JP3578104B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気湯沸かし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の電気湯沸かし器について図5を参照しながら説明する。図5は従来の電気湯沸かし器の構成を示すブロック図である。図5において、21は液体(水)を収容する容器であり、22は液体を加熱する加熱手段、23は容器21内の液体の温度を検知する温度検知手段、27は温度検知手段23で検知した温度に従って加熱手段22を制御する加熱制御手段、33は商用電源の接続を検知する電源検知手段であり、26は動作の選択を行う選択手段、31は選択手段26で選択された動作モードに従い表示を行う表示手段である。
【0003】
ここで、容器1内に液体が投入され、商用電源が供給されると、加熱制御手段27にて加熱手段22を制御し加熱を開始する。ここで、選択手段26により動作モードを、例えば、容器の洗浄を行う洗浄モードであったり、ある一定時間は低温で保温し消費電力を節減するタイマーモード等を選択することが可能である。この時、例えば通常の加熱モードであれば表示手段31にて温度検知手段23にて検知した温度を表示し、タイマーモードであれば設定されたタイマーの残時間を表示し、洗浄モードであれば、洗浄モードであることが分かる表示を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、商用電源の供給の停止(以下この現象を停電とする)が瞬時的に起こり商用電源が復電(以下この現象を復電と略す)した場合には、停電前の動作を継続するが、停電の時間が、例えば5秒以上起こった場合には、その後復電しても、初期状態に戻ってしまい、例えば、停電前に洗浄モードにて容器の洗浄を行っていた場合には、再度、初めから洗浄モードを行わなくてはならず、また、タイマーモードを選択していた場合には、復電後、加熱動作を開始してしまい、節電の効果が無くなるなど、使い勝手が悪かった。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、停電が瞬時でなくても、第一の所定時間内に再び商用電源が供給されれば、商用電源の供給が停止される前の動作を継続することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために本発明は、液体を収容する容器と、容器内の液体を加熱する加熱手段と、加熱手段を制御する加熱制御手段と、容器内の液体の温度を検知する温度検知手段と、動作モードを表示する表示手段と、商用電源の供給が停止されたときに電源をなす蓄電手段とを備えた電気湯沸かし器とする。
【0007】
これにより、停電が瞬時でなくても、第一の所定時間内に再び商用電源が供給されれば、商用電源の供給が停止される前の動作を継続することが可能となり使い勝手を向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、容器と、前記容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記液体の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱手段の動作を制御する制御手段と、商用電源供給中に前記制御手段の動作モードを表示する表示手段と、商用電源の供給が停止されたときに電源をなす蓄電手段とを備え、商用電源の供給が停止されて、第一の所定時間内に再び商用電源が供給されると、商用電源の供給が停止される前の前記制御手段の動作を継続するとともに、前記制御手段は、前記容器への液体の補給を促す動作モードを有し、前記容器への液体の補給を促す動作モードで商用電源の供給が停止されると、前記表示手段は、前記容器内の液体の温度が第一の所定の値を超えている間は商用電源の供給が停止される前の前記制御手段の動作モード表示を継続し、前記容器内の液体の温度が前記第一の所定の値以下になると前記液体の温度表示を行う構成とした電気湯沸かし器とするもので、停電が瞬時でなくても、第一の所定時間内であれば、復電後も商用電源の供給が停止される前の動作を継続することが可能となり、使い勝手を向上することができる。さらに、給水を促し、再度電源が投入され加熱を開始してしまうことを防止することができる。