JP3579458B2 - 水平墨出し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、たとえば建物などの建築物を構築する際に、高さの基準位置を割り出す水平墨出し作業等に用いられる水平墨出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の基準位置、たとえば水平レベルを割り出す墨出し作業は、1人の作業者が床の中央付近にレベルを設置し、他の作業者が壁面近傍に指準となるスタッフを支え、目視で確認しながら墨付けを行っている。
【0003】
また近年、作業の省力化のために、レベルの代わりにレーザビームを基準線、たとえば鉛直線のまわりに回転走査する回転レーザ機器(商品名「Beamer2」、日本スピードショア株式会社)を設置して、壁面に照射された光ビームの軌跡を確認しながら墨付けを行う方法が普及しつつある。その際、レーザビームを直接目視で観察して、フェルトペンなどの筆記具でマーキングしても構わないが、肉眼への光障害を防ぐために、フォトトランジスタなどの光電変換素子を備えた光ビーム検出装置を壁面上に設け、光ビーム位置の確認を行っている。
【0004】
従来の墨出し装置は、水平に走査された光ビームを受光する光電変換素子を備えており、この光電変換素子が光ビームを受光したときに、LED(発光ダイオード)などが発光して表示したり、ブザーなどが音を発生することによって、作業者に光ビーム検出を告知している。作業者は、このような光や音を確認した時点で、墨出し装置に設けられた基準線に対応したマーキングを行う。こうして、各壁面の水平レベルが割り出されて、墨出し作業を1人で行うことが可能になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の墨出し装置では、光ビーム位置を高精度に検出したとしても、作業者によるマーキング位置が変動したり、個人差のばらつきが生じてしまい、墨出し精度の低下を招いているという課題がある。
【0006】
また、作業者が単独で光ビーム検出装置の取扱いとマーキングを行わなければならず、極めて繁雑で熟練を要するという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、取扱いが容易で、かつ高い精度で水平墨出し作業を行うことができる水平墨出し装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)壁面を水平方向に走査する光ビーム3を受光するための光ビーム受光手段であって、この光ビーム受光手段は、上下に間隔をあけて配列される上受光素子PBと下受光素子PCとを有し、
これらの上下の受光素子PB,PCの前記間隔および光ビーム3のスポット3aの大きさは、走査される光ビーム3がこれらの上下の受光素子PB,PCの中間部を走査する際に、両者の受光素子PB,PCとも受光可能なように定められる光ビーム受光手段10と、
(b)前記壁面に光ビーム位置を墨付けするためのマーキング手段と、
(c)前記光ビーム受光手段と前記マーキング手段とを一体的に搭載した墨出しユニットと、
(d)前記墨出しユニットを、昇降用モータ63の正逆回転によって、上下位置自在に昇降させるための昇降手段と、
(e)前記墨出しユニットおよび前記昇降手段を搭載し、走行駆動する走行用モータ77を有する走行台車と、
(f)前記走行台車を操舵するための操舵手段と、
(g)前記走行台車と前記壁面との相対位置を検出するための壁面検出手段であって、この壁面検出手段は、
走行台車の側部に設けられ、走行台車から前記壁面に向かって延び、軸107のまわりに角変位可能な長ロッド101と、
走行台車の前記側部に設けられ、走行台車から前記壁面に向かって延び、前記長ロッド101よりも短く、前記軸107のまわりに長ロッド101とは独立して角変位可能な短ロッド102と、
長ロッド101の角変位を検出する第1スイッチS1と、
短ロッド102の角変位を検出する第2スイッチS2とを有する壁面検出手段と、
(h)前記光ビーム受光手段からの出力に応答し、
上受光素子PBのみが光ビームを受光する第1受光モードであるとき、昇降手段の昇降用モータ63によって墨出しユニットを上昇させ、
上下の受光素子PB,PCの両者が光ビームを受光する第2受光モードであるとき、昇降手段の昇降用モータ63は停止し、
下受光素子PCのみが光ビームを受光する第3受光モードであるとき、昇降手段の昇降用モータ63によって墨出しユニットを下降させる昇降制御手段と、
(i)前記壁面検出手段からの出力に応答し、
第1および第2スイッチS1,S2がいずれも壁面を検出していないとき、操舵手段を走行台車が壁面に近付くように操縦させ、
第1スイッチS1が壁面を検出し、かつ第2スイッチS2が壁面を検出していないとき、操手段によって走行台車を直進させ、
第1および第2スイッチS1,S2がいずれも壁面を検出しているとき、操手段を走行台車が壁面から離れるように操縦させる操制御手段とを備えることを特徴とする水平墨出し装置である。
また本発明は、上下の受光素子PB,PCの各出力にそれぞれ関連するパルス信号を積分して滑らかな波形に整形するコンデンサC3〜C7を備えることを特徴とする。
また本発明は、(j)第1、第2および第3発光素子LED1,LED2,LED3と、
