JP3580892B2 - 命綱保持装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本願発明は、高所作業をする作業者の転落を防止する命綱保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業者が高所において作業する場合、例えば図10に示すように、作業者101がローリングタワー102に登って高所で作業する場合、作業者101は建物の天井壁107に設けられたインサートナットに命綱保持装置106の雄ネジ部分を螺合した後、命綱103に固く結ばれた安全ベルト104を腰に装着し、一方、命綱の他端に設けられたフック105を命綱保持装置106に外れないように吊り下げて、万が一の転落の場合にも安全を図っている。
【0003】
命綱保持装置106の雄ネジ部分をインサートナットに堅く螺合して命綱103を保持するための従来の保持装置を図11から図13に示してある。
図11の命綱保持装置106aは、実開平1−68062号および実開平2−82987号に開示された命綱保持装置で、ボルト110をリング109に固設した構成をしている。この命綱保持装置106aは、同図に示すように、建物壁面107に埋設されたインサートナット108に、この命綱保持装置106aのボルト110を螺合させて取り付け、リング109に命綱のフック105を吊り下げて使用する。
【0004】
また、図12は、実開昭62−92848号に開示されている命綱保持装置106bである。この命綱保持装置106bは、図12に示すように、丸棒をリング状に形成して両端にボルト穴を設けた連結環116、頭119を設けたボルト117、締付片118及び固定ナット120から構成されている。ここで、連結環116はボルト117の中心軸の回りに自在に回転可能であるが、ボルト117の頭119によって外れないようになっている。締付片118には細長の形状をしたボルト穴(図示されていない)が設けられており、ボルト117に設けられた細長い断面を有する固定部(図示されていない)と嵌合して、回転トルクが伝達できるように構成されている。また、締付片118はナット120によって、ボルト117に固定されている。
この命綱保持装置106bをインサートナットに装着する場合は手で締付片118を把持し、ボルト117の先端をインサートナットの開口端に合わせた後、締付片118を手で廻して取り付ける。
【0005】
図13は、実開平4−128764号に開示されている命綱保持装置106cを示している。これは、図13に示すように、フック105に命綱保持装置を直接設けた構成をしている。フック105に固定軸121が固定して設けられており、その固定軸121に回転自在および摺動自在に締付用つまみ124が連結されている。締付用つまみ124は、固定軸121から外れないように、頭部123が固定軸121の上端に固設されている。また、この締付用つまみ124には、ボルト122がブリッジ125を介して固設されている。
この命綱保持装置106cをインサートナットに装着する場合は手で締付用つまみ124を把持し、ボルト122の先端をインサートナットの開口端に合わせた後、締付用つまみ124を手で廻して取り付ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図11に示す従来の命綱保持装置106aは作業者が作業中に回転したりすると、インサートナットとボルトの螺合が緩んだりする危険があり、また、インサートナットのネジ部のネジ径やピッチが変更されたり又は複数種類ある場合は命綱保持装置全体を新たに製造又は複数種類製造しなければならないという問題がある。
【0007】
図12に示す命綱保持装置106bは締付片118の下に連結環116があるため、これをインサートナットに取付け、取外しするための作業は、作業者の手のひらの中に連結環116を入れて、締付片118を廻す必要がある。従って、大きなサイズの連結環が必要な場合は、(例えば、フックの種類により、大きなサイズの連結環が必要な場合もある。)取り付け作業が困難になるという問題がある。また、インサートナットとボルトが噛んだりした場合は、締付片では大きなトルクが出せないため、作業が困難になるという問題がある。さらに、図14に示すように、1つのリングに複数のボルトを設ける場合は個々のボルトに締付片を設けるため、締付片同士がお互いに邪魔をして取付作業が困難になるという問題がある。
