JP3581130B2 - 秤量ステーションを含む秤量充填機械 - Google Patents
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Description
本発明は、容器の秤量充填機械、すなわち、容器の内部においてあらかじめ決められた量の製品を得るため、容器の重量の変化に応じて容器の充填の終了が決められる機械に関する。
【0002】
より詳細には本発明は、充填すべき容器が、応力センサにより支持される把握装置により支承されるタイプで、応力センサが、フレームに接続された基端と、把握装置が固定された接合端とを有する変形可能部材で構成されるタイプの秤量充填機械に関する。
【0003】
このような機械はたとえば特許文献FR−A−2.770.292に記載されている。
【0004】
この種の機械においては、容器は、上で引用した文献のように、頸部で容器を把握するのに適したコレット、あるいは容器が置かれるサドルとすることもできる、把握装置により支承される。いずれの場合も、通常、把握装置は正確な位置決めを確保するために容器本体の相補的案内手段を含む。
【0005】
もちろん、機械の他の部分との干渉がない状態で応力センサが容器の重量を完全に検出するように、容器の把握装置は必ず応力センサにより支持されなければならない。
【0006】
また、把握装置が受ける応力は全てセンサに再送信される。
【0007】
ところで、空の容器を把握装置上に移動することができ、充填が終了した後に容器を撤去する容器移動手段の動作不良が発生することがある。そのような動作不良の結果、大きな応力が把握装置に、したがってセンサに加えられるようになる。ところで、応力センサは測定を行うのに使用する容器の重量に比例した応力に耐えるようになっている。それを超過するとセンサは、センサを使用不可能にし、さらにはセンサを破損させうるような回復不能な変形を受けることがある。
【0008】
したがって本発明は、センサの測定精度を何ら下げることなく効果的にセンサを保護することができる新しい概念の秤量充填機械を提供することを目的とする。
【0009】
この目的のため、本発明は、把握装置が弾性手段により接合端に接続され,弾性手段が把握装置を通常位置に向かわせ、通常位置で把握装置が接合端に接続された支承表面で支承されること、および把握装置が、フレームに接続された衝合面に接触する衝合位置まで、弾性手段に対抗して、接合端に対し保護方向に移動することができることを特徴とする上に記述した種類の機械を提供する。
【0010】
本発明の他の特徴によれば、
把握装置が接合端に対し保護方向に通常位置と衝合位置の間で滑動できるように接合端上に取り付けられ、
保護方向がほぼ水平であり、
容器がセンサに対し張り出した状態になるように把握装置が接合端から保護方向に延び、
把握装置が、センサの接合端に固設された円筒形案内ロッドに滑動可能に取り付けられ、
案内ロッドの軸を中心とするセンサに対する把握装置の回転を阻止する手段が設けられ、
重量センサが、本体の形態で作製された一定モーメントセンサであり、一定モーメントセンサが端部への接合部が変形可能であって連接点を形成することのできるほぼ平行な横ビームにより2つの端部が相互に結合されるように少なくとも1つの中央凹部を具備し、横ビームが保護方向にほぼ平行であり、
把握装置とフレームが、両者の間に、気密区画を規定し、その内部に応力センサが設けられ、
区画の気密性が把握装置をフレームに接続する可とう蛇腹により確保される。
【0011】
本発明の他の特徴および長所は、以下の詳細な説明を読み添付の図面を参照することにより明らかになろう。
【0012】
容器の秤量充填機械のための秤量ステーションの主要な要素を図1から図3に示した。機械は、ターンテーブルが複数の容器充填ステーションを具備し、各充填ステーションが、1つの秤量ステーションと、1つの充填口と、容器の重量に応じて制御される弁を具備する分配回路とを特に含む、たとえば回転ターンテーブル方式機械とすることができる。
【0013】
秤量ステーションは、主要要素として、応力センサ10を介してターンテーブルのフレームの要素に固定される容器52の把握装置50を含む。
【0014】
応力センサ10は、「一定モーメント」と呼ばれる種類の変形可能な本体を持つセンサである。
【0015】
このセンサは、ほぼ板状であって中央凹部14を具備する金属本体12を有する。この凹部14は4つの側面を本体12内に規定するが、そのうちで区別すべきは、ターンテーブルのフレーム要素へのセンサの固定を行うための基本コラム16、および秤量すべき容器52の把握装置50に接続する接合コラム18である。
【0016】
