JP3580298B2 - 再生専用光ディスク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば位相ピットが形成された透明基板上に温度によって反射率が変化する材料層が形成されてなり、高密度記録をするのに適用して好適な再生専用光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばディジタルオーディオディスク(いわゆるコンパクトディスク)や、ビデオディスク等の光ディスクは、予め情報信号に応じて位相ピットが形成された透明基板上にアルミニウム反射膜を成膜し、その上に保護膜等を形成することで構成されている。
【0003】
このような光ディスクでは、ディスク面に読み出し光を照射して位相ピットの形成部での光の回折による反射光量の大幅な減少を検出することによって信号の読み出し(再生)を行なうようにしている。
【0004】
ところで、上述のような光ディスクにおいて、信号再生の分解能は、ほとんど再生光学系の光源の波長λと対物レンズの開口数NAで決まり、空間周波数2NA/λが再生限界となる。
【0005】
そのため、このような光ディスクにおいて高密度化を実現するためには、再生光学系の光源(例えば半導体レーザ)の波長λを短くすること、あるいは対物レンズの開口数NAを大きくすることが必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光源の波長λや対物レンズの開口数NAの改善には自ずと限界があり、これによって記録密度を飛躍的に高めることは難しいのが実情である。ここで、読み出し光の温度分布を利用して、信号再生の分解能を向上させるものとした場合、隣接するトラックからのクロストークを避けるためには、隣接するトラックが読み出し光の影響を受けることが無いようにトラック間の距離を広くしておかなければならない。しかし、このことはトラック密度を上げて高密度記録を達成する上での支障となってしまう。
そこで、この発明では、トラック密度を上げて記録密度を高めることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る再生専用光ディスクは、位相ピットが形成された透明基板上に、溶融後結晶化し得る材料層が形成されてなり、読み出し光が照射されたときに、上記材料層が読み出し光のレーザスポット内で温度分布に基づいて部分的に溶融状態になり反射率が変化するとともに、読み出し後には結晶状態に戻る再生専用光ディスクであって、上記透明基板は、上記材料層が設けられた面側にグルーブが形成されてなり、上記位相ピットは、上記グルーブと、上記グルーブの間のランドの両方に形成されているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、読み出し光の温度分布を利用して、読み出し光の走査スポット内に部分的相変化を生じさせて、このときの反射率の変化を利用することで、上述した波長λや開口数NAによる制限以上の解像度を得ることができる光ディスク(特願平2−94452号、特願平3−249511号参照)の構成を示している。
【0011】
図2は、その一例の概略的断面図を示している。図2の例の光ディスクは、情報信号に応じて情報記録部、例えば位相ピット1が形成された平滑な透明基板2上に、溶融後結晶化し得る材料層3が形成されてなるものである。
【0012】
この場合、読み出し光、例えば再生レーザ光が材料層3に照射されるとき、読み出し光の走査スポット内に温度分布が生じる。これにより、材料層3が部分的に結晶状態から溶融状態となって反射率が低下すると共に、読み出し後の常態では結晶状態に戻る。
【0013】
図1の例の光ディスクに再生レーザ光を照射する場合を、図2を使用して説明する。
図2Aにおいて、SPはレーザスポットであり、ディスクの回転に伴って矢印SC方向に走査されている。この図2Aでは、各位相ピット1が最短記録周期qで配列されているが、この配列間隔およびピット長は記録データに応じて変化することは勿論である。
【0014】
また、図2Bにおいて、横軸はレーザスポットSPの走査方向SCに関する位置を示している。光ディスクにレーザスポットSPが照射された状態を考えると(図2A参照)、レーザスポットSPの光強度は破線aで示す分布となる。これに対して、光ディスクの材料層3における温度分布は、実線bで示すようにレーザスポットSPの走査速度に応じてわずかに遅れたものとなる。
【0015】
ここで、上述したようにレーザスポットSPが、図2Aに示すように走査方向SCに走査されているとすると、光ディスクはレーザスポットSPの走査方向先端側から次第に温度が上昇し、遂には材料層3の融点MP以上の温度となる。
