JP3575440B2 - 符号推定装置及び符号推定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は符号推定装置及び符号推定方法に係り、特に拡散符号が未知の直接拡散波の拡散符号又はその生成多項式を推定する符号推定装置及び符号推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信方式の一つとして直接拡散スペクトラム通信方式が知られている。この通信方式では、送信側において擬似雑音符号であるPN(Pseudorandom Noise)系列と呼ばれる拡散符号を送信する信号と乗算して、送信信号の周波数スペクトラムを数百〜数千倍に広く拡散したスペクトラム拡散信号(直接拡散波)として送信し、受信側においては受信したスペクトラム拡散信号(直接拡散波)を、ベースバンド信号に変換した後、送信側で使用した拡散符号と同一の拡散符号と乗算することにより元の周波数帯域の送信信号を得て復調する。
【0003】
この直接拡散スペクトラム通信方式では、広帯域で信号を伝送するので信号の伝送帯域内に干渉波が存在してもその影響をかなり小さく抑えることができるので、通信が妨害されにくく、また、同じ周波数帯域を多数の使用者が同時に使用しても、相互に干渉されないので、多元接続ができ、更に、信号の周波数スペクトラムが非常に広帯域に拡散しているので、単位帯域当たりの信号電力が非常に小さく、他の受信機では雑音としか見えず、また送信側と同じ拡散符号を使用しなければ復調できないので、秘話性に優れているなどの特長があり、近年、広く使用されつつある。
【0004】
上記の直接拡散スペクトラム通信方式では、当然のことながら正規の受信側においては送信側と同じ拡散符号を予め知っていることが前提となっており、送信側で使用した拡散符号が分からない場合は復調することができない。しかし、信号傍受など特殊な理由により、受信した直接拡散波の拡散符号が未知であっても復調する必要がある場合がある。そのような場合は、拡散符号が未知の直接拡散波を受信してベースバンド信号に変換し、そのベースバンド信号から元の線形符号系列の生成多項式を推定して出力する符号推定装置が用いられる。
【0005】
この符号推定装置では、1フレーム内に情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれる場合に対応できないため、従来は1フレーム内に1情報という条件で予め用意されている符号系列について総当りで相関をとり、相関のとれた生成多項式を出力している。そして、上記の生成多項式が推定できれば、その生成多項式を使用して送信側で使用したと推定される拡散符号を生成することができ、これを用いることで直接拡散波の復調ができる。
【0006】
図9はこの種の従来の符号推定装置の一例のブロック図を示す。同図において、受信された未知の直接拡散波がベースバンド信号に変換されてフレーム相関検出器11に入力される。このフレーム相関検出器11は、入力されたベースバンド信号の先頭から、少しずつずらして自己相関をとっていく。フレームの繰り返しが出てきた部分で自己相関をとると、相関積分値に大きなピークが生じるため、フレーム長が検出できる。これを何フレームか繰り返すと、フレーム毎に周期的に相関積分値が大きくなるため、その周期を平均化することにより正確にフレーム長を求めることができる。
【0007】
総当り符号相関器12は、フレーム相関検出器11により検出されたフレーム長の検出信号とベースバンド信号を入力として受け、そのフレーム長に基づく生成多項式の段数で線形符号列を発生させることを、予め用意されている符号系列について総当りで行い、最も相関のとれた線形符号列とその生成多項式を出力する。この場合、総当り符号相関器12は、線形符号の他に予め用意していた非線形符号列で相関をとることにより、有限という条件の下で非線形符号列に対する対応も可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記の従来の符号推定装置では、受信する直接拡散波が1フレーム内に1情報シンボルという条件のものばかりではなく、1フレーム内に複数(整数とは限らない)の情報シンボルが含まれている直接拡散波もあり、その場合は、フレーム相関検出器11で自己相関をとってもフレーム内の相関積分値が上昇せず、相関がとれないため、フレーム長の解析が不可能である。また、総当り符号相関器12での相関も情報シンボルの変化点で相関が反転し、精度の高い相関が実施できないため拡散符号の解析も不可能となる。
【0009】
また、上記の従来の符号推定装置では、信号対雑音比(S/N)が悪いベースバンド信号が入力された場合、S/Nを向上させる手段がないため、総当り符号相関器12から出力される生成多項式の推定も高い正答率が得られない。
【0010】
更に、上記の従来の符号推定装置では、総当り符号相関器12が線形符号の他に予め用意していた非線形符号列で相関をとることにより、非線形符号列に対する対応をしているが、非線形符号列は有限であるため、非線形符号列に対しては、予め用意されている有限のものしか対応できないという問題もある。
【0011】
なお、従来、擬似雑音符号又は擬似雑音符号により変調された変調信号(直接拡散波)と、生成した擬似雑音符号との相関値を求め、その相関値から受信した擬似雑音符号又は直接拡散波に含まれる擬似雑音符号の推定位相を求め、更に位相差の異なる状態で求められた複数の推定位相から真の位相を推定するようにした検出装置が知られている(特開2001−36429号公報)。ここで、符号の1フレーム内には1の情報又は2以上の分割された情報があり、各情報はチップ単位に分割されているが、この従来の検出装置は、チップ単位の同期を検出するもので、複数のチップが集まった情報単位の同期を検出するものではなく、拡散符号が未知という非常に厳しい条件下で、受信した直接拡散波の拡散符号の生成多項式を推定することはできない。
【0012】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、1フレーム内に複数(整数とは限らない)の情報シンボルが含まれている場合でも、情報シンボルの変化点を正確に検出して情報シンボルの信号成分を除去し、拡散符号を復元し得る符号推定装置及び符号推定方法を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明の他の目的は、S/Nの悪い信号に対してもフレーム間の符号の平均化をすることによりS/Nを向上して、拡散符号の推定について高い正答率を得る符号推定装置及び符号推定方法を提供することにある。
【0014】
