JP2000251321A - 書換型光ディスク - Google Patents

書換型光ディスク

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JP2000251321A
JP2000251321A JP11051786A JP5178699A JP2000251321A JP 2000251321 A JP2000251321 A JP 2000251321A JP 11051786 A JP11051786 A JP 11051786A JP 5178699 A JP5178699 A JP 5178699A JP 2000251321 A JP2000251321 A JP 2000251321A
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recording layer
land
groove
optical disk
recording
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Hiroyuki Abe
宏幸 阿部
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き換え時のクロスイレースを低減し、しか
もより小さなレーザの出力で書き換えが可能な書換型光
ディスクを提供する。 【解決手段】 基板1上の記録層のうち、ランド記録層
3bと、グルーブ記録層3aとを分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに関
し、特に情報の消去および書き換えが可能な書換型光デ
ィスクに関する。
【0002】
【従来の技術】いったん書き込まれた情報を消去した
上、新たな情報を書き込むことが可能な書換型光ディス
クと呼ばれる光ディスクがある。このような光ディスク
の例として、CD−RWがあり、レーザ光が照射される
ことによって記録層が結晶状態と非晶質状態とに可逆的
に変化することを利用して情報が書き換えられるピット
を形成するものである。書換型光ディスクでは、このよ
うな記録層の状態の変化を反射率の違いとしてピックア
ップで検出し、書き込まれた情報を読み出している。
【0003】図8は、このような書換型ディスクの一般
的な構成を例示する図である。図示した書換型光ディス
クは、ポリカーボネイドなどの基板上に案内溝を形成
し、この上に記録層が設けられている。なお、案内溝
は、情報を読み出す、あるいは書き換える際にトラッキ
ング信号を得るためのものである。光ディスクでは、読
出しの際に基板側からピックアップのレーザ光を入射す
るのが一般的で、案内溝によって形成される凹凸部は、
ピックアップ側に遠い方(記録層側から見て凸部)がラ
ンド部、近い方(記録層側から見て凹部)がグルーブ部
と呼ばれている。情報を記録するピットや記録マーク
は、グルーブ部に設けられる構成のものが多い。
【0004】また、近年では、CD(Compact
disc)よりも記録容量が大きいDVD(digit
al video disc)と呼ばれるものもあり、
この構成の書換型光ディスクもある。DVDの書換型光
ディスクでは、ピットの大きさ、あるいはピットが設け
られたランド部やグルーブ部(トラックとも言う)の間
隔(トラックピッチ)を小さくしている。
【0005】以上のような書換型光ディスクでは、光デ
ィスクから情報を読み出す、あるいは情報を書き換える
際、レーザ光がトラックピッチよりも大きいと、隣接す
るトラックに影響が及ぶ現象が起こる。この現象は、情
報の読み取り時に隣のトラックに書き込まれている情報
の干渉を受けるものがクロストーク、書き換えのための
消去時に隣のトラックに書き込まれた情報が消去される
ものがクロスイレースと呼ばれる。このような現象のう
ち、クロストークに関しては、案内溝の深さ、すなわち
ランド部とグルーブ部との段差をレーザ光の波長と屈折
率とに応じて設定することによって低減できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロス
イレースに関しては、レーザ光が直接隣のトラックに照
射されること以外に、照射されたレーザ光によって記録
層に発生する熱が隣のトラックに伝搬することによって
も発生する。このため、クロスイレースは、熱クロスト
ークとも呼ばれていて、ランド部とグルーブとの段差を
充分に大きくとり、熱が伝搬する距離を長くすることに
よってクロスイレースを低減する方法もある。しかし、
記録層には、GeSbTeやAgInSbTeといった
熱伝導性の高い金属膜が使われている。このため、この
ような方法も、充分に連続する記録膜の熱伝搬を抑える
ことが難しい。
【0007】さらに、トラックピッチが小さい光ディス
クでクロスイレースを防ぐには、情報の書き換えをする
レーザ光に、より波長の短いものを用いる必要がある。
現在、記録容量が4.7GBのDVDには、波長が65
0/635nmの赤色レーザが用いられている。しか
し、将来的により記録容量の大きい光ディスクが実用化
