JP2002217780A - スペクトル拡散通信方式及びスペクトル拡散通信機 - Google Patents

スペクトル拡散通信方式及びスペクトル拡散通信機

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JP2002217780A
JP2002217780A JP2001009894A JP2001009894A JP2002217780A JP 2002217780 A JP2002217780 A JP 2002217780A JP 2001009894 A JP2001009894 A JP 2001009894A JP 2001009894 A JP2001009894 A JP 2001009894A JP 2002217780 A JP2002217780 A JP 2002217780A
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Nobuhiro Tazaki
伸洋 田崎
Katsuo Onozaki
勝夫 小野崎
Takeshi Hashimoto
武志 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡散符号を用いて非同期多元接続を行うスペ
クトラム拡散通信において、同一の拡散符号と同一の周
波数帯を用いて、希望信号と非希望信号が非同期で送信
され、それらの伝搬時刻が重なった場合でも、データ長
に関わらず希望信号のみの受信を可能とし、また、デー
タが長く、その一部が同期パターンと一致してしまうこ
とによる誤検出も防ぐことができるスペクトル拡散通信
方式びスペクトル拡散通信機を提供する。 【解決手段】 拡散符号を用いて非同期多元接続を行う
スペクトル拡散通信方式及びこれを用いたスペクトル拡
散通信機において、電力調整パターンと、同期パターン
と、データ部とを時間順に並べて構成した送信フレーム
であって、少なくとも前記データ部の長さが前記同期パ
ターン長以上の場合に、前記データ部は複数のデータブ
ロックに分割され、各データブロックごとに適宜な挿入
パターンが挿入されるように送信フレームを構成したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拡散符号を用いて
非同期多元接続を行うスペクトル拡散通信のためのスペ
クトル拡散通信方式、およびそれを用いたスペクトル拡
散通信機に関するものであり、特に、同一の拡散符号と
同一の周波数帯を用いて、希望信号と非希望信号が非同
期で送信され、それらの伝搬時刻が重なった場合でも、
データ長に関わらず希望信号のみの受信を可能にするス
ペクトル拡散通信方式、及びそれを用いたスペクトル拡
散通信機に関する。
【0002】
【従来技術】本発明者等は、先に、受信信号レベル(電
力)に対するしきい値をなくすことにより希望信号の未
検出を低減でき、同期用パターンを用いることにより誤
検出を低減し、同期捕捉を高速に行うことができるスペ
クトル拡散通信機を提案している(特開2000−26
1352号)。このスペクトル拡散通信機によれば、送
信側では、伝送速度の高速化を図るために、情報信号
(拡散符号)の多重化を行っており、多重化の手段とし
て、回路の簡略化が可能なチップインターリーバ又は符
号間干渉のないモディファイドバーカー符号を用いてい
る。また、受信側では、相関器出力において、遅延検波
器と2系統のピーク値及びピーク位置検出により、非同
期でデータ復調を行い、復調データのパターンマッチン
グによる信号検出(同期捕捉)、さらにピーク位置検出
の信頼性を向上させるために、多数決判定が行われ、デ
ータ復調においては、上記ピーク値及びピーク位置検出
を用いて同期捕捉が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−261
352号に開示されたようなスペクトル拡散通信機にお
いて、複数の送信局が同一の拡散符号及び同一の周波数
帯を用いて基地局にアクセスした場合、非希望信号に対
して希望信号の電力に優位性がある場合を除いて、それ
らの伝搬時刻が少しでも重なった場合はフレームの衝突
となり、受信不可能となることが多い。これを回避する
ためには、集中制御型ネットワークでは、送信時間の制
御を行う無線基地局の負担が大きくなっていた。
【0004】そこで、本発明の目的は、同一の拡散符号
と同一の周波数帯を用いて複数の送信局から基地局へア
クセスする場合に、送信データのデータ長により誤検出
することなく、スペクトル拡散通信の同期捕捉における
高速性を保ちながらも、スペクトラム拡散通信に必要と
なる高速なタイミング制御を用いることなく、1種類の
拡散符号を用いて非同期多元接続を実現するスペクトル
拡散通信方式及びそれを用いたスペクトル拡散通信機を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
拡散符号を用いて非同期多元接続を行うスペクトル拡散
通信方式において、電力調整パターンと、同期パターン
と、データ部とを時間順に並べて構成した送信フレーム
であって、少なくとも前記データ部の長さが前記同期パ
ターン長以上の場合に、前記データ部は複数のデータブ
ロックに分割され、各データブロックごとに適宜な挿入
パターンが挿入されるように送信フレームを構成したこ
と、を特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
