JP3582085B2 - 薄板の投入装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は,プリント基板などの薄板を,所定の間隔で次々と次工程に送出する薄板の投入装置に関する。
【0002】
【従来技術】
プリント基板などの薄板を位置決めした後,次工程に次々と送出する薄板の投入装置は様々の分野で用いられている。
例えば,図7に示すように,プリント基板85を一定間隔で次々と投入し,プリント基板85の上下両面に,圧着ローラ91によって接着剤フィルム92を押圧し,プリント基板85の表面に接着剤層86を形成する接着剤貼着装置90がある。
【0003】
上記装置90は,接着剤フィルム92の表面に予めマスキングテープ81を貼着し,該マスキングテープ81が隣接するプリント基板85の端部851,852を覆うことにより,上記端部851,852に接着剤が転写されないようにする。
【0004】
そして,次工程において,接着剤フィルム92をプリント基板85から剥離すれば,プリント基板85上には接着剤層86が形成される。そして,接着剤フィルム92のベースフィルム921とマスキングテープ81とは,プリント基板85から分離,回収される。
【0005】
上記装置90においては,マスキングテープ81を所定の間隔で精度良く接着剤フィルム92に貼着すると共に,プリント基板85の位置決めを精度良く行ない,所定の間隔で次々と整列投入する必要がある。
なお,図7において符号922は,接着剤フィルム92の保護フィルムであり,接着剤フィルム92にマスキングテープ81を貼着する前にフィルム表面から除去されるものである。
【0006】
図8は,上記装置90の具体例の正面図であり,符号93はプリント基板85の整列投入装置,符号94は接着剤フィルム92をプリント基板85に圧着するフィルムラミネート装置,符号95は接着剤層をプリント基板85に定着させる熱処理搬送部,符号96は前記ベースフィルム921とマスキングテープ81をプリント基板85から剥離するフィルム剥離装置である。
【0007】
なお,図8において,プリント基板85の整列投入装置93の入口側に配置されたローラは,プリント基板85を両面から挟持,搬送し,その表面からゴミなどの異物を除去する粘着ローラ97である。
【0008】
上記整列投入装置93は,図9に示すように,プリント基板85を所定の位置に整列させる整列部98と,プリント基板85を次工程に送り出す投入部99とからなる。投入部99は投入ローラ991と,プリント基板85を所定のタイミングで整列部98から投入ローラ991に移送する移送クランプ992,993とを有している。
【0009】
そして,上記整列部98は,プリント基板85を前方に向かって搬送するロールコンベア981と,該ロールコンベア981の前方に配設され,プリント基板85の前端面を当接させる前端ストッパ982と,プリント基板85を左右両端面から押圧して,プリント基板85を左右の中心位置に位置合わせする一対の押さえ板983とを有している。
【0010】
整列部98は,プリント基板85をロールコンベア981が前方に搬送して前端ストッパ982に当接させ,プリント基板85の前端面の位置を合わせる。
次いで,押さえ板983がプリント基板85を左右両側から同時に押圧し,プリント基板85を中心位置に位置合わせする。
【0011】
このように前後左右の位置合わせをした,整列状態のプリント基板85は,所定のタイミングにより投入クランプ992,993に挟持されて投入ローラ991に移送される。
そして,プリント基板85は投入ローラ991に搬送され,次工程のフィルムラミネート装置94(図8)に送出される。
【0012】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来のプリント基板の整列投入装置93には次のような問題がある。
第1の問題点は,整列部98において位置合わせ,整列したプリント基板85を,投入ローラ991に載置し次工程に搬送する際に,若干の位置ずれを生ずることである。
即ち,投入ローラ991でロール搬送し,次工程に投入する際,図10,図11に示すように,プリント基板85が前後方向や左右方向に若干のずれを生じ易いという問題である。
【0013】