された場合、波長410nmの青色レーザが必要にな
る。このような青色レーザは、書き込みに必要な30m
W(記録層を相転位させるために必要な温度に基づいて
算出された値)の出力を得る点では条件を満たしつつあ
るものの、寿命の点で課題を残している。このため、書
換型光ディスクでは、より低エネルギーで情報の書き込
みができ、レーザの光源を長寿命化できるように構成す
ることが望まれている。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、書き換え時のクロスイレースを低減できる書換
型光ディスクを提供することを第1の目的とする。ま
た、本発明は、より小さなレーザの出力で書き換えが可
能な書換型光ディスクを提供することを第2の目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上述べた課題は、以下
の手段によって解決できる。すなわち、請求項1記載の
発明は、表面に形成される案内溝と、前記案内溝によっ
て生じる凸部であるランド部と、凹部であるグルーブ部
と、前記ランド部上と前記グルーブ部上とに設けられ、
光が照射されることによって情報の書き換えが可能な記
録層とを有してなり、前記記録層のうち、前記ランド部
上に設けられるランド記録層と、前記グルーブ部上に設
けられるグルーブ記録層とが分離されていることを特徴
とするものである。
【0010】このように構成することにより、ランド記
録層またはグルーブ記録層で発生した熱が隣り合うラン
ド記録層またはグルーブ記録層に伝搬することがなくな
る。
【0011】また、請求項2記載の発明は、前記ランド
記録層と前記グルーブ記録層との分離は、前記ランド
部、前記グルーブ部間の側壁に前記記録層が無い記録層
分離部を設けることによってなされることを特徴とする
ものである。
【0012】このように構成することにより、ランド記
録層とグルーブ記録層との間に熱を伝える媒体がなくな
り、確実にランド記録層またはグルーブ記録層で発生し
た熱が隣り合うランド記録層またはグルーブ記録層に伝
搬することを防ぐことができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、前記記録層
分離部は、前記ランド部の側壁を逆テーパ、あるいは垂
直とすることによって形成されることを特徴とするもの
である。
【0014】このように構成することにより、側壁が逆
テーパ、あるいは垂直なランド層に対してスパッタ粒子
の指向性が高いスパッタ法で成膜し、自動的に録層分離
部を設けることができる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、さらに、前
記ランド記録層を除去することを特徴とするものであ
る。
【0016】このように構成することにより、グルーブ
部にのみ情報を記録する形式の光ディスクにおいて、記
録層間で熱を伝搬する部材が無い領域の距離が充分長く
なり、グルーブ部で発生した熱が隣り合うトラックのグ
ルーブ部に伝搬することを確実に防ぐことができる。
【0017】また、請求項5記載の発明は、前記記録層
が、第1記録層と、前記第1記録層の上層に設けられる
第2記録層とを有し、前記第1記録層のランド記録層を
除去する一方、前記第2記録層を連続して形成すること
を特徴とするものである。
【0018】このように構成することにより、第1層の
記録層間で熱を伝搬する部材が無い領域の距離が充分長
くなり、グルーブ部で発生した熱が隣り合うトラックの
グルーブ部に伝搬することを確実に防ぐことができる。
また、第2層の記録層については、熱が照射される記録
層の間隔が充分大きくなって、発生した熱が隣り合うト
ラックの記録層に伝搬することを防ぐことができる。ま
た、以上2つの記録層を設けたことによって、熱の伝搬
を防ぎながらも、情報を書き込む記録層の領域を大きく
確保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1ない
し3について説明する。 (実施の形態1)実施の形態1の書換型光ディスク(以
下、単に光ディスクと記す)は、表面に案内溝が形成さ
れていて、この案内溝によってランド部とグルーブ部と
が生じている。このランド部とグルーブ部とには、レー
ザ光が照射されることによって情報の書き換えが可能な
記録層があり、記録層のうち、ランド部上のランド記録
層と、グルーブ部上のグルーブ記録層とが分離されて構
成されている。
【0020】そして、実施の形態1では、ランド記録層
とグルーブ記録層との分離を、ランド部、グルーブ部間
の側壁に記録層が無い記録層分離部を設けることによっ
て行っている。実施の形態1は、このような構成を図1
に示したようにランド部とグルーブ部との両方にピット
(記録マークで示す)が設けられた光ディスクに適用し
たものである。
【0021】図2は、実施の形態1の光ディスクを説明
するための図であって、図1と同様に、光ディスクを案
内溝の長さ方向に対して垂直に切った断面図である。図
2のうち、図2(a)は、ランド部の側壁を逆テーパ