本発明の更に他の目的は、線形/非線形符号にかかわらず、未知の符号列を推定し得る符号推定装置及び符号推定方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の符号推定装置は、拡散符号が未知の直接拡散波を受信して、直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、拡散符号を少なくとも推定する符号推定装置であって、ベースバンド信号の第1フレームを相関基準として第2フレーム以降第nフレームとの間で相関をそれぞれ取ることにより得られた相関値の変化点を検出して加算し、その加算結果に基づき第1フレームの情報シンボルを推定して、推定した情報シンボルの変化点を基に第1フレームのベースバンド信号を符号反転することにより、第1フレームのベースバンド信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせる第1フレーム拡散信号復元器と、ベースバンド信号と、第1フレーム拡散信号復元器により第1フレームのベースバンド信号から復元された拡散信号とを入力として受け、入力された拡散信号を相関基準としてベースバンド信号の第2フレーム以降フレーム間の相関をとって相関積分値を得て、相関積分値のピークからディップまでの区間は入力されたベースバンド信号の第2フレーム以降のすべての符号の符号反転を行い、相関積分値のディップからピークまでの区間は入力されたベースバンド信号の第2フレーム以降の符号反転を行わないことにより、ベースバンド信号の第2フレーム以降の信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせる第2フレーム以降拡散信号復元器と、第1フレーム拡散信号復元器で復元された第1フレームの拡散信号と、第2フレーム以降拡散信号復元器で復元された第2フレーム以降の拡散信号とをチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して拡散符号として出力するフレーム間拡散信号平均化処理器とを有する構成としたものである。
【0019】
また、上記の目的を達成するため、本発明の符号推定方法は、散符号が未知の直接拡散波を受信して、直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、拡散符号を少なくとも推定する符号推定方法であって、ベースバンド信号の第1フレームを相関基準として第2フレーム以降第nフレームとの間で相関をそれぞれ取ることにより得られた相関値の変化点を検出して加算し、その加算結果に基づきベースバンド信号の第1フレームの情報シンボルを推定する第1のステップと、第1のステップで推定した情報シンボルの変化点を基に第1フレームのベースバンド信号を符号反転することにより、第1フレームのベースバンド信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせる第2のステップと、第2のステップにより第1フレームのベースバンド信号から復元された拡散信号を相関基準としてベースバンド信号の第2フレーム以降フレーム間の相関をとって相関積分値を得て、相関積分値のピークからディップまでの区間は入力されたベースバンド信号の第2フレーム以降のすべての符号の符号反転を行い、相関積分値のディップからピークまでの区間は入力されたベースバンド信号の第2フレーム以降の符号反転を行わないことにより、ベースバンド信号の第2フレーム以降の信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせる第3のステップと、第2のステップで復元された第1フレームの拡散信号と、第3のステップで復元された第2フレーム以降の拡散信号とをチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して拡散符号として出力する第4のステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
上記の本発明の符号推定装置及び符号推定方法では、受信した直接拡散波のフレーム長が既知である場合、全フレーム長の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の自己相関をとっていき、情報シンボルの変化点を検出して、情報シンボル成分を除去し、拡散符号の信号成分のみを復元することができる。
【0024】
また、上記の目的を達成するため、本発明の符号推定装置は、ベースバンド信号のある1フレームを相関基準とし、第1フレーム以降nフレームまでの全フレームに対して相関基準とした1フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の変化点を加算し、その加算結果に基づき上記相関基準とした1フレームの情報シンボル内の情報シンボルを推定し、推定した情報シンボルの変化点を基に相関基準とした1フレームのベースバンド信号を符号反転することにより、相関基準とした1フレームのベースバンド信号から情報シンボルを打ち消すことにより、上記相関基準とした1フレームの拡散信号情報を復元することを、相関基準とするフレームを第1フレームから最終フレームまでの全フレームについて順次切り替えて繰り返すことにより、全フレームの拡散信号をフレーム毎に復元する第1の拡散信号復元器と、第1の拡散信号復元器で復元された各フレームの拡散信号をチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して平均化した拡散符号として出力する第1のフレーム間拡散信号平均化処理器とを有する構成としたものである。
【0026】
上記の発明では、受信した直接拡散波のフレーム長が既知である場合であり、全フレーム長の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の自己相関をとっていき、情報シンボルの変化点を検出して、情報シンボル成分を除去し、拡散符号の信号成分のみを復元することができる。
【0030】
また、上記の目的を達成するため、本発明の符号推定装置は、第1のフレーム間拡散信号平均化処理器から出力された信号を仮判定拡散符号として受け、全フレームについて各フレーム毎に情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせて全フレームの拡散信号を再復元する第2の拡散信号復元器と、第2の拡散信号復元器から出力される各フレームの復元拡散信号を平均化して拡散符号を出力する第2のフレーム間拡散信号平均化処理器とを更に有することを特徴とする。
【0031】
また、上記の目的を達成するため、本発明の符号推定方法は、第3のステップにより得られた信号を仮判定拡散符号として受け、全フレームについて各フレーム毎に情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせて全フレームの拡散信号を再復元する第4のステップと、第4のステップにより復元された各フレームの復元拡散信号を平均化して拡散符号を出力する第5のステップとを更に含むことを特徴とする。
【0032】
上記の発明では、全フレームの拡散信号を再復元してから、各フレームの復元拡散信号を平均化して拡散符号を出力するようにしているため、仮判定拡散符号にノイズ等による誤差が含まれていても、上記の再復元と平均化処理により、その誤差の影響を無くすことができる。
【0033】
ここで、上記の第1フレーム拡散信号復元器は、全フレーム長の信号区間の相関幅でベースバンド信号の第1フレームを相関基準としてフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の自己相関をとっていき、相関値の符号が反転する位置を検出し、各フレームで共通に現われる位置を第1フレームの情報シンボル変化点と判定する第1フレーム情報シンボル変化点検出器と、第1フレームの開始から奇数番目から偶数番目又は偶数番目から奇数番目のいずれかの情報シンボル変化点の間の信号の符号をすべて反転させる第1フレーム変化点間符号反転器とよりなる構成とすることができる。