(k)光ビーム受光手段からの出力に応答し、前記第1受光モードであるとき、第1発光素子LED1を点灯し、
前記第2受光モードであるとき、第2発光素子LED2を点灯し、
前記第3受光モードであるとき、第3発光素子LED3を点灯する電気回路43とを含むことを特徴とする。
また本発明は、マーキング手段は、光ビーム受光手段10の背後に設けられ、
(L)壁面にマーキングするペン28と、
(m)光ビーム受光手段10に固定される外筒21と、
(n)外筒21内に摺動するように設けられる内筒22と、
(o)内筒22に後方にばね力を与える第1コイルばね24と、
(p)内筒22と摺動するように設けられ、ペン28が設けられるペン把持筒26と、
(q)ペン把持筒26に、前方にばね力を与える第2コイルばね25と、
(r)定常回転に保たれるマーキング用モータ13と、
(s)マーキング用モータ13の動力によって回転され、内筒22を往復運動させるカム19と、
(t)マーキング用モータ13とカム19との間に介在される電磁クラッチ15と、
(u)光ビーム受光手段からの出力に応答し、第1および第3受光モードであるとき、電磁クラッチ15を動作させず、第受光モードであるとき、電磁クラッチ15を動作させて連結し、マーキングを行わせるペン作動部44とを含むことを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明に従えば、壁面を走査する光ビームを光ビーム受光手段が受光すると、マーキング手段が壁面に光ビーム位置を墨付けする。光ビーム受光手段とマーキング手段は墨出しユニットに一体的に搭載され、昇降手段によって墨出しユニットの上下位置が制御される。さらに、昇降制御手段によって墨出しユニットが光ビーム位置に追従するようになるため、光ビーム位置を容易かつ高精度に検出することができる。
【0010】
また、墨出しユニットおよび昇降手段を搭載して走行台車を走らせると、墨出しユニットが光ビーム位置に追従しながら、壁面に水平で連続的な墨付けを可能にする。また、光ビーム追従によって、走行する床に多少の凹凸があっても、正確に光ビームを検知できる。さらに、走行台車と壁面との相対位置を検出しながら、走行台車の操舵を行なうことによって、走行台車と壁面との間隔を一定に保つことができるため、マーキング手段から壁面までの距離が一定になり、確実な墨付けを実現できる。
【0011】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例を示す斜視図である。水平墨出し装置50は、光ビーム受光部10およびマーキング部12を一体的に搭載した墨出しユニット51と、墨出しユニット51を昇降自在に支持する走行台車60などで構成され、建物の壁面5に沿って走行する。一方、光ビーム3を略水平方向に回転走査する回転レーザ機器1が三脚2の上に載せられて、部屋の中央付近に設置される。
【0012】
回転レーザ機器1から出射された光ビーム3が走査されると、壁面5上に光の筋として見える走査線4を形成する。光ビーム受光部10の前面パネル11には、図2の部分正面図で示すように、フォトダイオードやフォトトランジスタなどから成る4つの受光素子PA、PB、PC、PDが垂直方向に等間隔で配列して設けられており、光ビーム3のスポット3aが水平方向に走査して、光ビーム受光部10と光ビーム3との相対位置に応じて、各受光素子PA〜PDのいずれかに入射する。受光素子PA,PB,PC,PDの前記間隔および光ビーム3のスポット3aの大きさは、2つの受光素子の中間部を走査する際に、両とも受光可能なように定められる。
【0013】
光ビーム3の走査位置を検出する場合、墨出しユニット51の上下移動によって光ビーム受光部10を徐々に下降させていくと、先ず光ビーム3が受光素子PDに入射する。このとき、発光素子LED3が点灯して、光ビーム3の走査位置を上方へ移すべき旨の表示を行う。さらに、光ビーム受光部10を徐々に降下させ、光ビーム3が受光素子PBと受光素子PCの中間部を走査する状態になると、発光素子LED3が消灯し、発光素子LED2が点灯して、光ビームの走査位置が基準位置にある旨の表示を行う。この動作と併行して、図1に示すように、光ビーム受光部10の背面に設けられたマーキング部12が動作して、壁面5の走査線4上に墨付けを行う。さらに、光ビーム受光部10を徐々に降下させていき、受光素子PCに光ビーム3が入射しなくなると、発光素子LED2が消灯し、発光素子LED1が点灯して、光ビーム3の走査位置を下方に移すべき旨の表示が行われる。このようにして、光ビーム3の走査位置の墨付けを行うことができる。
【0014】
図3は、図1のマーキング部12を示す構成図であり、図4は、図3に示したペン駆動部20の内部機構を示す部分断面図である。マーキング部12の構成を以下説明すると、所定の回転数で回転するモータ13の出力軸14は、電磁クラッチ15を介して回転軸16と連結しており、4つの歯車Ga、Gb、Gc、Gdから成る減速部17を介して、偏心カム19の回転軸18と連結している。ペン駆動部20は、図4に示すように、円筒状の外筒21と、円筒状の内筒22と、ペン把持筒26などから成る三重筒機構を採用しており、偏心カム19の回転によって斜めに設置された平板23を介して内筒22が往復運動するように構成されている。
