JP3580045B2 - メラミン樹脂成形材料の製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メラミン樹脂及びフィラーを含んでなる配合物を混練、粉砕して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粒状のメラミン樹脂成形材料の製造は、メラミン樹脂及びフィラー等を含む配合物をロール混練機や、1軸混練機等を用いて溶融、混練して得られた混練物を粉砕しグラニュー化して行うのが一般的である。しかし、この製造方法では、混練物は粉砕の際に強い衝撃を受けるので、得られる粒状のメラミン樹脂成形材料中には、多量の40メッシュアンダー程度の微粉が含まれる。このような多量の微粉が含まれているメラミン樹脂成形材料は、使用時にその微粉が散乱し、環境上好ましくないという問題があった。なお、上記の40メッシュアンダーとは40メッシュの金網でふるった時に金網を通過するものを示している。そして、40メッシュアンダーの微粉中には100メッシュアンダーの極めて小さいものが多く含まれていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、本発明の目的とするところは、40メッシュアンダー程度の微粉の含有割合が少ない、粒状のメラミン樹脂成形材料を得ることができる製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法は、メラミン樹脂及びフィラーを含んでなる配合物を混練機で溶融、混練して得られた混練物を粉砕して製造する粒状のメラミン樹脂成形材料の製造方法において、前記混練物を粉砕して得た粒状体100重量部に対し水を0.2〜1.0重量部添加し、攪拌、混合して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造するようにしたことを特徴とする。
【0005】
請求項2に係る発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法は、請求項1記載の製造方法において、混練物を粉砕して得た粒状体に水を添加したたものを回転混合機を用いて攪拌、混合することを特徴とする。
【0006】
本発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法で、水を特定量添加して、攪拌、混合することは、40メッシュアンダー程度の微粉の含有割合を減少させる作用がある。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法では、メラミンとホルムアルデヒドとを反応させて得られるメラミン樹脂と、ガラス繊維やパルプ等のフィラーを含んでなる配合物を使用する。そして必要に応じて、無水フタル酸等の硬化剤、脂肪酸金属塩やワックス等の離型剤、着色剤等をこの配合物に添加しておくことができる。本発明では、この配合物をロール混練機や、1軸混練機等を用いて溶融、混練するが、混練する前に、各原料を配合した配合物を回転混合機等を用いて混合しておくことが、均一な組成の成形材料を得るためには好ましい。次いで、溶融、混練を終えた混練物を、カッターミル等を用いて粉砕する。さらに、得られた粒状体100重量部に対し水を0.2〜1.0重量部添加し、回転混合機等を用いて攪拌、混合して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造する。この場合の攪拌、混合を、ヘンシェル型ミキサー等の回転混合機を用いて行うと効率良く混合できるので望ましい。そして、粒状体100重量部に対する水の添加量が0.2重量部未満では、40メッシュアンダー程度の微粉を減少させる効果が顕著でなく、1.0重量部を越えると攪拌、混合後の粒状体にベタつきが発生し、2次凝集が生じるため実用性が損なわれるので、水の添加量は前記の範囲内であることが本発明では重要である。
【0008】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて説明する。
【0009】
(実施例1〜実施例3、比較例1、比較例2)
表1に示す配合割合で配合し,回転混合機を用いて混合した配合物Aをロール混練機で溶融、混練し、シート状の混練物を得た。このシート状の混練物をカッターミルで粉砕し、5mmφの金網を通して、粒状体Bを得た。この粒状体Bは40メッシュアンダーの微粉を20重量%含んでいることを確認した。
【0010】
以下の実施例1〜実施例3、比較例1及び比較例2では全てこの粒状体Bを使用し、粒状体B100重量部に対し、表1に示す量(重量部)の水を添加し、ヘンシェル型ミキサーを用いて5分間攪拌、混合して、粒状のメラミン樹脂成形材料を得た。得られたメラミン樹脂成形材料中の40メッシュ以下の微粉の含有割合を調べたところ、表1に示すように、実施例1〜実施例3及び比較例2には40メッシュ以下の微粉はほとんど含まれていなかった。そして、粒状体にベタつきが発生し、実用性を損なうような2次凝集物が発生していないかを調べたところ、比較例2のメラミン樹脂成形材料では、粒同士が凝集して実用性を損なうような2次凝集物が発生していたが、実施例1〜実施例3及び比較例1ではそのような実用性を損なうような2次凝集は発生していなかった。
【0011】
【表1】
【0012】
表1に見るように、本発明の実施例1〜実施例3で得られたメラミン樹脂成形材料では、比較例1や攪拌、混合前の粒状体Bに比べて、40メッシュアンダーの微粉の含有割合が減少していて、且つ、比較例2のような実用性を損なうような2次凝集も発生していないことが確認された。
【0013】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2に係る発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法では、混練物を粉砕して得た粒状体100重量部に対し水を0.2〜1.0重量部添加し、攪拌、混合して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造するようにしているので、請求項1及び請求項2に係る発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法によれば、40メッシュアンダー程度の微粉の含有割合が少なく、且つ実用性を損なうような2次凝集も生じていない粒状のメラミン樹脂成形材料を得ることができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、メラミン樹脂及びフィラーを含んでなる配合物を混練、粉砕して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粒状のメラミン樹脂成形材料の製造は、メラミン樹脂及びフィラー等を含む配合物をロール混練機や、1軸混練機等を用いて溶融、混練して得られた混練物を粉砕しグラニュー化して行うのが一般的である。しかし、この製造方法では、混練物は粉砕の際に強い衝撃を受けるので、得られる粒状のメラミン樹脂成形材料中には、多量の40メッシュアンダー程度の微粉が含まれる。このような多量の微粉が含まれているメラミン樹脂成形材料は、使用時にその微粉が散乱し、環境上好ましくないという問題があった。なお、上記の40メッシュアンダーとは40メッシュの金網でふるった時に金網を通過するものを示している。そして、40メッシュアンダーの微粉中には100メッシュアンダーの極めて小さいものが多く含まれていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、本発明の目的とするところは、40メッシュアンダー程度の微粉の含有割合が少ない、粒状のメラミン樹脂成形材料を得ることができる製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法は、メラミン樹脂及びフィラーを含んでなる配合物を混練機で溶融、混練して得られた混練物を粉砕して製造する粒状のメラミン樹脂成形材料の製造方法において、前記混練物を粉砕して得た粒状体100重量部に対し水を0.2〜1.0重量部添加し、攪拌、混合して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造するようにしたことを特徴とする。