(両側壁の間隔が下方に向かって次第に狭くなる)形状
にすることによって記録層分離部をもうけたもので、
(b)は、ランド部の側壁を垂直(両側壁の間隔が上端
から下端まで一定の幅である)にすることによって記録
層分離部をもうけたものである。なお、このような図2
(a)、(b)に示した構成は、いずれもランド部Rと
グルーブ部Gとが設けられたポリカーボネイド基板1
と、グルーブ部G上に設けられた記録層(グルーブ記録
層)3a、ランド部R上に設けられた記録層(ランド記
録層)3bと、グルーブ記録層3a、ランド記録層3b
上に設けられた保護層4とを有している。
【0022】実施の形態1では、GeSbTe、あるい
はAgInSbTeといった成膜材料を用い、グルーブ
記録層3a、ランド記録層3bをコリメーションスパッ
タ、あるいはロングスロースパッタといった方法で成膜
している。このような成膜の方法は、スパッタ粒子の指
向性がきわめて高いことで知られている。このため、逆
テーパ形状の側壁(逆テーパ壁)10を有するランド部
Rに対して行った場合、記録層が逆テーパ壁10に全く
成膜されることがない。このため、隣り合うランド部R
とグルーブ部Gとの間でグルーブ記録層3a、ランド記
録層3bが分離された形状が実現する(図2(a))。
【0023】また、実施の形態1では、垂直形状の側壁
(垂直壁)20を有するランド部Rに対してグルーブ記
録層3a、ランド記録層3bをコリメーションスパッ
タ、あるいはロングスロースパッタといった方法で成膜
し、垂直壁20に成膜される記録層が不連続で熱を伝搬
し得ないようにする。このような構成でも、隣り合うラ
ンド部Rとグルーブ部Gとの間でグルーブ記録層3a、
ランド記録層3bが分離された形状が実現する(図2
(b))。
【0024】次に、逆テーパ壁10、あるいは垂直壁2
0を持つ基板を形成する工程を説明する。図3、図4
は、実施の形態1で用いた基板1を作成する工程を説明
するための図である。なお、ここでは、図2(a)に示
した逆テーパ壁10のランド部Rを持つ基板を作成する
工程についてにみ図示するものとする。また、このよう
な図3、図4は、理解の容易のため、構成が誇張して描
かれている。
【0025】図3、図4に示した工程では、先ず、ガラ
ス基板100上にフォトレジスト30を塗布する(図3
(a))。このガラス基板100は、厚さが10mm程
度のソーダライムガラスである。続いて、フォトレジス
ト30に対し、レーザカッティングと呼ばれるプロセス
でランド部、グルーブ部やピットの部分(図示せず)を
形成する。レーザカッティングは、光ディスク駆動装置
であるレーザカッタを用いてHe−Cd、He−Ne、
Arなどの短波長ガスレーザを光源としてフォトレジス
ト30を露光するものである。
【0026】この露光後、フォトレジスト30を現像す
る。このとき、現像後のフォトレジスト30の形状と露
光条件との間には密接な関係があって、露光量、露光時
間、さらには現像条件などを調整して図2(a)にある
側壁が逆テーパ(グルーブ側から見れば順テーパ)形状
のレジスト30を得ることができる。なお、実施の形態
1では、レーザカッティングの露光条件をオーバー露光
とすることによってこのようなレジスト30の形状を得
ている。また、実施の形態1では、フォトレジスト30
には、ネガ型のレジストを用いたものとする。
【0027】次に、露光、現像後のレジスト30に対
し、例えば、ニッケルなどの導電膜35を蒸着する(図
3(c))。そして、この導電膜35表面を陰極として
厚膜電鋳を行う。この厚膜電鋳の結果成膜された厚膜4
0が約0.3mm厚となったところで(図3(d))レ
ジスト30を剥離し、洗浄すると、光ディスク基板の金
型が得られる。
【0028】得られた金型の裏面に金属板50を裏打ち
し、図3(e)に示すスタンパが完成する。このスタン
パを用い、光ディスクの基板にランド部、グルーブ部、
さらにはピットなどを転写する。実施の形態1では、射
出成形によって基板を作成するものとし、このため、図
3(f)のように、スタンパを用いたインジェクション
金型41中にポリカーボネイドを流し込んで図2(a)
に示した基板1が得られる。
【0029】以上説明した工程では、スタンパの逆テー
パの角度が急である場合、射出工程後にスタンパから基
板が取り外しにくくなる。このため、レジスト30を露
光する際にこの逆テーパの角度が1〜2度になるように
レーザカッティングの条件を設定し、これと合わせて基
板材料が完全に冷えないうちにスタンパから取り外すこ
とが必要である。
【0030】また、図3、図4の説明では、図2(a)
のように、ランド部が逆テーパ壁10を持つ基板の作成
についてのみ説明した。しかし、レジスト30のレーザ
カッティングの条件を調整することによってレジスト3
0の側壁を垂直にし、垂直壁20を持つ基板を作成する
ことも可能である。また、このような条件は、逆テーパ
であるものを作成する場合よりも露光量を抑えることで
実現できる。
【0031】このような実施の形態1によれば、基板1
のランド記録層3bとグルーブ記録層3aとの間で熱が
