JP3580191B2 - ボイラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、軟水器を一体構成としたボイラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、ボイラには、缶体内壁面へのスケールの付着を防止するために、軟水器が接続されている。この軟水器は、イオン交換樹脂を用いて、原水中に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の硬度分を除去するようになっている。
【0003】
ところで、前記軟水器は、前記ボイラとは別の装置として構成されているため、前記軟水器には前記軟水器の設置スペースが、前記ボイラには前記ボイラの設置スペースがそれぞれ必要である。また、設置現場において前記軟水器と前記ボイラとの間は給水配管で接続されるため、その施工工事が必要である。
【0004】
また、水道水は、前記軟水器との直結が禁止されているため、水道水を一度原水タンク
に溜め、それを加圧ポンプで前記軟水器へ供給するようにしている。そして、前記軟水器の下流側には、軟水タンク,給水ポンプ,缶体がこの順番に配置されており、軟水は前記軟水タンクに一度溜め、前記給水ポンプで前記缶体へ供給するようにしている。したがって、これらの機器の施工工事に多大な手間を要するとともに、前記軟水器を耐圧性の高いものにする必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明が解決しようとする課題は、軟水器の設置スペースを削減することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、缶体および軟水器をベッド上に配置し、前記缶体および前記軟水器を囲む外装体を設けたことを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、第一ベッドおよび第二ベッドを密接した状態で前記ベッドを構成し、前記第一ベッドに前記缶体を設け、前記第二ベッドに前記軟水器を設けたことを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、原水タンクから前記缶体へ至る給水ラインに前記軟水器および給水手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、前記軟水器を前記給水手段の上流側に設けたことを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、前記軟水器が塩水タンクおよび樹脂筒を備え、前記塩水タンクから前記樹脂筒へ塩水を流下させて再生処理を行うものであることを特徴としている。
【0011】
さらに、請求項6に記載の発明は、上方から前記原水タンク,前記塩水タンク,前記樹脂筒の順に配置したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この発明に係るボイラは、缶体および軟水器を近接した状態で一体に配置した構成になっている。前記缶体がベッド上に配置されている場合は、前記軟水器も前記ベッド上に配置すると、両者をよりコンパクトに一体化することができる。また、前記ベッドは、前記缶体用として第一ベッドを設け、前記軟水器用として第二ベッドを設け、これらの第一,第二ベッドを密接して設置することもできる。
【0013】
前記軟水器は、メンテナンス性を向上させるために、好ましくは、前記缶体の前方に配置される。前記缶体の前方には、制御用電気回路等の付属機器を配置する空間が設けられているため、この空間を前記軟水器の設置空間として利用する。
【0014】
また、前記ボイラは、原水タンクを備えており、この原水タンクから前記缶体へ至る給水ラインに、前記軟水器と給水ポンプ等の給水手段とが設けられている。前記軟水器および前記給水手段を、上流側から前記軟水器,前記給水手段の順に配置すると、前記軟水器は、前記給水手段の吸込側に設置されるとともに、圧力として前記原水タンクの水頭差による圧力のみが作用するため、耐圧性の低いものにすることができる。
【0015】
ところで、前記軟水器は、樹脂筒および塩水タンクを備えた構成になっており、前記樹脂筒内にはイオン交換樹脂が収容され、一方前記塩水タンク内には前記イオン交換樹脂を再生するための塩水が蓄えられている。また、前記軟水器は、好ましくは、前記塩水タンクから前記樹脂筒へ水頭差により塩水を流下させて再生処理を行うものを用いる。そうすることにより、塩水の供給手段を特別に設ける必要がないとともに、前記軟水器全体の構成をコンパクトにすることができる。
