JP3624907B2 - 屋根化粧パネル取付金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根の軒先、ケラバ等に設けられる屋根化粧パネルを取付けるための屋根化粧パネル取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は、従来の屋根化粧パネル取付金具を示す使用状態図である。
【0003】
屋根の軒先、ケラバ等に設けられる屋根化粧パネルPを取付けるために、屋根化粧パネル取付金具100を用いることは公知である。
【0004】
この屋根化粧パネル取付金具100は、屋根化粧パネルPを取付けるためのパネル受部材101と、このパネル受部材101を屋根材Yに固定するための取付部材102とを、ボルト、ナットなどの連結具103で連結されて成る。
【0005】
屋根化粧パネルPは、金属板、合成樹脂板等で形成されており、その上下端には、パネル受部材101に係止される上、下折縁P1を形成している。
【0006】
パネル受部材101には、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を係止するために、上下端に受止折曲片111が形成され、且つ、このパネル受部材101の取付け高さを調節するための長孔121を長手方向に形成している。
【0007】
取付部材102には、屋根材Yにボルト等の固定具Kを挿通するための複数の取付孔122が形成され、且つ、この取付部材102の軒先或いはケラバ側の一端には、上記連結具103が挿通される軸孔132を設けている。
【0008】
このように形成された屋根化粧パネル取付金具100は、図例のように、屋根材Yの適所に固定されたボルト等の固定具Kに、取付部材102の取付孔122を貫通し、これにナットを螺合して取付部材102を固定する。
【0009】
次いで、取付部材102の一端に連結されたパネル受部材101を鉛直方向に位置付けたうえで、上記連結具103を締め付ければ、パネル受部材101は、取付部材102に連結して固定される。
【0010】
そして、鉛直方向に固定されたパネル受部材101の受止折曲片111に、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を係止して、屋根の軒先、ケラバ等に屋根化粧パネルPを取付けるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようにして使用される屋根化粧パネル取付金具100は、これを作業現場などに搬送したり、或いは、組み立てる際に問題があった。
【0012】
すなわち、屋根化粧パネル取付金具100は、パネル受部材101と、取付部材102と、これらを連結する連結具103とで構成されているが、各々の部材を仮組みせずに、作業現場に搬送し、これを高所の作業現場で一々組み立てて使用することは、非常に手間を要し、また、部品を落せば危険であり、さらに、屋根化粧パネル取付金具100を組立てる際には、パネル受部材101を鉛直方向に位置付けながら、取付部材102に対して、ボルト、ナットなどの連結具103を締め付けて固定しなければならず、正確に位置決めして締め付け、固定するのに手間がかかるため、一般には、各々の部材を仮組み状態で搬送している。
【0013】
ところが、この仮組み状態では、パネル受部材101と、取付部材102とを折り畳むことができないため、搬送時に大型化となり、持ち運びが不便なうえ、輸送コストも増すという問題があった。
【0014】
本発明は、かかる課題を解決することを目的とし、仮組み状態であっても、折り畳んでコンパクトに搬送できる屋根化粧パネル取付金具を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、
請求項1に係る屋根化粧パネル取付金具は、屋根化粧パネルを取付けるためのパネル受部材と、屋根材に取付ける取付部材とを組み合わせて構成される屋根化粧パネル取付金具において、上記パネル受部材又は上記取付部材の一方に長孔を形成すると共に、この長孔に重合される軸孔を他方に形成して、上記長孔と軸孔とを連結具で結合し、上記パネル受部材と上記取付部材とは、施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造にして成り、上記パネル受部材は、両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片を形成した前部に片部を折曲延設したアングル形状をなし、かつ上記取付部材は、固定片に一片を折曲延設したアングル形状をなし、更に、上記パネル受部材の上記取付部材と重合する端縁は、上記取付部材の上記一片の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成しており、これによって、上記取付部材は、上記スリット開口を通じて、上記パネル受部材の内方に収容されて、折畳可能にしている。
【0016】
このものでは、パネル受部材と取付部材を起倒状態に可能な構造にしているので、仮組みされた状態であっても、パネル受部材と、取付部材とを折り畳むことができ、搬送時に小型化となり、持ち運びが便利なうえ、輸送コストをも削減できる。