伝搬されなくなる、あるいは伝搬の効率が著しく低下す
る。このため、ランド記録層3b、あるいはグルーブ記
録層3aに照射されたレーザ光によって発生した熱が隣
り合うランド記録層3b、あるいはグルーブ記録層3a
に伝わることを防ぐことができる。したがって、光ディ
スクに書き込まれている情報を消去する際、レーザ光が
照射された部位以外の部位の温度が相転位することが無
く、クロスイレースが起こり難くなる。
【0032】また、記録層に発生した熱が伝搬しにくい
ために照射された領域にとどまり、効率的に記録層の温
度を高めることができる。このため、比較的レーザのパ
ワーが少ない場合にも情報の書き換えが可能になり、レ
ーザ光源をより長寿命化することができるようになる。
【0033】さらに実施の形態1は、逆テーパ壁10、
垂直壁20を持ったランド部Rに対して記録層を成膜す
ることによってランド記録層3b、グルーブ記録層3a
を分離している。このため、マスク工程を追加すること
なくランド記録層3b、グルーブ記録層3aの分離が可
能となって、工程を簡易なものにすることができる。
【0034】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。実施の形態2は、グルーブ記録
層にだけ情報を記録する方式の書換型光ディスク(DV
D−RW)についてなされるもので、ランド記録層とグ
ルーブ記録層とを分離した上、ランド記録層を除去する
ものである。
【0035】図5は、実施の形態2の光ディスクの構成
を説明する図で、光ディスクを案内溝の長さ方向に対し
て垂直に切った断面図である。図示した構成では、基板
1が、グルーブ記録層3aが設けられたグルーブ部G
と、垂直壁20を持つランド部Rとを有していて、この
ランド部Rにはランド記録層が無い。また、このような
基板1上に保護膜4を設けている。
【0036】図6(a)ないし(c)は、図5に示した
光ディスクを製造する工程を説明するための図である。
この工程では、先ず、図3、図4で説明した工程によっ
て図2(b)に示した、垂直壁20で記録層が不連続と
なることによってランド記録層3bとグルーブ記録層3
aとが分離される構成を作成する。そして、この構成に
さらに保護膜4を成膜する(図6a)。この記録膜4
は、通常のスパッタ法、あるいは真空蒸着法といった一
般的な方法で成膜して良い。
【0037】次に、CMP(chemical mec
hanical polishing)法でランド記録
膜3bを研磨することにより取り除く(図6b)。この
際、グルーブ部G上の保護膜は、グルーブ記録層3aが
CMPによって研磨されるのを防ぐ役割を果たす。そし
て、この研磨が終了した後に再度保護膜を形成し(図6
c)、図5に示した光ディスクの形状ができ上がる。
【0038】このような実施の形態2によれば、情報が
書き込まれたグルーブ部G間の記録層が形成されない領
域を充分確保することができる。このため、目的のグル
ーブ部Gにレーザ光を照射することによって発生した熱
が隣り合うグルーブ部Gに影響することを確実に防ぎ、
クロスイレース防止の効果をいっそう高いものにするこ
とができる。また、このことから、実施の形態2では、
側壁に形成される膜を完全に除く必要が無い。このた
め、特にランド部Rが逆テーパ壁を持つような基板1を
作成する必要が無く、比較的簡易に実施することができ
る。
【0039】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。実施の形態3は、ランド部とグ
ルーブ部との両方に情報を記録する方式の書換型光ディ
スク(DVD−RAM)についてなされるものである。
そして、基板上に第1記録層と、この第1記録層の上層
に設けられる第2記録層とを設け、第1記録層のランド
記録層を除去する一方、第2記録層を連続して形成する
ものである。
【0040】図7は、このような実施の形態3の光ディ
スクの構成を説明する図で、光ディスクを案内溝の長さ
方向に対して垂直に切った断面図である。図7の構成で
は、先に述べた実施の形態2の光ディスクの全面に、さ
らに記録層3cを設けている。この記録層3cでは、ラ
ンド部Rの上部に当たる部位にだけ情報が記録される。
このことから、記録層3cをランド記録層3cと記すも
のとする。そして、ランド記録層3c上にさらに保護膜
4を設け、実施の形態3の光ディスクの形状ができ上が
る。
【0041】このような実施の形態3によれば、グルー
ブ記録層3aに関しては、実施の形態2と同様の高いク
ロスイレース防止効果を得ることができる。また、ラン
ド記録層3cについても、記録層は連続しているもの
の、情報が記録された部位の間隔が1トラック分(DV
Dで0.74μm)の距離が確保されているために充分
なクロスイレース防止効果を得ることができる。
【0042】なお、本発明は、以上の実施の形態に限定
されるものではない。例えば、実施の形態1、実施の形
態2では、ランド記録層とグルーブ記録層との分離をラ
ンド部の側壁を垂直壁、逆テーパ壁にすることによって
行っている。しかし、このような側壁の形状は、垂直