【0016】
ここにおいて、前記原水タンク,前記塩水タンクおよび前記樹脂筒は、上下方向において、上方から前記原水タンク,前記塩水タンク,前記樹脂筒の順に配置されている。そうすることにより、これらの各機器が上下方向に配置されることになり、全体をよりスリムで設置スペースをとらない構成にすることができる。また、前記原水タンクは、前記塩水タンクの側方に並列状態で設置することもできる。
【0017】
さらに、前記缶体および前記軟水器を囲むようにケーシング等の外装体を設けた場合は、この外装体における前記塩水タンクの上方となる位置に塩投入口が設けられ、この塩投入口を通して、塩水を生成するための塩を前記塩水タンク内へ容易に補充できるようになっている。前記塩投入口は、通常は開閉蓋により閉鎖されており、塩を投入するときに開けるようになっている。投入作業を容易にするために、前記塩投入口は、前記外装体の前側外装体に設けるのが好ましい。また、前記外装体は、必ずしも前記缶体および前記軟水器を囲む前後左右の全面に設ける必要はなく、少なくとも一面に設ける。
【0018】
以上のように、前記構成によれば、前記軟水器を前記缶体と一体に配置して、その設置スペースを削減することができる。したがって、既に設置されているボイラと入れ換える際にも、設置スペースを大きくする必要がなく、容易に入換え作業を行うことができる。また、前記軟水器は、予め前記缶体に配管で接続した構成で出荷することができ、設置現場における施工工事の手間を大幅に低減することができる。さらに、前記構成によれば、従来の構成における加圧ポンプや軟水タンクが不要となり、簡単でコンパクトな構成となり、設置現場における施工工事の手間をより一層低減することができる。
【0019】
【実施例】
以下、この発明に係るボイラの実施例について、図面を参照しながら説明する。図1および図2は、この発明に係るボイラの第一実施例を示す説明図で、図1は右側面説明図であり、図2は平面説明図である。この発明に係るボイラは、ベッド1上のほぼ中央部に架台2を介して缶体3が設けられ、この缶体3の上部にバーナ4が設けられている。一方、前記ベッド1上の前方部には軟水器5が支持部材6を介して設けられており、前記缶体3と前記軟水器5とが前記ベッド1上に一体に配置されている。すなわち、前記缶体3と前記軟水器5とは、近接した状態で配置されており、ボイラの設置スペースを削減可能な構成としている。
【0020】
前記軟水器5は、樹脂筒7および塩水タンク8を備え、前記樹脂筒7内には、イオン交換樹脂が収容されており、一方前記塩水タンク8内には、前記イオン交換樹脂を再生するための塩水が蓄えられている。そして、前記軟水器5は、水頭差により前記塩水タンク8から前記樹脂筒7へ塩水を流下させて再生処理を行う構成になっている。また、前記軟水器5の上方には原水タンク9が設けられている。したがって、前記原水タンク9,前記塩水タンク8および前記樹脂筒7は、上下方向において、上方から前記原水タンク9,前記塩水タンク8,前記樹脂筒7の順に配置されている。
【0021】
前記原水タンク9と前記樹脂筒7の上部とは、原水ライン10で接続されており、前記塩水タンク8と前記原水ライン10の途中とは、塩水流下ライン11で接続されている。一方、前記樹脂筒7の下部と前記缶体3とは、軟水ライン12で接続されている。この軟水ライン12には、給水ポンプ等の給水手段13が設けられており、前記原水ライン10および前記軟水ライン12により、前記原水タンク9から前記缶体3へ至る給水ライン14が構成されている。また、前記軟水ライン12には、前記給水手段13の上流側および下流側に第一逆止弁15および第二逆止弁16がそれぞれ設けられている。
【0022】
ここで、前記軟水ライン12の一部,前記塩水流下ライン11および前記原水ライン10は、たとえば樹脂成形された1つの容器内に仕切りを設けることにより形成することができ、流路構成体17(二点鎖線で図示)として一体に設けられている。また、この流路構成体17は、前記樹脂筒7および前記塩水タンク8と一体に構成することができる。
【0023】
