JP3361078B2 - 光記録媒体の再生方法 - Google Patents

光記録媒体の再生方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に対し
て光ビームを照射しながら信号を読み取るような光記録
媒体の再生方法に関し、特に、高密度情報の再生が行え
る光記録媒体の再生方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】光記録媒体は、いわゆるコンパクトディ
スク等のような再生専用媒体と、光磁気ディスク等のよ
うな信号の記録が可能な媒体とに大別できるが、これら
いずれの光記録媒体においても、記録密度をさらに高め
ることが望まれている。これは、記録される信号として
ディジタル・ビデオ信号を考慮する場合にディジタル・
オーディオ信号の数倍から十数倍ものデータ量を必要と
することや、ディジタル・オーディオ信号を記録する場
合でもディスク等の媒体の寸法をより小さくしてプレー
ヤ等の製品をさらに小型化したい等の要求があるからで
ある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光記録媒体の記録密度は、記録トラックの走査方向に沿
った線密度と、走査方向に直交する方向の隣接トラック
間隔(トラックピッチ)に応じたトラック密度とによっ
て定まる。これらの線密度やトラック密度の物理光学的
限界はいずれも光源の波長λ及び対物レンズの開口数N
Aによって決まり、例えば信号再生時の空間周波数につ
いては、一般に2NA/λが読み取り限界とされてい
る。このことから、光記録媒体において高密度化を実現
するためには、先ず再生光学系の光源(例えば半導体レ
ーザ)の波長λを短くし、対物レンズの開口数NAを大
きくすることが必要とされている。 【0004】しかしながら、これら光源の波長λや対物
レンズの開口数NAの改善にも限度があることから、記
録媒体の構造や読み取り方法を改善して記録密度を高め
ることが研究されている。 【0005】ここで、レーザ走査方向(記録トラックの
方向)に直交する方向の密度やピット配置間隔(いわゆ
るトラック密度やその逆数であるトラックピッチ)につ
いて検討する。先ず、レーザ光が記録媒体上に照射され
たときのスポット径(いわゆる第1暗輪の径)は、レー
ザ光の波長λ及び対物レンズの開口数NAによって、
1.22λ/NAで与えられ、例えばNA=0.5、λ
=780nm(0.78μm)のときのスポット径は、
1.9μmとなる。このときのレーザ走査方向に直交す
る方向のピット配置間隔(いわゆるトラックピッチ)
は、隣接するトラックからのクロストークのために、
1.5〜1.6μm程度とするのが通常の限度であり、
さらなる改良が望まれている。 【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、簡単な構成で上記クロストークが軽減
できていわゆるトラック密度(レーザ光走査方向に直交
する方向の記録密度)をさらに高め得るような光記録媒
体の再生方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明の光記録媒体の再生方法は、記録信号に応
じた位相ピットが形成された透明基板上に、溶融後結晶
化し得る相変化材料層が形成されてなる光記録媒体に、
光ビームを照射して再生を行う光記録媒体の再生方法で
あって、上記光記録媒体は、上記位相ピットが、上記光
ビームの走査方向と直交する方向の配置間隔を、上記光
ビームのスポット径の1/2以下となるように形成され
ており、上記光ビームを結晶状態にある上記相変化材料
層に照射することにより、上記相変化材料層を上記光ビ
ームの走査スポット内で部分的に(溶融結晶化領域で)
液相化させ、該液相化された部分の上記位相ピットの上
記記録信号を読み出し、読出し後には、読出し前の結晶
状態に戻るようにすることを特徴とする。 【0008】本発明に係る光記録媒体の再生方法によれ
