JP3580292B2 - ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスクなどのディスクに記録される信号を再生するディスク再生装置に関し、特に再生信号のエラーを少なくすることができるディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この発明に興味のあるディスク再生装置の再生信号の調整方法がたとえば特開平11−328858号公報に開示されている。図7は同公報に開示されたディスク再生信号処理部の要部を示すブロック図である。
【0003】
図7を参照して、従来のディスク再生装置は、再生ヘッドからのディスク再生信号であるRF信号109がプリアンプ101により増幅され、出力低下を吸収してゲインを一定に保つオートゲインコントロール(Auto Gain Control)と、RF信号の高周波ノイズを除去し、符号間干渉で極度に振幅の低下したRF信号の高域成分付近をブーストする高域強調フィルタ(イコライザ)102を通って波形等化される。その後、スライサ103で2値化され、PLL104でクロック信号111が同期分離され、このクロック信号111と2値化データ110により2値化同期データ112が生成される。イコライザ102のブースト量はブースト電圧値114として電圧が与えられる。PLL104から出力される位相誤差パルス113が電圧変換回路105で位相誤差電圧に変換され、A/Dコンバータ106、CPU107、D/Aコンバータ108を介してその位相誤差電圧が最も小さくなるようにイコライザ102のブースト電圧値114が調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光ディスクの再生信号の調整は上記のように行なわれていた。位相誤差電圧を用いてそれがもっとも小さくなるように高域強調フィルタ102のブースト量の調整が行なわれていた。しかしながら、ブースト量の調整だけでは個々のディスクのエラー訂正が十分ではないという問題点があった。
【0005】
また、従来はスライサ103の2値化スライス値は固定されていたため、ディスク毎の最適な修正が行なわれないという問題点があった。
【0006】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、光ディスクのようなディスクに記録される情報を再生するディスク再生装置において、個々のディスクのエラーレートの改善を行なうことができるディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかるディスク再生装置は、ディスク再生信号を入力する高域強調フィルタと、高域強調フィルタに接続され、ディスク再生信号を2値化する2値化手段と、2値化手段に接続され、2値化されたディスク再生信号のエラーを検出するエラー検出手段と、エラー検出手段および2値化手段に接続され、2値化手段におけるしきい値を調整するしきい値調整手段と、エラー検出手段および高域強調フィルタに接続され、高域強調フィルタに入力されるディスク再生信号のブースト量を調整するブースト調整手段と、エラー検出手段におけるエラー検出量を少なくするように、しきい値調整手段のしきい値およびブースト調整手段の調整量を制御する制御手段とを含み、制御手段は、エラー検出手段によるエラー検出量が所定の値より多いときにディスクの種類ごとに定められた所定の位置でエラーの検出を行なわせ、ブースト調整手段はディスク再生信号のうちの所定の周期の信号を用いてブースト調整を行なう。ここで所定の位置はディスクに対するディスク再生信号の読出しのためのヘッドの位置であり、ディスクの種類がDVDであるときには、所定の位置は、0x048000 hex のアドレスとなる。しきい値調整手段によるしきい値の調整およびブースト調整手段によるブースト量の調整のうち、しきい値調整手段によるしきい値の調整のみを行うか、しきい値調整手段によるしきい値の調整およびブースト調整手段によるブースト量の調整を行うかは、エラー検出量に基づき切り換えられる。
【0008】
この発明においては、高域強調フィルタおよび2値化手段を通って2値化され、エラー検出を行なった後の出力信号を用いて高域強調フィルタのブースト量および2値化手段におけるしきい値をエラー検出量が多いときのみに調整する。また、調整にあたっては、ディスクごとに定められた所定の位置でエラーレートの検出を行ない、再生信号のうちの所定の周期の信号を用いてブースト調整を行なう。再生されるディスク毎に最適の位置で最良の方法で調整が行なわれるため、簡単に各ディスクに最適のエラー訂正が可能なディスク再生装置が提供できる。