第2の問題点は,先行するプリント基板85と後続のプリント基板85とのギャップA,A′(図11(a),(b))が不均一となり,ばらつきが生じ易いという問題である。
即ち,一定間隔でプリント基板85を投入しても,投入ローラ991上におけるプリント基板85の滑りや位置ずれによって,上記ギャップA,A′が変化する。
【0014】
第3の問題点は,次工程のフィルムラミネート装置における接着剤フィルム92とプリント基板85とのマッチングが精度良く取りにくいということである。両者92,85のマッチングがずれるとマスキングテープ81の位置ずれを生じ,プリント基板85上に貼着される接着剤の位置が片寄ったものとなる。
【0015】
接着剤フィルム92とプリント基板85とは,タイムスケジュールに従って,同期をとって投入されるが,両者の搬送スピードが同一でないため両者92,85の間の位置ずれを生ずるのである。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みて,投入する薄板の間隔を正確にコントロールできると共に,次工程の薄板処理装置における処理工程とのマッチングが容易な薄板投入装置を提供しようとするものである。
【0016】
【課題の解決手段】
本発明は,薄板を次々と移送しながら処理を施す薄板処理装置に対して,薄板を連続投入する薄板投入装置であって,
上記薄板投入装置は,薄板を上下から挟持するクランプ装置と,該クランプ装置の前進及び後退を操作するクランプ移動装置とを有しており,
上記クランプ移動装置は,クランプ装置を前後動させる駆動機構と,該駆動機構を薄板処理装置における薄板の駆動部と連結又は切断する連結・切断装置と,該連結・切断装置を制御するコントローラとを有しており,
一方,薄板処理装置とクランプ移動装置との間には,クランプ移動装置から薄板処理装置に投入された薄板の後端を検知する後端検知センサと,投入された薄板の基準位置からの移動距離を検出する距離センサとを設けてあり,
上記コントローラは,後端検知センサの検知信号により上記連結・切断装置を連結動作させると共に,距離センサの距離検出信号により上記連結・切断装置を切断動作させることを特徴とする薄板投入装置にある。
【0017】
本発明において,最も注目すべきことの第1点は,薄板投入装置が,クランプ装置とクランプ移動装置とからなり,クランプ装置は薄板を上下から挟持し,クランプ移動装置はクランプ装置を前後方向に移動させることができることである。
即ち,クランプ移動装置は,薄板を挟持したクランプ装置を移動させることができる。
【0018】
本発明において最も注目すべき第2点は,上記クランプ移動装置は,クランプ装置を前後動させる駆動機構と,該駆動機構と薄板処理装置の薄板を移送する駆動部とを連結又は切断する連結・切断装置と,これを制御するコントローラとを有しており,薄板処理装置とクランプ移動装置との間には後端検知センサと距離センサとを設けたことである。
上記後端検知センサは,クランプ移動装置から薄板処理装置に投入された薄板の後端を検知するものであり,距離センサは上記薄板の基準位置からの移動距離を検出するものである。
【0019】
そして,最も注目すべき第3点は,コントローラは,後端検知センサと距離センサに接続されており,後端検知センサの検知信号により連結・切断装置を連結動作させ,距離センサの距離検出信号により連結・切断装置を切断動作させるよう構成してあることである。
このような制御動作は,電子制御デバイスを用いることにより容易に実現することができる。
【0020】
なお,上記クランプ装置は,薄板を挟持する挟持部と,該挟持部を上下動させる上下シリンダとを有することが好ましい。
挟持部を上下動させることができるから,薄板を挟持する位置は上下方向に変化させることが可能であると共に,挟持した薄板は上下方向に位置を変えることが可能であり,操作の自由度が大幅に向上するからである。
更に,クランプ移動装置と上記クランプ装置の上下動作を組み合わせることにより,挟持されたプリント基板85の運動の自由度が大幅に上昇する。
【0021】
上記距離センサには,例えば,検出信号の波数を計測することによって回転量を検出するロータリエンコーダがある。
即ち,上記ロータリエンコーダは,計測対象物の可動部と連結した回転発信器であり,その発信信号の波数を計測することにより対象物の移動量を計測することができる。