ば、レーザビーム等の光ビームの走査方向に直交する方
向のピット配置間隔(いわゆるトラック間隔)をビーム
スポットの1/2以下とすることにより、この方向の記
録密度、いわゆるトラック記録密度を高めて、媒体記録
容量を高めることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光記録媒体の
再生方法の実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。 【0010】先ず、本発明に係る一つの実施の形態とし
て、反射率変化型の光記録媒体の再生方法について説明
する。この実施の形態となる光記録媒体の再生方法は、
記録信号に応じた位相ピットが形成された透明基板上
に、溶融後結晶化し得る相変化材料層が形成されてなる
光記録媒体に、光ビームを照射して再生を行う光記録媒
体の再生方法であって、上記光記録媒体は、上記位相ピ
ットが、上記光ビームの走査方向と直交する方向の配置
間隔を、上記光ビームのスポット径の1/2以下となる
ように形成されており、上記光ビームを結晶状態にある
上記相変化材料層に照射することにより、上記相変化材
料層を上記光ビームの走査スポット内で部分的に(溶融
結晶化領域で)液相化させ、該液相化された部分の上記
位相ピットの上記記録信号を読み出し、読出し後には、
読出し前の結晶状態に戻るようにするものである。 【0011】この反射率変化型の光記録媒体に関する技
術としては、本件出願人が先に特願平2−94452号
の明細書及び図面において光ディスクの信号再生方法を
提案しており、また、特願平2−291773号の明細
書及び図面において光ディスクを提案している。すなわ
ち、前者においては、信号に応じて位相ピットが形成さ
れるとともに温度によって反射率が変化する光ディスク
に対して読み出し光を照射し、読み出し光の走査スポッ
ト内で反射率を部分的に変化させながら位相ピットを読
み取ることを特徴とする光ディスクの信号再生方法を提
案しており、後者においては、位相ピットが形成された
透明基板上に、相変化によって反射率が変化する材料層
が形成されてなり、読み出し光が照射されたときに、上
記材料層が、読み出し光の走査スポット内で部分的に相
変化するとともに、読み出し後には初期状態に戻ること
を特徴とする、いわゆる相変化型の光ディスクを提案し
ている。 【0012】ここで、上記材料層として、溶融後結晶化
し得る相変化材料層を用い、読み出し光が照射されたと
きに、この相変化材料層が読み出し光の走査スポット内
で部分的に溶融結晶化領域で液相化して反射率が変化す
ると共に、読み出し後には結晶状態に戻るようにするこ
とが好ましい。 【0013】ここで本実施の形態に用いられる相変化型
の光ディスクは、図1に要部の概略断面図を示すよう
に、位相ピット101が形成された透明基板102上
(図中では下面側)に、第1の誘電体層103を介して
相変化材料層104が形成され、この材料層104の上
(図中の下面側、以下同様)に第2の誘電体層105が
形成され、その上に反射膜106が形成されてなってい
る。これら第1の誘電体層103及び第2の誘電体層1
05によって光学特性、例えば反射率等の設定がなされ
る。さらに必要に応じて、反射膜106の上に保護膜
(図示せず)が被着形成されることも多い。 【0014】この他、この相変化型の光ディスクの構造
としては、例えば図2に示すように、ピット101が形
成された透明基板102上に直接的に相変化材料層10
4のみを密着形成したものを用いてもよく、また、図3
に示すように、位相ピット101が形成された透明基板
102上に、第1の誘電体層103、相変化材料層10
4、及び第2の誘電体層105を順次形成したものを用
いてもよい。 【0015】ここで、上記透明基板102としては、ガ
ラス基板、ポリカーボネートやメタクリレート等の合成
樹脂基板等を用いることができ、また、基板上にフォト
ポリマを被着形成してスタンパによって位相ピット10
