JP3160632B2 - 光ディスクとその再生方法 - Google Patents

光ディスクとその再生方法

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JP3160632B2 JP24951191A JP24951191A JP3160632B2 JP 3160632 B2 JP3160632 B2 JP 3160632B2 JP 24951191 A JP24951191 A JP 24951191A JP 24951191 A JP24951191 A JP 24951191A JP 3160632 B2 JP3160632 B2 JP 3160632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光照射により情
報の再生を行う光ディスク特に高密度記録に好適な光デ
ィスクとその再生方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタルオーディオディスクいわ
ゆるコンパクトディスクや、ビデオディスク等の光ディ
スクは、予め信号に応じて位相ピットが形成された透明
基板上にアルミニウム反射膜を成膜し、この上に保護膜
等を形成することで構成されている。
【0003】このような光ディスクでは、ディスク面に
読み出し光を照射して位相ピットの形成部での光の回折
による反射光量の大幅な減少を検出することによって信
号の読み出し(再生)を行うようにしている。
【0004】ところで、上述のような光ディスクにおい
ては、信号再生の分解能がほとんど再生光学系の光源の
波長λと対物レンズの開口数NAによって決まり、形成
された位相ピットの周期が回折限界(λ/2NA)以上
の場合に良好な再生信号が得られる。
【0005】このため、このような光ディスクにおいて
高密度化をはかるには、まず再生光学系の光源一般には
半導体レーザの波長λを短くし、対物レンズの開口数N
Aを大きくすることが必要となってくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光源の
波長や対物レンズの開口数の改善には自ずと限界があ
る。すなわち、例えば光源波長の短波長化をはかったと
しても現在の技術では、記録密度は高々4倍にしか上が
らない。また、レンズの開口数を大きくしようとすると
収差の少ないレンズを製造するのが困難であり、またそ
のようなレンズが得られたとしても、フォーカスのディ
スク震動、スキューに対する安定性が低下するなどの問
題が生じる。このため光ディスクの記録密度を飛躍的に
向上させることが難しいのが実情である。
【0007】これに対して上述した光源波長λあるいは
レンズ系の開口数N.Aの制約以上の解像度を得ること
ができるようにした光ディスクが本出願人による出願の
特願平2−94452号及び特願平2−291773号
において提案された。これら出願に係わる発明は、読み
出し光のレーザスポット内の部分的相変化により反射率
を変化させ超解像度再生を行うようにした光ディスクあ
るいはその再生方式に係わるものである。
【0008】本発明においては、このように再生レーザ
光スポット内の部分的相変化による反射率を利用した超
解像度再生方式を採り、さらにその相状態に初期化する
ための特段の工程を採ることなくしかもより安定確実に
目的とする読み出し位相ピットと他部との反射率の差を
顕著にして安定、確実に高C/N(S/N)をもって超
解像度再生を行うことができるようにした光ディスクと
その再生方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
部の概略的断面図を示すように、位相ピット1が形成さ
れた透明基板2上に、溶融後結晶化し得る相変化材料層
3が形成されてなり、読み出し光が照射されたときに相
変化材料層3が読み出し光の走査スポット内で部分的に
溶融結晶化領域で液相化して反射率が変化すると共に、
読み出し後には結晶状態に戻る構成とする。
【0010】本発明の他の1は、位相ピット1が形成さ
れた透明基板2上に、第1の誘電体膜4、溶融後結晶化
し得る相変化材料3層、第2の誘電体層5、反射膜6が
順次形成されてなり、読み出し光が照射された時に、相
変化材料層3が読み出し光のスポット内で部分的に溶融
結晶化領域で液相化して反射率が変化するとともに、読
み出し後には結晶状態に戻る構成とする。また、本発明
