JP3582192B2 - 可動体使用の搬送設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば床側の一定経路上で被搬送物を搬送するのに利用される可動体使用の搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、非駆動式の可動体を一定経路上で搬送するものとして、たとえば特開平5−162839号公報に見られる構成が提供されている。
【0003】
この従来構成は、レールに支持案内されて一定経路上を走行自在な可動体を設けるとともに、この可動体に外側方へ向く受圧部を形成し、前記一定経路は、上下で平行する作業経路部ならびに非作業経路部と、これら経路部の始終端間を接続する上下方向の移載経路部とによりループ状に形成されている。そして両移載経路部に、昇降台を有するリフト設備を設けるとともに、これら昇降台に、前記レールに接続自在な乗り移りレールを設けている。
【0004】
この従来の構成によると、空の可動体は、非作業経路部の終端部からリフト設備の昇降台に移され、そして上昇されて作業経路部の始端部に対向される。次いで可動体に、搬入装置によって被搬送物が供給される。その後に可動体は、フィーダ装置によって作業経路部の始端部に押し込まれ、そして送り込み装置により送り込まれたのち、送り装置によって作業経路部上を搬送される。その際に可動体は、先行し停止している可動体群を後押しして搬送することになる。
【0005】
このとき作業経路部の終端部では、可動体に制動装置が作用していることから、可動体群は前後端間に隙間を生じめることなく密な後押し状態で搬送される。そして制動装置から出た可動体は、送り込み装置によりリフト設備の昇降台に移され、次いで搬出装置によって、可動体上から被搬送物が卸される。その後に可動体は、下降されて非作業経路部の始端部に対向される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の構成によると、作業経路部の始端部には送り込み装置と送り装置とが配設され、また終端部には制動装置と送り込み装置とが配設されることから、これら始端部と終端部にはそれぞれ、少なくとも可動体の一台分に相当するデッドスペースが必要になり、全体の長さに対して加工工程が占める長さの割合が低くなる。また搬入装置や搬出装置が、作業経路部の延長線上で移載経路部の外側に設けられることで、設備全体の設置スペースがさらに拡大されることになる。
【0007】
そこで本発明のうち請求項1記載の発明は、作業経路部の始端部や終端部におけるデッドスペースをなくし得、そして搬入装置や搬出装置の設置スペースを少なくし得る可動体使用の搬送設備を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の可動体使用の搬送設備は、車輪を介してガイド装置に支持案内されることで一定経路上を移動自在な可動体を設けるとともに、この可動体に外側方に向く受圧部を形成し、前記一定経路は、上下で平行する作業経路部ならびに非作業経路部と、これら経路部の始終端間を接続する上下方向の移載経路部とによりループ状に形成し、前記作業経路部のガイド装置の始終端外方で両移載経路部に、上方内方への揺動によりガイド装置に接続する位置と、下方外方への揺動によりガイド装置から離間する位置との間で揺動自在な左右一対の可動ガイド装置を設け、両移載経路部に、離間揺動した可動ガイド装置間を通して可動体を昇降させるリフト装置を設けるとともに、これらリフト装置に、前記受圧部に作用して可動体に移動力を付与する可動体移動装置と可動体位置決め装置とを設け、前記作業経路部の始端部に、前記受圧部に作用して可動体に移動力を付与する送り装置を設けるとともに、終端部に、前記受圧部に作用する制動装置を設け、作業経路部の始端部側で移載経路部の外側に、可動体に被搬送物を供給する搬入装置を設けるとともに、終端部側で移載経路部の外側に、可動体から被搬送物を卸す搬出装置を設けたことを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項1の発明によると、非作業経路の終端部からの空の可動体は、上送側の移載経路部内のリフト装置に渡し得る。次いで可動体位置決め装置を作動させ、リフト装置に対して可動体の位置決めを行う。この状態でリフト装置を上昇動させ、可動体を上昇させるのであるが、このとき可動ガイド装置は、下方かつ外方に揺動させることでガイド装置の端部から離間しており、上昇は可動ガイド装置に衝突することなく行える。このように可動体が上昇限に達したのち、可動ガイド装置を上方かつ内方に揺動させることで移載経路部内に突入させ、その端部をガイド装置の端部に接続させる。このとき可動ガイド装置は可動体に対して下方から対向し得る。そして被搬送物を可動体に渡したのちリフト装置を下降動させることで、可動体を可動ガイド装置に支持させ得る。