つぎに、図3および図4に示す第二実施例について説明する。ここにおいて、前記第一実施例と同様の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。さて、この第二実施例では、前記ベッド1を第一ベッド18と第二ベッド19の2つの部材により構成している。すなわち、前記第一ベッド18上には前記缶体3が設けられており、前記第二ベッド19上には前記軟水器5が設けられており、前記第一ベッド18および前記第二ベッド19は密接した状態で配置されている。そして、前記第一ベッド18および前記第二ベッド19は、適宜の連結手段(図示省略)により連結されており、また前記軟水ライン12も、その途中で適宜の連結手段(図示省略)により連結されている。
【0024】
つぎに、図5に示す第三実施例について説明する。ここにおいても、前記各実施例と同様の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。さて、この第三実施例では、前記缶体3および前記軟水器5を囲むように前記ベッド1の四辺に沿って外装体20を設けた構成になっている。この外装体20は、前側外装体21,右側外装体(図示省略),左側外装体22および後側外装体23の4つの部材により構成されており、前記前側外装体21に、運転スイッチ等の操作部や液晶表示画面等の表示部(図示省略)が設けられている。ここで、前記外装体20は、前記前側外装体21,前記右側外装体および前記左側外装体22の3つの部材により構成することもできるし、前記前側外装体21のみで構成することもできる。
【0025】
そして、前記前側外装体21と前記缶体3との間に、前記軟水器5が設けられており、前記前側外装体21には、前記塩水タンク8のすぐ上方となる位置に塩投入口24が設けられている。この塩投入口24には、開閉蓋25が取り付けられており、この開閉蓋25は、その前面側下端部を中心にして、ほぼ垂直の状態からほぼ水平の状態へ回動するようになっている。したがって、前記塩水タンク8内へ塩水を生成するための塩を補充する際には、前記開閉蓋25を開き、前記塩投入口24から前記塩水タンク8内へ容易に塩を投入することができ、塩投入の作業性に優れている。図中の二点鎖線は、前記開閉蓋25の開状態を示している。
【0026】
さらに、図6に基づいて、前記軟水器5および前記原水タンク9の構成を詳細に説明する。前記原水タンク9には、原水供給ライン26が接続されており、この原水供給ライン26は水道等から延長して引いてきている。そして、前記原水タンク9内には、補給水量を制御するボールタップ機構27設けられている。また、前記樹脂筒7内には、イオン交換樹脂28が一対の樹脂流出阻止部材29,29に挟持された形で収容されている。さらに、前記塩水タンク8内には、網状部材30の上にペレット状の塩31が多数収容されており、前記塩水タンク8内の下半分には、前記イオン交換樹脂28を再生するための塩水が蓄えられている。
【0027】
ここにおいて、前記原水タンク9,前記塩水タンク8および前記樹脂筒7を接続する給水配管構成について説明する。前記原水タンク9と前記樹脂筒7の上部とが、第一開閉弁32が設けられた前記原水ライン10で接続されている。前記原水ライン10における前記第一開閉弁32の上流側には、圧力センサ33が設けられている。この圧力センサ33は、前記原水ライン10の圧力を検出して前記原水タンク9内の原水の有無を検出するも
のである。すなわち、予め設定された再生時刻になったとき、断水等により前記原水タンク9内が空であると、それを前記圧力センサ33で検出して、前記イオン交換樹脂28の再生処理を行わないように制御し、断水等が解消されて前記原水タンク9内が原水で満たされると、それを前記圧力センサ33で検出して、前記イオン交換樹脂28の再生処理を行うように制御する。
【0028】
また、前記樹脂筒7の下部と前記缶体3(図6では図示省略)とが、前記軟水ライン12で接続されている。そして、前記軟水ライン12における前記第一逆止弁15の上流側には、第二開閉弁34が設けられている。
【0029】
また、前記原水ライン10における前記第一開閉弁32の上流側から分岐させたバイパスライン35が、前記軟水ライン12における前記第二開閉弁34と前記第一逆止弁15との間に接続されている。前記バイパスライン35には、第三開閉弁36が設けられている。
【0030】
また、前記原水ライン10と前記バイパスライン35との接続部から分岐させた副原水ライン37が、前記樹脂筒7の上部に接続されている。前記副原水ライン37には、上流側から順に第四開閉弁38および第一オリフィス39が設けられている。
【0031】