は、上述の光ディスクにおいて、相変化材料層3をカル
コゲンまたはカルコゲナイトより構成する。更に、その
読み出し光のパワーPを、0<P≦10mWとする。ま
た、読み出し光のパルス幅tを、260nsec≦t≦
2.6μsecとする。また、相変化材料層3は、Sb
2 Se3 、Sb2 Te3 ,Se,Te,BiTe,Bi
Se,In−Se,In−Sb−Te,In−SbS
e,In−Se−Tl,Ge−Te−Sb,Ge−Te
から選ばれる少なくとも1種とする。また、第1の誘電
体膜4及び第2の誘電体膜5は、AlN,Si3 4
SiO2 ,Al2 3 ,ZnS,MgF2 から選ばれる
少なくとも1種とする。また、反射膜6は、Al,C
u,Ag,Auから選ばれる少なくとも1種とする。更
にまた、位相ピット1が形成された透明基板2上に、溶
融後結晶化し得る相変化材料層3が形成されてなる光デ
ィスクに対して、読み出し光を照射し、相変化材料層3
を、読み出し光の走査スポット内で部分的に溶融結晶化
領域で液相化させることにより反射率を変化させて情報
を読み出し、読み出し後には、結晶状態に戻るような光
ディスクの再生方法とする。
【0011】
【作用】本発明による光ディスクは、その相変化材料層
3が常態、すなわち初期化状態での固相状態で、特に結
晶化状態とするものであり、その位相ピット1による記
録の読み出しすなわち再生に当たっては、その読み出し
光の光ディスクとの相対的移動による光ディスクにおけ
る走査スポット内での温度分布を利用して、そのスポッ
ト内に生じる高温領域で部分的に相変化材料層3に液相
状態を発生させて例えば此処における反射率が著しく低
下するようにして例えばこの液相状態部分内にある位相
ピットについては、例えば回折による読み出しが不能と
なる。つまり、読み出し光スポット内において位相ピッ
トを光学的に消滅させる領域を形成してこのスポット内
で例えば1の位相ピットのみを読み出すことができ、λ
/2NAに制約されない超高解像度再生を行う。
【0012】このように本発明においては、液相状態と
固相状態との状態変化を用いるものであるが、その固相
状態、液相状態との反射率変化が大きい結晶化状態とす
るものであり、この結晶化状態を形成するのに、特に本
発明ではその読み出し時の液相状態の形成を、この液相
から固相への相変化が常に結晶化された固相状態へと移
行し得る溶融結晶化領域で行うようにするものであっ
て、このようにすることによって確実に、しかも特段の
熱処理、冷却過程を採ることなく、またこの過程を採る
ための手段、即ち初期化手段を設けることなく常態で結
晶化された初期状態を形成するものである。
【0013】すなわち、本発明においては、上述の相変
化材料層の構成材料、膜厚また他部を含む光ディスクの
構成態様等の選定によって、上述の読み出し光の照射に
よる温度上昇によって相変化材料層3を液相化した場合
に、光スポットの通過後の常温への冷却過程で、これが
固相状態に相変化するに当たって結晶状態に戻る液相領
域(本明細書ではこの領域を溶融結晶化領域という)
と、アモルファス(非晶質)状態に戻る液相領域(本明
細書ではこの領域を非晶質化領域という)とが存在し得
ることを究明し、特に本発明においては、その液相状態
を形成するに上述の溶融結晶化領域での液相化がなされ
るように特定する。そしてこのようにすることによっ
て、光スポットの走査が他部へと移行したときにその液
相化された部分が結晶化状態として固相化することにそ
の特徴を有するのである。
【0014】
【実施例】本発明は、図1にその一例の要部の断面図い
わば基本的構成における略線的断面図を示すように、位
相ピット1が形成された透明基板2上に、溶融後結晶化
し得る相変化材料層3を形成する。
【0015】そして、読み出し光、例えばレーザ光がこ
の相変化材料層3に照射されたときに、この相変化材料
層3の読み出し光の走査スポット内で部分的に溶融結晶
化領域での液相化によって反射率が低下すると共に読み
出し後の常態では結晶状態に戻るようにする。
【0016】図1に示した例においては、透明基板2上
に直接的に相変化材料層3を形成するようにした場合で
あるが、例えば図2にその要部の略線的拡大断面図を示
すように位相ピット1を有する透明基板2上に第1の誘
電体層4を介して相変化材料層3が形成され、さらにこ
れの上に第2の誘電体層5が形成され、これの上に反射
膜6、さらにある場合はこの上に保護膜(図示せず)が