【0008】
また、図13に示す命綱保持装置106cは、ボルトの手前側(下側)にフックがあるため、取付け、取外しの作業が困難であるという問題がある。
【0009】
この発明は上述した背景の下でなされたもので、取付け、取外しの作業が容易で、しかも作業者の動作によって螺合状態が緩んだりすることのない命綱保持装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、
請求項1の命綱保持装置は、高所で作業する作業者の命綱を建物の天井壁に設けられたインサートナットに連結して、該作業者の転落を防止するための命綱保持装置において、前記命綱の一端に設けられたフックを吊り下げる環状体と、該環状体を前記インサートナットに連結する部材であって、一端に該インサートナットと螺合する雄ネジ部を設け、中央部に該環状体を回転自在および摺動自在に連結する連結部を設け、他の一端に前記環状体が該部材から外れるのを阻止するための係止部を設けた連結部材と、前記環状体を該連結部材のネジ部に接近する向きに摺動させたときに該環状体を該連結部材に固定し、前記ネジ部に離反する向きに摺動させたときに該該環状体を該連結部材から回転自在に連結する着脱自在な固定手段を具備することを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記固定手段は、前記連結部に固定され、両端にコ字状嵌合部を設けた腕状部材と、前記環状体を前記雄ネジ部に接近する方向に摺動したときに、該コ字状嵌合部内で前記環状体の一部を抱込み、着脱自在に固定するホルダーとからなることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記固定手段は、前記連結部材に固定され、前記環状体を前記雄ネジ部に接近する方向に摺動したときに、該環状体の所定の位置に設けられた突起と嵌合する嵌合穴を具備した腕状部材と、該嵌合穴の内側に設けられ、前記環状体を着脱自在に固定する固定ブッシュとからなることを特徴としている。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記固定手段は、前記連結部材に固定され、前記環状体を前記雄ネジ部に接近する方向に摺動したときに、該環状体の所定の位置に設けられた突起と嵌合する嵌合穴を具備した腕状部材と、該環状体と該連結部材の相対する面の何れかの面に設けられ、前記環状体を着脱自在に固定する磁石部とからなることを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4記載の命綱保持装置において、前記環状体に雄ネジ部のネジ径又はピッチの異なる連結部材を複数種類設けたことを特徴としている。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の命綱保持装置において、前記環状体に雄ネジ部のネジ径又はピッチの異なる2個の連結部材を中心角が略90度をなすように設けたことを特徴としている。
【0017】
【作用】
この発明は上記のように構成されているので以下のように作用する。
請求項1の命綱保持装置は、環状体を固定手段によって固定すると、該環状体は連結部材と一体として動作し、環状体を雄ネジ部が螺合するように回転させると、環状体の回転トルクが連結部材に伝達され、雄ネジ部の雄ネジがインサートナットに螺合する。また、その後で、固定手段の固定を外すと、該環状体は回転自在でかつ摺動自在で連結部材に連結された状態になり、環状体を回転させても、その回転トルクは連結部材の雄ネジ部には伝達されない。
【0018】
請求項2の命綱保持装置は、さらに、環状体を雄ネジ部に接近する方向に摺動したときに固定手段が環状体を固定し、反対方向に摺動した固定が外れる。
請求項3の命綱保持装置は、ホルダーが環状体の一部分を抱え込むことによって、環状体を連結部材に固定し、保持する。このとき、環状体に作用する回転トルクは腕状部に設けられたコ字状嵌合部を介して連結部材の雄ネジ部に伝達される。
【0019】