また、前記塩水タンク8には、第五開閉弁40が設けられた前記塩水流下ライン11が接続されており、前記塩水流下ライン11の下流側端部は、前記副原水ライン37における前記第四開閉弁38と前記第一オリフィス39との間に接続されている。したがって、前記塩水流下ライン11は、前記副原水ライン37を介して前記樹脂筒7の上部に接続されている。
【0032】
また、前記副原水ライン37と前記塩水流下ライン11との接続部から分岐させた補水ライン41が、前記塩水タンク8の補水部42に接続されている。前記補水ライン41には、上流側から順に第六開閉弁43および第二オリフィス44が設けられている。したがって、前記補水ライン41の上流側端部は、前記副原水ライン37および前記原水ライン10を介して前記原水タンク9に接続されている。
【0033】
さらに、前記樹脂筒7の上部には第一排水ライン45が接続されており、この第一排水ライン45には、上流側から順に第七開閉弁46および第三オリフィス47が設けられている。そして、前記軟水ライン12における前記第二開閉弁34の上流側において、第八開閉弁48が設けられた第二排水ライン49を接続している。したがって、この第二排水ライン49は、前記軟水ライン12の一部を介して前記樹脂筒7の下部に接続されている。また、前記原水タンク9には第一オーバーフローライン50が設けられ、前記塩水タンク8には第二オーバーフローライン51が設けられている。ところで、前記第一排水ライン45および前記第二排水ライン49の下流側端部は、前記樹脂筒7より上方で大気開放されている。これは、後述する洗浄工程等において、断水等により前記原水タンク9内が空になっても、前記樹脂筒7内が水で満たされた状態になるようにし、前記樹脂筒7内へ空気が入らないようにするためである。
【0034】
ここで、前記各開閉弁は、前記塩水タンク8と前記樹脂筒7との間の空間において、同じ高さに並列状態で配置されており、1つの駆動手段(図示省略)により駆動される構成になっている。また、前記各ラインは、樹脂成形した1つの容器内に仕切りを設けることにより形成することができ、前記塩水タンク8および前記樹脂筒7を含めて一体に構成することができる。
【0035】
以上のような構成において、前記軟水器5における処理工程について説明する。前記軟水器5の処理工程は、通水工程,逆洗工程,再生工程,押出し工程,洗浄工程および補水工程の各工程からなる。原水を軟水にする処理は、前記通水工程において行われ、予め設定された前記イオン交換樹脂28の再生時期になると、前記逆洗工程から前記補水工程までの一連の再生処理が行われるようになっている。また、前記逆洗工程から前記補水工程までの各工程は、予め設定された時間に基づいて時間制御される。
【0036】
まず、前記通水工程においては、前記第一開閉弁32,前記第二開閉弁34および前記第四開閉弁38が開状態であり、他の開閉弁は閉状態である。したがって、前記給水手段13が稼動して前記原水タンク9内の原水を吸引すると、原水は、前記原水ライン10および前記副原水ライン37を通って前記樹脂筒7内へ流入し、前記樹脂筒7内を下向きに流れる。そして、前記イオン交換樹脂28の働きにより、原水中のマグネシウムイオンやカルシウムイオン等の硬度分が除去されて軟水となり、この軟水は、前記軟水ライン12を通って前記缶体3へ供給される。
【0037】
ところで、前記副原水ライン37に前記第一オリフィス39が設けられているので、前記塩水流下ライン11における前記第五開閉弁40が、故障やゴミ噛み等により開状態のまま閉じなくなっても、前記塩水タンク8内の塩水が、前記樹脂筒7および前記軟水ライン12を経由して前記缶体3へ流入することがない。すなわち、前記第一オリフィス39が流通抵抗となるため、前記副原水ライン37内の原水は、水頭差により前記塩水流下ライン11を経由して前記塩水タンク8内へ流入し、前記塩水流下ライン11を塩水が流下することがない。前記塩水タンク8内へ流入した原水は、前記第二オーバーフローライン51から外部へ排出される。
【0038】
つぎに、前記逆洗工程においては、前記第二開閉弁34,前記第三開閉弁36および前記第七開閉弁46が開状態になり、他の開閉弁は閉状態になる。したがって、前記原水タンク9内の原水が、水頭差により流下し、前記原水ライン10から前記バイパスライン35および前記軟水ライン12を通って前記樹脂筒7内へ下部から流入する。そして、原水は、前記樹脂筒7内を上向きに流れ、前記イオン交換樹脂28の層をほぐした状態にし、前記第一排水ライン45から外部へ排出される。
【0039】