壁、逆テーパ壁に限定されるものでなく、セルフアライ
ンで記録膜が分離されるものであればどのようなもので
あっても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明した本発明は、以下の効果を奏
する。すなわち、請求項1記載の発明では、発生した熱
が隣り合うランド記録層またはグルーブ記録層に伝搬す
ることがなくなる。このため、記録層の所定の部位に書
き込まれている情報を書き換える際、所定の部位に照射
されたレーザ光によって発生した熱が他の部位に記録さ
れた情報に影響することが無くなる。したがって請求項
1記載の発明は、書き換え時のクロスイレースを低減で
きる書換型光ディスクを提供することができる。
【0044】また、請求項1記載の発明は、記録層に与
えた熱が他の部位に伝搬することを防ぎ、小さなパワー
で記録層を相転位させることができる。したがって、請
求項1記載の発明は、より小さなレーザの出力で書き換
えが可能な書換型光ディスクを提供することができる。
【0045】請求項2記載の発明は、ランド記録層また
はグルーブ記録層で発生した熱が隣り合うランド記録層
またはグルーブ記録層に伝搬することを確実に防いでい
る。このため、書き換え時のクロスイレースをより確実
に低減できる書換型光ディスクを提供することができ
る。
【0046】請求項3記載の発明は、スパッタによって
自動的に録層分離部を設けることができ、ランド記録層
とグルーブ記録層とが分離された構成を比較的簡易に実
現することができる。
【0047】また、請求項4記載の発明は、グルーブ部
で発生した熱が隣り合うトラックのグルーブ部に伝搬す
ることを確実に防ぐことができ、グルーブ部にだけ情報
が記録される光ディスクにおいて、書き換え時のクロス
イレースをより確実に低減できる書換型光ディスクを提
供することができる。
【0048】また、請求項5記載の発明は、熱の伝搬を
防ぎながらも、情報を書き込む記録層の領域を大きく確
保でき、書き換え時のクロスイレースを確実に低減でき
る好記録密度の書換型光ディスクを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の構成が適用される光ディスクを
例示した図である。
【図2】実施の形態1の光ディスクを説明するための断
面図である。
【図3】実施の形態1で用いた基板を作成する工程を説
明するための図である。
【図4】実施の形態1で用いた基板を作成する工程を説
明するための他の図である。
【図5】実施の形態2の光ディスクを説明するための断
面図である。
【図6】図5に示した光ディスクを製造する工程を説明
するための図である。
【図7】実施の形態3の光ディスクを説明するための断
面図である。
【図8】書換型ディスクの一般的な構成を例示する図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 3a グルーブ記録膜 3a ランド記録膜 4 保護膜 10 逆テーパ壁 20 垂直壁 30 レジスト 35 導電膜 40 厚膜 41 インジェクション金型 100 ガラス基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に形成される案内溝と、 前記案内溝によって生じる凸部であるランド部と、 凹部であるグルーブ部と、 前記ランド部上と前記グルーブ部上とに設けられ、光が
    照射されることによって情報の書き換えが可能な記録層
    とを有してなり、 前記記録層のうち、前記ランド部上に設けられるランド
    記録層と、前記グルーブ部上に設けられるグルーブ記録
    層とが分離されていることを特徴とする書換型光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 前記ランド記録層と前記グルーブ記録層
    との分離は、前記ランド部、前記グルーブ部間の側壁に
    前記記録層が無い記録層分離部を設けることによってな
    されることを特徴とする請求項1記載の書換型光ディス
    ク。
  3. 【請求項3】 前記記録層分離部は、前記ランド部の側
    壁を逆テーパ、あるいは垂直とすることによって形成さ
    れることを特徴とする請求項2記載の書換型光ディス
    ク。
  4. 【請求項4】 さらに、前記ランド記録層を除去するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の書換型光ディスク。
  5. 【請求項5】 前記記録層は、第1記録層と、前記第1
    記録層の上層に設けられる第2記録層とを有し、 前記第1記録層のランド記録層を除去する一方、前記第
    2記録層を連続して形成することを特徴とする請求項1
    〜3に記載の書換型光ディスク。
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Cited By (5)

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