【0009】
この発明の他の局面によれば、ディスク再生装置は、ディスク再生信号を入力する高域強調フィルタと、高域強調フィルタに接続され、ディスク再生信号を2値化する2値化手段と、2値化手段に接続され、2値化されたディスク再生信号のエラーを検出するエラー検出手段と、エラー検出手段および2値化手段に接続され、2値化手段における2値化しきい値を調整するしきい値調整手段とを含み、エラー検出手段におけるエラー検出量を少なくするように、しきい値調整手段のしきい値を制御する制御手段とを含む。
【0010】
高域強調フィルタおよび2値化手段を通って2値化され、エラー検出を行なった後の出力信号を用いてエラーが少なくなるように2値化手段におけるしきい値であるスライスレベルを調整する。再生されるディスク毎にエラーが少なくなるようにスライスレベルを調整するため、再生されるディスク毎にエラーの改善が可能になり、最適の状態で記録データの再生ができるディスク再生装置が提供できる。
【0011】
ここで、再生されるディスクはDVDであっても良いし、CDであっても良い。また、書込タイプのディスクであっても良い。
【0012】
スライスレベルの調整においては、RF信号のアシンメトリに合わせるように、エラー検出量を見ながらスライスレベルの調整を行なうのが好ましい。また、スライスレベルにオフセットを付加することでスライスレベルを変えてもよい。その結果、RF信号のアシンメトリによってエラーレートが悪化するのを防ぎ、なおかつ最適化できる。
【0013】
さらに好ましくは、エラー検出手段および高域強調フィルタに接続され、高域強調フィルタに入力されるディスク再生信号のブースト量を調整するブースト調整手段を含み、制御手段は前記エラー検出手段におけるエラー検出量を少なくするように、ブースト調整手段の調整量を制御する。2値化手段のスライスレベルだけでなく、高域強調フィルタに入力されるディスク再生信号のブースト量も調整するため、よりエラーの改善が可能になる。しきい値調整手段によるしきい値の調整およびブースト調整手段によるブースト量の調整のうち、しきい値調整手段によるしきい値の調整のみを行うか、しきい値調整手段によるしきい値の調整およびブースト調整手段によるブースト量の調整を行うかを、エラー検出量に基づき切り換える。
【0014】
さらに好ましくは、制御手段は、エラー検出手段によるエラー検出量が所定の値より多いときに制御手段を作動させる。
【0015】
エラー検出量が多いときのみに2値化手段のスライスレベルや高域強調フィルタのブースト量が調整されるため、必要なときのみにエラーレートの改善が図られる。
【0016】
さらに好ましくは、エラー検出手段は前記ディスクの種類ごとに定められた所定の位置でエラーの検出を行なう。所定の位置はディスクに対するディスク再生信号の読出しのためのヘッドの位置であり、4ECCブロックのデータのエラーを検出できる位置とするのが好ましい。
【0017】
さらに好ましくは、ブースト調整手段はディスク再生信号のうちの3T信号の近辺の信号を用いてブースト調整を行なう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1はこの発明に係る光ディスク等のディスク再生装置の信号読取処理部10の要部を示すブロック図である。図1を参照して、信号読取処理部10は、図示のない再生ヘッドからの再生信号であるRF信号を増幅するプリアンプ11と、プリアンプ11に接続され、出力低下を吸収してゲインを一定に保つAGCおよびRF信号の高周波ノイズを除去し、符号間干渉で極度に振幅の低下したRF信号の高域成分付近をブーストする高域強調フィルタ(以下「イコライザ」という)12と、イコライザ12に接続され、ブーストされたRF信号を所定のしきい値で2値化するスライサ13と、クロック信号を生成するPLL(Phase−Locked Loop)回路14と、スライサ13に接続され、2値化されたデータを復調するデータ復調回路15と、データ復調回路15で復調された2値化信号のエラーを検出するエラーレート検出回路16と、エラーレート検出回路16およびイコライザ12に接続され、エラーレート検出回路16におけるエラーレートが少なくなるようにイコライザ12におけるブースト量を調整するブースト調整回路17と、エラーレート検出回路16およびスライサ13に接続され、エラーレート検出回路16におけるエラーレートが少なくなるようにスライサ13による2値化時のしきい値を調整するスライスバランス調整回路18と、エラーレート検出回路16、ブースト調整回路17およびスライスバランス調整回路18を制御する制御部(Central Processing Unit)20とを含む。エラーレート検出回路16においてエラー検出された再生信号は図示の無い出力回路に送られる。