【0010】
次いで可動体は、可動体位置決め装置による位置決めを解除したのち、その受圧部に可動体移動装置を作用させることにより作業経路部の前端部に押し込み得、その際に最後尾の可動体に、この送り込んだ可動体を当接し得、以て可動体移動装置の送り込み力で可動体群を移動させ得る。この可動体移動装置による搬入後、送り装置を受圧部に作用させることで移動力を与えることになり、以て可動体は作業経路部上において所望の速度で移動され、この作業経路部上で可動体群を後押し移動させ得る。
【0011】
作業経路部の下手に達した可動体に対して制動装置によって制動がかけられ、したがって送り装置から制動装置の間では、複数台の可動体を、その前後端間に隙間を生じめることなく密な後押し状態で整列し得る。そして制動装置から下送側の移載経路部に押し出された可動体は、前述した上送側の移載経路部側とは逆の作用を受ける。
【0012】
すなわち可動体は、可動ガイド装置に受け取られ、そして搬出装置により被搬送物が搬出される。これにより生じた空の可動体は、離間揺動させた可動ガイド装置間を通して下降され、そして非作業経路部のガイド装置に渡されたのち、非作業経路部において返送され、上送側の移載経路部において下降限にあるリフト装置に渡される。
【0013】
また本発明の請求項2記載の可動体使用の搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、移載経路部の側方に設けた側枠体に、作業経路部の方向の軸を介して揺動自在に取り付けたアームを設け、このアームの遊端に可動ガイド装置を固定するとともに、前記アームの基端にカムローラを取り付け、前記側枠体に設けた上下方向のガイドレールに案内される昇降部材を設けるとともに、この昇降部材と前記側枠体との間に昇降用のシリンダー装置を設け、前記昇降部材には、上位ほど中央に近づくように傾斜したカム溝を形成するとともに、このカム溝に前記カムローラを嵌合させて、シリンダー装置の収縮により昇降部材を下降させるように構成したことを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項2の発明によると、シリンダー装置の収縮により昇降部材を下降させることで、カムローラがカム溝の上位に位置し、これにより両アームの遊端を上動させて可動ガイド装置を移載経路部内に突入させるとともに、その端部をガイド装置の端部に接続させ得る。またシリンダー装置の伸展により昇降部材を上昇させることで、カムローラがカム溝の下位に位置し、これにより両アームの遊端を下動させて可動ガイド装置を下方かつ外方に揺動させるとともに、その端部をガイド装置の端部から離間し得る。
【0015】
そして本発明の請求項3記載の可動体使用の搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、搬入装置と搬出装置をそれぞれ移載経路部の上方に設けたことを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項3の発明によると、可動体に対して被搬送物は、搬入装置により移載経路部の上方から搬入し得、そして搬出装置により移載経路部の上方へ搬出し得る。
【0017】
さらに本発明の請求項4記載の可動体使用の搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、一定経路を複数並設したことを特徴としたものである。
したがって請求項4の発明によると、複数の一定経路において、組みとなる被搬送物を同時にまたはほぼ同時に搬送し得る。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
図1、図2、図8において、ガイド装置の一例である左右一対のレール1は、床側に形成したベース枠2上に敷設されており、これらレール1によって一定経路3を形成している。この一定経路3は、上階において直線状態でかつ水平状態の作業経路部3Aと、下階において直線状態でかつ水平状態の非作業経路部3Bと、両経路部3A,3Bの始終端間を接続する上下方向の移載経路部3C,3Dとによりループ状に形成されている。
