JP3582049B2 - 誘導加熱装置 - Google Patents
誘導加熱装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3582049B2 JP3582049B2 JP20008097A JP20008097A JP3582049B2 JP 3582049 B2 JP3582049 B2 JP 3582049B2 JP 20008097 A JP20008097 A JP 20008097A JP 20008097 A JP20008097 A JP 20008097A JP 3582049 B2 JP3582049 B2 JP 3582049B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- induction heating
- temperature
- heated
- billet
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- General Induction Heating (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば連続鋳造機(CCM)から送られてくるビレット等の被加熱物を圧延機入口で圧延に必要な温度まで昇温加熱するための誘導加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビレット材を使用する圧延設備においては、近年、省エネルギーのために直送圧延(HDR)が採用されている。この直送圧延においては、連続鋳造機(CCM)より送られてくるビレットを、圧延機入口で圧延に必要な温度まで昇温加熱(通常100〜200℃の昇温)し、この昇温加熱には誘導加熱法が使用されるケースが多いが、従来方式ではCCMからの搬送中に、ビレットに局部的な過冷却部が発生した場合(例えば、連続圧延溶接時のクランプ部の冷却)には、これを解消するような加熱が行えないため、ビレットは局部的な過冷却部を持ったまま圧延され、寸法不良、ミスロール、モータの過負荷の原因となっていた。
【0003】
図4は従来のビレット加熱装置の構成を示す説明図である。図において、10はビレット、11はビレット10を支持するサポートロールであり、21〜24は筒形の誘導加熱コイル(コイル幅:600〜800mm)である。図示の例においては4個の誘導加熱コイルを配置した例を示しているが、一般的には、2個〜4個の誘導加熱コイルを搬送方向に沿って並設し、そして、その誘導加熱コイル21〜24の中をビレット10が通過する際に、高周波電流を供給して誘導加熱を行う。このときの1個の誘導コイル出力は、600〜1200KW程度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図4のビレット加熱装置において、ビレット10の温度に対する制御は、次の2つの制御方法が採用されている。
(a)誘導加熱コイルの投入電力制御
(b)ビレットの通過速度制御
いずれの制御方法も、誘導加熱コイルに入る直前のビレットの温度を検知し、それに対して、投入電力及び/又は通過速度を変動させて出口での温度差を少くしているが、被加熱部の全長が2.4〜6m位あるため、図5に示されるような温度変化にはほぼ対応出来るが、複数の誘導加熱コイル全体を一括しているので、図6に示されるような局部的な過冷却部を含む温度変化には対応出来ない。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、局部的な過冷却部を含む被加熱物の温度分布の平準化を可能にした誘導加熱装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る誘導加熱装置は、被加熱物の搬送方向に沿って配置され、被加熱物を誘導加熱する複数の誘導加熱コイルと、被加熱物の搬送速度を検出する速度検出手段と、誘導加熱コイルの上流側に配置され、被加熱物の温度を測定する温度検出手段と、速度検出手段の出力及び温度検出手段の出力を取り込み、そして、被加熱物をトラッキングして、各誘導加熱コイルのコイル幅における温度検出手段の出力と目標加熱温度との温度差の積分値を求め、その積分値に基づいた制御信号を各誘導加熱コイルにそれぞれ対応して生成して出力する演算手段と、制御信号に基づいた電力の高周波電流を誘導加熱コイルにそれぞれ供給する駆動手段とを備えたものである。被加熱物をトラッキングすることにより、各誘導加熱コイルに対応した制御信号を求めて、誘導加熱コイル毎にそれぞれ加熱制御を行い、過冷却部に追加加熱エネルギーを供給して、過冷却部の平準化を行う。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施形態1.)