【0020】
次に信号読取処理部10の動作について説明する。図2は信号読取処理部10を制御するCPU20の動作を説明するフローチャートである。
【0021】
図2を参照して、ディスクのTOC(Table of Contents)のリードが終了すると、まず再生されているディスクがDVD(Digital Versatile Disc)かCD(Compact Disc)かが判別される(S11)。DVDであると判定されると(S11でDVD)、エラーレート検出回路16においてエラーレートを取得するために、アドレスL0:0x048000hexへヘッドが移動される(S12)。
【0022】
本願発明においては、後に説明するようにスライサのバランスを調整することでエラーレートの改善を図っている。したがって、それ以外の要因、たとえば光ディスク上の傷などでエラーレートが信頼できない値、つまり、同じアドレスのエラーレートが傷で一定しない場合、最適調整ができなくなる。これを排除するため、所定の位置でデータを取得している。
【0023】
図3を参照して、所定の位置でデータを取得する理由について説明する。図3はディスク上のECC(Error Collection Code)の概念を説明するための図である。ディスクはCLV(Constant Linear Velocity)であるため、内周の方だと1周あたりの長さが長くなる。また、外周へ行くとピックアップの移動に時間がかかるためディスク再生装置としてはできるだけディスクの内周で読むのが好ましい。
【0024】
一方、エラーレートの取得は、ECC単位で行なわれる。図3を参照して、アドレス0x048000は、1ECCが約半周となり、4ECCでちょうど2周となる位置である。すなわち、そのアドレスより内周だと最悪傷の影響が3ECCとなってしまうし、そのアドレスより外周だとシークするのに時間がかかってしまう。そのため、ここでは0x048000hexをシークしている。
【0025】
なお、4ECCを必ずしも読む必要はない。多ければ多いほど比較するための正確なエラーレートが取得できる。しかし、読込を多くすればそれだけ時間がかかってしまう。また、少な過ぎると比較するためのデータに精度がなくなってしまう。
【0026】
また、S12のアドレスにおけるL0とはLayer 1のことで、ディスクの層を表す。2層ディスクであれば、後に示すようにL1の層をシークする。
【0027】
図2に戻って、次いでエラーレート検出回路16においてDVDのエラーレートが取得される(S13)。エラーレートの取得は、上記した4ECCの範囲内で、最良値と2番目によい値をデータとして取出す。ここでDVDにおけるエラー数は、たとえば、PI訂正数とP0訂正数との和で判断する。
【0028】
次に、エラーレートが所定の値、例えば0x10より大きいか否かが判断される(S14)。エラーレートが所定のしきい値より大きいと判断されたときは(S14でYES)、スライサ13のバランス(2値化しきい値)を調整することでエラーレートの改善を図っている(S15)。なおここで、DBALとは、データ(Data)のスライス値のバランス(Balance)の調整を表わす。ついで、イコライザ12のブースト調整が行なわれる(S16)。イコライザ12のブースト調整はRF信号の3T信号の近辺の信号を用いる。これは、この近辺の信号の出現頻度が高いためである。
【0029】
以上のように、この実施の形態においては再生信号のデータのエラーレートを見てスライスレベルを調整している。したがって、エラーレートが小さければスライスレベルの調整のみを行なっても良い。なお、このエラーレートのしきい値は0x10に限らず、任意の値に設定してもよい。
【0030】
図2に戻って、S14でエラーレートが第1のしきい値0x10以下のときは(S14でNO)、光ディスクの2層目についてエラーレートの検出を行なうため、S17へ移行する。
【0031】
次に、S15で示したスライスレベルの決定方法について説明する。
図4はRF信号の3T〜14Tの信号例を示す図である。通常RF信号の3T〜14TはDC成分が同じになる、つまり対称であることが理想的である(図4(A))。しかしながら、現実にはそうはならない(図4(B))。図4を参照して、スライサ13は3T、4T、5T、6T、7T、8T,9T、10T、11T、14TまであるRF信号の直流成分にある程度追従するように設計されている。スライスバランス調整回路18によるスライスレベルの調整においては、RF信号のアシンメトリに合わせるように、エラーレートを見ながらスライスレベルの調整が行なわれる。CPU20は具体的には次のような処理を行なう。
