JP3580276B2 - 符号推定装置及び符号推定方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号推定技術に関し、特に、拡散符号が未知の直接拡散波の拡散符号又はその生成多項式を推定する符号推定装置及び符号推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信方式の一つとして直接拡散スペクトラム通信方式が知られている。この通信方式では、送信側において、擬似雑音符号であるPN(Pseudorandom Noise)系列と呼ばれる拡散符号を送信する信号と乗算して、送信信号の周波数スペクトラムを数百〜数千倍に広く拡散したスペクトラム拡散信号(直接拡散波)として送信し、受信側においては、受信したスペクトラム拡散信号(直接拡散波)を、ベースバンド信号に変換した後、送信側で使用した拡散符号と同一の拡散符号と乗算することにより、元の周波数帯域の送信信号を取得し、これを復調する。
【0003】
直接拡散スペクトラム通信方式は、以下のような利点を有し、近年、広く使用されつつある。
【0004】
(1)広帯域で信号を伝送するため、信号の伝送帯域内に干渉波が存在しても、その影響をかなり小さく抑えることができることから、通信が妨害されにくい。
【0005】
(2)また、同じ周波数帯域を多数の使用者が同時に使用しても、相互に干渉されないため、多元接続が行える。
【0006】
(3)更に、信号の周波数スペクトラムが極めて広帯域に拡散しているので、単位帯域当たりの信号電力が小さく、他の受信機では雑音としか見えず、また送信側と同じ拡散符号を使用しなければ復調できないことから、秘話性に優れている。
【0007】
上記の直接拡散スペクトラム通信方式では、当然のことながら、正規の受信側においては、送信側と同じ拡散符号を予め知っていることが前提となっており、送信側で使用した拡散符号が分からない場合には、復調することができない。
【0008】
しかし、信号傍受など特殊な理由により、受信した直接拡散波の拡散符号が未知であっても、復調する必要がある場合がある。
【0009】
このような事態に対処するための技術として、拡散符号が未知の直接拡散波を受信してベースバンド信号に変換し、そのベースバンド信号から、元の線形符号系列の生成多項式を推定して出力する符号推定装置が用いられる。
【0010】
この符号推定装置では、1フレーム内に、情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれる場合に対応できないため、従来は、1フレーム内に1情報という条件で、予め用意されている符号系列について、総当りで、相関をとり、相関のとれた生成多項式を出力している。
【0011】
そして、上記の生成多項式が推定できれば、その生成多項式を使用して、送信側で使用したと推定される拡散符号を生成することができ、この拡散符号を用いることで、直接拡散波の復調ができる。
【0012】
図5は、この種の従来の符号推定装置の構成の一例を示す図である。図5において、受信された未知の直接拡散波がベースバンド信号に変換され、総当り符号相関器6に入力される。
【0013】
総当り符号相関器6は、図示されないフレーム相関検出器によって検出されたフレーム長の検出信号と、ベースバンド信号を入力として受け、そのフレーム長に基づく生成多項式の段数で線形符号列を発生させることを、予め用意されている符号系列について総当りで行い、最も相関のとれた線形符号列と、その生成多項式を出力する。なお、フレーム相関検出器では、入力されたベースバンド信号の先頭から少しずつずらして自己相関をとっていく。フレームの繰り返しが出てきた部分で自己相関をとると、相関積分値に大きなピークが生じるため、フレーム長が検出でき、これを何フレームか繰り返すと、フレーム毎に、周期的に相関積分値が大きくなるため、その周期を平均化することで、より正確にフレーム長を求めることができる。なお、フレーム相関検出器については、本発明と直接関係しないため、図5では、省略されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の符号推定装置では、受信する直接拡散波が1フレーム内に、1情報シンボルという条件のものばかりではなく、1フレーム内に、複数(整数とは限らない)の情報シンボルが含まれている直接拡散波もある。この場合、総当り符号相関器6での相関も、情報シンボルの変化点で相関が反転し、精度の高い相関を求めることができない。このため、拡散符号の解析は不可能となる。