【0016】
この段階で材料層3は、初期の結晶状態から溶融状態となって反射率が低下する。そのため、レーザスポットSP内には、反射率が低くて位相ピット1の読み出しが不可能な領域Px(図2Aに斜線図示)と、結晶状態を保持するため反射率が高くて位相ピット1の読み出しが可能な領域Pzとが並存する。
【0017】
したがって、図2Aに示すように、同一レーザスポットSP内に、例えば2つの位相ピット1が存在している場合においても、反射率の高い領域Pzに存在する1つの位相ピット1に関してのみ読み出しが行なわれる。そのため、読み出し光の波長λや対物レンズの開口数NAに制限されることなく、超高解像度をもって読み出しを行なうことができ、これにより高密度記録が可能となる。
【0018】
なお、上述した光ディスク(FADタイプ)では、材料層3が溶融状態で反射率が低く、結晶状態で反射率が高くなるようにしたものである。しかし、材料層3の構成や厚さ等の諸条件の選定によって、材料層3は、溶融状態で反射率が高く、結晶状態で反射率が低くなるようにも構成される。このような光ディスク(RADタイプ)にあっては、溶融状態となって反射率が増加した領域(図2Aの斜線部参照)のみ読み出し可能となる。したがって、このRADタイプのものにおいても、FADタイプのものと同様に、超高解像度の読み出しを行なうことができ、これにより高密度記録が可能となる。
【0019】
ここで、隣接するトラックからのクロストークを避けるために、トラック方向への熱流の広がりを抑圧するための抑圧部を設けた光ディスクを図3に示す。なお図3において、図1と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0020】
本例においては、透明基板2にグルーブ4が形成され、グルーブ部5上およびランド部6上に情報信号に応じて位相ピット1が形成される。そして、このように位相ピット1が形成された透明基板2上に材料層3が積層形成される。
【0021】
本例においては、透明基板2として、ポリカーボネート基板を使用した。この透明基板2の熱伝導率は、0.0040J/cm・sec・degである。
【0022】
そして、本例においては、トラックピッチP=0.8μm、ピット深さDp≒120nm、ピット幅W=0.3μm、グルーブ4の深さDg=0.4μmの設定条件で形成した。
【0023】
なお、透明基板2の材料としては、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ガラス等を用いることができる。
【0024】
また、材料層3としては、以下の条件を満足するものが使用される。すなわち、読み出し光の熱により、読み出し光スポット内で部分的に状態変化を起こし、かつ読み出し光通過後に初期状態に戻り、さらに状態変化によって反射率が変化するものである。
【0025】
ここでいう状態変化とは、結晶から液体、非晶質から液体となる融点を境界とする変化である。この場合、結晶から液体になるものは、反射率の変化が大きいので望ましい。
【0026】
上述した条件を満足するものとして、Se、Te、Bi、Ce、Sb、Pb、Ga、Ge、Sn、In等の単体、もしくはこれらの2種類以上を合金としたものが挙げられる。本例においては、材料層3として、GeSbTe三元化合物を使用した。この材料層3の熱伝導率は、0.05812J/cm・sec・degである。
【0027】
このように形成された光ディスクに対して、レーザ光を照射すると(図4Aに図示)、レーザスポットSP内で光強度分布に応じて温度が上昇する(同図Bに図示)。そして、融点MPを越えた部分で反射率が増加し、情報の読み出しが可能となる。すなわち、本例の光ディスクは、RADタイプのSRディスクを構成することとなる。
【0028】
本例においては、トラック方向への温度勾配が、図4Bに示すように急峻となる。このように温度勾配が急峻となるのは、以下の理由による。
【0029】
すなわち、上述したように透明基板2の熱伝導率は材料層3の熱伝導率よりも小さいため、レーザ光により与えられる熱の拡散は、主に材料層3において生じることになる。
【0030】
しかし、透明基板2にグルーブ4が形成されているので、材料層3はトラック方向において、グルーブ部5とランド部6の凹凸に沿って形成される。一般に、半導体レーザをレンズで集束した場合の光強度分布は、ガウシアン分布で近似される。熱履歴も当初は光の強度分布に従い、しかるのち三次元的に拡散する。
【0031】