このようなディジタル的な計測法によって,温度や電源変動などの影響が受けにくい高精度で安定した距離センサとすることができる。
【0022】
また,クランプ移動装置は,例えば,クランプ装置を取付けた,ピニオン又はラックを有するクランプ台と,上記ピニオン又はラックと噛合するラック又はピニオンを有するガイド盤とを有し,上記ピニオンは連結・切断装置によって薄板処理装置の駆動部と連結するよう構成することができる。
【0023】
そして,ピニオンを連結・切断装置によって薄板処理装置の前記駆動部に連結して,ピニオンを駆動し,ピニオン又はラックを移動させることができる。その結果,そのピニオン又はラックを有するクランプ台が移動する。
そして,クランプ台の移動は,次工程の薄板処理装置の駆動部によって駆動されるから,クランプ台と共に移動する薄板と薄板処理装置の処理工程とのマッチングが容易となる。
【0024】
更に,ピニオンとラックを有する上記クランプ移動装置は,薄板処理装置の方向への移動を完了したクランプ台を,元の位置に復帰させる後退シリンダを有することが好ましい。
ピニオンとラックにより前進したクランプ台を,上記後退シリンダにより後退,復帰させ,再び前進させて,クランプ台の往復運動をさせることができるからである。
【0025】
なお,薄板処理装置には,例えば薄板の表面にフィルムを貼着するフィルムラミネート装置がある(図7,図8参照)。
そして,上記フィルムラミネート装置には,フィルム表面に形成した接着剤,塗料,コーティング剤等を薄板に貼着するための貼着剤転写装置がある。
【0026】
【作用及び効果】
クランプ移動装置は,薄板をクランプ装置により挟持し,クランプ装置をクランプ移動装置により移動させて,薄板を移動することができる。
上記のように,クランプ移動装置は薄板を挟持して薄板処理装置に投入する。それ故,投入ローラ(図9,符号991)に載置して搬送する従来装置のように,薄板が前後左右に位置ずれを生じたり,ローラ上の滑りによる投入遅れを生じたりすることがない(図10,図11前記第1,第2の問題点参照)。
【0027】
また,本発明においては,クランプ移動装置の駆動機構は,連結・切断装置によって薄板処理装置の駆動部に連結して前進駆動することができる。
このように,薄板処理装置の駆動部によって薄板を前進すれば薄板投入装置と薄板処理装置との間の駆動源の速度差によるずれが生じない(前記第3の問題点の解決)。
【0028】
また,本発明の薄板投入装置は,薄板の後端を検知する後端検知センサを有している。それ故,後続の薄板は,先行する薄板の後端位置をセンサが検知して薄板処理装置への投入動作を開始することができる。
即ち,コントローラは,後端検知センサの検知信号により,先行する薄板の後端位置を知って,連結・切断装置を連結動作させ,後続薄板の投入動作を開始させることができる。
【0029】
そして,前記のように,クランプ移動装置の駆動機構は,薄板処理装置の駆動部に駆動されて前進するから,先行する薄板と後続する薄板の速度差をなくすことができる。
従って,先行する薄板と,後続の薄板とのギャップを精度よく制御することができる(前記第2の問題点の解決)。
【0030】
また,薄板投入装置は,距離センサを有している。そして,コントローラは,距離センサにより薄板(クランプ装置)の移動距離を検出することができる。その結果,薄板が薄板処理装置に向けて所定の距離だけ前進し,確実に投入されたことを確実に検出することができる。
【0031】
そして,所定の距離だけ薄板が投入されたことを検出したコントローラは連結・切断装置を切断して,クランプ装置の前進を停止させる。
そして,次のサイクルのクランプ装置の投入動作に手際よく転換することができ,次々とクランプ装置の投入動作を繰り返すことができる。
上記のように,本発明によれば,投入する薄板の間隔を正確にコントロールできると共に,次工程の薄板処理装置における処理工程とのマッチングが容易な薄板投入装置を提供することができる。
【0032】
【実施例】
実施例1
本発明の実施例にかかる薄板投入装置について,図1〜図6を用いて説明する。
本例は,前記図7に示したプリント基板85の表面に接着剤層86を形成する接着剤貼着装置90に用いられる薄板投入装置である。
【0033】
本例は,図1,図2に示すように,薄板のプリント基板85を次々と移送しながら,プリント基板85に連続的に処理を施す薄板処理装置11に対して,プリント基板85を連続投入する薄板投入装置10である。