【0015】
また、上記の従来の符号推定装置では、信号対雑音比(S/N)が悪い(小さな)ベースバンド信号が入力された場合、S/Nを向上させるてだてがないため、総当り符号相関器6から出力される生成多項式の推定も、高い正答率が得られない。
【0016】
なお、疑似雑音符号又は疑似雑音符号により変調された変調信号(直接拡散波)と、生成した疑似雑音符号との相関値を求め、その相関値から受信した疑似雑音符号又は直接拡散波に含まれる疑似雑音符号の推定位相を求め、さらに位相差の異なる状態で求められた複数の推定位相から真の位相を推定するようにした検出装置が、例えば刊行物(特開20001−36429号公報)に開示されている。ここで、符号の1フレーム内には1の情報又は2以上の分割された情報があり、各情報はチップ単位に分割されているが、上記検出装置は、チップ単位の同期を検出するものであり、複数のチップが集った情報単位の同期を検出するものではなく、拡散符号が未知という非常に厳しい条件下で、受信した直接拡散波の拡散符号の生成多項式を推定することはできない。
【0017】
したがって本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的は、1フレーム内に複数(整数とは限らない)の情報シンボルが含まれている場合でも、情報シンボル成分の影響を抑えることができる符号推定装置及び符号推定方法を提供することにある。
【0018】
また、本発明の他の目的は、S/Nの悪い信号に対しても、S/Nを向上して、拡散符号の推定について高い正答率を得ることができる符号推定装置及び符号推定方法を提供することにある。
【0019】
本発明の更に他の目的は、線形符号の場合、平均化拡散符号推定値にエラーが含まれていたとしても、正確な生成多項式を求め、拡散符号のエラー訂正も可能な符号推定装置及び符号推定方法を提供することにある。
【0020】
また、本発明の他の目的は、拡散符号列の正負を反転した2つの場合についていずれかを判定する符号推定装置及び符号推定方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る符号推定装置は、拡散符号が未知の直接拡散波を受信し、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定装置であって、前記ベースバンド信号についてチップレートの幅で該信号を積分(「チップ積分」という)した後に符号判定し、チップの符号列(「チップ列」という)を生成するチップ列生成器と、そのチップ列について順次隣同士の相対チップ変化の有無を検出し、その有無により新たなチップ相対変化列を生成するチップ相対変化列生成器と、そのチップ相対変化列に対してフレーム間同期加算を実施し符号判定するフレーム間符号平均化処理器と、平均化されたチップ相対変化列を順次漸化的に絶対符号に復元する絶対符号列復元器と、復元された絶対符号列を拡散符号推定値として入力して生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する生成多項式推定器を有する。
【0022】
また、本発明に係る符号推定装置において、生成多項式推定器は、符号を反転させる符号反転処理器と、符号を反転した場合と反転しない場合の2通りのデータをもとに頭から一定の分析幅単位でMassey法により線形複雑度と生成多項式を求め、次々にスライディング分析間隔だけずらして情報の終わりまで繰り返し分析をするスライディングMassey法演算器と、その繰り返し分析結果から線形複雑度と生成多項式の段数が一致したものを有効と判定しその中から最小の線形複雑度のものを最終的に選別する第1選別処理器と、第1選別処理器の出力結果を統合して、一番多かった生成多項式をフレームの生成多項式として判定し、生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する第2選別処理器とから構成される。
【0023】