図1は本発明の一実施形態に係る誘導加熱装置及びその関連設備の構成を示すブロック図である。図において、30はビレット10の搬送速度を検出するための速度検出器であり、31は誘導コイル21〜23の上流側に設けられ、ビレット10の温度を検出する温度検出器である。32は演算装置であり、速度検出器30の出力及び温度検出器31の出力をそれぞれ入力して、温度検出器31により検出された測定個所をトラッキングして、誘導加熱コイル21〜23をそれぞれ個々に加熱制御するための制御信号を生成して出力する。33〜35は高周波電源装置であり、演算装置32からの制御信号に基づいて誘導加熱コイル21〜23に高周波電流を供給する。なお、速度検出器30は図示の位置に設置せずに、下流側の圧延機(図示せず)に設けられている速度検出器を利用してもよい。
【0008】
図2は図1の誘導加熱装置における基本制御パターンの説明図である。ここで、同図の(a)に示される誘導加熱コイル21の加熱制御に着目してその動作を説明する。温度検出器31がビレット10の表面温度を検出すると、演算装置32は速度検出器30の出力に基づいてその測定個所をトラッキングする。その結果、ビレット10の温度分布(温度検出器31の出力分布)は、誘導加熱コイル21の位置との相対関係では同図の(b),(c)に示されるように経時的に移行することになる。演算装置32は誘導加熱コイル21に対する経時的に変化する温度分布に従って、誘導加熱コイル21の加熱制御するための制御信号を生成して出力する。
【0009】
この制御信号を生成する際には、予め設定された目標加熱温度とビレット20の温度との差異に基づいて制御信号を生成するが、過冷却部Aの部分については例えばコイル幅内でのビレット10の温度(温度検出器31の出力)と目標加熱温度との温度差の積分値(図2の(b)(c)の網目部)を求めて、その積分値に比例した制御信号を生成する。そして、この制御信号により高周波電源装置33を駆動して誘導加熱コイル21に高周波電流を供給するが、そのとき投入される電力は、図2の(d)に示されるような三角形状のパターンになる。制御信号の生成方法には、上記の他に、例えば、前記の積分値を何段階に順次切換えた制御信号を生成してもよく、その場合に投入される電力は、図2の(e)に示されるような階段状のパターンになる。
【0010】
なお、上記の説明は誘導加熱コイル21の加熱制御についての説明であるが、誘導加熱コイル22,23についても上記の場合と同様にしてコイル幅内でのビレット10の温度(温度検出器31の出力)と目標加熱温度との温度差の積分値に基づいて制御し、誘導加熱コイル21〜23のそれぞれに投入する電力を、順次進入してくるビレット10の局部的な過冷却部に対応させることにより、ビレット10の局部的な過冷却部はその温度に対応した適切な追加加熱エネルギーを受けることになり(後述の図3参照)、ビレット10の温度分布の平準化が可能になっている。また、本実施例においては測定個所をトラッキングした例について説明し、過冷却部Aを検出してその部分のみをトラッキングしてもよい。
【0011】
(実施形態2.)
図3は本発明の他の実施形態の誘導加熱装置のコイル配置とその電力制御との関係を示したタイミングチャートである。ビレット10の冷却部の分布が一定の場合(例えばフラッシュバット溶接により連続化されたビレット等)には、誘導加熱コイルの形状及び配置をその冷却部の分布に対応させることにより、さらに加熱効率を上げることが出来る。本実施形態においては、ビレット10の過冷却部の最短間隔Wが予め分かっており、しかもそれが過冷却部の幅より狭いということが分かっているので、その間隔Wのコイル幅をもった誘導加熱コイル21〜23をライン上に設置してある。なお、この誘導加熱コイル21〜23の投入電力を制御するための制御系は図1に示されるものと同一である。
【0012】
演算装置32は、速度検出器30の出力に基づいて温度検出器31の測定個所をトラッキングし、そして、この例においてはビレット10の過冷却部(A,B,C,D)をトラッキングして、誘導加熱コイル21〜23の投入電力を制御するための制御信号を生成して、その制御信号により高周波電源装置33〜35を駆動して誘導加熱コイル21〜23に高周波電流を供給する。このとき誘導加熱コイル21〜23に投入される電力は、図2の(d)に示されるような三角形状のパターンになっている。誘導加熱コイル21〜23を通過した後のビレット10の過冷却部(A,B,C,D)は、各誘導加熱コイルによってそれぞれ加熱され、図示のような追加加熱エネルギーを受けることにより、温度差が大幅に平準化される。
【0013】
そして、本実施形態においては、この誘導加熱コイル21〜23の幅を過冷却部の最短間隔W、即ち最短の非過冷却部の長さに合わせたことにより、その非過冷却部が誘導加熱コイルと一致した位置に到達したときには、誘導加熱コイルとその非過冷却部のみを加熱し、過冷却部に跨って加熱せずにすむことから、その分だけ加熱熱効率が良くなる。なお、本実施形態は、ビレット10の過冷却部の最短間隔Wが過冷却部の幅より狭い場合の例であるが、ビレット10の過冷却部の幅(最小の幅)がビレット10の過冷却部の最短間隔Wよりも狭い場合については、誘導加熱コイルの幅を過冷却部の幅に合わせるものとし、その場合においても同様に加熱効率を高めることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、被加熱物をトラッキングして、各誘導加熱コイルのコイル幅における温度検出手段の出力と目標加熱温度との温度差の積分値を求めて、その積分値に基づいた制御信号を各誘導加熱コイルにそれぞれ対応して生成し、その制御信号に基づいた電力の高周波電流をその制御信号に対応した誘導加熱コイルにそれぞれ供給して被加熱物を誘導加熱するようにしたので、被加熱物に局部的な過冷却部があってもその過冷却部に対応した追加加熱エネルギーを供給するがができ、被加熱物の全体の温度分布の平準化が可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る誘導加熱装置及びその関連設備の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の誘導加熱装置における基本制御パターンの説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態の誘導加熱装置のコイル配置とその電力制御との関係を示したタイミングチャートである。
【図4】従来のビレット加熱装置の構成を示す説明図である。
【図5】ビレットに連続的な温度変位がある場合の温度分布の図である。
【図6】ビレットに局部的な温度変位がある場合の温度分布の図である。
Claims (1)
- 被加熱物の搬送方向に沿って配置され、被加熱物を誘導加熱する複数の誘導加熱コイルと、
被加熱物の搬送速度を検出する速度検出手段と、
前記誘導加熱コイルの上流側に配置され、被加熱物の温度を測定する温度検出手段と、