また、上記パネル受部材は、両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片を形成した前部に片部を折曲延設したアングル形状をなし、かつ上記取付部材は、固定片に一片を折曲延設したアングル形状をなし、このパネル受部材の取付部材と重合する端縁は、上記取付部材の上記一片の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成しており、これによって、上記取付部材は、上記スリット開口を通じて、上記パネル受部材の内方に収容されて、折畳可能にしているので、取付部材は、スリット開口を通じて、パネル受部材の内方に収容されて、パネル受部材と取付部材とを、より小型に折り畳むことができる。
【0017】
請求項2に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1において、上記取付部材は、その連結端の角部に切欠逃し部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを折畳可能にしている。
【0018】
このものでは、取付部材に切欠逃し部を形成して、パネル受部材と取付部材を折畳可能にしており、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0019】
請求項3に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1又は2の何れかにおいて、上記取付部材又は上記パネル受部材のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動せるための逃がし孔を、上記軸孔又は長孔に連設しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを折畳可能にしている。
【0020】
このものでは、軸孔又は長孔に連設される逃がし孔を形成して、取付部材とパネル受部材とを遠ざける位置に移動可能な構造にしており、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0021】
請求項4に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜3の何れかにおいて、上記パネル受部材には、上記取付部材の連結端の角部を貫通させる切欠逃し溝部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを折畳可能にしている。
【0022】
このものでは、取付部材の連結端の角部が、パネル受部材の切欠逃し溝部を貫通する構造にしており、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0025】
請求項5に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜4の何れかにおいて、上記長孔に係止される係止部を、上記パネル受部材又は上記取付部材の何れかに形成し、上記パネル受部材と上記取付部材とが、施工組立状態、梱包収納状態の何れか一方又は両方の状態を固定保持する構造にしている。
【0026】
このものでは、係止部が長孔に係止されることで、パネル受部材と取付部材とが施工組立状態、梱包収納状態の何れか一方又は両方の状態を固定保持する構造にしており、パネル受部材と取付部材とが、施工組立状態、梱包収納状態の何れか一方又は両方の状態において、動くことがなく、確実に固定保持しつつ、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0027】
請求項6に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜5の何れかにおいて、上記パネル受部材又は上記取付部材の何れか一方の側縁に係止される係止部を、上記パネル受部材又は上記取付部材の何れかの他方に形成し、上記パネル受部材と上記取付部材とが、施工組立状態、梱包収納状態の何れか一方又は両方の状態を固定保持する構造にしている。
【0028】
このものでは、係止部がパネル受部材又は取付部材の何れか一方の側縁に係止されることで、パネル受部材と取付部材とが施工組立状態、梱包収納状態の何れか一方又は両方の状態を固定保持する構造にしており、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0029】
請求項7に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜6の何れかにおいて、上記長孔の長手方向に沿って、高さ位置が識別可能な目印部を形成したことを特徴とする。
このものでは、目印部を形成することで、例えば、施工組立状態に起立された上記パネル受部材の高さ位置を、容易に識別できる。
【0030】
このものでは、目印部を形成することで、例えば、施工組立状態に起立された上記パネル受部材の高さ位置を、容易に識別できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具を図面に基づき説明する。
【0032】
図1は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す使用状態図、図2は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す分解斜視図、図3は、図2の仮組み状態を示す斜視図である。