ペクトル拡散通信方式において、前記送信フレームの前
記同期パターンの系列長をNとし、前記挿入パターンの
系列長をLとする時、前記データ部は長さ(N−L)以
下の複数のデータブロックに分割され、NとLの関係
は、L<N を満足するものとし、前記挿入パターン
は、前記同期パターンの中の長さLの部分系列に一致し
ないパターンであることを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載のス
ペクトル拡散方式において、前記挿入パターンは、前記
同期パターンに対して0回から(N−L)回までシフト
を行って比較しても全て一致しないパターンであること
を特徴とするものである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載のスペクトル拡散方式において、前記同期パターン
はm系列の疑似雑音符号であること、を特徴とする物で
ある。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項4記載のス
ペクトル拡散方式において、m系列の同期パターンの生
成シフトレジスタ段数がMである時、前記挿入パターン
は、長さMの全て0からなるパターンか、あるいは長さ
(M+1)以上で全て1からなるパターンであることを
特徴とするもとである。
【0010】請求項6記載の発明は、拡散符号を用いて
非同期多元接続を行うスペクトル拡散通信機の送信機で
あって、電力調整パターンと、同期パターンと、挿入パ
ターンとを生成するパターン生成部と、該パターン生成
部の出力と上位レイヤからの送信データを用いて送信フ
レームを生成するフレーム生成部と、生成されたフレー
ム中のシンボルに対して差動符号化を行う差動符号部
と、差動符号化されたシンボルに対し拡散符号を用いて
拡散変調を行う拡散変調部と、拡散変調されたベースバ
ンド送信信号をRF信号に変換するアップコンバータ
と、RF送信信号を電波として送信するアンテナとを有
する送信機を有し、該フレーム生成部は、少なくとも前
記データ部の長さが前記同期パターン長以上の場合に、
前記データ部を複数のデータブロックに分割し、前記パ
ターン生成部で生成された前記挿入パターンが各データ
ブロック間に挿入されるように送信フレームを構成した
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項6記載の送
信機において、前記送信フレームの前記同期パターンの
系列長をNとし、前記挿入パターンの系列長をLとする
時、前記データ部は長さ(N−L)以下の複数のデータ
ブロックに分割され、NとLの関係は、L<N を満足
するものとし、前記挿入パターンは、前記同期パターン
の中の長さLの部分系列に一致しないパターンであるこ
と、を特徴とするものである。
【0012】請求項8記載の発明は、拡散符号を用いて
非同期多元接続を行うスペクトル拡散通信機の受信機で
あって、電力調整パターンと、同期パターンと、データ
部とを時間順に並べて構成した送信フレームを受信する
アンテナと、該アンテナよりの受信信号を入力する検波
部と、該検波部からの出力信号に基づいて同期捕捉動作
を行う同期捕捉用シンボルマッチドフィルタと、前記検
波部からの出力信号に基づいて同相加算波形を出力する
パスサーチ用シンボルマッチドフィルタと、前記同期捕
捉用シンボルマッチドフィルタからの出力信号に基づい
て同期捕捉成立の判定を行い、前記パスサーチ用シンボ
ルマッチドフィルタからの出力信号に基づいて、同期成
立時での同相加算波形のピークタイミング及びピークレ
ベルを検出する同期制御部と、該同期制御部からのピー
クタイミングとピークレベルに基づいて前記検波部から
の出力信号を、シンボル毎にサンプリングし、合成する
シンボルサンプリング部と、該シンボルサンプリング部
からの出力に基づいてデータ判定を行い、データ復調を
行うデータ判定部と、該データ判定部からの出力に前記
挿入パターンが含まれている場合には、該挿入パターン
を取り除き、前記データブロックをつなげることによ
り、再構成したデータを上位レイヤへ出力するデータ再
構成部と、を有することを特徴とするものである。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項8記載の受
信機において、前記データ再構成部は、既知の挿入パタ
ーンのタイミングであるか否かの判定に基づいて受信信
号中に前記挿入パターンが挿入されているか否かを判定
し、該挿入パターンのタイミングでなければ復調データ
を上位レイヤへ出力し、該挿入パターンのタイミングで
あれば前記挿入パターンを復調データから除外し、同じ
く前記データ再構成部において、受信データが終了した
か否かを判定し、終了していなければ挿入パターンのタ
イミング判定に戻り、終了していれば受信完了と判定す
る、ことを特徴とするものである。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
受信機において、前記送信フレームの前記同期パターン
の系列長をNとし、前記挿入パターンの系列長をLとす
る時、前記データ部は長さ(N−L)以下の複数のデー
タブロックに分割され、NとLの関係は、L<N を満
足するものとし、前記挿入パターンは、前記同期パター
ンの中の長さLの部分系列に一致しないパターンである
こと、を特徴とするものである。