2つのコラム16、18はほぼ垂直方向に向くことが好ましい。凹部14により規定される他の2つの側面は、2つのコラムを接続するほぼ水平な横ビーム20を形成する。凹部14の形状は、横ビーム20とコラム16、18との間の接続部位22が細くなり、したがって、対比的に変形不能とみなすことができる他の側面と比べて、きわめて変形可能である。
【0017】
このようにしてセンサの本体12は、接合コラム18に負荷が印加された時に平行四辺形に変形することが可能な四辺形を形成する。
【0018】
センサの本体12は垂直面内に配設され、センサは容器の重量の作用によりこの面内でしか変形しない。このようなセンサ内の、連接部を形成する狭い部位22上に、変形ゲージを設置し、容器に重量がかかると、部位の変形に応じて、センサに印加される応力の強さを推定することができるようにする。
【0019】
把握装置50は、充填すべき容器52の形状に適合させた容器ホルダ54と、把握装置をセンサに接続することを可能にする接続支持台56と、容器ホルダ54と接続支持台56の間に間置された中間ヘッド58とを含む。
【0020】
中央ロッド60は、センサの面内をセンサの前方に、すなわちフレームとは反対の方向に軸A1に沿って水平に延びるよう、センサの接合コラム18にねじ込まれる。このロッド60は、より小径の区間64で水平方向に分割される2つの回転円筒形支持面62をセンサからのはみ出し部分に含む。
【0021】
接続支持台56はほぼ回転円筒形であり、ロッド60への接続支持台の取り付けを可能にする中央穴65を備える。好ましくはこの取り付けは、低摩擦係数のリング66を間置することにより行われ、これにより、2つの短寸支持面62が存在することと相まって、ロッド60上の接続支持台56の運動に高い自由度がもたらされる。したがって支持台56はロッド60上を軸方向に滑動することができる。支持台56の後面68は、2つの格納部70を有し、格納部70は垂直面内の軸A1の両側に配設された、弾性プラグまたは圧縮ばね72を収納する。弾性プラグは、格納部70よりも大きい寸法であり、支持台の後面68を軸方向において後ろ側に通り越し、センサ10の接合コラム18の前縁74を押圧する。
【0022】
こうして弾性プラグは軸方向において前方に支持台に応力を加えようとする。したがって支持台56はプラグ72の作用により軸方向においてその前面76により、分割弾性リング78を押圧し、分割弾性リング78はロッド60の前端の溝内に取り付けられ、ロッド60に、したがってセンサ10の接合面18に結合された支持表面を形成する。
【0023】
ロッド60の軸A1を中心とする支持台56の回転を防止するために、センサの前縁74が、垂直方向に延びる平行四辺形の形状を有し、その結果、支持台56の後面68内に形成された相補形垂直溝75内に受け入れられるようになっているほぞ73が形成されることがわかる。ほぞ73はセンサの本体12の薄肉前端となる。ほぞ73および溝75は、軸A1を中心とするセンサ10に対する支持台の回転を阻止するが、2部品の相対軸方向滑動を阻止することはない。
【0024】
支持台56とロッド60の間の結合においても、ほぞ73と溝75との回転防止結合においても、顕著な締め付け応力を発生させずに動作の遊びを制限するようにする。
【0025】
把握装置50の中間ヘッド58は、適切なあらゆる手段、たとえば単純なねじにより、支持台56の前面76に固定される。一方、容器ホルダ54は、好ましくは、たとえば「四分の一回転」ねじ80などの高速固定手段により、中間ヘッド58の前面上に固定される。こうして固定することにより、充填すべき容器の形状の変更を所望する時には、容器ホルダ54の迅速な交換を行うことができる。
【0026】
図示の例においては、充填すべき容器は、頸部の部分にフランジを備えまたフランジの上方に把握溝を備えるPET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルである。したがって容器ホルダ54は、把握フランジ内に挿入されるボトルの頸部を把握してボトルを引っ掛けられる上側コレット82を含む。容器ホルダは、ボトルの胴体部と協働してボトルを上側コレット82に対し垂直に保つ、案内クランプ84も含む。
【0027】
しかしながら本発明は、充填すべき容器が単純に置かれるサドル形の容器ホルダで実施することも可能である。もちろんサドルも、本体の案内クランプを含むことができ、有利には、頸部のレベルにおいて作用するセンタリング装置を具備する。
【0028】
上に記述した組み立てから、容器の把握装置50の全体は、弾性プラグ72の作用に対抗してセンサ10に対し軸方向に移動することができる単一部材として振舞うことがわかる。
【0029】
把握装置への容器の脱着時も含め、機械の正常動作中、常時、支持台56を弾性リング78に押圧した状態に維持するのに十分な剛性のプラグ72を選択するのが好ましい。