さらに、商用電源供給停止時に容器内に液体が追加されたときには、液体の温度を表示して、吐出可能であることを示し使い勝手を更に向上することが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の表示手段は、商用電源の供給停止から第二の所定時間以上経過すると、表示をオフしてなる構成としたもので、再度電源が投入され加熱を開始してしまうことを防止することができるだけでなく、表示をオフすることにより、水が投入され再度交流電源が供給されたにも関わらず、給水を促す表示を継続してしまい、使用者が機器の故障であると誤認することを防止することが可能となる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1〜図5を参照しながら説明する。
【0011】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における電気湯沸かし器の構成を示すブロック図である。図1において、1は液体を収容する円筒形の容器である。2は容器1に当接した、液体の加熱もしくは保温を行うための加熱手段であり、通常は加熱用と保温用の2つ以上のヒータで構成される。3は容器1に当接された温度検知手段で、サーミスタ等で構成され、温度検知手段3で検知した温度は、後述する制御手段14に伝えられ、その温度が例えば約90℃より低い場合には、加熱制御手段7にて加熱用の加熱ヒータを制御し液体の加熱を行い、温度検知手段3にて検知する温度の上昇度がほぼ横這いになると、容器1内の液体が沸騰したと見なし、加熱ヒータによる加熱を終了し、加熱制御手段7にて保温用の保温ヒータをオンオフ制御する。液体の温度が例えば約98℃で安定するように保温制御を行う。
【0012】
4はスイッチ4a、4b、4c等々で構成される吐出制御手段、5は、容器1から外部まで液体を送り出す導水路5aと、この導水路中にあるポンプ5bと、このポンプを駆動させるモーター5cにて構成される吐出手段である。吐出制御手段4がオンすると制御手段14に伝達され、制御手段14によりモーター5cを駆動し液体を導水路5aの外部へ吐出する。
【0013】
7は加熱制御手段であり、6は動作モードを選択する選択手段である。動作モードには通常の加熱沸騰を行う加熱モードと、保温動作を行う保温モードと、ある一定時間は低温で保温し選択された時間が経過したら再度沸騰を行い保温時の電力を低減するタイマーモードや、容器1の汚れをクエン酸等で洗浄する洗浄モード等がある。選択手段6で選択された動作モードが制御手段14に伝達され、その選択された動作モードに応じて制御手段14にて加熱制御手段7の動作を制御し、最終的に加熱制御手段7により、加熱手段2のオンオフ制御を行うものである。
【0014】
8は電気二重層コンデンサ等で構成される蓄電手段、9は8に蓄えられている蓄電量を検知する蓄電量検知手段、10は充電手段でほぼ一定の電流を蓄電手段8に供給するものである。また、13は商用電源の接続の有無を検知する電源検知手段である。電源検知手段13にて電源の供給を検知しているときは、蓄電量検知手段9で検知した蓄電量が制御手段14に伝達され、ある閾値より低い場合には、制御手段14にて充電手段10を制御し蓄電手段8への充電を行い、蓄電量がある閾値より高い場合には、制御手段14にて充電手段10を制御し蓄電手段8への充電を停止する。
【0015】
また、電源検知手段13にて電源の接続のオフを検知すると、制御手段14にて加熱制御手段7を制御し加熱手段2をオフさせ、また、蓄電手段8にて蓄えられている電源を制御手段14に供給することにより、制御手段14の動作を保持する。11は選択手段6で選択された動作モードに従って制御手段14にて制御される表示を行う表示手段であり、LCDや複数個のLED等で構成される。
【0016】
図2は本実施例の電気湯沸かし器の回路図である。図2において、12は交流電源である。電源検知手段13は抵抗器13a、13b、13cとクランプ用のダイオード13dと13eで構成される。交流電源12が供給されているときには、電源検知手段13の出力信号は交流電源12の0V付近をエッジとした0Vから基準電圧(本実施例では5Vとする)の矩形波となる。ここで出力信号のエッジは交流電源12の波形に同期しており、交流電源12の1周期にエッジが2回出力される。交流電源12が接続されていないときには、電源検知手段13の出力信号は13a、13b、13cで分圧された一定電圧となる。つまりマイコン15がエッジを交流電源12の周期に応じて定期的に検出しているときには交流電源12が供給されていると判断し、エッジが一定時間以上検出されない場合には、交流電源12が供給されていないと判断する。
