JP3576157B2 - 屋根化粧パネル取付金具 - Google Patents

屋根化粧パネル取付金具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根の軒先、ケラバ等に設けられる屋根化粧パネルを取付けるための屋根化粧パネル取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
折板屋根などの軒先やケラバには、屋根化粧パネル取付金具によって屋根化粧パネルを取り付けており、この屋根化粧パネル取付金具は、屋根材に固着して取付けられる取付部材と、この取付部材に略直交する方向に固定して連結されたパネル受部材とを組み合わせて構成している。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この屋根化粧パネルを取り付けるためには、例えば、折板屋根などの適所に固定されたボルト等の固定具に、取付部材の取付孔を貫通させ、これにナットを螺合して取付部材を固着すれば、その一端に連結されたパネル受部材も鉛直方向に位置付けされて固定される。
【0004】
そして、この固定されたパネル受部材に、屋根化粧パネルを被覆して係止させることで、これを取付ける。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−319707号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例示したものでは、上記取付部材とパネル受部材とが一体形成されているため大型化となってしまい、持ち運びが不便なうえ、輸送コストも増すという問題があった。
【0007】
そのため、上記パネル受部材と上記取付部材とが施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態では、できる限りコンパクトに収納される折畳可能な構造のものが要望されていた。
【0008】
また、梱包収納状態に折畳された後は、このパネル部材が輸送中などに不用意に起立されてしまうと、ガタツキを生じ、損傷するという問題があった。
【0009】
さらに、製造上、特殊な金型を使用したり、或いは、金型の変更等を行うことなく、簡易な改良であることが望ましい。
【0010】
本発明は、かかる課題を解決することを目的とし、取付部材とパネル受部材とが施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態では、できる限りコンパクトに収納される折畳可能な構造とし、しかも、梱包収納状態に折畳された後は、パネル受部材の不用意な起立を防止できる屋根化粧パネル取付金具を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、
請求項1に係る屋根化粧パネル取付金具は、屋根化粧パネルを取付けるためのパネル受部材と、屋根材に取付ける取付部材とを組み合わせて構成される屋根化粧パネル取付金具において、上記パネル受部材又は上記取付部材の一方に長孔を形成すると共に、この長孔に重合される軸孔を他方に形成して、上記長孔と軸孔とを連結具で結合し、上記パネル受部材と上記取付部材とは、施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造であって、且つ、上記パネル受部材は、その両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片を形成しており、上記取付部材と重合する端縁には、上記取付部材の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成し、このスリット開口に上記取付部材の一片が嵌入されて梱包収納状態に折畳可能な構造にして成り、上記スリット開口には、その一部を狭幅にした抜止部を設け、この抜止部で嵌入された上記取付部材の一片の抜け外れを防止するようにしたことを特徴とする。
【0012】
このものでは、パネル受部材又は取付部材の一方に長孔を形成すると共に、他方に軸孔を形成し、これらを連結具で結合することで、上記パネル受部材と上記取付部材とを施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造にできる。
【0013】
また、梱包収納状態では、スリット開口に取付部材の一片が嵌入されて折畳可能な構造にしているので、できる限りコンパクトに収納できる。
【0014】
さらに、スリット開口には抜止部を設けているので、梱包収納状態に折畳された後は、パネル受部材の不用意な起立を確実に防止できる。
【0015】
請求項2に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1において、上記抜止部は、上記スリット開口の内側に向けて突設された凸部を形成したことを特徴とする。
【0016】
このものでは、スリット開口の内側に向けて突設された凸部を形成して、抜止部を設けているので、抜止部を容易に形成できるうえ、製造上、金型の変更等を行う手間も不要である。
【0017】
請求項3に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項2において、上記凸部の先端は、半球状に形成したことを特徴とする。
【0018】
このものでは、請求項2における凸部の先端を半球状に形成しているので、取付部材の一片をスムーズに嵌入できる。
【0019】
請求項4に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1において、上記抜止部は、上記スリット開口の開放側から閉止側に向けて、徐々に狭くなるテーパー状に上記スリット開口を形成したことを特徴とする。
【0020】
このものでは、徐々に狭くなるテーパー状に上記スリット開口を形成して抜止部を構成しているので、取付部材の一片をスムーズに嵌入して、パネル受部材の不用意な起立を確実に防止できる。
【0021】
請求項5に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜4の何れかにおいて、上記取付部材は、その連結端の角部に切欠逃し部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしたことを特徴とする。
【0022】
このものでは、取付部材に切欠逃し部を形成して、パネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能な構造にすることによって、パネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0023】
