JP3574959B2 - 水処理器の流量センサ用トラップ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上水を浄化する浄水器、浄化水を電気分解してイオン水を生成するアルカリイオン整水器等の水処理器に係るものであり、詳しくは水処理器内を通過する浄化水の流量を検出するために設けられた流量センサの流量検出精度改善に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、浄水器やアルカリイオン整水器等の水処理器は、一般的に電子制御システムが採用されている。電子制御システムは、マイコン、ＲＯＭ、ＲＡＭ、入力キー、各種センサ（水温センサ、流量センサ等）、電源回路、負荷駆動回路、表示及び警報回路、負荷（電解槽等）で構成される場合が多い。
流量センサは水処理器内を通過する浄化水の瞬間流量を検出するために搭載するものであり、その検出信号に基づきマイコンで流量積算値を演算して求め、ＲＡＭにそのデータを記憶させ、該流量積算値と比較値とを比較して、該比較値を超過した場合は、ランプやブザー等で浄水器カートリッジ等の交換時期を使用者に報知したり、該検出信号に基づき水の電気分解を自動的に開始又は停止させる判断に用いられる重要な要素部品である。
さて、通常は浄水器カートリッジの下部に流量センサを設置するので、流量センサ内に空気が通過しても暫くすれば水で充満されて、精度のよい流量検出ができていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、設計上、浄水器カートリッジの上方部になる流出口側管路に流量センサを水平に設置する場合は、流量センサに水と空気とが混在すると、流量センサだけでは気水分離機能を持たないために、低流量時においては回転するはずの羽根車が回転しない等の障害が発生するという問題点があった。
【０００４】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、流量センサの設置位置によらず、低流量時においても羽根車が回転するような管路を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の浄水器カートリッジの上方部になる流出口側管路に流量センサを水平に設け、該流量センサの流出口側管路の下方部に電解槽を設けた水処理器においては、少なくとも流量センサの流出口側管路にトラップを設けたものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
一実施例として、流量センサの流出口側管路にトラップを設けた時の水処理器を説明する。図１は本発明の流量センサ用トラップを搭載した一実施例の水処理器（要部）の断面図である。
新品時の浄水器カートリッジ１０には空気が存在している。この状態で上水を流すと、上水は浄水器カートリッジ１０の下部に有る流入口１１から入り、カルシウム層１２、活性炭層１３、中空糸膜ユニット１４を通過して浄化されるが、最初は気水分離されていない浄化水が流出していく。該浄化水では、流量センサ２０に入っても、羽根車２２が規定の回転をしない場合がある。流量センサ２０を通過した該浄化水は、流量センサ２０の流出口側管路２３にトラップ２４が有るために、直ぐには電解槽３０側に流れず、仕切板（じゃま板）２５の上部まで溜めらる。この間に空気は先に流量センサ２０を通過していってくれるので、暫くすれば空気の無い（又は少ない）水で充満されて、該羽根車２２は規定の回転をして精度のよい流量検出ができるようになる。その検出信号に基づきマイコンで流量積算値を演算して求め、ＲＡＭにそのデータを記憶させ、該流量積算値と比較値とを比較して、該比較値を超過した場合は、ランプやブザー等で浄水器カートリッジ等の交換時期を使用者に報知したり、該検出信号に基づき水の電気分解を自動的に開始又は停止させる判断に用いる。
図示しないが、上水を止水させて浄水器カートリッジ１０を通過する該浄化水が無くなった場合でも、流量センサ２０に充満している水を残したい場合は、流量センサの流入口側管路及び流出口側管路にトラップを設けるとよい。
【０００７】
以上、本発明の好適な実施の形態について種々の組合せ等を述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定されるものでなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの組合せ、改変等を施し得るのはもちろんである。
【０００８】
【発明の効果】
本発明における水処理器に於いては、流量センサの設置位置によらず、低流量時においても羽根車が回転する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の流量センサ用トラップを搭載した一実施例の水処理器（要部）の断面図である。
【符号の説明】
１０…浄水器カートリッジ、１１…１０の流入口、１２…カルシウム層、１３…活性炭層、１４…中空糸膜ユニット、１５…１０の流出口、２０…流量センサ、２１…２０の流入口側管路、２２…羽根車、２３…２０の流出口側管路、２４…トラップ、２５…仕切板、３０…電解槽、３１…電極、３２…隔膜
【発明の属する技術分野】
本発明は、上水を浄化する浄水器、浄化水を電気分解してイオン水を生成するアルカリイオン整水器等の水処理器に係るものであり、詳しくは水処理器内を通過する浄化水の流量を検出するために設けられた流量センサの流量検出精度改善に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、浄水器やアルカリイオン整水器等の水処理器は、一般的に電子制御システムが採用されている。電子制御システムは、マイコン、ＲＯＭ、ＲＡＭ、入力キー、各種センサ（水温センサ、流量センサ等）、電源回路、負荷駆動回路、表示及び警報回路、負荷（電解槽等）で構成される場合が多い。
流量センサは水処理器内を通過する浄化水の瞬間流量を検出するために搭載するものであり、その検出信号に基づきマイコンで流量積算値を演算して求め、ＲＡＭにそのデータを記憶させ、該流量積算値と比較値とを比較して、該比較値を超過した場合は、ランプやブザー等で浄水器カートリッジ等の交換時期を使用者に報知したり、該検出信号に基づき水の電気分解を自動的に開始又は停止させる判断に用いられる重要な要素部品である。