【0019】
ここで作業経路部3Aと非作業経路部3Bとは上下で平行し、また一定経路3は一対(複数)が対称状に並設されている。そして作業経路部3Aのレール1は、その端部が移載経路部3C,3Dの近くに位置し、また非作業経路部3Bのレール1の端部は、移載経路部3C,3D内に突入している。
【0020】
図4〜図8において可動体の一例である台車10は、平枠状の本体11の下部両側にそれぞれ前後一対の車輪12を有し、これら車輪12を介して前記レール1上に載置することで、作業経路部3A上や非作業経路部3B上で移動自在となる。前記本体11上には被搬送物の支持部13が前後一対に配設されている。また本体11の下面で中央部には外側方に向く受圧部14が全長に垂設されるとともに、中央部の両側には被クランプ部15が垂設され、さらに本体11の前面と後面は当接面16に形成される。17はガイド輪を示す。
【0021】
図1、図2において前記作業経路部3Aには、その始端部に台車10に移動力を付与する送り装置20を設け、そして終端部に制動装置30を設けている。なお両装置20,30は、それぞれ左右一対が対称的に配設される。次に前記送り装置20の詳細を図2、図6〜図8に基づいて説明する。
【0022】
前記ベース枠2側から、取り付け部材22を介して縦軸23が立設されている。そして縦軸23には支持部材24が縦軸心の周りに回動自在に取り付けられる。この支持部材24には、回転駆動装置の一例であるサーボモータ25が配設され、このサーボモータ25から取り出した出力軸に、たとえばウレタン製の送りローラ26が固定される。なおサーボモータ25は前記送りローラ26に送り回転力Aを付与する。前記支持部材24とベース枠2との間に、支持部材24を回動させるシリンダ装置27を設けている。したがってシリンダ装置27を作動させることで支持部材24を縦軸心の周りに回動させ、送りローラ26を受圧部14に対して当接離間動し得る。
【0023】
図1、図2において、前記制動装置30は送り装置20と同様の構造であって、異なるところは、送り装置20による送り回転力Aに対して、その制動ローラ31に逆送り回転力Bを付与することと、その逆送り回転力Bが前記送り回転力Aよりも小さいことである。
【0024】
前記非作業経路部3Bにおいて、その終端部に、前記受圧部14に作用して台車10に移動力を付与する送り込み装置33を設けるとともに、これよりも少し上手側に、前記受圧部14に作用して台車10を減速させる減速装置36を設けている。なお両装置33,36は、それぞれ左右一対が対称的に配設される。さらに両装置33,36間には、前記台車10が当接自在なストッパー装置39を設けている。前記送り込み装置33と減速装置36とは、基本的には前記送り装置20や制動装置30と同様な構造である。そして異なる点は、減速装置36がエアモータ37によって減速ローラ38に低速送り回転力Cを付与する点である。前記ストッパー装置39は、起立横倒自在なストッパー体を有している。
【0025】
図2〜図5に示すように、前記作業経路部3Aのレール1の始終端外方で両移載経路部3C,3Dに、レール1の端部に接続する位置と離間する位置との間で移動自在な左右一対の可動レール(可動ガイド装置の一例)40を設けている。なお、以下においては作業経路部3Aの始端部側について述べるが、終端部側も同様な構成である。
【0026】
すなわち一対の移載経路部3D間に中央枠体41が立設されるとともに、両移載経路部3Dの側方にそれぞれ側枠体42が立設されている。両側枠体42の上部には、作業経路部3Aの方向における二箇所にブラケット43が取り付けられ、これらブラケット43には、作業経路部3Aの方向の軸44を介してアーム45の中央部が揺動自在に取り付けられる。そして両アーム45の遊端間に可動レール40を固定するとともに、基端にそれぞれカムローラ46を取り付けている。さらに側枠体42には、上下方向のガイドレール47に案内される昇降部材48が設けられ、この昇降部材48の昇降は、側枠体42との間の設けたシリンダー装置49により行われる。そして昇降部材48には、上位ほど中央枠体41に近づくように傾斜したカム溝50が形成され、このカム溝50に前記カムローラ46を嵌合させている。
【0027】