【0034】
また、上記の第2フレーム以降拡散信号復元器は、ベースバンド信号と、情報シンボル成分が除去され、かつ、符号判定した後の第1フレームから復元した拡散信号列とを入力として受け、第1のフレームから復元した拡散信号列を相関基準とし、全フレーム長の信号区間の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の相関をとることにより得られる相関値積分値のピークとディップの位置情報を出力する第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器と、第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器からの相関値積分値のピークからディップの区間の第2フレーム以降のベースバンド信号の符号をすべて反転させる第2フレーム以降変化点間符号反転器とよりなる構成とすることができる。
【0035】
また、上記の第1の拡散信号復元器は、フレーム長の検出結果に基づき、ベースバンド信号のある1フレームを相関基準とし、第1フレーム以降nフレームまでの全フレームに対して相関基準とした1フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の符号が反転する変化点を検出し、各フレームで共通に現われる位置を相関基準とした1フレームの情報シンボル変化点と判定する情報シンボル変化点検出器と、相関基準とした1フレームの開始から、奇数番目から偶数番目まで又は偶数番目から奇数番目までのいずれかの情報シンボル変化点の間の信号の符号をすべて反転させる変化点間符号反転器とよりなり、かつ、情報シンボル変化点検出器と変化点間符号反転器とによる動作を、相関基準とするフレームを第1フレームから最終フレームまでの全フレームについて順次切り替えて繰り返すことにより、全フレームの拡散信号をフレーム毎に復元する構成としてもよい。
【0036】
更に、上記の第2の拡散信号復元器は、第1のフレーム間拡散信号平均化処理器から出力された信号を仮判定拡散符号として受け、仮判定拡散符号を相関基準とし、全フレーム長の信号区間の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の相関をとることにより得られる相関値積分値のピークとディップの位置情報を出力する情報シンボル変化点検出器と、情報シンボル変化点検出器からの相関値積分値のピークからディップの区間の各フレームの信号の符号をすべて反転させる変化点間符号反転器とよりなる構成としてもよい。
【0037】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる符号推定装置の一実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態は、相関変動検出式フレーム相関検出器1と、第1フレーム拡散信号復元器2と、第2フレーム以降拡散信号復元器3と、フレーム間拡散信号平均化処理器4とから構成されている。
【0038】
相関変動検出式フレーム相関検出器1は、ベースバンド帯の受信信号(拡散変調信号)について少しずつ相関位置をスライディングさせながら所定信号区間の相関幅で自己相関をとって、相関値の変動の絶対値の積分値が所定値より小さい場合、同一フレームが現われたと判断し、更にその条件の中で相関値の変動の絶対値の積分値が最小になる自己相関の時間差からフレーム長を検出する。これを何フレームか繰り返すとフレーム毎に周期的に相関がとれるため、その周期を平均化することにより正確にフレーム長を求めることができる。フレーム内で情報シンボルが複数(整数ではない)含まれる場合、完全なフレーム相関のとれる位置で自己相関をとっても完全に相関がとれないため、従来のような相関積分値で判定すると、正の相関のとれた部分と負の相関のとれた部分が相殺されて相関積分値が大きくならず、相関判定が正確にできない。
【0039】
そこで、本発明では、相関値の変動の絶対値の積分値を相関の判定に使用している。相関がとれない場合、相関値の符号が頻繁に切り替わり、相関値の変動の絶対値も大きくなるのに対し、相関がとれる場合、情報シンボルの変化点のみで相関値の大幅な変動が起り、他の区間では相関値はノイズによる小幅な変動しか起らない。よって、相関値の変動の絶対値の積分値が、情報シンボルによる相関値の変動とノイズによる変動を余裕をもって考慮して決定した所定値より小さい場合、相関がとれたと判断することができる。
【0040】
第1フレーム拡散信号復元器2は、相関変動検出式フレーム相関検出器1によるフレーム長の検出結果に基づき、ベースバンド帯の受信信号に対し、第1フレームの信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせるための回路部で、第1フレーム情報シンボル変化点検出器21と第1フレーム変化点間符号反転器22とから構成されている。第1フレーム情報シンボル変化点検出器21は、全フレーム長の信号区間の相関幅で第1フレームを相関基準としてフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の自己相関をとっていき、相関値の符号が反転する位置を検出し、各フレームで共通に現われる位置を第1フレームの情報シンボル変化点と判定する。そして、第1フレーム変化点間符号反転器22は、第1フレームの開始から奇数番目から偶数番目あるいは偶数番目から奇数番目のいずれかの情報シンボル変化点の間の信号の符号をすべて反転させ、第1フレームの拡散信号を復元する。
【0041】
第2フレーム以降拡散信号復元器3は、第2フレーム以降の信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせるための回路部で、第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器31と第2フレーム以降変化点間符号反転器32から構成されている。第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器31は、全フレーム長の信号区間の相関幅で仮判定拡散符号を相関基準としてフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の相関をとっていき、相関積分値のピークからディップの位置を出力する。第2フレーム以降変化点間符号反転器32は、第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器31で検出された相関積分値のピークからディップまでの区間の第2フレーム以降の符号をすべて反転させ、第2フレーム以降の拡散信号を復元する。
【0042】