【0033】
この屋根化粧パネル取付金具Aは、屋根化粧パネルPを取付けるためのパネル受部材1と、このパネル受部材1を屋根材Yに固定するための取付部材2とを、ボルト、ナットなどの連結具3で連結されて成る。
【0034】
屋根化粧パネルPは、従来同様、金属板、合成樹脂板等で形成されており、その上下端には、パネル受部材1に係止される上、下折縁P1を形成している。
【0035】
パネル受部材1は、屋根化粧パネルPに応じて、これを取付可能な形状であれば良いが、本実施例では、パネル受部材1は、両端面に屋根化粧パネルPの上、下折縁を受止固定する受止折曲片11を形成した前部10に片部12を折曲延設したアングル形状をなしている。
【0036】
すなわち、パネル受部材1の側面には、長手方向に向けて片部12を形成しており、この片部12には、取付け高さを調節するための長孔13を、略中央から一端側に向けて形成している。
【0037】
さらに、パネル受部材1の連結端、すなわち、長孔13が形成された一端側の受止折曲片11と、片部12との間には、取付部材2の一片21の肉厚よりもやや大きいスリット開口14を形成している。
【0038】
さらにまた、長孔13の長手方向に沿って、パネル受部材1の高さ位置が識別可能な目盛等の目印部17を形成しても良く、このような目印部17を形成することで、例えば、施工組立状態に起立されたパネル受部材1の高さ位置を、容易に識別でき、施工作業が軽減される。
【0039】
取付部材2は、屋根材Yに固定可能であって、且つ、パネル受部材1に折畳可能な形状であれば良いが、本実施例では、固定片22に一片21を折曲延設したL型アングル材を例示している。
【0040】
この取付部材2の固定片22には、屋根材Yにボルト等の固定具Kを挿通するための複数の取付孔23を適所に形成している。
【0041】
また、取付部材2の一片21の軒先或いはケラバ側には、パネル受部材1の長孔13に重合され、且つ、連結具3が挿通される軸孔24を形成している。
【0042】
また、取付部材2の一片21の適所には、パネル受部材1の長孔13に係止されるか、或いは、パネル受部材1の片部12の側縁12aに係止される係止部25を形成している。
【0043】
ここで、係止部25は、パネル受部材1と取付部材2が梱包収納状態のときに、パネル受部材1の長孔13に係止されるか、或いは、パネル受部材1の片部12の側縁12aに係止されるものであれば良く、ここでは、パネル受部材1の長孔13と係脱可能な凸状の係止部25を示している。
【0044】
さらに、取付部材2には、その連結端の角部、つまり軸孔24側に位置される一片21の角部を切り欠いて、切欠逃し部26を形成している。
【0045】
この切欠逃し部26は、パネル受部材1を回転させたときに取付部材2に引っ掛からないように、例えば、図5(a)、(b)に示すように、取付部材2の角部を切り欠いたものであれば良い。
【0046】
このように形成されたパネル受部材1の長孔13と、取付部材2の軸孔24を重合し、これに連結具3のボルトを貫通したうえで、ナットを螺合すれば、パネル受部材1と取付部材2が、図3で示すような仮組み状態(連結具3のナットをかたく締め付けていない状態)に連結でき、また、切欠逃し部26を形成することで、パネル受部材1が取付部材2に引っ掛からずに、これを回転自在にできる。
【0047】
そのため、この仮組み状態では、パネル受部材1は、連結具3を軸中心にして図中の矢印に示すように回転でき、パネル受部材1と取付部材2とが、連結具3を介して施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能となる。
【0048】
また、パネル受部材1が、図3で示すような梱包収納状態のときには、取付部材2の係止部25が、パネル受部材1の長孔13に係止されるため、パネル受部材1と取付部材2とが、動くことがなく、この梱包収納状態を確実に固定保持できる。
【0049】
図4は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの施工時での動作を示す概略図である。
【0050】
上述のように形成された屋根化粧パネル取付金具Aは、以下の要領で施工する。
【0051】
以下、図1、図4に基づいて説明する。
【0052】
先ず、梱包収納状態のまま、屋根材Yの適所に取付部材2の固定片22を配置し、これを固定具Kを用いて屋根材Yに固定する〔図4(a)参照〕。
【0053】
次いで、パネル受部材1の端部を上方から軽く叩くなどして、長孔13と係止部25との係止を離脱し、図中矢印に示すように回転させて、パネル受部材1を鉛直方向に向けて起立させる〔図4(b)、(c)参照〕。
【0054】
そして、パネル受部材1の内面が、取付部材2の連結端縁に当接し、それ以上の回転が規制されると共に、パネル受部材1が施工組立状態に起立され、この状態で、連結具3を締め付ければ、パネル受部材1は、取付部材2と連結して固定される。
【0055】
最後に、施工組立状態に起立して固定されたパネル受部材1の受止折曲片11に、従来同様、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を受止め固定して、屋根の軒先、ケラバ等に屋根化粧パネルPを取付けるのである。