1を形成する等の種々の構成を採ることができる。 【0016】上記相変化材料層104に使用可能な材料
としては、読み出し光の走査スポット内で部分的に相変
化し、読み出し後には初期状態に戻り、相変化によって
反射率が変化するものが挙げられる。具体的には、Sb
Se 、Sb Te 等のカルコゲナイト、
すなわちカルコゲン化合物が用いられ、また、他のカル
コゲナイトあるいは単体のカルコゲンとして、Se、T
eの各単体、さらにこれらのカルコゲナイト、すなわち
BiTe、BiSe、In−Se、In−Sb−Te、
In−SbSe、In−Se−Tl、Ge−Te−S
b、Ge−Te等のカルコゲナイト系材料等が用いられ
る。このようなカルコゲン、カルコゲナイトによって相
変化材料相104を構成するときは、その熱伝動率、比
熱等の特性を、半導体レーザ光による読み出し光によっ
て良好な温度分布を形成する上で望ましい特性とするこ
とができ、後述するような溶融結晶化領域での溶融状態
の形成を良好に行うことができ、S/NあるいはC/N
の高い超高解像度の再生を行うことができる。 【0017】また上記第1の誘電体層103及び第2の
誘電体層105としては、例えばSi 、Si
O、SiO 、AlN、Al 、ZnS、M
gF 等を用いることができる。さらに、上記反射膜
106としては、Al、Cu、Ag、Au等を用いるこ
とができ、これらの元素に少量の添加物が添加されたも
のであってもよい。 【0018】以下、相変化型の光ディスクの具体例とし
て、位相ピットが形成された透明基板上に、溶融後結晶
化し得る相変化材料層が形成されてなり、読み出し光が
照射されたときに、上記相変化材料層が読み出し光の走
査スポット内で部分的に溶融結晶化領域で液相化して反
射率が変化すると共に、読み出し後には結晶状態に戻る
ようなものであって、上記図1の構成を有する光ディス
クに本発明を適用した例について説明する。 【0019】図1の透明基板102としては、いわゆる
ガラス2P基板を使用し、この基板102の一主面に形
成される位相ピット101は、トラックピッチ1.6μ
m、ピット深さ約1200 、ピット幅0.5μmの設
定条件で形成した。そして、このピット101を有する
透明基板102の一主面にAlNよりなる第1の誘電体
層103を被着形成し、これの上(図では下面側、以下
同様)に相変化材料層104としてSb Se
被着形成した。さらに、これの上にAlNによる第2の
誘電体層105を被着形成し、さらにこれの上にAl反
射膜106を被着形成した。 【0020】このような構成の光ディスクにおいて、信
号が記録されていない部分すなわち位相ピット101が
存在しない鏡面部分を用いて、先ず以下の操作を行っ
た。 【0021】すなわち、最初に上記光ディスクの1点に
フォーカスさせるように例えば780nmのレーザ光を
照射して、徐冷して初期化(結晶化)する。次に、同一
点にレーザパワーPを、0<P≦10mWの範囲で固定
してレーザパルス光を照射した。この場合、パルス幅t
は、260nsec ≦t≦2.6μsec とした。その結
果、パルス光照射前と、照射後の冷却(常温)後とで、
両固相状態での反射率が変化すれば、材料層が結晶から
非晶質に変化したことになる。そして、この操作で、最
初と最後で反射率変化がなかった場合でも、パルス光の
照射中に、戻り光量が一旦変化したとすれば、それは結
晶状態の膜が一旦液相化されて再び結晶化されたことを
意味する。このように一旦液相状態になって後、温度低
下によって再び結晶化状態になり得る溶融化状態の領域
を、溶融結晶化領域と称する。 【0022】図4は、上述のように相変化材料層104
としてSb Se を用いた場合において、横軸に
照射レーザ光パルス幅を、縦軸にレーザ光パワーをそれ
ぞれとり、これらの各値と相変化材料層104の相状態
を示したものである。同図中、曲線aより下方の斜線を
付して示した領域R は、相変化材料層104が溶融
化しない初期状態を保持したままである場合の領域であ