【0032】
RF信号にアシンメトリが無い場合、3Tから14Tの直流成分は同じであり、スライスレベルはこれに等しいため、各Tは正常に2値化され、エラーレートは良い。RF信号にアシンメトリがある場合、出現頻度の高い3T,4T、5Tの直流成分に近いスライスレベルとなる(図4(B)のa)。
【0033】
上記のスライスレベルであると出現頻度の低い11T、特に14Tは正しく検出できなくなる。14Tはデータの同期を取るための、Sync(あたま)部分であるため、これが検出できなくなると、エラーレートは極端に悪化する。そこで、ここでは、図4(B)のbに示すようにスライスレベルにオフセットDを付加することでスライスレベルを変える。このようにスライスレベルを変えることによって3T、4Tの検出精度は図4(B)のaよりは落ちるが、14Tの検出を確実に行うことで、結果的にそのディスクに応じたエラーレートの改善が図られる。
【0034】
再度図2に戻って、次にDVDディスクの種類が1層か、2層PL(parallelLayer)か、2層OP(Opposite Layer)かが判断される(S17)。光ディスクが1層であるときは(S17で1層)、そのまま処理を終了する。2層PLのときは(S17で2層PL)2層PLにおけるS12に対応する位置である、所定の値L1:0x048000hexへ再生ヘッドが移動され(S18)、光ディスクが2層OPであると判断されたときは(S17で2層OP)、2層OPにおけるS12に対応する位置である、L1:0x0FB800hexへ再生ヘッドが移動される(S20)。そこでDVD2層目のエラーレートが取得される(S19)。
【0035】
次いで2層目においてエラーレートが所定のしきい値0x0Eより大きいか否かが判断される(S22)。エラーレートが所定のしきい値0x0Eより大きいと判断されたときは、2層目についてスライサ13に対するバラス調整およびイコライザ12に対するブースト調整がそれぞれ行なわれる(S23、S24)。なお、この内容は上記したS15およびS16と同じである。
【0036】
S21で2層目のエラーレートがしきい値(0x0E)以下のときは(S21でNO)、そのまま処理を終了する。
【0037】
S11で光ディスクがCDであると判断されたときは(S11でCD)、CDのデータ最内周である、00min02sec00Flameへヘッドが移動される(S25)。これは、現状では2048フレーム単位でしかCDにおけるエラー数の取得ができないためである。しかしながら、CDの場合もこれに限定することなく、任意の位置でエラーの取得を行なっても良い。
【0038】
次いで、CDのエラーレートが取得される(S26)。CDにおけるエラーレートは、C1訂正フレーム数およびC2訂正付加フレーム数の換算の和とする。
【0039】
取得されたエラーレートが所定のしきい値(0x14)より大きいか否かが判断される(S27)。エラーレートが所定のしきい値より大きいと判断されたときは(S27でYES)、DVDと同様にスライサ13のバランス調整およびイコライザ12のブースト調整が行なわれる(S28、S29)。なお、ここで、所定のしきい値もこの値に限らず、任意の値を使用してもよい。またバランス調整およびブースト調整の方法もS15およびS16と同様である。
【0040】
S27でエラーレートが所定の値(0x14)以下のときは(S27でNO)、そのまま処理を終了する。
【0041】
具体的なディスク毎の例として、DVD−Rにおけるエラー数(エラーレート)とDBAL値との関係を図5に、DVD−RWにおけるエラー数とDVAL値との関係を図6に示す。図5および図6を参照して、記録されたディスク毎にRFの品質や対称性が異なることがわかる。このため、スライサ13のバランス値は個々のディスク毎に異ならせる必要があることがわかる。
【0042】
なお、この発明におけるエラーレートは上記したように、DVDにおいてはPI訂正数とP0訂正数との和で判断し、CDにおいてはC1訂正フレーム数およびC2訂正付加フレーム数の換算の和としているが、これに限るものではなく、各々においていずれか一方でも良いし、これ以外の値を用いても良い。
【0043】
また、DVD2層およびCDにおいて、スライスレベルの調整とブースト調整を連続して行なうように説明したが、この場合も、DVD1層の場合と同様にエラーレートが低いときはスライスレベルまたはブースト調整の一方のみを行なっても良い。