形成されてなり、第1及び第2の誘電体層4及び5によ
って光学的特性例えば反射率等の設定がなされる構成と
することができる。
【0017】実施例1 この例においては、図2で説明した構成を採った場合
で、この場合ガラス基板よりなる透明基板2が用いら
れ、これの一主面に位相ピット1が形成されてなる。こ
の位相ピット1はトラックピッチ1.6μm、ピット深
さ約1200Å、ピット長0.3μmの設定条件で形成
した。そして、このピット1を有する透明基板2の一主
面に厚さ900ÅのAlNよりなる第1の誘電体膜4を
被着形成し、これの上に相変化材料層3として厚さ40
0ÅのSb2 Se3 を被着形成した。さらに、これの上
に第2の誘電体層5として厚さ300ÅのAlNによる
第2の誘電体層5を被着形成し、さらにこれの上にAl
反射膜6を300Åの厚さに被着形成した。
【0018】上述の実施例1の構成による光ディスクに
おいて、信号が記録されていない部分すなわち位相ピッ
ト1が存在しない鏡面部分を用いて、まず以下の操作を
行った。
【0019】すなわち、最初に実施例1による光ディス
クの1点にフォーカスさせるようにレーザ光すなわちこ
の例では780nm(半導体レーザ光)を照射して徐冷
して初期化(結晶化)する。次に、同一点にレーザパワ
ーPを、0<P≦10mWの範囲で固定してレーザパル
ス光を照射した。この場合パルス幅tは260nsec
≦t≦2.6μsecとした。その結果パルス光照射前
と、照射後の冷却(常温)後とで両固相状態での反射率
が変化すれば材料層が結晶から非晶質に変化したことに
なる。そして、この操作で、最初と最後で反射率変化が
なかった場合でも、パルス光の照射中に、戻り光量が一
旦変化したとすれば、それは結晶状態の膜が一旦液相化
されて再び結晶化されたことを意味する。そして、この
ように溶融化即ち一旦液相状態になって後、温度低下に
よって再び結晶化状態になり得る溶融化状態を溶融結晶
化領域と称するものである。図3は、実施例1の構成、
すなわち相変化材料層3としてSb2 Sb3 を用いた場
合の照射レーザ光パルス幅とレーザ光パワーとをそれぞ
れ横軸及び縦軸にとり、これらとその相変化材料層の相
状態を示したもので同図中、曲線aより下方の斜線を付
して示した領域Iは、相変化材料層2が溶融化しない初
期状態を保持したままの結晶化状態のままである場合の
領域であり、同図において曲線aより、上方においては
液相すなわち溶融状態になるものの特に曲線a及びb間
の領域IIがレーザ光スポットを排除して冷却されたこと
によって固相化されたときに結晶化状態に戻る溶融結晶
化領域であり、曲線bより上方の交差斜線で示す領域II
I が同様にレーザ光スポット照射によって溶融化するも
ののこの光スポットが排除されて固相に変化したとき、
非晶質すなわちアモルファス状態に戻る溶融化非晶質領
域となるものである。
【0020】本発明においては、図3における溶融結晶
化領域IIでの液相状態が再生時に生じ得るようにその再
生時の読み出し光の照射による加熱状態から常温までの
冷却過程においてその融点MPから固相化に至るに要す
る時間Δtが結晶化に要する時間t1 より大となるよう
に、再生光パワー、光ディスクの構成、材料、各膜厚等
の選定がなされる。
【0021】実施例1において、初期化状態の反射率す
なわち結晶化状態の反射率は57%、溶融状態では16
%であった。そして、その再生パワーを9mWとし線速
を3m/secに設定してその再生を行ってその信号部
分を再生したところその信号のC/Nは35dBであっ
た。同図中の矢印は、光ディスクをある線速で回転させ
た時、実際に信号が読み出せた再生光パワーのパワー・
マージンを示している。ここで、スポット径(1.8μ
m)/線速をパルス幅に換算している。
【0022】実施例2 実施例1におけると同様の構成を採るが相変化材料層3
を、Sb2 Te3 とした。この場合において図3と同様
にその相変化状態を測定した結果を図4に示す。図4に
おいて図3と対応する部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。そして、この実施例2においては結晶化
状態すなわち初期化状態における反射率は20%、溶融
状態においては10%となった。尚、Sb2 Se3 ,S
2 Te3 等のカルコゲナイト、或いはカルコゲンにお
いて非晶質状態の反射率と、溶融状態の反射率は殆ど同
程度の値を示す。そして、本発明による光ディスクは、