【0015】
外筒21は、光ビーム受光部10の筺体の一部に固定され、その内面と摺動するように内筒22が設けられる。外筒21のペン先側の突起21aと内筒22の段差22aとの間が押し拡げられるように、すなわち内筒22に、後方(図4の右方)にばね力を与えるコイルばね24が装着されているとともに、外筒21の後端部の突起21bと内筒22の突起22bとが係合して、内筒22の移動範囲を規制している。
【0016】
一方、内筒22の内面と摺動するようにペン把持筒26が設けられ、内筒22の突起22cとペン把持筒26の突起26aとの間が押し拡げられるように、すなわちペン把持筒26に、前方(図4の左方)にばね力を与えるコイルばね25が装着されているとともに、ペン把持筒26の後端側の突起26cがその移動範囲を規制している。ペン把持筒26の先端には、ペンチャック27が設けられ、フェルトペンなどのペン28を把持している。
【0017】
このような構成によって、電磁クラッチ15が所定時間連結し、偏心カム19が所定角度、回転することによって、ペン28が往復運動して壁面5にマーキングすることができる。なお、ペン28の先端が壁面5に当接すると、コイルばね25が内筒22の動きを吸収し、そのためペン先に必要以上の力が作用しなくなり、ペン先のつぶれを防止している。
【0018】
図5は、図1の光ビーム受光部10の電気的構成を示す回路図であり、受光部40、判断部41、ブザー部42、表示部43、ペン作動部44などで構成される。受光部40において、4つの受光素子PA〜PDの負荷として、抵抗RA〜RDがそれぞれ接続されており、受光素子PB、PCの出力はオープンコレクタ出力型のコンパレータG1、G2の反転入力に接続される。コンパレータG1、G2の非反転入力には、電源電圧VDを抵抗R1、R2で分圧した弁別電圧VAが入力される。コンパレータG1、G2の出力は、オープンコレクタ出力型のコンパレータG3、G4の反転入力に接続されるとともに、コンパレータG3、G4の非反転入力には弁別電圧VAが入力される。なお、各コンパレータG3、G4の反転入力と電源電圧VDとの間に、プルアップ用の抵抗R3、R4およびコンデンサC3、C4がそれぞれ並列接続されている。なお、コンデンサC3、C4は、パルス信号を積分して、滑らかな波形に整形する役目を有する。
【0019】
一方、コンパレータG1、G2の出力は、ノット素子G5、G6を介して信号B、Cとして出力される。コンパレータG3、G4の出力は互いに接続されて、一端にプルアップ用の抵抗R12が接続された抵抗R13を介してトランジスタT4のベースに入力される。トランジスタT4はエミッタ接地され、そのコレクタには電磁クラッチ15が接続され、さらに電源電圧VDに対して所定の直流電圧を印加するための直流電源VEが接続されている。なお、モータ13には、電源電圧VDが供給され、スイッチSWによって動作制御される。
【0020】
次に、判断部41において、受光部40から、受光素子PA、PDの出力信号A、Dおよびノット素子G5、G6の出力信号B、Cが供給され、信号Aがオア素子G7の一端に入力され、信号Bがオア素子G7の他端およびアンド素子G8の一端に入力され、信号Cがアンド素子G8の他端およびオア素子G9の一端に入力され、信号Dがオア素子G9の他端に入力される。オア素子G7の出力は、ダイオードD1を介して、アンド素子G10の一端に入力される。なお、アンド素子G10の入力は、コンデンサC5および抵抗R5を介して接地されている。アンド素子G8の出力は、ノット素子G18を介してアンド素子G10の他端およびアンド素子G1の一端に入力されるるともに、ダイオードD4を介して、接地されたコンデンサC7および抵抗R7に接続され、信号Y2または信号Z2として出力される。オア素子G9の出力は、ダイオードD3を介して、接地されたコンデンサC6、および抵抗R6の一端に接続されて、アンド素子G11の他方に入力される。アンド素子G10の出力は、オア素子G12の一端に入力されるとともに、信号Z1として出力される。アンド素子G11の出力は、オア素子G12の他端に入力されるとともに、信号Z3として出力される。オア素子G12の出力は、信号Y1として出力される。なお、コンデンサC5、C6、C7は、パルス信号を積分して、滑らかな波形に整形する役目を有する。
【0021】
次に、ブザー部42において、ナンド素子G13、G14および帰還用の抵抗R8、R9、コンデンサC1a、C1bから成る低周波発振回路と、ナンド素子G16、G17および帰還用の抵抗R10、R11、コンデンサC2から成る高周波発振回路とが形成されており、信号Y1はナンド素子G13の他端に入力され、信号Y2はオア素子G15の他端に入力されるとともに、ナンド素子G17の出力は圧電ブザーBZに接続されている。
【0022】
一方、表示部43において、発光素子LED1、LED2、LED3をそれぞれ駆動するためのトランジスタT1、T2、T3の各ベースに、各抵抗R14、R16、R18を介して、信号Z1、Z2、Z3がそれぞれ入力される。なお、各発光素子LED1、LED2、LED3には、各抵抗R15、R17、R19を介して電源電圧VDが供給される。
【0023】
この動作について、以下説明する。なお、光ビーム受光部10を使用するのに先立ってスイッチSWが投入され、モータ13は定常回転に保っておく。