フレーム間拡散信号平均化処理器4は、各フレームで復元した拡散信号をチップ積分後、すべてのフレームで加算して、各チップ単位で符号判定したものを拡散符号として出力する。なお、チップが拡散符号の数だけ集まったものがフレームである。拡散符号が線形符号である場合、通常1フレームのチップ数は2のべき乗−1になり、各フレームに繰り返し同一の拡散符号が乗算される。乗算するときは、符号が0のとき1、符号が1のとき−1を乗算する。フレームと情報シンボルの関係は、一般的に互いに非同期である。
【0043】
次に、本実施の形態の動作について図2乃至図5を併せ参照して説明する。図示しない受信部により拡散符号が未知の直接拡散波が受信された後、ベースバンド帯の受信信号(拡散変調信号)に変換されて相関変動検出式フレーム相関検出器1に供給され、ここで少しずつ相関位置をスライディングさせながら所定信号区間の相関幅で自己相関をとって、相関値の変動の絶対値の積分値が所定値より小さい場合、同一フレームが現われたと判断し、更にその条件の中で相関値の変動の絶対値の積分値が最小になる自己相関の時間差からフレーム長が検出される。これを何フレームか繰り返すとフレーム毎に周期的に相関がとれるため、その周期を平均化することにより正確にフレーム長が検出される。
【0044】
この相関変動検出式フレーム相関検出器1により検出されたフレーム長の情報は、ベースバンド帯の拡散変調信号と共に第1フレーム情報シンボル変化点検出器21に供給される。第1フレーム情報シンボル変化点検出器21は、図2(A)に示す情報シンボルと同図(B)に示す拡散符号列(ここでは未知)とを乗算して得られた同図(C)に示す受信信号(上記拡散変調信号)を入力として受ける。ここでは、受信信号条件として、一つの情報シンボルに対して1フレームの拡散符号は一対一に対応せず、非同期、かつ、複数(整数ではない)の情報シンボルにかかっている受信信号例を示している。
【0045】
第1フレーム情報シンボル変化点検出器21は、図2(C)に示す受信信号の第1フレームを相関基準とし、第2フレーム以降に対してフレーム間の相関をとった場合の相関値の符号変化点タイミングを検出する。図2(C)に示す受信信号の第1フレームを同図(D)に示すと、第1フレーム情報シンボル変化点検出器21により、この第1フレームと受信信号の第2フレーム、第3フレームとの相関をとったときの相関値は、同図(E)に示す如くになり、この相関値の変化点(第2フレームとの変化点ポイントは同図(F)に、第3フレームとの変化点ポイントは同図(G)に示す)が検出される。
【0046】
そして、第1フレーム情報シンボル変化点検出器21は、上記と同様にして受信信号の第1フレームを相関基準とし、第2フレーム以降に対してフレーム間の相関をとり、その相関値の変化点を図2(H)に示すように加算していく(積み上げていく)。この場合、第2フレーム以降の情報シンボル変化点は各フレームでランダムに発生するので積み上がらないが、第1フレームの情報シンボル変化点のみは、第1フレームが相関基準となっているため、各フレームの相関結果に共通に現われ、第2〜第nフレームの総和で図2(I)に示すようにn−1ポイントだけ積み上がる。
【0047】
第1フレーム変化点間符号反転器22は、第1フレーム情報シンボル変化点検出器21により上記のように第1フレームの情報シンボル変化点のみが、図2(I)及び図3(A)に示すように積み上がることから第1フレームの情報シンボル変化点が抽出されると、それに基づき、図3(B)に示すように第1フレーム内の情報シンボルを推定する。この場合、情報シンボル変化点を間違わない限り、情報シンボルは間違いなく復元できる。
【0048】
よって、図3(C)に示すように、この情報シンボルを打ち消すように受信信号の符号を反転させることにより、拡散信号情報のみが残ることとなる。図3(D)はこのようにして第1フレーム変化点間符号反転器22により第1フレームから復元された拡散信号を示す。ただし、復元された拡散信号にはノイズ等により誤差が含まれている。そのため、後述するように、第2フレーム以降で復元された拡散信号との平均化により誤差を低減する。
【0049】
次に、第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器31は、第1フレーム変化点間符号反転器22から受信信号(拡散変調信号)と、第1フレームから復元された拡散信号(すなわち、仮判定拡散符号列)とを入力として受け、図4(D)に示す、情報シンボル成分が除去され、かつ、符号判定した後の第1フレームから復元した仮判定拡散符号列を相関基準とし、全フレーム長の信号区間の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の相関をとっていき、図4(E)に示すように相関値積分値を得る。この相関値積分値は、情報シンボルの変化点で図4(E)に示すようにピーク又はディップが発生するので、第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器31は、このピークとディップの位置情報を出力する。なお、図4(A)は情報シンボル、同図(B)は拡散符号列、これらを乗算して得られた受信信号(拡散変調信号)を図4(C)に示す。これらは各々図2(A)、(B)及び(C)に示した信号と同一である。
【0050】
第2フレーム以降変化点間符号反転器32は、第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器31により検出された相関値積分値の図4(F)に示すピークとディップの位置情報と受信信号(拡散変調信号)とを入力として受け、上記のピークからディップまでの区間では受信信号の第2フレーム以降のすべての符号の符号反転を行い、上記のディップからピークまでの区間では受信信号の第2フレーム以降の符号反転は行わない処理を行い、これにより図4(G)に示す如く第2フレーム以降の拡散信号を復元する。
【0051】
この第2フレーム以降拡散信号復元器3の復元処理と第1フレーム拡散信号復元器2との違いは、相関基準について情報シンボル成分が除去され、かつ、符号判定した後の仮判定拡散符号になっている点である。これにより、各フレームの情報シンボル変化点のみが、より検出し易くなる。また、第2フレーム以降拡散信号復元器3では、相関値積分値のピーク、ディップを検出するようにしているため、途中の局所的なノイズによる変動に対して、間違えて情報シンボル変化点と検出してしまう可能性が低くなる。
【0052】
このようにして得られた第1フレームから復元された拡散信号信号と第2フレーム以降の復元拡散信号とは、フレーム間拡散信号平均化処理器4に供給され、ここで平均化処理が行われる。このフレーム間拡散信号平均化処理器4の処理動作について、図5と共に説明するに、フレーム間拡散信号平均化処理器4は、図5(A)に示す復元拡散信号を入力信号として受け、この復元拡散信号にはまだ誤差が含まれているため、同図(B)に示すように全フレームの復元拡散信号をフレーム単位で加算して、同図(C)に示す加算結果を得ることでS/Nを向上した後、その加算結果をチップ単位で符号判定し、拡散符号列を算出することにより、同図(D)に示すように平均化された拡散符号を出力する。
【0053】