【0030】
しかしながら、把握装置に加えられる応力の全体が、弾性プラグ72を介して、あるいはロッド60を介して、センサに戻される。その結果、センサは、把握装置で支承される容器の重量を測定することができ、したがってセンサにより、充填口から容器内に注入される製品の量を決定することができる。
【0031】
反対に、過大な応力を把握装置に印加し、この応力が把握装置を後退させる方向に大きな成分を含む場合には、把握装置は軸方向を後方にロッド60側に移動することができる。こうすることにより把握装置はプラグ72を圧縮する。
【0032】
本発明によれば、把握装置はターンテーブルのフレームに接続される衝合面で制止されるようになるまで後退することができる。
【0033】
その場合、秤量ステーションは、軸A1の回転管状体であって前端で開いているカバー86を含むことがわかる。カバー86は、このフレーム上に固定されてフレーム85の一要素を構成する。
【0034】
センサ10は、カバー86の内部で規定される円筒形区画94の内部に収納され、その基本コラム16はカバー86の後側隔壁88上に固定される。カバー86およびフレーム85に対しセンサ10を良好に位置決めするために、センサの基本コラム16が、カバー86の後側隔壁88の相補形格納部91に締まりばねで収納される位置決めヒール89を含むことがわかる。
【0035】
センサ10のほぞ形73の前部のみが、カバー86の前側円形縁90の前方において、カバーの外側に突出していることがわかる。
【0036】
図2でわかるように、把握装置の前進位置においては、支持台56の後面68とカバー86の前縁90との間に軸方向遊び「j」が存在する。反対に、把握装置が距離「j」だけ後退すると、支持台は、カバーを、すなわち図3に示すようにフレームを押圧する。いったんこの位置になると、支持台はもはや後退することはできないが、特に水平成分の過剰応力のほぼ全てがセンサにではなくカバーに戻される。したがってセンサは、水平方向においては、弾性プラグ72の応力しか受けない。
【0037】
したがって本発明によれば、センサは、センサの横ビームが圧縮応力を受けるような方向に向かう異常な応力から保護される。ところで、センサの接合部位22が最も脆いのがこの方向である。実際、これらの部位は座屈により修復不能に変形することがある。
【0038】
有利には、センサが含まれる区画94を気密的に閉じる蛇腹の役割を成す可とう円筒形膜96により、カバー86を支持台56に接続するようにするが、これにより、充填段階においても機械の洗浄段階においても、センサをあらゆる噴射から保護することができる。
【0039】
また、垂直方向に向いた過剰応力からセンサ10を保護することができる手段が設けられる。この目的のため、センサは、コラム16、18のうちの一方からそれぞれ水平に延びる2つの衝合フィンガ24、26を備える。フィンガ24、26は断面が矩形であり、各フィンガが、対応するコラム16、18の1つの側面上に固定された方形部28、30の分岐を形成する。もちろん方形部はセンサ10の同じ側面上に固定される。各方形部はセンサの面に対し直角な2つのねじにより単純に固定されるようになっており、それにより接近性および組み立てのし易さを保証していることがわかる。
【0040】
したがって2つのフィンガ24、26は、センサの垂直面に対し横断方向に偏位した同一の垂直面内で延びる。フィンガは垂直方向において相互に偏位し、その長さは、水平方向においてフィンガが少なくとも部分的に重なり、その結果、垂直方向においてフィンガの一方の端部が他方の端部と対向するような長さである。したがって、センサが垂直方向に変形するとフィンガ26は接合コラム18とともに移動するが、この移動は、基本コラム16で支承されているため固定しているフィンガ24に対し基本的に垂直である。
【0041】
図示の例では、接合コラム18に結合された可動フィンガ26は、基本コラム16に結合された固定フィンガ24の上方に配設される。
【0042】
フィンガのうちの1つ、接合コラム18に結合されたフィンガ26の場合、その端部に、垂直に延びるねじ付きロッドを固定した。ここでは、このねじ付きロッドは、フィンガ26の端部を通して締め付けられ、したがってこのフィンガに対し固定したねじ36の形態で作製される。ねじ36の頭は可動フィンガ26の上面を押圧するが、そのねじ切り部分は、フィンガ26の下方、および固定フィンガ24の端部内に形成された平滑内径穴38を通って延びる。センサが変形すると、ねじのねじ切り部分は、平行四辺形の運動により発生する水平運動を無視すればほぼ垂直方向に、内径穴38内を自在に滑動することができる。
【0043】