【0024】
(1)光ビーム3が受光素子PA〜PDのいずれにも入射しない場合、各受光素子PA〜PDの出力はL(ローレベル)となり、コンパレータG1、G2の出力はどちらもH(ハイレベル)となるため、コンパレータG3、G4の出力はどちらもLとなる。したがって、トランジスタT4は遮断状態となり、電磁クラッチ15は動作しない。一方、判断部41においても、図6の真理値図表に示すように、信号A、B、C、Dは全てLとなるため、信号Y1、Y2および信号Z1、Z2、Z3は全てLとなる。したがって、ブザー部42において、低周波発振回路の出力はLで固定され、オア素子G15の出力もLとなるため、高周波発振回路も停止状態となり、圧電ブザーBZは音を発生しない。また、表示部43において、信号Z1、Z2、Z3はLであるため、各発光素子LED1〜LED3は消灯状態となる。
【0025】
(2)光ビーム3が受光素子PAにのみ入射する場合、受光素子PAの出力のみHとなり、他はLとなる。コンパレータG1〜G4の出力は前述(1)と同じであるため、電磁クラッチ15は動作せず、一方、判断部41において、信号AのみHで、信号B〜DはLとなる。したがって、図6の真理値図表によれば、信号Y1および信号Z1がHとなり、ブザー部42において、低周波発振回路が動作し、その出力レベルに対応して高周波発振回路が動作するため、圧電ブザーBZは、高周波発振回路の発振周波数で音程が決まり、低周波発振回路の発振周波数で断続周期が決まる断続音を発生する。一方、表示部43において、信号Z1のみがHとなるため、発光素子LED1のみが点灯する。
【0026】
(3)光ビーム3が受光素子PA、PBの両方に入射する場合、受光素子PA、PBの出力がHとなり、他はLとなる。したがって、コンパレータG1の出力はLに反転し、コンパレータG3の出力はHに反転する。しかし、コンパレータG4の出力がLのままであるため、トランジスタT4は遮断状態のままとなり、電磁クラッチ15は動作しない。判断部41において、信号A、BはHで、信号C、DはLとなり、図6の真理値図表によれば、信号Y1および信号Z1がHとなるため、ブザー部42および表示部43の動作は前述(2)と同じになる。
【0027】
(4)光ビーム3が受光素子PBにのみ入射する場合(第1受光モード)、受光素子PBの出力のみHとなり、他はLとなる。したがって、コンパレータG1〜G4の出力は、前述(3)と同じになる。一方、判断部41において、信号BのみHで、他はLとなり、図6の真理値図表によれば、信号Y1および信号Z1がHとなるため、ブザー部42および表示部43の動作は前述(2)と同じになる。
【0028】
(5)光ビーム3が受光素子PB、PCの両方に入射する場合(第2受光モード)、受光素子PB、PCの出力はHとなり、コンパレータG1、G2の出力がともにLになり、コンパレータG3、G4の出力がともにHとなる。したがって、トランジスタT4が導通状態となり、電磁クラッチ15が動作して連結し、マーキングが行われる。一方、制御部41において、信号B、CがHで、信号A、DがLになり、図6の真理値図表によれば、信号Y2および信号Z2がともにHとなるため、ブザー部42において、低周波発振回路の動作が停止し、高周波発振回路のみが動作する。したがって、圧電ブザーBZは連続音を発生する。他方、表示部43において、信号Z2のみがHとなるため、発光素子LED2のみが点灯する。
【0029】
(6)光ビーム3が受光素子PCにのみ入射する場合(第3受光モード)、受光素子PCの出力のみがHとなり、他はLとなる。したがって、コンパレータG1の出力はHで、コンパレータG2の出力はLとなり、次にコンパレータG3の出力はLで、コンパレータG4の出力はHとなるため、トランジスタT4は遮断状態となり、電磁クラッチ15は動作しない。判断部41において、信号CのみがHで、他はLとなるため、図6の真理値図表によれば、信号Y1および信号Z3がHとなるため、ブザー部42が前述(2)と同じように断続音を発生するとともに、表示部43において発光素子LED3のみが点灯状態となる。
【0030】
(7)光ビームが受光素子PC、PDの両方に入射する場合、受光素子PC、PDの出力がHとなり、他はLとなる。したがって、コンパレータG1〜G4は、前述(6)と同じになる。一方、判断部41において、信号C、DがHとなり、信号A、BがLとなり、図6の真理値図表によれば、信号Y1、Z3がHとなり、ブザー部42および表示部43の動作は前述(6)と同じになる。
【0031】
(8)光ビーム3が受光素子PDにのみ入射する場合、受光素子PDの出力がHとなり、他はLとなる。したがって、コンパレータG1、G2の出力はともにHとなり、次にコンパレータG3、G4の出力はともにLとなるため、トランジスタT4は遮断状態となり、電磁クラッチ15は動作しない。一方、判断部41において、信号DがHとなり、他はLとなり、図6の真理値図表によれば、信号Y1および信号Z3がHとなり、ブザー部42および表示部43の動作は前述(6)と同じになる。
【0032】
図7は、以上説明した動作内容を示す図表である。光ビーム3がいずれかの受光素子PA〜PDに入射すると、断続音が発生するともに下矢印または上矢印の表示が行われ、さらに光ビーム3が受光素子PB、PCの両方に入射する場合だけ連続音が発生するともに、照準状態を示す表示が行われる。このように、光ビーム3が所定の受光素子に入射するときに、音または光で告知するとともに、光ビームの位置を迅速にマーキングすることが可能になる。