請求項6に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜5の何れかにおいて、上記取付部材又上記パネル受部材のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動せるための逃がし孔を、上記軸孔又は長孔に連設しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしたことを特徴とする。
【0024】
このものでは、軸孔又は長孔に連設される逃がし孔を形成して、取付部材とパネル受部材とを遠ざける位置に移動可能な構造にしており、このような構造にすることによってパネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0025】
請求項7に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜6の何れかにおいて、上記パネル受部材には、上記取付部材の連結端の角部を貫通させる切欠逃し溝部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしたことを特徴とする。
【0026】
このものでは、取付部材の連結端の角部が、パネル受部材の切欠逃し溝部を貫通する構造にすることによって、パネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0027】
請求項8に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜7の何れかにおいて、上記長孔の長手方向に沿って、高さ位置が識別可能な目印部を形成したことを特徴とする。
【0028】
このものでは、目印部を形成することで、例えば、施工組立状態に起立された上記パネル受部材の高さ位置を、容易に識別できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具を図面に基づき説明する。
【0030】
図1は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す使用状態図、図2は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す分解斜視図、図3は、図2の折畳状態を示す斜視図である。
【0031】
この屋根化粧パネル取付金具Aは、屋根化粧パネルPを取付けるためのパネル受部材1と、このパネル受部材1を屋根材Yに固定するための取付部材2とを、ボルト、ナットによる連結具3で連結している。
【0032】
屋根化粧パネルPは、従来同様、金属板、合成樹脂板等で形成されており、その上、下端には、パネル受部材1に係止される上、下折縁P1を形成している。
【0033】
パネル受部材1は、屋根化粧パネルPに応じて、これを取付可能な形状であれば良いが、本実施例では、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を係止するために、両端面に屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を受止固定する受止折曲片11が形成されたアングル材を例示している。
【0034】
また、パネル受部材1の側面には、長手方向に向けて片部12を形成しており、この片部12には、取付け高さを調節するための長孔13を、略中央から一端側に向けて形成している。
【0035】
さらに、パネル受部材1の連結端、すなわち、長孔13が形成された一端側の受止折曲片11と、片部12との間には、取付部材2の肉厚よりもやや大きいスリット開口14を形成している。
【0036】
このスリット開口14には、その一部を狭幅に形成した抜止部5を設けている。
【0037】
図2では、スリット開口14の一部に、内側に向けて突設された凸部51を形成して、スリット開口14の一部を狭幅に形成した抜止部5を設けている。
【0038】
このような凸部51は、例えば、簡易なプレス加工手段によって、これを形成できるので、製造上、特殊な金型を使用する必要がなく、抜止部5を容易に形成できる。
【0039】
また、図例のように、凸部51の先端を半球状に形成すれば、取付部材2の一片21をスムーズに嵌入できる。
【0040】
ここで、図4(a)〜(d)は、抜止部5の他の実施例を示した概略図であり、例えば、図4(a)は、凸部51を、図1のものと対面する位置に形成したもの、図4(b)は、凸部51を複数形成したもの、図4(c)は、凸部51の開放側から閉止側に向けて、徐々に狭くなる傾斜を形成したものであるが、これらの凸部51のように形成しても良い。
【0041】
また、抜止部5としては、図4(d)に示すように、凸部51を形成することなく、スリット開口14の開放側から閉止側に向けて、徐々に狭くなるテーパー状に上記スリット開口14を形成しても良く、このようなテーパー状の抜止部5によれば、取付部材2の一片21をスムーズに嵌入して、パネル受部材1の不用意な起立を確実に防止できる。
【0042】
また、パネル受部材1には、取付部材2の連結端の角部21aを貫通させる切欠逃し溝部16を形成しており、これによって、取付部材2とパネル受部材1とを起立又は折畳可能にしている。
【0043】
さらにまた、長孔13の長手方向に沿って、パネル受部材1の高さ位置が識別可能な目盛等の目印部17を形成しても良く、このような目印部17を形成することで、例えば、施工組立状態に起立されたパネル受部材1の高さ位置を、容易に識別でき、施工作業が軽減される。
【0044】
取付部材2は、屋根材Yに固定可能であって、且つ、パネル受部材1に折畳可能な形状であれば良いが、本実施例では、一片21と固定片22からなるL型アングル材を例示している。
【0045】
この取付部材2の固定片22には、屋根材Yにボルト等の固定具Kを挿通するための複数の取付孔23を適所に形成している。
【0046】
また、取付部材2の一片21の軒先或いはケラバ側には、パネル受部材1の長孔13に重合され、且つ、連結具3が挿通される軸孔24を形成している。
【0047】
このように形成されたパネル受部材1の長孔13と、取付部材2の軸孔24を重合し、これに連結具3のボルトを貫通したうえで、ナットを螺合すれば、パネル受部材1と取付部材2を、図3で示すような仮組み状態に連結できる。
【0048】
そのため、この仮組み状態では、パネル受部材1は、連結具3を軸中心にして図中の矢印に示すように回転させることができ、パネル受部材1と取付部材2とが、連結具3を介して施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能となる。
【0049】
図5(a)、(b)及び図6(c)は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの要部の動作状態を説明した部分拡大図である。