【0017】
加熱手段2は容器1内の液体を加熱する第一の発熱体2aと、第一の発熱体よりも発熱量が少なく容器1内の液体を加熱保温する第二の発熱体2bと、これに交流電源12と直列に接続されたリレー接点2c、2dと、このリレー接点2c、2dの制御を行うリレーコイル2e、2fで構成され、このリレーコイルに電流を流すことにより、前記リレー接点を閉じるようになっている。温度検知手段3は、温度を抵抗値に変換するサーミスタ3aと分圧用抵抗3bとで分圧値を作る。ここで、サーミスタ3aの検知の揺らぎやノイズを吸収するために、充放電用の抵抗3c、3dと電解コンデンサ3eを備え、これらのポートの出力を、後述するマイクロコンピュータ15(以後、マイコンと略す)にて温度を検出するタイミングに応じて変化させ、検知温度の変化を安定して精度良く検出することができる。こうしてノイズやサーミスタ3aの検知の揺らぎを極力除去した分圧値をAD変換器3cにて2進符号に変換する。AD変換機3cは約10〜130℃の範囲を単位温度幅(本実施例では約0.5℃)の温度刻みにし、温度を2進符号にて出力する。
【0018】
吐出手段5は回路図ではモーター5cで構成され、吐出制御手段4はモータ5cに直列に接続された吐出スイッチ4aと、後述するマイコン15によってオンオフ制御されるトランジスタ4bと、マイコン15の出力を決定するロック解除スイッチ4cによって構成される。ロック解除スイッチ4cがオンされると、マイコン15は先ずその時の吐出スイッチ4aの状態をこの吐出スイッチ4aとモーター5cの間の電位によって判断する。この電位が”H”となっていたら吐出スイッチ4aがオンされている状態なので、トランジスタ4bをオンさせると即吐出が行われるため危険であり、このロック解除スイッチの入力を無効にする。電位が”H”の場合は、吐出スイッチ4aがオフ状態でありトランジスタ4bをオンさせても即吐出にはならないので、マイコン15の出力を”L”から”H”に変え、トランジスタ4bをオン状態にする(この状態を本実施例では以下、ロック解除状態という)。ロック解除状態で吐出スイッチ4aがオンされると、オンされている間モーター5cに電流が流れ、容器1内の液体が吐出される。また、吐出終了後もロック解除状態が継続されるのを防ぐために、ロック解除状態で電位が”L”状態をある所定時間(本実施例では10秒とする)継続した場合には、マイコン15の出力を”L”にしトランジスタ4bをオフさせロック解除状態を解く。
【0019】
蓄電手段8は電気二重層コンデンサ8a、8bとバランス用の抵抗器8c、8dで構成される。蓄電量検知手段9は蓄電手段8の電圧を分圧する抵抗器9a、9bで構成され、その分圧値をAD変換器9cにて2進符号に変換する。AD変換機9cは約0〜5Vの範囲を単位電圧幅(本実施例では約0.04V)の電圧刻みにし、電圧値を2進符号にて出力する。この2進符号が閾値(本実施例では16進で80とする)以下であれば蓄電手段8への充電が完了していないと判断し、閾値以上であれば充電が完了していると判断する。充電手段10は充電用トランジスタ10aと抵抗器10b、定電圧ダイオード10cと充電制御用のトランジスタ10dおよび抵抗器10eで構成され、トランジスタ10dはマイコン15の出力信号によって制御される。マイコン15は、蓄電量検知手段9の電圧値が閾値以上であれば、”L”を出力しトランジスタ10dをオフさせ、閾値以上であれば”H”を出力しトランジスタ10dをオンさせる。トランジスタ10dがオンすると、トランジスタ10aもオンし、抵抗器9bには定電圧ダイオード10cの電圧値からトランジスタ10aのベース・エミッタ間電圧を引いた、ほぼ一定電圧がかかる。その結果、抵抗器10dにはほぼ一定の電流が流れ、その電流によって電気二重層コンデンサ8a、8bが充電される。
【0020】
選択手段6はスイッチ6aと抵抗器6b、6cで構成され、スイッチが押されていないときは出力電圧は”L”であり、スイッチが押されると”H”が出力されマイコン15にて入力を検出する。表示手段11はLCDで構成され、選択手段6で選択された動作に応じた表示を行う。通常の沸騰・保温モードの時には、温度検知手段3で検知した温度の表示を行い、タイマーモードの時には設定されたタイマーの残時間表示を行い、また、洗浄モードの時には洗浄モードであることを示す表示を行う。さらに、温度検知手段3にて検出する温度が異常に高かったり、その温度上昇勾配が急峻である場合には、容器1内の液体の量が不足している(以後、この状態を異常高温モードとする)と判断し、異常高温モードを示す表示を表示手段11を構成するLCDにて行う。
