JP3146988B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器内に収容された
水を沸騰加熱及び保温加熱する電気湯沸かし器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、長時間使用すると容器内に付着す
る水垢等を除去する手段として、水を満水にし洗浄剤を
添加した後に電源を投入し、通電手段を駆動して容器内
の水を沸騰もしくは所定温度以上で保温し、使用者の意
志で所定時間これを維持することで容器洗浄を行ってい
た。
【0003】また、近年では、洗浄時間を一定時間未満
にしてかつ洗浄効果をアップさせるための専用の洗浄モ
ードを備えるものも現れてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、次のような課題があった。すなわ
ち、水の温度が低い状態で洗浄剤を投入すると、洗浄剤
は容器底に沈殿する。このような状態で加熱手段を通電
すると、洗浄剤が加熱されて容器底温度を急激に上昇さ
せる。特に洗浄剤が温度検知手段当接部の上に沈殿して
いると、その影響は温度検知手段に伝えられて、図8に
示すような温度勾配を示すため、波線で示す空炊き検知
のための温度上昇勾配の境界よりも急になってしまい通
電を停止してしまう。
【0005】また、この誤検知を防ぐために洗浄剤を使
用するときは、洗浄剤が温度検知手段当接部上に沈殿し
ないように水を入れた後でよくかき混ぜて通電するよう
使用者に指導していたため、使い勝手の悪いものになっ
ていた。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもの
で、専用の洗浄モードを行うときには使用者が水をかき
混ぜたりしなくても、空炊き検知をしないで、容器内の
洗浄を簡単に行なえるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、前記容器内の洗浄を行う容器洗浄モードが
実行されると洗浄剤が溶けるまでの間、前記加熱手段を
オンオフさせることで温度検知手段の急激な温度上昇を
低減させ、空炊きの誤検知を防ぐものである。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、液体を収
容する容器と、前記容器内の液体を加熱する加熱手段
と、前記容器内の温度を検知する温度検知手段と、前記
容器内の洗浄を行う容器洗浄モードと、前記容器洗浄モ
ードを開始させる洗浄開始手段とを備え、前記洗浄開始
手段による洗浄開始時に、所定のオンオフ周期で前記加
熱手段をオンオフさせた後、前記容器内の洗浄を開始し
てなることにより、即ち、容器洗浄モードの開始時に、
加熱手段の電力を落としてやることで、洗浄剤が溶ける
までの温度急上昇を低減することができ、空炊き誤検知
を防ぐことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、洗浄開始手段によ
る洗浄開始時に、温度検知手段により所定の温度以上と
なったことが検知されるまで、所定のオンオフ周期で加
熱手段をオンオフさせるものであり、また、請求項3記
載の発明は、容器洗浄モード中に温度検知手段により所
定の温度未満であることが検知された場合に、再度所定
のオンオフ周期で加熱手段をオンオフさせるものであ
り、すぐに洗浄剤の溶けてしまう所定の温度以上では温
度の急上昇がないので加熱手段の通電を連続に戻し湯沸
かしモードと同じ制御を行い、洗浄剤が容易に溶けない
所定温度未満では加熱手段の電力を落としてやること
で、洗浄剤を入れる順番を制限しなくても、空炊きの誤
検知を防ぐことができる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図1
〜3を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実
施例の電気湯沸かし器のブロック図であり、1は液体を
収容する容器、2は容器1に当接し容器1内の水を加熱
する加熱手段、3は容器1に当接され容器1内の温度を
検知する温度検知手段、4は加熱手段2を通電する通電
手段である。
【0011】また、6は加熱開始手段で、容器内の液体
の湯沸かしを開始させる方法の全てをいい、例えば強制
的に湯沸かしを開始させる加熱開始スイッチであり、あ
るいは温度検知手段3の入力が第1の所定温度(本実施
例では90℃)未満になると自動的に湯沸かしを開始させ
る自動沸騰手段などである。5は沸騰検知手段で、加熱
手段2が駆動されて湯沸かしモードになると、温度検知
手段3の入力により第2の所定温度(本実施例では約80
℃)以上を検知すると、それ以後の単位温度(本実施例
では約 0.5℃)上昇する毎の時間を測定し、第1の所定
時間(本実施例では25秒)が経過しても温度上昇が検知
できなければ通電手段4を停止させ、湯沸かしモードを
終了させるものである。
【0012】7は洗浄開始手段、8はオンオフ手段で、
洗浄開始手段7が入力されるとオンオフ手段8によって
加熱手段2を第1の制御方法(本実施例では15秒オン50
秒オフ)を所定回数(本実施例では2回)で駆動するこ
とで、洗浄剤が溶けるまでの電力を落としてやるもので
ある。
【0013】また、9は制御手段であり、オンオフ手段
8の駆動が終了すると、通電手段4を通電させ、その後
沸騰検知手段5と同様の動作によって沸騰を検知する。
そして沸騰を検知すると、第2の制御方法、つまり、本
実施例では22秒オフ/8秒オンを30回繰り返し行う方法
で通電手段4を制御し、これが終了すると制御手段9は
その駆動を終了する。10は空炊き検知手段で、通電手段
4が通電されている間の単位温度上昇する毎の時間を測
定し、この測定時間が第2の所定時間(本実施例では0.
8秒)未満であることを検知すると、空炊きと判断して
通電手段2の駆動を停止させる。なお、この空炊き検知
手段10は、通電手段4が駆動しているときは全ての期間
で検知を行うが、オンオフ手段8の駆動中については加
熱手段2の電力が小さいため、検知させるように制御す
ることも、検知させないように制御することも可能であ
る。また、この時、検知させるようにしても空焼きには
ならない。
【0014】図2は本発明の第1の実施例の電気湯沸か
し器の回路図である。図2において、11は交流電源,12
は直流電源である。加熱手段2は、容器内の液体を加熱
する第1の発熱体2aと第1の発熱体2aよりも加熱電力が
小さく容器内の液体を加熱保温する第2の発熱体2bで構
成される。通電手段4は加熱手段2のそれぞれの発熱体
と交流電源11と直列に接続されたリレー接点4a,4bと、
このリレー接点4a,4bの制御を行なうリレーコイル4c,
4dで構成され、このリレーコイルに電流を流し、リレー
接点を閉じるようになっている。
【0015】また、温度検知手段3は、温度を抵抗値に
変換する感温素子3aと、この感温素子3aの値を2進符号
に変換するAD変換器3bで構成されている。加熱開始手段
6の加熱開始スイッチは、この入力により通電手段4を
強制的に再通電させることが可能となるもので、スイッ
チ6aと抵抗6b,6Cで構成されスイッチのオンオフで信号
を送る。洗浄開始手段7は使用者が自由に設定できるよ
うスイッチ7aと抵抗7b,7Cで構成されており、この入力
によって、オンオフ手段5の駆動を開始させたり、ある
いは、容器洗浄モード中にはこのモードを解除させたり
する。13は表示手段で、容器内の状態が加熱中,保温中
などを外部に知らせるもので、LED13a,13bやブザー1
3cなどを用いて構成している。14はマイクロコンピュー
タ(以後マイコンと略する)である。
【0016】また、図3は本発明の第1の実施例のマイ
コン14に記憶されたプログラムの電源投入から始める容
器洗浄モードの動作部分のフローチャートを示したもの
で、これを実行することで沸騰検知手段5,オンオフ手
段8,制御手段9および空炊き検知手段10の制御方法を
実現している。
【0017】以下にこの動作を説明する。容器1内に洗
浄剤と水を入れた状態で電源を投入すると、温度検知手
段2が第1の所定温度未満であると(ステップ21)、通
電手段4によって加熱手段2が駆動される(ステップ2
2)。
【0018】次に、空炊き検知手段10および沸騰検知手
段5および制御手段9の動作のために単位温度上昇する
時間を測定し(ステップ23)、この測定時間が所定値未
満であれば、加熱手段2をオフして空炊き報知を行う空
炊きモードに移行する(ステップ24)。ステップ24で第
2の所定時間以上であれば、ステップ23で測定した測定
時間が第1の所定時間以上かどうかを比較して沸騰検知
判別を行う(ステップ25,26)。ここで、沸騰検知して
いなければ、ステップ27で洗浄開始手段7の入力があっ
たかどうか判定する(ステップ27)。ここで入力がなけ
ればステップ23に戻り次の単位温度上昇時間の測定を行
う。
【0019】ここで、オンオフ手段8の駆動は容器洗浄
モードの最初だけで行うため、ステップ27で容器洗浄モ
ードになっているかを後述する洗浄フラグの有無で判断
し、洗浄フラグがセットされていればステップ23に戻
る。ステップ28で洗浄フラグがセットされていなけれ
ば、その時点から加熱手段2を第1の制御方法にて所定
回数だけ駆動させる(ステップ29〜32)。
【0020】本実施例では、この間空炊き検知を禁止し
た格好になっているが、この間空炊き検知を行わせるこ
とも可能である。また、ステップ29の通電時間を本実施
例ではこの時点からとしているが、ステップ22からの通
電時間の合計とすることも可能である。また、ステップ
29に到達するまでの時間が15秒を越えていたときにはス
テップ29を省略するよう通電手段4を制御し、温度上昇
をできるだけ抑えて、かつ洗浄剤を溶かすようにするこ
とも可能である。ステップ32まで終了すると、ステップ
33でオンオフ手段8の駆動の終了を示す洗浄フラグをセ
ットしてステップ23に戻る。以上のような動作で洗浄剤
による温度検知手段3の急上昇を防ぐことができる。
【0021】次に、ステップ26で沸騰を検知した後の動
作について説明する。ステップ34にて洗浄フラグの有無
を判定し、洗浄フラグがなければ湯沸かしモードなの
で、そのままステップ39にて加熱手段2をオフして保温
モードに移行する。ステップ34にて洗浄フラグがセット
されていれば、容器洗浄モード中なので加熱手段2を第
2の制御方法で制御する(ステップ35〜37)。ここで加
熱手段2はオフスタートとなっているが、オンから始め
ても問題ない。ステップ37で特定の回数だけオフ/オン
させると、ステップ38で洗浄フラグをリセットしてステ
ップ39で加熱手段2をオフさせて保温モードに移行す
る。
【0022】なお、本実施例では、洗浄の終了時にはそ
のまま保温モードにするようになっているが使用者が洗
浄剤入りの湯を飲んでしまうことがあるため、洗浄の終
了を示す新たなモードに移行させる方法もある。
【0023】また、洗浄開始手段は湯沸かしモードから
容器洗浄モードに移行するのみで実施例には記載されて
いるが、容器洗浄モード中には湯沸かしモードに移行さ
せるようにすることも可能である。以上のように、湯沸
かしモードの最初に洗浄開始手段を入力するだけで空炊
きの誤検知を防ぎ、確実に容器の洗浄を行うことができ
る。
【0024】(実施例2)図4は本発明の第2の実施例
の電気湯沸かし器のブロック図であり、図1と異なる点
のみの説明とする。15は繰り返し手段で、オンオフ手段
8がオンオフを開始すると、温度検知手段3の検知温度
が第3の所定温度(本実施例では60℃とする)以上を検
知するまでオンオフ手段8を繰り返し駆動させる。そし
てオンオフ手段8の駆動が終了すると、制御手段9によ
って容器洗浄モードが行われる。
【0025】図5は本発明の第2の実施例のマイコン14
に記憶されたプログラムの電源投入から始める容器洗浄
モードの動作部分のフローチャートを示したもので、こ
れを実行することで沸騰検知手段5,オンオフ手段8,
制御手段9,空炊き検知手段10および繰り返し手段15の
制御方法を実現している。
【0026】以下にこの動作を説明する。まず、容器1
内に洗浄剤と水を入れた状態で電源を投入すると、温度
検知手段2が第1の所定温度未満であると(ステップ4
1)、通電手段4によって加熱手段2が駆動される(ス
テップ42)。
【0027】次に、空炊き検知手段10および沸騰検知手
段5および制御手段9の動作のために単位温度上昇する
時間を測定し(ステップ43)、この測定時間が所定値未
満であれば、加熱手段2をオフして空炊き報知を行う空
炊きモードに移行する(ステップ44)。ステップ44で第
2の所定時間以上であれば、ステップ43で測定した測定
時間が第1の所定時間以上かどうかを比較して沸騰検知
判別を行う(ステップ45,46)。ここで、沸騰検知して
いなければ、ステップ47で洗浄開始手段7の入力があっ
たかどうか判定する(ステップ47)。ここで入力がなけ
ればステップ43に戻り次の単位温度上昇時間の測定を行
う。
【0028】ここで、オンオフ手段8の駆動は容器洗浄
モードの最初で行うため、ステップ47で容器洗浄モード
になっているかを後述する洗浄フラグの有無で判断し、
洗浄フラグがセットされていればステップ43に戻る。ス
テップ48で洗浄フラグがセットされていなければ、その
時点から加熱手段2を第1の制御方法にて所定回数だけ
駆動させる(ステップ49〜52)。
【0029】ここで、ステップ52まで終了すると、ステ
ップ53でオンオフ手段8の駆動の終了を示す洗浄フラグ
をセットし、ステップ54で第3の所定温度未満であるか
どうかの判断を行う。第3の所定温度未満と判断する
と、ステップ49へ、第3の所定温度以上と判断するとス
テップ43に戻る。以上のような動作で洗浄剤による温度
検知手段3の急上昇を防ぐことができる。
【0030】次に、ステップ46で沸騰を検知した後の動
作について説明する。ステップ55にて洗浄フラグの有無
を判定し、洗浄フラグがなければ湯沸かしモードなので
そのままステップ60にて加熱手段2をオフして保温モー
ドに移行する。ステップ55にて洗浄フラグがセットされ
ていれば、容器洗浄モード中なので加熱手段2を第2の
制御方法で制御する(ステップ56〜58)。ステップ58で
特定の回数だけオフ/オンさせると、ステップ59で洗浄
フラグをリセットしてステップ60で加熱手段2をオフさ
せて保温モードに移行する。
【0031】なお、本実施例では第3の所定温度以上で
洗浄開始手段7が入力されたときにも、所定の回数だけ
第1の制御方法にてオンオフ手段8を駆動するよう構成
しているが、第3の所定温度以上の時にはオンオフ手段
8の駆動を停止させることも可能である。
【0032】以上のような構成の場合、洗浄剤の投入を
容器洗浄モードの開始前に限定しなくても、湯沸かしモ
ードの最初に洗浄開始手段を入力するだけで空炊きの誤
検知を防ぐことができる。
【0033】(実施例3)図6は本発明の第3の実施例
の電気湯沸かし器のブロック図であり、図1および図4
と異なる点のみの説明とする。16は再駆動手段であり、
繰り返し手段15が第3の所定温度以上を検知してオンオ
フ手段8を停止した後でも、再駆動手段16が第3の所定
温度未満を検知すると制御手段9の駆動を停止させ、繰
り返し手段15を再駆動するようにしたものである。
【0034】図7は本発明の第3の実施例のマイコン14
に記憶されたプログラムの電源投入から始める容器洗浄
モードの動作部分のフローチャートを示したもので、こ
れを実行することで沸騰検知手段5,オンオフ手段8,
制御手段9,空炊き検知手段10,繰り返し手段15および
再駆動手段16の制御方法を実現している。以下にこの動
作を説明する。
【0035】まず、容器1内に洗浄剤と水を入れた状態
で電源を投入すると、温度検知手段2が第1の所定温度
未満であると(ステップ61)、通電手段4によって加熱
手段2が駆動される(ステップ62)。
【0036】次に、空炊き検知手段10および沸騰検知手
段5および制御手段9の動作のために単位温度上昇する
時間を測定し(ステップ63)、この測定時間が所定値未
満であれば、加熱手段2をオフして空炊き報知を行う空
炊きモードに移行する(ステップ64)。ステップ64で第
2の所定時間以上であれば、ステップ63で測定した測定
時間が第1の所定時間以上かどうかを比較して沸騰検知
判別を行う(ステップ65,66)。ここで沸騰検知してい
なければ、すでに洗浄モードであるかどうかを洗浄フラ
グの有無で判別し(ステップ67)、洗浄フラグがなけれ
ばステップ69へ移行する。ステップ67で洗浄フラグがあ
れば、すでに制御手段9の動作中であるので、再駆動手
段16によって第3の所定温度以下かどうかを判別し、所
定温度以上であればステップ63に戻って次の単位温度上
昇時間の測定を行う。ステップ68で第3の所定温度未満
であれば、ステップ70以降のオンオフ手段8の駆動を行
う。ステップ67で洗浄フラグがなければ、ステップ69で
洗浄開始手段7の入力があったかどうか判定する。ここ
で入力がなければステップ63に戻り次の単位温度上昇時
間の測定を行う。
【0037】また、ステップ69で洗浄開始手段の入力が
あったとき、またはステップ68で再駆動手段16が第3の
所定温度未満を検知したときには、その時点から加熱手
段2を第1の制御方法にて駆動させる(ステップ70〜7
3)。ステップ73まで終了すると、ステップ74でオンオ
フ手段8の駆動の終了を示す洗浄フラグをセットし、ス
テップ75で第3の所定温度未満であるかどうかの判断を
行う。第3の所定温度未満と判断するとステップ70へ、