ここで、前記第三開閉弁36は、以下の各工程においては継続して開状態にしてあり、途中で前記缶体3へ給水する必要が生じた場合に対応するために、原水を前記バイパスライン35を経由して前記缶体3へ給水可能にしている。よって、以下の各工程においては、前記第三開閉弁36は開状態として説明を省略する。
【0040】
つぎに、前記再生工程においては、前記第五開閉弁40および前記第八開閉弁48が開状態になり、他の開閉弁は閉状態になる。したがって、前記塩水タンク8内の塩水が、水頭差により流下し、前記塩水流下ライン11を通って前記樹脂筒7内へ流入し、前記イオン交換樹脂28を再生する。
【0041】
つぎに、前記押出し工程においては、前記第四開閉弁38および前記第八開閉弁48が開状態になり、他の開閉弁は閉状態になる。したがって、前記原水タンク9内の原水が、水頭差により流下し、前記原水ライン10および前記副原水ライン37を通って前記樹脂筒7内へ流入し、前記樹脂筒7内の塩水を前記イオン交換樹脂28から分離された硬度分といっしょに、前記第二排水ライン49を通して外部へ押し出す。ここにおいて、前記副原水ライン37には前記第一オリフィス39が設けられているので、原水は前記樹脂筒7内を比較的ゆっくりと流れ、塩水を確実に押し出すようになっている。
【0042】
つぎに、前記洗浄工程においては、前記第一開閉弁32,前記第四開閉弁38および前記第八開閉弁48が開状態になり、他の開閉弁は閉状態になる。したがって、前記原水タンク9内の原水が、水頭差により流下し、前記原水ライン10および前記副原水ライン37から前記樹脂筒7内へ流入し、前記イオン交換樹脂28を洗浄して、前記樹脂筒7内に残留する塩水および硬度分を前記第二排水ライン49を通して外部へ排出する。前記押出し工程と比較すると、前記原水ライン10からも前記樹脂筒7内へ原水が流入するので、原水は前記樹脂筒7内を比較的速く流れる。
【0043】
さらに、前記補水工程においては、前記第一開閉弁32,前記第四開閉弁38および前記第六開閉弁43が開状態になり、他の開閉弁は閉状態になる。したがって、前記原水タンク9内の原水が、水頭差により流下し、前記原水ライン10,前記副原水ライン37および前記補水ライン41を通って前記塩水タンク8内の前記補水部42へ所定量流入する。
【0044】
以上のようにして、前記イオン交換樹脂28の再生処理が完了する。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、軟水器を缶体と一体に配置して、その設置スペースを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るボイラの第一実施例を示す右側面説明図である。
【図2】図1の平面説明図である。
【図3】この発明に係るボイラの第二実施例を示す右側面説明図である。
【図4】図3の平面説明図である。
【図5】この発明に係るボイラの第三実施例を示す右側面説明図であり、右側外装体を外した状態を示している。
【図6】この発明に係るボイラに設けられた軟水器の一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド
3 缶体
5 軟水器
7 樹脂筒
8 塩水タンク
9 原水タンク
13 給水手段
14 給水ライン
18 第一ベッド
19 第二ベッド
20 外装体
Claims (6)
- 缶体3および軟水器5をベッド1上に配置し、前記缶体3および前記軟水器5を囲む外装体20を設けたことを特徴とするボイラ。
- 第一ベッド18および第二ベッド19を密接した状態で前記ベッド1を構成し、前記第一ベッド18に前記缶体3を設け、前記第二ベッド19に前記軟水器5を設けたことを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
- 原水タンク9から前記缶体3へ至る給水ライン14に前記軟水器5および給水手段13を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ。
- 前記軟水器5を前記給水手段13の上流側に設けたことを特徴とする請求項3に記載のボイラ。
- 前記軟水器5が塩水タンク8および樹脂筒7を備え、前記塩水タンク8から前記樹脂筒7へ塩水を流下させて再生処理を行うものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のボイラ。
- 上方から前記原水タンク9,前記塩水タンク8,前記樹脂筒7の順に配置したことを特徴とする請求項5に記載のボイラ。
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