【0015】請求項11記載の発明は、拡散符号を用い
て非同期多元接続を行うスペクトル拡散通信機であっ
て、電力調整パターンと、同期パターンと、挿入パター
ンとを生成するパターン生成部と、該パターン生成部の
出力と上位レイヤからの送信データを用いて送信フレー
ムを生成するフレーム生成部と、生成されたフレーム中
のシンボルに対して差動符号化を行う差動符号部と、差
動符号化されたシンボルに対し拡散符号を用いて拡散変
調を行う拡散変調部と、拡散変調されたベースバンド送
信信号をRF信号に変換するアップコンバータと、RF
送信信号を電波として送信するアンテナとを有する送信
機であって、該フレーム生成部は、少なくとも前記デー
タ部の長さが前記同期パターン長以上の場合に、前記デ
ータ部を複数のデータブロックに分割し、前記パターン
生成部で生成された前記挿入パターンが各データブロッ
ク間に挿入されるように送信フレームを構成した送信機
と、電力調節パターンと、同期パターンと、データ部と
を時間順に並べて構成した送信フレームを受信するアン
テナと、該アンテナよりの受信信号を入力する検波部
と、該検波部からの出力信号に基づいて同期捕捉動作を
行う同期捕捉用シンボルマッチドフィルタと、前記検波
部からの出力信号に基づいて同相加算波形を出力するパ
スサーチ用シンボルマッチドフィルタと、前記同期捕捉
用シンボルマッチドフィルタからの出力信号に基づいて
同期捕捉成立の判定を行い、前記パスサーチ用シンボル
マッチドフィルタからの出力信号に基づいて、同期成立
時での同相加算波形のピークタイミング及びピークレベ
ルを検出する同期制御部と、該同期制御部からのピーク
タイミングとピークレベルに基づいて前記検波部からの
出力信号を、シンボル毎にサンプリングし、合成するシ
ンボルサンプリング部と、該シンボルサンプリング部か
らの出力に基づいてデータ判定を行い、データ復調を行
うデータ判定部と、該データ判定部からの出力に前記挿
入パターンが含まれている場合には、該挿入パターンを
取り除き、前記データブロックをつなげることにより、
再構成したデータを上位レイヤへ出力するデータ再構成
部とからなる受信機とを有することを特徴とするもので
ある。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項11記載
のスペクトル拡散通信機において、前記送信フレームの
前記同期パターンの系列長をNとし、前記挿入パターン
の系列長をLとする時、前記データ部は長さ(N−L)
以下の複数のデータブロックに分割され、NとLの関係
は、L<N を満足するものとし、前記挿入パターン
は、前記同期パターンの中の長さLの部分系列に一致し
ないパターンであることを特徴とするものである。
【0017】本発明のフレーム構成を利用するスペクト
ル拡散通信方式及びスペクトル拡散通信機によれば、少
なくとも1種類の符号を用いて非同期多元接続を行うス
ペクトル拡散通信において、少なくともデータ部の長さ
が同期パターン長以上の場合に、データ部を複数個のデ
ータブロックに分割し、且つ、各データブロック間に適
宜な挿入パターンを挿入するように送信フレームが構成
されているので、同一の拡散符号と同一の周波数帯を用
いて、希望信号と非希望信号が非同期で送信され、それ
らの伝搬時刻が重なった場合でも、データ長に関わらず
希望信号のみを受信することが可能となる。また、デー
タが長く、その一部が同期パターンと一致してしまうこ
とによる誤検出も防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施形態】図1は本発明のスペクトル拡散通信
方式の一実施形態で利用される送信フレームのフォーマ
ットを示したものである。
【0019】1つの送信フレームは、時間順に、高周波
部のゲイン調整に必要な電力調整パターン101と、チ
ャネル識別のための固有のデータである同期パターン1
02と、及び上位レイヤーとやりとりされるデータ部1
03とから基本的に構成される。フレーム内の全てのシ
ンボルは、自己相関性に優れる1種類の拡散符号を用い
て拡散変調されたものである。電力調節パターン101
は、AGCなど復調準備に必要な制御の応答時間により
時間長が決定される。同期パターン102は例えば宛先
に固有なパターンであり、他の同期パターンとの相互相
関特性に優れた系列を用いる。このフレームのフォーマ
ットは、特にデータ部103の長さが同期パターン10
2の長さ以上となる場合には、図2で示されるように、
データ部103は少なくとも2つのデータブロック10
4に分割されており、各データブロック104間には挿
入パターン105が挿入されている。上述のようにデー
タ部103をデータブロック104に分割し、さらに挿
入パターン105を挿入する理由については後述する。
【0020】本発明の実施形態における、図1及び2で
示されるフレームを構成するフレーム構成方法について
説明する。
【0021】フレームの構成においては、同期パターン
102として系列長Nの少なくとも1つの系列を生成
し、挿入パターン105が必要な場合には、挿入パター
ン105として同期パターン102中に含まれない系列
長L(L<N)のパターンをせい生成する。さらに、電
力調節パターン101と同期パターン102の後に上位
レイヤからの送信データ部103が配置される。以下、
データ部103が同期パターン102よりも長い場合を
例にとり説明する。
【0022】データ部103が同期パターン102