その再生に当たってこの光ディスクに対する走査スポッ
ト内における温度分布を利用して超高解像度をもって再
生する。
【0023】すなわち、本発明による光ディスクにレー
ザスポットを照射した場合を図5を参照して説明する。
図5において横軸はスポットの走査方向に関する位置を
示したもので、今光ディスクにレーザの照射によるレー
ザ光スポットLが照射された状態についてみると、この
場合その光強度は同図中破線Aの分布を示す。これに対
して相変化材料層3における温度分布は、レーザスポッ
トLの走査速度に対応してわずかに矢印Cで示すスポッ
トLの走査方向に対し遅れた同図中実線Bの温度分布を
示す。
【0024】ここで上述したようにレーザスポットL
が、図5中矢印Cで示す方向に走査されているとする
と、光ディスクは、レーザスポットMPの走行方向の先
端側から次第に温度が上昇し次に材料層3の融点T以上
の温度となる。この段階で相変化材料層3は初期の結晶
状態から溶融状態になり、この溶融状態への移行によっ
て反射率が低下する。したがってレーザ光スポットL内
で図中斜線を付して示した反射率が低い、すなわち位相
ピット1の読み出しが殆ど不可能な領域PX と、結晶化
状態を保持した領域PZ とが存在する。したがって、こ
の場合、図示のように同一スポットL内に例えば2つの
位相ピット1が存在している場合においても、反射率が
大なる領域PZ に存在する1つの位相ピット1に関して
のみその読み出しを行うことができ、他の位相ピットに
関してはこれが反射率が極めて低い領域PX にあってこ
れの読み出しがなされない。このように同一スポットL
内に複数の位相ピット1が存在しても、単一の位相ピッ
ト1に関してのみその読み出しを行うことができる。す
なわち、レンズ系の開口数NA、読み出し光の波長λに
制限されることなく超高解像度をもってその読み出しを
行うことができる。
【0025】尚、透明基板2としては、上述のガラス基
板に限らずポリカーボネート、ポリメタクリレート等の
合成樹脂基板あるいはこの樹脂基板上にフォトポリマを
被着形成してスタンパによって位相ピット1を形成する
など種々の構成を採ることができる。
【0026】また、相変化材料層3としては、上述した
Sb2 Se3 あるいはSb2 Te3 等のカルコゲナイト
すなわちカルコゲン化合物に限らず他のカルコゲナイト
あるいは単体のカルコゲンによって構成することができ
る。このカルコゲンまたはカルコゲナイトとしては、S
e,Teの各単体さらにこれらのカルコゲナイトのBi
Te,BiSe,In−Se,In−Sb−Te,In
−SbSe,In−Se−Tl,Ge−Te−Sb,G
e−Te等のカルコゲナイト系材料等を用いることがで
き、このようなカルコゲン、カルコゲナイトによって相
変化材料層3を構成するときは、その熱伝導率、比熱等
等の特性を、半導体レーザ光による読み出し光によって
良好な温度分布を形成する上で望ましい特性とすること
ができ、上述した溶融結晶化領域での溶融状態の形成を
良好に行うことができ、S/NあるいはC/Nの高い超
高解像度の再生を行うことができる。
【0027】また、第1の誘電体膜4及び第2の誘電体
膜5としては、上述したAlNの他にSi3 4 ,Si
O,Al2 3 ,ZnS,MgF2 等を用いることがで
きる。
【0028】また、反射膜6としては上述したAlの他
にCu,Ag,Au等を用いることができる。
【0029】また、上述した例においては、相変化材料
層3が溶融状態のときに反射率が低く結晶状態で反射率
が高い膜厚等の諸条件を設定した場合であるが、各層の
構成、厚さ、相変化材料の構成、厚さ等の諸条件の選定
によって溶融状態においての反射率を高め結晶状態にお
ける反射率を低下させる構成とすることもでき、この場
合は図5で説明したレーザ光スポットL内の高温領域P
X に1つの位相ピット1が存在するようにしてこの領域
X にある1の位相ピット1からのみその読み出しを行
う構成とすることができる。
【0030】
【発明の効果】上述したように本発明においても、その
読み出し光スポット内の温度分布の差によって反射率の
差を生じさせて、光スポット内の特定の位相ピットに関
してのみ読み出しがなされるようにして超高解像度の読
み出しを行うようにするものであるが、特に本発明にお
いては、その反射率差の大なる結晶化状態と溶融状態と
の差を用いるようにしたので、S/N(C/N)の高い
再生を行うことができ、さらにその溶融状態においては