【0056】
このように、本発明の屋根化粧パネル取付金具Aによれば、パネル受部材1と取付部材2を起倒状態に可能な構造にしているので、仮組みされた状態であっても、パネル受部材1と、取付部材2とを折り畳んで重合することができ、搬送時に小型化となり、持ち運びが便利なうえ、輸送コストをも削減できる。
【0057】
また、係止部25によって梱包収納状態を維持した状態に固定できるので、例えば、搬送時の梱包収納状態であっても、その状態を維持してガタツキを防止でき、搬送中などの各々の部材の傷付きを防止できる。
【0058】
さらに、施工時の施工組立状態でも、起立されるようにしているので、ボルト、ナットなどの連結具3の締め付け作業を容易にできる。
【0059】
図6は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの他の実施例を示す分解斜視図、図7(a)〜(c)及び図8(d)、(e)は、図6の施工時での動作を示す要部の拡大概略図である。
【0060】
なお、図1〜図5で示された部位と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0061】
この屋根化粧パネル取付金具Aは、取付部材2、パネル受部材1のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動せるための逃がし孔15を、軸孔24又は長孔13に連設しており、これによって、取付部材2とパネル受部材1とを折畳可能にしている。
【0062】
ここでは、上記切欠逃し部26に代えて、取付部材2の軸孔24に連設された逃がし孔15を形成したものを例示して説明するが、上記切欠逃し部26に加えて形成しても良い。
【0063】
このような屋根化粧パネル取付金具Aでは、上記同様、梱包収納状態のまま、屋根材Yの適所に取付部材2の固定片22を配置し、これを固定具Kを用いて屋根材Yに固定する〔図1、図7(a)参照〕。
【0064】
次いで、パネル受部材1の端部を上方から軽く叩くなどして、長孔13と係止部25との係止を離脱し、パネル受部材1を鉛直方向に向けて起立させるのであるが、このままでは、取付部材2の連結端の角部が、パネル受部材1の内面に当接してしまうので、取付部材2をパネル受部材1から遠ざける位置に移動させれば、連結具3が軸孔24から逃がし孔15に移動する〔図7(b)、(c)参照〕。
【0065】
このように取付部材2をパネル受部材1から遠ざけた状態であれば、パネル受部材1を鉛直方向に向けて起立できる〔図8(d)参照〕。
【0066】
そして、パネル受部材1の内面が、取付部材2の連結端縁に当接し、それ以上の回転が規制されると共に、取付部材2をパネル受部材1に近づける位置に戻せば、連結具3が再び軸孔24に移動して、パネル受部材1が施工組立状態に起立され、この状態で、連結具3を締め付ければ、パネル受部材1は、取付部材2と略直交状態に連結して固定される〔図8(e)参照〕。
【0067】
最後に、上記同様、施工組立状態に起立して固定されたパネル受部材1の受止折曲片11に、従来同様、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を受止め固定して、屋根の軒先、ケラバ等に屋根化粧パネルPを取付けるのである。
【0068】
このような屋根化粧パネル取付金具Aによれば、軸孔24に連設される逃がし孔15を形成して、取付部材2とパネル受部材1とを遠ざける位置に移動可能な構造にしているので、仮組みされた状態であっても、パネル受部材1と、取付部材2とを折り畳んで重合することができ、上記同様の効果を得ることができる。
【0069】
なお、図9は、取付部材2の軸孔24に連設された逃がし孔15の様々な態様例を示した概略図であり、これらのような逃がし孔15を形成しても同様の効果を得る。
【0070】
また、図10(a)〜(d)は、取付部材2の軸孔24に連設された逃がし孔15と、上記の切欠逃し部26が併設されたものを例示した概略図である。
【0071】
図11(a)〜(h)は、パネル受部材1に逃がし孔15を設けた場合の様々な態様を示す概略正面図である。
【0072】
ここでは、パネル受部材1の長孔13に、連結具3が移動される逃がし孔15を形成したものである。
【0073】
これらのパネル受部材1には、何れも長孔13に貫通される連結具3の軸心を移動できるような逃がし孔15を形成して、取付部材2とパネル受部材1とを遠ざける位置に移動可能な構造にしているので、仮組みされた状態であっても、パネル受部材1と、取付部材2とを折り畳んで重合することができ、上記同様の効果を得ることができる。
【0074】
なお、逃がし孔15は、軸孔24及び長孔13の両方に形成しても勿論構わない。
【0075】
図12は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの更に他の実施例を示す分解斜視図、図13(a)〜(c)は、図12の施工時での動作を示す要部の拡大概略図である。
【0076】
なお、図2、図6、図7で示された部位と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0077】