【0033】
なお、以上の説明において、マーキング手段として、モータ、電磁クラッチ、偏心カム等を組み合わせる例を説明したが、電磁プランジャでペンを往復打点する構成でも構わず、また、ノズルからインクを飛ばすインクジェット方式でも構わない。
【0034】
図8は水平墨出し装置50の概略形状を示し、図8(a)は平面図、図8(b)は正面図、図8(c)は底面図、図8(d)は右側面図である。走行台車60は、箱状筐体の底板60aに駆動用の後輪70と操舵用の前輪80が取付けられ、自力走行を可能にしている。走行台車60の上には、光ビーム受光部10およびマーキング部12を一体的に搭載した墨出しユニット51が上下位置自在に支持される。
【0035】
図9は、墨出しユニット51の昇降機構を示す部分構成図である。走行台車60の両側面には一対のトラックレール61が上方に延びるように固定され、スライド部52は各トラックレール61と係合して上下方向に円滑に案内される。墨出しユニット51は一対のスライド部52によって支持されて上下移動自在となり、その底面中央付近にはラック53が上下方向に固定される。
【0036】
一方、別のスライド部67がトラックレール61と係合し、固定ユニット66を支持している。なお、固定ユニット66は走行台車60の上面に固定される。固定ユニット66にはステッピングモータ63が取付けられ、その出力軸にラック53と係合するピニオン64が装着される。ステッピングモータ63の出力軸の先端は軸受65で軸支されており、出力軸の撓みを防止している。こうしてステッピングモータ63の回転方向および回転量を制御することによって、墨出しユニット51の上下位置を任意に設定することができる。
【0037】
図10は、ステッピングモータ63を制御する昇降制御回路である。図5の表示部43において、発光素子LED1、LED3の各アノード側から信号Z4、Z6が取出され、走行台車60が沈んで光ビーム3が上方に偏位すると、発光素子LED1が点灯して信号Z4はL(ローレベル)、信号Z6はH(ハイレベル)になる。また、走行台車60が浮上がり光ビーム3が下方に偏位すると、発光素子LED3が点灯して信号Z4はH、信号Z6はLになる。また、光ビーム3の照射位置が適正であれば、信号Z4、Z6ともにLになる。
【0038】
信号Z4、Z6はトランジスタT5、T6のベースにそれぞれ入力され、エミッタはパルス発振器63aの正転端子および逆転端子に接続される。パルス発振器63aは、正転端子および逆転端子の信号レベルに応じて、時計回りのCWパルスおよび反時計回りのCCWパルスを選択的に出力し、ドライバ63bは各パルス信号に基づいてステッピングモータ63の正転方向または逆転方向に駆動する。
【0039】
信号Z4がL、信号Z6がHの場合には、墨出しユニット51を上昇させる方向にステッピングモータ63の出力軸を回転させ、一方、信号Z4がH、信号Z6がLの場合には、墨出しユニット51を下降させる方向にステッピングモータ63の出力軸を回転させ、さらに信号Z4、Z6ともにLの場合には、ステッピングモータ63の出力軸を停止する。こうして走行台車60が上下に変動しても、墨出しユニット51の上下位置を光ビーム3の照射位置に対して一定になるように制御することができる。
【0040】
図11は、後輪70の駆動機構を示す構成図である。一対の後輪70は車軸71で連結され、軸受78によって走行台車60を支持している。車軸71に固定された歯車72はモータ77の出力軸に装着された歯車73と係合し、所定の減速比で回転駆動される。モータ77の出力軸は、カップリング74を介して別の回転軸76と連結しており、回転軸76は軸受75で軸支される。こうして歯車72と歯車73との逃げを防止している。モータ77を通電すると所定回転数で回転し、各後輪70には同じトルクが伝達されて走行が開始する。
【0041】
図12は前輪80の操舵機構を示すものであり、図12(a)は平面図、図12(b)は部分正面図である。前輪80の車軸81はキングピン88によって角変位自在に軸支され、両側からスラストベアリング89を介してウイング部材86、87によって挟持される。ウイング部材86、87はスペーサ90を介して一体的に固定され、さらに回転軸91が板部材92によってウイング部材86に一体化される。回転軸91の両端は、フレーム部材93、94によって緩く挟持され、すべり軸受を構成する。こうしてウイング部材86、87は回転軸91とともに上下方向に角変位自在に保持され、さらにウイング部材86と走行台車60の底板60aとの間にコイルばね95が装着されることによって、前輪80の弾性支持を実現している。
【0042】
フレーム部材93の中心線上に、軸85の回りに角変位する操舵アーム84が軸支される。操舵アーム84の揺動端と車軸81のナックルアーム82との間は、一対のタイロッド83がピン結合によって連結している。また、操舵アーム84の揺動端には紙面垂直方向に延びる係合部84aが形成され、その中央には上下方向の係合溝84bが形成される。係合部84aは、後述する操舵コイルの可動部と係合しており、操舵コイルに流れる電流の向きを制御することによって、操舵アーム84が軸85の回りに角変位する。図12(a)において、操舵アーム84が反時計回り(矢印方向)に角変位すると、タイロッド83を介してナックルアーム82がキングピン88を中心に反時計回りに角変位し、前輪80がキングピン88を中心に角変位する。こうして操舵コイルが操舵アーム84を揺動することによって、前輪80を電気的に操縦することができる。