(N)よりも長い場合、データ部103は長さN−L以
下の少なくとも2つのデータブロック104に分割され
た後、1つのデータブロック104に1つの挿入パター
ン105を付加しながら、図2の様に交互に配置する。
このようなフレーム構成方法においては、もとのデータ
部103がどんなパターンであっても、配置されたデー
タの一部が系列長Nの同期パターン102と一致するこ
とはない。
【0023】次に、このようなフレーム構成を具体的な
例を挙げて説明する。後述するパターン生成部が、同期
パターン102として、生成シフトレジスタ段数6(M
=6)、系列長63(N=2M−1=26−1)のm系列
を1つのチャネルに対して1つ生成する場合を考える。
また、パターン生成部は、この同期パターン102に対
応する挿入パターン105として、同期パターン中に含
まれないパターンを生成する。最も短い挿入パターンと
して系列長6(L=M)のパターン”000000”、
次に短い挿入パターン105として系列長7(L=M+
1)のパターン”1111111”等がある。系列長2
M−1のm系列における系列長Mの部分系列は、M個
の”0”の連続パターンを除く全てのパターンであるこ
とから、M個の”0”の連続パターンを挿入パターンと
して選択することにより、また、系列長2M−1のm系
列における系列長Mの部分系列は全てユニークであるこ
とから、上述のパターン”1111111”の様にパタ
ーン長がMより長く、そのパターンの長さMの部分とシ
フトさせて得られる長さMの部分が一致するようなパタ
ーンは、上述のm系列の部分系列とは一致しない。この
ように、m系列の性質を用いて挿入パターンを決定する
ことができる。
【0024】挿入パターン長は、同期パターン102を
反転させて用いる場合や誤り発生によるパターン一致の
場合を考慮して長くしてもよい。ただし、長くしすぎる
と、スループットの低下につながる。ここでは挿入パタ
ーン105として系列長7のパターン“111111
1”を生成する場合を考える。フレーム生成手段は、デ
ータ103を長さ56(N−L=63−7)のデータブ
ロック104に分割した後、1つのデータブロック10
4に対し1つの挿入パターン105を付加しながら、交
互に配置する。データブロック長は、誤り発生によるパ
ターン一致の場合を考慮して短くしてもよい。ただし、
短くしすぎると、スループットの低下につながる。この
ようなフレーム横成方法において、もとのデータ103
がどんなパターンであっても、配置されたデータの一部
が系列長63のm系列である同期パターン102と一致
することはない。また、データブロック104の長さに
対する挿入パターン105の長さの割合はM/(2M
1)程度と、冗長性を抑えることができる。
【0025】上述した例の場合、m系列の性質から、容
易に挿入パターンを決定することができる。より長い挿
入パターンや他の種類の系列を用いる場合、同期パター
ンと挿入パターンの候補について、0回から(N−L)
回までのシフトを行ったパターンがすべて一致しなけれ
ば、その候補が使用できる。なお、同期パターンはm系
列の疑似雑音符号でもよい。
【0026】次に、上述のフレーム構成方法を用いたス
ペクトル拡散通信機について説明する。
【0027】図3は本発明におけるスペクトル拡散通信
機に利用される送信機の構成を示すものである。
【0028】この送信機は、電力調整パターン101と
同期パターン102と挿入パターン105を生成するパ
ターン生成部111と、パターン生成部111の出力と
上位レイヤからの送信データを用いて図1又は2のよう
なフレームを生成するフレーム生成部112と、生成さ
れたフレーム中のシンボルに対して差動符号化を行う差
動符号化部113と、差動符号化されたシンボルに対し
拡散符号を用いて拡散変調を行う拡散変調部114と、
拡散変調されたベースバンド送信信号をRF送信信号に
変換するアップコンバータ115と、RF送信信号を電
波として送信するアンテナ116とからなる。このよう
な構成を用いると、図1又は2に示したようなフレーム
を送信することができる。
【0029】図4は本発明におけるスペクトル拡散通信
機に利用される受信機の構成を示すものである。
【0030】アンテナ201は、図1又は2のフレーム
フォーマットを有するRF受信信号を検波部202に出
力する。検波部202は、RF受信信号をベースバンド
受信信号に変換するダウンコンバータ221と、このベ
ースバンド受信信号をアナログからディジタルに変換す
るA/D変換部222と、このディジタルベースバンド
受信信号に対して拡散符号を用いた逆拡散を行うマッチ
ドフィルタ223と、逆拡散された結果に対して遅延検
波を行う遅延検波部224とからなる。検波部202
は、こうして得られた検波波形を、同期捕捉用シンボル
マッチドフィルタ203、パスサーチ用シンボルマッチ
ドフィルタ205、シンボルサンプリング部206へ出
力する。同期捕捉用シンボルマッチドフィルタ203
は、検波波形の符号1ビットを抽出する符号抽出部23
1と、サンプル時間で動作しシンボル長毎のタップを持
つシフトレジスタ列232と、参照用の同期パターンの
シンボル列(R00,R01,R02,R0 3,R04,R05,R06)を出力する
参照用同期パターンメモリ233と、シフトレジスタ列
232のタップと参照用同期パターンメモリ233に対
して乗算を行う乗算器234と、すべての乗算器234
の出力を加算する加算器235とからなる。同期捕捉用