【0050】
上述のように形成された屋根化粧パネル取付金具Aは、以下の要領で動作する。
【0051】
すなわち、図5(a)、(b)で示すように、パネル受部材1を起立した状態から、その一端を押して図中矢印で示すように倒し込めば、パネル受部材1は、その角部21aを切欠逃し溝部16に貫通すると共に、連結具3を軸中心に回転しながら折畳まれる。
【0052】
そして、スリット開口14に、取付部材1の一片21が嵌り込まれるが、このとき、一片21は、スリット開口14の抜止部5によって窮屈にされるので、これを押圧しながら更に押し込むことで、図6(c)に示すように、パネル受部材1を梱包収納状態に折畳んでコンパクトに収納するのである。
【0053】
このように、本発明の屋根化粧パネル取付金具Aによれば、パネル受部材1の梱包収納状態では、できる限りコンパクトに収納できる。
【0054】
さらに、スリット開口14には抜止部5を設けているので、梱包収納状態に折畳された後は、パネル受部材1の不用意な起立を確実に防止でき、輸送中などにガタツキが生じないため、連結具3の弛み又はナット等の外れが防止できる。
【0055】
図7(a)、(b)は、本発明に係る取付部材2の他の実施例を示す部分説明図である。
【0056】
なお、図2〜図6で示された部位と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0057】
すなわち、これらの取付部材2は、その連結端の角部、つまり軸孔24側に位置される一片21の角部を切り欠いて、切欠逃し部26を形成している。
【0058】
この切欠逃し部26は、パネル受部材1を回転させたときに取付部材2に引っ掛からないように、例えば、図7(a)、(b)に示すように、取付部材2の角部を切り欠いたものであれば良い。
【0059】
これらの取付部材2では、図2〜図6で示した切欠逃し溝部16を形成しなくても良く、取付部材2とパネル受部材1とを、図5(a)、(b)及び図6(c)と同様の動作によって起立又は折畳可能にできる。
【0060】
図8は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの他の実施例を示す分解斜視図、図9(a)、(b)及び図10(c)、(d)は、図8の要部の動作状態を説明した部分拡大図である。
【0061】
この屋根化粧パネル取付金具Aは、取付部材2、パネル受部材1のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動せるための逃がし孔15を、軸孔24又は長孔13に連設しており、これによって、取付部材2とパネル受部材1とを折畳可能にしている。
【0062】
ここでは、図7で示された切欠逃し部26に代えて、取付部材2の軸孔24に連設された逃がし孔15を形成したものを例示しているが、上記切欠逃し部26に加えて形成しても良い。
【0063】
このような屋根化粧パネル取付金具Aでは、図9(a)で示すように、パネル受部材1を起立した状態から、一端を押して図中矢印で示すように、そのまま倒し込めば、パネル受部材1の角部21aが、パネル受部材1の内面に当接して、その回転が規制されてしまう。
【0064】
そのため、図9(b)で示すように、取付部材2を図のように引き出すなどして、連結具3を、軸孔24の位置から逃がし孔15の位置に移動させたうえで、パネル受部材1を回転させて、図10(c)に示すように、これを倒し込む。
【0065】
そして、上記同様、スリット開口14に、取付部材1の一片21が嵌り込まれるが、このとき、一片21は、スリット開口14の抜止部5によって窮屈にされるので、これを押圧しながら更に押し込むことで、図10(d)に示すように、パネル受部材1を梱包収納状態に折畳んでコンパクトに収納するのである。
【0066】
このように、本発明の屋根化粧パネル取付金具Aによれば、取付部材とパネル受部材とを遠ざける位置に移動可能な構造にしており、このような構造にすることによってパネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0067】
なお、図11は、取付部材2の軸孔24に連設された逃がし孔15の様々な態様例を示した概略図であり、これらのような逃がし孔15を形成しても同様の効果を得る。
【0068】
また、図12(a)〜(h)は、パネル受部材1に逃がし孔15を設けた場合の様々な態様を示す概略正面図である。
【0069】
ここでは、パネル受部材1の長孔13に、連結具3が移動される逃がし孔15を形成したものである。
【0070】
これらのパネル受部材1には、何れも長孔13に貫通される連結具3の軸心を移動できるような逃がし孔15を形成して、取付部材2とパネル受部材1とを遠ざける位置に移動可能な構造にしているので、仮組みされた状態であっても、パネル受部材1と、取付部材2とを折り畳んで重合することができ、上記同様の効果を得ることができる。
【0071】
なお、逃がし孔15は、軸孔24及び長孔13の両方に形成しても勿論構わない。
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果がある。
【0072】
請求項1に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、パネル受部材又は取付部材の一方に長孔を形成すると共に、他方に軸孔を形成し、これらを連結具で結合することで、上記パネル受部材と上記取付部材とを施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造にできる。
【0073】
また、梱包収納状態では、スリット開口に取付部材の一片が嵌入されて折畳可能な構造にしているので、できる限りコンパクトに収納できる。
【0074】
さらに、スリット開口には抜止部を設けているので、梱包収納状態に折畳された後は、パネル受部材の不用意な起立を確実に防止できる。
【0075】
請求項2に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、スリット開口の内側に向けて突設された凸部を形成して、抜止部を設けているので、製造上、特殊な金型を使用する必要がなく抜止部を容易に形成できる。
【0076】
請求項3に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、請求項2における凸部の先端を半球状に形成しているので、取付部材の一片をスムーズに嵌入できる。
【0077】
請求項4に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、取付部材の一片をスムーズに嵌入して、パネル受部材の不用意な起立を確実に防止できる。