【0043】
図13は壁面検出器100を示すものであり、図13(a)は平面図、図13(b)は中央断面図である。壁面検出器100は、長短2本のロッド101、102が壁面5に接触するか否かを検出する接触式センサである。鋼線等から成る可撓性のロッド101、102は、合成樹脂等の電気絶縁性材料から成る揺動部材105、106に固定される。揺動部材105、106は、ハウジング部材108、109に固定された軸107の回りに角変位可能なように、スラストベアリング110および座金が各部材間に装着される。こうしてロッド101、102は独立して軸107回りに角変位自在になる。さらに、ハウジング部材108、109を連結する一対のボルト111と各ロッド101、102との間にコイルばね112が張架され、ロッド101、102の静止位置を決定している。
【0044】
揺動部材105、106には、ロッド101、102の反対方向に延出するように電極ロッド103、104がそれぞれ固定される。電極ロッド103、104も同様に軸107の回りに揺動可能であり、揺動方向の両側に一定距離隔てて一対の棒状電極113、114が配置され、合成樹脂等のハウジング部材108、109に固定される。棒状電極113、114にはリード線が接続され、後述する操舵制御回路(図15(a)参照)のグランドに接地される。また、電極ロッド103、104からもリード線が引出され、操舵制御回路のナンド素子G20、G21に接続される。こうして電極ロッド103、104はスイッチS1、S2の可動電極を構成し、棒状電極113、114は固定電極を構成する。
【0045】
長いロッド101と短いロッド102と長さの差は5〜10mm程度に設定されており、1)壁面検出器100が壁面5から離れている場合、ロッド101、102は静止位置を保ち、電極ロッド103、104は何れの棒状電極113、114とも非接触となる。2)壁面検出器100が壁面5に徐々に近づくと、先ず長いロッド101が壁面5に接触して軸107回りに角変位し、電極ロッド103が棒状電極113、114の何れか一方に接触して、スイッチS1を閉じる。3)さらに壁面検出器100が壁面5に近づくと、短いロッド102が壁面5に接触して軸回りに角変位し、電極ロッド104が棒状電極113、114の何れか一方に接触して、スイッチS2を閉じる。このようにスイッチS1、S2の状態を検知することによって、ロッド101、102と壁面5との接触状態を検知でき、壁面検出器100は走行台車と壁面との相対位置を検出できる。
【0046】
なお、以上の説明において、長短2つのロッド101、102を用いる例を示したが、任意の長さを持つ複数のロッドを使用することも可能である。
【0047】
図14は、壁面検出器100の設置箇所を例示する配置図である。走行台車60は壁面5を左にして走行する場合、走行台車60の左側に壁面検出器100を配置する。このとき、走行台車60に1つの壁面検出器100を設置するだけでも足りるが、走行台車60の走行方向に延びるアーム115を設けて、アーム115に壁面検出器100を複数箇所取付けることによって、柱等の突出物を検出して回避するように構成してもよい。また、部屋の隅部など壁面5が直交しているところでは、走行台車60の衝突を回避する必要があるため、壁面検出器100をアーム115の先端に取付けて自動停止制御を行なうことができる。
【0048】
図15(a)(b)は、操舵制御回路の一例を示す回路図であり、図15(c)は真理値を示す図表である。図16は、操舵コイルSLの動作図である。図15(a)において、図13の壁面検出器100において長いロッド101が接触するとスイッチS1が閉じてONになり、短いロッド102が接触するとスイッチS2が閉じてONになる。
【0049】
スイッチS1、S2はナンド素子G20、G21にそれぞれ接続され、ナンド素子G20の出力はナンド素子G22、G24に、ナンド素子G21の出力はナンド素子G23、G24にそれぞれ入力される。ナンド素子G24は、ナンド素子G20、G21の各出力の論理積の反転を演算する。ナンド素子G25は、ナンド素子G22、G23の各出力の論理積の反転を演算する。ナンド素子G26は、ナンド素子G24、G25の各出力の論理積の反転を演算する。ナンド素子G26の出力は、リレーRL2を駆動するトランジスタT7のベースに接続される。ナンド素子G24の出力は、ナンド素子G27を介してリレーRL1を駆動するトランジスタT8のベースに接続される。なお、ナンド素子G20〜G23、G27は入力が共通接続されて、反転素子として動作する。
【0050】
次に図15(b)において、操舵コイルSLと直流電源との間に、リレーRL1、RL2によって動作するスイッチS3、S4が介在し、リレーRL1は操舵コイルSLに流れる電流の向きを切替える機能を有し、リレーRL2は操舵コイルSLの電流を遮断する機能を有する。
【0051】