本薄板投入装置10は,薄板であるプリント基板85を上下から挟持するクランプ装置20と,クランプ装置20の薄板処理装置11の方向への前進と元位置への後退とを操作するクランプ移動装置30とを有する。
【0034】
クランプ移動装置30は,薄板処理装置11におけるプリント基板85を移送する駆動部111とクランプ移動装置30の駆動機構31とを連結又は切断する連結・切断装置35と,連結・切断装置35を制御する図示しないコントローラとを有している。
一方,薄板処理装置11とクランプ移動装置30との間には,クランプ移動装置30から薄板処理装置11に投入さたプリント基板85の後端を検知する後端検知センサ41と,クランプ移動装置30から薄板処理装置11に投入されたプリント基板85の基準位置からの移動距離を検出する距離センサ42とを設けてある。
【0035】
そして,上記コントローラは,後端検知センサ41の検知信号により連結・切断装置35を連結動作させると共に,距離センサ42の距離検出信号により,連結・切断装置35を切断動作させる。
また,クランプ装置20は,プリント基板85を挟持する挟持部21と,挟持部21を上下動させる上下シリンダ22とを有する。
【0036】
また,距離センサ42は,検出信号の変化波数を計測することによって,回転量を検出するロータリエンコーダを有している。
また,クランプ移動装置30は,クランプ装置20を取付けてあり,ラック33を有するクランプ台32と,上記ラック32と噛合するピニオン34を有するガイド盤36とを有しており,ピニオン34は連結・切断装置30によって,薄板処理装置11の駆動部111と連結される。
【0037】
また,クランプ移動装置30は,ピニオン34に駆動され薄板処理装置11の方向への移動を完了したクランプ台33を元の位置に復帰させる後退シリンダ37を有する。
【0038】
そして,薄板処理装置11は,プリント基板85の表面にフィルムを貼着するフィルムラミネート装置であり,フィルム表面に形成した接着剤をプリント基板85表面に貼着するものである。
【0039】
以下それぞれについて詳説する。
本例は,図3に示す,プリント基板85の接着剤貼着装置1(図7,図8参照)に用いる薄板投入装置10である。
即ち,粘着ローラ97において表面からゴミなどの異物を取り除かれたプリント基板85は,整列部98において位置決め,整列した後,薄板投入装置10によって次工程の薄板処理装置11であるフィルムラミネート装置に所定のタイミングで投入される。
【0040】
ここで所定のタイミングとは,先行するプリント基板85と後続のプリント基板85の間隔が一定となると共に,下記の接着剤フィルム92とマッチングを取るためのタイミングである。
フィルムラミネート装置に投入されたプリント基板85は,フィルムラミネート装置の上下一対のラミネートロール112(図1,図2)の間に把持されて前進する。ラミネートロール112は,駆動部111のモーターに駆動されて回転し,プリント基板85を挟持,圧送する。
【0041】
上記フィルムラミネート装置94は,図7,図8に示したように,マスキングテープ81を一定の間隔で貼着した接着剤フィルム92をプリント基板85に熱圧着する。そして,上記マスキングテープ81が,隣接するプリント基板85の端部間をまたがって覆うように位置せしめるものである。
【0042】
そして,次工程の熱処理搬送部95は,冷却しながら搬送し,接着剤をプリント基板85に定着せしめるものである。
そして,最終工程のフィルム剥離装置96において,プリント基板85からベースフィルム921とマスキングテープ81とを剥離,除去し,定着された接着剤はプリント基板85上に残留する(図7参照)。
【0043】
なお,フィルム剥離装置96のベースフィルム921(図7)の巻取りロール961は,図3に示すように,プリント基板85の進行方向に対して約45°傾いた方向に配置されている。
そのため,ベースフィルム921は,プリント基板85の進行方向に対して傾斜して剥離される。即ち,ベースフィルム921がプリント基板85から剥離を開始する剥離の境界線は,プリント基板85の前端面に約45°の角度を有している。
【0044】
図1,図2に示すように,整列部98の,ロールコンベア981は,図示しないコンベアモータに駆動されて回転し,載置されたプリント基板85を前方に向かって搬送する。