シンボルマッチドフィルタ203は、こうして得られた
受信シンボル列と参照用シンボル列のパターン一致数
を、同期制御部204へ出力する。
【0031】同期制御部204は、パターン一致数のし
きい値により同期捕捉成立を判定するしきい値判定部2
41と、パスサーチ用シンボルマッチドフィルタ205
から出力される同相加算波形を同期捕捉成立時に出力す
るウィンドウ部242と、ウィンドウ部242の出力に
おいて少なくとも1つのピークを検出しそれらのタイミ
ングと電力を出力するピークサーチ部243とからな
る。具体的には、同期捕捉用シンボルマッチドフィルタ
203から出力されるパターン一致数は最小値と最大値
の間で時間とともに変動する波形を示すが、この波形の
ピーク値が所定しきい値を越えた場合に、受信信号中の
同期パターンと同期捕捉用シンボルマッチドフィルタ2
03の参照パターン間での同期が成立したと判定され
る。
【0032】すなわち、しきい値判定部241では、同
期捕捉用シンボルマッチドフィルタ203から出力され
るパターン一致数と所定しきい値とが比較され、パター
ン一致数が所定のしきい値を越えたときに(同期捕捉成
立時)、しきい値判定部241から同期トリガがウィン
ドウ部242へ出力される。ここで、パターン一致数
は、受信信号の同期パターン中の参照パターンと同期捕
捉用シンボルマッチドフィルタ203の参照パターンと
の相関を複数個のシンボルにわたって(シンボル単位
で)行ったときの相関出力に対応するものであり、最大
の相関出力(最大パターン一致数)を与えるタイミング
が、同期成立時となる。ここでは、しきい値を設定し
て、このしきい値を越えた相関出力(パターン一致数)
を与えるタイミングが同期成立時となる。
【0033】同期トリガがしきい値判定部241から出
力された後、一定期間だけウィンドウ部242が開き
(ウィンドウ幅)、パスサーチ用シンボルマッチドフィ
ルタ205からの同相加算波形が上記一定期間ピークサ
ーチ部243へ送られる。ピークサーチ部243では、
予め指定された数分(k個)のパスに対応するピーク
(ピーク位置、ピークレベル(電力))を検出し、この
ピーク位置(ピークのタイミング)とピークレベル(電
力)が対応して保持され、シンボルサンプリング部22
06へ出力される。
【0034】一方、パスサーチ用シンボルマッチドフィ
ルタ205は、サンプル時間で動作しシンボル長毎のタ
ップを持つシフトレジスタ列252と、参照用の同期パ
ターンの一部のシンボル列((R10,R11,R12)を出力する
参殿用同期パターンメモリ253と、シフトレジスタ列
252のタップと参照用同期パターンメモリ253に対
して乗算を行う乗算器254と、すべての乗算器254
出力を加算する加算器255とからなる。これにより、
パスサーチ用シンボルマッチドフィルタ205では、シ
ンボル周期で同相に合わせた巡回加算が可能となり、伝
搬路(パス)推定に用いることができる。こうして得ら
れた同相加算波形は、同期制御部204のウィンドウ部
242へ出力される。
【0035】シンボルサンプリング部206は、同期制
御部204から出力されるピークのタイミングを用い
て、シンボル毎に少なくとも1回、検波部202から出
力される検波波形をサンプリングする。さらに、同期制
御部204から出力されるピークのレベル(電力)を用
いてRAKE合成を行い、シンボルを得る。シンボルサ
ンプリング部206は、こうして得られたシンボルを、
データ判定部207へ出力する。データ判定部207
は、このシンボルに基づくデータ判定を行い、出力デー
タを得る。ここで、受信信号が図1で示されるフレーム
フォーマットに場合、データ判定部207の出力データ
は上位レイヤヘと出力される。一方、受信信号が図2で
示されるフレームフォーマットの場合、データ判定部2
07の出力データにはデータブロック104と挿入パタ
ーン105とが含まれている。したがって、データ判定
部207の出力データはデータ再構成部208へ出力さ
れ、データ判定部207の出力データから挿入パターン
105を取り除き少なくとも1つのデータブロック10
4をつなげることにより、再構成したデータ103を上
位レイヤへ出力する。
【0036】図5は本発明における受信動作を表すフロ
ーチャートである。
【0037】まず、送信あるいは受信などの処理を終了
した通信機は受信待機開始の状態となる(301)。こ
の状態で受信機は、同期捕捉用シンボルマッチドフィル
タ203を用いた同期捕捉動作を行う(302)。その
結果に基づき、同期制御部204は同期捕捉が成立した
か否かの判定を行う(303)。同期捕捉が不成立であ
れば処理302に戻る(303,N)。同期捕捉動作が
成立すれば、同期制御部204がパスサーチなどの同期
制御を行い(304)、データ復調を開始する(30
5)。データ復調において、データ再構成部208は、
既知の挿入パターンのタイミングであるか否かを判定す
る(306)。
【0038】挿入パターンのタイミングでなければ(3
06,N)、受信データを上位レイヤヘ出力し(30
8)、挿入パターンのタイミングであれば(306,
Y)、挿入パターンを除外する。次に、受信データが終
了した否かを判定し(309)、終了していなければ処
理306に戻り(309,N)、終了していれば(30
9,Y)受信完了の状態となる(310)。
【0039】以上のようなスペクトル拡散通信機を用い
ると、送信機が、送信機の上位レイヤから渡されたデー