【0021】
ここで、交流電源12が接続され通常加熱・保温モードもしくは選択手段6で選択された動作を行っているときに、交流電源12の供給が停止(以後、この状態を停電とする)されると、蓄電手段8にてマイコン15に電源を供給し、加熱手段2はオフするが表示手段11による表示を継続し動作モードを維持する。蓄電手段8がなければ、通常マイコンに供給される電源に接続されている電解コンデンサ等により、約0.5〜2秒以内に交流電源12の供給が再開されると供給停止前の動作を行うが、約2秒以上交流電源12の供給が停止すると、マイコン15への電源が供給されずリセットされ、再度、交流電源12が供給されても、初期状態に戻ってしまう。つまり蓄電手段8があることにより、交流電源12が停止されてから、第一の所定時間(本実施例では10秒とする)内に復電した場合には、復帰後も停電前の動作を継続することができる。これにより、使用者が誤って交流電源12の供給を停止してしまっても、10秒以内であれば再度停電前の動作を継続することができ、使い勝手を向上することができる。
【0022】
図3は本実施例におけるマイコン15に記憶されたプログラムの初期動作および停電時の動作の部分のフローチャートを示したもので、これにより動作を説明する。
【0023】
電気湯沸かし器に電源が投入されると、温度検知手段3で温度を検知し、検知した温度が第二の所定温度(本実施例では90℃とする)以上であるか未満であるかを判断する(ステップS1)。一般的には容器1内には水を入れて沸かし始めるところからスタートするが、90℃以上で通電されたときにはステップS4の保温中の制御に移行する。ステップS1で90℃未満の場合は、加熱手段2により、湯沸かしを開始する(ステップS2)。温度検知手段3の検知温度が沸騰検知測定を開始させる沸騰開始温度(本実施例では90℃とする)以上になった以降に、単位温度幅である約0.5℃上昇する時間の計時を繰り返し、この計時時間がある所定時間(本実施例では約20秒とする)以上を計時するまで、このステップを繰り返す(ステップS3)。ステップS3で沸騰を検知すると加熱手段2をオフし、その後ステップS4に移行し、保温中の制御を行う。ステップS4では温度検知手段3で検知した温度が第三の所定温度(本実施例では96℃とする)未満の時には第二の発熱体2bをオンさせ、96℃以上の時には、第二の発熱体2bをオフさせることにより、容器1内の液体の温度をほぼ一定に保つように保温制御を行う。ここで、ステップS1からS4の間は、温度検知手段3で検知した温度を表示手段11で表示する。
【0024】
後述する割り込みステップによって、洗浄モードが選択されると、ステップ5へ移行し、加熱動作を開始するとともに、表示手段11にて洗浄モードであることを示す表示を行う。温度検知手段3の検知温度が沸騰検知測定を開始させる沸騰開始温度(本実施例では90℃とする)以上になった以降に、単位温度幅である約0.5℃上昇する時間の計時を繰り返し、この計時時間がある所定時間(本実施例では約20秒とする)以上を計時するまで、このステップを繰り返す(ステップS6)。ステップS6で沸騰を検知すると、ある所定時間(本実施例では5分間とする)のあいだ加熱手段2をある一定周期でオンオフさせ、洗浄効率を高める(ステップS7)。ステップS7が終了するとステップS8へ移行し加熱手段2をオフし、表示手段11にて洗浄モードが終了したことを表示し続ける。
【0025】
また、後述する割り込みステップによって、タイマーモードが選択されると加熱手段2による加熱を停止し表示手段11にて、タイマーの残時間表示を行う(ステップS9)。その後、ステップS10に移行し、保温中の制御を行う。ステップS10では温度検知手段3で検知した温度が第五の所定温度(本実施例では65℃とする)未満の時には第二の発熱体2bをオンさせ、65℃以上の時には、第二の発熱体2bをオフさせることにより、容器1内の液体の温度を約65℃のほぼ一定に保つように保温制御を行う。続いて、S11にてタイマーモード開始からの経過時間を測定し、経過時間がタイマーの設定時間に達するとステップS1へ移行する。経過時間がタイマーの設定時間に達するまではステップS10、S11を繰り返し行うが、この間、表示手段11では、タイマーの設定時間から、S11で測定した経過時間を引いた値、つまりタイマー残時間を表示する。
【0026】