このように、この実施の形態によれば、1フレーム内に情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれている場合にも、フレーム長の解析ができ、更に情報シンボルの成分を消去して、拡散符号の信号成分のみを復元することができる。また、S/Nの悪い信号に対しても、フレーム間の拡散信号の平均化をしてS/Nを上げるようにしているため、最終的な結果として拡散符号推定の高い正答率を得ることができる。更に、元の符号列が線形だろうが、非線形だろうが関係なく符号列が推定できる。
【0054】
次に、本発明になる符号推定方法の一実施の形態について説明する。図6は本発明になる符号推定方法の一実施の形態のフローチャートを示す。同図に示すように、この実施の形態は、拡散符号が未知の直接拡散波を受信して、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定方法であり、まず、上記のベースバンド信号について少しずつ相関位置をスライディングさせながら所定信号区間の相関幅で自己相関をとって、相関値の変動の絶対値の積分値が所定値より小さい場合、同一フレームが現われたと判断してフレーム長を検出する(ステップ101)。
【0055】
続いて、ステップ101によるフレーム長の検出結果に基づき、上記のベースバンド信号に対し、第1フレームの信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分(拡散信号)のみを浮き上がらせる(ステップ102)。続いて、第1フレームから復元された拡散信号に基づき、上記ベースバンド信号の第2フレーム以降の信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせることで第2フレーム以降の拡散信号を復元する(ステップ103)。
【0056】
そして、ステップ102で復元された第1フレームの拡散信号と、ステップ103で復元された第2フレーム以降の拡散信号とをチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して拡散信号を平均化して最終的な拡散符号として出力する(ステップ104)。この実施の形態の符号推定方法によれば、上記の図1に示した符号推定装置と同様の効果を得ることができる。
【0057】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。図7は本発明になる符号推定装置の他の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図7において、各フレームの拡散信号復元のために第1のフレーム拡散信号復元器5は各フレームの先頭データから繰り返し処理をする。
【0058】
つまり、第1のフレーム拡散信号復元器5は、フレーム情報シンボル変化点検出器51とフレーム変化点間符号反転器52とから構成されており、これらにより前述した第1フレーム情報シンボル変化点検出器21と第1フレーム変化点間符号反転器22と同様の動作により第1フレームの拡散信号を復元するが、先の実施の形態と異なり、第1のフレーム拡散信号復元器5は続いて第2フレーム以降の各フレームの拡散信号復元を実施する。すなわち、フレーム情報シンボル変化点検出器51は、まず、受信信号の第1フレームを相関基準とし、第2フレーム以降に対して第1フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の変化点を加算していく(積み上げていく)。この場合、第2フレーム以降の情報シンボル変化点は各フレームでランダムに発生するので積み上がらないが、第1フレームの情報シンボル変化点のみは、第1フレームが相関基準となっているため、各フレームの相関結果に共通に現われ、第2〜第nフレームの総和でn−1ポイントだけ積み上がる。
【0059】
フレーム変化点間符号反転器52は、フレーム情報シンボル変化点検出器51により上記のように第1フレームの情報シンボル変化点のみが積み上がることから、第1フレームの情報シンボル変化点が抽出されると、それに基づき、第1フレーム内の情報シンボルを推定し、その情報シンボルを打ち消すように受信信号の符号を反転させることにより、拡散符号情報のみが残ることとなる。このようにして第1フレーム変化点間符号反転器52により第1フレームから復元された拡散信号が得られる。
【0060】
続いて、フレーム情報シンボル変化点検出器51は、受信信号の第2フレームを相関基準とし、第1フレーム以降nフレームまでの全フレームに対して第2フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の変化点を加算していく(積み上げていく)。フレーム変化点間符号反転器52は、この場合はフレーム情報シンボル変化点検出器51により第2フレームの情報シンボル変化点のみが積み上がることから、第2フレームの情報シンボル変化点が抽出されると、それに基づき、第2フレーム内の情報シンボルを推定し、その情報シンボルを打ち消すように受信信号の符号を反転させることにより、拡散符号情報のみが残ることとなる。このようにして第2フレーム変化点間符号反転器52により第1フレームから復元された拡散信号が得られる。以下、第3フレーム以降についても、上記と同様に相関基準を上記と同様に順次変化させていき、上記と同様にして全フレームの拡散信号を得る。
【0061】
その後、フレーム間拡散信号平均化処理器6は、フレーム変化点間符号反転器52から入力される全フレームの復元拡散信号をフレーム単位で加算した後、その加算結果をチップ単位で符号判定し、拡散符号列を算出することにより、平均化された拡散符号を出力する。この動作自体は、前述したフレーム間拡散信号平均化処理器4と同様の動作である。これにより、一応平均化された拡散符号がフレーム間拡散信号平均化処理器6から出力されるので、これで処理を終りにする形態も考えられる。
【0062】
しかし、この実施の形態では、更に性能を向上させるために、フレーム間拡散信号平均化処理器6からの拡散符号を仮判定拡散符号として、第2のフレーム拡散信号復元器7に入力して、各フレームの拡散信号復元を実施する。
【0063】
第2のフレーム拡散信号復元器7は、フレーム情報シンボル変化点検出器71とフレーム変化点間符号反転器72とから構成されており、第2フレーム以降拡散信号復元器3と同様の構成であるが、第2フレーム以降拡散信号復元器3と異なり、第2フレームからではなく、第1フレームから最終フレームまで全部のデータで全フレームの拡散信号を第1のフレーム拡散信号復元器5と同様にして再復元する。そして、フレーム間拡散信号平均化処理器4において、第2のフレーム拡散信号復元器7から入力された復元拡散信号の全フレームをフレーム単位で加算して、その加算結果をチップ単位で符号判定し、拡散信号列を算出することにより、平均化された拡散符号を出力する。
【0064】
本実施の形態は、図1の実施の形態と同様の特長を有するが、図1の実施の形態よりも更にS/Nの改善効果が得られる。図1の実施の形態では、第1フレーム拡散信号復元器2で復元した仮判定拡散符号には、まだ誤差が含まれているため、それを基に第2フレーム以降拡散信号復元器3で第2フレーム以降の拡散信号復元処理をした場合、第2フレーム以降のフレームに対して第1フレーム拡散信号復元器2で復元した仮判定拡散符号の誤差が波及するため、平均化処理をしても誤差が完全には除去されない。