る。同図において曲線aより上方においてはレーザ光ス
ポット照射によって液相すなわち溶融状態になるが、特
に曲線aとbとの間の領域R は、レーザ光スポット
が排除されて(常温程度にまで)冷却されることによっ
て固相化されたときに結晶化状態に戻る溶融結晶化領域
であり、これに対して曲線bより上方の交差斜線で示す
領域Rは、レーザ光スポットを排除して冷却されて固
相化されたときに非晶質すなわちアモルファス状態にな
る溶融非晶質化領域である。 【0023】本実施の形態の上記具体例においては、図
4における溶融結晶化領域R での液相状態が再生時
に生じ得るように、その再生時の読み出し光の照射によ
る加熱状態から常温までの冷却過程において、その融点
MPから固相化に至るに要する時間Δtが結晶化に要す
る時間t より大となるように、再生光パワー、光デ
ィスクの構成、材料、各膜厚等の選定がなされる。 【0024】上記具体例において、初期化状態の反射率
すなわち結晶化状態の反射率よりも、溶融状態での反射
率が高くなるように各層の厚さ等を設定している。 【0025】次に、上述のような相変化型光ディスクの
他の具体例として、相変化材料層104にSb Te
を用いた場合において、上記図4と同様にその相変
化状態を測定した結果を図5に示す。この図5におい
て、上記図4と対応する部分には同一符号を付して説明
を省略する。この場合も、結晶化状態すなわち初期化状
態における反射率よりも溶融状態の反射率を高めるよう
に、各層の厚み等を選定している。 【0026】ここで、本発明の実施の形態による上記相
変化型光ディスクにレーザ光ビームを照射した場合を、
図6を参照しながら説明する。 【0027】図6において、横軸はスポットの走査方法
Xに関する位置を示したもので、今光ディスクにレーザ
が照射されて形成されたビーム・スポットSPの光強度
分布は、同図中破線aのようになる。これに対して相変
化型材料層104における温度分布は、ビーム・スポッ
トSPの走査速度に対応してビーム走査方向Xの後方側
にやや遅れて表れ、同図中実線bのようになる。 【0028】ここで、レーザ光ビームが図中の矢印X方
向に走査されているとき、媒体の光ディスクは、ビーム
・スポットSPに対して、走査方向の先端側から次第に
温度が上昇し、遂には相変化型材料層104の融点MP
以上の温度となる。この段階で、相変化型材料層104
は初期の結晶状態から溶融状態になり、この溶融状態へ
の移行によって、例えば反射率が上昇する。この場合、
ビーム・スポットSP内で図中斜線を付して示した領域
の反射率が高くなる。すなわち、ビーム・スポッ
トSP内で、位相ピット101の読み出しが可能な領域
と、結晶化状態を保持して読み出しが殆ど不可能
な領域P とが存在する。従って、図示のように同一
スポットSP内に例えば2つの位相ピット101が存在
している場合においても、反射率が大なる領域P
存在する1つの位相ピット101に関してのみその読み
出しを行うことができ、他の位相ピットに関しては、こ
れが反射率が極めて低い領域P にあってこれの読み
出しがなされない。このように、同一スポットSP内に
複数の位相ピット101が存在しても、単一の位相ピッ
ト101に関してのみその読み出しを行うことができ
る。 【0029】従って、上記読み出し光ビームの波長を
λ、対物レンズの開口数をNAとするとき、上記読み出
し光ビームの走査方向に直交する方向の記録信号の最短
の位相ピット間隔(いわゆるトラックピッチ)をスポッ
ト径の1/2以下としても良好な読み出しが行えること
が明らかであり、超高解像度をもって信号の読み出しを
行うことができ、記録密度、特にトラック密度の向上が
図れ、媒体記録容量を増大させることができる。ここで
図7は、レーザ光の波長λが0.78μm、対物レンズ
14の開口数NAが0.5のとき、すなわち媒体上での
スポット径Dが、1.22λ/NAより、1.9μmと
なるとき、上記トラックピッチpをスポット径D=1.