【0044】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】信号読取処理部の構成を示すブロック図である。
【図2】信号読取処理部を制御するCPUの制御手順を示すフローチャートである。
【図3】ディスク上のECCの概念を説明するための図である。
【図4】RF信号のアイパターンの中心のずれを説明するための図である。
【図5】各種ディスクにおけるエラー数とDBAL値を示す図である。
【図6】各種ディスクにおけるエラー数とDBAL値を示す図である。
【図7】従来の信号読取処理部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 信号読取処理部、11 プリアンプ、12 AGCおよびイコライザ、13 スライサ、14 PLL、15 データ復調回路、16 エラーレート検出回路、17 ブースト調整部、18 スライスバランス調整部、20 CPU。
Claims (6)
- ディスク再生信号を入力する高域強調フィルタと、
前記高域強調フィルタに接続され、前記ディスク再生信号を2値化する2値化手段と、
前記2値化手段に接続され、2値化されたディスク再生信号のエラーを検出するエラー検出手段と、
前記エラー検出手段および前記2値化手段に接続され、前記2値化手段における2値化しきい値を調整するしきい値調整手段と、
前記エラー検出手段および前記高域強調フィルタに接続され、前記高域強調フィルタに入力されるディスク再生信号のブースト量を調整するブースト調整手段と、
前記エラー検出手段におけるエラー検出量を少なくするように、前記しきい値調整手段のしきい値およびブースト調整手段の調整量を制御する制御手段とを含み、
前記制御手段は、前記エラー検出手段によるエラー検出量が所定の値より多いときに前記ディスクの種類ごとに定められた所定の位置でエラーの検出を行なわせ、
前記しきい値調整手段によるしきい値の調整およびブースト調整手段によるブースト量の調整のうち、前記しきい値調整手段による前記しきい値の調整のみを行うか、前記しきい値調整手段による前記しきい値の調整および前記ブースト調整手段による前記ブースト量の調整を行うかは、前記エラー検出量に基づき切り換えられて、
前記所定の位置は前記ディスクに対する前記ディスク再生信号の読出しのためのヘッドの位置であり、
前記ブースト調整手段は前記ディスク再生信号のうちの3T信号の近辺の信号を用いてブースト調整を行ない、
前記ディスクの種類がDVDであるときには、前記所定の位置は、0x048000 hex のアドレスである、ディスク再生装置。 - ディスク再生信号を入力する高域強調フィルタと、
前記高域強調フィルタに接続され、前記ディスク再生信号を2値化する2値化手段と、
前記2値化手段に接続され、2値化されたディスク再生信号のエラーを検出するエラー検出手段と、
前記エラー検出手段および前記2値化手段に接続され、前記2値化手段における2値化しきい値を調整するしきい値調整手段とを含み、
前記エラー検出手段におけるエラー検出量を少なくするように、前記しきい値調整手段のしきい値を制御する制御手段と、
前記エラー検出手段および前記高域強調フィルタに接続され、前記高域強調フィルタに入力されるディスク再生信号のブースト量を調整するブースト調整手段を含み、
前記制御手段は前記エラー検出手段におけるエラー検出量を少なくするように、前記ブースト調整手段の調整量を制御し、
前記しきい値調整手段による前記しきい値の調整および前記ブースト調整手段によるブースト量の調整のうち、前記しきい値調整手段による前記しきい値の調整のみを行うか、前記しきい値調整手段による前記しきい値の調整および前記ブースト調整手段による前記ブースト量の調整を行うかを、前記エラー検出量に基づき切り換える、ディスク再生装置。 - 前記制御手段は、前記エラー検出手段によるエラー検出量が所定の値より多いときに前記制御手段を作動させる、請求項2に記載のディスク再生装置。
- 前記エラー検出手段は前記ディスクの種類ごとに定められた所定の位置でエラーの検出を行ない、かつ前記所定の位置は前記ディスクに対する前記ディスク再生信号の読出しのためのヘッドの位置である、請求項2または3に記載のディスク再生装置。
- 前記ディスクの種類がDVDであるときには、前記所定の位置は、0x048000 hex のアドレスであることを特徴とする、請求項4に記載のディスク再生装置。
- 前記ブースト調整手段は前記ディスク再生信号のうちの3T信号の近 辺の信号を用いてブースト調整を行なう、請求項2〜5のいずれかに記載のディスク再生装置。
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