請求項4の命綱保持装置は、環状体に設けられた突起を固定ブッシュに挿入して、環状体を連結部材に固定し、保持する。このとき、環状体に作用する回転トルクは環状体に設けられた突起と腕状部に設けられた嵌合穴を介して連結部材の雄ネジ部に伝達される。
また、請求項5の命綱保持装置は、環状体に設けられた突起を嵌合穴に挿入すると磁石部が環状体を連結部材に固定し、保持する。このとき、環状体に作用する回転トルクは環状体に設けられた突起と腕状部に設けられた嵌合穴を介して連結部材の雄ネジ部に伝達される。
【0020】
請求項6、7の命綱保持装置は、インサートナットのネジ径及びピッチに合致する雄ネジを選択して該装置を取り付ける。
【0021】
【実施例】
◇第1実施例
以下、図1から図6を参照して、この発明の第1実施例を説明する。
図1は環状体1を固定手段3によって連結部材2に固定したときの第1実施例の正面図である。図2は固定手段3の固定を外したときの正面図である。図3はこの実施例の装置の組立分解図である。図4は図1におけるA−A線からみたホルダー5の断面図である。図6はこの実施例の装置をインサートナット12に取り付けて使用する状態を示した図である。
【0022】
図1〜図3において、環状体1の上部には連結部材2と嵌合するための嵌合穴1aが設けられている。環状体1と嵌合している連結部材2の一端部(図の上端部)には雄ネジ部2aが設けられており、雄ネジ部2aの下端には鍔(つば)2eが設けられている。鍔2eの下方に係合部2dが設けられており、係合部2dの下方には連結部2bが設けられている。また、連結部材2の下端には係止部2cが設けられている。係止部2cには固定ナット4が螺合されており、止めネジ6によって、固定ナットは所定の位置に堅く固定されている。
固定手段3は腕状部材3bからなり、腕状部材3bのほぼ中央に係合穴3dが設けられており、腕状部材3bの両端にはコ字状嵌合部3a、3aが設けられている。コ字状嵌合部3aの内側にはC字状ホルダー5が鋲7によって固定されている。
【0023】
雄ネジ部2aの雄ネジはインサートナット12とネジ径、ピッチが同じネジで構成されており、インサートナットに螺合する。鍔2eは雄ネジ部2aをインサートナット12に螺合させたときに、螺合をある所でストップさせ、螺合を確実にする機能もある。
係合部2dは断面が円形で、腕状部材3bの係合穴3dと嵌合している。連結部2bは断面が円形で、環状体1の嵌合穴1aと回転自在かつ摺動自在に嵌合している。係止部2cには固定ナット4が固定されており、環状体1が連結部材2から外れるのを防止している。また、固定ナット4は係止部2cのネジと螺合しており、止めネジ6によって固定されている。固定ナット4は、製造過程では取り外しが可能であるが、作業現場では取り外しが出来ないように堅く固定されている。
【0024】
腕状部材3bは、鍔2eに溶接で固定されており、腕状部材3bに作用した回転モーメントは、そのまま雄ネジ部2aに伝達される。
C字状ホルダー5は、バネ材等の弾性体からなり、開口端が少し開いている(図4参照)。その開口端の下に環状体1の部分を合わせて環状体1に上向きの力を加えると、C字状ホルダー5は少し開き、環状体1をホールドして固定する。ホールドした状態では、C字状ホルダー5が外側に拡がり、その外側端に作用する力(又は回転モーメント)は容易にコ字状嵌合部3a内側面に伝達される。
また、この状態で環状体1に下向きの力を加えると、ホールドは外れ、環状体1は回転自在かつ摺動自在の状態で、連結部2bと連結する。しかし、固定ナット4が連結部材2の下端に固定して設けられているため、環状体1は連結部2bから外れることはない。
【0025】
実施例1の命綱保持装置は以上に様に構成されているので、以下のように作用する。
この命綱保持装置を建物天井壁に設けられているインサートナットに取付ける場合は、まず、環状体1を雄ネジ部2aの方向に摺動させ、環状体1をホルダー5にホールドさせて固定する。次に、環状体1を片手でもって雄ネジ2aの先端をインサートナットの開口端に合わせ、雄ネジ2aとインサートナットが螺合するように環状体1を回転させて、取付ける。また、この装置を取外す場合は、同様に、環状体1を天井壁方向に押して、環状体1をホールダ5にホールドさせて固定する。次に、リング1を前の場合と反対方向に回転する。なお、手で廻せないような大きなトルクが必要なときは、リング1の内側に丈夫な長い金属棒等を水平に挿入し、この金属棒に回転トルクを与えて雄ネジ2aを廻すこともできる。