前端ストッパ982は,ストッパシリンダ989(図1)に連結されており,上下方向に駆動され,上方位置にある通常時においては,ロールコンベア981上に載置されたプリント基板85を停止せしめる。
【0045】
ストッパシリンダ989は,後述する整列部クランプシリンダ988と同期を取って作動する。
整列部クランプ装置980は,整列部98の左右両側部に配設されており,プリント基板85を挟持する整列クランプアーム987と,整列部クランプアーム987を前方に移動させる整列部クランプシリンダ988と,整列部クランプアーム987がプリント基板85を挟持するよう駆動する整列部挟持シリンダ986とを有している。
【0046】
また,整列部98の右側方には,幅寄せ板985が配設されている。
上記,幅寄せ板985と,整列部クランプ装置980とは,左右に横行運動可能なベース台984に取付けられており,ベース台984は,横行駆動する図示しない幅寄せシリンダに連結されている。
また,整列部98の左側部には,プリント基板85の脱落防止用の側部ストッパ983(図2)が固定されている。
【0047】
薄板投入装置10は,図1,図2に示すように,クランプ装置20と,クランプ装置20の後方に設けた基板受けローラ16と,クランプ装置20の前方に設けた投入ローラ17と,クランプ移動装置30とを有している。
基板受けローラ16と,投入ローラ17とは,駆動源を持たない回転自在のローラである。
【0048】
クランプ装置20は,プリント基板85を挟持する左右一対の挟持部21と,該挟持部21を上下動させる上下シリンダ22とを有している。
挟持部21は,図2に示すように,プリント基板85を上下から挟持する一対の挟持板211と,挟持板を支持するアーム212を有し,両挟持板211の上下方向の間隔を自在に変えることによりプリント基板85を挟持又は挟持を解除するものである。
上記アーム212は,上下シリンダ22のロッド221(図1)に連結されている。
【0049】
クランプ移動装置30は,図1に示すように,クランプ台32とピニオン34を有するガイド盤36と,クランプ台32を後退させる後退シリンダ37と,電磁クラッチを有する連結・切断装置35とを有している。
クランプ台32は,クランプ装置20を取付けてあり,ラック33を有している。
【0050】
また,後退シリンダ37のロッド371は,クランプ台32に連結されている。
また,ガイド盤36は,上記ラック33と噛合するピニオン34と,横ずれを防止するためのリニアガイド38を有している。
そして,連結・切断装置35は,ベルト351〜353を介して,ラミネートロール112の駆動部111のモータと,ピニオン34との間を連結又は切断するものである。
【0051】
そして,連結・切断装置35と駆動部111との間に設けられた中継プーリ354には距離センサ42であるロータリエンコーダが取付けられている。
上記ロータリエンコーダは,プーリ354の回転数,即ちベルト352,353の移動距離に比例した数のパルスを発信するものである。
【0052】
また,投入ローラ17とクランプ装置20との間には,プリント基板85の後端を検出する後端検知センサ41が取付けられている。
後端検知センサ41には,光学式,磁気式,超音波式など各種のものがある。
そして,コントローラ40(図5)は,後端検知センサ41,距離センサ42,連結・切断装置35,後退シリンダ37及び上下シリンダ22と接続されたシーケンスコントローラである。
【0053】
次に,本例の薄板投入装置10の作用効果について述べる。
入口の粘着ローラ97(図3)から送出されたプリント基板85は,図1,図2に示すように,ロールコンベア981に載置され前方に向かって搬送される。
同時に図示しない幅寄せシリンダが作動してベース台984が左方に移動し,プリント基板85は幅寄せ板25に押圧されて左方の所定の位置まで移行する。
【0054】
そして,プリント基板85は,前端ストッパ982に当接する。
次いで,整列部クランプ装置980の整列部挟持シリンダ986が作動し,左右の整列部クランプアーム987(図2)が,プリント基板85を上下から挟持する。
次いで,ストッパシリンダ989が作動し,前端ストッパ982が下降する。
【0055】