操舵コイルSLは、図16に示すように、回転軸に対して垂直方向に磁化された回転磁石MGを両側から挟むように一対のコア97が配置され、コア97に導線を巻回することによって、電磁石を構成している。回転磁石MGには一体的に回転する操舵レバー96が取付けられる。操舵レバー96の先端には突起96aが形成され、図12(a)の係合溝84bに挿入されて、操舵アーム84の係合部84aと係合している。
【0052】
次に図15(c)の真理値表を参照して、操舵制御回路の動作を説明する。
【0053】
1)壁面検出器100が壁面5から離れている場合、スイッチS1、S2はOFFであり、ナンド素子G20、G21はL(ローレベル)になり、ナンド素子G22、G23はH(ハイレベル)、ナンド素子G24はH、ナンド素子G25はL、ナンド素子G26はH、ナンド素子G27はLとなり、リレーRL2がONになり、操舵コイルSLには実線矢印方向の電流がONになる。すると、図16(b)に示すように、回転磁石MGが反時計方向に角変位して、図12(a)の操舵アーム84を軸85を中心に反時計方向に角変位させ、前輪80を左方へ切って、走行台車60を壁面5に近付けるように操縦する。
【0054】
2)壁面検出器100が壁面5に近づいて、長いロッド101が壁面5に接触している場合、スイッチS1がONでスイッチS2がOFFとなり、ナンド素子G20はH、ナンド素子G21はL、ナンド素子G22はL、ナンド素子G23はHになり、さらにナンド素子G24はH、ナンド素子G25はH、ナンド素子G26はL、ナンド素子G27はLとなり、リレーRL2がOFFになり、操舵コイルSLの電流がOFFになる。すると、図16(a)に示すように、回転磁石MGがスプリング等によって中立状態になり、図12(a)の操舵アーム84も走行方向と平行になり、前輪80は直進状態になる。したがって、スイッチS1だけがONとなる状態を持続するように走行台車60を直進する。
【0055】
3)壁面検出器100が壁面5により近づくと、ロッド101、102ともに壁面5に接触した場合、スイッチS1、S2はONであり、ナンド素子G20、G21はHになり、ナンド素子G22、G23はL、ナンド素子G24はL、ナンド素子G25はH、ナンド素子G26はH、ナンド素子G27はHとなり、リレーRL1、RL2がONになり、操舵コイルSLには破線矢印方向の電流がONになる。すると、図16(c)に示すように、回転磁石MGが時計方向に角変位して、図12(a)の操舵アーム84を軸85を中心に時計方向に角変位させ、前輪80を右方へ切って、走行台車60を壁面5から離れるように操縦する。
【0056】
4)長いロッド101に対応するスイッチS1がOFFで、短いロッド102に対応するS2はONとなる場合は現実にありえないため、説明は省く。
【0057】
こうして壁面5との間隔を一定に保ちながら走行台車60が走行可能になり、正確な墨付けを行なうことができる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳説したように本発明によれば、回転走査される光ビームの照射位置に追従しながら高精度に検出できるため、壁面に光ビーム位置を迅速、かつ高精度に墨付けすることが可能になる。また、墨出しユニットおよび昇降手段を搭載して走行台車を走らせると、壁面に水平で連続的な墨付けを行なうことができる。また、壁面に対する走行位置を一定に保つことができるため、確実な墨付けを実現できる。したがって、墨付けの人為的な変動やばらつきを排除して、墨出し作業の省力化および安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】光ビーム受光部10の前面パネル11の一部を示す部分正面図である。
【図3】図1のマーキング部12を示す構成図である。
【図4】図3に示したペン駆動部20の内部機構を示す部分断面図である。
【図5】図1の光ビーム受光部10の電気的構成を示す回路図である。
【図6】図5に示した判断部41の真理値を示す図表である。
【図7】図1の光ビーム受光部10の動作内容を示す図表である。
【図8】水平墨出し装置50の概略形状を示し、図8(a)は平面図、図8(b)は正面図、図8(c)は底面図、図8(d)は右側面図である。
【図9】墨出しユニット51の昇降機構を示す部分構成図である。
【図10】ステッピングモータ63を制御する昇降制御回路である。
【図11】後輪70の駆動機構を示す構成図である。
【図12】前輪80の操舵機構を示し、図12(a)は平面図、図12(b)は部分正面図である。
【図13】壁面検出器100を示すものであり、図13(a)は平面図、図13(b)は中央断面図である。
【図14】壁面検出器100の設置箇所を例示する配置図である。
【図15】図15(a)(b)は、操舵制御回路の一例を示す回路図であり、図15(c)は真理値を示す図表である。
【図16】操舵コイルSLの動作図である。
【符号の説明】
1 回転レーザ機器
3 光ビーム
3a スポット
4 走査線
5 壁面
10 光ビーム受光部
11 前面パネル
12 マーキング部
15 電磁クラッチ
19 偏心カム
20 ペン駆動部
26 ペン把持筒
27 ペンチャック
40 受光部
41 判断部
42 ブザー部
43 表示部
44 ペン作動部
50 水平墨出し装置
51 墨出しユニット
52 スライド部
53 ラック
60 走行台車