本発明に係る符号推定方法は、拡散符号が未知の直接拡散波を受信し、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定方法であって、前記ベースバンド信号についてチップ積分後に符号判定しチップ列を生成する第1のステップと、そのチップ列について順次隣同士の相対チップ変化の有無を検出し、その有無により新たなチップ相対変化列を生成する第2のステップと、そのチップ相対変化列に対してフレーム間同期加算を実施し符号判定する第3のステップと、平均化されたチップ相対変化列を順次漸化的に絶対符号に復元する第4のステップと、復元された絶対符号列を拡散符号推定値として入力して生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する第5のステップを有することを特徴とする。
【0024】
本発明に係る符号推定方法において、生成多項式を推定し生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力するステップが、符号を反転させるステップと、符号を反転した場合と反転しない場合の2通りのデータをもとに頭から一定の分析幅単位でMassey法により線形複雑度と生成多項式を求め、次々にスライディング分析間隔だけずらして情報の終わりまで繰り返し分析をするステップと、その繰り返し分析結果から線形複雑度と生成多項式の段数が一致したものを有効と判定しその中から最小の線形複雑度のものを最終的に選別するステップと、判定選別処理器の出力結果を統合して、一番多かった生成多項式をフレームの生成多項式として判定し、生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力するステップとを有する。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は、本発明の符号推定装置の一実施の形態の構成を示す図である。図1を参照すると、この実施の形態に係る符号推定装置は、チップ列生成器1と、チップ相対変化列生成器2と、フレーム間符号平均化処理器3と、絶対符号列復元器4と、生成多項式推定器5とを備えている。
【0026】
チップ列生成器1は、ベースバンド信号を入力し、入力したベースバンド信号について、チップレートの幅で信号を積分した後に、符号判定し、チップ列を生成する。
【0027】
チップ相対変化列生成器2は、チップ列生成器1で生成されたチップ列について、順次、隣同士の相対チップ変化の有無を検出し、隣同士の相対チップ変化の有無により、新たなチップ相対変化列を生成する。
【0028】
フレーム間符号平均化処理器3は、チップ相対変化列に対して、フレーム間同期加算を行い、符号判定を行う。
【0029】
絶対符号列復元器4は、フレーム間符号平均化処理器3でフレーム間同期加算され、平均化されたチップ相対変化列を入力し、順次漸化的に絶対符号に復元する。
【0030】
生成多項式推定器5は、絶対符号列復元器4で復元された絶対符号列を拡散符号推定値として入力し、生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する。
【0031】
次に、本発明の一実施の形態の動作について、図1乃至図4を参照して説明する。図示されない受信部により拡散符号が未知の直接拡散波が受信された後、ベースバンド帯の受信信号(拡散変調信号)に変換される。図示されないフレーム相関検出器でフレーム長を検出するとともに、図示されないチップレート検出器で、拡散信号のチップレートを検出する。
【0032】
検出されたフレーム長、チップレートの情報は、ベースバンド帯の拡散変調信号と共に、チップ列生成器1に供給される。
【0033】
チップ列生成器1は、図3(A)に示す情報シンボルと、図3(B)に示す拡散符号列(ここでは未知)とを乗算して得られた図3(C)に示す受信信号(上記拡散変調信号)を入力として受ける。ここでは、受信信号条件として、一つの情報シンボルに対して、1フレームの拡散符号は一対一に対応せず、非同期、かつ、複数(整数ではない)の情報シンボルにかかっている受信信号例を示している。
【0034】
チップ列生成器1は、チップレートの幅で信号を積分(「チップ積分」という)して、チップ積分単位で、信号の符号判定を行うことにより、チップの符号列(「チップ列」という)を生成する。
【0035】
具体的には、1と−1の符号列として、符号化される。チップ列生成器1で生成されたチップ列を、チップ相対変化列生成器2に供給する。
【0036】
チップ相対符号列生成器2では、フレーム長を元に、フレーム単位のチップ列に分割して、順次隣同士の相対的なチップの変化の有無を検出する。数学的には、隣同士のチップを乗算する例である、
−1×−1=1、1×1=1、−1×1=−1、1×−1=−1
の4通りの組み合わせを利用して、チップの変化を検出することができる。