【0065】
これに対し、図7に示すこの実施の形態では、各フレームの拡散信号をフレーム間拡散信号平均化処理器6で平均化した後の拡散符号を仮判定拡散符号として第2のフレーム拡散信号復元器7で全フレームの拡散信号を再復元した後に、フレーム間拡散信号平均化処理器4に入力するようにしているので、全フレームの拡散信号の誤差を殆ど除去できる。
【0066】
次に、本発明になる符号推定方法の他の実施の形態について説明する。図8は本発明になる符号推定方法の他の実施の形態のフローチャートを示す。同図に示すように、この実施の形態は、拡散符号が未知の直接拡散波を受信して、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定方法であり、まず、上記のベースバンド信号について少しずつ相関位置をスライディングさせながら所定信号区間の相関幅で自己相関をとって、相関値の変動の絶対値の積分値が所定値より小さい場合、同一フレームが現われたと判断してフレーム長を検出する(ステップ201)。
【0067】
続いて、ステップ201によるフレーム長の検出結果に基づき、上記のベースバンド信号に対し、第1フレームを相関基準とし、第1フレーム以降nフレームまでの全フレームに対して第1フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の変化点を加算し、その加算結果のうち最も大である加算結果が得られる点を第1フレームの情報シンボル変化点として抽出して、第1フレーム内の情報シンボルを推定し、その情報シンボルを打ち消すように受信信号の符号を反転させることにより、拡散符号情報のみを残すことを、第2フレーム以降についても、上記と同様に相関基準を上記と同様に順次変化させていき、上記と同様にして各フレームの拡散信号を得る(ステップ202)。
【0068】
続いて、ステップ202で復元された全フレームの拡散信号をチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して拡散信号を平均化して拡散符号として出力する(ステップ203)。続いて、ステップ202と同様にして、全フレームの拡散信号を再復元化し(ステップ204)、最後に再復元化した全フレームの拡散信号をチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して拡散信号を平均化して最終的な拡散符号として出力する(ステップ205)。この実施の形態の符号推定方法によれば、上記の図7に示した符号推定装置と同様の効果を得ることができる。
【0069】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例が考えられる。例えば、図1及び図7に示した本発明の符号推定装置では、相関変動検出式フレーム相関検出器1以降にフレーム拡散信号復号器2、3、フレーム間拡散信号平均化処理器4を設けるか、又はフレーム拡散信号復元器5、7、フレーム間拡散信号平均化処理器6、4を設けることにより、1フレーム内に情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれる場合にも、高精度で拡散信号の復元を行うようにしているが、相関変動検出式フレーム相関検出器1の次段には従来装置と同様に総当り符号相関器12を設けるようにしてもよい。この場合は、高精度で拡散信号の復元を得ることは期待できないが、相関変動検出式フレーム相関検出器1によりベースバンド信号について少しずつ相関位置をスライディングさせながら所定信号区間の相関幅で自己相関をとって、相関値の変動の絶対値の積分値が所定値より小さい場合、同一フレームが現われたと判断してフレーム長を検出するため、未知の拡散符号の1フレーム内に情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれる場合にも、フレーム長の解析ができるという本発明特有の効果が得られる。
【0070】
また、上記の実施の形態では、拡散符号が未知の拡散変調信号のフレーム長も未知であるものとして、相関変動検出式フレーム相関検出器1によりフレーム長を検出するようにしているが、何らかの理由により拡散符号が未知の拡散変調信号のフレーム長が既知である場合は、外部から入力されるその既知のフレーム長の情報又は内部に予め保存している既知のフレーム長の情報を用いて、第1フレーム拡散信号復元器2や第1のフレーム拡散信号復元器5により拡散信号復元動作を行うようにしてもよく、この場合は相関変動検出式フレーム相関検出器1は不要にできる。この場合も1フレーム内に情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれる場合にも拡散符号の復元ができるという本発明特有の効果が得られる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の特長を有するものである。
(1)ベースバンド信号について少しずつ相関位置をスライディングさせながら所定信号区間の相関幅で自己相関をとって、相関値の変動の絶対値の積分値が所定値より小さい場合、同一フレームが現われたと判断してフレーム長を検出するため、1フレーム内に情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれる場合にも、フレーム長の解析ができる。
(2)全フレーム長の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の自己相関をとっていき、情報シンボルの変化点を検出して、情報シンボル成分を除去し、拡散符号の信号成分のみを復元するため、1フレーム内に情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれる場合にも拡散符号の復元ができる。
(3)それらの拡散符号の復元信号についてフレーム間信号平均化処理を行うようにしたため、S/Nの悪い受信信号に対しても、S/Nの良好な拡散符号を復元することができる。
(4)フレーム間の拡散信号の平均化を実施して符号列を求めることにより、符号の性質に全く関係なく、符号列を求めるようにしたため、線形符号か非線形符号かに関係なく拡散符号列を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1中の第1フレーム情報シンボル変化点検出器の信号処理説明図である。
【図3】図1中の第1フレーム変化点間符号反転器の信号処理説明図である。
【図4】図1中の第2フレーム以降拡散信号復元器の信号処理説明図である。
【図5】図1中のフレーム間拡散信号平均化処理器の信号処理説明図である。
【図6】本発明方法の一実施の形態のフローチャートである。
【図7】本発明装置の他の実施の形態のブロック図である。
【図8】本発明方法の他の実施の形態のフローチャートである。
【図9】従来の符号推定装置の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 相関変動検出式フレーム相関検出器
2 第1フレーム拡散信号復元器
3 第2フレーム以降拡散信号復元器
4、6 フレーム間拡散信号平均化処理器
5 第1のフレーム拡散信号復元器