9μmの1/2以下の例えば0.8μmとした場合の、
再生レーザパワー(横軸)に対する再生信号のキャリア
レベル(縦軸)を示すものであり、上記相変化材料層1
04としてはGe−Sb−Teを用いている。この図7
において、曲線aがメインキャリア成分を、曲線bがク
ロストーク成分をそれぞれ示しており、図中の斜線部c
は、キャリア/ノイズ(クロストーク)比、いわゆるC
/N比として略々50dBが得られる範囲を示してい
る。このときの再生パワーが約5.7〜6.9mWであ
る。 【0030】ここで、通常の再生装置において要求され
る各種条件を考慮するとき、C/N比が50dBとれる
ことは有効な信号再生を行うために充分な値であり、ま
た再生レーザパワーの変動マージンも充分にとれてお
り、従って、スポット径(D=1.9μm)の1/2以
下のトラックピッチ(p=0.8μm)としても、有効
な信号再生が行え、しかも半導体レーザ11等の素子の
ばらつきも許容されて再生装置の量産も可能である。 【0031】さらに、C/N比として40dBでも有効
な再生が可能である場合には、再生パワーはさらに広い
範囲がとれ、さらにトラックピッチpを狭くしても信号
再生が有効に行え、製品化も可能であることがわかる。 【0032】ところで、上述した例においては、相変化
材料層104が溶融状態のときに反射率が高く結晶状態
で低い膜厚等の諸条件を設定した場合であるが、各層の
構成、厚さ、相変化材料の構成、厚さ等の諸条件の選定
によって溶融状態においての反射率を低くし結晶状態に
おける反射率を高める構成とすることもでき、この場合
は、図6で示したレーザ光スポットSP内の高温領域P
内に1つの位相ピット101が存在するようにし、
この領域P にある1つの位相ピット101からのみ
その読み出しを行う構成とすることができる。 【0033】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、例えば、上記光記録媒体として
は、ディスク状のみならず、カード状、シート状等の媒
体にも本発明を適用することができる。この他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であ
ることは勿論である。 【0034】 【発明の効果】本発明に係る光記録媒体の再生方法によ
れば、記録信号に応じた位相ピットが形成された透明基
板上に、溶融後結晶化し得る相変化材料層が形成されて
なる光記録媒体に、光ビームを照射して再生を行う光記
録媒体の再生方法であって、上記光記録媒体は、上記位
相ピットが、上記光ビームの走査方向と直交する方向の
配置間隔を、上記光ビームのスポット径の1/2以下と
なるように形成されており、上記光ビームを結晶状態に
ある上記相変化材料層に照射することにより、上記相変
化材料層を上記光ビームの走査スポット内で部分的に
(溶融結晶化領域で)液相化させ、該液相化された部分
の上記位相ピットの上記記録信号を読み出し、読出し後
には、読出し前の結晶状態に戻るようにすることによ
り、トラック密度を高め、媒体の記録容量を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る光記録媒体の実施の形態となる相
変化型光ディスクの一例の要部を示す概略断面図であ
る。 【図2】上記実施の形態となる相変化型光ディスクの他
の例の要部を示す概略断面図である。 【図3】上記相変化型光ディスクのさらに他の例の要部
を示す概略断面図である。 【図4】上記相変化型光ディスクの説明に供する相変化
状態を示す図である。 【図5】上記相変化型光ディスクの説明に供する他の相
変化状態を示す図である。 【図6】上記相変化型光ディスクの説明に供する読み出
し光スポットと温度分布との関係を示す図である。 【図7】上記相変化型光ディスクの説明に供する再生レ
ーザパワーに対する再生信号のキャリアレベルを示す図
である。 【符号の説明】 SP ビーム・スポット、 101 位相ピット、 1
02 透明基板、 103 第1の誘電体層、 104
相変化材料層、 105 第2の誘電体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 俊司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 太田 真澄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 小野 真澄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 保田 宏一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−96926(JP,A) 特開 平4−167237(JP,A) 特許3160632(JP,B2) 特許2844824(JP,B2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 記録信号に応じた位相ピットが形成され
    た透明基板上に、溶融後結晶化し得る相変化材料層が形
    成されてなる光記録媒体に、光ビームを照射して再生を
    行う光記録媒体の再生方法であって、 上記光記録媒体は、上記位相ピットが、上記光ビームの
    走査方向と直交する方向の配置間隔を、上記光ビームの
    スポット径の1/2以下となるように形成されており、 上記光ビームを結晶状態にある上記相変化材料層に照射
    することにより、上記相変化材料層を上記光ビームの走
    査スポット内で部分的に液相化させ、該液相化された部
    分の上記位相ピットの上記記録信号を読み出し、読出し
    後には、読出し前の結晶状態に戻るようにすることを特
    徴とする光記録媒体の再生方法。
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