したがって、シリンダー装置49の収縮により昇降部材48を下降させることで、カムローラ46がカム溝50の上位に位置し、これにより両アーム45の遊端を上動させて可動レール40を移載経路部3D内に突入させるとともに、その端部をレール1の端部に接続させ得る。またシリンダー装置49の伸展により昇降部材48を上昇させることで、カムローラ46がカム溝50の下位に位置し、これにより両アーム45の遊端を下動させて可動レール40を下方かつ外方に揺動させるとともに、その端部をレール1の端部から離間し得る。なお前記中央枠体41にも同様な構成物が配置される。
【0028】
両移載経路部3C,3Dには、離間動した可動レール40間を通して台車10を昇降させるリフト装置55を設けている。すなわち中央枠体41の両面には上下方向のガイド体56が設けられ、これらガイド体56に案内される昇降枠体57を設けるとともに、その昇降動を行わせるシリンダー装置58を中央枠体41との間に設けている。前記昇降枠体57はL字状であって、その横枠部には、台車10の下面に対して下方から当接自在な当接部59がローラなどにより形成されている。
【0029】
そして横枠部には可動体移動装置60が設けられる。この可動体移動装置60は前述した送り装置20と同様な構成であって、一対の送りローラ61により受圧部14を挟持することで台車10に移動力を付与する。なお下送の移載経路3Cにおいては、可動体移動装置60に代えて可動体高速移動装置62が配設され、この可動体高速移動装置62はサーボモータ63によって送りローラ64に高速送り回転力Dを付与する。
【0030】
前記横枠部には可動体位置決め装置65が設けられる。この可動体位置決め装置65は、前後一対のクランプ爪66を有し、シリンダー装置67により両クランプ爪66で前記被クランプ部15を前後から挟持することで台車10の位置決めを行う。
【0031】
図1、図3、図5に示すように、前記作業経路部3Aの始端部側で移載経路部3Dの上方(外側)に、台車10に被搬送物を供給する搬入装置70を設けるとともに、終端部側で移載経路部3Cの上方(外側)に、台車10から被搬送物を卸す搬出装置71を設けている。これら搬入装置70と搬出装置71とは同様な構成であって、以下においては搬入装置70のみ説明する。
【0032】
すなわち前記側枠体42の外側から支柱72が立設され、この支柱72に案内される昇降体73を設けるとともに、その昇降動を行わせるウインチ装置74を支柱72の上部に設けている。前記昇降体73には、シリンダー装置75の作動によって中央枠体41の上方部に対し出退自在なフォーク体76が設けられ、このフォーク体76には被搬送物保持具77が設けられる。両支柱72間の上方には吊下げ搬送装置80が配設され、この吊下げ搬送装置80はハンガー81を介して、前後一対の左ドア(被搬送物の一例)82Aと、前後一対の右ドア(被搬送物の一例)82Bとを、それぞれパレット83を介して支持搬送する。
【0033】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
非作業経路3Bの終端部において、送り込み装置36から送り込まれた空の台車10は上送側の移載経路部3D内に位置される。このとき移載経路部3D内では、リフト装置55が下降動されて昇降枠体57が下降限にある。したがって空の台車10は当接部59の上方に位置されている。この状態で、まずシリンダー装置58の作動により昇降枠体57を少し上昇させ、その当接部59を台車10の下面に当接させて、この台車10をレール1から少し持ち上げる。
【0034】
次いで可動体位置決め装置65のシリンダー装置67を作動させ、両クランプ爪66で被クランプ部15を前後から挟持することで、昇降枠体57に対して台車10の位置決めを行う。そしてシリンダー装置58の作動により昇降枠体57を再度上昇させるのであるが、このとき可動レール40は、シリンダー装置49の伸展により昇降部材48を上昇させ、カムローラ46をカム溝50の下位に位置させて両アーム45の遊端を下動させることで、図4の仮想線で示すように下方かつ外方に揺動してレール1の端部から離間している。したがって昇降枠体57を介しての台車10の上昇は、可動レール40に衝突することなく行われる。
【0035】
この昇降枠体57が上昇限に達したのち、可動レール40の接続動と、ドア82A,82Bの搬入動とが行われる。すなわち可動レール40の接続動は、シリンダー装置49の収縮により昇降部材48を下降させてカムローラ46をカム溝50の上位に位置させ、これにより両アーム45の遊端を上方かつ内方へ揺動させることで行え、以て図4の実線ならびに図5で示すように、可動レール40を移載経路部3D内に突入させるとともに、その端部をレール1の端部に接続させる。このとき可動レール40は車輪12に対して下方から当接している。