この屋根化粧パネル取付金具Aは、パネル受部材1には、取付部材2の連結端の角部21aを貫通させる切欠逃し溝部16を形成しており、これによって、取付部材2とパネル受部材1とを折畳可能にしている。
【0078】
このような屋根化粧パネル取付金具Aでは、上記同様、梱包収納状態のまま、屋根材Yの適所に取付部材2の固定片22を配置し、これを固定具Kを用いて屋根材Yに固定する〔図1、図13(a)参照〕。
【0079】
次いで、パネル受部材1の端部を上方から軽く叩くなどして、長孔13と係止部25との係止を離脱し、パネル受部材1を鉛直方向に向けて起立させれば、取付部材2の連結端の角部21aが、パネル受部材1に当接せずに、切欠逃し溝部16を貫通する〔図13(b)参照〕。
【0080】
そして、パネル受部材1の内面が、取付部材2の連結端縁に当接し、それ以上の回転が規制されて、パネル受部材1が施工組立状態に起立され、この状態で、連結具3を締め付ければ、パネル受部材1は、取付部材2と略直交状態に連結して固定される〔図13(c)参照〕。
【0081】
最後に、上記同様、施工組立状態に起立して固定されたパネル受部材1の受止折曲片11に、従来同様、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1の上、下折縁を受止め固定して、屋根の軒先、ケラバ等に屋根化粧パネルPを取付けるのである。
【0082】
このような屋根化粧パネル取付金具Aによれば、取付部材2の連結端の角部21aが、パネル受部材1の切欠逃し溝部16を貫通する構造にしているので、仮組みされた状態でっても、パネル受部材1と、取付部材2とを折り畳んで重合することができ、上記同様の効果を得ることができる。
【0083】
図14は、本発明の係止部の他の実施例を示す斜視図であり、図15(a)〜(f)は、係止部の様々な態様例を示した概略図である。
【0084】
なお、図2〜図4で示された部位と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0085】
この係止部25は、図2〜図4で示したものとは異なり、パネル受部材1の片部12の側縁12aに係脱可能な構造のものを示しており、ここでは、片部12一端の傾斜された側縁12aに係脱される爪片状の係止部25を示している。
【0086】
このような係止部25によれば、図14で示すような梱包収納状態のときには、取付部材2の係止部25が、パネル受部材1の側縁12aに係止されるため、パネル受部材1と取付部材2とが、動くことがなく、この梱包収納状態を確実に固定保持できる。
【0087】
なお、本実施例で示された係止部25は、様々な態様に形成でき、その一例を図15(a)〜(f)に示している。
【0088】
図16及び図17は、本発明の係止部の更に他の実施例を示す斜視図である。
【0089】
なお、図1〜図15で示された部位と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0090】
図16では、取付部材2の係止部25が、パネル受部材1の長孔13に係止された施工組立状態を示し、図17では、取付部材2の係止部25が、パネル受部材1の側縁12aに係止された施工組立状態を各々示している。
【0091】
このような係止部25によれば、図16で示すように、パネル受部材1が起立された組立施工状態のときには、取付部材2の係止部25が、パネル受部材1の長孔13に係止されるか、又は、図17で示すように、取付部材2の係止部25が、パネル受部材1の側縁12aに係止されるため、何れの場合であっても、パネル受部材1と取付部材2とが、動くことがなく、この組立施工状態を確実に固定保持できる。
【0092】
なお、本実施例で示された様々な態様の係止部25は、これらを適宜組み合わせて使用することもできる。
【発明の効果】
本発明によれば、パネル受部材は、両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片を形成した前部に片部を折曲延設したアングル形状をなし、かつ取付部材は、固定片に一片を折曲延設したアングル形状をなし、更に、パネル受部材の取付部材と重合する端縁は、取付部材の一片の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成しており、これによって、取付部材は、スリット開口を通じて、パネル受部材の内方に収容されて、折畳可能な構造にしているので、仮組みされた状態であっても、パネル受部材と、取付部材とを折り畳んで重合することができ、搬送時に小型化となり、持ち運びが便利なうえ、輸送コストをも削減できる。
【0093】
また、梱包収納状態及び施工組立状態で固定可能に連結される構造にしているので、例えば、搬送時の梱包収納状態であっても、その状態を維持してガタツキを防止でき、搬送中などの各々の部材の傷付きを防止できる。
【0094】
さらに、施工時の施工組立状態でも、その状態が維持されるように固定可能にしているので、ボルト、ナットなどの連結具の締め付け作業を容易にできる。
【0095】
また、パネル受部材の長孔の長手方向に沿って目印部を形成すれば、施工組立状態に起立されたパネル受部材の高さ位置を、容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す使用状態図