タをもとに本発明のフレーム構成方法を用いて送信し、
受信機が、受信したフレームをもとにデータを再構成し
て受信機の上位レイヤに渡すことができる。
【0040】ここで、データ部103の長さが同期パタ
ーン102の長さ以上となる場合には、データ部103
は少なくとも2つのデータブロック104に分割され、
各データブロック104間に挿入パターン105を挿入
する理由について図6,7を参照して説明する。
【0041】図6、7は受信機の受信動作の一例を示す
シーケンス図であり、図6はデータ長が同期パターン長
より短い、またはデータの一部が希望する送信元の同期
パターンと一致しない場合を表し、図7はデータ長が同
期パターン長以上であり、データの一部が希望する送信
元の同期パターンと一致してしまう場合を表す。非希望
送信元送信機601、希望送信元送信機602、受信機
603のそれぞれから下へ向かう点線は時間軸を表す。
【0042】まず、図6の場合、非希望送信元送信機6
01は、電力調整パターン611、同期パターン61
2、データ613からなるフレームを送信する。これに
対して、受信機603の同期捕捉は、同期パターン61
2が非希望の同期パターンであるため成立せず、受信機
603のデータ復調動作は行われない。次に、希望送信
元送信機602は、電力調整パターン621、同期パタ
ーン622、データ623からなるフレームを送信す
る。これに対して、受信機603の同期捕捉は、同期パ
ターン622が希望の同期パターンであるため成立し、
受信機603のデータ復調動作631が行われる。この
ように、非希望送信元送信機601のフレームと希望送
信元送信機602のフレームが時間的に重なっていて
も、受信機603は希望送信元送信機602のフレーム
だけを復調できる。
【0043】一方、図7の場合、図6と同様、非希望送
信元送信機601が送信した同期パターン612は非希
望の同期パターンであるため、受信機603の同期捕捉
は成立しない。しかし、続くデータ713には、希望の
同期パターン622と一致するパターンが含まれている
ことから、受信機603の同期捕捉が成立し、誤ったデ
ータ従調動作731が行われる。さらに、このとき希望
送信元送信機602が希望の同期パターン622を送信
したとすると、受信機603は、データ復調動作731
の間、同期捕捉動作が行えないため、同期捕捉が成立せ
ず希望するデータを復調できないことになる。
【0044】このようにデータ長が同期パターン長以上
になる場合、データの一部が同期パターンと一致してし
まうことにより、誤検出が発生することがある。また、
誤検出を避けるためにデータ長を同期パターン長より短
くすることは、スループットの低下につながる。したが
って、データ長が同期パターン長以上になる場合にも、
本発明のようにデータ部を複数個のデータブロックに分
割し、挿入パターンを挿入することで上述のような誤検
出の発生がなく、且つ、データ長を同期パターン長より
短くする必要も無いのでスループットの低下もない。
【0045】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、拡散
符号を用いて非同期多元接続を行うスペクトラム拡散通
信において、本発明のフレーム構成方法を利用するスペ
クトル拡散通信方式及びスペクトル拡散通信機を用いる
と、同一の拡散符号と同一の周波数帯を用いて、希望信
号と非希望信号が非同期で送信され、それらの伝搬時刻
が重なった場合でも、データ長に関わらず希望信号のみ
の受信を可能にする。また、データが長く、その一部が
同期パターンと一致してしまうことによる誤検出も防ぐ
ことができる。従って、長いデータを含むフレームにも
対応でき、スループットが向上する。また、挿入パター
ンはデータブロックに対してきわめて短くできるため、
挿入パターンの導入によるスループットの低下は小さ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスペクトル拡散通信方式に利用さ
れる送信フレームのフォーマットを示した図である。
【図2】本発明によるスペクトル拡散通信方式に利用さ
れる送信フレームの他のフォーマットを示した図であ
る。
【図3】本発明によるスペクトル拡散通信機の送信機の
一実施形態を示す図である。
【図4】本発明によるスペクトル拡散通信機の受信機の
一実施形態を示す図である。
【図5】図4で示される受信機内で行われる受信動作を
示したフローチャートである。
【図6】データ長が同期パターン長より短い、またはデ
ータの一部が希望する送信元の同期パターンと一致しな
い場合のシークエンス図である。
【図7】データ長が同期パターン長以上であり、データ
の一部が希望する送信元の同期パターンと一致してしま
う場合を表すシークエンス図である。
【符号の説明】
101 電力調整パターン 102 同期パターン 103 データ 104 データブロック 105 挿入パターン 111 パターン生成部 112 フレーム生成部 113 差動符号化 114 拡散変調部 115 アップコンバータ 116 アンテナ 201アンテナ 202 検波部 203 同期捕捉用シンボルマッチトフィルタ 204 同期制御部 205 パスサーチ用シンボルマッチトフィルタ 206 シンボルサンプリング部 207 データ判定部 221ダウンコンバータ 222 A/D変換部 223 マッチトフィルタ 224 遅延検波部 231 符号抽出部 232、252 シフトレジスタ列 233、253 参照用同期パターンメモリ 234、254 乗算器 235、255 加算器 241 しきい値判定部 242 ウィンドウ部 243 ピークサーチ部 601 非希望送信元送信機 602 希望送信元送信機 603 受信機 611、621 電力調整パターン 612、622 同期パターン 613、623、713 データ 631、731 データ復調動作