7 第2のフレーム拡散信号復元器
21 第1フレーム情報シンボル変化点検出器
22 第1フレーム変化点間符号反転器
31 第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器
32 第2フレーム以降変化点間符号反転器
51、71 フレーム情報シンボル変化点検出器
52、72 フレーム変化点間符号反転器
Claims (14)
- 拡散符号が未知の直接拡散波を受信して、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定装置であって、
前記ベースバンド信号の第1フレームを相関基準として第2フレーム以降第nフレームとの間で相関をそれぞれ取ることにより得られた相関値の変化点を検出して加算し、その加算結果に基づき第1フレームの情報シンボルを推定して、推定した該情報シンボルの変化点を基に該第1フレームのベースバンド信号を符号反転することにより、該第1フレームのベースバンド信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して前記拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせる第1フレーム拡散信号復元器と、
前記ベースバンド信号と、前記第1フレーム拡散信号復元器により前記第1フレームのベースバンド信号から復元された拡散信号とを入力として受け、入力された該拡散信号を相関基準として前記ベースバンド信号の第2フレーム以降フレーム間の相関をとって相関積分値を得て、該相関積分値のピークからディップまでの区間は入力された前記ベースバンド信号の第2フレーム以降のすべての符号の符号反転を行い、前記相関積分値のディップからピークまでの区間は入力された前記ベースバンド信号の第2フレーム以降の符号反転を行わないことにより、前記ベースバンド信号の第2フレーム以降の信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して前記拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせる第2フレーム以降拡散信号復元器と、
前記第1フレーム拡散信号復元器で復元された前記第1フレームの拡散信号と、前記第2フレーム以降拡散信号復元器で復元された前記第2フレーム以降の拡散信号とをチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して拡散符号として出力するフレーム間拡散信号平均化処理器と
を有することを特徴とする符号推定装置。 - 拡散符号が未知の直接拡散波を受信して、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定装置であって、
前記ベースバンド信号のある1フレームを相関基準とし、第1フレーム以降nフレームまでの全フレームに対して相関基準とした1フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の変化点を加算し、その加算結果に基づき上記相関基準とした1フレームの情報シンボル内の情報シンボルを推定し、推定した該情報シンボルの変化点を基に該相関基準とした1フレームのベースバンド信号を符号反転することにより、該相関基準とした1フレームのベースバンド信号から情報シンボルを打ち消すことにより、上記相関基準とした1フレームの拡散信号情報を復元することを、相関基準とするフレームを第1フレームから最終フレームまでの全フレームについて順次切り替えて繰り返すことにより、全フレームの拡散信号をフレーム毎に復元する第1の拡散信号復元器と、
前記第1の拡散信号復元器で復元された各フレームの拡散信号をチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して平均化した拡散符号として出力する第1のフレーム間拡散信号平均化処理器と
を有することを特徴とする符号推定装置。 - 前記第1のフレーム間拡散信号平均化処理器から出力された信号を仮判定拡散符号として受け、前記第1の拡散信号復元器と同じ構成により、全フレームについて各フレーム毎に情報シンボルの信号成分を打ち消して前記拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせて全フレームの拡散信号を再復元する第2の拡散信号復元器と、前記第2の拡散信号復元器から出力される各フレームの復元拡散信号を平均化して拡散符号を出力する第2のフレーム間拡散信号平均化処理器とを更に有することを特徴とする請求項2記載の符号推定装置。
- 前記第1フレーム拡散信号復元器は、全フレーム長の信号区間の相関幅で前記ベースバンド信号の第1フレームを相関基準としてフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の自己相関をとっていき、相関値の符号が反転する位置を検出し、各フレームで共通に現われる位置を第1フレームの情報シンボル変化点と判定する第1フレーム情報シンボル変化点検出器と、第1フレームの開始から奇数番目から偶数番目又は偶数番目から奇数番目のいずれかの情報シンボル変化点の間の信号の符号をすべて反転させる第1フレーム変化点間符号反転器とよりなることを特徴とする請求項1記載の符号推定装置。
- 前記第2フレーム以降拡散信号復元器は、前記ベースバンド信号と、情報シンボル成分が除去され、かつ、符号判定した後の第1フレームから復元した拡散符号列とを入力として受け、該第1のフレームから復元した拡散符号列を相関基準とし、全フレーム長の信号区間の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の相関をとることにより得られる相関値積分値のピークとディップの位置情報を出力する第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器と、該第2フレーム以降情報シンボル変化点検出器からの前記相関値積分値のピークからディップの区間の第2フレーム以降のベースバンド信号の符号をすべて反転させる第2フレーム以降変化点間符号反転器とよりなることを特徴とする請求項1記載の符号推定装置。
- 前記第1の拡散信号復元器は、既知のフレーム長に基づき、前記ベースバンド信号のある1フレームを相関基準とし、第1フレーム以降nフレームまでの全フレームに対して相関基準とした1フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の符号が反転する変化点を検出し、各フレームで共通に現われる位置を前記相関基準とした1フレームの情報シンボル変化点と判定する情報シンボル変化点検出器と、前記相関基準とした1フレームの開始から、奇数番目から偶数番目まで又は偶数番目から奇数番目までのいずれかの情報シンボル変化点の間の信号の符号をすべて反転させる変化点間符号反転器とよりなり、かつ、前記情報シンボル変化点検出器と前記変化点間符号反転器とによる動作を、相関基準とするフレームを第1フレームから最終フレームまでの全フレームについて順次切り替えて繰り返すことにより、全フレームの拡散信号をフレーム毎に復元することを特徴とする請求項2記載の符号推定装置。