【図 2】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す分解斜視図
【図 3】図2の仮組み状態を示す斜視図
【図 4】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの施工時での動作を示す概略図
【図 5】(a)、(b)は、本発明の取付部材に形成される切欠逃し部の一例を示す部分拡大図
【図 6】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの他の実施例を示す分解斜視図
【図 7】(a)〜(c)は、図6の施工時での動作を示す要部の拡大概略図
【図 8】(d)、(e)は、図6の施工時での動作を示す要部の拡大概略図本発明の取付部材に形成された軸孔の更に他の実施例を示す部分拡大図
【図 9】取付部材の軸孔に連設された逃がし孔の様々な態様例を示した概略図
【図10】取付部材の軸孔に連設された逃がし孔と、切欠逃し部が併設されたものを例示した概略図
【図11】(a)〜(h)は、パネル受部材に逃がし孔を設けた場合の様々な態様を示す概略正面図
【図12】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの更に他の実施例を示す分解斜視図
【図13】(a)〜(c)は、図12の施工時での動作を示す要部の拡大概略図
【図14】本発明の係止部の他の実施例を示す斜視図
【図15】(a)〜(f)は、係止部の様々な態様例を示した概略図
【図16】本発明の係止部(長孔の係止)の更に他の実施例を示す斜視図
【図17】本発明の係止部(端縁の係止)の更に他の実施例を示す斜視図
【図18】従来の屋根化粧パネル取付金具を示す使用状態図
【符号の説明】
A 屋根化粧パネル取付金具
P 屋根化粧パネル
P1 上、下折縁
Y 屋根材
1 パネル受部材
10 前部
11 受止折曲片
12 片部
12a 側縁
13 長孔
14 スリット開口
15 逃がし孔
16 切欠逃し溝部
2 取付部材
21a 角部
22 固定片
24 軸孔
25 係止部
26 切欠逃し部
3 連結具
Claims (7)
- 屋根化粧パネルを取付けるためのパネル受部材と、屋根材に取付ける取付部材とを組み合わせて構成される屋根化粧パネル取付金具において、
上記パネル受部材又は上記取付部材の一方に長孔を形成すると共に、この長孔に重合される軸孔を他方に形成して、上記長孔と軸孔とを連結具で結合し、上記パネル受部材と上記取付部材とは、施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造にして成り、
上記パネル受部材は、両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片を形成した前部に片部を折曲延設したアングル形状をなし、かつ
上記取付部材は、固定片に一片を折曲延設したアングル形状をなし、更に、上記パネル受部材の上記取付部材と重合する端縁は、上記取付部材の上記一片の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成しており、これによって、
上記取付部材は、上記スリット開口を通じて、上記パネル受部材の内方に収容されて、折畳可能にしている屋根化粧パネル取付金具。 - 請求項1において、
上記取付部材は、その連結端の角部に切欠逃し部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを折畳可能にしている屋根化粧パネル取付金具。 - 請求項1又は2の何れかにおいて、
上記取付部材又上記パネル受部材のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動せるための逃がし孔を、上記軸孔又は長孔に連設しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを折畳可能にしている屋根化粧パネル取付金具。 - 請求項1〜3の何れかにおいて、
上記パネル受部材には、上記取付部材の連結端の角部を貫通させる切欠逃し溝部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを折畳可能にしている屋根化粧パネル取付金具。 - 請求項1〜4の何れかにおいて、
上記長孔に係止される係止部を、上記パネル受部材又は上記取付部材の何れかに形成し、
上記パネル受部材と上記取付部材とが、施工組立状態、梱包収納状態の何れか一方又は両方の状態を固定保持する構造にしている屋根化粧パネル取付金具。 - 請求項1〜5の何れかにおいて、
上記パネル受部材又は上記取付部材の何れか一方の側縁に係止される係止部を、上記パネル受部材又は上記取付部材の何れかの他方に形成し、
上記パネル受部材と上記取付部材とが、施工組立状態、梱包収納状態の何れか一方又は両方の状態を固定保持する構造にしている屋根化粧パネル取付金具。 - 請求項1〜6の何れかにおいて、
上記長孔の長手方向に沿って、高さ位置が識別可能な目印部を形成したことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。
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