2の電極の開口と対向する位置にて前記第2の誘電体の表面に沿面放電を誘起して、該沿面放電により生成された活性種により、前記第2の誘電体と対向して近接配置された被処理体の表面を処理することを特徴とする沿面放電を用いた表面処理装置。
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