【0037】
この場合、チップの変化があった場合に1、変化がなかった場合に−1となる。なお、0と1の符号を使用した場合、排他的論理和(Exclusive OR)を使用しても、同様の検出は、可能である。
【0038】
図3(D)に示す符号列が、第1フレームに対して、チップ相対符号列を生成した結果である。
【0039】
同様に、第2フレーム、第3フレームに対するチップ相対符号列を生成した結果を、それぞれ図3(E)、図3(F)に示す。
【0040】
第1フレームから第3フレームに続けて、図示されない第4フレームから最終フレームまでのチップ相対符号列を生成して、フレーム間符号平均化処理器3に供給する。
【0041】
フレーム間符号平均化処理器3は、各フレームのチップ相対符号列を、フレーム内の同じ場所同士で加算し、その合計値を、符号判定することにより、全フレームの平均化符号列を生成して、絶対符号列復元器4に供給する。
【0042】
図3(C)の受信信号波形の「・」印は、情報シンボル変化点を示すが、第1フレームのチップ相対変化列、第2フレームのチップ相対変化列、第3フレームのチップ相対変化列を生成させた場合にも、その影響が「・」印で現れてくる。しかし、情報シンボル長と拡散フレーム長は、独立で非同期であるため、各フレーム内で、「・」印は同じ場所に出現しない。
【0043】
よって、フレーム間符号平均化処理器3により平均化するフレームの数が増えるほど、情報シンボル変化の影響度が薄められる(希釈化される)ことになる。
【0044】
図3の例では、説明上のため、受信信号にノイズがない理想的な例であるが、実際はノイズが乗っており、図3(C)に符号誤りが生じる。
【0045】
しかし、情報シンボル成分と同様に、ノイズ成分は、フレーム間平均化処理器3によって平均化するフレームの数が増えるほど、ノイズの影響が相殺されてくる、ことになる。
【0046】
絶対符号列復元器4は、−1または1を初期値として、絶対符号を決定し、チップ相対符号列の全フレームの平均化符号列を、順次、絶対符号に乗算して、次の絶対符号を、漸化的に求めていくことにより、絶対符号列を復元し、生成多項式推定器5に供給する。
【0047】
この一例を表したものが、図3(G)から図3(H)の変換例である。この例では、初期値を1として、2番目の絶対符号は、1(初期値)×1(平均化符号列の1番目の符号)=1になり、この結果に、さらに平均化符号列の2番目の符号を乗じて、3番目の絶対符号が、1×1=1と求まる。
【0048】
以降、最後まで繰り返すと、図3(H)の絶対符号列復元値が求まる。これは、図3(B)の拡散符号列を復元したものとなる。
【0049】
図2は、本発明の一実施の形態における生成多項式推定器5の構成を示す図である。生成多項式推定器5は、符号反転処理器51と、スライディングMassey法演算器52と、第1選別処理部53と、第2選別処理部54とを備えている。生成多項式推定器5では、符号反転処理器51により符号を反転させた場合と、符号反転処理器51を通さないで符号を反転しない場合の2通りのデータをスライディングMassey法演算器52に供給し、2通りのデータについて、情報の先頭から、一定の分析幅単位で、Massey法(Berlekamp−Masseyアルゴリズム;Massey.J.L:Shift−Register Synthesis and BCH decoding, IEEE Trans. On Inform.Theory, vol.IT−15, no.1, pp122−127(Jan.1969))により、線形複雑度(lenear complexity)と生成多項式(generator polynomial)を求める(図4の(1))。
【0050】
次々にスライディング分析間隔だけずらして、情報の終わりまで、分析を繰り返す(図4の(2))。
【0051】
通常、スライディングMassey法演算器52での分析幅は、入力する符号列の拡散符号長が2−1の場合、2×nの最低値をとる。nは、線形シフトレジスタ(Linear Feedback Shift Register)の段数を表し、符号に誤りがないとすると、生成多項式の段数と一致する。各パラメータが最低値をとることによって、分析幅の符号に、誤りが含まれている確率を少なくすることができ、スライディング分析間隔も、通常、最低の1をとり、符号に誤りが含まれている場合でも、できるだけ分析の数を増やすことによって、符号誤りのない分析を行う確率を増やすことができる。
【0052】