【0005】
請求項2に係る発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法は、請求項1記載の製造方法において、混練物を粉砕して得た粒状体に水を添加したたものを回転混合機を用いて攪拌、混合することを特徴とする。
【0006】
本発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法で、水を特定量添加して、攪拌、混合することは、40メッシュアンダー程度の微粉の含有割合を減少させる作用がある。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法では、メラミンとホルムアルデヒドとを反応させて得られるメラミン樹脂と、ガラス繊維やパルプ等のフィラーを含んでなる配合物を使用する。そして必要に応じて、無水フタル酸等の硬化剤、脂肪酸金属塩やワックス等の離型剤、着色剤等をこの配合物に添加しておくことができる。本発明では、この配合物をロール混練機や、1軸混練機等を用いて溶融、混練するが、混練する前に、各原料を配合した配合物を回転混合機等を用いて混合しておくことが、均一な組成の成形材料を得るためには好ましい。次いで、溶融、混練を終えた混練物を、カッターミル等を用いて粉砕する。さらに、得られた粒状体100重量部に対し水を0.2〜1.0重量部添加し、回転混合機等を用いて攪拌、混合して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造する。この場合の攪拌、混合を、ヘンシェル型ミキサー等の回転混合機を用いて行うと効率良く混合できるので望ましい。そして、粒状体100重量部に対する水の添加量が0.2重量部未満では、40メッシュアンダー程度の微粉を減少させる効果が顕著でなく、1.0重量部を越えると攪拌、混合後の粒状体にベタつきが発生し、2次凝集が生じるため実用性が損なわれるので、水の添加量は前記の範囲内であることが本発明では重要である。
【0008】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて説明する。
【0009】
(実施例1〜実施例3、比較例1、比較例2)
表1に示す配合割合で配合し,回転混合機を用いて混合した配合物Aをロール混練機で溶融、混練し、シート状の混練物を得た。このシート状の混練物をカッターミルで粉砕し、5mmφの金網を通して、粒状体Bを得た。この粒状体Bは40メッシュアンダーの微粉を20重量%含んでいることを確認した。
【0010】
以下の実施例1〜実施例3、比較例1及び比較例2では全てこの粒状体Bを使用し、粒状体B100重量部に対し、表1に示す量(重量部)の水を添加し、ヘンシェル型ミキサーを用いて5分間攪拌、混合して、粒状のメラミン樹脂成形材料を得た。得られたメラミン樹脂成形材料中の40メッシュ以下の微粉の含有割合を調べたところ、表1に示すように、実施例1〜実施例3及び比較例2には40メッシュ以下の微粉はほとんど含まれていなかった。そして、粒状体にベタつきが発生し、実用性を損なうような2次凝集物が発生していないかを調べたところ、比較例2のメラミン樹脂成形材料では、粒同士が凝集して実用性を損なうような2次凝集物が発生していたが、実施例1〜実施例3及び比較例1ではそのような実用性を損なうような2次凝集は発生していなかった。
【0011】
【表1】
【0012】
表1に見るように、本発明の実施例1〜実施例3で得られたメラミン樹脂成形材料では、比較例1や攪拌、混合前の粒状体Bに比べて、40メッシュアンダーの微粉の含有割合が減少していて、且つ、比較例2のような実用性を損なうような2次凝集も発生していないことが確認された。
【0013】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2に係る発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法では、混練物を粉砕して得た粒状体100重量部に対し水を0.2〜1.0重量部添加し、攪拌、混合して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造するようにしているので、請求項1及び請求項2に係る発明のメラミン樹脂成形材料の製造方法によれば、40メッシュアンダー程度の微粉の含有割合が少なく、且つ実用性を損なうような2次凝集も生じていない粒状のメラミン樹脂成形材料を得ることができる。
Claims (2)
- メラミン樹脂及びフィラーを含んでなる配合物を混練機で溶融、混練して得られた混練物を粉砕して製造する粒状のメラミン樹脂成形材料の製造方法において、前記混練物を粉砕して得た粒状体100重量部に対し水を0.2〜1.0重量部添加し、攪拌、混合して粒状のメラミン樹脂成形材料を製造するようにしたことを特徴とするメラミン樹脂成形材料の製造方法。
- 混練物を粉砕して得た粒状体に水を添加したたものを回転混合機を用いて攪拌、混合することを特徴とする請求項1記載のメラミン樹脂成形材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23506796A JP3580045B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | メラミン樹脂成形材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23506796A JP3580045B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | メラミン樹脂成形材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081759A JPH1081759A (ja) | 1998-03-31 |
JP3580045B2 true JP3580045B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=16980587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23506796A Expired - Fee Related JP3580045B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | メラミン樹脂成形材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3580045B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112980134A (zh) * | 2021-04-20 | 2021-06-18 | 安徽华尔泰化工股份有限公司 | 一种高效的氨基模塑料生产工艺 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP23506796A patent/JP3580045B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1081759A (ja) | 1998-03-31 |
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