【0078】
請求項5に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、取付部材に切欠逃し部を形成して、パネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能な構造にすることによって、パネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0079】
請求項6に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、軸孔又は長孔に連設される逃がし孔を形成して、取付部材とパネル受部材とを遠ざける位置に移動可能な構造にすることによって、パネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0080】
請求項7に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、取付部材の連結端の角部が、パネル受部材の切欠逃し溝部を貫通する構造にすることによって、パネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0081】
請求項8に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、目印部を形成することで、例えば、施工組立状態に起立された上記パネル受部材の高さ位置を、容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す使用状態図
【図2】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す分解斜視図
【図3】図2の折畳状態を示す斜視図
【図4】(a)〜(d)は、抜止部5の他の実施例を示した概略図
【図5】(a)、(b)は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの要部の動作状態を説明した部分拡大図
【図6】(c)は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの要部の動作状態を説明した部分拡大図
【図7】(a)、(b)は、本発明に係る取付部材2の他の実施例を示す部分説明図
【図8】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの他の実施例を示す分解斜視図
【図9】(a)、(b)は、図8の要部の動作状態を説明した部分拡大図
【図10】(c)、(d)は、図8の要部の動作状態を説明した部分拡大図
【図11】取付部材の軸孔に連設された逃がし孔の様々な態様例を示した概略図
【図12】(a)〜(h)は、パネル受部材に逃がし孔を設けた場合の様々な態様を示す概略正面図
【符号の説明】
A 屋根化粧パネル取付金具
P 屋根化粧パネル
P1 上、下折縁
Y 屋根材
1 パネル受部材
11 受止折曲片
12a 側縁
13 長孔
14 スリット開口
15 逃がし孔
16 切欠逃し溝部
2 取付部材
21 一片
21a 角部
24 軸孔
25 係止部
3 連結具
5 抜止部
51 凸部

Claims (8)

  1. 屋根化粧パネルを取付けるためのパネル受部材と、屋根材に取付ける取付部材とを組み合わせて構成される屋根化粧パネル取付金具において、
    上記パネル受部材又は上記取付部材の一方に長孔を形成すると共に、この長孔に重合される軸孔を他方に形成して、上記長孔と軸孔とを連結具で結合し、上記パネル受部材と上記取付部材とは、施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造であって、且つ、
    上記パネル受部材は、その両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片を形成しており、上記取付部材と重合する端縁には、上記取付部材の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成し、このスリット開口に上記取付部材の一片が嵌入されて梱包収納状態に折畳可能な構造にして成り、
    上記スリット開口には、その一部を狭幅にした抜止部を設け、この抜止部で嵌入された上記取付部材の一片の抜け外れを防止するようにしたことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
  2. 請求項1において、
    上記抜止部は、上記スリット開口の内側に向けて突設された凸部を形成したことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
  3. 請求項2において、
    上記凸部の先端は、半球状に形成したことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
  4. 請求項1において、
    上記抜止部は、上記スリット開口の開放側から閉止側に向けて、徐々に狭くなるテーパー状に上記スリット開口を形成したことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、
    上記取付部材は、その連結端の角部に切欠逃し部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしたことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、
    上記取付部材又上記パネル受部材のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動せるための逃がし孔を、上記軸孔又は長孔に連設しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしたことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、
    上記パネル受部材には、上記取付部材の連結端の角部を貫通させる切欠逃し溝部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしたことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
  8. 請求項1〜7の何れかにおいて、
    上記長孔の長手方向に沿って、高さ位置が識別可能な目印部を形成したことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
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