【0036】
またドア82A,82Bは搬入装置70によりパレット83とともに搬入される。すなわち移載経路部3Dの上方には、トロリ装置などを介してハンガー81が停止しており、このハンガー81はドア82A,82Bを支持している。この状態で、フォーク体76を突出動させた昇降体73が上昇され、以て被搬送物保持具77を介してハンガー81から、図3の実線で示すようにドア82A,82Bをパレット83とともに持ち上げて保持する。
【0037】
次いでフォーク体76を中間まで退入動させて、図3の仮想線イで示すようにパレット83やドア82A,82Bをハンガー81に対して側方へ外す。そして昇降体73を下降させることでドア82A,82Bを下降し得、以て図3の仮想線ロで示すように、パレット83を介してドア82A,82Bを支持部13に渡し得る。その後にフォーク体76は完全に退入動され、そして昇降体73とともに上昇される。
【0038】
なお、上述では一対の一定経路3においてドア82A,82Bの移載を同時に行っているが、これはリフト装置55を各別に作動させることで、タイミングのずれは生じるものである。
【0039】
このようにしてドア82A,82Bの搬入を行ったのち、可動体位置決め装置65による位置決めが解除される。そして台車10は、可動体移動装置60の作動により作業経路部3Aの前端部に押し込まれ、その前端が送り装置20に入ることで停止される。ここで可動体移動装置60は、送り装置20側が受入れ態勢になった状態で、後述する送り装置20と同様に作動させて台車10を移動させる。その際に作業経路部3Aに密な列車状で位置している台車10群の最後尾の台車10における後部当接面16に、この送り込まれた台車10の前部当接面16が当接し、以て可動体移動装置60の送り込み力で台車10群を移動させる。
【0040】
この可動体移動装置60による移動(搬入)は、該当する台車10の中間部が送り装置20に入ることで停止される。このとき、送り装置20におけるシリンダ装置27は伸展され、支持部材24を縦軸心の周りで外方に揺動させ、以て送りローラ26は受圧部14から離間している。したがって、台車10の移動は何んら支障なく行われる。
【0041】
そして搬入後、上述とは逆作用によって送りローラ26を接近動させて受圧部14に圧接させるのであるが、このとき両送りローラ26はサーボモータ25によって回転駆動されている。したがって強制回転されている送りローラ26を受圧部14に圧接させることで、その送り回転力Aにより台車10に移動力を与えることになり、以て台車10は作業経路部3A上において所望の速度で移動Eされ、この作業経路部3Aに密な列車状で位置している台車10群を後押し移動させることになる。この送り装置20による台車10の送り量はエンコーダなどにより検出され、所定の或る送り量を検出したときに送りローラ26が離間して移動が停止される。
【0042】
なお台車10を作業経路部3A上に送り出したのち昇降枠体57は、前述したように下降限へと移動する。
作業経路部3Aの下手に達した台車10に対して制動装置30によって制動がかけられている。すなわち送り装置20による台車10の移動が停止しているとき、制動装置30におけるシリンダ装置は収縮され、以て制動ローラ31は互いに離間している。そして送り装置20による移動に連動して、上述とは逆作用によって両制動ローラ31を互いに接近動させ、受圧部14に圧接させるのであるが、このとき制動ローラ31は、送りローラ26とは反対側に回転駆動されている。すなわちトルクモータの駆動により両制動ローラ31を互いに逆方向に強制回転させている。
【0043】
したがって強制回転されている制動ローラ31を受圧部14に圧接させたとき、その逆送り回転力Bによって台車10に逆移動方向力が作用するが、ここで送り回転力Aが逆送り回転力Bよりも大であることから、その差に相応して制動ローラ31が送り回転側に回転され、そのときの負荷はトルクモータにより吸収される。
【0044】
これにより下手の制動装置30に対応した台車10は、制動作用を受けた状態で搬送されることになり、したがって送り装置20から制動装置30の間では、複数台の台車10が、その前後端間に隙間を生じめることなく密に後押し状態で整列されることになる。この制動装置30による制動作用は、送り装置20による移動停止に相前後して停止される。
【0045】
このように作業経路部3Aにおいて台車10が間欠搬送している間に、また停止している間に、作業床板上の作業者や本体11上に乗り移った作業者は、ドア82A,82Bに対して各種の作業を遂行する。