次に、割り込みステップであるが、S1からS4の間を動作中に、選択手段6を受け付けると、ステップS12に移行し洗浄待機状態となる。次にステップS13に移行し、ある所定時間(本実施例では4秒とする)洗浄モードを確定させS5へ移行する。ステップ13にて4秒経過もしくはS5からS8の間で動作中に選択手段6の入力を受け付けると、ステップS14に移行し、タイマー待機状態となる。次にステップS15に移行し4秒が経過すると、タイマーモードを確定させステップS9へ移行する。ステップ15にて4秒経過前もしくはS9からS11の間で動作しているときに選択手段6の入力を受け付けると、ステップ16の通常待機状態に移行する。次にステップ17にて4秒経過すると、通常沸騰・保温モードを確定させステップS1へ移行する。ステップ17にて4秒経過前に選択手段6の入力を受け付けると、ステップS12へ移行する。
【0027】
交流電源12が接続されている状態の各ステップで温度検知手段3にて検出する温度が異常に高かったり、その温度上昇勾配が急峻である場合には、異常高温モードを示す表示を表示手段11にて行いステップS22へ移行する。次に、ステップ23で温度が第一の所定温度(本実施例では90℃とする)より低下するとステップS22へ移行する前のステップへ戻る。
【0028】
ここで全てのステップ中に電源検知手段13にて交流電源12の供給が停止されたことを検知すると表示手段11の表示を継続したまま、加熱手段2が動作している場合には加熱手段2をオフさせステップS18の電源待機状態へ移行する。次にステップS19へ移行し第一の所定時間が経過した場合にはステップS20へ移行する。ステップS19で第一の所定時間が経過する前に再度電源が投入されると、ステップS18へ移行してくる以前のステップへ戻り動作を継続する。ここで、S18からS19の間、表示手段11の表示はステップS18へ移行する前の表示を継続する。ステップS20はコードレス状態で、交流電源12が復電するまでは吐出手段5による吐出のみ動作可能とする。ステップ21で交流電源12が復電すると初期状態であるステップS1へ移行する。ステップS18からステップS21までの間のマイコン15への電源は蓄電手段8によって行われ、例えば、第一の所定時間の10秒以内に交流電源12が復電しても停電する前のステップに戻ることが可能で、さらには、ステップS20で蓄電手段8に蓄えられた電源が無くなるまでの間は、容器1内の液体の吐出が可能となる。
【0029】
以上のように、蓄電手段8を設けることにより、使用者が誤って交流電源12の供給を停止してしまっても、第一の所定時間以内であれば再度停電前の動作を継続することができ、使い勝手を向上することができる。
【0030】
なお、本実施例では、第一の所定時間を10秒としたが、10秒に限ったものではなく、少なくとも、従来の電解コンデンサ当で停電時に保持しうる最大の時間以上に設定されていれば、同様の効果が得られることは言うまでもなく、また、第一の所定時間を使用者が設定できる構成とすることにより、更に使用者の使用環境に合わせることが可能で使い勝手をより向上させることが可能である。
【0031】
なお、本実施例では選択手段6を一つのスイッチで構成しているが、例えばタイマーモードを選択しその時間を設定する選択手段を独立させたり、洗浄モードを設定する選択手段を独立させることも可能で一つの選択手段に限る必要はない。
【0032】
(実施例2)
本発明の実施例2について図4を参照しながら説明する。なお、実施例1で説明したものと同一構成部材には同一符号を用い、その説明を省略する。
【0033】
図4は本実施例におけるマイコン15に記憶されたプログラムの表示に関する初期および停電時の動作の部分のフローチャートを示したもので、これにより表示に関する動作を説明する。
【0034】
ステップS1は交流電源12が供給されている状態での各モードの動作中の状態である。ここでステップS2にて交流電源12のオフを検知するとステップS3へ移行し、ステップS3では交流電源12がオフする前の表示手段11による表示内容に関係なく、表示手段11にて温度検知手段3にて検知した温度の表示を行う。次にステップS4へ移行し交流電源12がオフしてから第一の所定時間経過したかどうかを判定する。ステップS4にて第一の所定時間が経過するとステップS5へ移行しコードレス状態となり、表示手段11による温度表示を継続する。ステップS4にて第一の所定時間が経過する前にステップS5にて交流電源12の復電を検知するとステップS1に戻り、表示手段11による表示も、ステップS1からステップS2に移行する前の表示内容を継続する。
【0035】