さて、通常は浄水器カートリッジの下部に流量センサを設置するので、流量センサ内に空気が通過しても暫くすれば水で充満されて、精度のよい流量検出ができていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、設計上、浄水器カートリッジの上方部になる流出口側管路に流量センサを水平に設置する場合は、流量センサに水と空気とが混在すると、流量センサだけでは気水分離機能を持たないために、低流量時においては回転するはずの羽根車が回転しない等の障害が発生するという問題点があった。
【０００４】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、流量センサの設置位置によらず、低流量時においても羽根車が回転するような管路を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の浄水器カートリッジの上方部になる流出口側管路に流量センサを水平に設け、該流量センサの流出口側管路の下方部に電解槽を設けた水処理器においては、少なくとも流量センサの流出口側管路にトラップを設けたものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
一実施例として、流量センサの流出口側管路にトラップを設けた時の水処理器を説明する。図１は本発明の流量センサ用トラップを搭載した一実施例の水処理器（要部）の断面図である。
新品時の浄水器カートリッジ１０には空気が存在している。この状態で上水を流すと、上水は浄水器カートリッジ１０の下部に有る流入口１１から入り、カルシウム層１２、活性炭層１３、中空糸膜ユニット１４を通過して浄化されるが、最初は気水分離されていない浄化水が流出していく。該浄化水では、流量センサ２０に入っても、羽根車２２が規定の回転をしない場合がある。流量センサ２０を通過した該浄化水は、流量センサ２０の流出口側管路２３にトラップ２４が有るために、直ぐには電解槽３０側に流れず、仕切板（じゃま板）２５の上部まで溜めらる。この間に空気は先に流量センサ２０を通過していってくれるので、暫くすれば空気の無い（又は少ない）水で充満されて、該羽根車２２は規定の回転をして精度のよい流量検出ができるようになる。その検出信号に基づきマイコンで流量積算値を演算して求め、ＲＡＭにそのデータを記憶させ、該流量積算値と比較値とを比較して、該比較値を超過した場合は、ランプやブザー等で浄水器カートリッジ等の交換時期を使用者に報知したり、該検出信号に基づき水の電気分解を自動的に開始又は停止させる判断に用いる。
図示しないが、上水を止水させて浄水器カートリッジ１０を通過する該浄化水が無くなった場合でも、流量センサ２０に充満している水を残したい場合は、流量センサの流入口側管路及び流出口側管路にトラップを設けるとよい。
【０００７】
以上、本発明の好適な実施の形態について種々の組合せ等を述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定されるものでなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの組合せ、改変等を施し得るのはもちろんである。
【０００８】
【発明の効果】
本発明における水処理器に於いては、流量センサの設置位置によらず、低流量時においても羽根車が回転する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の流量センサ用トラップを搭載した一実施例の水処理器（要部）の断面図である。
【符号の説明】
１０…浄水器カートリッジ、１１…１０の流入口、１２…カルシウム層、１３…活性炭層、１４…中空糸膜ユニット、１５…１０の流出口、２０…流量センサ、２１…２０の流入口側管路、２２…羽根車、２３…２０の流出口側管路、２４…トラップ、２５…仕切板、３０…電解槽、３１…電極、３２…隔膜
Claims (1)
- 浄水器カートリッジの上方部になる流出口側管路に流量センサを水平に設け、該流量センサの流出口側管路の下方部に電解槽を設けた水処理器において、少なくとも流量センサの流出口側管路にトラップを設けたことを特徴とする流量センサ搭載の水処理器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08029198A JP3574959B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 水処理器の流量センサ用トラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08029198A JP3574959B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 水処理器の流量センサ用トラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11253937A JPH11253937A (ja) | 1999-09-21 |
| JP3574959B2 true JP3574959B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=13714180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08029198A Expired - Lifetime JP3574959B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 水処理器の流量センサ用トラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3574959B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110006807B (zh) * | 2019-05-07 | 2024-04-09 | 浙江省水利河口研究院 | 一种土工渗透试验无气水制作及供水装置及其使用方法 |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP08029198A patent/JP3574959B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11253937A (ja) | 1999-09-21 |
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