前記速度検出手段の出力及び温度検出手段の出力を取り込み、そして、被加熱物をトラッキングして、各誘導加熱コイルのコイル幅における前記温度検出手段の出力と目標加熱温度との温度差の積分値を求め、前記積分値に基づいた制御信号を各誘導加熱コイルにそれぞれ対応して生成して出力する演算手段と、
前記制御信号に基づいた電力の高周波電流を誘導加熱コイルにそれぞれ供給する駆動手段と
を備えたことを特徴とする誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20008097A JP3582049B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 誘導加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20008097A JP3582049B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 誘導加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143723A JPH1143723A (ja) | 1999-02-16 |
JP3582049B2 true JP3582049B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=16418528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20008097A Expired - Fee Related JP3582049B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 誘導加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3582049B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005061670B4 (de) * | 2005-12-22 | 2008-08-07 | Trithor Gmbh | Verfahren zum induktiven Erwärmen eines Werkstücks |
DE102006005635A1 (de) | 2006-02-08 | 2007-08-09 | Sms Demag Ag | Rollenherdofen zum Aufheizen und/oder Temperaturausgleichen von Stranggiessprodukten aus Stahl oder Stahllegierung und dessen Anordnung vor einer Warmband-Fertigwalzstrasse |
CN109913623A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-06-21 | 湖南大学 | 一种梯度热处理与数据采集、反馈一体化样机 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP20008097A patent/JP3582049B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1143723A (ja) | 1999-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4307276A (en) | Induction heating method for metal products | |
JP3582049B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
AU734645B2 (en) | System, apparatus, and method for heating metal products in an oscillating induction furnace | |
KR20110030243A (ko) | 유도 가열 장치 및 유도 가열 장치의 제어 방법 | |
GB1570916A (en) | Method of induction heating of metal materials | |
JP2002285309A (ja) | ストリップ形状矯正装置及び方法 | |
JPH11267730A (ja) | 熱延鋼板の温度制御装置及びその方法 | |
JP3552646B2 (ja) | 熱延鋼帯の温度制御方法 | |
JP3284913B2 (ja) | 熱延鋼帯の圧延方法 | |
JPH09239423A (ja) | 棒鋼類圧延設備における水冷制御方法 | |
JP3546864B2 (ja) | 熱間圧延方法とその装置 | |
JP3801154B2 (ja) | 熱延鋼板の製造方法 | |
JPH11297460A (ja) | 搬送中の導電材の誘導加熱温度制御方法 | |
JP2925727B2 (ja) | アーク炉における装入原料の溶解状況検知方法及びその装置並びにアーク炉用水冷パネル | |
JP5130758B2 (ja) | 連続処理ラインにおけるライン速度制御システム、方法、及びコンピュータプログラム | |
JP2004283846A (ja) | 熱間圧延方法およびその設備 | |
JP3118343B2 (ja) | 熱間仕上圧延材のスキッドマ−ク低減方法 | |
KR100451823B1 (ko) | 열간압연선재의 서냉방법 | |
JPH11221606A (ja) | 熱延鋼帯の圧延方法 | |
JP3644280B2 (ja) | 鋼材の圧延方法 | |
JP3474467B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP2004006106A (ja) | シートバーのエッジ加熱方法及び装置 | |
JP3518504B2 (ja) | 鋼板の冷却条件設定方法 | |
SU893463A1 (ru) | Способ автоматического управлени процессом высокочастотной сварки | |
JP2719913B2 (ja) | 誘導加熱炉 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040706 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040716 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806 Year of fee payment: 5 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140806 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |