JP3577711B2 - テストヘッドの冷却構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はテストヘッドの冷却構造、特にICテスタのテストヘッドを水等の冷媒を用いて液冷するテストヘッドの冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ICテスタのテストヘッドは、測定するICを高速、かつ高精度で測定する必要がある。このため、テストヘッドには、ICを装着したプリント基板を高密度で実装することにより、テストヘッドを効率良く冷却する必要がある。
【0003】
また、テストヘッドを、ICを自動供給搬送するオ−トハンドラと接続させることにより、ICを多数個同時に測定する場合や、プロ−バと接続させることにより、ICをウエハ−の段階で測定する場合がある。
【0004】
このような場合には、テストヘッドは、オ−トハンドラやプロ−バとの接続上機械的制約を受け、小型化する必要がある。
【0005】
更に、テストヘッドは、1日24時間フル稼働で動作するため、実装されたプリント基板を定期的に交換したり、メンテナンスを容易に行うことも必要である。
【0006】
以上の冷却効率と小型化とメインテナンスの容易性という条件を満たすために、従来は、図8に示すように、テストヘッド50に実装したプリント基板31上のIC32に、放熱フィン33を取り付けると共に、テストヘッド50の側面に、軸流ファン34を取り付け、強制空冷を行っていた。
【0007】
また、図8において、テストヘッド50の消費電力の増加に伴い、より冷却能力を上げるため軸流ファン34を大型化したり、より効率の良い放熱器を(図示省略)IC32に取り付けて対応し、前記条件のうちの冷却効率を充足させていた。
【0008】
しかし、消費電力の増加により、テストヘッド50の排熱が、測定するIC32の周囲温度を上昇させるようになり、図8の方法では、測定IC32の温度保証範囲を維持することが困難になってきた。
【0009】
これを解決するために提案されたのが、図9と図10に示す方法である。
【0010】
図9の方法によれば、軸流ファン34(図8)の代わりに大風量、高静圧の得られる大型のシロッコファン35を使用して、シロッコファン35とテストヘッド50を、フレキシブルホ−ス36で接続し、テストヘッド50の排熱を吸引することにより、天井、又は図示するように床下へ排気していた。
【0011】
また、図10の方法によれば、ユニットク−ラ37を使用し、フレキシブルホ−ス38を介してテストヘッド50へ冷気を送ることにより、オートハンドラ51によりICが自動供給されたテストヘッド50の周囲温度を下げていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、最近では、ICテスタの測定速度、及び測定精度をより向上させるために、大規模な集積回路をテストヘッド内に大量に実装する必要があり、冷却能力を一層向上させねばならなくなってきた。
【0014】
このような冷却能力の向上という観点から見ると、図9の方法は、シロッコファン35が大型化すると共に、フレキシブルホ−ス36の径も大型化するため、騒音が増大し、更にテストヘッド50の操作性が問題となり(例えば、フレキシブルホ−ス36が邪魔になり、テストヘッド50とオ−トハンドラやプロ−バとの接続ができない)、実用上実施不可能である。
【0015】
また、図10の方法も、同様にユニットクーラ37のファンの大型化と、フレキシブルホ−ス38の大型化により、騒音が増大すると共に、作業性が悪化し(例えば、フレキシブルホ−ス38が作業者の邪魔になる)、更に、ユニットクーラ37の冷気温度を低減させることによって、フレキシブルホ−ス38の表面に結露水が付着するため、新たにドレン配管を設ける必要性が生じる等の問題が発生する。
【0016】
また、図10の方法では、ユニットクーラ37の冷気温度は10°Cから15°C程度に、また、テストヘッド50の吸気温度は25°Cから30°C程度に、更には、テストヘッド50の排気温度は35°Cから40°Cにそれぞれ達するため、場所による温度差が大きく、混合むらが生じることにより、測定ICの周囲温度が不安定に変動する等の問題が生じる。
【0017】
そこで、図11に示す液冷方式を採用し、テストヘッドを水等の冷媒を用いて冷却すれば、前記測定ICの周囲温度が不安定に変動する等の問題は、解決する。
【0018】
しかし、図11の液冷方式は、図示するように機構が複雑化し、スペ−スが必要であり、従来の空冷方式よりもテストヘッドが大型化し、実用化が困難である。
【0019】
また、IC39の交換などのメンテナンスにおいても、液冷部品を全て取り外す必要があり、作業性が悪い。
【0020】
更に、IC39の実装上の制約として、IC39の高さや大きさを制限しないと、ブロック43に内蔵したばね42の作用によるピストン41の均一な押しつけ圧力、液冷管44を通過する冷媒による均一な冷却特性が得られない。
【0021】
その上、オ−トハンドラやプロ−バと接続する場合、テストヘッドを180度反転または90度回転する必要があるが、図11の従来方式では、プリント基板40を水平に置く必要がある等の制約上の問題や、IC39にバネ圧が加わるため、IC39自身やIC39のリ−ドに機械的ストレスが加わる等の問題もある。
【0022】
この発明の目的は、ICテスタのテストヘッドを水等の冷媒を用いて液冷する冷却構造において、小型化され、しかもメインテナンスが容易なテストヘッドの冷却構造を提供する。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明は、IC201を装着したプリント基板2が実装されているテストヘッド10を液冷するテストヘッドの冷却構造において、
前記プリント基板(2)の両面(2A、2B)には、冷媒を循環させる複数の冷却パイプ(101)と、冷却パイプ(101)と一体的に形成されたサブマニホルド(102)から構成され、互いに連通したコールドプレート(1A、1B)が固定されていると共に、
テストヘッド(10)内の片側には、分配用マニホルド(12)と集合用マニホルド(14)がそれぞれ配置され、
コールドプレート(1A)が分配用マニホルド(12)に、コールドプレート(1B)が集合用マニホルド(14)にそれぞれ着脱自在に接続され、
各冷却パイプ(101)には、個々のIC(201)に応じた液冷部品(60)が取り付けられ、液冷部品(60)を介して各冷却パイプ(101)がIC(201)に接合されているという手段が提供される。
【0024】
従って、この発明によれば、個々のIC201に応じた液冷部品60が(図4)冷却パイプ101に取り付けられているので、液冷部品60の実装スペ−スが必要最小限で済み、また分配用マニホルド12と集合用マニホルド14を、テストヘッド10内の片側に配置することができるので(図1、図6、図7)、ヘッド10内の冷媒配管が容易になると共に、配管系を最短で接続でき、これにより、テストヘッド10の小型化が可能となる。
【0025】
また、液冷部品60の一部を、例えば冷却パイプ101の周りで回転させるだけで(図5(A))、IC201個々に取り外し、取り付けができるので(図5(B))、従来の液冷構造のように(図11)、液冷部品の全てを取り外すことなくIC201のメンテナンスを容易に行うことができ、更にコールドプレート1Aと1Bを、例えば両端開閉型のワンタッチカップラを介して(図1、図6、図7)、分配用マニホルド12と集合用マニホルド14に着脱自在に接続したので、コールドプレート1Aと1Bが固定されたままで、プリント基板2を、テストヘッド10から容易に取り出すことができる(図6)。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施の形態により添付図面を参照して説明する。
図1はこの発明の実施形態を示す全体図、図2は図1に示す一点鎖線IIの部分の拡大図である。
【0027】
図において、テストヘッド10に収容されたプリント基板2の両面2A、2Bには、コールドプレート1A、1Bが固定されている。
【0028】
コールドプレート1A、1Bは、冷媒としての例えば水を循環させる複数の冷却パイプ101と、複数の冷却パイプ101と一体的に形成されたサブマニホ−ルド102から構成されている。
【0029】
コールドプレート1A、1Bの対応する各冷却パイプ101同士は、図1に示すように、ホ−ス3で接続されている。例えば、コールドプレート1Aの一番上の冷却パイプ101は、コールドプレート1Bの一番上の冷却パイプ101と、ホース3で接続されている。
【0030】
これにより、コールドプレート1A、1Bは、互いに連通している。
【0031】
一方、 テストヘッド10内の片側には、分配用マニホルド12と集合用マニホルド14が配置され、前記コールドプレート1Aが分配用マニホルド12に、前記コールドプレート1Bが集合用マニホルド14にそれぞれ着脱自在に接続されている。
【0032】
例えば、コールドプレート1Aと1Bは、ホース104Aとカップラ103A、11、ホース104Bとカップラ103B、13を介して(図1、図6、図7)、分配用マニホルド12と集合用マニホルド14に着脱自在に接続されている。
【0033】
前記冷却パイプ101には、伝熱取付け部材4と、熱伝導性グリース6と、伝熱板5と、伝熱補助板7から成る液冷部品60(図2〜図4)が取り付けられている。
【0034】
即ち、図2において、伝熱取付け部材4は、例えば全体として平板状であって円形の内周面401を備え、内周面401が前記冷却パイプ101の外周面111を挟み込むと同時に外周面111に接触し、これにより、伝熱取付け部材4は、冷却パイプ101に取り付けられている。
【0035】
前記伝熱取付け部材4には、伝熱板5と伝熱補助板7がそれぞれ接触し、ねじ61と62により固定され、伝熱板5は、プリント基板2上のIC201の上面に、熱伝導性接着剤8により、接着されている。
【0036】
この伝熱板5は、IC201の高さのばらつきを揃えるためのものであり、後述するように、IC201の高さに応じて厚さが異なる(図4(A)〜図4(D))。
【0037】
そして、図3(A)に示すように、冷却パイプ101と伝熱取付け部材4、伝熱取付け部材4と伝熱板5、伝熱取付け部材4と伝熱補助板7の各接触面には、熱伝導性のグリ−ス6が塗布されている。
【0038】
以下、このような液冷部品60、及び前記コールドプレート1のプリント基板2に対する実装方法を、図2と図3に基づいて説明する。
【0039】
先ず、図3(A)に示すように、伝熱取付け部材4を冷却パイプ101に嵌め込み、伝熱取付け部材4に、伝熱板5をねじ61で、伝熱補助板7をねじ62でそれぞれ固定した後、ねじ62の締め付け力を、伝熱取付け部材4を指で押して回転できる程度(矢印a)に調整する。
【0040】
このとき、冷却パイプ101と伝熱取付け部材4との接触面、伝熱取付け部材4と伝熱板5との接触面、伝熱取付け部材4と伝熱補助板7との接触面に、それぞれ熱伝導性グリ−ス6を塗布する。
【0041】
次に、図2に示すように、各IC201とコ−ルドプレ−ト1の高さを合わせるために、固定板202と支柱203をプリント基板2にそれぞれ取り付ける。
【0042】
この状態で、コ−ルドプレ−ト1のサブマニホルド102に取り付けられたアングル105を、ねじ64により前記固定板202に、またコールドプレート1の複数の冷却パイプ101に跨がって取り付けられたアングル106を、ねじ63により前記支柱203にそれぞれ固定する。
【0043】
このとき、アングル105は、固定板202の長穴212によって高さおよび傾きを調整し、アングル106は、支柱203との間に必要に応じてスペ−サ204を入れ、高さおよび傾きを調整する。
【0044】
調整の目安としては、図3(B)に示すように、各IC201と伝熱板5の隙間Sが平行になり、かつ隙間Sのばらつきが最小となるようにし、目視または隙間ゲ−ジ等で調整した後、図3(C)に示すように、伝熱取付け部材4と共に伝熱板5を上方に回転させ、IC201の上面に熱伝導性接着剤8を塗布する。
【0045】
そして、図3(D)に示すように、伝熱取付け部材4と共に伝熱板5を下方に回転させ、熱伝導性接着剤8によりIC201に接着する。このとき、IC201個々の高さのばらつきは、熱伝導性接着剤8によって埋められる。
【0046】
また、コ−ルドプレ−ト1は、前記アングル105およびアングル106を介して(図2)プリント基板2に固定されているため、IC201へ直接に機械的ストレスが加わることはない。
【0047】
この場合、より良く調整するために、図1に示すように、サブマニホ−ルド102を複数に分割して間をホ−ス112で接続しても良い。このようにすれば、IC201と伝熱板5の高さと傾きを精度良く調整できる。
【0048】
更に、IC201と伝熱板5の隙間Sは(図3(B))、熱伝導性接着剤8で埋められるため、伝熱板5がIC201に機械的ストレスを与えることもない。
【0049】
このようにしてプリント基板2に実装された液冷部品60、及びコールドプレート1により、IC201に発生した熱は、次のような伝熱経路を通って移動する。
【0050】
即ち、図3(D)において、IC201の熱は、熱伝導性接着剤8、伝熱板5、熱伝導性グリ−ス6、伝熱取付け部材4、熱伝導性グリ−ス6、冷却パイプ101へと伝わるAル−トを経て、冷却パイプ101内を流れるより低温の冷媒の方に移動する。
【0051】
また、一部の熱は、伝熱取付け部材4から熱伝導性グリ−ス6を介して伝熱補助板7を通り、再度熱伝導性グリ−ス6、伝熱接触板4、熱伝導性グリ−ス6、冷却パイプ101へと伝わるBル−トを通る。この場合、伝熱補助板7は、Bル−トを作る役割を果たし、IC201から冷媒までの熱抵抗を低減させる。
【0052】
冷媒として、比熱の大きな水を使用すると、冷却能力を大きくできると共に入手性も容易で安価である。また、水温が20°Cから40°C位の水を冷媒として使用すると、結露の心配も無く、ICの冷媒としても問題無いので、テストヘッドの冷媒条件を満たしている。
【0053】
前記の構成と作用を備えた液冷部品60は、IC201の消費電力、高さ、上面積に応じて色々なバリエ−ションを展開することができ、図4に一例を示す。
【0054】
図4(A)は、大型パッケ−ジであって、消費電力が5W程度のIC201に対して適する方式の例である。
【0055】
この場合の伝熱取付け部材4の厚さは、0.2から0.5mm程度、材質はBeCu、又は純銅等が望ましい。伝熱板5および伝熱補助板7は、純アルミ系もしくはジュラルミン系等の高熱伝導性の材質が望ましい。
【0056】
図4(E)は、図4(A)のE方向から見た図であり、伝熱取付け部材4と伝熱板5を、ねじ61により固定した例である。
【0057】
図4(B)は、大型パッケ−ジであって、消費電力が10Wから15W程度の大電力のIC201に対して適する方式の例である。
【0058】
この場合の伝熱取付け部材4の厚さは、0.5から1mm程度、材質はBeCu、又は純銅等が望ましい。また、伝熱板5および伝熱補助板7は、純アルミ系もしくはジュラルミン系等の高熱伝導性の材質が望ましい。
【0059】
また、図4(F)は、図4(B)のF方向から見た図であって、大電力のIC201に対する別の冷却方法として効果があり、図示するように、伝熱取付け部材4をICパッケ−ジよりも大きくすることで熱抵抗を下げることもできる。
【0060】
この場合、伝熱取付け部材4を、IC201よりも大きくすることにより、伝熱取付け部材4自身、及び伝熱取付け部材4と冷却パイプ101との接触熱抵抗を低減することができる。
【0061】
図4(C)は、小型パッケ−ジであって、消費電力が1Wから5W程度のIC201に対して適する方式の例である。
【0062】
この場合伝熱取付け部材4の厚さは、0.2から0.5mm程度、材質はBeCu、又は純銅等が望ましい。また、伝熱板5および伝熱補助板7は、純アルミ系もしくはジュラルミン系等の高熱伝導性の材質が望ましい。
【0063】
図4(D)は、同じく小型のIC201に対する別の構造例であり、ねじ止め箇所を少なくし、ねじ62のみを用いて、伝熱取付け部材4に対して伝熱板5と伝熱補助板7の双方を固定した例である。また、背の低いIC201に対しても、図4(D)は、有効である。
【0064】
このように、IC201の消費電力、高さ、上面積に応じてさまざまなバリエ−ションを組み合わせることができ、従来の水冷方式の様にICのパッケ−ジの大きさ、高さを統一する様な制約条件が無い。
【0065】
しかも、液冷が必要なIC201にのみ、冷却パイプ101に液冷部品60を取り付けるだけでよいため、必要最小限のスペ−スで実現できる。
【0066】
このため、プリント基板2の実装高さを、ほとんど冷却パイプ101の高さ分で抑えることができ、プリント基板2の実装密度を上げることができる。
【0067】
一例として、本冷却構造によって、プリント基板2の両面に冷却パイプ101を取り付けた場合の実装ピッチを、30mmから50mm程度に抑えることができる。
【0068】
これは、従来の空冷での実装ピッチが、片面実装で15mmから25mmピッチであるためほぼ同等の実装ピッチで実現できる。
【0069】
一方、既述したように(図4)、消費電力が1Wから15W程度までのIC201に対して、幅広い冷却能力を実現できるため、従来の空冷の3倍から5倍の冷却能力を同等のスペ−ス容量で実現できる。
【0070】
また、小型のため重量も少なく抑えられるためテストヘッドとオ−トハンドラ、テストヘッドとプロ−バとの接続機構もそれぞれ小型軽量化できる。
【0071】
更に、IC201を交換する場合、図5(A)に示すように、ねじ61を外すことにより、伝熱板5をIC201に接着させた状態で、伝熱取付け部材4だけを上方に回転させ上に持ち上げた後、図5(B)に示すように、IC201のリ−ドをリペア装置9で加熱して半田を外し、IC201を取り外す。
【0072】
このように、IC201個々に取り外し、取り付けが出来る。このため従来の液冷構造のように(図11)、液冷部品の全てを取り外す必要が無く、IC201のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0073】
以下、コールドプレート1の詳細を、図6に基づいて説明する。
【0074】
図6において、テストヘッド10内の片側、例えば図面に向かって右側には、分配用マニホルド12と集合用マニホルド14がそれぞれ配置されている。
【0075】
分配用マニホルド12のカップラ11は、コールドプレート1Aのカップラ103Aと嵌合し(図7(B))、カップラ103Aは、ホース104Aを介してサブマニホルド102に接続されている。
【0076】
この構成により、分配用マニホルド12は、コールドプレート1Aの複数の冷却パイプ101に冷媒を分配する。
【0077】
集合用マニホルド14のカップラ13は、コールドプレート1Bのカップラ103Bと嵌合し(図7(B))、カップラ103Bは、ホース104Bを介してサブマニホルド102に接続されている。
【0078】
この構成により、集合用マニホルド14は、コールドプレート1Bの複数の冷却パイプ101から冷媒を集合させる。
【0079】
前記分配用マニホルド12と集合用マニホルド14は、ホ−スまたは金属配管を介して、給水カップラ15と還水カップラ16にそれぞれ接続されている(図6)。
【0080】
給水カップラ15と還水カップラ16は、テストヘッド10の電源用ケーブル19の取り出し側に設けられ、それぞれ給水ホ−ス17と還水ホ−ス18に接続されている。
【0081】
また、給水ホ−ス17と還水ホ−ス18は、冷媒循環装置(図示省略)等に接続されている。この冷媒循環装置により、水等の冷媒を熱交換して一定温度にし、テストヘッドに冷媒を循環させることが好ましい。
【0082】
冷媒は、先ず、給水ホ−ス17と給水カップラ15を経由して分配用マニホルド12に入り、カップラ11と103A、及びホース104Aを介して、各プリント基板2ごとに分配され、サブマニホルド102によりコールドプレート1Aの各冷却パイプ101ごとに分配される。
【0083】
コールドプレート1Aの各冷却パイプ101に分配された冷媒は、ホース3を通って、反対側のコールドプレート1Bの各冷却パイプ101に流れ、サブマニホルド102により各冷却パイプ101ごとに集合させられ、更にホース104B、及びカップラ103Bとカップラ13を介してプリント基板2ごとに集合させられ、集合用マニホルド14に入る。
【0084】
このようにして、各プリント基板2を冷却した冷媒は、集合用マニホルド14から、還水カップラ16、還水ホ−ス18へと流れ、冷媒循環装置(図示省略)で熱交換される。
【0085】
一方、コ−ルドプレ−ト1A、1Bのカップラ103Aと103Bは、分配用マニホルド12と集合用マニホルド14に取り付けられたカップラ11と13から外すことにより、プリント基板2を、コールドプレート1を固定した状態で、テストヘッド10から容易に取り出すことができる(図6)。
【0086】
すなわち、プリント基板2は、カップラ103A、103Bが付いた状態で抜き差しする(図6)。
【0087】
このとき、カップラ103A,103Bとそれに嵌合するカップラ11、13には、抜くと冷媒が止まる両端開閉型のワンタッチカップラを使用すれば、簡単に抜き差しが可能となり、冷媒が脱着によって漏れることは無い。
【0088】
本冷却構造は、前記分配用マニホルド12と集合用マニホルド14を、テストヘッド10内の片側に配置することができるので(図6、図7)、ヘッド10内の冷媒配管が容易になると共に、配管系を最短で接続でき、これにより、テストヘッド10の小型化が可能となる。
【0089】
また、電気回路と冷媒回路を分離できるため安全性も向上する。
【0090】
更に、図7に示すように、本冷却構造と併用して、テストヘッド10の片面に、小型のファン21を配置し、対向面に吸気口20をあければ、液冷できない小型のチップ部品やリレ−等を冷却できる。
【0091】
これにより、プリント基板2の実装は、従来の空冷とほとんど変わらない実装で、テストヘッド10の冷却能力を飛躍的に向上させることができる。
【0092】
例えば、この冷却構造によれば、液冷部分は10KW以上を許容し、空冷部分は1KW以上を許容できる。
【0093】
これを空冷のみで実現しようとすると、空気の温度上昇を10°Cで設計する場合、風量が50m/min以上必要となり、大風量と大電力の熱がテストヘッドから排気され、測定するICの温度精度を維持できなくなる。
【0094】
空冷の実用上、問題なく実現できる範囲としては5KW程度である。
【0095】
また、大型のファンが必要となるため騒音が増大し、作業環境も悪化する。
【0096】
しかし、図7に示すこの発明の冷却構造によれば、テストヘッド10から排気される熱量は、1KW程度であり、ファン21も小型で済むため、測定するIC201の温度精度を十分クリアできる。また、ファン21も小型のため、騒音による問題も起こらない。
【0097】
【発明の効果】
上述したように、この発明によれば、小型化され、しかもメインテナンスが容易なテストヘッドの冷却構造を提供するという効果がある。
【0098】
即ち、液冷の冷却パイプを使用し、その冷却パイプに、個々にICを冷却する液冷部品を取付けたので、必要最小限の冷却構造を可能にすると共に、分配用マニホルドと集合用マニホルドをテストヘッド内の片側に配置できる構造にしたので、冷媒配管を最短で接続でき、テストヘッドの小型化が実現できる。
【0099】
また、液冷部品全体を外さずに、IC個々の取り付け取り外しが可能であり、プリント基板毎に取り外しができ、冷媒を遮断できるので、テストヘッドのメインテナンスが極めて容易になった。
【0100】
更に、ICの消費電力、寸法、実装高さに合わせたさまざまなバリエ−ションを組み合わせることができ、30mmから50mm程度のプリント基板の実装ピッチにより、プリント基板の両面に対して、1Wから15W程度の幅広い冷却能力を実現できる。これは、従来と同等のスペ−ス容量で3倍から5倍の冷却能力を実現できる。
【0101】
また、ICに機械的ストレスが加わらないので、信頼性が向上すると共に、機械的ストレスによるたわみ防止等の強度的な補強対策も不要である。
【0102】
その他、小型の冷却ファンを組み合わせることにより、従来の空冷式のプリント基板の実装形態を踏襲でき、飛躍的に冷却能力を向上させることができる。
【0103】
冷却能力として、テストヘッド当たりでは、水冷部分10KW、空冷部分1KW程度を冷却可能とし、従来の空冷方式の約2倍の冷却能力を実現できる。
【0104】
この場合、テストヘッドからの排熱がほとんど無いので測定ICの温度精度を保証できると共に、テストヘッドに大型のファンがないので、騒音による作業環境の悪化がない。
【0105】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す全体図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】この発明を構成する液冷部品60の実施形態を示す図である。
【図4】この発明を構成する液冷部品60とIC201との関係を示す図である。
【図5】この発明を構成する液冷部品60とIC201の取り外し方法を示す図である。
【図6】この発明を構成するコールドプレート1の実施形態を示す図である。
【図7】図6の平面図と断面図である。
【図8】第1従来技術の説明図である。
【図9】第2従来技術の説明図である。
【図10】第3従来技術の説明図である。
【図11】第4従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 コ−ルドプレ−ト
2 プリント基板
3 ホ−ス
4 伝熱取付け部材
5 伝熱板
6 熱伝導性グリ−ス
7 伝熱補助板
8 熱伝導性接着剤
9 リペア装置
10 テストヘッド
11 カップラ
12 分配用マニホルド
13 カップラ
14 集合用マニホルド
15 給水カップラ
16 還水カップラ
17 給水ホ−ス
18 還水ホ−ス
19 ケ−ブル
20 吸気口
21 ファン
31 プリント基板
32 IC
33 放熱フィン
34 軸流ファン
35 シロッコファン
36 フレキシブルホ−ス
37 ユニットク−ラ
38 フレキシブルホ−ス
39 IC
40 プリント基板
41 ピストン
42 ばね
43 ブロック
44 液冷管
101 冷却パイプ
102 サブマニホルド
103 カップラ
104 ホ−ス
105 アングル
106 アングル
111 外周面
112 ホ−ス
201 IC
202 固定板
203 支柱
204 スペ−サ
212 長穴
401 内周面

Claims (9)

  1. IC(201)を装着したプリント基板(2)が実装されているテストヘッド(10)を液冷するテストヘッドの冷却構造において、
    前記プリント基板(2)の両面(2A、2B)には、冷媒を循環させる複数の冷却パイプ(101)と、冷却パイプ(101)と一体的に形成されたサブマニホルド(102)から構成され、互いに連通したコールドプレート(1A、1B)が固定されていると共に、
    テストヘッド(10)内の片側には、分配用マニホルド(12)と集合用マニホルド(14)がそれぞれ配置され、
    コールドプレート(1A)が分配用マニホルド(12)に、コールドプレート(1B)が集合用マニホルド(14)にそれぞれ着脱自在に接続され、
    各冷却パイプ(101)には、個々のIC(201)に応じた液冷部品(60)が取り付けられ、液冷部品(60)を介して各冷却パイプ(101)がIC(201)に接合されていることを特徴とするテストヘッドの冷却構造。
  2. 複数の冷却パイプ(101)に跨がって取り付けられたアングル(106)が、プリント基板(2)の支柱(203)に、サブマニホルド(102)に取り付けられたアングル(105)が、プリント基板(2)の固定板(202)にそれぞれねじ固定されている請求項1記載のテストヘッドの冷却構造。
  3. コールドプレート(1A)が、カップラ(103A、11)を介して分配用マニホルド(12)に、コールドプレート(1B)が、カップラ(103B、13)を介して集合用マニホルド(14)にそれぞれ接続され、カップラ(103A、11)とカップラ(103B、13)は、共に両端開閉型ワンタッチカップラにより形成されている請求項1記載のテストヘッドの冷却構造。
  4. 液冷部品(60)が、冷却パイプ(101)に回転可能に取り付けられた伝熱取付け部材(4)と、熱伝導性グリース(6)を介して伝熱取付け部材(4)にそれぞれねじ固定された伝熱板(5)、及び伝熱補助板(7)から構成され、伝熱板(5)が熱伝導性接着剤(8)によりIC(201)に接着されている請求項1記載のテストヘッドの冷却構造。
  5. 伝熱板(5)と伝熱補助板(7)が、別々のねじ(61)と(62)により、伝熱取付け部材(4)に固定されている請求項4記載のテストヘッドの冷却構造。
  6. ねじ(61)を外して伝熱取付け部材(4)を冷却パイプ(101)の周りで上方に回転し、伝熱板(5)が接着している状態でIC(201)をプリント基板(2)から取り外す請求項5記載のテストヘッドの冷却構造。
  7. 伝熱板(5)と伝熱補助板(7)が、共通のねじ(62)により、伝熱取付け部材(4)に固定されている請求項4記載のテストヘッドの冷却構造。
  8. 伝熱取付け部材(4)が、IC(201)のパッケージより大きく形成されている請求項4記載のテストヘッドの冷却構造。
  9. テストヘッド(10)の片面に小型のファン(21)が、対向面に吸気口(20)がそれぞれ設けられている請求項1記載のテストヘッドの冷却構造。
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