第3の所定温度以上と判断するとステップ63に戻る。以
上のような動作で洗浄剤による温度検知手段3の急上昇
を防ぐことができる。
【0038】次に、ステップ66で沸騰を検知した後の動
作について説明する。ステップ76にて洗浄フラグの有無
を判定し、洗浄フラグがなければ湯沸かしモードなので
そのままステップ82にて加熱手段2をオフして保温モー
ドに移行する。ステップ76にて洗浄フラグがセットされ
ていれば、容器洗浄モード中なので加熱手段2を第2の
制御方法で制御する(ステップ78〜80)。ただし、この
前に第3の所定温度未満を再駆動手段16が検知すると、
ステップ70から再度オンオフ手段8を駆動する。
【0039】また、ステップ80で特定の回数だけオフ/
オンさせると、ステップ81で洗浄フラグをリセットして
ステップ82で加熱手段2をオフさせて保温モードに移行
する。以上のような構成の場合、洗浄剤の投入を容器洗
浄モードの開始前に限定しなくても、湯沸かしモードの
最初に洗浄開始手段を入力するだけで空炊きの誤検知を
防ぐことができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、洗浄開始手段によって容器洗浄モードを選択する
だけで、洗浄剤が容器底に沈殿しているような状態で
も、水を入れた後で特にかき混ぜる必要もなく簡単に容
器内を確実に洗浄することができる電気湯沸かし器を提
供することができる。
【0041】また、請求項2、3記載の発明によれば、
洗浄剤が溶けにくい温度での温度上昇を全て抑えてるこ
とができるので、洗浄剤の投入時期についても液体を投
入する前に限定することなく、容器洗浄モード中であれ
ばどこでも可能にすることができ、簡単に容器内を確実
に洗浄することができる電気湯沸かし器を提供すること
ができる。さらに、少水量の湯沸かし途中で液体と洗浄
剤を投入されたような場合においても、確実に容器内を
洗浄することができる使い勝手の良い電気湯沸かし器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気湯沸かし器のブロ
ック図
【図2】同、電気湯沸かし器の回路図
【図3】同、電気湯沸かし器の容器洗浄モードの動作フ
ローチャート
【図4】本発明の第2の実施例の電気湯沸かし器のブロ
ック図
【図5】同、電気湯沸かし器の容器洗浄モードの動作フ
ローチャート
【図6】本発明の第3の実施例の電気湯沸かし器のブロ
ック図
【図7】同、電気湯沸かし器の容器洗浄モードの動作フ
ローチャート
【図8】従来例の電気湯沸かし器の洗浄剤投入時の温度
特性図
【符号の説明】
1 容器 2 加熱手段 3 温度検知手段 7 洗浄開始手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する容器と、前記容器内の液
    体を加熱する加熱手段と、前記容器内の温度を検知する
    温度検知手段と、前記容器内の洗浄を行う容器洗浄モー
    ドと、前記容器洗浄モードを開始させる洗浄開始手段と
    を備え、前記洗浄開始手段による洗浄開始時に、所定の
    オンオフ周期で前記加熱手段をオンオフさせた後、前記
    容器内の洗浄を開始してなる電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】 洗浄開始手段による洗浄開始時に、温度
    検知手段により所定の温度以上となったことが検知され
    るまで、所定のオンオフ周期で加熱手段をオンオフさせ
    てなる請求項1記載の電気湯沸かし器。
  3. 【請求項3】 容器洗浄モード中に温度検知手段により
    所定の温度未満であることが検知された場合に、再度所
    定のオンオフ周期で加熱手段をオンオフさせてなる請求
    項1または2記載の電気湯沸かし器。
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