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 武志 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリ オン株式会社内 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE13 EE22 EE25 EE33 EE36 5K047 AA12 BB01 HH12 HH42 MM03 MM12 MM27 MM38

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散符号を用いて非同期多元接続を行う
    スペクトル拡散通信方式において、 電力調整パターンと、同期パターンと、データ部とを時
    間順に並べて構成した送信フレームであって、少なくと
    も前記データ部の長さが前記同期パターン長以上の場合
    に、前記データ部は複数のデータブロックに分割され、
    各データブロックごとに適宜な挿入パターンが挿入され
    るように送信フレームを構成したこと、を特徴とするス
    ペクトル拡散通信方式。
  2. 【請求項2】 前記送信フレームの前記同期パターンの
    系列長をNとし、前記挿入パターンの系列長をLとする
    時、 前記データ部は長さ(N−L)以下の複数のデータブロ
    ックに分割され、 NとLの関係は、L<N を満足するものとし、 前記挿入パターンは、前記同期パターンの中の長さLの
    部分系列に一致しないパターンであること、 を特徴とする請求項1記載のスペクトル拡散通信方式。
  3. 【請求項3】 前記挿入パターンは、前記同期パターン
    に対して0回から(N−L)回までシフトを行って比較
    しても全て一致しないパターンであること、を特徴とす
    る請求項2記載のスペクトル拡散通信方式。
  4. 【請求項4】 前記同期パターンはm系列の疑似雑音符
    号であること、を特徴とする請求項2または3記載のス
    ペクトル拡散通信方式。
  5. 【請求項5】 m系列の同期パターンの生成シフトレジ
    スタ段数がMである時、 前記挿入パターンは、長さMの全て0からなるパターン
    か、あるいは長さ(M+1)以上で全て1からなるパタ
    ーンであること、を特徴とする請求項4記載のスペクト
    ル拡散通信方式。
  6. 【請求項6】 拡散符号を用いて非同期多元接続を行う
    スペクトル拡散通信機の送信機であって、 電力調整パターンと、同期パターンと、挿入パターンと
    を生成するパターン生成部と、該パターン生成部の出力
    と上位レイヤからの送信データを用いて送信フレームを
    生成するフレーム生成部と、生成されたフレーム中のシ
    ンボルに対して差動符号化を行う差動符号部と、差動符
    号化されたシンボルに対し拡散符号を用いて拡散変調を
    行う拡散変調部と、拡散変調されたベースバンド送信信
    号をRF信号に変換するアップコンバータと、RF送信
    信号を電波として送信するアンテナとを有するからなる
    送信機を有し、該フレーム生成部は、少なくとも前記デ
    ータ部の長さが前記同期パターン長以上の場合に、前記
    データ部を複数のデータブロックに分割し、前記パター
    ン生成部で生成された前記挿入パターンが各データブロ
    ック間に挿入されるように送信フレームを構成したこと
    を特徴とする送信機。
  7. 【請求項7】 前記送信フレームの前記同期パターンの
    系列長をNとし、前記挿入パターンの系列長をLとする
    時、 前記データ部は長さ(N−L)以下の複数のデータブロ
    ックに分割され、 NとLの関係は、L<N を満足するものとし、 前記挿入パターンは、前記同期パターンの中の長さLの
    部分系列に一致しないパターンであること、 を特徴とする請求項6記載の送信機。
  8. 【請求項8】 拡散符号を用いて非同期多元接続を行う
    スペクトル拡散通信機の受信機であって、 電力調整パターンと、同期パターンと、データ部とを時
    間順に並べて構成した送信フレームを受信するアンテナ
    と、該アンテナよりの受信信号を入力する検波部と、該
    検波部からの出力信号に基づいて同期捕捉動作を行う同
    期捕捉用シンボルマッチドフィルタと、前記検波部から
    の出力信号に基づいて同相加算波形を出力するパスサー
    チ用シンボルマッチドフィルタと、前記同期捕捉用シン
    ボルマッチドフィルタからの出力信号に基づいて同期捕
    捉成立の判定を行い、前記パスサーチ用シンボルマッチ
    ドフィルタからの出力信号に基づいて、同期成立時での
    同相加算波形のピークタイミング及びピークレベルを検
    出する同期制御部と、該同期制御部からのピークタイミ
    ングとピークレベルに基づいて前記検波部からの出力信