そして,整列部クランプシリンダ988が作動し,整列部クランプアーム987を基板受けローラ16まで移動させる。
基板受けローラ16に移動した後,整列部挟持シリンダ986が再び作動し,整列部クランプアーム987のプリント基板85の挟持状態を解除し,プリント基板85を基板受けローラ16上に載置する。
【0056】
次いで,整列部クランプシリンダ988が作動して,整列部クランプアーム987が原位置に復元すると共に,ストッパシリンダ989が作動し,前端ストッパ982が再び通常位置まで上昇する。
【0057】
一方,基板受けローラ16上に載置されたプリント基板85は,図4に示すように,クランプ装置20が作動し,挟持板211に挟持される。
次いで,後端検知センサ41が先行するプリント基板85の後端を検知すると,コントローラ40の指令により連結・切断装置35が動作し,クランプ移動装置30のピニオン34はラミネートロール112の駆動部111に連結される。
【0058】
そして,ピニオン34が回転し,ラック33を駆動しクランプ台32が前進を開始する。
同時に,コントローラ40の指令によりクランプ装置20の上下シリンダ22が作動し,挟持部21とプリント基板85が下降する。
【0059】
先行するプリント基板85を前進させるラミネートロール112と,後続のプリント基板85を前進させるクランプ移動装置30とは,同一の駆動部111によって駆動されるから,図5に示すように,両プリント基板85のギャップAは一定に保持される。 本例では,上記ギャップAが5mmとなるように後端検知センサ41の取付け位置を調整してある。
【0060】
なお,このとき,クランプ台32に連結された後退シリンダ37は,コントローラ40の指令により開放状態に保持され,軽少な負荷となる。
また,連結・切断装置35が作動すると同時に,距離センサ42が作動し,コントローラ40は,ベルト352,353の移動距離からクランプ台32(プリント基板85)の移動距離を計測する。
【0061】
そして,プリント基板85が所定の距離だけ前進し,図6に示すように,ラミネートロール112に確実に把持されると,コントローラ40(図示略)が指令を発し,連結・切断装置35に切断動作させると共にクランプ装置20はプリント基板85の挟持状態を解除する。
その結果,クランプ台32は前進を停止し,一方,挟持状態を解かれたプリント基板85は,ラミネートロール112に挟持されて前進する。
【0062】
そして,コントローラ40は,後退シリンダ37を作動させ,クランプ台32を急速に元の位置に復帰させる。なお,連結・切断装置35は,切断状態にあるから,ラック33とピニオン34とは,軽負荷である。
次いで,上下シリンダ22を作動させてクランプ装置20が上昇し,図4に示す元の状態が再現する。
【0063】
図4〜図6に示す上記サイクルを次々と繰り返して,プリント基板85は次々と薄板処理装置11のラミネートロール112に投入される。
本例の薄板投入装置10においては,プリント基板85はクランプ装置20に挟持されて前進し,薄板処理装置11に投入される。それ故,ローラ上に載置して搬送する場合(図10,図11)のように,位置ずれや滑りなどが生じない。
【0064】
また,プリント基板85の前進駆動は,先行するプリント基板85を駆動する同一の駆動源111によって駆動されるから,両者の間には速度差がなく,ギャップA(図5)の変動が生じない。
【0065】
同様に,薄板処理装置11であるフィルムラミネート装置に投入されるプリント基板85と,接着剤フィルム92とは,同一の駆動源111によって駆動されるから両者85,92(図7)のマッチングが容易である。
また,先行するプリント基板85の後端位置を後端検知センサ41が検知して,後続のプリント基板85を投入するから,両者のギャップAには,ばらつきがなく,均一である。
【0066】
そして,プリント基板85のラミネートロール112への投入は,距離センサ42によって,プリント基板85の前進距離を正確に把握しながら行われる。
そして,クランプ装置20は,プリント基板85をラミネートロール112に,確実に把持させてから元の位置に急速復帰する。
【0067】
そして,上記各工程は,いずれも精度が高く,応答性に優れたセンサやアクチュエータによって実現することができる。即ち,後端検知センサ41や距離センサ42は極めて高速で高精度のものが実用化されており,またコントローラ40や連結・切断装置35である電磁クラッチも高速で高精度のものがある。