【0046】
前述したような後押しによって制動装置30から押し出された台車10は、移載経路部3D側とは逆の作用を受ける。すなわち台車10は、移載経路部3Cにおける可動レール40、40A,40Bに受け取られ、そしてリフト装置55の可動体移動装置60の作動などにより定位置に停止されたのち、搬出装置71により支持部13からドア82A,82Bがパレット83とともに搬出される。
【0047】
このドア82A,82Bは、吊下げ搬送装置80のハンガー81にパレット83とともに渡され、また空の台車10は、下方かつ外方へ揺動させた可動レール40間を通して、移載経路部3Cで下降限へと下降される。そして空の台車10は、その車輪12を介して非作業経路部3Bのレール1上に渡される。ここで非作業経路部3Bにおいては、台車10は存在せず空の状態にあり、またストッパー装置39はストッパー姿勢にある。
【0048】
次いで空の台車10は、可動体高速移動装置62の作動により移動される。すなわち送りローラ64を接近動させて受圧部14に圧接させるのであるが、このとき両送りローラ64はサーボモータ63によって高速で回転駆動されている。したがって高速送り回転力Dにより台車10に移動力を与えることになり、以て台車10は非作業経路部3B上において高速度で返送されることになる。
【0049】
このようにして高速度で返送されている台車10は速度が次第に低下し、非作業経路部3B上の下手部で減速装置36間に入り込む。ここでエアモータ37は、通常は非回転状態にあり、そして高速移動してきた台車10の受圧部14が減速ローラ38間に入り込んで圧接する。すると台車10の移動力で、この減速ローラ38を回転させつつエア排出し、以て移動エネルギーを吸収して台車10を急速に減速させる。その後に台車10は、その前部の当接面16がストッパー装置39のストッパー体に受け止められて停止する。
【0050】
そしてストッパー装置39のストッパー体を退出させた状態で、制動装置30を作動させることにより、台車10は送り出され、上送側の移載経路部3Dにおいて下降限にある当接部59の上方に位置され、前述したように昇降枠体57の上昇により上送される。
【0051】
なお送り装置20や制動装置30や送り込み装置33や可動体移動装置60や可動体高速移動装置62において、対応するサーボモータ25,63間は電気的に同期され、また減速装置36において、対応するエアモータ37間はエア配管で同期される。
【0052】
上記した実施の形態では、各装置20,30,33,36,60,63において、ローラ26,31,38,61,64の全てを強制駆動形式としたが、これは、たとえば一側のローラを強制駆動形式とし、そして他側のローラを遊転形式としてもよい。
【0053】
本発明によると、上記した実施の形態に対して、次のような実施の形態の一つまたは幾つかを変更することも可能である。
【0054】
◎ 可動体が吊下げ搬送式のトロリ装置である構成。この場合に、作業経路部3Aの上方に非作業経路部3Bを形成するのが好適であるが、限定されるものではない。
【0055】
◎ 受圧部14を、本体11の中央部から垂設するのではなく、本体11の両側面により形成した構成。
◎ 一定経路3は並設せず、単独である構成。作業経路部3Aと非作業経路部3Bとが上下で逆の構成。
【0056】
◎ 搬入装置70や搬出装置71を、移載経路部3C,3Dの横側方に配設した構成。
【0057】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、作業経路部の始端部には送り装置のみが、また終端部には制動装置のみが配設されることから、これら始端部と終端部にデッドスペースが生じなくなり、全体の長さに対して加工工程が占める長さの割合を高くできる。また可動ガイド装置は、上方内方と下方外方との間において揺動させることでガイド装置の端部に対して接続離間でき、その構造制御を簡素化できる。さらに移載経路部内のリフト装置に渡した可動体は、可動体位置決め装置を作動させることで、リフト装置に対して位置決めを行うことができ、またリフト装置の可動体は、可動体位置決め装置による位置決めを解除したのち、その受圧部に可動体移動装置を作用させることにより、作業経路部の前端部に押し込むことができる。
【0058】