以上のように、蓄電手段8を設けることにより、使用者が誤って交流電源12の供給を停止してしまっても、第一の所定時間以内であれば再度停電前の動作を継続することができ、使い勝手を向上することができる。
【0036】
また、交流電源12の供給が停止しステップS3へ移行するときに、容器1を洗浄する洗浄モードから移行するときには、表示手段11による表示内容を継続する構成とすることにより、温度表示をしてしまい洗浄中の液体を吐出し誤飲してしまうことを防止することが可能となる。
【0037】
また、交流電源12の供給が停止しステップS3へ移行するときに、容器1内の液体が不足していることを検知した異常高温モードから移行するときには、表示手段11による表示内容を継続する構成とすることにより、水が不足しているのに再度、交流電源12が投入され加熱を開始し、容器1の焦げ付きが発生することを防止することが可能となる。
【0038】
また、交流電源12の供給が停止しステップS3へ移行するときに、容器1内の液体が不足していることを検知した異常高温モードから移行するときには、表示手段11による表示内容を継続し、さらにステップS3へ移行してから第二の所定時間以上経過すると、表示をオフさせる構成とすることにより、水が不足しているのに再度、交流電源12が投入され加熱を開始し、容器1の焦げ付きが発生することを防止することが可能となるだけでなく、表示をオフすることにより、水が投入され再度交流電源12が供給されたにも関わらず、給水を促す表示を継続してしまい、使用者が機器の故障であると誤認することを防止することができる。
【0039】
また、交流電源12の供給が停止しステップS3へ移行するときに、容器1内の液体が不足していることを検知した異常高温モードから移行するときには、表示手段11による表示内容を継続し、さらにその後、温度検知手段3で検知した温度が所定の温度以下になったら温度表示を行う構成とすることにより、再度交流電源12が投入され、加熱を開始し容器1が焦げ付くことを防止するだけでなく、その後、使用者が液体の不足に気付き、容器1に液体を追加したときに通常状態に戻ったことを知らすことができ、更に使い勝手を向上することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜2に記載の発明によれば、蓄電手段を設けることにより、使用者が誤って交流電源の供給を停止してしまっても、第一の所定時間以内に交流電源の供給を開始すれば、再度、停電前の動作を継続することができ、使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、2における電気湯沸かし器の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施例1、2における電気湯沸かし器の回路図
【図3】本発明の実施例1における電気湯沸かし器の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施例2における電気湯沸かし器の動作を示すフローチャート
【図5】従来の電気湯沸かし器の構成を示すブロック図
【符号の説明】
8 蓄電手段
11 表示手段
Claims (2)
- 容器と、前記容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記液体の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱手段の動作を制御する制御手段と、商用電源供給中に前記制御手段の動作モードを表示する表示手段と、商用電源の供給が停止されたときに電源をなす蓄電手段とを備え、商用電源の供給が停止されて、第一の所定時間内に再び商用電源が供給されると、商用電源の供給が停止される前の前記制御手段の動作を継続するとともに、前記制御手段は、前記容器への液体の補給を促す動作モードを有し、前記容器への液体の補給を促す動作モードで商用電源の供給が停止されると、前記表示手段は、前記容器内の液体の温度が第一の所定の値を超えている間は商用電源の供給が停止される前の前記制御手段の動作モード表示を継続し、前記容器内の液体の温度が前記第一の所定の値以下になると前記液体の温度表示を行う構成とした電気湯沸かし器。
- 表示手段は、商用電源の供給停止から第二の所定時間以上経過すると、表示をオフしてなる請求項1に記載の電気湯沸かし器。
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