従って,上記薄板投入装置10は,極めて高速で高精度の薄板投入サイクルが実現可能である。
【0068】
上記のように本例によれば,投入するプリント基板85の前後の間隔を正確にコントロールできると共に,次工程の薄板処理装置における接着剤フィルム92とのマッチングが容易な薄板投入装置10を提供することができる。
なお,本例では,クランプ台32にラックを用い,ガイド盤36にピニオンを用いたが,クランプ台にピニオンを用い,ガイド盤にピニオンを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の薄板投入装置の動作説明用正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】実施例1の接着剤貼着装置の正面図。
【図4】実施例1の薄板投入装置の動作説明用正面図(クランプ装置移動開始前)。
【図5】実施例1の薄板投入装置の動作説明用正面図(クランプ装置移動開始直前)。
【図6】実施例1の薄板投入装置の動作説明用正面図(クランプ装置移動完了時)。
【図7】従来の接着剤貼着装置の説明図。
【図8】従来の接着剤貼着装置の正面図。
【図9】従来の整列投入装置の平面図。
【図10】従来の整列投入装置におけるプリント基板の位置ずれ説明図。
【図11】従来の整列投入装置におけるプリント基板のギャップ変動の説明図。
【符号の説明】
10...薄板投入装置,
11...薄板処理装置,
111...駆動部,
20...クランプ装置,
21...挟持部,
22...上下シリンダ,
30...クランプ移動装置,
31...駆動機構,
32...クランプ台,
33...ラック,
34...ピニオン,
35...連結・切断装置,
37...後退シリンダ,
40...コントローラ,
41...後端検知センサ,
42...距離センサ,
Claims (7)
- 薄板を次々と移送しながら処理を施す薄板処理装置に対して,薄板を連続投入する薄板投入装置であって,
上記薄板投入装置は,薄板を上下から挟持するクランプ装置と,該クランプ装置の前進及び後退を操作するクランプ移動装置とを有しており,
上記クランプ移動装置は,クランプ装置を前後動させる駆動機構と,該駆動機構を薄板処理装置における薄板の駆動部と連結又は切断する連結・切断装置と,該連結・切断装置を制御するコントローラとを有しており,
一方,薄板処理装置とクランプ移動装置との間には,クランプ移動装置から薄板処理装置に投入された薄板の後端を検知する後端検知センサと,投入された薄板の基準位置からの移動距離を検出する距離センサとを設けてあり,
上記コントローラは,後端検知センサの検知信号により上記連結・切断装置を連結動作させると共に,距離センサの距離検出信号により上記連結・切断装置を切断動作させることを特徴とする薄板投入装置。 - 請求項1において,上記クランプ装置は,薄板を挟持する挟持部と,該挟持部を上下動させる上下シリンダを有することを特徴とする薄板投入装置。
- 請求項1又は請求項2において,上記距離センサは,検出信号の変化波数を計測することによって回転量を検出するロータリエンコーダを有していることを特徴とする薄板投入装置。
- 請求項1,2又は3において,上記クランプ移動装置の駆動機構は,クランプ装置を取り付けたピニオン又はラックを有するクランプ台と,上記ピニオン又はラックと噛合するラック又はピニオンを有するガイド盤とを有しており,
上記ピニオンは,上記連結・切断装置によって上記薄板処理装置の薄板駆動部と連結されていることを特徴とする薄板投入装置。 - 請求項4において,上記クランプ移動装置の駆動機構は,薄板処理装置の方向への移動を完了したクランプ台を,元の位置に復帰させる後退シリンダを有することを特徴とする薄板投入装置。
- 請求項1ないし4又は5において,薄板処理装置は,薄板の表面にフィルムを貼着するフィルムラミネート装置であることを特徴とする薄板投入装置。
- 請求項6において,フィルムラミネート装置は,フィルム表面に形成した接着剤,塗料,コーティング剤等を薄板表面に貼着するための貼着剤転写装置であることを特徴とする薄板投入装置。
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