溶融結晶化領域での液相状態としたので読み出し後にお
いて何等初期化のための操作工程、手段を採ることなく
初期化がなされることによって本発明による光ディスク
を用いる場合、その再生装置、その再生操作が簡易化さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスクの一例の要部の略線的
拡大断面図である。
【図2】本発明による光ディスクの他の例の要部の略線
的拡大断面図である。
【図3】本発明の説明に供する相変化状態を示す図であ
る。
【図4】本発明の説明に供する他の相変化状態を示す図
である。
【図5】本発明の説明に供する読み出し光スポットと温
度分布との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 位相ピット 2 透明基板 3 相変化材料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−96926(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/24 B41M 5/26

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相ピットが形成された透明基板上に、
    溶融後結晶化し得る相変化材料層が形成されてなり、読
    み出し光が照射されたときに、上記相変化材料層が読み
    出し光の走査スポット内で部分的に溶融結晶化領域で液
    相化して反射率が変化すると共に、読み出し後には
    状態に戻る構成としたことを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 位相ピットが形成された透明基板上に、
    第1の誘電体膜、溶融後結晶化し得る相変化材料層、第
    2の誘電体層、反射膜が順次形成されてなり、 読み出し光が照射された時に、上記相変化材料層が読み
    出し光のスポット内で部分的に溶融結晶化領域で液相化
    して反射率が変化するとともに、読み出し後には晶状
    態に戻る構成としたことを特徴とする光ディスク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光ディスクにお
    いて、 相変化材料層がカルコゲンまたはカルコゲナイトよりな
    ることを特徴とする光ディスク。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、 上記読み出し光のパワーPを、0<P≦10mWとした
    ことを特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3において、 上記読み出し光のパルス幅tを260nsec≦t≦
    2.6μsecとしたことを特徴とする光ディスク。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2において、 上記相変化材料層は、Sb2 Se3 ,Sb2 Te3 ,S
    e,Te,BiTe,BiSe,In−Se,In−S
    b−Te,In−SbSe,In−Se−Tl,Ge−
    Te−Sb,Ge−Teから選ばれる少なくとも1種で
    あることを特徴とする光ディスク。
  7. 【請求項7】 請求項2において、 上記第1の誘電体膜及び上記第2の誘電体膜は、Al
    N,Si3 4 ,SiO2 ,Al2 3 ,ZnS,Mg
    2 から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とす
    る光ディスク。
  8. 【請求項8】 請求項2において、 上記反射膜は、Al,Cu,Ag,Auから選ばれる少
    なくとも1種であることを特徴とする光ディスク。
  9. 【請求項9】 位相ピットが形成された透明基板上に、
    溶融後結晶化し得る相変化材料層が形成されてなる光デ
    ィスクに対して、 読み出し光を照射し、上記相変化材料層を該読み出し光
    の走査スポット内で部分的に溶融結晶化領域で液相化さ
    せることにより反射率を変化させて情報を読み出し、 読み出し後には、結晶状態に戻ることを特徴とする光デ
    ィスクの再生方法。
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