【0026】
作業を開始する際は、命綱保持装置を取付けた後、図6に示すように、フック13を環状体1に吊り下げて、フック13を下方に引く。すると、環状体1がホルダー5から外れ、図2に示すような状態になる。
図2に示すように、環状体1の嵌合穴1aと連結部材2bは回転自在でかつ摺動自在の状態に連結されているので作業者が作業中に回転し、その結果、環状体1が回転するようなことがあっても、連結部材2には回転トルクは作用しない。また、作業中に環状体1に上向きの力は作用することはないので、作業者の知らない間にホルダー5が環状体1をホールドしてしまう危険性もない。従って、雄ネジ2aとインサートナット12との螺合状態が緩むことはない。
【0027】
以上のように、この実施例の命綱保持装置を用いた場合は、天井壁のインサートナットへの取付け、取外し作業は容易であり、また、作業者が作業中に回転しても雄ネジの螺合状態が緩むことがない。
【0028】
◇第2実施例
以下、図7、図8を参照して第2実施例を説明する。図7は、第2実施例の固定手段の部分の分解組立図である。図8はホールド状態の固定ブッシュの断面詳細図である。
第2実施例において、第1実施例と同一の部分は同一の参照番号を付して、説明を省略する。以下、主として、異なる部分について説明する。
【0029】
図7において、環状体1には、嵌合穴1aが環状体の上部中央に設けられており、嵌合穴の両側の所定の位置に突起ピン9、9が設けられている。部材10は図3の腕状部材3に相当する働きをするもので、部材10の中央には係合穴10dが設けられており、部材10の突起ピン9、9に対応する位置に、ピン9、9と嵌合する嵌合穴10a,10aが設けられている。また、部材10は鍔2eに溶接で固定されている。
さらに、図8に示すように、嵌合穴10aの内側には弾性体からなるリング状ブッシュ11が設けられている。ブッシュ11は例えば、ゴム製で、その内径は突起ピン9を挿入可能で、かつ適度の保持力が生ずるように構成されている。従って、環状体1を雄ネジ2aの方に接近させたときは、突起ピン9がブッシュ11に挿入され、環状体1が連結部材2に固定され一体化する。また、環状体1を下方に引っ張ったときは、突起ピン9とブッシュ11の結合は解かれ、環状体1は回転自在かつ摺動自在の状態で連結部材2に連結される。また、この突起ピン9に回転トルクが作用すると、その回転トルクは嵌合穴10aの中のブッシュ11を介して、部材10及び連結部材2の雄ネジ2aに伝達される。
【0030】
第2実施例は以上のように構成されているので、以下のように作用する。
即ち、この装置を天井壁のインサートナット12に取り付けるときは、まず、突起ピン9、9がブッシュ11、11に挿入するように環状体1を摺動させて、該環状体を連結部材2に固定させる。次に、固定した状態で環状体1を持って、回転させ、雄ネジ2aをインサートナット12に螺合させる。また、作業を開始するときは、フック13を環状体1に吊り下げて、フック13を下方に引っ張る。実施例2の装置を用いた場合も実施例1の場合と同様な効果を得ることができる。
【0031】
なお、突起ピン9を環状体1に設け、嵌合穴10aを部材10に設けたが、これを逆にして、部材10にピン9を設け、環状体1に嵌合穴を設けてもよい。さらに、ブッシュ11の代わりに部材10又は環状体1の対向面に磁石を設けて保持力を生じる構成にしてもよい。
【0032】
◇第3実施例
以下、図9を参照して第3実施例を説明する。第3実施例においては、第1実施例と同一の部分は説明を省略する。図9は第3実施例の命綱保持装置の正面図である。
図9において、ネジ径又はピッチの異なる2本の雄ネジ2a、21aを有する連結部材2、21が環状体1に設けられている。図9の固定手段は第1実施例のものと同じ手段を図示しているが、第2実施例で述べた固定手段を利用してもよい。その他の構成、作用については第1実施例のものと同じであり、記載を省略する。このように、第3実施例の命綱保持装置は、ネジ径又はピッチの異なる2種類のインサートナットに対しても兼用できるという効果がある。