したがって、グルーブ4が形成された透明基板2を用いた光ディスクのトラック方向の熱の伝導は、グルーブ部5とランド部6の凹凸によって抑圧されるため、平滑な透明基板2を用いた光ディスクよりも見かけ上遅くなり、温度勾配が急峻となる。
【0032】
このように本例によれば、トラック方向に関して材料層3の状態変化によって反射率の増加範囲が狭くなるため、従来よりトラック間の距離(トラックピッチP)を短くしても隣接トラックからのクロストークを生じることなく良好に読み出しを行なうことができ、トラック密度を上げることができる。つまり、図4Bに示す温度分布では、材料層3の反射率の変化範囲がレーザスポットSPの幅よりも狭くなるため、レーザスポットSP内の反射率が変化しない範囲に隣接トラックの位相ピット1が入る程度にトラック間の距離を短くすることができる。
【0033】
なお、図5Aの光ディスクは、トラックピッチPが異なることやグルーブ4が形成されないこと以外は、図3および図4Aの例と同様の条件で形成されている。この光ディスクに、図4Aと同様にレーザ光を照射すると、透明基板2にグルーブ4が形成されていないため熱伝導の抑圧効果がなく、トラック方向への温度分布は図5Bに示すようになだらかに広がる。
【0034】
そのため、トラック方向に関して材料層3の状態変化によって反射率の増加範囲が広くなり、隣接トラックからのクロストークを生じないようにするには、図3および図4Aに示す光ディスクよりトラック間の距離(トラックピッチP)を長くする必要がある。つまり、図5Bに示す温度分布では、材料層3の反射率の変化範囲がレーザスポットSPの幅よりも広くなるため、レーザスポットSP内に隣接トラックの位相ピット1が入らない程度にトラック間の距離を長くする必要がある。
【0035】
したがって、図5Aに示すように構成される光ディスクでは、図3や図4Aに示す光ディスクのようにトラック密度を上げることは不可能である。
【0036】
なお、上述実施の形態においては、グルーブ部5上とランド部6上の双方に位相ピット1を形成するようにしたものであるが、どちらか一方のみに形成してもよい。その場合には、位相ピット1を形成しない側の幅を短くすることで、トラック密度を上げることができる。
【0037】
また、上述実施の形態においては、透明基板2にグルーブ4を抑圧部として形成することにより、各トラック間の熱伝導を抑圧するものであるが、グルーブ4の代わりに、材料層3の各トラック間に断熱部材を挿入してもよく、あるいは材料層3の各トラック間をエッチングで取り除いてもよい。要は、材料層3の各トラック間に熱伝導の抑圧部を設けることにある。
【0038】
また、上述実施の形態においては、透明基板2上に位相ピット1を形成するものであるが、この発明はその他の光学的に読み出し可能な記録ピットを形成するものにも適用できる。
【0039】
【発明の効果】
この発明の再生専用光ディスクでは、グルーブの間にランドが設けられているので、トラック方向への熱流の広がりが抑圧され、温度変化によって反射率が変化する範囲が狭くなる。したがってグルーブとランドに位相ピットが形成されても位相ピットを正しく読み出すことが可能となり、トラック密度を上げて記録密度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクの一例の構成を示す要部概略断面図である。
【図2】レーザスポットの光強度分布と光ディスクの温度分布(反射率)との関係を示す図である。
【図3】実施の一形態の構成を示す要部概略断面図である。
【図4】実施の一形態(グルーブあり)にレーザ光を照射した時の温度分布を示す図である。
【図5】光ディスク(グルーブなし)にレーザ光を照射した時の温度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 位相ピット
2 透明基板
3 材料層
4 グルーブ
5 グルーブ部
6 ランド部
SP レーザスポット

Claims (1)

  1. 位相ピットが形成された透明基板上に、溶融後結晶化し得る材料層が形成されてなり、読み出し光が照射されたときに、上記材料層が読み出し光のレーザスポット内で温度分布に基づいて部分的に溶融状態になり反射率が変化するとともに、読み出し後には結晶状態に戻る再生専用光ディスクであって、
    上記透明基板は、上記材料層が設けられた面側にグルーブが形成されてなり、上記位相ピットは、上記グルーブと、上記グルーブの間のランドの両方に形成されている
    ことを特徴とする再生専用光ディスク
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