そして、この実施の形態においては、スライディングMassey法演算器52の分析幅で選択された符号列の1チップでも符号誤りを起こしていると、求まる線形複雑度の数値と、生成多項式の段数の数値とが一致しないことや、符号誤りが多い程線形複雑度の数値が大きくなる、ということを利用して、第1選別処理器53では、スライディングMassey法演算器52の繰り返し分析結果から、線形複雑度と生成多項式の段数が一致したものを有効と判定し(図4の(3))、その中から最小の線形複雑度のもの(複数の場合もあり得る)を最終的に選別し、第2選別処理器54に供給する(図4の(4))。
【0053】
スライディングMassey法演算器52の分析幅で選択された符号列について、全符号が反転している場合も、求まる線形複雑度の数値と生成多項式の段数の数値が一致しないことや、符号誤りが多い程線形複雑度の数値が大きくなるため、第1選別処理器53で、選別されないことになる。
【0054】
第2選別処理器54では、第1選別処理器53の出力結果を受け取り、この結果を統合し、最多の生成多項式を、当該フレームの生成多項式として判定し、生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する(図4の(5))。
【0055】
上記構成により、生成多項式推定器5は、復元された絶対符号列を拡散符号推定値として入力し、生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する。以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものでなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の特徴を有するものである。
【0057】
(1)本発明においては、隣同士のチップ変化の有無を新たな符号列の形態にしてから、フレーム間符号平均化の処理を行うことにより、情報シンボル変化成分の影響を希釈化することができ、このため、1フレーム内に、情報シンボルが複数(整数とは限らない)含まれる場合にも、拡散符号を復元することができる。
【0058】
(2)本発明においては、フレーム間符号平均化の処理を行うようにしたため、S/Nの悪い受信信号に対しても、S/Nの良好な拡散符号を復元することができ、その後の生成多項式推定手段(ステップ)において、符号誤りが多いと解析できなくなる、という事態を回避できる。
【0059】
(3)本発明においては、生成多項式推定手段(ステップ)において、たとえ入力される符号列に誤りが含まれている場合でも、細かく分析幅を区切り、さらに1符号ずつスライドさせているため、正当率を高めることができる。
【0060】
(4)本発明においては、生成多項式推定手段(ステップ)において、さらに符号誤りがないもののみを選別する手段(ステップ)を有することにより、効率的に誤りのない生成多項式を選別し、誤りのない拡散符号を出力することができる。
【0061】
(5)本発明においては、拡散符号列の正負を反転した2つの場合について、生成多項式推定手段を組み合わせることにより、2つの場合のいずれかを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図1の生成多項式推定器の構成を示す図である。
【図3】図1のチップ相対変化列生成器とフレーム間符号平均化処理器と絶対符号列復元器の信号処理を説明するための信号波形図である。
【図4】図1の生成多項式推定器の処理を説明するための説明図である。
【図5】従来の符号推定装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 チップ列生成器
2 チップ相対変化列生成器
3 フレーム間符号平均化処理器
4 絶対符号列復元器
5 生成多項式推定器
6 総当たり符号相関器
51 符号反転処理器
52 スライディングMassey法演算器
53 第1選別処理器
54 第2選別処理器

Claims (6)

  1. 拡散符号が未知の直接拡散波を受信してベースバンド信号に変換し拡散符号を推定する符号推定装置であって、
    前記ベースバンド信号についてチップレートの幅で該信号を積分して符号判定し、チップの符号列(「チップ列」という)を生成するチップ列生成器と、
    前記チップ列生成器から出力されるチップ列について、順次、隣同士の相対チップの変化の有無を検出し、該変化の有無により、新たなチップ相対変化列を生成するチップ相対変化列生成器と、