【0033】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、本装置を取り付ける場合は環状体が連結部材に固定されるので、取付け作業、取外し作業が容易であり、かつ、作業時には、環状体と連結部材は回転自在、摺動自在に連結されているので、作業者の作業によって、インサートナットと雄ネジの螺合が緩むことなく、安全に作業できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】環状体が固定されている場合の第1実施例の正面図である。
【図2】環状体が固定されていない場合の第1実施例の正面図である。
【図3】第1実施例の組立分解図である。
【図4】図1のA−Aから見たホルダーの断面図である。
【図5】図1に相当する第1実施例の平面図である。
【図6】環状体にフックを吊り下げて作業をする状態を示す図である。
【図7】第2実施例の固定手段の組立分解図をある。
【図8】第2実施例において、環状体を固定した場合の固定ブッシュの断面図である。
【図9】第3実施例の正面図である。
【図10】作業者が高所作業する場合の説明図である。
【図11】命綱保持装置の従来例を示す図である。
【図12】命綱保持装置の従来例を示す図である。
【図13】命綱保持装置の従来例を示す図である。
【図14】命綱保持装置の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 環状体
1a 嵌合穴
2,21 連結部材
2a 雄ネジ部
2b 連結部
2c 係止部
2d 係合部
2e 鍔
3 腕状部材
3a コ字状嵌合部
3d,10d 係合穴
4 固定ナット
5 ホルダー
6 止めネジ
7 鋲
9 突起ピン(突起)
10 部材(腕状部材)
10a 嵌合穴
11 固定ブッシュ
12 インサートナット
13 フック
Claims (6)
- 高所で作業する作業者の命綱を建物の天井壁に設けられたインサートナットに連結して、該作業者の転落を防止するための命綱保持装置において、前記命綱の一端に設けられたフックを吊り下げる環状体と、該環状体を前記インサートナットに連結する部材であって、一端に該インサートナットと螺合する雄ネジ部を設け、中央部に該環状体を回転自在および摺動自在に連結する連結部を設け、他の一端に前記環状体が該部材から外れるのを阻止するための係止部を設けた連結部材と、前記環状体を該連結部材のネジ部に接近する向きに摺動させたときに該環状体を該連結部材に固定し、前記ネジ部に離反する向きに摺動させたときに該環状体を該連結部材から回転自在に連結する着脱自在な固定手段を具備することを特徴とする命綱保持装置。
- 前記固定手段は、前記連結部に固定され、両端にコ字状嵌合部を設けた腕状部材と、前記環状体を前記雄ネジ部に接近する方向に摺動したときに、該コ字状嵌合部内で前記環状体の一部を抱込み、着脱自在に固定するホルダーとからなることを特徴とする請求項1に記載の命綱保持装置。
- 前記固定手段は、前記連結部材に固定され、前記環状体を前記雄ネジ部に接近する方向に摺動したときに、該環状体の所定の位置に設けられた突起と嵌合する嵌合穴を具備した腕状部材と、該嵌合穴の内側に設けられ、前記環状体を着脱自在に固定する固定ブッシュとからなることを特徴とする請求項1に記載の命綱保持装置。
- 前記固定手段は、前記連結部材に固定され、前記環状体を前記雄ネジ部に接近する方向に摺動したときに、該環状体の所定の位置に設けられた突起と嵌合する嵌合穴を具備した腕状部材と、該環状体と該連結部材の相対する面の何れかの面に設けられ、前記環状体を着脱自在に固定する磁石部とからなることを特徴とする請求項1に記載の命綱保持装置。
- 前記命綱保持装置は、前記環状体に雄ネジ部のネジ径又はピッチの異なる連結部材を複数種類設けたことを特徴とする請求項1〜4に記載の命綱保持装置。
- 前記命綱保持装置は、前記環状体に雄ネジ部のネジ径又はピッチの異なる2個の連結部材を中心角が略90度をなすように設けたことを特徴とする請求項5記載の命綱保持装置。
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- 1995-03-17 JP JP08461395A patent/JP3580892B2/ja not_active Expired - Lifetime
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