    号を、シンボル毎にサンプリングし、合成するシンボル
    サンプリング部と、該シンボルサンプリング部からの出
    力に基づいてデータ判定を行い、データ復調を行うデー
    タ判定部と、該データ判定部からの出力に前記挿入パタ
    ーンが含まれている場合には、該挿入パターンを取り除
    き、前記データブロックをつなげることにより、再構成
    したデータを上位レイヤへ出力するデータ再構成部と、 を有することを特徴とする受信機。
  9. 【請求項9】 前記データ再構成部は、既知の挿入パタ
    ーンのタイミングであるか否かの判定に基づいて受信信
    号中に前記挿入パターンが挿入されているか否かを判定
    し、該挿入パターンのタイミングでなければ復調データ
    を上位レイヤへ出力し、該挿入パターンのタイミングで
    あれば前記挿入パターンを復調データから除外し、同じ
    く前記データ再構成部において、受信データが終了した
    か否かを判定し、終了していなければ挿入パターンのタ
    イミング判定に戻り、終了していれば受信完了と判定す
    る、 ことを特徴とする請求項8記載の受信機。
  10. 【請求項10】 前記送信フレームの前記同期パターン
    の系列長をNとし、前記挿入パターンの系列長をLとす
    る時、 前記データ部は長さ(N−L)以下の複数のデータブロ
    ックに分割され、 NとLの関係は、L<N を満足するものとし、 前記挿入パターンは、前記同期パターンの中の長さLの
    部分系列に含まれないパターンであること、 を特徴とする請求項8記載の受信機。
  11. 【請求項11】 拡散符号を用いて非同期多元接続を行
    うスペクトル拡散通信機であって、 電力調整パターンと、同期パターンと、挿入パターンと
    を生成するパターン生成部と、該パターン生成部の出力
    と上位レイヤからの送信データを用いて送信フレームを
    生成するフレーム生成部と、生成されたフレーム中のシ
    ンボルに対して差動符号化を行う差動符号部と、差動符
    号化されたシンボルに対し拡散符号を用いて拡散変調を
    行う拡散変調部と、拡散変調されたベースバンド送信信
    号をRF信号に変換するアップコンバータと、RF送信
    信号を電波として送信するアンテナとを有する送信機で
    あって、該フレーム生成部は、少なくとも前記データ部
    の長さが前記同期パターン長以上の場合に、前記データ
    部を複数のデータブロックに分割し、前記パターン生成
    部で生成された前記挿入パターンが各データブロック間
    に挿入されるように送信フレームを構成した送信機と、 電力調節パターンと、同期パターンと、データ部とを時
    間順に並べて構成した送信フレームを受信するアンテナ
    と、該アンテナよりの受信信号を入力する検波部と、該
    検波部からの出力信号に基づいて同期捕捉動作を行う同
    期捕捉用シンボルマッチドフィルタと、前記検波部から
    の出力信号に基づいて同相加算波形を出力するパスサー
    チ用シンボルマッチドフィルタと、前記同期捕捉用シン
    ボルマッチドフィルタからの出力信号に基づいて同期捕
    捉成立の判定を行い、前記パスサーチ用シンボルマッチ
    ドフィルタからの出力信号に基づいて、同期成立時での
    同相加算波形のピークタイミング及びピークレベルを検
    出する同期制御部と、該同期制御部からのピークタイミ
    ングとピークレベルに基づいて前記検波部からの出力信
    号を、シンボル毎にサンプリングし、合成するシンボル
    サンプリング部と、該シンボルサンプリング部からの出
    力に基づいてデータ判定を行い、データ復調を行うデー
    タ判定部と、該データ判定部からの出力に前記挿入パタ
    ーンが含まれている場合には、該挿入パターンを取り除
    き、前記データブロックをつなげることにより、再構成
    したデータを上位レイヤへ出力するデータ再構成部とか
    らなる受信機とを有すること、 を特徴とするスペクトル拡散通信機。
  12. 【請求項12】 前記送信フレームの前記同期パターン
    の系列長をNとし、前記挿入パターンの系列長をLとす
    る時、 前記データ部は長さ(N−L)以下の複数のデータブロ
    ックに分割され、 NとLの関係は、L<N を満足するものとし、 前記挿入パターンは、前記同期パターンの中の長さLの
    部分系列に一致しないパターンであること、 を特徴とする請求項11記載のスペクトル拡散通信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017041888A (ja) * 2010-06-25 2017-02-23 エンモドゥス、リミテッドEnmodus Limited スペクトル拡散タイミング基準信号
CN106604305A (zh) * 2016-12-13 2017-04-26 深圳市江波龙科技有限公司 一种无线网络配置方法、装置和一种终端
US10044402B2 (en) 2010-06-25 2018-08-07 Enmodus Limited Timing synchronization for wired communications

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