ねじ36には2つのナットから成る2連のナット40、42を取り付けたが、そのうちの一方40は固定フィンガ24の上方にあり、他方42は下方にある。各連内では、ねじに沿った位置が固定しているナット/カウンタナットアセンブリを形成するように2つのナットが相互に締め付けられる。したがって2連のナット40、42のそれぞれは固定フィンガ24を押圧するようになり、したがって衝合面を形成する上面44、下面46をそれぞれ押圧する。もちろん、ナット40、42が、可動フィンガ26に結合された衝合面の役割を果たすことができるよう、内径穴38の直径はナット40、42の内径よりも小さい。
【0044】
図2でわかるように、センサに対する負荷が一切ない場合、2連のナット40、42が、対応する衝合面44、46からそれぞれ垂直方向に遠ざけられるように、ねじ36上に位置決めされる。その結果、センサは、下向きまたは上向きに印加される応力の作用によりこの位置から自在に変形することができる。2連のナットから対応する衝合面までの間隔は変えることができる。
【0045】
2連のナットのうちの一方は、上向きまたは下向きの過剰負荷の作用により、フィンガ24の対応する衝合面を押圧するようになる。フィンガ26は、いったん押圧するようになると、接合コラム18が応力の印加方向にさらに移動するのを阻止し、センサの変形の限度を定める。
【0046】
もちろんこの限度は、ただ、ねじ36上のナット連の1つの軸方向位置を変更することにより調節することができる。
【0047】
確認できるように、本発明による機械は、センサ10が、異常に大きい応力および種々の物質の噴射から特に良好に保護された秤量ステーションを具備する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の趣旨に適合した充填機械のための秤量ステーションの主要な要素の展開透視図である。
【図2】通常使用位置における図1の秤量ステーションの断面図である。
【図3】保護位置における図1の秤量ステーションの断面図である。
Claims (8)
- 充填すべき容器(52)が、応力センサ(10)により支持される把握装置(50)により支承されるタイプで、応力センサが、フレームに接続された基端(16)と、把握装置(50)が固定された接合端(18)とを有する変形可能部材で構成されるタイプの秤量充填機械であって、
把握装置(50)が、弾性手段(72)により接合端に接続され、弾性手段(72)が把握装置(50)を通常位置に向かわせ、通常位置で把握装置(50)が接合端(18)に接続された支承表面(78)で支承されること、把握装置(50)が、フレーム(86)に接続された衝合面(90)に接触する衝合位置まで、弾性手段(72)に対抗して、接合端(18)に対し保護方向に移動することができること、および、把握装置(50)とフレーム(86、85)が、両者の間に、気密区画(94)を規定し、その内部に応力センサ(10)が設けられることを特徴とする秤量充填機械。 - 区画(94)の気密性が把握装置(50)をフレーム(86)に接続する可とう蛇腹(96)により確保されることを特徴とする請求項1に記載の充填機械。
- 把握装置(50)が、接合端(18)に対し保護方向に通常位置と衝合位置の間で滑動できるように接合端(18)上に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の機械。
- 保護方向がほぼ水平であることを特徴とする請求項3に記載の充填機械。
- 容器(52)がセンサ(10)に対し張り出した状態になるように把握装置(50)が接合端(18)から保護方向に延びることを特徴とする請求項3または4に記載の充填機械。
- 把握装置(50)が、センサ(10)の接合端(18)に固設された円筒形案内ロッド(60)に滑動可能に取り付けられることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の充填機械。
- 案内ロッド(60)の軸を中心とするセンサ(10)に対する把握装置の回転を阻止する手段(73、75)が設けられることを特徴とする請求項6に記載の充填機械。
- 重量センサが、本体(12)の形態に作製された一定モーメントセンサであり、該一定モーメントセンサは、端部(16、18)への接合部(22)が変形可能であって連接点を形成することのできるほぼ平行な横ビーム(20)により2つの端部(16、18)が相互に結合されるように少なくとも1つの中央凹部(14)を具備し、横ビーム(20)が保護方向にほぼ平行であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の充填機械。
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