- 前記第2の拡散信号復元器は、前記第1のフレーム間拡散信号平均化処理器から出力された信号を仮判定拡散符号として受け、該仮判定拡散符号を相関基準とし、全フレーム長の信号区間の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の相関をとることにより得られる相関値積分値のピークとディップの位置情報を出力する情報シンボル変化点検出器と、該情報シンボル変化点検出器からの前記相関値積分値のピークからディップの区間の各フレームの信号の符号をすべて反転させる変化点間符号反転器とよりなることを特徴とする請求項3記載の符号推定装置。
- 拡散符号が未知の直接拡散波を受信して、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定方法であって、
前記ベースバンド信号の第1フレームを相関基準として第2フレーム以降第nフレームとの間で相関をそれぞれ取ることにより得られた相関値の変化点を検出して加算し、その加算結果に基づき前記ベースバンド信号の第1フレームの情報シンボルを推定する第1のステップと、
前記第1のステップで推定した前記情報シンボルの変化点を基に前記第1フレームのベースバンド信号を符号反転することにより、該第1フレームのベースバンド信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して前記拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせる第2のステップと、
前記第2のステップにより前記第1フレームのベースバンド信号から復元された拡散信号を相関基準として前記ベースバンド信号の第2フレーム以降フレーム間の相関をとって相関積分値を得て、該相関積分値のピークからディップまでの区間は入力された前記ベー スバンド信号の第2フレーム以降のすべての符号の符号反転を行い、前記相関積分値のディップからピークまでの区間は入力された前記ベースバンド信号の第2フレーム以降の符号反転を行わないことにより、前記ベースバンド信号の第2フレーム以降の信号から情報シンボルの信号成分を打ち消して前記拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせる第3のステップと、
前記第2のステップで復元された前記第1フレームの拡散信号と、前記第3のステップで復元された前記第2フレーム以降の拡散信号とをチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して拡散符号として出力する第4のステップと
を含むことを特徴とする符号推定方法。 - 拡散符号が未知の直接拡散波を受信して、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定方法であって、
前記ベースバンド信号のある1フレームを相関基準とし、第1フレーム以降nフレームまでの全フレームに対して相関基準とした1フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の変化点を加算し、その加算結果に基づき上記相関基準とした1フレームの情報シンボル内の情報シンボルを推定する第1のステップと、
前記第1のステップで推定した前記情報シンボルの変化点を基に相関基準とした1フレームのベースバンド信号を符号反転することにより、該相関基準とした1フレームのベースバンド信号からその情報シンボルを打ち消すことにより、上記相関基準とした1フレームの拡散信号情報を復元することを、相関基準とするフレームを第1フレームから最終フレームまでの全フレームについて順次切り替えて繰り返すことにより、全フレームの拡散信号をフレーム毎に復元する第2のステップと、
前記第2のステップで復元された各フレームの拡散信号をチップ積分後、すべてのフレームで加算して得た加算結果を、各チップ単位で符号判定して拡散符号として出力する第3のステップと
を含むことを特徴とする符号推定方法。 - 前記第3のステップにより得られた拡散信号を仮判定拡散符号として受け、全フレームについて各フレーム毎に情報シンボルの信号成分を打ち消して前記拡散符号の信号成分のみを浮き上がらせて全フレームの拡散信号を再復元する第4のステップと、前記第4のステップにより復元された各フレームの復元拡散信号を平均化して拡散符号を出力する第5のステップとを更に含むことを特徴とする請求項9記載の符号推定方法。
- 前記第2のステップは、全フレーム長の信号区間の相関幅で前記ベースバンド信号の第1フレームを相関基準としてフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の自己相関をとっていき、相関値の符号が反転する位置を検出し、各フレームで共通に現われる位置を第1フレームの情報シンボル変化点と判定するステップと、第1フレームの開始から奇数番目から偶数番目又は偶数番目から奇数番目のいずれかの情報シンボル変化点の間の信号の符号をすべて反転させるステップとよりなることを特徴とする請求項8記載の符号推定方法。
- 前記第3のステップは、前記ベースバンド信号と、情報シンボル成分が除去され、かつ、符号判定した後の第1フレームから復元した拡散信号列とを入力として受け、該第1のフレームから復元した拡散信号列を相関基準とし、全フレーム長の信号区間の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の相関をとることにより得られる相関値積分値のピークとディップの位置情報を出力するステップと、前記相関値積分値のピークからディップの区間の第2フレーム以降のベースバンド信号の符号をすべて反転させるステップとよりなることを特徴とする請求項8記載の符号推定方法。
- 前記第2のステップは、既知のフレーム長に基づき、前記ベースバンド信号のある1フレームを相関基準とし、第1フレーム以降nフレームまでの全フレームに対して相関基準とした1フレームとのフレーム間の相関をとり、その相関値の符号が反転する変化点を検出し、各フレームで共通に現われる位置を前記相関基準とした1フレームの情報シンボル変化点と判定する変化点判定ステップと、前記相関基準とした1フレームの開始から、奇数番目から偶数番目まで又は偶数番目から奇数番目までのいずれかの情報シンボル変化点の間の信号の符号をすべて反転させる符号反転ステップとよりなり、かつ、前記変化点判定ステップと前記符号反転ステップとによる動作を、相関基準とするフレームを第1フレームから最終フレームまでの全フレームについて順次切り替えて繰り返すことを特徴とする請求項9記載の符号推定方法。
- 前記第4のステップは、前記第3のステップにより得られる信号を仮判定拡散符号として受け、該仮判定拡散符号を相関基準とし、全フレーム長の信号区間の相関幅でフレーム内の同一対応位置で複数フレームにわたってフレーム間の相関をとることにより得られる相関値積分値のピークとディップの位置情報を出力するステップと、前記相関値積分値のピークからディップの区間の各フレームの信号の符号をすべて反転させるステップとよりなることを特徴とする請求項10記載の符号推定方法。
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