また上記した本発明の請求項2によると、シリンダー装置の収縮により昇降部材を下降させることで、カムローラがカム溝の上位に位置し、これにより両アームの遊端を上動させて可動ガイド装置を移載経路部内に突入できるとともに、その端部をガイド装置の端部に接続できる。またシリンダー装置の伸展により昇降部材を上昇させることで、カムローラがカム溝の下位に位置し、これにより両アームの遊端を下動させて可動ガイド装置を下方かつ外方に揺動できるとともに、その端部をガイド装置の端部から離間できる。
そして上記した本発明の請求項3によると、搬入装置や搬出装置を移載経路部の上方へ配設することで、設備全体の設置スペースをさらに縮小できる。
【0059】
さらに上記した本発明の請求項4によると、複数の一定経路において、組みとなる被搬送物を同時またはほぼ同時に搬送でき、分散、合流の制御を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、可動体使用の搬送設備の概略側面図である。
【図2】同可動体使用の搬送設備の概略平面図で、Xは作業経路部を、Yは非作業経路部を示す。
【図3】同上送側の移載経路部の正面図である。
【図4】同上送側の移載経路部の要部の正面図である。
【図5】同上送側の移載経路部の平面図である。
【図6】同作業経路部における送り装置部の平面図である。
【図7】同非作業経路部における送り装置部の側面図である。
【図8】同非作業経路部における送り装置部の正面図である。
【符号の説明】
1 レール(ガイド装置)
3 一定経路
3A 作業経路部
3B 非作業経路部
3C 移載経路部
3D 移載経路部
10 台車(可動体)
13 支持部
14 受圧部
15 被クランプ部
16 当接面
20 送り装置
26 送りローラ
30 制動装置
31 制動ローラ
33 送り込み装置
36 減速装置
38 減速ローラ
40 可動レール(可動ガイド装置)
40C 固定レール
45 アーム
55 リフト装置
57 昇降枠体
59 当接部
60 可動体移動装置
61 送りローラ
62 可動体高速移動装置
64 送りローラ
65 可動体位置決め装置
66 クランプ爪
70 搬入装置
71 搬出装置
76 フォーク体
77 被搬送物保持具
80 吊下げ搬送装置
81 ハンガー
82A 右ドア(被搬送物)
82B 左ドア(被搬送物)
A 送り回転力
B 逆送り回転力

Claims (4)

  1. 車輪を介してガイド装置に支持案内されることで一定経路上を移動自在な可動体を設けるとともに、この可動体に外側方に向く受圧部を形成し、前記一定経路は、上下で平行する作業経路部ならびに非作業経路部と、これら経路部の始終端間を接続する上下方向の移載経路部とによりループ状に形成し、前記作業経路部のガイド装置の始終端外方で両移載経路部に、上方内方への揺動によりガイド装置に接続する位置と、下方外方への揺動によりガイド装置から離間する位置との間で揺動自在な左右一対の可動ガイド装置を設け、両移載経路部に、離間揺動した可動ガイド装置間を通して可動体を昇降させるリフト装置を設けるとともに、これらリフト装置に、前記受圧部に作用して可動体に移動力を付与する可動体移動装置と可動体位置決め装置とを設け、前記作業経路部の始端部に、前記受圧部に作用して可動体に移動力を付与する送り装置を設けるとともに、終端部に、前記受圧部に作用する制動装置を設け、作業経路部の始端部側で移載経路部の外側に、可動体に被搬送物を供給する搬入装置を設けるとともに、終端部側で移載経路部の外側に、可動体から被搬送物を卸す搬出装置を設けたことを特徴とする可動体使用の搬送設備。
  2. 移載経路部の側方に設けた側枠体に、作業経路部の方向の軸を介して揺動自在に取り付けたアームを設け、このアームの遊端に可動ガイド装置を固定するとともに、前記アームの基端にカムローラを取り付け、前記側枠体に設けた上下方向のガイドレールに案内される昇降部材を設けるとともに、この昇降部材と前記側枠体との間に昇降用のシリンダー装置を設け、前記昇降部材には、上位ほど中央に近づくように傾斜したカム溝を形成するとともに、このカム溝に前記カムローラを嵌合させて、シリンダー装置の収縮により昇降部材を下降させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の可動体使用の搬送設備。
  3. 搬入装置と搬出装置をそれぞれ移載経路部の上方に設けたことを特徴とする請求項1記載の可動体使用の搬送設備。
  4. 一定経路を複数並設したことを特徴とする請求項1記載の可動体使用の搬送設備。
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