    前記チップ相対変化列生成器で生成されるチップ相対変化列に対して、フレーム間同期加算を行い、符号判定するフレーム間符号平均化処理器と、
    前記フレーム間符号平均化処理器で平均化されたチップ相対変化列を、順次、漸化的に、絶対符号に復元する絶対符号列復元器と、
    前記絶対符号列復元器で復元された絶対符号列を拡散符号推定値として入力して、生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する生成多項式推定器と、
    を備えている、ことを特徴とする符号推定装置。
  2. 前記生成多項式推定器が、
    入力された拡散符号推定値の符号を反転させる符号反転処理器と、
    前記入力された拡散符号推定値について前記符号反転処理器で符号を反転した場合と、前記符号反転処理器を通さず符号を反転しない場合の2通りのデータをもとに、先頭から、予め定められた所定の分析幅単位で、Massey法により、線形複雑度と生成多項式を求め、次々にスライディング分析間隔だけずらして情報の終わりまで、繰り返し分析を行うスライディングMassey法演算器と、
    前記スライディングMassey法演算器での繰り返し分析結果から、線形複雑度と生成多項式の段数が一致したものを有効と判定し、その中から最小の線形複雑度のものを選別する第1選別処理器と、
    前記第1選別処理器の出力結果を統合し、最多の生成多項式をフレームの生成多項式として判定し、生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する第2選別処理器と、
    を有する、ことを特徴とする請求項1記載の符号推定装置。
  3. 拡散符号が未知の直接拡散波を受信し、該直接拡散波をベースバンド信号に変換した後、前記拡散符号を少なくとも推定する符号推定方法であって、
    前記ベースバンド信号についてチップレートの幅で該信号を積分して符号判定し、チップの符号列(「チップ列」という)を生成する第1のステップと、
    前記第1のステップで生成された前記チップ列について、順次、隣同士の相対チップ変化の有無を検出し、その有無により、新たなチップ相対変化列を生成する第2のステップと、
    前記第2のステップで生成された前記チップ相対変化列に対して、フレーム間同期加算を行い符号判定する第3のステップと、
    前記第3のステップで平均化されたチップ相対変化列を、順次、漸化的に絶対符号に復元する第4のステップと、
    前記第4のステップで生成された復元された絶対符号列を、拡散符号推定値として入力して生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する第5のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号推定方法。
  4. 前記第5のステップが、
    入力された拡散符号推定値の符号を反転させる第6のステップと、
    前記入力された拡散符号推定値について、前記第6のステップで符号を反転した場合と、符号を反転しない場合の2通りのデータをもとに、先頭から、予め定められた所定の分析幅単位で、Massey法により、線形複雑度と生成多項式を求め、次々にスライディング分析間隔だけずらして情報の終わりまで、繰り返し分析を行う第7のステップと、
    前記第7のステップでの繰り返し分析結果から、線形複雑度と生成多項式の段数が一致したものを有効と判定し、その中から最小の線形複雑度のものを選別する第8のステップと、
    前記第8のステップでの出力結果を統合して、最多の生成多項式をフレームの生成多項式として判定し、生成多項式及び生成多項式から得られた拡散符号を出力する第9のステップと、
    を有する、ことを特徴とする請求項3記載の符号推定方法。
  5. 前記スライディングMassey法演算器での分析幅は、入力する符号列の拡散符号長が2−1の場合に2・nの最低値をとり、前記スライディング分析間隔も最低値に設定されている、ことを特徴とする請求項2記載の符号推定装置。
  6. 前記第7のステップにおいて、入力する符号列の拡散符号長が2−1の場合に2・nの最低値をとり、前記スライディング分析間隔も最低値に設定されている、ことを特徴とする請求項4記載の符号推定方法。
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