61 トラックレール
63 ステッピングモータ
64 ピニオン
70 後輪
80 前輪
82 ナックルアーム
83 タイロッド
84 操舵アーム
84b 係合溝
86、87 ウイング部材
88 キングピン
91 回転軸
95 コイルばね
96 操舵レバー
96a 突起
100 壁面検出器
101、102 ロッド
103、104 電極ロッド
105、106 揺動部材
112 コイルばね
113、114 棒状電極

Claims (4)

  1. (a)壁面を水平方向に走査する光ビーム3を受光するための光ビーム受光手段であって、この光ビーム受光手段は、上下に間隔をあけて配列される上受光素子PBと下受光素子PCとを有し、
    これらの上下の受光素子PB,PCの前記間隔および光ビーム3のスポット3aの大きさは、走査される光ビーム3がこれらの上下の受光素子PB,PCの中間部を走査する際に、両者の受光素子PB,PCとも受光可能なように定められる光ビーム受光手段10と、
    (b)前記壁面に光ビーム位置を墨付けするためのマーキング手段と、
    (c)前記光ビーム受光手段と前記マーキング手段とを一体的に搭載した墨出しユニットと、
    (d)前記墨出しユニットを、昇降用モータ63の正逆回転によって、上下位置自在に昇降させるための昇降手段と、
    (e)前記墨出しユニットおよび前記昇降手段を搭載し、走行駆動する走行用モータ77を有する走行台車と、
    (f)前記走行台車を操舵するための操舵手段と、
    (g)前記走行台車と前記壁面との相対位置を検出するための壁面検出手段であって、この壁面検出手段は、
    走行台車の側部に設けられ、走行台車から前記壁面に向かって延び、軸107のまわりに角変位可能な長ロッド101と、
    走行台車の前記側部に設けられ、走行台車から前記壁面に向かって延び、前記長ロッド101よりも短く、前記軸107のまわりに長ロッド101とは独立して角変位可能な短ロッド102と、
    長ロッド101の角変位を検出する第1スイッチS1と、
    短ロッド102の角変位を検出する第2スイッチS2とを有する壁面検出手段と、
    (h)前記光ビーム受光手段からの出力に応答し、
    上受光素子PBのみが光ビームを受光する第1受光モードであるとき、昇降手段の昇降用モータ63によって墨出しユニットを上昇させ、
    上下の受光素子PB,PCの両者が光ビームを受光する第2受光モードであるとき、昇降手段の昇降用モータ63は停止し、
    下受光素子PCのみが光ビームを受光する第3受光モードであるとき、昇降手段の昇降用モータ63によって墨出しユニットを下降させる昇降制御手段と、
    (i)前記壁面検出手段からの出力に応答し、
    第1および第2スイッチS1,S2がいずれも壁面を検出していないとき、操舵手段を走行台車が壁面に近付くように操縦させ、
    第1スイッチS1が壁面を検出し、かつ第2スイッチS2が壁面を検出していないとき、操手段によって走行台車を直進させ、
    第1および第2スイッチS1,S2がいずれも壁面を検出しているとき、操手段を走行台車が壁面から離れるように操縦させる操制御手段とを備えることを特徴とする水平墨出し装置。
  2. 上下の受光素子PB,PCの各出力にそれぞれ関連するパルス信号を積分して滑らかな波形に整形するコンデンサC3〜C7を備えることを特徴とする請求項1記載の水平墨出し装置。
  3. (j)第1、第2および第3発光素子LED1,LED2,LED3と、
    (k)光ビーム受光手段からの出力に応答し、前記第1受光モードであるとき、第1発光素子LED1を点灯し、
    前記第2受光モードであるとき、第2発光素子LED2を点灯し、
    前記第3受光モードであるとき、第3発光素子LED3を点灯する電気回路43とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の墨出し装置。
  4. マーキング手段は、光ビーム受光手段10の背後に設けられ、
    (L)壁面にマーキングするペン28と、
    (m)光ビーム受光手段10に固定される外筒21と、
    (n)外筒21内に摺動するように設けられる内筒22と、
    (o)内筒22に後方にばね力を与える第1コイルばね24と、
    (p)内筒22と摺動するように設けられ、ペン28が設けられるペン把持筒26と、
    (q)ペン把持筒26に、前方にばね力を与える第2コイルばね25と、
    (r)定常回転に保たれるマーキング用モータ13と、
    (s)マーキング用モータ13の動力によって回転され、内筒22を往復運動させるカム19と、
    (t)マーキング用モータ13とカム19との間に介在される電磁クラッチ15と、
    (u)光ビーム受光手段からの出力に応答し、第1および第3受光モードであるとき、電磁クラッチ15を動作させず、第受光モードであるとき、電磁クラッチ15を動作させて連結し、マーキングを行わせるペン作動部44とを含むことを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の墨出し装置。
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